JPH05102919A - 位置登録制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 移動局の位置登録不成功の場合、位置未登録
のままであることを移動局に認知させ、適切な再実行を
行なえるようにする。 【構成】 無線端末３が位置登録要求信号を送出して、
基地局２ｂ及び回線制御装置１を経由して位置登録処理
ノード４に登録を要求する。この位置登録要求信号を受
信すると、位置登録処理部５は登録要求元の電話番号の
有無を判断し、電話番号が存在する場合には登録成功と
して位置登録情報記憶メモリ６に記憶するとともに、無
線端末に結果を通知する。登録不成功の場合には、不成
功の種別を示す情報をも通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、無線端末の位置情報を
登録する手段を備えた無線通信方式に関するもので、特
に、位置登録エリアが複数の無線ゾーンで形成され、移
動無線端末がこの位置登録エリアを移動するごとに固定
通信網に位置登録要求を行い、固定通信網側の位置登録
局に位置登録を行う移動通信方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、無線端末が位置登録要求を行った
場合、固定通信網（以下ネットワークという。）は無線
端末に対して位置登録が成功か不成功かの情報のみを位
置登録結果として通知していた。

【０００３】このとき、例えば位置登録要求を行った無
線端末が、未加入である場合や無線端末の認証結果が不
成功である場合は、無線端末が何度も位置登録要求をし
ても登録成功とならない。このため、このような位置登
録要求は位置登録結果は不成功となるが、このような位
置登録要求の位置登録結果を位置登録不成功として無線
端末に返送すると、無線端末が再度位置登録要求してく
る可能性がある。ネットワークはこのような無線端末が
位置登録の再要求を繰り返すことによる無効なトラヒッ
クおよびその処理を削減する目的で、位置登録結果を成
功として無線端末に返送している。

【０００４】したがって、無線端末は位置登録が成功の
場合、その成功となった理由が、ネットワークにおいて
位置登録が実施されたのか、再要求が不可の位置登録不
成功なのかの判定がつかない。

【０００５】また、従来の無線端末には位置登録結果の
状況をその使用者に通知するなんらかの手段を備えてい
なかった。

【０００６】このため、例えば無線端末から送出した位
置登録要求元の電話番号や端末認証用の鍵情報の異常に
遭遇したとき、無線端末が正規端末であり、ネットワー
ク障害により電話番号や鍵情報が破壊されて通知された
場合なのか、偽造端末による場合であるかはわからない
ので、ネットワークでは実際には位置情報の登録が行わ
れず無線端末に対して位置登録成功を返送する。

【０００７】しかし、無線端末では前述のように位置登
録が成功したようにしか見えないため、偽造端末の場合
には特に問題はないが、正規端末の場合には再度位置登
録要求を実施すればネットワークにおける位置登録が可
能となるにもかかわらず、位置登録が未登録のまま終了
してしまう。このため、当該無線端末への着信が接続さ
れず、またいつまでもユーザは位置登録の未登録による
未着信を認知することができない問題がある。また、ユ
ーザに対するサービスがよくない問題があった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来の位
置登録結果情報のみを通知する方式では、位置登録不成
功により当該無線端末の位置登録情報が未登録状態で終
了した場合に、ユーザがその理由を認知できず、位置登
録が未登録状態に対処できなかった。

【０００９】本発明は、この問題を解決するもので、無
線端末側で位置登録の再要求が行なえるか否かを判定で
き、位置登録の再要求が可能な場合でも位置未登録のま
ま終了してサービスが低下する状態が発生することを防
止できる位置登録制御方式を提供することを目的とす
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、位置登録エリ
アが複数の無線ゾーンで形成され、この無線ゾーン内で
通信を行う無線端末が移動して位置登録エリアが変わる
ごとに固定通信網で無線端末の位置登録を行う無線通信
方式であり、上記無線端末は位置登録エリアが変わるご
とに位置登録要求を行う手段を備え、上記固定通信網
は、この無線端末からの位置登録要求に基づいて上記無
線端末の位置登録を行い、位置登録の成功または不成功
の登録結果情報を当該無線端末に通知する手段を備えた
無線通信の位置登録制御方式において、上記通知する手
段は、上記位置登録の成功または不成功を示す情報とと
もに、位置登録の不成功の場合にその不成功の種別を示
す情報を上記無線端末に通知する手段を含み、上記無線
端末は、この不成功の種別を示す情報を受信して、不成
功の種別に基づいて位置登録の再要求の可否を判定する
手段を含むことを特徴とする。

