JPH05101215A - 入力装置 - Google Patents

入力装置

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JPH05101215A
JPH05101215A JP3262188A JP26218891A JPH05101215A JP H05101215 A JPH05101215 A JP H05101215A JP 3262188 A JP3262188 A JP 3262188A JP 26218891 A JP26218891 A JP 26218891A JP H05101215 A JPH05101215 A JP H05101215A
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JP
Japan
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keyboard
input
information
candidate
recognition
Prior art date
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JP3262188A
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English (en)
Inventor
Takehiko Morita
岳彦 森田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷又は手書きされた文字等の情報を精度よ
く認識して、キーボードからのキー操作入力と同じキー
ボード信号としてシステム装置に入力できるようにす
る。 【構成】 文字入力部4から印刷又は手書きされた文字
等の情報を入力し、文字認識部5がOCR辞書及び候補
決定のための各データ格納部11のデータを用い、キー
ボード特性も利用して文字認識し、その認識コードによ
ってキーボード操作コード作成部6がキーボード操作コ
ードを作成し、それをさらにキーボード信号作成部8が
キーボード信号に変換した後、キーボード信号出力部1
0によってシステム装置3へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ファックスオーダー
エントリーシステム,OCRオーダーエントリーシステ
ム等の入力システムや、文書作成装置,自動翻訳装置等
を含む各種データ処理装置(コンピュータ本体),ファ
イリング装置等のシステム装置に接続して使用される光
学的文字読取装置(OCR)を用いた入力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、データ処理装置やファイリング
装置等のシステム装置の入力装置としてはキーボードが
多用されているが、そのキーボードのキー入力操作に慣
れるのには時間がかかるという問題があった。
【0003】そこで、キーボードによるキー入力操作を
補助する入力手段として、手書きあるいは印刷した文字
や記号を光学的に読み取って入力するOCR、盤面上に
直接手書きされた文字等の筆跡を感圧センサ群等によっ
て検出し、その筆跡に該当する文字を認識して入力する
タブレット入力装置、音声を認識して対応する文字等を
入力する音声入力装置等を備えた装置が提案されてい
る。
【0004】例えば、以下に示すような装置がある。 (1)タブレットから手書き入力された文字を認識処理
し、その認識した文字を判別してキーボードからの出力
コードと区別可能な体系の出力コードに変換し、アダプ
タを介してその出力コードとキーボードからの出力コー
ドとを統合して制御処理本体へ出力する文字入力装置
(例えば、特開昭61−223974号公報参照)。
【0005】(2)音声またはキーボードから情報の入
力ができる情報入力装置に手書きOCR(光学文字読取
装置)を接続し、読みの判らない漢字等を入力する場
合、その手書きOCRによる手書き入力ができるように
した情報入力装置(例えば、実開昭62−62368号
公報参照)。
【0006】(3)キーボードのキー入力やパネル上の
押しボタン入力に換えて、手書き入力された文字又は音
声で入力された指示を認識して、その認識結果に対応し
て予め登録テーブルに登録されている処理を選択する情
報処理装置(例えば、実開昭62−187340号公報
参照)。
【0007】(4)キーの押下により文字及び数字のコ
ードを出力するキーボードと、ハンドスキャナ及びそれ
によって読み込まれたOCR文字を識別して文字及び数
