JPH05105859A - ホツトメルト粘着剤組成物 - Google Patents
ホツトメルト粘着剤組成物Info
- Publication number
- JPH05105859A JPH05105859A JP29657991A JP29657991A JPH05105859A JP H05105859 A JPH05105859 A JP H05105859A JP 29657991 A JP29657991 A JP 29657991A JP 29657991 A JP29657991 A JP 29657991A JP H05105859 A JPH05105859 A JP H05105859A
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- Japan
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- resin
- coumarone
- indene
- hot
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Abstract
(57)【要約】
【構成】スチレン類と共役ジエン類とのブロックポリマ
ー、クマロン−インデン樹脂及びノボラック型フェノー
ル系樹脂とを主成分とするホットメルト粘着剤組成物で
あり、このクマロン−インデン樹脂としては、必須構成
モノマー成分としてのインデン又はアルキルインデン類
が全構成モノマー成分の50〜100重量%を占めるも
のを使用する。 【効果】保持力等の特性が優れた粘着剤組成物が得られ
る。
ー、クマロン−インデン樹脂及びノボラック型フェノー
ル系樹脂とを主成分とするホットメルト粘着剤組成物で
あり、このクマロン−インデン樹脂としては、必須構成
モノマー成分としてのインデン又はアルキルインデン類
が全構成モノマー成分の50〜100重量%を占めるも
のを使用する。 【効果】保持力等の特性が優れた粘着剤組成物が得られ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保持力特性に優れたホ
ットメルト粘着剤組成物に関する。
ットメルト粘着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン類と共役ジエン類とのブロック
ポリマーをベースポリマーとし、これにクマロン−イン
デン樹脂、石油樹脂あるいはこれらを水素化した樹脂等
を粘着付与剤としたホットメルト粘着剤組成物は、特開
平3−88885号公報、特開昭48−79244号公
報等で知られている。しかしながら、これらの粘着剤組
成物はその粘着特性が十分満足できるものとはいえず、
より優れた粘着剤が求められていた。また、このような
粘着剤組成物を食品包装等に使用するときは、特有の臭
気が問題となるときがあった。
ポリマーをベースポリマーとし、これにクマロン−イン
デン樹脂、石油樹脂あるいはこれらを水素化した樹脂等
を粘着付与剤としたホットメルト粘着剤組成物は、特開
平3−88885号公報、特開昭48−79244号公
報等で知られている。しかしながら、これらの粘着剤組
成物はその粘着特性が十分満足できるものとはいえず、
より優れた粘着剤が求められていた。また、このような
粘着剤組成物を食品包装等に使用するときは、特有の臭
気が問題となるときがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着特性が
優れる新規な粘着剤組成物を提供することを目的とす
る。他の目的は臭気が低減された新規な粘着剤組成物を
提供することである。
優れる新規な粘着剤組成物を提供することを目的とす
る。他の目的は臭気が低減された新規な粘着剤組成物を
提供することである。
【0004】本発明は、スチレン類と共役ジエン類との
ブロックポリマー、クマロン−インデン樹脂及びノボラ
ック型フェノール系樹脂とを必須の成分とするホットメ
ルト粘着剤組成物であり、ここにおけるクマロン−イン
デン樹脂は、構成モノマー成分としてのインデン又はア
ルキルインデン類が全構成モノマー成分の50〜100
重量%を占めることを特徴とするホットメルト粘着剤組
成物である。
ブロックポリマー、クマロン−インデン樹脂及びノボラ
