JPH05100364A - レンズ付きフイルムユニツト - Google Patents
レンズ付きフイルムユニツトInfo
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- JPH05100364A JPH05100364A JP28566791A JP28566791A JPH05100364A JP H05100364 A JPH05100364 A JP H05100364A JP 28566791 A JP28566791 A JP 28566791A JP 28566791 A JP28566791 A JP 28566791A JP H05100364 A JPH05100364 A JP H05100364A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- rear cover
- film
- ultrasonic welding
- cover
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2219/00—Cameras
- G03B2219/02—Still-picture cameras
- G03B2219/04—Roll-film cameras
- G03B2219/045—Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras
Landscapes
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レンズ付きフイルムユニットの後カバーを本
体部に超音波溶着で固着する際に、光軸方向における後
カバーの固着位置を一定に保つ。 【構成】 ユニット本体20は、本体部22,前カバー
23,後カバー24とからなる。本体部22にはアパー
チャー25が設けられ、その上下には2本の突条30,
31が設けられる。突条30の当たり面30aには、超
音波溶着時に溶融されるエネルギーダイレクタ33が設
けられる。突条31の当たり面31aは、超音波溶着時
にエネルギーダイレクタ33が溶融してゆく過程で後カ
バー24の基準面に当接し、後カバー24の光軸方向に
おける固着位置を一定に保つ。
体部に超音波溶着で固着する際に、光軸方向における後
カバーの固着位置を一定に保つ。 【構成】 ユニット本体20は、本体部22,前カバー
23,後カバー24とからなる。本体部22にはアパー
チャー25が設けられ、その上下には2本の突条30,
31が設けられる。突条30の当たり面30aには、超
音波溶着時に溶融されるエネルギーダイレクタ33が設
けられる。突条31の当たり面31aは、超音波溶着時
にエネルギーダイレクタ33が溶融してゆく過程で後カ
バー24の基準面に当接し、後カバー24の光軸方向に
おける固着位置を一定に保つ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予めフイルムを内蔵す
るとともに撮影レンズやシャッタ機構を組み込んだレン
ズ付きフイルムユニットに関するものである。
るとともに撮影レンズやシャッタ機構を組み込んだレン
ズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】「写ルンですハイ」,「写ルンですフラ
ッシュ」,「写ルンですパノラマ」(いずれも商品名)
等のレンズ付きフイルムユニットは、購入したその場で
すぐに写真撮影ができ、また撮影後にもそのまま現像取
り扱い店に出せばよいという手軽さから一般に広く利用
されている。現像所ではレンズ付きフイルムユニットか
ら撮影済みのフイルムを取り出してフイルム現像,プリ
ント処理を行い、ユーザーにはプリント写真とネガフイ
ルムとが戻される。このような利用形態からレンズ付き
フイルムユニットにはローコスト化が要求され、ほとん
どの部品が樹脂成形品となっている。
ッシュ」,「写ルンですパノラマ」(いずれも商品名)
等のレンズ付きフイルムユニットは、購入したその場で
すぐに写真撮影ができ、また撮影後にもそのまま現像取