字のコードを発生すると共にキーボードからの出力との
論理和を出力する文字数字認識部とを有し、キーボード
とハンドスキャナのいずれからの入力も同じ入力として
扱うようにしたパソコン入力装置(例えば、特開昭64
−50114号公報参照)。
【0008】そして、上述したような装置においては入
力された印刷又は手書き等の情報を次のように文字認識
していた。図17は従来のOCRによる印刷又は手書き
等の情報から文字を認識する部分の機能を示すブロック
図であり、図18はその処理を示すフローチャートであ
る。まず、イメージデータ入力部16によって印刷又は
手書き等の情報のイメージを読み込むと、前処理部17
で前処理を行なった後にイメージ認識部18によってそ
のイメージを文字として認識してOCR辞書19から候
補の選択と抽出を行なう。
【0009】そして、その抽出された各候補を候補決定
部20が候補決定のためのデータ21によって、例えば
数字が出現すべきカラムなら数字以外の候補を切捨てた
り、あるいは日本語OCRなら日本語処理によって各候
補を評価する処理を行なって、各候補について評価値
(確信度)を求め、その評価値の高い候補を認識結果と
して出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
各装置にはそれぞれ次のような問題があった。 (1)タブレットとキーボードの文字入力ではそれぞれ
出力するコードの体系を異ならせており、出力コードを
受け取った制御処理本体がその両者の出力コードを判別
する処理を行なわなければならないために処理効率を低
下させてしまうばかりか、従来の一般的なデータ処理装
置にそのまま使用することはできない。また、そのタブ
レットでは文字のみしか手書き入力できず、キーボード
のように文字以外の各種の制御情報をも入力することは
できないので、完全にキーボードの代わりには使用でき
ない。
【0011】(2)音声入力,キーボード入力,及び手
書きOCR入力をそれぞれ別個の入力インタフェースか
ら本体に入力し、各々異なる認識処理を行なわなければ
ならないため、データ処理装置本体の構成及びプログラ
ムが複雑になり、汎用性もない。
【0012】(3)予め登録してある処理を手書き文字
入力又は音声入力によって選択することができるだけで
あり、キーボードによるキー入力の場合と同様に各種の
情報を自在に入力することはできず、特殊な用途に限ら
れる。
【0013】(4)キーボード及びハンドスキャナから
の入力がいずれも文字及び数字のコードだけでそれ以外
の制御コード等の入力ができない。また、一般のパソコ
ンやワードプロセッサ等のデータ処理装置では、キーボ
ードインタフェースから文字及び数字のコードを入力す
るようになっておらず、キーの押下位置(キーコード)
とそのオン・オフ情報を入力して、本体内でそれを文字
や数字のコード又は制御コードに変換する処理を行なっ
ているので、文字及び数字のコードを入力させるのでは
汎用性がない。
【0014】このように、上述した従来の入力装置はい
ずれも、キーボードによるキー入力を主とし、OCRや
タブレット入力装置,音声入力装置等を補助的入力装置
として使用できるようにしたものであり、キーボード以
外の入力装置によってもキーボードと同様に各種の情報
を全て入力できるまでに至っていなかった。また、現在
の文字認識技術では入力した文字等を100%正しく認
識することは困難なため、その認識精度を向上させるこ
とが必要であった。
【0015】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、OCRやタブレットによる印刷又は手書き文字
の入力情報を精度良く認識して、全てキーボードからの
キー操作入力と同じに扱えるようにし、入力操作の多様
性及び自在性を大幅に向上させ、且つデータ処理装置本
体側を何ら変更することなく使用することができる汎用
性のある入力装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明による入力装置
は上記の目的を達成するため、印刷又は手書きされた文
字等の情報を入力する情報入力手段と、その手段によっ
て入力された情報を認識してその認識コードを出力する
入力情報認識手段と、その手段からの認識コードをキー
ボード操作コードに変換するキーボード操作コード作成
手段と、その手段からのキーボード操作コードをシステ
ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
