JPH05103268A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH05103268A
JPH05103268A JP3256633A JP25663391A JPH05103268A JP H05103268 A JPH05103268 A JP H05103268A JP 3256633 A JP3256633 A JP 3256633A JP 25663391 A JP25663391 A JP 25663391A JP H05103268 A JPH05103268 A JP H05103268A
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shutter
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Toru Wakagi
透 若木
Isao Hirota
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャッタスピードの制御による細かい受光量
調整を行えるようにすると共に、動作特性の安定化を図
り、電子アイリスやプログラムAEなどの付加機能にお
いて最適な制御を行えるようにする。 【構成】 N型半導体基板の表面側に形成されたP型の
ウェル領域と、該P型のウェル領域の表面側に形成され
たN型の信号電荷蓄積領域とを有し、半導体基板にシャ
ッタパルスPsを印加して信号電荷蓄積領域に蓄積され
た信号電荷を半導体基板に掃き出させることにより、露
出時間Lの制御を行うようになされた固体撮像装置にお
いて、垂直ブランキング期間(VBLK)内に、シャッ
タパルスPs(及びPsτ)を垂直転送パルスV1 〜V
4 (及びVτ1 〜Vτ4 )に同期させて半導体基板に印
加して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラ、
電子スチルカメラに使用して好適な電子シャッタ機能を
有する固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メカニカルシャッタを用いずに、
電気的に露出時間の制御を行う所謂電子シャッタ機能を
有する固体撮像装置として、例えばN型のシリコン基板
上にP型領域を形成すると共に、このP型領域上に受光
部、垂直レジスタ部、水平レジスタ部及び出力部を設
け、N型シリコン基板に印加する直流電圧を可変にした
ものが提案されている。
【0003】即ち、この固体撮像装置は、図5で示す読
出しパルスP1 に引き続き、僅かに遅れて、1フィール
ド期間の任意の期間t1 の間、N型シリコン基板に例え
ば直流電圧30Vを印加し、この期間t1 の間、受光部
の信号電荷蓄積領域に生ずる信号電荷を全てN型シリコ
ン基板側に掃き出させ、1フィールド期間の残りの期間
2 の間、N型シリコン基板に例えば直流電圧10Vを
印加し、この期間t2 の間に受光部の信号電荷蓄積領域
に信号電荷を蓄積し、この信号電荷を読出しパルスP1
に続く読出しパルスP2 によって、読み出すものであ
り、この固体撮像装置によれば、N型シリコン基板に直
流電圧30Vを印加する期間t1 を可変制御することに
よって、露出時間t2 の制御を行うことが可能となる。
【0004】しかし、上記固体撮像装置においては、図
6に示すように、再生画面31上にコントラストの相違
する部分、即ち明るい部分31aと暗い部分31bが生
じるという不都合があった。
【0005】ここで、この明るい部分31aは、N型シ
リコン基板に直流電圧30Vを印加している期間t1
出力部から読み出された信号部分に対応し、暗い部分3
1bは、N型シリコン基板に直流電圧10Vを印加して
いる期間t2 に出力部から読み出された信号部分に対応
しており、再生画像におけるコントラストの相違は、1
フィールド期間中にN型シリコン基板の電圧が高い期間
1 と低い期間t2 とがあるため、出力部のバッファア
ンプ等が動作点を変動させるなどの変調を受けるために
生ずるものと考えられる。
【0006】一方、本出願人は、上記問題点を解決する
ために、N型シリコン基板に所定電位(所謂シャッタパ
ルス)を印加する期間を水平ブランキング期間内とし、
