JPH0510575U - 便器に備える臭気吸引ダクト - Google Patents
便器に備える臭気吸引ダクトInfo
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- JPH0510575U JPH0510575U JP5619991U JP5619991U JPH0510575U JP H0510575 U JPH0510575 U JP H0510575U JP 5619991 U JP5619991 U JP 5619991U JP 5619991 U JP5619991 U JP 5619991U JP H0510575 U JPH0510575 U JP H0510575U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通風音が大きくなったり消臭効果が下がるこ
となく、臭気吸引用のダクトへの水の浸入を確実に防止
できるようにすること。 【構成】 ボール部1aから吸引機構までのダクト流路
14の底面に流れ方向に向けて上向きの緩やかな傾斜を
持たせ、吸引機構の手前には曲面状の表面を持つ隆起部
3dを設け、これらの傾斜と隆起部3dによって水の進
行を阻む一方、空気流れを滑らかに送り出す。 【効果】 ダクト流路の内部流れの通風音が低減され、
風量不足を伴うことなく効率的な消臭が可能となる。
となく、臭気吸引用のダクトへの水の浸入を確実に防止
できるようにすること。 【構成】 ボール部1aから吸引機構までのダクト流路
14の底面に流れ方向に向けて上向きの緩やかな傾斜を
持たせ、吸引機構の手前には曲面状の表面を持つ隆起部
3dを設け、これらの傾斜と隆起部3dによって水の進
行を阻む一方、空気流れを滑らかに送り出す。 【効果】 ダクト流路の内部流れの通風音が低減され、
風量不足を伴うことなく効率的な消臭が可能となる。
Description
【0001】
本考案は、たとえば便器本体に固定した局部洗浄用のケーシングの中に設けら れ、便器本体のボール部から異臭を吸引してそのまま排気又は消臭した後に排出 するための臭気吸引ダクトの構造に関する。
【0002】
局部洗浄のための衛生洗浄装置は、便器本体にそのケーシングを固定したもの が従来から利用されている。この衛生洗浄装置は、ケーシングの中に局部洗浄の ためのノズル装置を備え、このノズル装置に洗浄水を供給する温水タンクやバル ブユニットを設けると共に、乾燥機能を持つものには温風ファン等の機器を組み 込んだものである。
【0003】 また、このような局部洗浄や乾燥機能の他に、便器本体のボール部に滞留する 異臭を吸引してこれを消臭する消臭機能を持たせたものも、既に広く利用されて いる。これは、たとえば本出願人が実願平2−111259号によって提案した ように、ケーシングの中に臭気吸引用のダクトを組込み、このダクトの一端をボ ール側に臨ませて開放し、他端側には消臭機能部を備えたものである。この消臭 機能部は空気をオゾン化するオゾナイザ,ボール部から空気を吸引するファン及 び消臭を促進させる触媒をこの順に並べたもので、ファンによる吸引力によって 、ダクトから異臭を吸引して消臭する。
【0004】 臭気吸引用のダクトはその内部を空気流路とした空洞状のものであり、ボール 部から異臭を吸い込めるようにするには、その先端部をボール部に臨ませて開い ておく必要がある。一方、ボール部に洗浄水を送り込んで汚物を排出する場合や 、局部洗浄装置を使うときにノズルから洗浄水が放出されるときには、水がダク ト部分にまで飛び散ることもある。
【0005】 このようにダクトの先端がボール部側に開いていると、飛び散った水もファン の吸引力によってダクトの中に吸い込まれる恐れがあり、オゾナイザや触媒に障 害を与えかねない。これを防ぐために、従来からダクトの中に防水構造を持たせ ることが行われている。
【0006】
この防水構造は、ダクトの底壁に沿って水が吸い込まれることが多いことから 、この底壁の一部をリブのように流路断面を横切らせて立ち上げ、これによって 水の流れを遮るというものである。このようなリブを備えていれば、もし水がフ ァンによって吸い込まれても、このリブを超えてオゾナイザ側に到ることはなく 、適正な消臭機能が維持される。
【0007】 ところが、板状のリブを立ち上げたとき、流路断面の形状又は流路面積が急激 に変わること及び流れ方向のリブの背部では乱流を生じること等から、通風音が 高くなる。また、水の遮りを確実にするためにリブを高くすると、流路抵抗が大 きくなってしまい、風量が低下し消臭効果にも影響を与えてしまう。
【0008】 このように、従来構造では、水の浸入は防止できる反面、通風音の増加や消臭 効果の低下等を生じてしまうという問題があった。
【0009】 本考案において解決すべき課題は、通風音が大きくなったり消臭効果が下がる ことなく、臭気吸引用のダクトへの水の浸入を確実に防止できるようにすること にある。
【0010】
本考案は、便器本体のボール部に一端を臨ませて開放したダクト流路を備え、 前記便器本体内の空気を吸引するファン内蔵の吸引機構を接続した臭気吸引用の ダクト構造であって、前記ダクト流路の底面を、前記ボール部への開放端から上 に緩やかな傾斜を持たせて形成し、前記吸引機構の手前に、前記底面から上に緩 やかに立ち上げた曲面状表面の隆起部を流路断面を横切る方向に設けたことを特 徴とする。
【0011】
