JPH05105481A - ガラス質組成物およびこれにより得られる低温焼結積層セラミツク配線板 - Google Patents

ガラス質組成物およびこれにより得られる低温焼結積層セラミツク配線板

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JPH05105481A
JPH05105481A JP7617992A JP7617992A JPH05105481A JP H05105481 A JPH05105481 A JP H05105481A JP 7617992 A JP7617992 A JP 7617992A JP 7617992 A JP7617992 A JP 7617992A JP H05105481 A JPH05105481 A JP H05105481A
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glass
oxide
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magnesium
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JP7617992A
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English (en)
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Narayan Purabufuu Ashiyotsuku
アシヨツク.ナラヤン.プラブフー
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温焼結可能で熱膨張係数が珪素のそれに近
く、低誘電率で高強度を有するセラミック配線板素材用
の不透明化ガラス組成物およびこれを使用した共焼結低
温積層セラミック配線板を製造する技術を提供すること
を目的とする。 【構成】 焼結することによってコーディエライト結晶
相を有するガラス質セラミックが得られる2種の不透明
化ガラスよりなるガラス質組成物である。第1の不透明
化ガラスは約5〜30重量%の酸化マグネシウム−アル
ミノ珪酸塩ガラスを含み、第2の不透明化ガラスは酸化
亜鉛−酸化アルミノ珪酸塩からなるガラス質組成物、お
よび該ガラス質組成物基質に銀、銅、パラジウム、プラ
チナまたはこれらの混合物からなる群から選ばれた導体
金属からなる導体層の2種以上をパターン化してなるも
のである。該導体層が該導体金属層を導通するための導
通部を有する絶縁層によって隔離され、且つ上記不透明
化ガラス質組成物からなる低温焼結積層プリント配線板
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコーディエライト含有ガ
ラス質セラミックスの生成法および該ガラス質セラミッ
クスから得られた生(green)テープ組成物を使用
して焼結積層配線板を加工する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】焼結積層配線板は絶縁層で隔離された2
種またはそれ以上のパターン化された導体層からなって
おり、パターン化された導体層は絶縁層の導通部に析出
された金属導体で連結されている。そして積層物は終局
的に極高密度配線パターンが得られるように相互に焼結
される。
【0003】最近における配線板は、多数のインプット
/アウトプット結線を要する複合積分回路を具える必要
があり、またスイッチング速度が早くまた高い出力レベ
ルで操作できるものでなくてはならず、上記の目的を達
成するために、アルミナを基板とする配線板が開発され
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
ナは高い焼結温度を必要とするので導体にタングステ
ン、モリブデンまたはマンガン等のように銀、銅および
金のような金属に比べて高い電気抵抗値を示す耐火金属
の中から選ばなければならないという制約があった。
【0005】またこれに加えて上記耐火金属は、はんだ
付けを行なう際に前もって金めっきを施しておかなくて
はならないので、配線板の製造コストが増加するという
問題もあった。またアルミナは比較的高い誘電率を有す
るので信号速度に限界があるし、さらにアルミナ基板は
珪素の熱膨張係数よりも遥かに高い熱膨張係数を有する
