JPH05105557A - 熱分解窒化ほう素容器 - Google Patents

熱分解窒化ほう素容器

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Publication number
JPH05105557A
JPH05105557A JP3292365A JP29236591A JPH05105557A JP H05105557 A JPH05105557 A JP H05105557A JP 3292365 A JP3292365 A JP 3292365A JP 29236591 A JP29236591 A JP 29236591A JP H05105557 A JPH05105557 A JP H05105557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
boron nitride
layer
pbn
pyrolytic boron
Prior art date
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Pending
Application number
JP3292365A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kimura
昇 木村
Yoshihiro Kubota
芳宏 久保田
Kesaji Harada
今朝治 原田
Koji Hagiwara
浩二 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP3292365A priority Critical patent/JPH05105557A/ja
Publication of JPH05105557A publication Critical patent/JPH05105557A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Ceramic Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明は製品への不純物混入を防止し、電気
的に安定で熱効率の改良された、化合物半導体製造用、
分子線用セルなどに有用とされる熱分解窒化ほう素容器
の提供を目的とするものである。 【構成】 本発明の熱分解窒化ほう素容器は、熱分解窒
化ほう素容器の外面および/または内面の全部または一
部に輻射光吸収層を設け、その最外面および/またはそ
の最内面に絶縁層または保護層を設けてなることを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱分解窒化ほう素容器、
特には製品への不純物混入の不利を解決し、電気的に安
定で熱効率も改良されたことから、化合物半導体の製造
容器、分子線用セルなどに有用とされる熱分解窒化ほう
素容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱分解窒化ほう素(以下PBNと略記す
る)成形品がNH3 とBF3 を原料とし、これらを例え
ば1,700℃の温度での熱CVD法によってPBNと
し、これを基体にコーティングすることによって作られ
ることはよく知られているところであり、このようにし
て作られたPBN成形品がすぐれた耐熱性、耐熱衝撃性
をもつものであることも公知とされている。しかして、
このPBN容器についてはその外面および/または内面
の全部または一部に赤外線吸収率の高いカーボン膜を塗
布して輻射光吸収層を設けたものが提案されている(特
開平2−204391号公報、実開昭63−19917
2号明細書参照)。
【0003】この輻射光吸収層を設けたものは加熱する
ときにヒーターからの輻射光がこの吸収層で吸収される
ために、加熱の効率化、全体の均熱化がはかれるし、こ
れはまた底部、開口部、中央部、片側などの特定の部位
だけの温度を高くして温度分布をつけることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この、輻射光吸収層と
してはグラファイト、高融点金属が好ましいものとされ
ているが、しかしこれらは飛散によってその不純物が製
品に混入されるというおそれがあるし、これらは一般に
導電性であるために、まわりに加熱用ヒーターがあると
これとこのヒーターが接触したときにショートを起すと
いう危険性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不利
を解決したPBN容器に関するものであり、これはPB
N容器の外面および内面の全面または一部に輻射光吸収
層を設け、その最外面および/または最内面に絶縁層ま
たは保護層を設けてなることを特徴とするものである。
【0006】すなわち、本発明者らは不純物混入のおそ
れがなく、電気的にも安定なPBN容器を開発すべく種
々検討した結果、これについては従来公知の方法で作ら
れたPBN容器の外面または内面にこれも公知である輻