ファンの吸引力によって、ボール部の異臭を含んだ空気はダクト流路から吸引 機構によって吸引され、外部に放出される。ダクト流路の中ではその底面が緩や かに斜め上に傾いているので、吸引空気は次第に上向きの流線を持つように流れ が整えられる。そして、この上向きの流れは、吸引機構の手前に設けた曲面状表 面の隆起部の周りを巡り、乱流の発生がないまま吸引機構側に送り出される。こ のような流れにより、隆起部を立ち上げていても、通風音を下げた運転が可能と なる。
【0012】 また、ダクト流路の底面はその入口部分から斜め上に傾いているので、外部か らの水が奥まで進み難くする。そして、ファンの吸引力によって水が奥側に引か れても、吸引機構の手前に隆起部を立ち上げているので水の進行を阻み、吸引機 構やその下流に消臭機構を備えているものではこれも含めて水を被ることが防止 される。
【0013】
図1は便器本体にケーシングを一体化した便器設備の全体を示す斜視図、図2 はケーシングの内部を示す正面図である。
【0014】 図2において、便器本体1には局部洗浄機能を備えた衛生洗浄装置や洗浄水タ ンク等の機能部を納めるケーシング2が一体化されている。このケーシング2は 便器本体1に固定されるベース3によって支持されている。そして、ケーシング 2には便座2a及び便蓋2bを一体に備え、各機能部の操作は壁掛け式のリモー トコントローラRか又は補助的にケーシング2の側部に設けた操作盤2cによっ て行う。
【0015】 ベース3には洗浄水タンク4を固定すると共に、局部洗浄及び乾燥のための機 器を配列している。局部洗浄用の機器は、外部の給水源に接続した温水タンク5 ,この温水タンク5の上面に固定したバルブユニット6及び洗浄水を噴出するノ ズル装置7等であり、乾燥用の機器としては温風ファン8を組み込んでいる。こ れらの機器は従来例でも示したようにコントローラ(図示せず)によって制御さ れ、このコントローラもベース3の上の適切な位置に固定されている。
【0016】 ベース3の右側の下には消臭ケーシング9が固定され、この位置に合わせてベ ース3の上面に臭気吸引用のダクトカバー10を設ける。図3はこのダクトカバ ー10のベース3への配置を示す平面図、図4はダクトカバー10から消臭ケー シング9までの流路を示すための切欠正面図である。
【0017】 消臭ケーシング9の内部には消臭流路9aを設け、この中にオゾナイザ11, 吸引機構を構成するファン12及び触媒13を順に配置している。オゾナイザ1 1は電圧を印加することによって、流れる空気をオゾン化し、消臭の前段階を担 う。また、ファン12は消臭流路9aの外に配置したモータ12aによって駆動 され、便器本体1のボール部1aから空気を吸引する。そして、触媒13は消臭 ケーシング9の最も下端に組み込まれ、この触媒13を通過して完全に脱臭され た空気は消臭ケーシング9の底面の排出口9bから放出される。
【0018】 臭気吸引用のダクトカバー10は、ベース3の上面に一体に被せることによっ てベース3と共に内部にダクト流路14を造るもので、図4に示すように下に凹 となる縦断面を持つ。そして、図3に示すように、ダクトカバー10の先端部は ベース3の前縁部分に掛かるように固定され、その先端の吸引部10aを便器本 体1のボール部1aに臨むように開放している。また、ダクトカバー10の後端 部が被さる部分のベース3には、消臭ケーシング9の消臭流路9aに向けて開け た連絡口3aを設ける。
【0019】 図5は図3のA−A線矢視によるダクト流路14の概略縦断面図である。
【0020】 下に凹とした縦断面のダクトカバー10を被せるために、ベース3にはその前 端のみを除いて立上げ壁3bを形成し、ダクトカバー10と共にダクト流路14 を区画している。ダクトカバー10の後端側は斜め上に膨らみ、その真下に連絡 口3aが位置するように組み込まれる。また、ダクト流路14の前端から連絡口 3aまでの上面は、前側が低くなるように緩やかに傾けた傾斜面3cとしている 。そして、この傾斜面3cの終端であって最も高いレベルには、傾きを大きくし た隆起部3dを幅方向の全長に設けている。隆起部3dは要部を拡大して示す図 6のように、傾斜面3cに連なって緩やかに立ち上げられ、頂点部も曲面状とし て開口3aに向かう縦断面形状を持つ。
【0021】 以上の構成において、リモートコントローラR又は操作盤2cを利用して消臭 機能を作動させると、モータ12aによってファン12が回転しオゾナイザ11 に通電される。ファン12の回転によって、便器本体1のボール部1aに開放端 を臨ませたダクトカバー10の先端から空気が吸引され、この空気はダクト流路 14を通ってオゾナイザ11を経て触媒13方向に流れる。これにより、異臭を 含んだ空気はオゾナイザ11及び触媒13によって脱臭され、排出口9bから臭 いのない清浄な空気となって放出される。
【0022】 ダクト流路14内での空気流れは、その底面部を形成するベース3の傾斜面3 cが緩やかに上に向いて傾いているので、傾斜面3cに沿って流れる空気は上向 きに次第にガイドされる。そして、傾斜面3cの終端に位置する隆起部3dは、 その表面に空気が沿って流れやすいように曲面状となっているので、傾斜面3c で斜め上向きの流れに整えられた空気流は、滑らかにこの隆起部3dの周りを流 れて連絡口3aから消臭ケーシング9の消臭流路9aに流れ込む。なお、隆起部 3dよりも下流側のダクト流路14は上に膨らんでいるので、隆起部3dから上 向きに流れようとする空気を受け入れやすく、流れが停滞することを防ぐ。この ように、予め傾斜面3cで流れを斜め上向きに整えて曲面状の隆起部3dの周り を巡るような流れとなるので、従来のように流路の中にリブが食い込むように立 ち上げる構造に比べると、流れに乱流をを生じることがない。このため、通風音 が大きくなることはなく、また流路抵抗も小さくなるので風量が低下することも ない。したがって、ボール部1aからの吸気が静寂な運転の中で十分に行え、消 臭効果も高く維持できる。