【００１１】なお、無線端末は位置登録が不成功である
場合に、その結果と位置登録の再要求の可否を使用者に
通知する手段を備えることが好ましい。

【００１２】

【作用】ネットワーク側が無線端末に対して位置登録結
果を通知する場合に、位置登録の不成功の種別が判別可
能なように、位置登録不成功の理由を示す位置登録不成
功種別情報を無線端末に通知する。この位置登録不成功
種別情報を受信して、その種別情報により、位置登録の
再要求が可能か否かを判定し、これをユーザに通知す
る。位置登録要求が可能な位置登録不成功の場合には、
位置登録の再要求を行う。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１４】図１は本発明実施例の無線通信システムの
構成を示すものである。図１において符号１はネットワ
ークの回線制御装置、２ａ、２ｂ、・・・、２ｎはこの
回線制御装置１に接続された複数の基地局を、３はこの
無線通信システムに加入している移動局の無線端末であ
り、上記基地局２と無線回線で接続される。また、４は
無線端末の位置登録処理を行う位置登録処理ノードであ
り、回線制御装置１に接続され、要求された位置登録の
可否判定および位置情報の書き込み制御を行う位置登録
処理部５と、加入者対応の位置登録データを管理する位
置情報記憶メモリ６とを備えている。

【００１５】本実施例の特徴とする点は、このような無
線通信システムにおいて、無線端末３は位置登録エリア
が変わるごとに位置登録要求を行う手段を備え、ネット
ワークは、この無線端末からの位置登録要求に基づいて
上記無線端末の位置登録を行い、位置登録の成功または
不成功の登録結果情報を当該無線端末に通知する手段を
備えており、この通知する手段は、位置登録の成功また
は不成功を示す情報とともに、位置登録の不成功の場合
にその不成功の種別を示す情報を上記無線端末に通知す
る手段を含んでおり、無線端末３は、この不成功の種別
を示す情報を受信して、不成功の種別に基づいて位置登
録の再要求の可否を判定する手段を含んでいるところに
ある。

【００１６】次に本実施例の位置登録処理動作を説明す
る。

【００１７】まず、無線端末３が自己の位置情報を位置
登録処理ノード４に登録するために位置登録要求信号を
送出して、基地局２ｂおよび回線制御装置１を経由して
位置登録処理ノード４に位置登録を要求する。位置登録
処理ノード４は、この位置登録要求信号を受信すると、
位置登録処理部５は受信した位置登録要求元の電話番号
の有無を判断し、当該電話番号が存在する場合には位置
登録成功として位置登録情報記憶メモリ６に記憶すると
ともに、当該無線端末３に回線制御装置１を介してその
結果を通知する。

【００１８】この位置登録要求に対する位置登録処理に
おいて、位置登録不成功となることがある。その位置登
録不成功としては、無線端末３の正当性を確認するため
の端末認証結果が不成功であったり、回線制御装置１と
位置登録処理ノード４との間の回線の塞がりなどによっ
て回線制御装置１で位置登録不成功となったり、あるい
は位置登録処理ノード４で位置登録要求をした無線端末
３の電話番号が未登録であるため位置登録不成功となっ
たり等、種々の理由で発生する。またその位置登録不成
功の設定ノードは位置登録処理ノード４に限らず、回線
制御装置１等も位置登録不成功の設定ノードとなる。

