JPH05104850A - 感圧記録用顕色シート - Google Patents

感圧記録用顕色シート

Info

Publication number
JPH05104850A
JPH05104850A JP3266280A JP26628091A JPH05104850A JP H05104850 A JPH05104850 A JP H05104850A JP 3266280 A JP3266280 A JP 3266280A JP 26628091 A JP26628091 A JP 26628091A JP H05104850 A JPH05104850 A JP H05104850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salicylic acid
acid derivative
electron
acid
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3266280A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunashige Itou
伊藤  維成
Ken Iwakura
謙 岩倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP3266280A priority Critical patent/JPH05104850A/ja
Publication of JPH05104850A publication Critical patent/JPH05104850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時での発色色相の変化の少ない、感圧記録
用顕色シートを提供する。 【構成】 下記一般式(I)で表されるサリチル酸誘導
体の亜鉛塩及びカルシウム塩を、同一層に含有する感圧
記録用顕色シート。 一般式(I) 【化1】 式中、R1 、R2 、R3 およびR4 で表される基は水素
原子、アルキル基またはアリール基を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧記録材料に関し、特
に経時での発色色相の変化の少ない、感圧記録用顕色シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】電子供与性無色染料と電子受容性化合物
を使用した記録材料は、既によく知られている。たとえ
ば英国特許2140449、米国特許4480052、
同4436920、特開昭62−144,989号,な
どに詳しい。感圧記録材料として、近年 (1)発色濃
度および発色速度 (2)発色体の堅牢性(3)各種使
用条件での耐性の向上等の特性改良に対する研究が鋭意
行われている。本発明者らは、電子供与性無色染料、電
子受容性化合物及び添加剤のそれぞれについて、その油
溶性、水への溶解度、分配係数、pKa、置換基の極
性、置換基の位置、混用での結晶性,溶解性の変化など
の特性に着目し、良好な記録材料用素材および記録材料
の開発を追求してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題は
発色濃度及び発色速度が良好で、しかも経時での発色色
相の変化の少ない、感圧記録用顕色シートを提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明の課題は、下記一般式
(I)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩及びカルシ
ウム塩を、同一層に含有する事を特徴とする感圧記録用
顕色シートにより解決された。 一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】式中、R1 、R2 、R3 およびR4 で表さ
れる基は水素原子、アルキル基またはアリール基を表
す。
【0007】上記一般式(I)中R1 、R2 、R3 およ
びR4 で表される基は更に、アルキル基、アルケニル
基、アリ−ル基、水素原子、アルコキシ基、アリ−ルオ
キシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、ヘテロ環等で置換されていてもよい。これらの
置換基はさらに置換基を有していてもよい。R1
2 、R3 およびR4 で表される基としては、水素原
子、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数7〜
20のアラルキル基、炭素原子数6〜20のアリール
基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基等が好ましく、
特にはR4 が水素原子または低級アルキル基で、R1
よびR3 が水素原子、炭素原子数1〜20のアルキル
基、炭素原子数7〜20のアラルキル基が好ましい。上
記一般式(I)中R1 、R2 、R3 およびR4 で表され
るアルキル基のうち、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、炭素原子数4〜18の直鎖アルキ
ル基、炭素原子数4〜12の3級アルキル基、炭素原子
数8〜18のα−オレフィンから誘導される2級アルキ
ル基を主成分とするアルキル基、炭素原子数9〜12の
プロピレントリマー、プロピレンテトラマー、1−ブテ
ントリマーから誘導されるアルキル基が好ましい。
【0008】上記一般式(I)で表されるサリチル酸誘
導体のうち、3,5−ビスアラルキルサリチル酸誘導
体、3−アルキルサリチル酸、3−アルキル−5−アラ
ルキルサリチル酸、3−アルキル−5−アルキルサリチ
ル酸、3−アルキル−6−アルキルサリチル酸または3
−アラルキル−6−アルキルサリチル酸が好ましく、そ
の総炭素数が17以上であるものが好ましい.