信号作成手段と、そのキーボード信号をキーボードイン
タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
出力するキーボード信号出力手段とを備える。そして、
上記入力情報認識手段には、入力された情報に対応する
認識コードの候補を決定する際に想定するキーボードの
キートップに存在する候補の優先度を上げる手段を設け
たものである。
【0017】また、上述の情報入力手段と入力情報認識
手段とキーボード操作コード作成手段とキーボード信号
作成手段とキーボード信号出力手段とを備えた入力装置
において、上記入力情報認識手段に、入力された情報に
対応する認識コードの候補を決定する際に想定するキー
ボードの現在の入力モードと一致する候補の優先度を上
げる手段を設けてもよい。
【0018】あるいはまた、上記入力情報認識手段に、
入力された情報に対応する認識コードの候補を決定する
際に直前に決定された候補により次に来る候補の属性又
は入力モードを想定し、その想定した属性又は入力モー
ドと一致する候補の優先度を上げる手段を設けてもよ
い。
【0019】
【作用】この発明による入力装置は、印刷又は手書きさ
れた文字等による情報を入力すると、その情報に対応す
る認識コードの候補を決定する際に、想定するキーボー
ドのキートップに存在する候補の優先度を上げて認識
し、その認識コードをキーボード操作コードに変換し、
さらにそのキーボード操作コードをシステム装置に対応
したキーボード信号(キーコード及びそのオン・オフ信
号)に変換してキーボードインタフェースを介してデー
タ処理装置等のシステム装置へ出力する。
【0020】したがって、システム装置側では、印刷又
は手書きされた文字等による情報をキーボードからキー
操作によって入力された情報と全く同じに処理すること
ができるので、従来のキーボードを使用する各種データ
処理装置本体(システム装置)を何ら変更することな
く、そのキーボードインタフェースに接続して使用する
ことができる。そのうえ、入力した情報を認識する際に
想定したキーボードのキートップに存在する候補が優先
的に選択されるようにし、キーボードの特性を利用して
認識精度を高める。
【0021】また、入力された情報に対応する認識コー
ドの候補を決定する際に、想定したキーボードの現在の
入力モードと一致する認識コードの候補の優先度を上げ
るようにすれば、入力モードに対応して最も適切な候補
を選択できる。あるいはまた、入力された情報に対応す
る認識コードの候補を決定する際に、直前に決定された
候補により次に来る候補の属性又は入力モードを想定
し、その想定した属性又は入力モードと一致する候補の
優先度を上げるようにすれば、直前の認識結果に対応し
て最も適切な候補を選択できる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2は、この発明による入力装置を使
用したデータ処理装置の外観斜視図である。このデータ
処理装置は、入力装置1がキーボードインタフェース
(I/F)ケーブル2を介して、文書作成機能やデータ
処理機能等を備えたシステム装置3に接続されており、
その入力装置1は挿入口1aから挿入されるシート(紙
等)上に印刷又は手書きされた文字等の情報を光学的に
読み取って、それをキーボード信号に変換処理する機能
を持つ。
【0023】図1は、図2に示した入力装置1の機能構
成をシステム装置3と共に示すブロック図であり、この
入力装置1は文字入力部4,文字認識部5,OCR辞書
及び候補決定のための各データ格納部11,キーボード
操作コード作成部6,キーボード操作コード作成情報格
納部7,キーボード信号作成部8,キーボード信号作成
情報格納部9,キーボード信号出力部10の各機能を備
えている。
【0024】文字入力部4は、シートに印刷又は手書き
された文字等の情報をスキャナによって光学的に読み取
り、その情報を二値化して文字認識部5へ送る。文字認
識部5は、文字入力部4から受け取った二値化された情
報をOCR辞書等を用いて文字認識処理を行ない、その
認識コードをキーボード操作コード作成部6へ送る。な
お、その文字認識の際に従来と同様な方法とキーボード
特性を利用した方法による候補決定処理を行なうが、そ
の詳細は後述する。
【0025】キーボード操作コード作成部6は、キーボ
ード操作コード作成情報格納部7に格納されている情報
をもとにして、文字認識部5から送られた認識コードを
キーボード操作コード(キー操作に対応するコード)に
変換してキーボード信号作成部8へ送る。キーボード操
