JPH05103235A - アーク溶接部の撮影方法 - Google Patents

アーク溶接部の撮影方法

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JPH05103235A
JPH05103235A JP3257748A JP25774891A JPH05103235A JP H05103235 A JPH05103235 A JP H05103235A JP 3257748 A JP3257748 A JP 3257748A JP 25774891 A JP25774891 A JP 25774891A JP H05103235 A JPH05103235 A JP H05103235A
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camera
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light
arc
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Akio Tejima
秋雄 手島
Toru Iijima
亨 飯島
Shinya Watanabe
真也 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接状態の変動に拘らず安定して容易に、輝
度の高いアーク部と輝度の低い開先部とを同一画面上で
同時に観察することができるアーク溶接部の撮影方法を
提供すること。 【構成】 アーク溶接部8を撮影するカメラ9の前面
に、溶接部側にカメラ保護用の透明ガラス10を設ける
と共にカメラ側に減光用のフィルタ11を設けて撮影す
るようにしたアーク溶接部の撮影方法において、上記フ
ィルタ11を透明ガラス10に対して僅かに傾けて配置
すると共に、そのフィルタ11の表面に透明ガラス10
を透過した光の一部を反射させる半反射層13を形成
し、上記透明ガラス10およびフィルタ11の双方を透
過した透過光14をカメラ9へ導いて透過映像14aを
得ると同時に、上記半反射層13によって反射した光を
透明ガラス10の表面で再び反射させてその反射光15
をフィルタ11を介してカメラ9へ導いて反射映像15
aを得るようにしたことを特徴とするアーク溶接部の撮
影方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輝度の高いアーク部と
輝度の低い開先部とを同一画面上で同時に観察すること
ができるアーク溶接部の撮影方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アーク溶接部をTVカメラで撮影するに
際して、従来から、カメラ前面に保護用の透明ガラスと
減光用のフィルタを設け、その透明ガラスで溶接スパッ
タ等からカメラを保護すると共にフィルタで溶接部の光
を減光しつつ、溶接部のアークや溶融プールや開先壁等
を観察することが行われている。
【0003】この場合、溶接アーク自体は強烈な光を放
つのに対して、溶融プールの放つ光は弱く、さらに開先
壁はこれらの光源からの光を反射するだけなので極めて
微弱な光となる。これに対し、TVカメラ(CCDカラ
ーカメラ)の受光可能な光の強弱の範囲(受光可能レン
ジ)は、上記アーク溶接部より発する光の強弱範囲より
かなり小さい。
【0004】このため、例えば、輝度が低い溶融プール
や開先壁等にカメラの絞りを合わせると、輝度が高いア
ーク部はカメラの受光可能レンジの上限を超えてしま
い、ハレーションを起こして観察不可能となる。逆に、
アーク部にカメラの絞りを合わせると、溶融プールや開
先壁はカメラの受光可能レンジの下限を下回ってしま
い、暗くて撮影不可能となる。すなわち、輝度の高い溶
接アーク部と輝度の低い溶融プールや開先壁とを同時に
撮影して観察することは不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この対策として、上記
減光フィルタを部分的に貼り合わせてカメラの視野に対
する減光の程度を部分的に異ならせた組合せフィルタを
作成し、この組合せフィルタを用いてアーク溶接部を撮
影することが行われている。つまり、上記組合せフィル
タは、輝度が高いアーク部には減光率の大きな濃いフィ
ルタが、輝度が低い溶融プールや開先壁等には減光率の
小さな薄いフィルタが、それぞれ対応するように配置さ
れる。
【0006】しかし、上記組合せフィルタは、減光の程