り扱い店に出せばよいという手軽さから一般に広く利用
されている。現像所ではレンズ付きフイルムユニットか
ら撮影済みのフイルムを取り出してフイルム現像,プリ
ント処理を行い、ユーザーにはプリント写真とネガフイ
ルムとが戻される。このような利用形態からレンズ付き
フイルムユニットにはローコスト化が要求され、ほとん
どの部品が樹脂成形品となっている。
【0003】上記レンズ付きフイルムユニットは、フイ
ルムを内蔵するとともにシャッタその他の主要な撮影機
構を備えたユニット本体と、その表面に被せられる化粧
用の紙箱とからなる。さらに前記ユニット本体は、パト
ローネ及びフイルムロールを収納するパトローネ室,フ
イルムロール室の他、これら両室の間にアパーチャーを
形成した本体部と、この本体部の前面を覆う前カバー、
本体部の背面を覆う後カバーとから構成されている。こ
の後カバーは、前記両室内を遮光し、また本体部背面と
の間にフイルムを位置決めする機能を有しているため、
本体部に対してガタがないように、強固にかつ精度よく
固着する必要がある。
ルムを内蔵するとともにシャッタその他の主要な撮影機
構を備えたユニット本体と、その表面に被せられる化粧
用の紙箱とからなる。さらに前記ユニット本体は、パト
ローネ及びフイルムロールを収納するパトローネ室,フ
イルムロール室の他、これら両室の間にアパーチャーを
形成した本体部と、この本体部の前面を覆う前カバー、
本体部の背面を覆う後カバーとから構成されている。こ
の後カバーは、前記両室内を遮光し、また本体部背面と
の間にフイルムを位置決めする機能を有しているため、
本体部に対してガタがないように、強固にかつ精度よく
固着する必要がある。
【0004】このため従来では、超音波溶着によって後
カバーを本体部の背面に固着している。図4は、その様
子を概念的に示している。本体部2にはフイルムロール
室3,パトローネ室4とが設けられ、その間には露光範
囲を決めるためのアパーチャー5が形成されている。本
体部2の背面には、前記フイルムロール室3,パトロー
ネ室4,アパーチャー5を遮光するように後カバー6が
取り付けられる。この取り付けには、本体部2の適宜の
個所に設けた爪8と後カバー6の係合穴9とを嵌合させ
る他、フイルムロール室3及びパトローネ室4の脇で背
面側に露出している溶着面10,11にエネルギーダイ
レクタ10a,11aを設け、後カバー6を被せてから
後カバー6の背面から超音波ホーン12を圧接して超音
波溶着を行っている。この超音波溶着作業により、各エ
ネルギーダイレクタ10a,11aが溶融し、後カバー
6の両脇が本体部2に溶着される。
カバーを本体部の背面に固着している。図4は、その様
子を概念的に示している。本体部2にはフイルムロール
室3,パトローネ室4とが設けられ、その間には露光範
囲を決めるためのアパーチャー5が形成されている。本
体部2の背面には、前記フイルムロール室3,パトロー
ネ室4,アパーチャー5を遮光するように後カバー6が
取り付けられる。この取り付けには、本体部2の適宜の
個所に設けた爪8と後カバー6の係合穴9とを嵌合させ
る他、フイルムロール室3及びパトローネ室4の脇で背
面側に露出している溶着面10,11にエネルギーダイ
レクタ10a,11aを設け、後カバー6を被せてから
後カバー6の背面から超音波ホーン12を圧接して超音
波溶着を行っている。この超音波溶着作業により、各エ
ネルギーダイレクタ10a,11aが溶融し、後カバー
6の両脇が本体部2に溶着される。
【0005】図5は超音波溶着の様子を模式的に示して
おり、同図(A)に示したように後カバー6の溶着面1
5をエネルギーダイレクタ11aの上に載置し、後カバ
ー6の上から超音波ホーン12で超音波エネルギーを与
える。これにより同図(B)に示したようにエネルギー
ダイレクタ11aが溶融し、後カバー6の溶着面15と
本体部2の溶着面11とを溶着させる。なお、本体部2
には遮光壁16が設けられ、これが後カバー6の遮光溝
17に入り込んで溶着面の相互間からの光漏れを防いで
いる。
おり、同図(A)に示したように後カバー6の溶着面1
5をエネルギーダイレクタ11aの上に載置し、後カバ