作コード作成情報格納部7は、キーボード操作コード作
成部6が参照する情報をテーブル形式で格納しており、
文字認識部5で認識できる文字等の全ての情報に対し
て、それらの認識コードをインデックスとして対応させ
たキーボード操作コードが登録してある。
【0026】キーボード信号作成部8は、キーボード操
作コード作成部6から送られたキーボード操作コード
を、キーボード信号作成情報格納部9に格納してある情
報をもとにしてキーボード信号(キーボード上のキー押
下時のキーコードおよびそのオン・オフ信号に相当す
る)に変換してキーボード信号出力部10へ送る。キー
ボード信号作成情報格納部9は、キーボード信号作成部
8が参照する情報を格納しており、キーボード上の各キ
ーボード操作コード(1キー入力)に対応するそれぞれ
のキーボード信号データがテーブル形式で登録してあ
る。
【0027】このキーボード信号データとは、例えば、
キーボードからシステム装置に対して文字「A」を入力
した場合、キーボードからはシステム装置に対してキー
ボード上のキー配列における文字「A」の物理的な位置
(キーコード)と共に、そのキーが押されたこと(オ
ン)と離されたこと(オフ)を示すデータを通知してお
り、キーボード上の各キー単位に決められているキー押
下及び押下解除に関する通知情報をいう。
【0028】キーボード信号出力部10は、システム装
置3とキーボード間のデータの遣り取りを行なうキーボ
ードI/Fケーブル2を介して、キーボード信号作成部
8から受け取ったキーボード信号データをシステム装置
3へ出力する。
【0029】次に、上述の文字認識部5における候補選
択処理について説明する。図3は文字認識部5の機能構
成例を示すブロック図であり、この文字認識部5には図
17に示した各構成部に加えて新たにキーボード特性を
利用した候補決定部22及びその候補決定のためのデー
タ23の格納部が設けられている。
【0030】図4及び図5のフローチャートによってこ
の文字認識部による文字認識処理について説明する。図
1の文字入力部4からイメージデータ入力部16に二値
化されたイメージデータを入力すると、前処理部17に
よって各文字イメージの大きさを揃える等の前処理を行
ない、イメージ認識部18で各文字イメージの認識及び
候補生成を行なう。
【0031】次に、候補決定部20でカラム属性(数字
カラムなら数字の候補に絞る)や日本語処理等により各
候補に評価値を付加した後、一定の閾(しきい)値を越
える評価値を持つ候補が有るか否かを判断する。それが
なければ最も評価値の高い候補としたり認識不能とする
など、確度の高い候補が存在しないときの処理を行なっ
て終了する。
【0032】また、閾値を越える候補があれば、図5に
示すように、さらに一定の閾値を越える評価値を持つ候
補が複数あるか否かを判断し、なければその候補に決定
し、あれば各候補についてキーボードの特性を利用した
候補の評価決定部22によって、各候補の評価を行なっ
てその結果を各候補の評価値に反映させて新しい評価値
を求める。
【0033】そして、再度一定の閾値を越える評価値を
持つ候補が有るか否かを判断し、なければ最も評価値の
高い候補としたり認識不能とするなど、確度の高い候補
が存在しないときの処理をして終了する。また、閾値を
越える候補があればそれを最も評価値の高い候補に決定
し、その候補の認識コードを出力して終了する。
【0034】次に、上述のキーボード特性を利用した候
補決定部22における処理について、3つの例について
順次説明する。まず、第1の例はシステム装置側でコマ
ンド入力形式のアプリケーションやメニュー形式のアプ
リケーションを稼働させて、この入力装置によってアプ
リケーションに対するコマンドや選択値入力を行なう場
合を想定する。
【0035】この例のキーボード特性を利用した候補決
定部22は、図6に示すようにキートップ照合部24と
キートップデータ格納部25とによって構成され、入力
される認識候補及び各候補の評価値から認識コードを選
択する際に、キートップ照合部24がキートップデータ
格納部25に格納されているこの入力装置が現在エミュ
レート(想定)しているキーボードのキートップのセッ
トデータを基にして、各候補がそのキーボードのキート
ップに存在するかどうかをチェックし、存在する候補に
ついてはその評価値を上げ、存在しない候補については
その評価値を下げる等により、キートップに存在する候
補の優先度を上げて各候補の新しい評価値を求める。
【0036】このキートップのセットデータは、想定す
るキーボードが英語対応のものなら英数記号,各機能キ
