JPH10252820A - 振動絶縁装置 - Google Patents

振動絶縁装置

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JPH10252820A
JPH10252820A JP6498197A JP6498197A JPH10252820A JP H10252820 A JPH10252820 A JP H10252820A JP 6498197 A JP6498197 A JP 6498197A JP 6498197 A JP6498197 A JP 6498197A JP H10252820 A JPH10252820 A JP H10252820A
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JP
Japan
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vibration
rigid body
force
actuator
vibration damping
Prior art date
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Pending
Application number
JP6498197A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Fujiwara
正人 藤原
Masashi Yasuda
昌司 安田
Yoshio Ozawa
芳男 小澤
Yasuharu Kuroki
靖治 黒木
Masato Osumi
正人 大隅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、アクティブ制振装置のアクチュ
エータによる制振力が振動体による励振力より小くて
も、良好な振動絶縁が行なえる振動絶縁装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 振動絶縁装置において、構造物1と振動
体2との間に配されており、構造物1に第1緩衝部材1
1、12を介して支持されかつ振動体2を第2緩衝部材
21、22を介して支持する剛体3、および剛体3に制
振力を付与するためのアクティブ制振装置31、32、
33を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジン、電動
モータ等の振動体の振動的な力が、振動体を支持する構
造物に伝わるのを防止する振動絶縁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動体の振動的な力が、振動体を支持す
る構造物に伝わるのを防止する振動絶縁装置としては、
パッシブ制振装置と、アクティブ制振装置とがある。
【0003】図11は、従来のパッシブ制振装置の構成
を示している。
【0004】振動体である回転機械2は、ばね要素41
およびダンパ要素42とを備えた緩衝部材を介して構造
物1に支持されている。回転機械2の上には、マス(重
り)43が設けられている。
【0005】このようなパッシブ制振装置では、図12
に示すように、制振性(回転機械2の振動)と、絶縁性
(構造物1に伝わる力)とがトレードオフの関係とな
る。つまり、ばね要素41のばね定数およびダンパ要素
42の減衰係数が小さいときには、回転機械2の振動は
大きくなるが、構造物1に伝わる力は小さくなる。逆
に、ばね要素41のばね定数およびダンパ要素42の減
衰係数が大きいときには、回転機械2の振動は小さくな
るが、構造物1に伝わる力は大きくなる。
【0006】したがって、構造物1に伝わる力を小さく
しようとすると、回転機械2は大きく揺れるという問題
があるので、パッシブ制振装置では構造物1に伝わる力
を0にすることは困難である。
【0007】図13は、従来のアクティブ制振装置の構
成を示している。
【0008】振動体である回転機械2は、ばね要素41
およびダンパ要素42とを備えた緩衝部材を介して構造
物1に支持されている。回転機械2には、回転機械2の
励振力と逆方向の制振力を回転機械2に付与するための
アクチュエータ51が設けられている。
【0009】このようなアクティブ制振装置では、アク
チュエータ51による制振力が回転機械2による励振力
とほぼ等しい場合には、回転機械2の振動および構造物
1に伝わる力をともに小さくすることができるが、図1
4に示すように、アクチュエータ51による制振力が回
転機械2による励振力より小さい場合には、振動絶縁が
行なえないという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、アクティ
ブ制振装置のアクチュエータによる制振力が振動体によ
る励振力より小くても、良好な振動絶縁が行なえる振動
絶縁装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による振動絶縁
装置は、構造物と振動体との間に配されており、構造物
に第1緩衝部材を介して支持されかつ振動体を第2緩衝
部材を介して支持する剛体、および剛体に制振力を付与
するアクティブ制振装置を備えていることを特徴とす
る。
【0012】各緩衝部材としては、たとえば、バネ要素
とダンパ要素とからなるものが用いられる。アクティブ
制振装置としては、たとえば、剛体の振動を検出する振
動センサ、剛体に制振力を付与するためのアクチュエー
タおよび振動センサの検出信号に基づいて、剛体の励振
力と逆方向の制振力をアクチュエータに発生せしめるた