ー6の上から超音波ホーン12で超音波エネルギーを与
える。これにより同図(B)に示したようにエネルギー
ダイレクタ11aが溶融し、後カバー6の溶着面15と
本体部2の溶着面11とを溶着させる。なお、本体部2
には遮光壁16が設けられ、これが後カバー6の遮光溝
17に入り込んで溶着面の相互間からの光漏れを防いで
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の溶着手法の場合、例え超音波溶着時に供給するエネ
ルギー量を一定に保ったとしても、エネルギーダイレク
タ11aの溶融程度を一定に維持することが困難で、し
たがって後カバー6と本体部2との間の位置決めが不正
確になりやすい。レンズ付きフイルムユニットでは、ロ
ーコスト化のために後カバー6自体の内面にフイルム支
持面が形成され、本体部2側の受け面との間に形成され
るトンネルでフイルムを位置決めしているため、この両
者間が広すぎると露光位置で正しくフイルムを位置決め
することができなくなり、逆に狭すぎるとフイルム移送
時にフイルムが擦れ、フイルムに傷が入る等の問題が生
じてくる。
来の溶着手法の場合、例え超音波溶着時に供給するエネ
ルギー量を一定に保ったとしても、エネルギーダイレク
タ11aの溶融程度を一定に維持することが困難で、し
たがって後カバー6と本体部2との間の位置決めが不正
確になりやすい。レンズ付きフイルムユニットでは、ロ
ーコスト化のために後カバー6自体の内面にフイルム支
持面が形成され、本体部2側の受け面との間に形成され
るトンネルでフイルムを位置決めしているため、この両
者間が広すぎると露光位置で正しくフイルムを位置決め
することができなくなり、逆に狭すぎるとフイルム移送
時にフイルムが擦れ、フイルムに傷が入る等の問題が生
じてくる。
【0007】また、これまでのように、フイルムロール
室3及びパトローネ室4の脇で超音波溶着した場合に
は、アパーチャー5の背後で後カバー6が撓みやすく、
その部分を強く押圧したりすると、後カバー6の変形が
フイルムに伝わりやすいという問題もあった。
室3及びパトローネ室4の脇で超音波溶着した場合に
は、アパーチャー5の背後で後カバー6が撓みやすく、
その部分を強く押圧したりすると、後カバー6の変形が
フイルムに伝わりやすいという問題もあった。
【0008】本発明は以上のような従来技術の問題を一
掃し、後カバーを超音波溶着によって本体部に固定した
場合でも、後カバーを精度よく固定することができ、露
光位置におけるフイルムを正確に位置決めすることがで
きるようにしたレンズ付きフイルムユニットを提供する
ことを目的とする。
掃し、後カバーを超音波溶着によって本体部に固定した
場合でも、後カバーを精度よく固定することができ、露
光位置におけるフイルムを正確に位置決めすることがで
きるようにしたレンズ付きフイルムユニットを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、本体部の背面に、フイルムの移送方向に
沿って延長され、前記アパーチャーを上下に挟むように
それぞれ2条の当たり面を形成し、2条の当たり面の一
方に超音波溶着時に溶融して後カバーを固着するエネル
ギダイレクタを設け、当たり面の他方は超音波溶着を行
った際に、後カバーの前面側に形成された基準面に当接
して後カバーの光軸方向での位置決めを行うようにした
ものである。
するにあたり、本体部の背面に、フイルムの移送方向に
沿って延長され、前記アパーチャーを上下に挟むように
それぞれ2条の当たり面を形成し、2条の当たり面の一
方に超音波溶着時に溶融して後カバーを固着するエネル
ギダイレクタを設け、当たり面の他方は超音波溶着を行
った際に、後カバーの前面側に形成された基準面に当接
して後カバーの光軸方向での位置決めを行うようにした
ものである。
【0010】
【実施例】本発明を用いたユニット本体の概略を示す図
1において、ユニット本体20は、本体部22,その前
面に装着された前カバー23,本体部22の背面を覆う
後カバー24とからなる。本体部22は、前カバー2
3,後カバー24と同様に樹脂の成形により作られ、背