ので、個々のシリコンチップやデバイスに積分回路を形
成することが極めて困難であった。
【0006】本発明は、セラミック配線板における上記
した問題を解決し、低温焼結可能で熱膨張係数が珪素の
それに近く、低誘電率で高強度を有するセラミック配線
板素材用の不透明化ガラス組成物およびこれを使用した
共焼結低温積層セラミック配線板を製造する技術を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】不透明化ガラスまたはガ
ラス性物質から得られる低温焼成積層配線板は、アルミ
ナよりも低温で焼結することができるために銀のような
高い導電性を有する導体金属を使用することができるの
で、該セラミック配線板はコンピューター用のマイクロ
エレクトロニックパッケージや電気通信や軍需分野での
応用に対して多くの利点がある。そして、該配線板は低
い収縮率や低い誘電率を有するので、シリコンデバイス
を直接焼結基板に付けることができる利点も有する。
【0008】低熱膨張係数(45〜45×10−7
℃)、低誘電率であって、しかも高強度を有するガラス
質セラミック配線板を得ようとする場合には、コーディ
エライト(MgAlSi18)結晶相の存在が
必要である。コーディエライトは、950℃以上の温度
で加熱処理したMgO−Al−SiOガラスか
ら得られる。そして、生成に当たってはコーディエライ
トの低い熱膨張、低い誘電率および高い強度がそのまま
維持されていることが望ましい。
【0009】酸化マグネシウム−アルミノ珪酸塩ガラス
を加熱処理するとコーディエライト結晶相が形成され
る。発明者は、該加熱処理されたガラス粉末を亜鉛マグ
ネシウム−アルミノ珪酸塩不透明化ガラスと混合し、焼
結するとコーディエライト含有ガラス粉末が亜鉛含有不
透明化ガラスを低温度で核生成し、コーディエライト結
晶相を生成すること、そしてこれらのガラスは低温焼結
積層配線板を製造するのに極めて有用であることを見出
した。
【0010】即ち、上記の目的を達成するための本発明
は、焼結することによってコーディエライト結晶相を有
するガラス質セラミックが得られる2種の不透明化ガラ
スよりなるガラス質組成物であって、第1の不透明化ガ
ラスは約5〜30重量%の酸化マグネシウム−アルミノ
珪酸塩ガラスを含むものであり、第2の不透明化ガラス
は酸化亜鉛−酸化アルミノ珪酸塩からなるガラス質組成
物、および該カラス質組成物基質に銀、銅、パラジウ
ム、プラチナまたはこれらの混合物からなる群から選ば
れた導体金属からなる導体層の2種以上をパターン化し
てなり、且つ該導体層が該導体金属層を導通するための
導通部を有する絶縁層によって隔離されており、且つ該
絶縁層が上記ガラス質組成物からなる低温焼結積層プリ
ント配線板である。
【0011】
【作用】次に本発明の詳細およびその作用について述べ
る。
【0012】本発明の混合ガラス質組成物は、生テープ
(green tape)手法を用いて低温セラミック
基板を作成するのに極めて有用である。これはこれらの
ガラスの結合によってガラスは低い熱膨張係数と高い軟
化点と低い誘電率を有するコーディエライト結晶相を生
ずるからである。
【0013】核生成コーディエライト結晶相は、MgO
−Al−SiO系の種々のガラスを焼結するこ
とによって得られるが、例えば約5〜30重量%のよう
な少量の焼結されたコーディエライトを含むガラスは亜
鉛含有不透明化ガラスを核生成してコーディエライト結
晶相を他の相とともにガラス混合物中に生成する。
【0014】適切な不透明化コーディエライト核生成ガ
ラス組成物は、約15〜25重量%の酸化マグネシウム
(MgO)、約15〜23重量%の酸化アルミニウム
(Al)および約45〜57重量%の二酸化珪素
(SiO2)からなるものであるが、最適には約20〜
25重量%の酸化マグネシウム、約18〜23重量%の
酸化アルミニウムおよび約50〜57重量%の二酸化珪
素からなるものが好ましい。
【0015】上記のマグネシウム−アルミノ珪酸塩ガラ
スを使用した多成分系ガラス中に生成するコーディエラ
イト相を増加させ、またさらにはコーディエライト相の
みを生成させるためには加熱処理の温度を900〜10
00℃にする必要がある。
【0016】加熱処理したコーディエライトガラスは、
亜鉛−アルミノ珪酸塩系ガラスを含む他の不透明化ガラ
スと混合すると、コーディエライト結晶相を優先相とす
る混合ガラスを生成する。適切な不透明化ガラスは、亜