信号電荷蓄積領域に蓄積される信号電荷を水平ブランキ
ング期間内にN型シリコン基板に掃き出させるようにし
た固体撮像装置を提案した。
【0007】この固体撮像装置によれば、読出しパルス
の位置に対してN型シリコン基板に印加する最終シャッ
タパルスの位置を変えることで露出時間、即ちシャッタ
速度の制御を行うことができる。また、出力部のバッフ
ァアンプ等がN型シリコン基板の電圧変化によって変調
を受けたとしても、再生画像は全くその影響を受けず、
一様なコントラストを得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように水平ブランキング期間内にシャッタパルスを印加
する場合、結果的に不連続な可変シャッタしか実現でき
ず、しかもシャッタ速度が高速になるに従い、シャッタ
速度の変化率が急増するという不都合がある。
【0009】これは、電子シャッタ機能を従来のオート
アイリス(機械的光量調整)の代用として利用する場
合、特に高速シャッタ時に最適な露光量を選ぶことがで
きないという欠点がある。即ち、電子アイリス、プログ
ラムAEなどの制御を行おうとした場合、シャッタスピ
ードの速いときには、シャッタスピードの制御による細
かいCCDイメージセンサの受光量調整が原理上できな
いことになる。
【0010】そこで、最近では、垂直ブランキング期間
内に任意のタイミングでシャッタパルスを印加し、電子
シャッタによる電荷の掃き捨てを行うことにより、受光
量を自由に変えるようにした固体撮像装置が提案されて
いる。
【0011】この固体撮像装置の各種信号のタイミング
を図7に示す。この図において、HDは水平同期信号を
示し、B1,B2及びB3は水平ブランキング期間を示
す。また、V1 ,V2 ,V3 及びV4 は垂直転送パルス
を示し、この垂直転送パルス中、Pは読出しパルスを示
す。また、PsはN型シリコン基板に印加され、電子シ
ャッタ機能を動作させるシャッタパルスを示す。
【0012】上記垂直転送パルスV1 〜V4 は、夫々位
相の異なる4相パルスを構成し、これら垂直転送パルス
1 〜V4の印加によって、垂直レジスタに転送された
信号電荷を1行ずつ水平レジスタ側に転送する。この垂
直転送は、各水平ブランキング期間中において行われ
る。この場合、垂直ブランキング期間中であるため、こ
の垂直転送は、空送り状態となる。
【0013】そして、この固体撮像装置では、垂直ブラ
ンキング期間(VBLK)中の水平ブランキング期間B
2と水平ブランキング期間B3の間における任意のタイ
ミングでシャッタパルスPsを立ち上げる。このシャッ
タパルスPsの立ち上がりにより、受光部の信号電荷蓄
積領域に蓄積されていた信号電荷がN型シリコン基板側
に掃き捨てられる。このため、このシャッタパルスPs
の立ち下がりから次の読出しパルスPの立ち上がりまで
が露光時間Lとなり、この露光時間Lに蓄積された信号
電荷が読出しパルスPの印加によって垂直レジスタに読
み出される。
【0014】従って、このシャッタパルスPsは、水平
同期信号HDに左右されることなく、任意のタイミング
で立ち上げることができるため、シャッタスピードの制
御による細かいCCDイメージセンサの受光量調整を行
うことができる。
【0015】しかし、この固体撮像装置は、垂直ブラン
キング期間(VBLK)中の任意のタイミングで単独に
シャッタパルスPsを立ち上げるようにしているため、
N型シリコン基板の表面電位が安定せず、動作特性が不
安定になるという虞がある。
【0016】即ち、シャッタパルスPsの出力以後、基
板電位Vsubが所定の電位に固定され、垂直転送電極
に垂直転送パルスV1 〜V4 が印加される状態となる。
受光部がマトリクス状に多数配列されて構成されたイメ
ージ領域の各受光部は、通常、チャネルストッパ領域
(接地電位が印加されている)によってそのポテンシャ
ル井戸の深さが規定されているが、イメージ領域の中央
部分においては、チャネルストッパ領域の電位が垂直転
送用ゲート電極(以下、単に転送電極と記す)に印加さ
れる電位によって変動するため、結果的に上記中央部分
における受光部のポテンシャル井戸の深さ、即ち基板表
面の電位も転送電極に印加される電位によって決定され
る。
【0017】このような状態において、シャッタパルス