面側が開放されている。本体部22の背面側にはアパー
チャー25が形成されており、その両脇にフイルムーロ
ール室26,パトローネ室27が設けられている。アパ
ーチャー25の上下にはそれぞれレール26,27が形
成され、図2に示したようにフイルム29の前面に接し
てフイルム29を光軸方向で位置決めする。なお、一方
のレール26の上方にはフイルム給送時にフイルムパー
フォレーションに係合して従動回転するスプロケット2
8が部分的に臨出している。
1において、ユニット本体20は、本体部22,その前
面に装着された前カバー23,本体部22の背面を覆う
後カバー24とからなる。本体部22は、前カバー2
3,後カバー24と同様に樹脂の成形により作られ、背
面側が開放されている。本体部22の背面側にはアパー
チャー25が形成されており、その両脇にフイルムーロ
ール室26,パトローネ室27が設けられている。アパ
ーチャー25の上下にはそれぞれレール26,27が形
成され、図2に示したようにフイルム29の前面に接し
てフイルム29を光軸方向で位置決めする。なお、一方
のレール26の上方にはフイルム給送時にフイルムパー
フォレーションに係合して従動回転するスプロケット2
8が部分的に臨出している。
【0011】アパーチャー25を上下に挟むように2条
の突条30,31が形成され、それぞれの突条30,3
1の上面は、後カバー24に対する当たり面30a,3
1aとなっている。組み立て後の要部断面を示す図2に
も示したように、突条30は突条31よりも低くなって
おり、その当たり面30aにはエネルギーダイレクタ3
3が適当な間隔を開けて設けられている。これらのエネ
ルギーダイレクタ33は、超音波溶着作業によって溶融
し、当たり面30aと後カバー24の溶着面とを溶着さ
せる。
の突条30,31が形成され、それぞれの突条30,3
1の上面は、後カバー24に対する当たり面30a,3
1aとなっている。組み立て後の要部断面を示す図2に
も示したように、突条30は突条31よりも低くなって
おり、その当たり面30aにはエネルギーダイレクタ3
3が適当な間隔を開けて設けられている。これらのエネ
ルギーダイレクタ33は、超音波溶着作業によって溶融
し、当たり面30aと後カバー24の溶着面とを溶着さ
せる。
【0012】後カバー24には薄肉部を介して回動自在
に連結された蓋部35,36を備え、フイルム及びパト
ローネを装填した後に、それぞれフイルムロール室2
6,パトローネ室27の底面を光密に覆う。これらの蓋
部35,36を本体部22に止めるには、図示せぬフッ
ク部と係合穴との係合が用いられる。フイルムロール室
26,パトローネ室27の脇には遮光壁37が形成さ
れ、後カバー24の内面側に設けた遮光溝(図示省略)
との嵌合によって本体部24内を光密にする。また、本
体部22の底面に設けた爪38は後カバー24に設けた
係合穴39に嵌合する。このような爪38,係合穴39
は、本体部22と後カバー24との間の結合力を高める
ために、その他適宜の個所に設けることができる。
に連結された蓋部35,36を備え、フイルム及びパト
ローネを装填した後に、それぞれフイルムロール室2
6,パトローネ室27の底面を光密に覆う。これらの蓋
部35,36を本体部22に止めるには、図示せぬフッ
ク部と係合穴との係合が用いられる。フイルムロール室
26,パトローネ室27の脇には遮光壁37が形成さ
れ、後カバー24の内面側に設けた遮光溝(図示省略)
との嵌合によって本体部24内を光密にする。また、本
体部22の底面に設けた爪38は後カバー24に設けた
係合穴39に嵌合する。このような爪38,係合穴39
は、本体部22と後カバー24との間の結合力を高める
ために、その他適宜の個所に設けることができる。
【0013】図2に示したように、後カバー24には溝
40,41が形成され、前記突条30,31を受け入れ
るようになっている。溝40の底面は、突条30の当た
り面30aに対する溶着面となる。また溝41の底面
は、凸条31の当たり面31aと当接し、本体部22に
対して後カバー24を光軸方向で位置決めする。これに
よりフイルム29は、レール26,27と、後カバー2
