JPH0814121B2 - 排水浄化還元側溝用カートリッジ - Google Patents

排水浄化還元側溝用カートリッジ

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JPH0814121B2
JPH0814121B2 JP3012680A JP1268091A JPH0814121B2 JP H0814121 B2 JPH0814121 B2 JP H0814121B2 JP 3012680 A JP3012680 A JP 3012680A JP 1268091 A JP1268091 A JP 1268091A JP H0814121 B2 JPH0814121 B2 JP H0814121B2
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Inventor
英男 猪野
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塩野目ブロック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路脇に敷設された側溝
の底部から排水を濾過しつつ地下に還元し、地下水位を
高く維持すると共に、豪雨時における河川の増水を防止
する排水浄化側溝及びこれに用いるカートリッジに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、市街地においては建築物の密集、
路面のコンクリートやアスファルトによる舗装により地
表面の露出部分が減少し、わずかな降水量でも排水許容
量を越えて側溝から雨水が溢れ、河川の氾濫の原因とも
なっている。
【0003】一方、路面のコンクリートやアスファルト
による被覆は、本来地下に浸透すべき水を河川に無駄に
放流するものであり、地下水位を低下させ、表土の有す
る水分の緩衝作用を阻害している。したがって、街路樹
なども常時水分の供給量が不足し、充分な発育が阻害さ
れている。
【0004】雨水を極力地下に浸透させる手段として多
数の微細な孔を有する舗装が一部実施されているが、強
度に問題があるため、精々歩道にしか実施できす、細孔
には短期間で目づまりが生じ、耐久性の面でも問題があ
った。
【0005】側溝を構成するU字溝ユニットの底に孔を
穿設し側溝を流れる水を大量に地下に還元する方法は、
水流が孔下面の土砂を洗掘して側溝自体を破損するため
実用に供することができなかった。実開昭61−765
46号公報には、側溝下面の開口部にトラップを設け、
開口部下面における土砂の洗掘を防止する技術が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
側溝を流れる水は直接地下に浸透する雨水に比して汚染
されているものであるから、上記技術を実施しても単に
排水を地下に戻すだけでは地下水の汚染の原因になる。
また、豪雨の際など大量の雨水で希釈された排水はその
まま地下に浸透させても地下水汚染の見地から問題はな
く、また、街路樹などへの充分な水分の供給にも役立つ
ものと考えられる。そこで、排水を浄化しながら大量に
地下に還元する技術、及び豪雨により排水が希釈された
場合にのみ、そのまま地下に浸透させることができる技
術が求められていた。
【0007】
【課題解決の手段】本発明は上記課題を解決することを
目的とし、その構成は、コンクリート製U字溝ユニット
の底に開口部を穿設し、該開口部内に脱着自在に嵌合す
るカートリッジであって、該カートリッジに濾材が充填
され、濾材の上下両面が不織繊維構造体であることを特
徴とする。
【0008】本発明のU字溝ユニットとは通常の溝に使
用されるコンクリート製の断面U字型のユニットであ
る。これを連結して側溝を構築する。側溝の上には図1
に示すように蓋を設け、側溝上も通路として利用できる
ようにすることもできる。本発明は底に大型の開口部を
設けたU字溝ユニットを間歇的に使用するものである。
開口部の大きさはU字溝ユニットの強度が維持できる範
囲で大きいことが好ましい。開口部が大きい程この開口
部から地下に浸透する水の量は増大する。
【0009】本発明においては、開口部内には濾材を設
け側溝を流れる排水を濾過して浄化しながら地下に浸透
させる。濾材としては砂利、活性炭、木炭、不織繊維構
造体などが挙げられ、これらを単独或いは2種以上を組