Psの出力以後の露出期間Lにおいて、垂直転送パルス
1 〜V4 が印加されると、基板表面の電位が変動(不
安定化)し、例えば同じ光量が入射しても、受光部に蓄
積される信号電荷量が変動するという問題が生じる。
【0018】本発明は、このような課題に鑑み成された
もので、その目的とするところは、シャッタスピードの
制御による細かい受光量調整を行うことができると共
に、動作特性の安定化を図ることができ、電子アイリス
やプログラムAEなどの付加機能において最適な制御を
行うことができる固体撮像装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1導電型の
半導体基板1の表面側に形成された第2導電型の領域
(ウェル領域5)と、該第2導電型の領域5の表面側に
形成された信号電荷蓄積領域8とを有し、上記半導体基
板1に所定の電位(シャッタパルスPs)を印加して上
記信号電荷蓄積領域8に蓄積された信号電荷Qを上記半
導体基板1に掃き出させることにより、露出時間Lの制
御を行うようになされた固体撮像装置において、垂直ブ
ランキング期間(VBLK)内に、上記シャッタパルス
Ps(及びPsτ)を垂直転送パルスV1 〜V4 (及び
Vτ1 〜Vτ4 )に同期して半導体基板1に印加して構
成する。
【0020】
【作用】上述の本発明の構成によれば、電子シャッタ機
能を行うシャッタパルスPs(及びPsτ)を垂直転送
パルスV1 〜V4 (及びVτ1 〜Vτ4 )に同期して半
導体基板1に印加するようにしたので、通常は、垂直転
送パルスV1 〜V4 (及びVτ1 〜Vτ4 )の印加によ
って、イメージ領域の中央部分において基板表面の電位
の変動(不安定化)を引き起こすが、受光部2内の信号
電荷Qを掃き捨てるシャッタパルスPs(及びPsτ)
が上記垂直転送パルスV1 〜V4 (及びVτ1 〜V
τ4 )と同期して印加されることになるため、基板表面
の電位は、垂直転送パルスV1 〜V4 (及びVτ1 〜V
τ4 )に依存されることなく安定化する。従って、シャ
ッタパルスPs(及びPsτ)の出力以後の露出期間L
において、基板表面の電位が変動することによって生じ
る信号電荷量の変動を防止することができ、動作特性の
安定化を図ることができる。
【0021】また、垂直ブランキング期間(VBLK)
中に、シャッタパルスPs(及びPsτ)を印加するよ
うにしているため、水平同期信号HDに左右されること
なく、任意のタイミングで立ち上げることができ、シャ
ッタスピードの制御による細かいCCDイメージセンサ
の受光量調整を行うことができる。
【0022】このように、本発明に係る固体撮像装置に
よれば、シャッタスピードの制御による細かい受光量調
整を行うことができると共に、動作特性の安定化を図る
ことができ、電子アイリスやプログラムAEなどの付加
機能において最適な制御を行うことができる。
【0023】
【実施例】以下、図1〜図4を参照しながら本発明の実
施例を説明する。図1は、本実施例に係るCCD固体撮
像装置を示す構成図である。
【0024】このCCD固体撮像装置は、N型のシリコ
ン基板1上に受光部2、垂直レジスタ部3、チャネルス
トッパ部4、水平レジスタ部(図示せず)及び出力部
(図示せず)が設けられて、所謂インターライン転送方
式のCCD固体撮像装置として構成されている。
【0025】即ち、N型シリコン基板1の表面側にP型
のウェル領域5を形成すると共に、更にこのウェル領域
5の表面側にN- 型のウェル領域6を形成する。そし
て、受光部2は、このウェル領域6の表面領域に浅いP
++型の正電荷蓄積領域7を形成し、この正電荷蓄積領域
7の下方にN+ 型の信号電荷蓄積領域8を形成すること
によって構成されている。また、チャネルストッパ部4
は、正電荷蓄積領域7及び信号電荷蓄積領域8に隣接し
て形成されたP+ 型のチャネルストッパ領域9にて構成
される。尚、10はSiO2 による絶縁層である。
【0026】垂直レジスタ部3は、信号電荷転送領域、
即ち垂直レジスタ11を構成するN + 型領域を形成する
と共に、この垂直レジスタ11にSiO2 よりなる絶縁
層10及びSi3 4よりなる絶縁層12を介して多結
晶シリコンよりなる転送電極13を形成することによっ