ック型フェノール系樹脂とを必須の成分とするホットメ
ルト粘着剤組成物であり、ここにおけるクマロン−イン
デン樹脂は、構成モノマー成分としてのインデン又はア
ルキルインデン類が全構成モノマー成分の50〜100
重量%を占めることを特徴とするホットメルト粘着剤組
成物である。
【0005】本発明で使用するスチレン類と共役ジエン
類とのブロックポリマーの種類は、使用目的に応じて適
宜選択し得るものであるが、一般にはスチレン、メチル
スチレン等のスチレン類とブタジエン、イソプレン等の
共役ジエン類との比(スチレン類/共役ジエン類)が、
10/90〜50/50のブロックポリマーが使用され
る。このようなブロックポリマ−の好ましい具体例とし
ては、スチレン/イソプレン比が10/90〜30/7
0の範囲にあるスチレンとイソプレンとのS−I−S型
ブロックポリマー(以下、SISと略称する)、スチレ
ン/ブタジエン比が10/90〜50/50の範囲にあ
るスチレンとブタジエンとのS−B−S型ブロックポリ
マー(以下、SBSと略称する)等の熱可塑性ゴムを挙
げることができる。
類とのブロックポリマーの種類は、使用目的に応じて適
宜選択し得るものであるが、一般にはスチレン、メチル
スチレン等のスチレン類とブタジエン、イソプレン等の
共役ジエン類との比(スチレン類/共役ジエン類)が、
10/90〜50/50のブロックポリマーが使用され
る。このようなブロックポリマ−の好ましい具体例とし
ては、スチレン/イソプレン比が10/90〜30/7
0の範囲にあるスチレンとイソプレンとのS−I−S型
ブロックポリマー(以下、SISと略称する)、スチレ
ン/ブタジエン比が10/90〜50/50の範囲にあ
るスチレンとブタジエンとのS−B−S型ブロックポリ
マー(以下、SBSと略称する)等の熱可塑性ゴムを挙
げることができる。
【0006】本発明に用いるクマロン−インデン樹脂
は、必須構成モノマー成分としてインデン又はアルキル
インデンからなるインデン類を含有し、その含有量は全
構成モノマー成分の50〜100重量%である。このク
マロン−インデン樹脂はこの必須構成モノマ−成分の他
に、クマロン、スチレン、アルキルスチレン等の通常含
まれるモノマ−成分の他に、他のオレフィンをモノマ−
成分として含んでもよい。クマロン−インデン樹脂の数
平均分子量は、400〜2000の範囲に、軟化点は3
0〜150℃の範囲にあることが好ましい。クマロン−
インデン樹脂は上記のようにオリゴマ−であって、比較
的低重合度のものが多いが、2量体を8.0%以下、単
量体を0.5%以下にしたものであることが好ましい。
2量体をこの濃度以下にすることにより特有の臭気の問
題が大幅に改善される。ここで、2量体及び単量体の量
は、GPCによって測定されたクロマトグラムにおいて
占めるクマロン−インデン等の2量体の面積百分率及び
クマロン、インデン、アルキルインデン等の単量体の面
積百分率をいう。
は、必須構成モノマー成分としてインデン又はアルキル
インデンからなるインデン類を含有し、その含有量は全
構成モノマー成分の50〜100重量%である。このク
マロン−インデン樹脂はこの必須構成モノマ−成分の他
に、クマロン、スチレン、アルキルスチレン等の通常含
まれるモノマ−成分の他に、他のオレフィンをモノマ−
成分として含んでもよい。クマロン−インデン樹脂の数
平均分子量は、400〜2000の範囲に、軟化点は3
0〜150℃の範囲にあることが好ましい。クマロン−
インデン樹脂は上記のようにオリゴマ−であって、比較
的低重合度のものが多いが、2量体を8.0%以下、単
量体を0.5%以下にしたものであることが好ましい。
2量体をこの濃度以下にすることにより特有の臭気の問
題が大幅に改善される。ここで、2量体及び単量体の量
は、GPCによって測定されたクロマトグラムにおいて
占めるクマロン−インデン等の2量体の面積百分率及び
クマロン、インデン、アルキルインデン等の単量体の面
積百分率をいう。
【0007】本発明に用いるクマロン−インデン樹脂は
次のようにして製造することができる。クマロン−イン
デン樹脂原料としてはクマロン、インデン又はメチルイ
ンデン等のアルキルインデンを含むものであって、モノ
マ−成分中にインデン、アルキルインデン類を50重量
%以上含むものであればよく、例えば石炭乾留の際に生
産されるガス軽油又はコールタールの蒸留で得られる石