ー等であり、日本語対応のものなら英数記号,各機能キ
ー,半角カタカナ等であり、キートップデータ格納部2
5にテーブル形式で格納されている。
【0037】図7はこの例による処理のフローチャート
である。キートップ照合部24は認識候補とその各候補
の評価値を取り出すと、その候補の文字がキートップに
存在するか否か検索し、存在すればその候補を選択する
優先度を上げる新評価値を算出し、存在しなければその
候補を選択する優先度を下げる新評価値を算出する。こ
のような処理を候補がある限り繰り返し行なう。
【0038】ところで、コマンドや選択値入力の場合は
一般文書の文字認識と異なり、前後の文字列から候補を
選定することが困難である。なぜなら、例えばメニュー
1で「e」というメニュー項目を選択し、そのサブメニ
ュー2で「a」というメニュー項目を選択した場合、そ
のオペレーションの文字列「ea」は互いに意味関係の
ない文字の羅列となっているから前後の関係を付けにく
い。
【0039】そこで、上述のような候補選択処理によれ
ば、例えば読み込まれた情報の候補としてその形状が似
かよっている数字の「7」とカタカナの「フ」が候補と
して残った場合、現在エミュレートしているキーボード
が英語対応のキーボードであればカタカナ「フ」の評価
値が下って、数字「7」の評価値が上り、「7」が優先
的に選択されて出力されるようになる。
【0040】次に、第2の例について図8及び図9によ
って説明する。この例のキーボード特性を利用した候補
決定部は、図8に示すようにモード照合部26と入力モ
ード保持部27とによって構成され、そのモード照合部
26が、入力される認識候補及びその各候補の評価値か
ら認識コードを選択する際に、入力モード保持部27に
保持されている想定するキーボードの現在の入力モード
(英数モード,カタカナモード,ひらがなモード,かな
漢字変換モード等)に一致する候補中の優先度を上げる
新評価値を算出する。
【0041】図9はこの例による処理のフローチャート
である。モード照合部26は認識候補とその各候補の評
価値を取り出すと、入力モード保持部27に保持されて
いる現在の入力モードを参照して、その候補の文字が現
在の入力モードと一致しているか否かをチェック(判
断)し、一致していればその候補を選択する優先度を上
げる新評価値を算出し、一致していなければその候補を
選択する優先度を下げる新評価値を算出する。このよう
な処理を候補がある限り繰り返し行なう。
【0042】このようにして、例えば数字「123」が
入力されてそのうちの「3」の認識時に候補としてよく
形状が似かよっている「3」と「ろ」が残った場合、直
前に「2」が入力されているいるので現在の入力モード
は英数モードである。したがって、次に来る文字も英数
である可能性が高いものと判断するのが妥当であるた
め、「3」の評価値を上げて「ろ」の評価値を下げる処
理を行なう。
【0043】次に、第3の例について図10及び図11
によって説明する。この例のキーボードの特性を利用し
た候補決定部は、図10に示すように入力モード想定部
28と決定候補情報保持部29とによって構成され、そ
の入力モード想定部28が、入力される認識候補及びそ
の各候補の評価値から認識コードを選択する際に、決定
候補情報保持部29に保持されている直前に決定された
候補の属性及び入力モードと一致する候補の優先度を上
げる新評価値を算出する。
【0044】図11はこの例による処理のフローチャー
トである。入力モード想定部28は認識候補とその各候
補の評価値を取り出すと、決定候補情報保持部29に保
持されている前回決定した候補の情報(データ)より今
回の情報の入力モードを想定し、候補文字のモードがそ
の想定した入力モードと一致しているか否かを判断す
る。
【0045】その結果、一致していればその候補を選択
する優先度を上げる新評価値を算出し、一致していなけ
ればその候補を選択する優先度を下げる新評価値を算出
する。このような処理を候補がある限り繰り返し行な
う。そして、候補が存在しなくなると、必要に応じて各
候補のその他の評価も行なって、最も評価値の高い候補
を決定し、それを出力すると共に決定候補情報保持部2
9に保持して終了する。
【0046】このようにして、例えばワードプロセッサ
専用機のキーボードをエミュレートしている場合、前回
決定した候補が「機能メニュー」等のメニュー表示を伴
うキーであって、次の認識コードとして選定された候補
が「!」と「1」であったとすると、次に入力されるキ
ーのデータはメニュー項目選択キーであると判断するの
が妥当であるため、候補「!」の評価値を下げて候補