めの制御装置とを備えているものが用いられる。
【0013】振動体はたとえば、エンジン、電動モータ
等の回転装置である。アクチュエータとしては、たとえ
ば、リニアモータが用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0015】〔1〕振動絶縁装置の説明
【0016】図1は、振動絶縁装置の構成を示してい
る。
【0017】この振動絶縁装置は、回転機械2の上下方
向の励振力が、構造物1に伝わるのを防止することを目
的とした振動絶縁装置である。振動構造物1と振動体と
しての回転機械2との間に剛体3が配されている。剛体
3は、ばね要素11およびダンパ要素12とを備えた緩
衝部材を介して構造物1に支持されている。回転機械2
は、ばね要素21およびダンパ要素22とを備えた緩衝
部材を介して剛体3に支持されている。回転機械2は、
たとえば、エンジンまたは電動モータである。
【0018】剛体3には、剛体3の振動を検出するため
の振動センサ31と、剛体3に制振力を付与するための
アクチュエータ32とが取り付けられている。振動セン
サ31の検出信号は、コントローラ(制御装置)33に
送られる。コントローラ33は、振動センサ31の検出
信号に基づいて、剛体3の励振力と逆方向の制振力をア
クチュエータ32に発生させるように、アクチュエータ
32を制御する。アクチュエータ32としては、たとえ
ばリニアモータが用いられる。
【0019】コントローラ33は、たとえば、周波数重
み付け最適制御により、剛体3の励振力と逆方向の制振
力をアクチュエータ32に発生させるように、アクチュ
エータを制御する。つまり、振動絶縁装置では、回転機
械2の振動を止めるのではなく、剛体3の振動を止める
ようにアクチュエータ32によって制振力が剛体3に付
与される。この結果、構造物1に伝わる力を0にするこ
とができる。
【0020】このような振動絶縁装置では、図2に示す
ように、構造物1に作用する力を0にするために必要な
アクチュエータ32の励振力(絶縁に必要なアクチュエ
ータ力)と、回転機械2の振動とは反比例することにな
る。
【0021】〔2〕シミューレーション結果
【0022】上記振動絶縁装置の有効性を検討するため
にシミュレーションを行なったので、シミュレーション
結果について報告する。
【0023】シミュレーションの条件は、次の通りであ
る。 ・ばね要素11のばね定数:3×105 [kg/s2] ・ダンパ要素12の減衰係数:1×104 [kg/s] ・剛体3の質量:5[kg] ・回転機械2の質量:5[kg] ・回転機械2による励振力:6000sin (100t)
[kg ・cm/s2] ・アクチュエータ:リニアモータ ・コントローラ33による制御方式:周波数重み付け最
適制御 ・シミュレーションの積分手法:Runge−Kutt
a法(5次)
【0024】〔2−1〕シミュレーション1
【0025】回転機械2と剛体3との間のばね要素21
のばね定数およびダンパ要素22の減衰係数とを変更し
た場合の、コントローラの出力[V] および構造物1に作
用する力[kg cm/s2]の比較
【0026】(1)ばね要素21のばね定数およびダン
パ要素22の減衰係数が比較的小さい場合(回転機械2
の振動がある場合)
【0027】ばね要素21のばね定数を9800[kg/
s2] とし、ダンパ要素22の減衰係数を30[kg/s]とし
て、シミュレーションを行なった。この場合のコントロ
ーラの出力[V] を図3に示し、構造物1に作用する力[k
g cm/s2]を図4に示す。
【0028】(2)ばね要素21のばね定数およびダン
パ要素22の減衰係数が比較的大きい場合(回転機械2
の振動がない場合)
【0029】ばね要素21のばね定数を98000[kg/
s2] とし、ダンパ要素22の減衰係数を3000[kg/s]
として、シミュレーションを行なった。この場合のコン
トローラの出力[V] を図5に示し、構造物1に作用する
力[kg cm/s2]を図6に示す。
【0030】上記(1)、(2)のシミュレーション結
果から、構造物1に作用する力[kgcm/s2]を0にするた
めには、ばね要素21のばね定数およびダイパ要素22
の減衰係数を小さくすれば、コントローラ33の出力
(アクチュエータ32の制振力)を小さくすることがで
きることがわかる。
【0031】〔2−2〕シミュレーション2
【0032】図13の従来のアクティブ制振装置と本実
施の形態による振動絶縁装置との比較
【0033】(1)図13の従来のアクティブ制振装置
についてのシミュレーション結果
【0034】図13の従来のアクティブ制振装置のばね
要素41のばね定数を9800[kg/s2] とし、ダイパ要
素42の減衰係数を30[kg/s]として、シミュレーショ
ンを行なった。この場合のコントローラの出力[V] を図
7に示し、構造物1に作用する力[kg cm/s2]を図8に示
す。
【0035】(2)本実施の形態による振動絶縁装置に
ついてのシミュレーション結果
【0036】本実施の形態による振動絶縁装置のばね要
素21のばね定数を9800[kg/s2] とし、ダイパ要素
22の減衰係数を30[kg/s]として、シミュレーション
を行なった。この場合のコントローラの出力[V] を図9
に示し、構造物1に作用する力[kg cm/s2]を図10に示
す。
【0037】上記(1)、(2)のシミュレーション結
果から、本実施の形態による振動絶縁装置では、従来の
アクティブ制振装置に比べて、コントローラ33の出力
(アクチュエータ32の制振力)を小さくしても、構造
物1に作用する力[kg cm/s2]を0にすることができるこ
とがわかる。