鉛、マグネシウム、アルミニウムおよび珪素等の酸化物
を含み、さらに付加的に少量のほう素、カルシウムおよ
びバリウム等の酸化物を含むものである。
【0017】この型の不透明化ガラスの組成は、約6〜
12重量%の酸化亜鉛(ZnO)、約12〜18重量%
の酸化マグネシウム(MgO)、約15〜20重量%の
酸化アルミニウム(Al)、約40〜50重量%
の二酸化珪素(SiO)、約2〜6重量%の酸化ほう
素(B)、約3重量%以下の酸化カルシウム(C
aO)および約5重量%以下の酸化バリウム(BaO)
を含むものである。
【0018】そしてさらに好ましい不透明化ガラスの組
成は、約8〜10重量%の酸化亜鉛、約14〜18重量
%の酸化マグネシウム、約16〜19重量%の酸化アル
ミニウム、約43〜49重量%の二酸化珪素、約3〜5
重量%の酸化ほう素、約2重量%以下の酸化カルシウム
および約3〜5重量%の酸化バリウムからなるものであ
る。
【0019】コーディエライト核生成ガラスは公知の方
法で溶融し、粉末化し、次いで1000℃までの温度で
加熱処理を施すことによってコーディエライト結晶相を
生成する。亜鉛−マグネソウム−アルミノ珪酸塩の溶
融、粉末化も同様の方法で行なわれ、これら2種のガラ
スは混合されて、以下に示す周知の方法で生テープ(グ
リーンテープ)組成物を作ることができる。
【0020】即ち、焼結したコーディエライト核生成ガ
ラスと亜鉛−マグネシウム−アルミノ珪酸塩ガラスを必
要あれば他の不透明化ガラスまたはガラス性物質を加え
て混合し、さらに適当なセラミック充填物、樹脂バイン
ダー、1種または2種以上の溶媒を加え、さらに必要に
応じて可塑化剤および界面活性剤を加えて混合して、焼
結することによって優れた物理的、電気的特性を有する
セラミック基板を得ることができるようなセラミック板
または生テーブ組成物を得ることができる。
【0021】セラミック充填物の添加は、焼結基板の機
械的特性を改善するために行なわれるものであって、好
ましいセラミック充填物には、アルミナ、ベーター・ユ
ークリプタイト(LiAlSiO)、珪酸ジルコニウ
ム(Zircon)、二酸化ジルコニウム等がある。
【0022】さらに、導電性の銀をセラミック基板に厚
膜のインクとして析出させる場合においては、酸化コバ
ルトや酸クロムのような着色剤もまた生テープ組成物中
に含ませることができる。
【0023】有機バインダーは生テープに強度を与える
とともにガラスのスラリーに柔軟性と成形性を与えるた
めに添加される。バインダー特性としては、低い粘性を
持ち且つ約550℃の温度で完全に燃焼するものが好ま
しい。好ましいバインダーとしては周知のモンサント社
製の商標「Butvar B−98」として市販されて
いるポリビニールブチラルやデュポン・デ・ネムール社
製の商標「Elvacite resins」のような
アクリレート樹脂等がある。
【0024】溶媒はセラミック粉末に十分な適合性を持
つものがよく、該溶媒はバインダーを溶かし且つセラミ
ック懸濁液の粘性を調節する作用を有する。好ましい溶
媒としては、1種または1種以上のメチルエチルケトン
(以下、MEKという)、エタノール、イソプロピルア
ルコール、トルエン、アセトンおよびエチルアセテート
等がある。
【0025】可塑化剤は生スラリーに柔軟性と圧縮性を
与えるために添加される。好ましい可塑化剤には、モン
サント社製の商標「Santicizer 261」と
して市販されているアルキルベンジルフタレートおよび
アルキルエステルまたはその誘導体との混合物等があ
る。
【0026】界面活性剤の添加は、生スラリーの表面張
力を与え粒子表面の帯電調節を行なうとともにバインダ
ー溶液とセラミック懸濁液の拡散性を改善する。好まし
い界面活性剤には、ケロッグ社製の「Kellox−3
−Z」のような魚油、「Armeen O」として市販
されているオレリールアミン、またはアクゾ.ケミカ
ル.アメリカ社の製品で「Duomeen TDO」と
して市販されている高分子量N−アルキル−1,3−ジ
アミノプロパンジオレアート等がある。
【0027】本発明における基板の製造には、例えば先
ずガラス、充填物および着色剤のような無機質粉末を溶
媒および界面活性剤とともにボールミルで15〜60時
間で混合粉砕し、次に該混合物に予め混合した溶媒、可
塑化剤および樹脂バインダーのバッチを加え、さらにボ
ールミル中で1〜4時間の混合粉砕を行なう。このよう
にして得られたスラリー(生セラミック)を鋳型に流し