「1」の評価値を上げることになる。
【0047】なお、入力モード想定部に代えて属性想定
部を設け、決定候補情報保持部29に保持されている直
前の決定候補の属性から今回の認識コードの属性を想定
し、その属性と一致する属性をもつ候補の優先度を上げ
るようにしてもよい。
【0048】次に、図1に示した入力装置における文字
認識後の処理について説明する。図12はキーボード操
作コード作成情報の格納フォーマットの一例を示す図、
図13はキーボード信号作成情報の格納フォーマットの
一例を示す図である。キーボード操作コード作成情報
は、認識用データとキーボード操作データからなり、認
識用データはキーボード上の各キーに対応する文字や記
号等の情報(例えば、「0」「A」「ア」等)であり、
キーボード操作データは、それらの各情報を入力するた
めのキーボード操作の情報である。
【0049】たとえば、認識用データ「0」に対応する
‘0’を入力するキーボード操作データは、操作データ
制御情報としてキー操作数=2(2回のキー操作が必要
であることをしめす)と、‘英数’キーの操作を示すキ
ーボード信号作成情報で‘英数’キーを指すポインタ
と、‘0’キーの操作を示すキーボード信号作成情報で
‘0’キーを指すポインタとからなる。
【0050】また、認識用データ「ア」に対応する
‘ア’を入力するキーボード操作データは、操作データ
制御情報としてキー操作数=2と、‘カタカナ’キーの
操作を示すキーボード信号作成情報で‘カタカナ’キー
を指すポインタと、‘3’キーの操作を示すキーボード
信号作成情報で‘3’キーを示すポインタ(‘ア’のキ
ーは‘3’のキーを兼用しているので)とからなる。ま
た、キーボード信号作成情報は、図13に示すように各
キーの押下時と解放時のキーボード信号からなる。
【0051】次に、図1に示した入力装置1の各部間の
作用について説明する。まず、文字認識部5は前述した
候補決定処理によって認識した文字に対する結果として
キーボード操作コード作成情報格納部7内にある該当文
字に対応したキーボード操作データを指すポインタを出
力する。
【0052】このキーボード操作データは、図14に示
すように操作データ制御情報としてのキー操作数と、操
作データとしてのキーの操作情報を持ち、そのキー操作
数とは認識した文字を実際にキーボードから入力する場
合のキー操作回数であり、操作データとは、入力操作手
順に相当し、キーの操作(入力キーの種類)を入力順に
キー操作数だけ並べてある。また、キーの操作情報に
は、キーボード信号作成情報格納部9に格納されている
該当キーを指すポインタが設定されている。
【0053】キーボード操作コード作成部6は、文字認
識部5からポインタを受け取ると、そのポインタに対応
すキー操作数と操作データとを取り出し、キー操作数だ
け操作データから順にキーの操作情報(キーボード信号
作成情報へのポインタ)を入力してキーボード信号作成
部8へ出力する。
【0054】キーボード信号作成部8は、キーボード操
作コード作成部6からのポインタによって該当するキー
のコードとその押下及び解放を示すキーボード信号を順
次キーボード信号出力部10へ出力する。そして、キー
ボード信号出力部10は、キーボードI/Fケーブル2
を介してシステム装置3へそのキーボード信号を出力す
る。
【0055】次に、図15のフローチャートによって入
力装置1による情報入力の処理について説明する。ま
ず、文字入力部4から文字を入力すると文字認識部5へ
送り、文字認識部5はその文字の認識の処理を行なって
キーボード操作コード作成部6にポインタを送る。
【0056】そのポインタを受け取ったキーボード操作
コード作成部6は、そのポインタの指す該当データをキ
ーボード作成コード情報からキー操作数Ktを得て、キ
ーの操作の取り出し数Knを0に設定する。このキー操
作数Ktとキーの操作の取り出し数Knを比較して、等
しければ入力完了か否かを判断してYESなら終了する
が、NOなら再び文字入力部4による文字入力処理を繰
り返す。
【0057】一方、KtとKnが等しくなければ、キー
ボード信号作成部8によってKnに1を加算して操作デ
ータからKn番目のキーの操作を得て、それが指すポイ
ンタでキーボード信号作成情報から押下時キーボード信
号を得て、キーボード信号出力部10によってキーボー
ド信号を出力する。さらに、Kn番目のキーの操作が指
すポインタでキーボード信号作成情報から解放時キーボ
ード信号を得て、キーボード信号出力部10によって出
力すると、KtとKnを比較する処理に戻り、KtとK
nが等しくなるまで処理を繰り返す。