て構成されている。この場合、垂直レジスタ11の下方
にスミアを防止するためのP型領域14が形成される。
【0027】また、受光部2と垂直レジスタ部3間に
は、受光部2の信号電荷を垂直レジスタ部3へ読み出す
ための読出しゲート部15が設けられている。この読出
しゲート部15は、チャネル領域を構成するP型領域1
6上に絶縁層10及び12を介してゲート電極17を形
成して構成される。本例では、上記ゲート電極17を転
送電極13と共通に多結晶シリコンにて形成する。
【0028】受光部2を除いた読出しゲート部14、垂
直レジスタ部3及びチャネルストッパ部4上には、絶縁
層10を介して遮光用のAl膜18が形成される。尚、
この図1では、1個の転送電極のみを示しているが、本
例では、周知のように4相駆動方式により垂直レジスタ
部3を駆動するように転送電極13を配置する。また、
水平レジスタ部及び出力部については、図示せざるも、
従来周知のように構成する。
【0029】しかして、本例においては、基準クロック
CLKが供給されて所望のパルス信号を出力する例えば
ROM内蔵のパルス発生回路21を組み込み、1つの出
力端子φpとN型シリコン基板1とを、一方の経路にお
いては、パルス遅延回路22、スイッチング回路23及
び駆動回路24を介して接続し、他方の経路において
は、スイッチング回路23及び駆動回路24を介して接
続する。
【0030】更に4つの一連の出力端子φ1〜φ4と4
相駆動方式に対応して配置された転送電極13とを、一
方の経路においては、パルス遅延回路22、スイッチン
グ回路23及び駆動回路25を介して接続し、他方の経
路においては、スイッチング回路23及び駆動回路25
を介して接続する。
【0031】即ち、このパルス発生回路21の出力端子
φpからは、図3で示すシャッタパルスPsが出力さ
れ、このシャッタパルスPsが駆動回路24を介してN
型シリコン基板1に供給されることによって、基板電位
Vsubが高レベル(VH )となる。
【0032】ここで、基板電位Vsubの低レベル(V
L )は、図2に実線で示すように、P型のウェル領域5
のポテンシャルが信号電荷蓄積領域8のポテンシャルよ
りも浅くなって、この信号電荷蓄積領域8にて信号電荷
Qを蓄積でき、かつ有効なブルーミング抑制を行うこと
ができる電圧レベルとし、また、基板電位Vsubの高
レベル(VH )は、図2の破線で示すように、ウェル領
域5のポテンシャルが信号電荷蓄積領域8のポテンシャ
ルよりも深くなって、信号電荷蓄積領域8に蓄積されて
いる信号電荷QをN型シリコン基板1側に掃き出すこと
ができる電圧レベルとする。
【0033】一方、4つの出力端子φ1〜φ4からは、
図3で示す4相の垂直転送パルスV 1 〜V4 が出力さ
れ、これら垂直転送パルスV1 〜V4 が夫々駆動回路2
5を介して対応する転送電極13に供給される。これら
4相の垂直転送パルスV1 〜V 4 の印加によって、受光
部2から転送された信号電荷Qを行毎に水平レジスタ部
へ転送する。
【0034】上記シャッタパルスPs及び垂直転送パル
スV1 〜V4 は、基準クロックCLK及び水平同期信号
HDの入力に基いてパルス発生回路21内のROMから
データを読み出し、このデータをデコードして出力され
る。
【0035】次に、上記本例に係るCCD固体撮像装置
の垂直ブランキング期間(VBLK)中の信号処理動作
を図3に基いて説明する。尚、図3において、HDは水
平同期信号であり、期間B1,B2,B3は夫々水平ブ
ランキング期間を示す。また、V1 ,V2 ,V3 及びV
4 は、4相駆動の垂直転送パルスを示し、Vsubは基
板電位を示す。また、読出し期間R中のPは読出しパル
スを示す。
【0036】本例のCCD固体撮像装置では、通常動作
の時、垂直ブランキング期間(VBLK)内の各水平ブ
ランキング期間B1,B2中において、4相の垂直転送
パルスV1 〜V4 がスイッチング回路23の選択的なス
イッチング動作により、パルス遅延回路22を経ないで
直接転送電極13に供給されて空送りが行われる。
【0037】そして、この水平ブランキング期間B1,
B2中における垂直転送パルス(特に第4の垂直転送パ
ルスV4 )の印加時に、シャッタパルスPs(例えば3
0V)が同期して、かつスイッチング回路23の選択的