合わせて用いることもできる。不織繊維構造体とはポリ
プロピレン、ポリエステルなどの繊維を撚糸工程や織布
工程を排除して繊維のみを積重ね、絡み合わせて得た1
種の不織布であるが、その厚みが1mmから5mm以上
にも達するものであり、腐食せず、強度及び濾過効果も
大きい。更に、不織繊維構造体は粒状の他の濾材と異な
り、流水に曝されても部分的に流されることがなく濾材
層の最上部に配置すれば他の粒状濾材の逸失を防ぐこと
ができる。
【0010】排水中には種々の固形物が混在しているの
で、これら固形物による濾材の損傷を防ぐために網状物
を配置する。側溝を管理する場合にはこの網状物の上に
ある固形物を排除すればよい。網状物は排水中の固形物
により破損せず、下面の濾材を保護する強度を有し、大
型の多数の孔を有するすのこ状或いは粗い網目状であ
る。更に、濾材は長期間使用することにより目づまりが
生じるので一定期間毎に交換する必要がある。交換にあ
たっては図5に示すようなカートリッジを用いると交換
容易である。
【0011】網状物を脱着自在にするためには種々の手
段があるが、例えば第1図に示すように開口部の周囲を
囲繞して浅い切欠を設ける。この切欠上に網状物を載置
すれば網状物が排水溝底面より低くなり、網状物の流れ
に対する抵抗も少ない。しかしながら、単に載置しただ
けでは流失するおそれがあるため、開口部に網状物を脱
着自在に固定する。固定手段としてはU字溝ユニットを
打設する際に切欠上に予め結合孔を穿設しておく。更に
網状物のこの結合孔と一致する部位に孔を設け、網条物
の孔と切欠上の孔を一致させて耐蝕性のネジで螺合した
り、或いは結合手段を切欠上の結合孔に突出固定し、網
状物の孔を結合手段を通過させ、突出した頭部に孔を通
過しないキャップを被せるなどの公知の手段を利用でき
る。
【0012】濾材の交換にあたっては、ネジなどの脱着
自在な固定手段をはずして網状物を外す。次いで目づま
りした濾材を排除して新しい濾材と交換する。この場
合、濾材をカートリッジ型にし、カートリッジ毎交換す
れば作業が一層容易になる。カートリッジを使用する場
合は開口部中にカートリッジを深く密着させて嵌合すれ
ば、特に結合手段を必要としない。
【0013】カートリッジは開口部に脱着可能であっ
て、装着させたとき開口部に密着し、ケースの内部に濾
材が充填されているものである。濾材としては流通過
程、使用中或いは工事中における濾材の逸失を避けるた
めに上下両面には不織繊維構造体を配設することが好ま
しい。更に、底部に網状物を設ければ補強効果があり、
上部に網状物を設ければ使用中に固形物による濾材の損
失を免れる。
【0014】地下に還元される水を可及的に浄化するた
めにU字溝の濾材層の下面を木炭を混在させた砕石、砂
利、土砂などとすることが好ましい。U字溝下面の素材
は交換不能であるため、恒久的に濾過作用を有する素材
が好ましい。
【0015】一方、通常の排水が流れている場合には地
下還元にあたって濾過が必須であるが、道路の雨水のみ
の排水溝や豪雨などの場合には排水成分の全部または大
部分が雨水であり、この場合には大量に排水溝から放出
し、そのまま地下に還元しても差支えないばかりでな
く、洪水防止のためにも好ましい手段である。個々の排
水溝によって異なるが、側溝の底、底面から一定の高さ
の側面またはその両者に貫通孔を穿設し、この貫通孔に
パイプを連結して所定の位置まで誘導する。例えば、歩
道に街路樹がある場合には街路樹の根の付近まで誘導す
れば、街路樹の周囲の土露出面が小さいため、豪雨があ
っても不足しがちな水分をこの際大量に供給することが
できる。また、街路樹に限らず、周辺にパイプを開口さ
せればこの部位からも雨水が地下に浸透する。このため
には側壁の一定の高さに貫通孔を設けることにより、水
量が一定の高さに達した時、濾過せすに排水を地下に還
元することができる。U字溝設置場所の環境、条件など
により貫通孔を設ける位置を調節することにより、濾過
せずに大量の雨水を地下に浸透させる排水の希釈度を調
節することができる。
【0016】
【作用】本発明は、コンクリート製U字溝ユニットの底
に開口部を設け、この開口部に交換可能なカートリッジ
タイプの濾材を装入したものである。したがって、U字
溝中を流れる排水は底部から濾材を通過して浄化された
後、地下に浸透していく。濾過されるため還元速度は多
少低下するが、U字溝の底の開口部の面積はかなり大き