4に形成した支持面43との間で保持される。なお、本
体部22には絞り板44,シャッタ羽根45,電池46
等が組み込まれ、また前カバー23との間にはレンズ4
7が挟持されるが、各々の構造や機能は周知であるので
その詳細については省略する。
40,41が形成され、前記突条30,31を受け入れ
るようになっている。溝40の底面は、突条30の当た
り面30aに対する溶着面となる。また溝41の底面
は、凸条31の当たり面31aと当接し、本体部22に
対して後カバー24を光軸方向で位置決めする。これに
よりフイルム29は、レール26,27と、後カバー2
4に形成した支持面43との間で保持される。なお、本
体部22には絞り板44,シャッタ羽根45,電池46
等が組み込まれ、また前カバー23との間にはレンズ4
7が挟持されるが、各々の構造や機能は周知であるので
その詳細については省略する。
【0014】本体部22のフイルムロール室26,パト
ローネ室27にそれぞれフイルムロール,パトローネを
装填した後、本体部22の背面に後カバー24を被せ
る。これにより図3(A)にその要部を示したように、
後カバー24の溝40,41には、本体部22に形成し
てある突条30,31が嵌まり込む。このとき、突条3
0の当たり面30aに形成したエネルギーダイレクタ3
3が溝40の底面に当接し、突条31の当たり面31a
と溝41の底面41aとはわずかに間隙を開けて対峙し
ている。なお、爪38はすでに係合穴39に係合してい
るが、両者間の係合ガタによって、後カバー24は光軸
方向に多少の自由度をもっている。
ローネ室27にそれぞれフイルムロール,パトローネを
装填した後、本体部22の背面に後カバー24を被せ
る。これにより図3(A)にその要部を示したように、
後カバー24の溝40,41には、本体部22に形成し
てある突条30,31が嵌まり込む。このとき、突条3
0の当たり面30aに形成したエネルギーダイレクタ3
3が溝40の底面に当接し、突条31の当たり面31a
と溝41の底面41aとはわずかに間隙を開けて対峙し
ている。なお、爪38はすでに係合穴39に係合してい
るが、両者間の係合ガタによって、後カバー24は光軸
方向に多少の自由度をもっている。
【0015】この状態で後カバー24の背面に超音波ホ
ーン12を圧着して超音波エネルギーを供給すると、エ
ネルギーダイレクタ33が溶融を開始する。超音波ホー
ン12は常に後カバー24を一定の圧力で押しつけてい
るから、超音波溶着を継続してゆくことによってエネル
ギーダイレクタ33の高さが漸減してゆき、突条31の
当たり面31aが溝41の底面41aに当接する。こう
して当たり面31aが底面41aに当接すると、この当
接部で後カバー24に対する押圧力が受け止められ、エ
ネルギーダイレクタ33の溶融はほとんど進行しなくな
る。この時点で超音波溶着を終了すると、溶融したエネ
ルギーダイレクタ33によって後カバー24と本体部2
2との溶着が行われるとともに、本体部22に対する後
カバー24の溶着位置は、当たり面31aと溝41の底
面41aとの当接によって一定になる。同時に、突条3
1,溝41の嵌合により遮光も完全になる。
ーン12を圧着して超音波エネルギーを供給すると、エ
ネルギーダイレクタ33が溶融を開始する。超音波ホー
ン12は常に後カバー24を一定の圧力で押しつけてい
るから、超音波溶着を継続してゆくことによってエネル
ギーダイレクタ33の高さが漸減してゆき、突条31の
当たり面31aが溝41の底面41aに当接する。こう
して当たり面31aが底面41aに当接すると、この当
接部で後カバー24に対する押圧力が受け止められ、エ
ネルギーダイレクタ33の溶融はほとんど進行しなくな
る。この時点で超音波溶着を終了すると、溶融したエネ
ルギーダイレクタ33によって後カバー24と本体部2
2との溶着が行われるとともに、本体部22に対する後
カバー24の溶着位置は、当たり面31aと溝41の底
面41aとの当接によって一定になる。同時に、突条3
1,溝41の嵌合により遮光も完全になる。
【0016】このように、溝41の底面41aを基準面