込むか、生テープを製造するならば、ポリエチレンテレ
フタレンテープのような重合体テープを設置したドクタ
ーブレード上に流し込んで約1時間の乾燥処理を行な
う。次いで得られたテープにスクリーンプリンティング
工程を施す。
【0028】焼結積層プリント基板を得るには、上記の
未焼結プリント基板を一様に切断して、これに所定のホ
ール部をブランキングによって穿孔した後、種々の回路
パターンに結合するためのビアホールをパンチングによ
って穿孔する。次いで少なくとも2枚のスクリーンプリ
ンティングされたテープを積み重ねて加圧状態で加熱し
て両者をラミネートする。次に、得られた積層物を予備
焼成して有機物を除去し、次いで850℃の温度で焼結
すると不透明化ガラスは流動を始め、結晶化して一体化
された焼結積層セラミック配線板を得ることができる。
【0029】本発明の配線板は焼結段階で著しい収縮が
起こり、余分な空孔が存在しなくなるので、銀汚染とし
て知られる問題を排除することができる。また本発明に
よる焼結セラミック基板は、曲げ強度が高くまた電気的
特性にも優れている。
【0030】本発明をさらに以下に示す実施例によって
説明する。本実施例においては、倍率およびパーセンテ
ージは全て重量換算で示した。
【0031】曲げ強度は、長さ1.5〜3インチ×幅
0.3〜0.5インチ×厚み0.04〜0.08インチ
の共焼結基板をインストロン・ユニバーサルテスターを
使用した3点曲げ試験によって測定した。
【0032】
【実施例】
実施例1〜6不透明化ガラスの製造 表1に示すような酸化物を2ロールミルを使用して3〜
4時間混合し、次いで1600〜1620℃で溶融し、
さらに同ミル中で急冷した後105メッシュ篩通過の大
きさに粉砕した。得られたガラス粒子をイソプロパノー
ル中で23時間粉砕し、溶媒を沸騰水を通して除去し、
次いでガラスを酸素中で500℃に約7時間加熱焼成し
て有機物を除去した。その組成は表1に示す通りであ
る。
【0033】
【表1】 成 分 実施例 1 実施例 2 実施例 3 実施例 4 MgO 24.00 23.13 14.85 17.33 Al 20.20 21.75 18.42 18.67 SiO 55.88 55.11 45.86 48.45 ZnO 9.02 9.11 B 4.95 4.44 CaO 1.95 2.00 BaCO 4.95 また、実施例1〜3の組成を有する不透明化ガラスの示
差熱分析および実施例3においては900℃、1.5時
間の加熱処理を行なったガラスについての示差熱分析を
行ない、その結果をそれぞれ図1〜3、および図4にプ
ロットして示した。また各実施例のガラス組成の溶融相
DTA温度および実施例3における加熱時のDTA温
度、熱膨張係数および結晶相データをそれぞれ表2に示
した。
【0034】結晶相の測定は試料を1000℃に5分間
加熱したものから行なった。また、熱膨張係数の測定は
試料を900℃に加熱して行なった。実施例1および実
施例2のガラスにおける結晶相は、主としてオルト−ロ
ンビックおよびヘキサゴナルコーディエライトであっ
た。また実施例3のガラスにおける結晶相は主としてエ
ンスタタイト(MgSiO)およびフォーステライト
(MgSiO)および上記と同様のコーディエライ
ト結晶相の混合結晶相であった。
【0035】なお、特に実施例3のガラスについては、
温度推移による熱膨張係数の変化をプロットしたものを
図5に示した。
【0036】
【表2】 成 分 実施例 1 実施例 2 DTA,℃ (溶融状態) 987* 990** (加熱状態) 937**** 結晶相 Mg2 Al4 Si5 O 18 Mg2 Al2 Si5 O 18 TCE,ppm/℃ 2.9 4.3 成 分 実施例 3 実施例 4 DTA,℃ (溶融状態) 975*** 995 (加熱状態) 結晶相 Mg2 SiO 4 MgSiO 3 Mg2 Al2 Si5 O 18 TCE,ppm/℃ 4.1***** 3.1 * ・・・図1参照 **・・・図2参照 *** ・・図3参照 ****・・図4参照 ***** ・図5参照 次に、実施例2および3のガラスに加熱処理(900
℃、1.5時間)を施した核生成ガラスを、割合を変え
て混合し(実施例5および実施例6)その特性を調べ
た。表3の実施例5および実施例6にその結果を示す。
【0037】なお、実施例5の混合ガラスについて示差
熱分析結果を図6に示した。
【0038】
