JPH0510236Y2 - - Google Patents

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JPH0510236Y2
JPH0510236Y2 JP1988060684U JP6068488U JPH0510236Y2 JP H0510236 Y2 JPH0510236 Y2 JP H0510236Y2 JP 1988060684 U JP1988060684 U JP 1988060684U JP 6068488 U JP6068488 U JP 6068488U JP H0510236 Y2 JPH0510236 Y2 JP H0510236Y2
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crucible
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opening
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tapered part
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この考案は、固体電解質管、電熱対の碍管、金
属熔融用坩堝等のような一端封じの袋管の焼成に
用いられる坩堝の構造の改良に関する。 (従来の技術) 従来、電熱対の碍管、Na−S電池用固体電解
質管、溶融塩電解用固体電解質管、SOxセンサー
用固体電解質管及び熱電変換装置用のNa+イオン
伝導性固体電解質管はその性質状薄肉で細長いチ
ユーブ形状とする必要がある。そのため、セラミ
ツクス製管状部品の外壁に余盛を行なうと共に、
容器内に設けられた板に開けられた開口内に上記
管状部品を挿入し、余盛を開口部の縁に支持する
ことによりセラミツクス製管状部品を懸垂支持し
ながら、焼成するもの(特公昭63−5355号)や、
被焼成物をβ−Al2O3管内に設置して焼成するも
の(特公昭57−34236号)等がある。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものにおいて、特公
昭63−5355号の場合、被焼成物であるセラミツク
製管状部品の外壁に余盛を行なうと共に、容器内
に設けられた板に開けられた開口内に上記管状部
品を挿入し、余盛を開口部の縁に支持することに
よりセラミツクス製管状部品を懸垂支持しながら
焼成するものであるため、焼成中に於ける振動等
によつて真円性の保持が困難となり、反りなどの
変形が生じ、製品としての歩留まりが低下する結
果、コストの上昇を招く欠点があつた。さらに特
公昭57−34236号の場合、アルカリガス雰囲気を
保持するβ−Al2O3管内に被焼成物を載置、保持
しながら焼成を行なうものであり、坩堝として使
用するβ−Al2O3管がアルカリガス保持材として
十分にその耐久性を持つていないことから頻繁な
交換を余儀なくされてしまうものである。また
MgO−Al2O3を混合したものを坩堝として焼成
し、更にこれを保持材として被焼成物を焼成する
ものもあるが、作業工程が煩雑なものとなる上、
貴金属を坩堝として用いる場合では、焼成中での
変形によつて成形物体の変形を生じ易いものであ
る。そこで、この考案は上記従来のものの持つ欠
点を改善するものであり、坩堝としての耐久性を
向上させると共に、被焼成物の歩留まりを向上し
ようとするものである。 (課題を解決するための手段) そのために、坩堝本体内壁の開口部下方に下方
に行くに従い径小としたテーパー部を周設し、こ
のテーパー部より下方を垂直壁に形成すると共
に、更にその下方を有底として、下辺を短くした
断面台形状とし、内部に収容する被焼成物(焼結
体)の上端外周の鍔部を上記テーパー状部に当接
支承させてなるものである。 (作用) 上記構成を具えるので、この考案の坩堝をマグ
ネシア坩堝内にβ−アルミナ粉末とともに収容の
上、上記の坩堝内に被焼成物を入れて焼成する
と、本体内壁の構成により被焼成物が焼成中に常
に中央に保持されることになり、薄肉で細長い形
状を必要とする固体電解質管自体が焼成中に傾斜
して口端部が変形して直円性の保持が困難とな
り、あるいは軸方向に反りを生じて真直性を維持
出来なくなることを防ぐことができる。なお、坩
堝の周囲に坩堝と同質の粉末を覆設すれば、坩堝
自体の寿命を延ばすこともできる。 (実施例) この考案を図に示す実施例により更に説明す
る。1は、この考案の実施例である坩堝であり、
この坩堝1はβ−アルミナにより構成され、その
内壁の開口部5の下方に下方に行くに従い径小と
したテーパー部2が周設され、更にその下方は底
部にわたり下辺を短くした断面台形状のテーパー
状部3に形成する。この坩堝1の開口部5には同
様にβ−Al2O3を焼結、成形した蓋体4が嵌着さ
れ、坩堝1を封着する。さらにその坩堝1は内部
に上端に鍔部9を有する焼結体(被焼成物)8を
入れて、マグネシア坩堝6内に収容し、この坩堝
1とマグネシア坩堝6との間隙にβ−Al2O3粉末
10を充填して開口部をマグネシア蓋7で封着の
上、炉内で焼成してなるものである。このため、
焼結体8を炉内で焼成するに当り、この焼結体8
の鍔部9が開口部5の下方に周設されたテーパー
部2に係止されると共に、中間部分を垂直壁に保
持して坩堝1下方のテーパー状部3に当接支承さ
れて垂直に保持されるため焼結体8は傾きにくく
なる上、焼結体8は焼成中に収縮しても、坩堝中
央に保持されたまま収縮するから、薄肉であるた
め生じ易い変形を防ぐことができる。またこの坩
堝1の外周を取り囲んでいる、β−Al2O3粉末1
0とそれを充填するマグネシア坩堝6により、均
一に焼成することによつて坩堝1自体の耐久性を
も向上させてなるものである。なお、このとき坩
堝1の開口部5の下方に周設されるテーパー部2
はおよそ30°の角度で、更に下端のテーパー状部
3の角度は10〜13°が最適であるものである。こ
の考案の実施例を従来のものと真円度及び真直
度、さらにそれらを基にした総合歩留(別表1)
また各種雰囲気保持材としての寿命(別表2)を
比較したところ、総合歩留は倍増し、使用寿命も
7.5〜150倍となり、その結果が顕著に認められ
た。
【表】
【表】 (考案の効果) 以上のとおり、坩堝のテーパー部、テーパー状
部と垂直壁により、焼結体(被焼成物)の上下と
中間部分が坩堝の軸中心に沿い支持されて、焼結
体の真円性や真直度が向上し歩留まりを上げられ
るので、坩堝の使用寿命と共に、コストの低下や
作業時間の短縮を可能とすることができる上、製
品である固体電解質の特性の安定化を図ることの
出来る優れた効果を持つものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例である坩堝の焼成
前の縦断面図であり、第2図は、その焼成後の縦
断面図である。 1……坩堝、2……テーパー部、3……テーパ
ー状部、4……蓋体、5……開口部、6……マグ
ネシア坩堝、7……マグネシア蓋、8……焼結
体、9……鍔部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体内壁の開口部下方に行くに従い径小とし、
    収容する被焼成物の上端外周の鍔部が当接支承さ
    れるテーパー部を周設して、上記テーパー部より
    下方を垂直壁に形成すると共に、更にその下方を
    下辺を短くした断面台形状とし、有底状としたセ
    ラミツクス焼成用の坩堝。
JP1988060684U 1988-05-10 1988-05-10 Expired - Lifetime JPH0510236Y2 (ja)

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JP1988060684U JPH0510236Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10

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Publication Number Publication Date
JPH01163796U JPH01163796U (ja) 1989-11-15
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5377912U (ja) * 1976-11-30 1978-06-29

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JPH01163796U (ja) 1989-11-15

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