度を異ならせた部分の配置が固定されているため、開先
形状の変化やアークの変化など溶接状態の変動に対して
対処できない。更に、組合せフィルタは、製作が難しく
価格が高価になるという欠点がある。
【0007】また、関連する技術として特公平3-38951
号公報の「アーク溶接部の撮像方法」が知られている
が、この技術にあっても撮影装置が複雑になり、高価で
且つ取り扱いが難しいという欠点は解消されない。
【0008】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、アーク溶接部をカメラで撮影するに際して、溶
接状態の変動に拘らず安定して容易に、輝度の高いアー
ク部と輝度の低い開先部とを同一画面上で同時に観察す
ることができるアーク溶接部の撮影方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、アーク溶接部を撮影するカメラの前面に、
溶接部側にカメラ保護用の透明ガラスを設けると共にカ
メラ側に減光用のフィルタを設けて撮影するようにした
アーク溶接部の撮影方法において、上記フィルタを透明
ガラスに対して僅かに傾けて配置すると共に、そのフィ
ルタの表面に透明ガラスを透過した光の一部を反射させ
る半反射層を形成し、上記透明ガラスおよびフィルタの
双方を透過した透過光をカメラへ導いて透過映像を得る
と同時に、上記半反射層によって反射した光を透明ガラ
スの表面で再び反射させてその反射光をフィルタを介し
てカメラへ導いて反射映像を得るようにしている。
【0010】
【作用】上記撮影方法によれば、アーク溶接部から放た
れた光の大部分は、透明ガラスおよびフィルタを順次直
接透過してカメラへ向かい、この透過光により透過映像
が得られる。これと同時に、上記透明ガラスを透過した
光の一部は、僅かに傾けられたフィルタ表面の半反射層
によって反射され、更に透明ガラスの表面で反射され、
強度が弱められた後、フィルタを透過してカメラへ向か
い、この反射光により反射映像が得られる。
【0011】これにより、明るくて周辺部は良く見える
がアーク部は白く滲んでしまう透過映像と、周辺部は暗
くて良く見えないがアーク部は明瞭に見える反射映像と
が、一定の間隔で同時に並んで映し出される。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0013】図1に示すように、溶接トーチ1先端の電
極2と被溶接材3の開先4との間には、アーク5が発生
されている。上記溶接トーチ1は、その上部が図示しな
い移動アームに接続されており、開先4に沿って図中左
から右へ移動するようになっている。この構成によれ
ば、上記アーク5部に形成される溶融プール6は、トー
チ1の移行に伴って順次冷却固化し、溶接ビード7とな
る。
【0014】上記溶接トーチ1の移動方向前方には、溶
接部8を撮影するためのCCDカラーカメラ9が設けら
れている。このカメラ9は、その視野に、溶接トーチ1
の先端の電極2,アーク5,溶融プール6,およびトー
チ進行方向前方の開先4をとらえるように配置されてい
る。また、上記カメラ9は、図示しないブラケットを介
して溶接トーチ移動用の移動アームに接続されており、
トーチ1の移動に伴って溶接部8との位置関係(カメラ
アングル及び被写体距離)を変えずに移動するようにな
っている。
【0015】上記カメラ9の前面には、カメラ保護用の
透明ガラス10と減光用のフィルタ11が、円筒状の支
持フレーム12を介して設けられている。上記透明ガラ
ス10は溶接部8側に配置されており、溶接部8からの
スパッタ等からカメラ9を保護する。他方、フィルタ1
1はカメラ9側に配置されている。
【0016】これらフィルタ11および透明ガラス10
の詳細を図2に示す。図示するように、透明ガラス10
は、溶接部8からの入射光に対して垂直に配置されてお
り、フィルタ11は僅かに傾けて(角度α)配置されて
いる。また、傾けられたフィルタ11の入射光側の表面
には、入射光の一部を反射させる半反射層13が形成さ
れている。この半反射層13は金属蒸着膜からなってい
る。
【0017】この構成によれば、溶接部8から放たれた
光は、その大部分が透明ガラス10およびフィルタ11
を順次透過してカメラ9へ向かい、一部がフィルタ11
表面の半反射層13によって反射され、更に透明ガラス
10表面でハーフミラー効果により反射され、強度が弱
められた後、フィルタ11を透過してカメラ9へ向か
う。
【0018】以下、本実施例の作用について述べる。