【0009】本発明に係わるサリチル酸誘導体の亜鉛塩
とカルシウム塩の使用比率は、サリチル酸誘導体のカル
シウム塩が10〜99重量%であることが好ましい。本
発明に係わる電子受容性化合物シートには、本発明に係
わるサリチル酸誘導体の他の金属塩を併用してもよく、
金属塩の種類としては、マグネシウム塩、ニッケル塩、
アルミニウム塩、コバルト塩等が挙げられるが、この場
合本発明に係わるサリチル酸誘導体の亜鉛塩及びカルシ
ウム塩の使用比率が80重量%以上になることが好まし
い。
【0010】本発明に係わるサリチル酸誘導体の具体例
を示す本発明はこれらに限定されるものではない。3,
5−ビス(−α−メチルベンジル)サリチル酸、3−α
−ベンジル化フエニルエチルサリチル酸、3−α−メチ
ル−α−エチルペンチル−5−α,α−ジメチルベンジ
ルサリチル酸、3−クミル−5−t−オクチルサリチル
酸、3−クミル−5−t−ブチルサリチル酸、3−t−
ブチル−5−クミルサリチル酸、3,5−ジ−t−ブチ
ルサリチル酸、3,5−ジ−t−オクチルサリチル酸、
3,5−ジ−t−ノニルサリチル酸、3,5−ビス(メ
チルクミル)サリチル酸,3,5−ビスクミルサリチル
酸、 3−α−メチルベンジル−6−メチルサリチル
酸、3−α−ベンジル化フエニルエチル−6−メチルサ
リチル酸、3−α−メチル−α−エチルペンチル−6−
メチルサリチル酸、3,5−ビス(−α−ベンジル化フ
エニルエチル)サリチル酸、3,5−ビス(ベンジル化
ベンジル)サリチル酸、3,5−ビス(α−メチルベン
ジル)−6−メチルサリチル酸、3−α−トリルエチル
−6−メチルサリチル酸、3,5−ビス(α,α−ジメ
チルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3,5−ジ−
t−オクチル−6−メチルサリチル酸、3−α−ジメチ
ルフエニルエチル−6−メチルサリチル酸、3−α−エ
チルフエニルエチル−6−メチルサリチル酸、3−α−
イソプロピルフエニルエチル−6−メチルサリチル酸、
3−α−ベンジル化ベンジルフエニルエチル−6−メチ
ルサリチル酸、3−α−メチル−α−エチルペンチル−
6−エチルサリチル酸、3−ノニル−6−メチルサリチ
ル酸、3−ドデシル−6−メチルサリチル酸、等があげ
られる。
【0011】本発明に係わるサリチル酸誘導体の金属塩
の調製方法はサリチル酸誘導体の亜鉛とカルシウム塩を
それぞれ別々に調製したのち混合するか、又はサリチル
酸誘導体の金属塩を調製する際に、亜鉛化合物とカルシ
ウム化合物を使用して亜鉛塩とカルシウム塩の混合物を
同時に調製してもよい。サリチル酸誘導体の亜鉛とカル
シウム塩を別々に調製した場合の混合方法は、有機溶剤
を使用して両者を溶解後混合するか、両者を別々に乳化
または固体分散後混合してもよい。これをポリビニール
アルコール等の水溶性高分子とともに乳化するが、ここ
で使用した有機溶媒は、乳化後、常圧または減圧下に除
去されることが好ましい。
【0012】サリチル酸誘導体の亜鉛塩とカルシウム塩
の混合物を製造する場合は、水と沸点200°C以下の
有機溶媒との混合物中で本発明に係わるサリチル酸誘導
体のアルカリ金属塩と亜鉛化合物及びカルシウム化合物
を反応させることにより得られる。得られたサリチル酸
誘導体の混合金属塩は、水溶性高分子を添加し乳化した
後、加熱しながら該乳化液中の有機溶媒を除去して使用
することが好ましい。混合金属塩化の際使用する亜鉛化
合物は硫酸亜鉛、塩化亜鉛等の無機亜鉛化合物が好まし
く、カルシウム化合物としては、塩化カルシウム、炭酸
カルシウム等の無機カルシウム化合物が好ましい。使用
する有機溶媒は沸点200°C以下で水に対する溶解度
が小さく、かつサリチル酸誘導体の混合金属塩の溶解度
の大きいものが好ましい。特に、サリチル酸誘導体の混
合金属塩の溶解度が25°Cで5以上のものが好まし
い。ここでいう溶解度は、溶媒100g中に溶解する溶
質の重量を表し、常法に従って測定できる。具体的には
芳香族化合物、ハロゲン化物、エステル類、ケトン類等
があり、トルエン、キシレン、トリクレン、クロルベン
ゼン、ジクロロベンゼン、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、エチルイソブチルケトンなどが挙げられ
る。また反応後除去する場合は、水と共沸するものが好
ましく、特に水との共沸点が100°C以下で共沸組成