射光吸収層を設けたのち、この輻射光吸収層の最外面お
よび/または最内面に絶縁層または保護層を設けるとこ
のPBN容器から不純物が飛散によって製品に混入する
ことがなくなるし、これが加熱性ヒーターと接触しても
ショートなどを起すことがなく、これを電気的に安定な
ものとすることができることを見出し、このものは化合
物半導体製造用または分子線用セルとして有用とされる
ことを確認して本発明を完成させた。以下にこれをさら
に詳述する。
【0007】
【作用】本発明はPBN容器に関するものであり、これ
は公知の方法で作られたPBN容器の外面および/また
は内面に輻射光吸収層を設け、その最外面および/また
は最内面に絶縁層または保護層を設けたものであるが、
これによればこの絶縁層または保護層によって不純物の
製品への混入を防止することができ、さらにはこのもの
を電気的に安定なものとすることができる。
【0008】本発明のPBN容器自体は公知の方法で作
られたものとされる。したがって、これはNH3 と例え
ばBF3 のようなハロゲン化ほう素とを原料とし、これ
を1,700℃のような高温下に熱CVD反応させ、こ
の反応で発生したPBNを基体上に被覆し、これを脱型
することによって作ったものとすればよい。
【0009】このPBN容器にはまずその外面および/
または内面に輻射光吸収層が設けられるのであるが、こ
の輻射光吸収層はカーボン、タングステン、タンタル、
モリブデンなどの高融点金属とからなるものとすればよ
く、これらはPBN容器の外面および/または内面にこ
れらを塗布するか、CVD法、PVD法などで設ければ
よく、これによればこの輻射光吸収層の存在により加熱
ヒーターからの加熱がより効果的に行なわれる。
【0010】なお、この輻射光吸収層の塗布はPBN容
器の外面および/または内面の全面でなく、その部分に
行なってもよく、これによればPBN容器に温度分布を
与えることもできるが、この輻射光吸収層の厚さは1〜
1,000nmとすればよい。
【0011】本発明のPBN容器はこの外面および/ま
たは内面に輻射光吸収層を設けたものの輻射光吸収層の
最外面および/または最内面に絶縁層または保護層を設
けることによって構成される。この絶縁層、保護層とし
てはPBN、窒化アルミニウム(AlN)、窒化けい素
(Si34 )、酸化アルミニウム(Al23 )など
からなるものが例示され、これらはCVD法、スパッタ
ー法、塗布などで設ければよい。
【0012】この絶縁層、保護層としては、製造目的と
する物質の種類にもよるが、純度の点からはPBNをC
VD法により蒸着したものとすることが好ましい。な
お、この絶縁層、保護層の厚さは1〜100μm程度と
すればよいが、このようにして作られた本発明のPBN
容器はこの絶縁層または保護層によって不純物が飛散す
ることもないので不純物によって目的物が汚染されるこ
ともないし、この絶縁層、保護層によってこれが導電性
となることもないので電気的に安定したものとなるの
で、このものは分子線セル、III,IV族単結晶引上
げ用ルツボおよびボートなどとして有用とされる。
【0013】つぎに本発明のPBN容器を添付の図面に
もとづいて説明する。図3は公知の方法で作られたPB
N容器1の縦断面図、図4はこのPBN容器1の外面に
輻射光吸収層2を塗布したPBN容器の縦断面図、図1
は、図4のPBN容器1の外面の輻射光吸収層2の最外
面に絶縁層3を形成してなる本発明のPBN容器の縦断
面図を示したもの、図2はこの本発明のPBN容器にヒ
ーター4、リフレクター5を設けて作成した分子線源用
るつぼ6を用い、この中に収納したGa融液7からの分
子線8を基板9に照射する装置の縦断面図を示したもの
であり、これによれば不純物混入のおそれなく、効率よ
く分子線を照射することができるので、目的とするGa
Asなどのエピタキシャル膜を純度よく得ることができ
る。
【0014】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例を挙げる。 実施例 NH3 とBF3 との混合物からの熱CVD法で得たPB
Nをカーボン質基材に蒸着し、これを基材から取外して
作った内径20mm、長さ100mm、厚さ1mmの図
3に示したPBN容器の外面に、プロパンガスを1トー
ルの真空下に1,000℃で熱分解して得たカーボンを
厚さ20μmに被覆して図4に示したような輻射光吸収
層を設けたPBN容器を作った。
【0015】ついで、このPBN容器の輻射光吸収層の
最外面に、NH3とBF3 を原料とし、2トールの真空
下での1,700℃での熱CVD法で得たPBNを厚さ
10μmで被覆して輻射光吸収層の最外面を絶縁層とし
てのPBNで被覆した図1に示したPBN容器を作っ
た。
【0016】つぎにこのPBN容器にヒーターとリフレ
クターを取りつけて分子線源用るつぼを作り、これにG
a融液を入れ、ヒーターで加熱してGaの分子線を基台
に照射し、GaAsのエピタキシャル成長を行なわせ、
このエピタキシャル膜の不純物を検査したところ、この
ものは不純物が殆んどゼロの良好な膜で、この場合の消
費電力は輻射光吸収層のないものにくらべて2割節約す