いため、大量の雨水を地下に還元することができる。そ
の結果、洪水の防止、地下水位の上昇に役立ち、しかも
濾過素材が目づまりした場合にはカートリッジを用いて
いるため交換が容易である。
【0017】
【実施例】図1は本発明の1実施例の濾材を充填する前
の斜視図、図2は側溝の断面図、図3は網状物取付け部
分の拡大図、図4は網状物の斜視図であり、図5は濾材
としてカートリッジを用いた場合のカートリッジの断面
図を示した。
【0018】1はU字溝ユニットであり、上端に蓋2を
載置するための段差3を設けた。底部には開口部4を穿
設し、その上端の周囲に段差状の切欠5を設けた。6は
予め設けた結合孔に固定し、頭部7を突出させた固定杭
である。
【0019】開口部4には図5に示すカートリッジをカ
ートリッジケース16ごと挿入した。27はカートリッ
ジ装入部である。10は網状物であり、本実施例におい
ては図4に示す形状のものを使用した。高密度ポリエチ
レンを1軸延伸して一体成形したすのこ状物或いは2軸
延伸して一体成形した格子状物などを用いた。図4にお
ける11は空間部、12は枠部であり、周囲の枠部12
に開口部4と固定するための孔13を設けた。
【0020】図3に示すように、切欠5に予め埋設した
固定杭6の頭部7をこの孔13を通過させて装着し、突
出した頭部7にキャップ14を被せて固定した。したが
って、孔13は固定杭6の頭部7を通過しキャップ14
を通過しない大きさである。図2に示すように、開口部
4の濾材層下面には砕石に木炭を配合した半永久的濾材
層15を設けた。
【0021】U字溝内を流れる排水中の固形物は網状物
上にたまり、内部の濾材を損傷しない。水分の一部は濾
材層を通過して地下に浸透していく。排水中の不純物は
濾材層を通過する間に大部分濾過された。また、濾材層
下面の半永久的濾材層を通過する間に排水は更に浄化さ
れた。網状物上の固形物は間歇的に清掃排除する。
【0022】図5はカートリッジの断面図であり、開口
部4と密に嵌合するケース16内に濾材を充填した。濾
材は上下両面に不織繊維構造体9を使用し、中央部には
細砂8を用いた。カートリッジの強度を増すため最底部
に網17を設けた。10は上面を保護する網状物であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明により雨水及び排水を浄化して地
下に還元することが可能になり、その結果、地下水位の
低下、豪雨による河川の氾濫などを防止することがで
き、排水処理に要する費用も削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】濾材を充填する前のU字溝の斜視図
【図2】U字溝の開口部部分の断面図
【図3】U字溝の網状物取付け部分の拡大図
【図4】網状物の斜視図
【図5】カートリッジの断面図
【符号の説明】
1 U字溝ユニット 2 蓋 3 段差 4 開口部 5 切欠 6 固定杭 7 頭部 8 細砂 9 不織繊維構造体 10 網状物 11 空間部 12 枠部 13 孔 14 キャップ 15 半永久的濾材層 16 カートリッジのケース 17 網 27 カートリッジ装入部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製U字溝ユニットの底に開
    口部を穿設し、該開口部内に脱着自在に嵌合するカート
    リッジであって、該カートリッジに濾材が充填され、濾
    材の上下両面が不織繊維構造体であることを特徴とする
    排水浄化還元側溝用カートリッジ。
JP3012680A 1991-01-11 1991-01-11 排水浄化還元側溝用カートリッジ Expired - Fee Related JPH0814121B2 (ja)

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JP23862794A Division JPH0771068A (ja) 1994-09-07 1994-09-07 排水浄化還元側溝

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JPH04238925A JPH04238925A (ja) 1992-08-26
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