【0023】 一方、局部洗浄用の洗浄温水又はボール部1aの洗浄水が飛散してダクト流路 14の中に入り込んでも、ダクト流路14の底面を形成している傾斜面3cの傾 きによって、水の進行を抑えることができる。そして、ファン12の吸引力によ って水が奥まで進んでも、隆起部3dがその行く手を阻むように立ちふさがるの で、連絡口3aから消臭ケーシング9の中に浸入することが防止される。このた め、オゾナイザ11やファン12及び触媒13に影響を及ぼすことがなく、これ らの各機能を十分に発揮した良好な消臭が可能となる。
【0024】 なお、実施例ではベース3とダクトカバー10によってダクト流路14を形成 しているが、ダクト流路14を筒状の一体物としておき、その一端をボール部1 aに臨ませて開放し、他端を消臭ケーシング9の消臭流路9aに接続する構成と してもよい。この場合でも、ダクト流路14の底面に流れ方向に向けて上向きの 緩やかな傾斜を持たせその終端に隆起部を形成することは無論である。
【0025】 また、実施例では吸引機構を構成するファン12と共に消臭用のオゾナイザ1 1や触媒13を組み込み、臭気を消臭した後に空気をトイレ内に放出するように しているが、消臭機能を備えずに吸引後の臭気をそのままトイレの外に放出でき るよう、屋外に向けて排気通路を設けこの排気通路に吸引機構を備えるようにし てもよい。
【0026】
本考案では、ダクト流路の底面の緩やかな傾斜と吸引機構の手前に立ち上げた 曲面状表面の隆起部とによって、水の進行を阻むことができ、吸引機構の被水が 防止される。また、ダクト流路を流れる空気が隆起部を通過するときでも、この 隆起部の曲面状の表面によって流れに乱流を生じることがなく、内部流れの乱れ が抑えられる。このため、ダクト流路の内部流れの通風音も低減され、静寂な運 転が可能となる。
【図1】ケーシングを備えた便器設備の全体を示す斜視
図である。
図である。
【図2】ケーシングの内部を示す断面図である。
【図3】ベースに対する臭気吸引用のダクトカバーの配
置を示す概略平面図である。
置を示す概略平面図である。
【図4】臭気吸引用のダクトカバーから消臭ケーシング
の内部までを示す切欠正面図である。
の内部までを示す切欠正面図である。
【図5】図3のA−A線矢視によるダクト流路の縦断面
図である。
図である。
【図6】ダクト流路に設けた隆起部を示す要部の拡大縦
断面図である。
断面図である。
【符号の説明】 1 便器本体 1a ボール部 2 ケーシング 3 ベース 3a 連絡口 3b 立上げ壁 3c 傾斜面 3d 隆起部 4 洗浄水タンク 5 温水タンク 6 バルブユニット 7 ノズル装置 8 温風ファン 9 消臭ケーシング 9a 消臭流路 9b 排出口 10 ダクトカバー 11 オゾナイザ 12 ファン(吸引機構) 13 触媒 14 ダクト流路
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 便器本体のボール部に一端を臨ませて開
放したダクト流路を備え、前記便器本体内の空気を吸引
するファン内蔵の吸引機構を接続した臭気吸引用のダク
ト構造であって、前記ダクト流路の底面を、前記ボール
部への開放端から上に緩やかな傾斜を持たせて形成し、
前記吸引機構の手前に、前記底面から上に緩やかに立ち
上げた曲面状表面の隆起部を流路断面を横切る方向に設
けたことを特徴とする便器に備える臭気吸引ダクト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5619991U JP2557250Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 便器に備える臭気吸引ダクト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5619991U JP2557250Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 便器に備える臭気吸引ダクト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510575U true JPH0510575U (ja) | 1993-02-12 |
JP2557250Y2 JP2557250Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=13020454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5619991U Expired - Fee Related JP2557250Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 便器に備える臭気吸引ダクト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557250Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP5619991U patent/JP2557250Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2557250Y2 (ja) | 1997-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |