JPH0510389A - 防振ゴム - Google Patents

防振ゴム

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JPH0510389A
JPH0510389A JP15919691A JP15919691A JPH0510389A JP H0510389 A JPH0510389 A JP H0510389A JP 15919691 A JP15919691 A JP 15919691A JP 15919691 A JP15919691 A JP 15919691A JP H0510389 A JPH0510389 A JP H0510389A
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JP
Japan
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rubber
vibration
plates
voltage
conductive
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15919691A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumasa Takeuchi
勝政 竹内
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動構造物の周波数等の振動特性の変動に応
じて、防振特性を能動的に変動させることができる防振
ゴムを提供すること。 【構成】 支持板間1、1Aにゴム部3が挟持されてな
り、該ゴム部3が1枚または2枚以上の中間板5で水平
方向で分割されて、積層状態とされてなる防振ゴムにお
いて、ゴム部3が電気粘性ゴムで形成されているととも
に、前記支持板1、1A及び前記中間板5がそれぞれ導
電板とされ、該導電板間に制御電圧が印加可能とされて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持板間に防振ゴム部
が挟持されてなる防振ゴムに関する。さらに詳しくは、
防振ゴム部が印加電圧に応じて粘弾性が変化する電気粘
性ゴムで形成されている防振ゴムに関する。そして、本
発明の防振ゴムは、自動車用防振ゴム、振動産業機械の
防振装置、さらには、建物の免震装置等として適用可能
である。
【0002】
【従来の技術】免震装置の例であるが、図2に示すごと
く、支持板1、1A間に防振ゴム部3が挟持され、該防
振ゴム部(免震ゴム部)3が、1枚または2枚以上の中
間板5、5、…で水平方向で分割されて、積層状態とさ
れてなる防振ゴムを使用する技術的思想が、特開昭63
−110370号等において開示されている。
【0003】防振ゴム部3を積層分割部3a、3a、…
とするのは、下記のような理由である。
【0004】「地震発生時に、水平方向の移動に追従し
て構造物を支える積層ゴム体が弾性変形することにより
構造物の応答加速度を減少し、振動エネルギーを吸収す
るようにしたものである。」(上記公開公報第1頁右欄
第7〜10行)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記免震装置
を、自動車や振動産業機械における防振ゴムに適用しよ
うとした場合、下記のような問題点があることが分っ
た。
【0006】即ち、一般に自動車や振動産業機械におい
ては、振動は、単一周波数のみ大きくなることはなく、
何点かの共振ピークを持つことが多い。このため、運転
時の周波数ピークの変動に対応して、防振ゴムの防振特
性、即ちゴム部の粘弾性を変更することが望ましい。し
かし、防振ゴム部の粘弾性特性は、一旦、支持板1、1
A間にゴム部を積層固定してしまうと外部から能動的に
変動させることができず、一定である。
【0007】本発明の目的は、上記にかんがみて、振動
構造物の周波数等の振動特性の変動に応じて、防振特性
を能動的に変動させることができる防振ゴムを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の防振ゴムは、下
記構成により、上記課題を解決するものである。
【0009】支持板間にゴム部が挟持されてなり、該ゴ
ム部が1枚または2枚以上の中間板で水平方向で分割さ
れて、積層状態とされてなる防振ゴムにおいて、前記ゴ
ム部が電気粘性ゴムで形成されているとともに、前記支
持板及び前記中間板がそれぞれ導電板とされ、該導電板
間に制御電圧が印加可能とされていることを特徴とす
る。
【0010】
【本発明の作用・効果】本発明の防振ゴムは、上記構成
により、下記作用・効果を奏する。
【0011】即ち、支持金属板または中間金属板間のゴ
ム部が電気粘性ゴムであり、かつ、支持金属板または前
記中間金属板間に制御電圧が印加可能とされている。こ
のため、振動構造物の周波数等の振動特性が変動した場
合、その振動特性の変動を変位量検出手段で検出し、該
変位量検出手段からの検出信号を電圧制御手段に入力
し、該電圧制御手段で判別して制御信号を電圧印加手段
に入力することにより、支持金属板または前記中間金属
板間の各ゴム層の粘弾性特性、即ち、防振特性を変更す
ることができる。従って、運転時の周波数ピークの変動
に対応して、防振ゴムの防振特性、即ちゴム部の粘弾性
特性を能動的に変更することが可能となる。
【0012】また、中間板の枚数を多くすることによ
り、導電板間の相互距離を短くすることが可能となり、
同じ量の粘弾性変化を得るために、低電圧で済む効果を
奏する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1に基
づいて説明をする。従来例と同一部分については、同一
図符号を付して、それらの説明の全部または一部を省略
する。
【0014】(1) 本実施例の防振ゴムは、支持板1、1
A間に防振ゴム部3が挟持されてなり、該防振ゴム部3
が1枚または2枚以上の中間板5で水平方向で分割され
て、積層状態とされている。具体的には、中間板は、6
枚である。
【0015】(2) そして、本実施例の防振ゴムは、防振
ゴム部3が電気粘性ゴムで形成されているとともに、中
間板5が導電板とされている。図例では、中間板5のみ