なスイッチング動作により、パルス遅延回路22を経な
いで直接基板1に供給され、基板電位Vsubを持ち上
げる。このシャッタパルスPsの印加によって、受光部
2内に蓄積されている信号電荷Qが基板1側に掃き捨て
られる。
【0038】このとき、スイッチング回路23内の例え
ばプログラマブルカウンタによって、水平ブランキング
期間B1,B2が計数され、例えば読出し期間R直前の
水平ブランキング期間B3を最終水平ブランキング期間
とし、この最終水平ブランキング期間B3の一つ前の水
平ブランキング期間B2の到達を意味する数値が計数さ
れると、スイッチング回路23のスイッチング動作によ
って信号の入力経路をパルス遅延回路22側に切り換え
る。
【0039】このパルス遅延回路22では、水平ブラン
キング期間B2に入力されたシャッタパルスPs及び4
相の垂直転送パルスV1 〜V4 を所定時間遅延させて出
力する。この遅延時間τは、電子アイリスやプログラム
AE26からのシャッタスピードに関するデータDの入
力に基いて計算される。
【0040】水平ブランキング期間B2以後、各信号の
入力経路がスイッチング回路23によってパルス遅延回
路22側に切り換えられているため、水平ブランキング
期間有無に関係なく夫々所定時間τ経過後に、再びシャ
ッタパルスPsと4相の垂直転送パルスV1 〜V4 が夫
々基板1及び転送電極13に供給される。尚、図1及び
図3では、これらシャッタパルス及び垂直駆動パルスを
夫々Psτ及びVτ1 〜Vτ4 として記した。
【0041】このシャッタパルスPsτは、読出し期間
Rの直前に出力されるため、最終のシャッタパルスであ
り、このシャッタパルスPsτの出力タイミングによっ
て、次の読出し期間Rまでの露出時間Lが決定する。即
ち、電子アイリスやプログラムAE26にて設定された
シャッタスピードに対応した露出時間Lが決定される。
【0042】このとき、垂直転送パルスVτ1 〜Vτ4
の印加によって、通常は、イメージ領域の中央部分にお
いて基板表面電位の変動(不安定化)を引き起こすが、
受光部2内の信号電荷Qを掃き捨てるシャッタパルスP
sτが上記垂直転送パルスVτ1 〜Vτ4 と同期して印
加されることになるため、基板表面電位は、垂直転送パ
ルスVτ1 〜Vτ4 に依存されることなく安定化する。
【0043】また、垂直ブランキング期間(VBLK)
中、この最終のシャッタパルスPsτが供給される前の
各水平ブランキング期間B1,B2においてシャッタパ
ルスPsが供給されて、信号電荷Qの掃き捨てが、水平
ブランキング期間B1,B2毎に行われるため、最終の
シャッタパルスPsτの印加時における信号電荷Qの掃
き残しを確実に防止することができる。
【0044】そして、スイッチング回路23での入力経
路の切り換えが行われたあとの水平同期信号HDの立ち
上がり、即ち最終水平ブランキング期間B3の完了時
に、各信号の入力経路を再びパルス発生回路21側に切
り換える。このとき、最終水平ブランキング期間B3中
には、シャッタパルスPs及び4相の垂直転送パルスV
1 〜V4 の基板1及び転送電極13への供給はない。従
って、読出し期間Rまでの露出期間L中、基板表面の電
位に変動はなく、安定化されたままである。
【0045】上述のように、本例によれば、電子シャッ
タ機能を行うシャッタパルスPs(及びPsτ)を垂直
転送パルスV1 〜V4 (及びVτ1 〜Vτ4 )に同期さ
せてN型シリコン基板1に印加するようにしたので、基
板表面の電位が、垂直転送パルスV1 〜V4 (及びVτ
1 〜Vτ4 )に依存されることなく安定化し、従って、
シャッタパルスPsτの出力以後の露出期間Lにおい
て、基板表面の電位が変動することによって生じる信号
電荷量の変動を防止することができ、動作特性の安定化
を図ることができる。
【0046】また、垂直ブランキング期間(VBLK)
中に、シャッタパルスPs(及びPsτ)を印加するよ
うにしているため、水平同期信号HDに左右されること
なく、任意のタイミングで立ち上げることができ、シャ
ッタスピードの制御による細かいCCDイメージセンサ
の受光量調整を行うことができる。
【0047】このように、本実施例に係るCCD固体撮
像装置によれば、シャッタスピードの制御による細かい