として用い、当たり面31aとの当接により後カバー2
4の光軸方向での位置決めを行うことによって、エネル
ギーダイレクタ33の溶融程度に左右されることなく、
後カバー24は光軸方向で的確に位置決めされる。この
結果、レール26,27と後カバー24の支持面43と
の間隔(トンネル幅)は常に一定になり、フイルム29
は露光位置に正しく位置するようになり、またレール2
6,27や支持面43と強く擦れるようなことはなくな
る。
として用い、当たり面31aとの当接により後カバー2
4の光軸方向での位置決めを行うことによって、エネル
ギーダイレクタ33の溶融程度に左右されることなく、
後カバー24は光軸方向で的確に位置決めされる。この
結果、レール26,27と後カバー24の支持面43と
の間隔(トンネル幅)は常に一定になり、フイルム29
は露光位置に正しく位置するようになり、またレール2
6,27や支持面43と強く擦れるようなことはなくな
る。
【0017】なお、無制限に超音波溶着を継続すると、
当たり面31aと底面41aとの間で溶着が始められる
が、これらの面にはエネルギーダイレクタが設けられて
いないため、両者間での溶着は直ぐには始まらない。し
たがって、エネルギーダイレクタ33の適切な溶融に要
する時間を考慮し、これに応じて適当な超音波溶着時間
を設定しておけば、特別な調節をせずに機械的に超音波
溶着作業を行うだけで、正しく後カバー24を本体部2
2に固着することができる。また、アパーチャー25の
上下で当たり面31aと底面41aとを当接させている
から、例え後カバー24を背面側から押圧したとして
も、後カバー24はほとんど変形することがない。ま
た、本体部22の左右に超音波溶着用のスペースを確保
しておく必要がないから、レンズ付きフイルムユニット
の横幅寸法を詰めてコンパクト化するうえでも有利にな
る。
当たり面31aと底面41aとの間で溶着が始められる
が、これらの面にはエネルギーダイレクタが設けられて
いないため、両者間での溶着は直ぐには始まらない。し
たがって、エネルギーダイレクタ33の適切な溶融に要
する時間を考慮し、これに応じて適当な超音波溶着時間
を設定しておけば、特別な調節をせずに機械的に超音波
溶着作業を行うだけで、正しく後カバー24を本体部2
2に固着することができる。また、アパーチャー25の
上下で当たり面31aと底面41aとを当接させている
から、例え後カバー24を背面側から押圧したとして
も、後カバー24はほとんど変形することがない。ま
た、本体部22の左右に超音波溶着用のスペースを確保
しておく必要がないから、レンズ付きフイルムユニット
の横幅寸法を詰めてコンパクト化するうえでも有利にな
る。
【0018】以上、図示した実施例にしたがって本発明
について説明してきたが、本体部22側に溝を設け、こ
れに対応して後カバー24側に突条を設けるようにして
もよい。また、フイルムロール室26,パトローネ室2
7の脇等、その他の部分についても超音波溶着を併用し
てもよい。また、突条や溝としては必ずしも線条に連続
していなくてもよく、複数の突起及び溝が線条に並ぶよ
うに配列した場合でも同様の効果を得ることができる。
について説明してきたが、本体部22側に溝を設け、こ
れに対応して後カバー24側に突条を設けるようにして
もよい。また、フイルムロール室26,パトローネ室2
7の脇等、その他の部分についても超音波溶着を併用し
てもよい。また、突条や溝としては必ずしも線条に連続
していなくてもよく、複数の突起及び溝が線条に並ぶよ
うに配列した場合でも同様の効果を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】上述したように、本体部に形成したアパ
ーチャーの上下に2条の当たり面を形成し、その一方に
エネルギダイレクタを形成して後カバーとの溶着面に用
い、他方の当たり面を後カバーに形成した基準面と当接
させて後カバーの位置決めを行うようにしたから、超音
波溶着の程度に左右されずに、本体部に対する後カバー
の取り付け位置は正確に決められるようになる。したが
って、フイルムは露光位置で正しく位置決めされ、また
フイルムの移送時に本体部や後カバーと強く擦れてフイ