物中の溶媒量が5重量%以上になるものがハンドリング
上好ましい。混合金属塩を製造する際の反応温度は10
〜100°Cが好ましく、特に30〜90°Cが好まし
い。
【0013】製造上のハンドリングの点から、サリチル
酸誘導体の混合金属塩を同時に調製する方法が好まし
い。またこの方法で調製された混合金属塩から引続き好
きサリチル酸誘導体の混合金属塩の分散物を製造する場
合、有機溶媒中に溶解したサリチル酸誘導体の混合金属
塩を、一旦分液して精製しから分散処理を行っても、そ
のまま連続して分散処理をしても良い。乳化の際使用す
る水溶性高分子としては、ポリビニールアルコール、無
水マレイン酸−イソブチレン共重合体、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸、アクリルアミド−アルキ
ルアクリレート共重合体、エーテル変性ポリビニルアル
コール、シアノエチル変性ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、澱粉、カゼイン、アラビアゴム、ゼ
ラチン等の合成または天然高分子を用いることができ
る。また水溶性高分子と界面活性剤を併用しても良く、
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤が好まし
い。乳化方式としては、高速回転で乳化する方法、高圧
で乳化する方法、もしくは超音波で乳化する方法が好ま
しく、これらの方法を組み合わせても構わない。このよ
うにして得られた乳化液から有機溶媒を除去するには、
加熱下、常圧または減圧下に溶剤の留去を行う。加熱温
度は使用する溶剤の沸点によりきまるが、このましくは
100°C以下で留去することが好ましい。
【0014】分散液中の電子受容性化合物の濃度は10
%以上であることが好ましく、有機溶媒を留去する際必
要に応じて水の留去あるいは加水により調節する事が可
能である。分散液は、更にメディアを用いた分散機で処
理し、分散液の安定性、均質性を向上させることも可能
である。分散機としてはサンドミル、ダイノミルの如き
高速回転を利用して分散するタイプでしかも連続処理で
きるものが好ましい。
【0015】本発明に係わる感圧記録用顕色シートで
は、さらに既によく知られている本発明外の、フエノ−
ル誘導体、芳香属カルボン酸の金属塩、酸性白土、ベン
トナイト、ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、
金属錯体などを併用してもよい。これらの例は特公昭4
0−9309号、特公昭45−14039号、特開昭5
2−140483号、特開昭48−51510号、特開
昭57−210886号、特開昭58−87089号、
特開昭59−11286号、特開昭60−176795
号、特開昭61−95988号等に記載されている。こ
の場合本発明に係わるサリチル酸誘導体の亜鉛塩及びカ
ルシウム塩の使用量が全顕色剤使用量の80重量%以上
になることが好ましい。
【0016】本発明に係わる顕色シートを使用した感圧
記録材料は、米国特許第2,505,470号、同2,
505,471号、同2,505,489号、同2,5
48,366号、同2,712,507号、同2,73
0,456号、同2,730,457号、同3,10
3,404号、同3,418,250号、同4,01
0,038号などの先行特許に記載されているように種
々の形態をとりうる。最も一般的には電子供与性無色染
料および電子受容性化合物を別々に含有する少なくとも
一対のシ−トから成る。
【0017】電子供与性無色染料にはトリフエニルメタ
ンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フエノチア
ジン系化合物、インドリルフタリド系化合物、ロイコオ
−ラミン系化合物、ロ−ダミンラクタム系化合物、トリ
フエニルメタン系化合物、トリアゼン系化合物、スピロ
ピラン系化合物、フルオレン系化合物など各種の化合物
がある。フタリド類の具体例は米国再発行特許明細書第
23,024号、米国特許明細書第3,491,111
号、同第3,491,112号、同第3,491,11
6号および同第3,509,174号、フルオラン類の
具体例は米国特許明細書第3,624,107号、同第
3,627,787号、同第3,641,011号、同
第3,462,828号、同第3,681,390号、