【0019】アーク溶接部8から放たれた光の大部分
は、図2に示すように、透明ガラス10およびフィルタ
11を順次透過してカメラ9へ向かい、この透過光14
により透過映像14aが得られる。これと同時に、上記
透明ガラス10を透過した光の一部は、僅かに傾けられ
たフィルタ11表面の半反射層13によって反射され、
更に透明ガラス10の表面で反射され、強度が弱められ
た後、フィルタ11を透過してカメラへ向かい、この反
射光15により反射映像15aが得られる。
【0020】ここで、上記透過光14は、溶接部8から
放たれた光の大部分が減光フィルタ11を透過したもの
であるのに対し、上記反射光15は、溶接部8から放た
れた光の一部が半反射層13によって反射され、更に透
明ガラス10表面のハーフミラー効果で反射されて弱め
られたものが減光フィルタ11を透過したものであるの
で、反射光15は透過光14よりその強度が大きく弱め
られる。
【0021】よって、これら透過光14および反射光1
5を、CCDカラーカメラ9とカメラコントローラ16
を介してカラーモニタ17に透過映像14aおよび反射
映像15aとして映し出すと、図3に示すように、透過
映像14aには、比較的輝度の低い部分、すなわち溶接
トーチ1,溶融プール6,およびトーチ進行方向前方の
開先壁4などが明瞭にカラーで映し出され、同時に、反
射映像15aには、輝度の高い部分、すなわちアーク
5,電極2の先端,溶融金属の凹部18などが明瞭にカ
ラーで映し出される。
【0022】つまり、カラーモニタ17には、明るくて
周辺部は良く見えるがアーク部8はハレーションを起こ
して白く滲んでしまう透過映像14aと、周辺部は暗く
て良く見えないがアーク部8は明瞭に見える反射映像1
5aとが、一定の間隔で同時に並んで映し出されること
になる。従って、カメラ9の絞りやフィルタ11の濃さ
を一切変更することなく、輝度の高いアーク部8と輝度
の低い周辺部とを、同時に同一モニタ17画面上でカラ
ー観察することができる。
【0023】また、上記透過光14と反射光15とはフ
ィルタ11表面の半反射層13および透明ガラス10の
ハーフミラー効果によって常に定量的に減光の度合が異
なっているので、これら透過映像14aと反射映像15
aとには、溶接部8の開先4形状やアーク8の発生状態
の変化などが溶接状態の変動に拘らず常に明瞭に映し出
される。
【0024】また、この撮影方法に用いられる撮影装置
は、フィルタ11に半反射層13を形成してそれを僅か
に傾けるという極めて簡単な構成であるので、低コスト
で容易に製作できる。しかも、その取扱いは従来の保護
ガラス・減光フィルタ付き撮影装置と殆ど同じであり、
簡単に取り扱うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ーク溶接部をカメラで撮影するに際して、溶接状態の変
動に拘らず常に安定して且つ容易に、輝度の高いアーク
部と輝度の低い開先部とを同一画面上で同時に観察する
ことができるという優れた効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアーク溶接部の撮影方
法の概略図である。
【図2】図1中の透明ガラスとフィルタの拡大図であ
る。
【図3】図1中のモニタに映し出される透過映像と反射
映像を表す図である。
【符号の説明】
8 アーク溶接部 9 カメラ 10 透明ガラス 11 フィルタ 13 半反射層 14 透過光 14a 透過映像 15 反射光 15a 反射映像

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーク溶接部を撮影するカメラの前面
    に、溶接部側にカメラ保護用の透明ガラスを設けると共
    にカメラ側に減光用のフィルタを設けて撮影するように
    したアーク溶接部の撮影方法において、上記フィルタを
    透明ガラスに対して僅かに傾けて配置すると共に、その
    フィルタの表面に透明ガラスを透過した光の一部を反射
    させる半反射層を形成し、上記透明ガラスおよびフィル
    タの双方を透過した透過光をカメラへ導いて透過映像を
    得ると同時に、上記半反射層によって反射した光を透明
    ガラスの表面で再び反射させてその反射光をフィルタを
    介してカメラへ導いて反射映像を得るようにしたことを
    特徴とするアーク溶接部の撮影方法。
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