【0058】次に、図16のブロック図によってさらに
この入力装置1における実際の文字入力の処理例につい
て説明する。ここでは、カタカナ「ア」を入力する場合
について説明する。文字入力部4がシートに記入された
カタカナ「ア」を読み取って文字認識部5へ送ると、文
字認識部5は、カタカナ「ア」を認識してキーボード操
作作成情報の認識用データ「ア」を指すポインタをキー
ボード操作コード作成部6へ送る。
【0059】すると、キーボード操作コード作成部6
は、キーボード操作コード作成情報格納部7に格納され
ている情報中の認識用データ「ア」に対応するキーボー
ド操作データとしてキーの操作回数のデータも含んで、
‘カタカナ’キーの操作および‘3’キーの操作のポイ
ンタをキーボード信号作成部8へ送る。
【0060】キーボード信号作成部8では、そのポイン
タによってキーボード信号作成情報格納部9に格納され
ている情報内の‘カタカナ’キー押下時のキーボード信
号と‘カタカナ’キー解放時のキーボード信号、及び
‘3’キー押下時のキーボード信号と‘3’キー解放時
のキーボード信号をキーボード信号出力部10へ出力す
る。
【0061】このようにして、キー入力以外の手段によ
って入力された文字等の情報をキーボードからキー入力
されたかのようにキーボード信号でシステム装置に出力
する。したがって、システム装置はキーボード以外から
の入力情報もキーボードからのキー操作入力と同じデー
タとして処理することができる。
【0062】以下、この実施例の入力装置1における効
果を列挙する。まず、マン−マシンインタフェースの向
上に関するものとして、 (1)キー配列を覚えなくてもよいので入力が容易にな
る。 (2)キー操作の熟練が不要になる。 (3)不慣れなキーボードを使用しなくても、手書き入
力等によって文字だけでなく、各種制御情報(例えば、
半角,倍角,改行,改頁,変換等)をも、文字の組み合
わせや記号,マーク等によって素早く入力することがで
きる。 (4)文字等を間違えて入力しない限り誤入力の恐れが
ない。 (5)日常使用する業務プログラム起動のような、一連
の操作情報を印刷したカードを読み取らせて装置を起動
させるような定形入力操作を容易に行なえる。 (6)障害者でも容易に文字等の入力を行なえるように
なる。
【0063】また、ハード面に関して、 (7)すべての入力情報がキーボードI/Fからキーボ
ード信号で入力されるため、システム装置側で入力手段
に応じて異なる認識処理を行なうような負荷の増加がな
い。 (8)一般のキーボードを使用するほとんどのデータ処
理装置にそのまま使用でき、汎用性がある。 (9)操作性を低下させることなく小型化を容易にでき
る。 (10)ファイリング装置に適用すれば、ファイリング
処理の際にイメージではなくコードで入力できるためデ
ータ量が少なくて済み、システム装置におけるメモリ等
の資源を有効に活用することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の入
力装置によれば、OCRやタブレット入力等のキーボー
ド以外の情報入力手段による入力情報を、キーボードか
らのキー操作入力と同じキーボード信号にしてシステム
装置に入力させることができるので、一般のキーボード
を使用する各種データ処理装置等にそのまま接続して使
用でき、入力手段の多様性及び自在性が増すので、マン
−マシンインタフェースを向上させることができる。さ
らに、入力された情報を文字認識する際にキーボードの
特性を利用して、最も確度の高い候補を選択して決定で
きるので、より精度の高い情報入力が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である入力装置1の機能構
成をデータ処理装置と共に示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例による入力装置を使用した
データ処理装置の外観斜視図である。
【図3】図1における文字認識部5の機能構成例を示す
ブロック図である。
【図4】同じくその文字認識処理を示すフローチャート
である。
【図5】同じく図4の続きの処理を示すフローチャート
である。
【図6】図2におけるキーボード特性を利用した候補決
定部22の第1の例を示すブロック図である。
【図7】同じくその候補選択処理のフローチャートであ
る。
【図8】図2におけるキーボード特性を利用した候補決
定部22の第2の例を示すブロック図である。
【図9】同じくその候補選択処理のフローチャートであ
る。
【図10】図2におけるキーボード特性を利用した候補