炭系インデン留分や、石油ナフサのクラッキングによっ
て生産される芳香族油を蒸留して得られる石油系成イン
デン留分が挙げられる。
次のようにして製造することができる。クマロン−イン
デン樹脂原料としてはクマロン、インデン又はメチルイ
ンデン等のアルキルインデンを含むものであって、モノ
マ−成分中にインデン、アルキルインデン類を50重量
%以上含むものであればよく、例えば石炭乾留の際に生
産されるガス軽油又はコールタールの蒸留で得られる石
炭系インデン留分や、石油ナフサのクラッキングによっ
て生産される芳香族油を蒸留して得られる石油系成イン
デン留分が挙げられる。
【0008】このような原料又はこれに必要に応じてス
チレン、アルキルスチレン等を添加した原料に、溶媒と
してトルエン、キシレン等の非オレフィン系炭化水素を
添加したものを重合油として通常のクマロン−インデン
樹脂や石油樹脂の製造条件をそのまま適用して製造する
ことができる。重合は、硫酸、燐酸、塩酸、硝酸等のブ
レンステッド酸や三フツ化硼素及びその錯体、塩化アル
ミニウム等のルイス酸や、活性白土、酸性白土、酸性イ
オン交換樹脂等の固体酸等の触媒を用いて行うことがで
きる。また、重合条件としては使用する酸触媒の種類や
その濃度は目標とする平均分子量や軟化点によっても異
なるが、成分調整した重合油に対する触媒の使用量はル
イス酸の場合0.5〜2重量%が、ブレンステッド酸の
場合1〜10重量%が、固体酸の場合5〜50重量%が
好ましい。反応温度は50〜150℃が好ましく、反応
時間は0.5〜7時間が好ましい。得られた重合生成油
は、通常の方法により、水洗又はアルカリ洗浄により脱
触媒し、フラッシュ蒸留等により溶剤、単量体、2量体
を蒸発して、所定のクマロン−インデン樹脂を得る。
チレン、アルキルスチレン等を添加した原料に、溶媒と
してトルエン、キシレン等の非オレフィン系炭化水素を
添加したものを重合油として通常のクマロン−インデン
樹脂や石油樹脂の製造条件をそのまま適用して製造する
ことができる。重合は、硫酸、燐酸、塩酸、硝酸等のブ
レンステッド酸や三フツ化硼素及びその錯体、塩化アル
ミニウム等のルイス酸や、活性白土、酸性白土、酸性イ
オン交換樹脂等の固体酸等の触媒を用いて行うことがで
きる。また、重合条件としては使用する酸触媒の種類や
その濃度は目標とする平均分子量や軟化点によっても異
なるが、成分調整した重合油に対する触媒の使用量はル
イス酸の場合0.5〜2重量%が、ブレンステッド酸の
場合1〜10重量%が、固体酸の場合5〜50重量%が
好ましい。反応温度は50〜150℃が好ましく、反応
時間は0.5〜7時間が好ましい。得られた重合生成油
は、通常の方法により、水洗又はアルカリ洗浄により脱
触媒し、フラッシュ蒸留等により溶剤、単量体、2量体
を蒸発して、所定のクマロン−インデン樹脂を得る。
【0009】本発明に用いるノボラック型フェノール系
樹脂は、フェノール、クレゾ−ル等のフェノール類をホ
ルマリン類と反応させて得られたものであればよい。市
販品のものとして、例えば商品名エスフェノール(新日
鐵化学(株)製)、商品名タッキロール101(田岡化
学工業(株)製)や商品名ヒタノール1002(日立化
成工業(株)製)等が利用できる。
樹脂は、フェノール、クレゾ−ル等のフェノール類をホ
ルマリン類と反応させて得られたものであればよい。市
販品のものとして、例えば商品名エスフェノール(新日
鐵化学(株)製)、商品名タッキロール101(田岡化
学工業(株)製)や商品名ヒタノール1002(日立化
成工業(株)製)等が利用できる。
【0010】スチレン類と共役ジエン類とのブロックポ
リマーに対する、クマロン−インデン樹脂及びノボラッ
ク型フェノール系樹脂の配合割合は、ブロックポリマー
100重量部に対してクマロン−インデン樹脂10〜2
00重量部の範囲、好ましくは30〜150重量部の範
囲が、ノボラック型フェノール系樹脂2〜100重量部
の範囲が望ましい。
リマーに対する、クマロン−インデン樹脂及びノボラッ
ク型フェノール系樹脂の配合割合は、ブロックポリマー
100重量部に対してクマロン−インデン樹脂10〜2
00重量部の範囲、好ましくは30〜150重量部の範
囲が、ノボラック型フェノール系樹脂2〜100重量部
の範囲が望ましい。
【0011】本発明の組成物にはタックを付与する目的