【表3】 成 分 量 % 実施例 5 実施例 6 実施例2のガラス 10 25 実施例3のガラス 90 75 DTA,℃ 924.3 921.9 結晶相 Mg2 Al4 Si5 O 18 Mg2 Al4 Si5 O 18 *・・・図6参照 実施例7〜13生テープ組成物の製造 加熱処理して核生成した実施例2のガラスと実施例3の
不透明化ガラスと溶媒および界面活性剤と混合し、次い
でボールミル中で10〜60時間の混合粉砕を行なっ
た。次に予め混合した樹脂バインダー、可塑化剤および
所定の溶媒を加えてさらにボールミル中で2時間以上の
混合を行なって生テープ組成物を得た。
【0039】樹脂バインダーの組成は、15%のポリビ
ニールブチラル、10%のベンジルアルキルフタレート
および75%のエタノールよりなるものであった。
【0040】得られた組成物を表4に示す。
【0041】
【表4】 成 分 実施例 7 実施例 8 実施例 9 実施例1のガラス 12.46 8.67 9.06 実施例2のガラス 49.85 60.42 54.50 Cr − − − MEK 5.58 6.39 13.90 魚 油 0.68 0.90 0.70 樹脂バインダー 21.43 23.66 21.84 成 分 実施例10 実施例11 実施例12 実施例1のガラス 4.05 8.88 9.64 実施例2のガラス 60.79 53.43 57.87 Cr − − 0.51 MEK 15.20 15.58 15.23 魚 油 0.70 0.68 1.00 樹脂バインダー 19.26 21.44 15.75 上記の生テープ組成物上に銀導体インクのような導体イ
ンクをスクリーンプリンティングし、貫通孔をブランキ
ングした後、ビアホールをパンチングした。得られた複
数枚のスクリーンプリンティングテープを乾燥後ラミネ
ーション型上に積み上げて100℃に15〜30分間の
予備加熱を行ない、次に3000psi(210kg/
cm)の圧力で1時間半の加圧を行なった。次いで積
層物を冷却した後525℃に予備加熱し、さらにベルト
炉において850〜900℃に加熱して、最高温度で2
0〜40分の保持が行なわれるように2時間サイクルの
保持を行なって、共焼結積層配線板を得た。得られた基
板において剥離や絶縁層の亀裂は見られなかった。
【0042】また、実施例3および5〜7の組成を有す
る生テープ組成物の曲げ強度を測定したところ良好な結
果が得られた。曲げ強度測定結果を表5に示す。
【0043】
【表5】 生テープ組成物 曲げ強度 kg/cm 実施例3 1550 実施例5 1662 実施例6 1434 実施例7 1879 また実施例9および10において得られた積層配線板に
おける熱膨張係数は珪素のそれに近いものであった。熱
膨張係数の測定結果を表6に示す。
【0044】なお、図7に実施例9による積層配線板の
温度推移による熱膨張係数の変化をプロットしたものを
参考に掲げた。
【0045】
【表6】 生テープ組成物 TCE,ppm/℃,@400℃ 実施例 9 3.4 実施例10 3.9 *・・・図7参照
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によるガラス質
組成物は、容易に生テープ組成物を作成することがで
き、生テープ組成物は積層して低温で焼結することが可
能であって、且つこれによって得られた焼結積層板は熱
膨張係数が珪素のそれに近く、また低誘電率で高強度を
有するので、低温焼結積層セラミック配線板製造用の素
材として極めて価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の不透明化ガラスにおける示
差熱分析(DTA)結果を示す図面である。
【図2】本発明の実施例2の不透明化ガラスにおける示
差熱分析(DTA)結果を示す図面である。
【図3】本発明の実施例3の不透明化ガラスにおける示
差熱分析(DTA)結果を示す図面である。
【図4】本発明の実施例4における加熱処理を施したマ
グネシウム−アルミノ珪酸塩ガラスにおけるDTA測定
結果を示す図面である。
【図5】本発明の実施例3における不透明化ガラスの熱
膨張係数を示す図面である。
【図6】本発明の実施例5における加熱処理を施したマ
グネシウム−アルミノ珪酸塩ガラスと、他の不透明化ガ
ラス組み合わせたガラスにおける示差熱分析(DTA)
結果を示す図面である。
【図7】本発明の実施例9における熱処理を施したマグ
ネシウム−アルミニウム珪酸塩ガラスと、他の不透明化
ガラスを組み合わせたガラスの熱膨張係数の測定結果を