受光量調整を行うことができると共に、動作特性の安定
化を図ることができ、電子アイリスやプログラムAEな
どの付加機能において最適な制御を行うことができる。
【0048】上記実施例では、最終水平ブランキング期
間B3に垂直転送パルスV1 〜V4 を出力しない例を示
したが、その他、図4のタイミングチャートに示すよう
に、最終水平ブランキング期間B3に垂直転送パルスV
1 〜V4 を出力させるようにしてもよい。
【0049】この場合、スイッチング回路23及びパル
ス遅延回路22の構成が簡略化されるが、最終水平ブラ
ンキング期間B3における垂直転送パルスV1 〜V4
よって基板表面の電位が変動する虞がある。しかし、従
来の場合と異なり、その前段階において、最終のシャッ
タパルスPsτと垂直転送パルスVτ1 〜Vτ4 とが同
期して出力されることによって、基板表面電位が安定化
されるため、この最終水平ブランキング期間B3におい
て垂直転送パルスV1 〜V4 を出力させても基板表面電
位の変動は小さいものとなる。
【0050】上記実施例は、インターライン転送方式の
CCD固体撮像装置に適用した例を示したが、その他、
フレームインターライン転送方式のCCD固体撮像装置
にも適用させることができる。この場合、垂直ブランキ
ング期間中に2相の垂直転送パルス波形で高速転送を行
い、かつこの垂直転送パルスに同期したシャッタパルス
を垂直ブランキング期間の任意のタイミングで立てれば
よい。この方法においても、回路としてさほど難しくな
く実現させることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る固体撮像装置によれば、シ
ャッタスピードの制御による細かい受光量調整を行うこ
とができると共に、動作特性の安定化を図ることがで
き、電子アイリスやプログラムAEなどの付加機能にお
いて最適な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るCCD固体撮像装置を示す構成
図。
【図2】本実施例に係るCCD固体撮像装置の電子シャ
ッタ動作を示すポテンシャル図。
【図3】本実施例に係るCCD固体撮像装置の信号処理
を示すタイミングチャート。
【図4】本実施例に係るCCD固体撮像装置の他の信号
処理を示すタイミングチャート。
【図5】従来例に係るCCD固体撮像装置の信号処理を
示すタイミングチャート。
【図6】従来例に係るCCD固体撮像装置の不都合点を
示す説明図。
【図7】他の従来例に係るCCD固体撮像装置の信号処
理を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 N型シリコン基板 2 受光部 3 垂直レジスタ部 4 チャネルストッパ部 5 P型のウェル領域 6 N型のウェル領域 7 正電荷蓄積領域 8 信号電荷蓄積領域 9 チャネルストッパ領域 10,12 絶縁層 11 垂直レジスタ 13 転送電極 14 P型領域 15 読出しゲート部 18 Al膜 21 パルス発生回路 22 パルス遅延回路 23 スイッチング回路 24,25 駆動回路 26 電子アイリス又はプログラムAE CLK 基準クロック HD 水平同期信号 V1 〜V4 及びVτ1 〜Vτ4 垂直転送パルス Ps及びPsτ シャッタパルス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板の表面側に形成
    された第2導電型の領域と、該第2導電型の領域の表面
    側に形成された信号電荷蓄積領域とを有し、上記半導体
    基板に所定の電位を印加して上記信号電荷蓄積領域に蓄
    積された信号電荷を上記半導体基板に掃き出させること
    により、露出時間の制御を行うようになされた固体撮像
    装置において、 垂直ブランキング期間内に、上記所定の電位を垂直転送
    パルスに同期して上記半導体基板に印加することを特徴
    とする固体撮像装置。
JP3256633A 1991-10-03 1991-10-03 固体撮像装置及びその駆動方法 Expired - Fee Related JP2970119B2 (ja)

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