同第3,920,510号、同第3,959,571
号、スピロジピラン類の具体例は米国特許明細書第3,
971,808号、ピリジン系およびピラジン系化合物
類は米国特許明細書第3,775,424号、同第3,
853,869号、同第4,246,318号、フルオ
レン系化合物の具体例は特願昭61−240989号等
に記載されている。
【0018】本発明による感圧記録用顕色シートにおい
て電子受容性化合物は、電子供与性無色染料の50〜5
000重量%使用することが好ましく、さらに好ましく
は100〜2000重量%である。
【0019】カプセルの製造方法については、米国特許
2,800,457号、同2,800,458号に記載
された親水性コロイドゾルのコアセルベ−ションを利用
した方法、英国特許867,797号、同950,44
3号、同989,264号、同1,091,076号な
どに記載された界面重合法あるいは米国特許3,10
3,404号に記載された手法等がある。一般には、電
子供与性無色染料を単独又は混合して、溶媒(アルキル
化ナフタレン、アルキル化ジフェニル、アルキル化ジフ
ェニルメタン、アルキル化タ−フェニル、塩素化パラフ
ィンなどの合成油:木綿油、ヒマシ油などの植物油:動
物油:鉱物油あるいはこれらの混合物など)に溶解し、
これをマイクロカプセル中に含有させ、紙、上質紙、プ
ラスチックシ−ト、樹脂コ−トテッド紙などに塗布する
ことにより発色剤シ−トを形成する。
【0020】一方電子受容性化合物は、必要に応じて添
加剤を混合して、スチレンブタジエンラテックス、ポリ
ビニ−ルアルコ−ルの如きバインダ−中に分散させ、顔
料とともに紙、プラスチックシ−ト、樹脂コ−トテッド
紙などの支持体に塗布することにより顕色剤シ−トを形
成する。併用する添加剤としては、酸化防止剤、柴外線
吸収剤、アミド誘導体、ウレア誘導体、ウレタン誘導体
等が挙げられる。これらのうち発色性を向上させる目的
では、アミド、ウレア、ウレタン誘導体の併用が好まし
く、特に分子量250以上のアミド誘導体が好ましい。
アミド誘導体の例としては、総炭素原子数16以上の長
鎖脂肪酸アミド、総炭素原子数20以上のN−アルキル
置換長鎖脂肪酸アミド、総炭素原子数26以上のN,N
−ジアルキル置換長鎖脂肪酸アミド等が挙げられる。こ
こで言う長鎖脂肪酸はデカン酸以上の炭素原子数を有す
る、飽和または不飽和脂肪酸が好ましい。
【0021】水溶性高分子としては、ポリビニールアル
コール、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、アクリルア
ミド−アルキルアクリレート共重合体、エーテル変性ポ
リビニルアルコール、シアノエチル変性ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、澱粉、カゼイン、アラ
ビアゴム、ゼラチン等の合成または天然高分子を用いる
ことができる。
【0022】また顔料としては、酸化亜鉛、水酸化アル
ミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、炭酸マグネシ
ウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、カオリン、活
性白土、タルク等が挙げられる。このうち平均粒径5.
0 μ以下の炭酸カルシウムを、全顔料の60重量%以
上使用することが特に好ましい。炭酸カルシウムの使用
量が60重量%より少ないと、発色体の耐光性及び光に
よる顕色面の黄変性について十分な性能が得られない。
また平均粒径5.0 μ以下の炭酸カルシウムを使用し
ないと、十分な顕色能が得られない。平均粒径5.0
μ以下の炭酸カルシウムは、商品としては例えば、白石
工業のBrilliant−15、Brilliant
−S15、Brilliant−30、PC,PCX、
Unibur−70等が挙げられる。電子受容性化合物
と顔料は、1:5〜1:15の重量比率で使用するのが
好ましい。顔料の使用比率がこれよりも高くても低くて
も、十分な顕色能が得られない。また電子受容性化合物
の一部は、分散剤、水溶性高分子、その他の添加剤と共
に、ボールミル、アトライター、サンドミル等で機械的
に水系で分散処理された分散液で使用されてもよい。
【0023】支持体に塗布される電子受容性化合物の量
は,0.1g/m2 〜2.0g/m2 、好ましくは0.