【００１９】また、この位置登録不成功の場合に、無線
端末３からの位置登録要求が可能か否かは、その位置登
録不成功の種別によって異なり、例えば回線が輻輳した
場合には再要求が可能である。以下に示す表１に位置登
録の結果とその不成功の種別およびその結果を設定する
ノードの種別ならびに位置登録再要求が可能か否かの対
応関係の例を示す。

【００２０】

【表１】 次に無線端末３で位置登録要求後、ネットワークから位
置登録結果の通知を受けたときの動作を説明する。図２
は無線端末３での処理を示す流れ図である。

【００２１】無線端末３はまず、ネットワークからの位
置登録結果通知を受信し、その位置登録結果情報から位
置登録結果が成功か不成功かを判断する。位置登録が成
功の場合にはそのまま終了する。不成功の場合には不成
功種別情報から不成功の理由を認識する。無線端末３は
上記表１に示す不成功の種別情報と位置登録要求リトラ
イ可否の対応関係のテーブルを備えており、そのテーブ
ルにより、不成功の理由および位置登録要求リトライの
可否を判定する。そして、この不成功の種別により位置
登録要求リトライの可否を認識して再度位置登録要求を
行うべきか否かを判断する。例えば加入者未登録、発信
通話停止中、一時撤去中など、位置登録の再要求をして
も位置登録が正常終了する可能性のない理由であれば、
位置登録の再要求を行うのを中止し、無線端末３の表示
部に位置登録失敗である旨の表示を出力するとともに、
ブザー等の可聴音によりユーザに通知する。このとき、
表示部は、ＬＣＤ等のディスプレイ表示でも、ＬＥＤ等
のランプ表示のどちらでも可能である。さらに、位置登
録不成功理由を表示する方式としてもよい。

【００２２】また、位置登録不成功として通知された理
由が、例えば網異常による一時的障害、網輻輳等であれ
ば、一定時間後に再度位置登録を要求すれば位置登録が
正常終了する可能性があるため、このときは無線端末３
は位置登録要求のリトライを行う。あるいは位置登録要
求のリトライをユーザに促すためにリトライ可能である
旨を表示部に表示し可聴音等で通知する。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
無線端末が位置登録を要求してその結果が不成功である
場合に、無線端末への位置登録不成功の種別情報を通知
することにより、無線端末は、その不成功の理由に対応
した処理を行うことが可能であり、位置登録サービスの
有効性を高めて良好なサービスを提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の無線通信システムの構成を示す
図。

【図２】無線端末における位置登録結果通知を受信した
ときの動作を説明する流れ図。

【符号の説明】

１ 回線制御装置 ２ａ、２ｂ、〜２ｎ 基地局 ３ 無線端末 ４ 位置登録処理ノード ５ 位置登録処理部 ６ 位置情報記憶メモリ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 位置登録エリアが複数の無線ゾーンで形
   成され、この無線ゾーン内で通信を行う無線端末が移動
   して位置登録エリアが変わるごとに固定通信網で無線端
   末の位置登録を行う無線通信方式であり、 上記無線端末は位置登録エリアが変わるごとに位置登録
   要求を行う手段を備え、 上記固定通信網は、この無線端末からの位置登録要求に
   基づいて上記無線端末の位置登録を行い、位置登録の成
   功または不成功の登録結果情報を当該無線端末に通知す
   る手段を備えた無線通信の位置登録制御方式において、 上記通知する手段は、上記位置登録の成功または不成功
   を示す情報とともに、位置登録の不成功の場合にその不
   成功の種別を示す情報を上記無線端末に通知する手段を
   含み、 上記無線端末は、この不成功の種別を示す情報を受信し
   て、不成功の種別に基づいて位置登録の再要求の可否を
   判定する手段を含むことを特徴とする位置登録制御方
   式。
2. 【請求項２】 無線端末は位置登録が不成功である場合
   に、その結果と位置登録の再要求の可否を使用者に通知
   する手段を備える請求項１記載の位置登録制御方式。