で、脂肪族系又は脂環族系炭化水素樹脂を必要に応じて
配合できる。このような炭化水素樹脂としては、例え
ば、テルペン系樹脂、C5系石油樹脂、ジシクロペンタ
ジエン系石油樹脂、水添石油樹脂、水添クマロン−イン
デン樹脂等が挙げられ、配合割合は目的に応じて適宜選
択できるが一般的にはブロックポリマー100重量部に
対して0〜200重量部の範囲、好ましくは0〜150
重量部で配合するのがよい。更に、必要により可塑性オ
イル等も適宜配合できる。可塑性オイルは目的に応じて
適宜選択し得るものであるが凝集力の低下が少ない点か
らナフテン系オイル若しくはパラフィン系オイルを使用
するのがよく、反対に芳香族系オイルは好ましくない。
このようなオイルとしては例えば、ナフテン系プロセス
油、パラフィン系プロセス油、液状ポリブテン等が挙げ
られる。また、可塑性オイルの配合量はブロックポリマ
ー100重量部に対して0〜200重量部の範囲で配合
するのがよい。
で、脂肪族系又は脂環族系炭化水素樹脂を必要に応じて
配合できる。このような炭化水素樹脂としては、例え
ば、テルペン系樹脂、C5系石油樹脂、ジシクロペンタ
ジエン系石油樹脂、水添石油樹脂、水添クマロン−イン
デン樹脂等が挙げられ、配合割合は目的に応じて適宜選
択できるが一般的にはブロックポリマー100重量部に
対して0〜200重量部の範囲、好ましくは0〜150
重量部で配合するのがよい。更に、必要により可塑性オ
イル等も適宜配合できる。可塑性オイルは目的に応じて
適宜選択し得るものであるが凝集力の低下が少ない点か
らナフテン系オイル若しくはパラフィン系オイルを使用
するのがよく、反対に芳香族系オイルは好ましくない。
このようなオイルとしては例えば、ナフテン系プロセス
油、パラフィン系プロセス油、液状ポリブテン等が挙げ
られる。また、可塑性オイルの配合量はブロックポリマ
ー100重量部に対して0〜200重量部の範囲で配合
するのがよい。
【0012】
【作用】本発明のホットメルト粘着剤組成物は、クマロ
ン−インデン樹脂と共にフェノール樹脂を含むため、極
性をもつフェノ−ル樹脂による金属や紙等の極性材質に
対する界面接着性を向上させる効果と、クマロン−イン
デン樹脂が本来有する凝集力付与効果との相乗効果によ
り、保持力付与性を向上させるものと推定される。特
に、クマロン−インデン樹脂が構成するモノマ−成分と
してインデン類を50〜100重量%含むものであるの
で、ブロックポリマ−の凝集力をより高め、高温領域に
おける保持力を更に高めると推定される。
ン−インデン樹脂と共にフェノール樹脂を含むため、極
性をもつフェノ−ル樹脂による金属や紙等の極性材質に
対する界面接着性を向上させる効果と、クマロン−イン
デン樹脂が本来有する凝集力付与効果との相乗効果によ
り、保持力付与性を向上させるものと推定される。特
に、クマロン−インデン樹脂が構成するモノマ−成分と
してインデン類を50〜100重量%含むものであるの
で、ブロックポリマ−の凝集力をより高め、高温領域に
おける保持力を更に高めると推定される。
【0013】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
具体的に説明する。なお、各実施例及び比較例におい
て、調製された粘着剤は、以下の方法によってその特性
を評価した。
具体的に説明する。なお、各実施例及び比較例におい
て、調製された粘着剤は、以下の方法によってその特性
を評価した。
【0014】1.粘着力 粘着力の測定は、JIS Z 0237法に従った。す
なわち、粘着剤を溶融塗布した試験片であるポリエステ
ルフィルム(以下、試験片という)を2Kgのゴムロー
ラーを用いて被着体であるステンレス鋼板(以下、被着
体という)に接着面積25×125mmで圧着した後、
20〜40分の間に試験片の遊びの部分を180度折り
返し、約25mm剥がした後、試験片を引っ張り試験機
の上部チャックに、被着体を下部チャックに各々はさ
み、300mm/minの速さで引き剥がした。記録さ
れたチャートの記録開始後15%部分と85%の部分に
垂直に線を引き、両区間を更に4等分して垂直線を引
き、記録線との交点を5点読みとり、この平均値を粘着
力とした。試験は3枚の試験片について行い、測定した
12個の平均値を求め、これを10mm幅当たりに比例