2g/m2 〜1.0g/m2 が適当である。電子供与性
無色染料の使用量は所望の塗布厚、感圧記録紙の形態、
カプセルの製法、その他の条件によるのでその条件に応
じて適宜選べばよい。当業者がこの使用量を決定するこ
とは容易である。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。実施例において特に指定のない限
り、重量%を表す。
【0025】実施例−1 1)電子供与性無色染料含有カプセルシ−トの調製 ポリビニルベンゼンスルホン酸の一部ナトリウム塩(ナ
シヨナルスタ−チ社製、VERSA、TL500)5部
を熱水95部に溶解した後冷却する。これに水酸化ナト
リウム水溶液を加えてpH4.0とした。一方電子供与
性無色染料の2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチ
ル−N−イソアミルアミノフルオランを4.5%溶解し
たジイソプロピルナフタレン100部を前記ポリビニル
ベンゼンスルホン酸の一部ナトリウム塩の5%水溶液1
00部に乳化分散して直径4.0μの粒子サイズをもつ
乳化液を得た。別にメラミン6部。37重量%ホルムア
ルデヒド水溶液11部。水30部を60°Cに加熱攪拌
して30分後に透明なメラミンホルムアルデヒド初期重
合物の水溶液を得た。この水溶液を上記乳化液と混合し
た。攪拌しながらリン酸2M溶液でpHを6.0に調節
し、液温を65°Cに上げ6時間攪拌を続けた。このカ
プセル液を室温まで冷却し水酸化ナトリウム水溶液でp
H9.0に調節した。この分散液に対して10重量%ポ
リビニルアルコ−ル水溶液200部およびデンプン粒子
50部を添加し、加水してマイクロカプセル分散液の固
形分濃度20%溶液を調整した。この塗液を50g/m
2の原紙に5g/m2 の固形分が塗布されるようにエア
ナイフコ−タ−にて塗布,乾燥し電子供与性無色染料含
有カプセルシ−トを得た。
【0026】2)電子受容性化合物シ−トの調製 3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体
の亜鉛塩80部とカルシウム塩20部の混合物をキシレ
ン100部に溶解し、この溶液を0.5%ドデシル硫酸
ナトリウムを4%ポリビニルアルコール(クラレ製PV
A−205)水溶液500部に添加して、ホモジナイザ
ー(日本精機,AM−7型)を用いて12000rpm
で5分間乳化し、平均粒径1.0μの電子受容性化合物
乳化液を得た。この電子受容性化合物乳化液を加熱して
キシレンを共沸留去して、固形分濃度30%の電子受容
性化合物分散液を調整した。次に炭酸カルシウム(白石
工業Brilliant−15,平均粒径0.5μ)1
60部、活性白土30部、40%ヘキサメタリン酸ナト
リウム水溶液5部と水230部を用い、サンドグライン
ダーで、平均粒径3μになるように均一に分散して、顔
料分散液を得た。この顔料分散液300部に10%PV
A−117(クラレ製)水溶液200部と上記電子受容
性化合物分散液35部を加え、さらに固形分濃度が20
%になるように加水調製し塗布液を得た。この塗布液を
50g/m2 の原紙に5.0g/m2 の固形分が塗布さ
れるようにバー塗布して乾燥し、電子受容性化合物シ−
トを得た。
【0027】実施例−2 3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸のナト
リウム塩100gと水100ml、キシレン100ml
を秤取り、80°Cで攪拌下、硫酸亜鉛7水和物21.