導電板とされているが、支持板1、1Aも導電板として
もよい。
【0016】ここで、電気粘性ゴムとは、電場の作用
で粘弾性が可変する作用、即ち、電気粘弾性効果を奏す
る粒子分散型ゴムのことである。具体的には、導電性高
分子が絶縁ゴム中に分散されている構成である。ここ
で、導電性高分子の含有量は、導電性高分子の種類によ
り異なるが、通常、5〜50%とする。過少であると、
電気粘弾性効果を奏しがたく、他方、過多であると、添
加量の増大に伴う電気粘弾性効果の電場に対する応答性
増大傾向が飽和に達し、また、防振ゴム部の常態剛性が
高くなりすぎて、防振性能に悪影響を与えるおそれがあ
る。
【0017】また、導電性高分子の粒径も、導電性高分
子の種類により異なるが、通常、1〜200μmとす
る。
【0018】導電性高分子としては、具体的には、水
分10〜20%吸着させたポリメタクリル酸コバルト
(PMA−Co)、及び、無機塩化物(例えば塩化銅)
をドーピングしたポリパラフェニレン等を挙げることが
できる。
【0019】絶縁ゴムとしては、天然ゴム、イソプレ
ンゴム、シリコーンゴム等の非極性のゴムを使用可能で
ある。特に、熱安定性の良好なシリコーンゴムが望まし
い。
【0020】上記において、導電板5は、通常、導電
性の良好なアルミニウム、はがね等の金属板とするが、
セラミック板、強化プラスチック板に導電処理をしたも
のであってもよい。
【0021】(3) そして、本実施例の防振ゴムは、導電
板5、…間に制御電圧が印加可能とされている。
【0022】具体的には、図例のごとく、車体等の振動
体(図示せず)に取付けられ、振動体の変位量を検出す
る変位量検出手段11と、変位量検出手段11が検出し
た変位量に基づいて、各導電板間に印加する電圧を決定
する電圧制御手段13と、該電圧制御手段13からの制
御信号に基づき各導電板間に制御電圧を印加する電圧印
加手段15とからなる。ここで、変位量検出手段11
は、通常、うず電流式変位センサー、作動トランス式セ
ンサー、等を使用する。また、電圧制御手段13は、通
常、所定のプログラミングを入力したマイクロコンピュ
ータとする。電圧制御手段は、通常、可変直流電源とす
る。
【0023】
【試験例】本発明に使用可能な電気粘性ゴムの配合例を
下記するとともに、該電気粘性ゴム(ERゴム)の動的
剪断弾性率及び損失係数と電場の関係を図3・4に示
す。なお、参考に汎用の電気粘性流体(ER流体)のそ
れらについても併記する。
【0024】電気粘性ゴム配合処方 シリコーンゴム 100部 PMA−Co 75部 (粒径45〜105μm、含水率12.7%) 加硫剤(過酸化物25%含有) 2部 <試験方法>図5に示すような剪断試験器具(有効対向
面積:0.64 cm2)をゴム配合物により調製し該試験
器具を岩本製作所製弾性スペクトロメータを用いて測定
した。試験金具の両端に0〜6kV/mmの直流電圧を加
えた状態で、スペクトロメータの駆動部に動的歪み△l
を周波数fで与えて力側で検出される振動力△Fを求め
た。そして、下記式に従って求められる複素剪断弾性
率G、動的歪みと振動力との位相差δにより、動的剪断
弾性率(G1 =|G|cos δ)及び損失係数( tanδ)
を求めた。
【0025】|G|=△F/2a×t/△l… それらの計測結果を図3及び図4に示す。G1 と tanδ
がともに、電場強度とともに増加することが分る。特
に、G1 は、5kV/mmの電場により、電圧を印加しな
いときの21.5kPaから40.2kPaへ、大きく
変化している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振ゴムの一例を示す全体図である。
【図2】従来の防振ゴムの一例を示す全体図である。
【図3】電気粘性ゴムの動的特性を試験するための試験
金具の断面図である。
【図4】本発明に使用可能な電気粘性ゴムにおけるG1
の電場強度依存性を示すグラフ図である。
【図5】本発明に使用可能な電気粘性ゴムにおける tan
δの電場強度依存性を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1、1A 支持板、 3 防振ゴム部(免震ゴム部)、 3a 積層分割部、 5 中間板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持板間に防振ゴム部が挟持されてな
    り、該防振ゴム部が1枚または2枚以上の中間板で水平
    方向で分割されて、積層状態とされてなる防振ゴムにお
    いて、 前記防振ゴム部が電気粘性ゴムで形成されているととも
    に、前記支持板及び前記中間板がそれぞれ導電板とさ
    れ、該導電板間に制御電圧が印加可能とされていること
    を特徴とする防振ゴム。
JP15919691A 1991-06-29 1991-06-29 防振ゴム Withdrawn JPH0510389A (ja)

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JP15919691A JPH0510389A (ja) 1991-06-29 1991-06-29 防振ゴム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5833038A (en) * 1995-11-01 1998-11-10 Sheiba; Lev Solomon Method and apparatus for broadband earthquake resistant foundation with variable stiffness
JP2006075446A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Fujinon Corp 内視鏡
JP2010276158A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Bridgestone Corp 防振装置

Cited By (4)

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Effective date: 19980903