換算して粘着力とした。また、測定雰囲気温度は−10
〜+45℃の間4水準とした。
なわち、粘着剤を溶融塗布した試験片であるポリエステ
ルフィルム(以下、試験片という)を2Kgのゴムロー
ラーを用いて被着体であるステンレス鋼板(以下、被着
体という)に接着面積25×125mmで圧着した後、
20〜40分の間に試験片の遊びの部分を180度折り
返し、約25mm剥がした後、試験片を引っ張り試験機
の上部チャックに、被着体を下部チャックに各々はさ
み、300mm/minの速さで引き剥がした。記録さ
れたチャートの記録開始後15%部分と85%の部分に
垂直に線を引き、両区間を更に4等分して垂直線を引
き、記録線との交点を5点読みとり、この平均値を粘着
力とした。試験は3枚の試験片について行い、測定した
12個の平均値を求め、これを10mm幅当たりに比例
換算して粘着力とした。また、測定雰囲気温度は−10
〜+45℃の間4水準とした。
【0015】2.保持力 同様に、保持力の測定もJIS Z 0237法に従っ
た。すなわち、被着体の一端に試験片の25×25mm
の面積が接するようにはりつけ、2Kgのゴムローラー
を用いて圧着した。20分以上経過した後、被着体の一
端を針金で吊し、試験片が鉛直に垂れ下がるようにして
その一端に1Kgのおもりをクリップで取りつけた。試
験片が被着体から落下するまでの時間を測定し、保持力
とした。なお、全て40℃、60%湿度雰囲気で行っ
た。
た。すなわち、被着体の一端に試験片の25×25mm
の面積が接するようにはりつけ、2Kgのゴムローラー
を用いて圧着した。20分以上経過した後、被着体の一
端を針金で吊し、試験片が鉛直に垂れ下がるようにして
その一端に1Kgのおもりをクリップで取りつけた。試
験片が被着体から落下するまでの時間を測定し、保持力
とした。なお、全て40℃、60%湿度雰囲気で行っ
た。
【0016】3.タック 同様にタックの測定もJIS Z 0237法に従っ
た。すなわち、30度の角度を有する斜面上に長さ10
cmの粘着面を置き、10cmの非粘着助走路の端から
転がした鋼球が粘着面上で停止した場合、その最大の鋼
球のナンバーをもってタックとした。測定は4回行い、
その平均値をとった。なお、測定雰囲気温度は全て25
℃とした。
た。すなわち、30度の角度を有する斜面上に長さ10
cmの粘着面を置き、10cmの非粘着助走路の端から
転がした鋼球が粘着面上で停止した場合、その最大の鋼
球のナンバーをもってタックとした。測定は4回行い、
その平均値をとった。なお、測定雰囲気温度は全て25
℃とした。
【0017】4.臭気 人間の官能試験によった。15人の被験者の臭気判定で
良が10〜15人のとき○、5〜10人のとき△、0〜
5人のとき×とした。
良が10〜15人のとき○、5〜10人のとき△、0〜
5人のとき×とした。
【0018】実施例1 ベースポリマーとしてSIS(シェル化学(株)、カリ
フレネックスTR1107)を100重量部、粘着付与
剤樹脂として、クマロン−インデン樹脂を45重量部、
ノボラック型フェノール樹脂(新日鐵化学(株)製、商
品名;エスフェノール)を5重量部、テルペン系樹脂
(ヤスハラケミカル(株)、TO−105)を75重量
部、及び可塑化オイルとしてナフテン系プロセス油(シ
ェル化学(株)、シェルフレックス371N)を50重
量部使用し、1 80℃で溶融混合して組成物を調製し
た。用いたクマロン−インデン樹脂の性状を表1に、得
られた粘着剤組成物の粘着力、保持力、タック及び臭気
を測定した結果を表2に示す。臭気性が小さい上、優れ
た保持力、タック、粘着力を示した。
フレネックスTR1107)を100重量部、粘着付与
剤樹脂として、クマロン−インデン樹脂を45重量部、
ノボラック型フェノール樹脂(新日鐵化学(株)製、商
品名;エスフェノール)を5重量部、テルペン系樹脂
(ヤスハラケミカル(株)、TO−105)を75重量
部、及び可塑化オイルとしてナフテン系プロセス油(シ
ェル化学(株)、シェルフレックス371N)を50重
量部使用し、1 80℃で溶融混合して組成物を調製し
た。用いたクマロン−インデン樹脂の性状を表1に、得
られた粘着剤組成物の粘着力、保持力、タック及び臭気
を測定した結果を表2に示す。臭気性が小さい上、優れ
た保持力、タック、粘着力を示した。