6gと塩化カルシウム6.1gの混合水溶液を滴下し、
30分間攪拌した。水相を除去後、この電子受容性化合
物のキシレン溶液(亜鉛塩が約60重量%)を実施例−
1と同様にして乳化後、キシレンを留去し電子受容性化
合物分散液を調整した。実施例−1と同様にして顔料分
散液と混合し塗液を調整し、原紙に塗布し電子受容性化
合物シートを得た。 実施例−3 実施例−1で用いた3,5−ビス(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩80部とカルシウム塩20部の
変わりに、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸の亜鉛塩40部とカルシウム塩60部を混合して用
いた以外は実施例−1と同様にして電子受容性化合物シ
ートを得た。 実施例−4 実施例−1で用いた3,5−ビス(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩80部とカルシウム塩20部の
変わりに、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸の亜鉛塩20部とカルシウム塩80部を混合して用
いた以外は実施例−1と同様にして電子受容性化合物シ
ートを得た。 実施例−5 実施例−1で用いた3,5−ビス(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩80部とカルシウム塩20部の
変わりに、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸の亜鉛塩5部とカルシウム塩95部を混合して用い
た以外は実施例−1と同様にして電子受容性化合物シー
トを得た。 実施例−6 実施例−1で用いた3,5−ビス(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩80部とカルシウム塩20部に
さらにN−ドデシルパルミチン酸アミド5部を加え、実
施例−1と同様にして電子受容性化合物シートを得た。
【0028】比較例 本発明に係わる電子受容性化合物の代わりに、3,5−
ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛のみを使用
し、実施例−1と同様にして電子受容性化合物シートを
得た。
【0029】上記各電子受容性化合物シートと電子供与
性無色染料含有カプセルシートを組み合わせて感圧記録
シートとしての評価テストを行い、その結果を第1表に
示す。なお評価テストは以下の方法により行った。 (発色後の色相変化の測定)電子供与性無色染料含有マ
イクロカプセルシートのマイクロカプセル層を電子受容
性化合物シートの上に重ね、200kg /cm2 の荷
重圧を5 秒かけて発色させた。加圧後10分後の発色濃度
をマクベス反射濃度計( マクベス社 RD−514型)
で、発色色相を色彩色差計(ミノルタ製、CR−200
型 標準光C使用)を用いて測定した。その後この発色
した電子受容性化合物シートの上にPETシートをかぶ
せ、40°C−90%RHの恒温恒湿下で24時間放置
した後、発色色相を測定した。測定した発色色相(L
*、a*、b*)の色差Δa*、Δb*を第1表に示
す。色差の値が大きいほど色相変化は大きい。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】第1表に示すように、本発明に係わる顕
色シートを用いた感圧記録シートは、初期の発色濃度は
充分でしかも発色後の色相変化が小さいことがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるサリチル酸
    誘導体の亜鉛塩及びカルシウム塩を、同一層に含有する
    事を特徴とする感圧記録用顕色シート。 一般式(I) 【化1】 式中、R1 、R2 、R3 およびR4 で表される基は水素
    原子、アルキル基またはアリール基を表す。
  2. 【請求項2】 サリチル酸誘導体の亜鉛塩とカルシウム
    塩中にしめる、サリチル酸誘導体のカルシウム塩の比率
    が10〜99重量%であることを特徴とする請求項1記
    載の感圧記録用顕色シート。
  3. 【請求項3】 サリチル酸誘導体が3,5−ビスアラル
    キルサリチル酸誘導体、3−アルキルサリチル酸、3−
    アルキル−5−アラルキルサリチル酸、3−アルキル−
    5−アルキルサリチル酸、3−アルキル−6−アルキル
    サリチル酸、または3−アラルキル−6−アルキルサリ
    チル酸であることを特徴とする請求項1記載の感圧記録
    用顕色シート。
JP3266280A 1991-10-15 1991-10-15 感圧記録用顕色シート Pending JPH05104850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3266280A JPH05104850A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 感圧記録用顕色シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3266280A JPH05104850A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 感圧記録用顕色シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05104850A true JPH05104850A (ja) 1993-04-27

Family

ID=17428764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3266280A Pending JPH05104850A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 感圧記録用顕色シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05104850A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04179576A (ja) 記録材料
JPS6219314B2 (ja)
US4861748A (en) Recording material
JPS642519B2 (ja)
JPH05104850A (ja) 感圧記録用顕色シート
US5128309A (en) Recording material
JPH05104851A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH06183141A (ja) 感圧記録用顕色シート
JP2724636B2 (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH06183140A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH05104852A (ja) 感圧記録用顕色シート
GB2195781A (en) Sheet recording material containing dye-forming components
JPH04267185A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH04267182A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH0469278A (ja) 感圧記録材料
JPH09220853A (ja) 感圧記録用顕色剤組成物および感圧記録シート
JPH04267183A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH04267187A (ja) 感圧記録用顕色シート
JP3580588B2 (ja) 感圧記録用顕色剤組成物および感圧記録シート
JPH04267181A (ja) 感圧記録用顕色シート
JP2931984B2 (ja) 感圧記録材料
JPH04267184A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH04249192A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH04267186A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH03175083A (ja) 記録材料