示す図面である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結することによってコーディエライト
    結晶相を有するガラス質セラミックが得られる2種の不
    透明化ガラスよりなるガラス質組成物。
  2. 【請求項2】 第1の不透明化ガラスは約5〜30重量
    %の酸化マグネシウム−アルミノ珪酸塩ガラスを含み、
    また第2の不透明化ガラスは酸化亜鉛−酸化マグネシウ
    ム−アルミノ珪酸塩ガラスである請求項1記載のガラス
    質組成物。
  3. 【請求項3】 酸化マグネシウム−アルミノ珪酸塩ガラ
    スは約15〜25重量%の酸化マグネシウム、約15〜
    23重量%の酸化アルミニウムおよび約45〜57重量
    %の二酸化珪素からなる請求項2記載のガラス質組成
    物。
  4. 【請求項4】 酸化マグネシウム−アルミノ珪酸塩ガラ
    スは約20〜25重量%の酸化マグネシウム、約18〜
    23重量%の酸化アルミニウムおよび約50〜57重量
    %の二酸化珪素からなる請求項3記載のガラス質組成
    物。
  5. 【請求項5】 該第2の不透明化ガラスは約6〜12重
    量%の酸化亜鉛、約12〜18重量%の酸化マグネシウ
    ム、約15〜20重量%の酸化アルミニウム、約40〜
    50重量%の二酸化珪素および約2〜6重量%の酸化ほ
    う素、約3重量%以下の酸化カルシウムおよび約5重量
    %以下の酸化バリウムからなる請求項2記載のガラス質
    組成物。
  6. 【請求項6】 該第2の不透明化ガラスは約8〜10重
    量%の酸化亜鉛、約14〜18重量%の酸化マグネシウ
    ム、約16〜19重量%の酸化アルミニウム、約43〜
    49重量%の二酸化珪素および約3〜5重量%の酸化ほ
    う素、約2重量%までの酸化カルシウムおよび約3〜5
    重量%の酸化バリウムからなる請求項5記載のガラス質
    組成物。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のガラス、樹脂バインダー
    および溶媒からなる生テープ組成物。
  8. 【請求項8】 可塑化剤および界面活性剤をさらに含む
    請求項7記載の生テープ組成物。
  9. 【請求項9】 着色剤をさらに含む請求項7記載の生テ
    ープ組成物。
  10. 【請求項10】 ガラス基質に銀、銅、パラジウム、プ
    ラチナまたはこれらの混合物からなる群から選ばれた導
    体金属からなる導体層の2種以上をパターン化してな
    り、該導体層は該導体金属層を導通するための導通部を
    有する絶縁層によって隔離された低温焼結積層プリント
    配線板であって、絶縁層が請求項2乃至請求項6のいず
    れか1項記載のガラス質組成物からなることを特徴とす
    る積層プリント配線板。
  11. 【請求項11】 a)酸化マグネシウム−酸化アルミニ
    ウム−二酸化珪素ガラスを約900〜1000℃の温度
    に加熱処理する工程、 b)加熱処理したガラスを第2の亜鉛−マグネシウム−
    アルミノ珪酸塩不透明化ガラスと混合する工程、 c)該ガラス混合物を900℃以上の温度で焼結し、絶
    縁性結晶相を有する亜鉛−マグネシウム−アルミノ珪酸
    塩ガラスを得る工程、 とからなることを特徴とする亜鉛−マグネシウム−アル
    ミノ珪酸塩ガラスの製造方法。
  12. 【請求項12】 該ガラスにほう素、カルシウムおよび
    バリウムからなる群から選ばれた酸化物をさらに含ませ
    ることを特徴とする請求項11記載の亜鉛−マグネシウ
    ム−アルミノ珪酸塩ガラスの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220255A (ja) * 2001-01-22 2002-08-09 Asahi Glass Co Ltd 無鉛ガラス、電子回路基板用組成物および電子回路基板
JP2002362978A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Asahi Glass Co Ltd ガラス粉末の製造方法および焼成体

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