【0038】この理由は、従来のアクティブ制振装置で
は、回転機械2に対してアクチュエータによる制振力が
付与されているのに対し、本実施の形態による振動絶縁
装置では、ばね要素21およびダンパ要素22からなる
緩衝部材(パッシブ制御要素)を介して回転機械2を支
持する剛体3に対してアクチュエータによる制振力が付
与されているからである。
【0039】つまり、本実施の形態による振動絶縁装置
では、回転機械2の励振力は、ばね要素21およびダン
パ要素22からなる緩衝部材(パッシブ制御要素)によ
って弱められて剛体3に伝達されている。このため、剛
体3の励振力は、回転機械2の励振力より小さい。そし
て、回転機械2の励振力より小さい剛体3の励振力が構
造物1に伝わらないように、剛体3の励振力をアクチュ
エータによって制振させているので、回転機械2の励振
力を制振させる場合に比べてアクチュエータによる制振
力を小さくできるのである。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、アクティブ制振装置
のアクチュエータによる制振力が振動体による励振力よ
り小くても、良好な振動絶縁が行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動絶縁装置の構成を示す模式図である。
【図2】図1の振動絶縁装置における、絶縁に必要なア
クチュエータ力と、回転機械の振動との関係を示すグラ
フである。
【図3】シミュレーション結果を示すグラフである。
【図4】シミュレーション結果を示すグラフである。
【図5】シミュレーション結果を示すグラフである。
【図6】シミュレーション結果を示すグラフである。
【図7】シミュレーション結果を示すグラフである。
【図8】シミュレーション結果を示すグラフである。
【図9】シミュレーション結果を示すグラフである。
【図10】シミュレーション結果を示すグラフである。
の模式図である。
【図11】従来のパッシブ制振装置の構成を示す模式図
である。
【図12】図11のパッシブ制振装置において、制振性
と絶縁性とがトレードオフの関係となることを示すグラ
フである。
【図13】従来のアクティブ制振装置の構成を示す模式
図である。
【図14】図13のアクティブ制振装置において、アク
チュエータの力に対する、回転機械の振動および構造物
に作用する力の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 構造物 2 回転機械(振動体) 3 剛体 11、21 ばね要素 12、22 ダンパ要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒木 靖治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大隅 正人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物と振動体との間に配されており、
    構造物に第1緩衝部材を介して支持されかつ振動体を第
    2緩衝部材を介して支持する剛体、および剛体に制振力
    を付与するアクティブ制振装置を備えている振動絶縁装
    置。
  2. 【請求項2】 各緩衝部材は、バネ要素とダンパ要素と
    からなることを特徴とする請求項1に記載の振動絶縁装
    置。
  3. 【請求項3】 アクティブ制振装置は、剛体の振動を検
    出する振動センサ、剛体に制振力を付与するためのアク
    チュエータおよび振動センサの検出信号に基づいて、剛
    体の励振力と逆方向の制振力をアクチュエータに発生せ
    しめるための制御装置とを備えている請求項1および2
    のいずれかに記載の振動絶縁装置。
  4. 【請求項4】 振動体が回転装置であり、アクチュエー
    タがリニアモータである請求項1、2および3のいずれ
    かに記載の振動絶縁装置。
JP6498197A 1997-03-18 1997-03-18 振動絶縁装置 Pending JPH10252820A (ja)

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JP6498197A JPH10252820A (ja) 1997-03-18 1997-03-18 振動絶縁装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001029445A3 (en) * 1999-10-22 2001-11-22 Honeywell Inc Hybrid passive and active vibration isolator architecture
CN100429424C (zh) * 2002-09-27 2008-10-29 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于主动振动隔离和主动振动消除的系统和方法
CN106678269A (zh) * 2017-01-19 2017-05-17 中国船舶重工集团公司第七研究所 一种船舶柴油机推进动力模块的减振降噪装置
JP2021089033A (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 清水建設株式会社 防振構造
JP2021110370A (ja) * 2020-01-09 2021-08-02 倉敷化工株式会社 アクティブ防振装置

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