決定部22の第3の例を示すブロック図である。
【図11】同じくその候補選択処理のフローチャートで
ある。
【図12】キーボード操作コード作成情報の格納フォー
マットの一例を示す図である。
【図13】キーボード信号作成情報の格納フォーマット
の一例を示す図である。
【図14】キーボード操作データの格納フォーマットの
一例を示す図である。
【図15】図1に示した入力装置による情報入力処理の
フローチャートである。
【図16】同じくその入力装置による実際の文字入力処
理例について説明するためのブロック図である。
【図17】従来のOCRによる印刷又は手書き情報から
文字を認識する部分の機能を示すブロック図である。
【図18】同じくその文字認識処理のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 入力装置 2 キーボードインタフェース(I/F)ケーブル 3 システム装置 4 文字入力部 5 文字認識部 6 キーボード操
作コード作成部 7 キーボード操作コード作成情報格納部 8 キーボード信号作成部 9 キーボード信
号作成情報格納部 10 キーボード信号出力部 11 音声入力部 16 イメージデータ入力部 17 前処理部 18 イメージ認識部 19 OCR辞書 20 候補決定部 22 キーボード特性を利用した候補決定部 24 キートップ照合部 25 キートップ
データ格納部 26 モード照合部 27 入力モード
保持部 28 入力モード想定部 29 決定候補情
報保持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷又は手書きされた文字等の情報を入
    力する情報入力手段と、該手段によって入力された情報
    を認識してその認識コードを出力する入力情報認識手段
    と、該手段からの認識コードをキーボード操作コードに
    変換するキーボード操作コード作成手段と、該手段から
    のキーボード操作コードをシステム装置に対応したキー
    ボード信号に変換するキーボード信号作成手段と、その
    キーボード信号をキーボードインタフェースを介してデ
    ータ処理装置等のシステム装置へ出力するキーボード信
    号出力手段とを備え、 前記入力情報認識手段が、入力された情報に対応する認
    識コードの候補を決定する際に想定するキーボードのキ
    ートップに存在する候補の優先度を上げる手段を有する
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】 印刷又は手書きされた文字等の情報を入
    力する情報入力手段と、該手段によって入力された情報
    を認識してその認識コードを出力する入力情報認識手段
    と、該手段からの認識コードをキーボード操作コードに
    変換するキーボード操作コード作成手段と、該手段から
    のキーボード操作コードをシステム装置に対応したキー
    ボード信号に変換するキーボード信号作成手段と、その
    キーボード信号をキーボードインタフェースを介してデ
    ータ処理装置等のシステム装置へ出力するキーボード信
    号出力手段とを備え、 前記入力情報認識手段が、入力された情報に対応する認
    識コードの候補を決定する際に想定するキーボードの現
    在の入力モードと一致する候補の優先度を上げる手段を
    有することを特徴とする入力装置。
  3. 【請求項3】 印刷又は手書きされた文字等の情報を入
    力する情報入力手段と、該手段によって入力された情報
    を認識してその認識コードを出力する入力情報認識手段
    と、該手段からの認識コードをキーボード操作コードに
    変換するキーボード操作コード作成手段と、該手段から
    のキーボード操作コードをシステム装置に対応したキー
    ボード信号に変換するキーボード信号作成手段と、その
    キーボード信号をキーボードインタフェースを介してデ
    ータ処理装置等のシステム装置へ出力するキーボード信
    号出力手段とを備え、 前記入力情報認識手段が、入力された情報に対応する認
    識コードの候補を決定する際に直前に決定された候補に
    より次に来る候補の属性又は入力モードを想定し、その
    想定した属性又は入力モードと一致する候補の優先度を
    上げる手段を有することを特徴とする入力装置。
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