ることができ、このものは50回連続してエピタキシャ
ル膜の成長を行なわせても得られたエピタキシャル膜は
いずれも良好なものであった。
【0017】比較例 比較のために、上記実施例におけるPBN容器におい
て、絶縁層としてのPBNの被覆を行なわず、公知のP
BN容器に輻射光吸収層のみを形成した図4に示したP
BN容器を使用し、これから上記と同じようにして分子
線源用るつぼを作り、これを用いてGaAsのエピタキ
シャル膜を形成したところ、この場合も消費電力は2割
節約することができたけれども、成膜されたエピタキシ
ャル膜には不純物としてのカーボンが多数混入していて
良好な製品は得られず、またこのものは使用3回目に熱
電対とショートしたためにそれ以降の使用はできなくな
った。
【0018】
【発明の効果】本発明はPBN容器に関するものであ
り、これは前記したようにPBN容器の外面および/ま
たは内面に輻射光吸収層を設け、その最外面および/ま
たはその最内面に絶縁層または保護層を設けてなること
を特徴とするものであるが、これによればこの絶縁層、
保護層の存在により不純物が目的とする製品中に混入す
ることが防止されるし、これが加熱ヒーターと接触して
もショートすることがないので電気的に安定したものに
なるという有利性が与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPBN容器の縦断面図を示したもので
ある。
【図2】本発明のPBN容器から作られた分子線源るつ
ぼを使用してGaAsエピタキシャル膜を形成する装置
の縦断面図を示したものである。
【図3】公知の方法で作られたPBN容器の縦断面図を
示したものである。
【図4】図3のPBN容器の外面に輻射光吸収層を塗布
したPBN容器の縦断面図を示したものである。
【符号の説明】
1 PBN容器 2 輻射光吸収層 3 絶縁層 4 ヒーター 5 リフレクター 6 分子線源用るつぼ 7 Ga融液 8 分子線 9 基板 10 熱電対
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 浩二 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱分解窒化ほう素容器の外面および/ま
    たは内面の全面または一部に輻射光吸収層を設け、その
    最外面および/または最内面に絶縁層または保護層を設
    けてなることを特徴とする熱分解窒化ほう素容器。
  2. 【請求項2】 輻射光吸収層がカーボンまたは高融点金
    属で作られたものである請求項1に記載した熱分解窒化
    ほう素容器。
  3. 【請求項3】 絶縁層が熱分解窒化ほう素、窒化けい
    素、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムよりなる
    ものとされる請求項1に記載した熱分解窒化ほう素容
    器。
JP3292365A 1991-10-11 1991-10-11 熱分解窒化ほう素容器 Pending JPH05105557A (ja)

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JPH05105557A true JPH05105557A (ja) 1993-04-27

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06312009A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Daiichi Rajio Isotope Kenkyusho:Kk 放射性医薬品加熱装置
EP0842913A1 (en) * 1996-11-18 1998-05-20 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Pyrolytic boron nitride container and manufacture thereof
JP2003073829A (ja) * 2001-09-06 2003-03-12 Shin Etsu Chem Co Ltd 熱分解窒化ホウ素製容器の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06312009A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Daiichi Rajio Isotope Kenkyusho:Kk 放射性医薬品加熱装置
EP0842913A1 (en) * 1996-11-18 1998-05-20 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Pyrolytic boron nitride container and manufacture thereof
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