【0019】実施例2 ノボラック型フェノール樹脂をノボラック型アルキルフ
ェノール樹脂(田岡化学工業(株)製商品名;タッキロ
ール101)に変えた以外は実施例1と同様の手順で粘
着剤組成物を調製し、特性を評価した。
ェノール樹脂(田岡化学工業(株)製商品名;タッキロ
ール101)に変えた以外は実施例1と同様の手順で粘
着剤組成物を調製し、特性を評価した。
【0020】比較例1 クマロン−インデン樹脂の配合を50重量部とし、ノボ
ラック型フェノール樹脂を加えない以外は実施例1と同
様の方法で組成物を調製し、その粘着力、保持力、タッ
ク及び臭気を測定した。結果を表2に示す。この組成物
は保持力に問題があった。
ラック型フェノール樹脂を加えない以外は実施例1と同
様の方法で組成物を調製し、その粘着力、保持力、タッ
ク及び臭気を測定した。結果を表2に示す。この組成物
は保持力に問題があった。
【0021】比較例2 クマロン−インデン樹脂を配合せず、ノボラック型アル
キルフェノール樹脂を50重量部配合した以外は実施例
2と同様な方法で組成物を調製し、その粘着力、保持
力、タック及び臭気を測定した。結果を表2に示す。こ
の配合系は保持力に問題があった。
キルフェノール樹脂を50重量部配合した以外は実施例
2と同様な方法で組成物を調製し、その粘着力、保持
力、タック及び臭気を測定した。結果を表2に示す。こ
の配合系は保持力に問題があった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明のホットメルト粘着剤組成物は、
保持力付与性が優れる。このため、包装テープ、アッセ
ンブリー、ラベル等の分野における有効なホットメルト
粘着剤となる。
保持力付与性が優れる。このため、包装テープ、アッセ
ンブリー、ラベル等の分野における有効なホットメルト
粘着剤となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 スチレン類と共役ジエン類とのブロック
ポリマー、クマロン−インデン樹脂及びノボラック型フ
ェノール系樹脂とを必須成分とするホットメルト粘着剤
組成物であり、ここにおけるクマロン−インデン樹脂
は、構成モノマー成分としてのインデン又はアルキルイ
ンデン類を全構成モノマー成分の50〜100重量%含
有することを特徴とするホットメルト粘着剤組成物。 - 【請求項2】 クマロン−インデン樹脂が、2量体の含
有率が8.0%以下、単量体の含有率が0.5%以下の
ものである請求項1記載のホットメルト粘着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29657991A JPH05105859A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | ホツトメルト粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29657991A JPH05105859A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | ホツトメルト粘着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05105859A true JPH05105859A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17835373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29657991A Withdrawn JPH05105859A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | ホツトメルト粘着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05105859A (ja) |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP29657991A patent/JPH05105859A/ja not_active Withdrawn
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