ルムに傷が入る等の問題をなくすことができる。さら
に、アパーチャーの上下で後カバーの位置決めを行って
いるから、背面から加わる押圧力に対して後カバーが変
形しにくくなり、露光位置でフイルムが光軸方向に動い
たり変形したりすることを防ぐことができる。
ーチャーの上下に2条の当たり面を形成し、その一方に
エネルギダイレクタを形成して後カバーとの溶着面に用
い、他方の当たり面を後カバーに形成した基準面と当接
させて後カバーの位置決めを行うようにしたから、超音
波溶着の程度に左右されずに、本体部に対する後カバー
の取り付け位置は正確に決められるようになる。したが
って、フイルムは露光位置で正しく位置決めされ、また
フイルムの移送時に本体部や後カバーと強く擦れてフイ
ルムに傷が入る等の問題をなくすことができる。さら
に、アパーチャーの上下で後カバーの位置決めを行って
いるから、背面から加わる押圧力に対して後カバーが変
形しにくくなり、露光位置でフイルムが光軸方向に動い
たり変形したりすることを防ぐことができる。
【図1】本発明を用いたユニット本体の背面側外観図で
ある。
ある。
【図2】図1に示したユニット本体の要部断面図であ
る。
る。
【図3】本発明を用いた場合の超音波溶着時の様子を示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
【図4】従来のユニット本体の背面側外観図である。
【図5】従来の超音波溶着時の様子を示す要部断面図で
ある。
ある。
12 超音波ホーン 20 ユニット本体 22 本体部 23 前カバー 24 後カバー 25 アパーチャー 26,27 レール 30,31 突条 30a,31a 当たり面 33 エネルギーダイレクタ 40,41 溝
Claims (1)
- 【請求項1】 パトローネ及びパトローネから引き出し
てロール状にしたフイルムがそれぞれ収納されるパトロ
ーネ室及びフイルムロール室とが一体に形成され、前記
両室の間に撮影範囲を決めるためのアパーチャーが形成
された樹脂製の本体部と、この本体部の背面側を光密に
覆う樹脂製の後カバーとを有し、前記本体部と後カバー
とを超音波溶着により固着したレンズ付きフイルムユニ
ットにおいて、前記本体部の背面に、フイルムの移送方
向に沿って延長され、前記アパーチャーを上下に挟むよ
うにそれぞれ2条の当たり面を形成し、2条の当たり面
の一方に超音波溶着時に溶融して後カバーを固着するエ
ネルギダイレクタを設け、当たり面の他方は超音波溶着
を行った際に、後カバーの前面側に形成された基準面に
当接して後カバーの光軸方向での位置決めを行うことを
特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28566791A JPH05100364A (ja) | 1991-10-05 | 1991-10-05 | レンズ付きフイルムユニツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28566791A JPH05100364A (ja) | 1991-10-05 | 1991-10-05 | レンズ付きフイルムユニツト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05100364A true JPH05100364A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=17694499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28566791A Pending JPH05100364A (ja) | 1991-10-05 | 1991-10-05 | レンズ付きフイルムユニツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05100364A (ja) |
-
1991
- 1991-10-05 JP JP28566791A patent/JPH05100364A/ja active Pending
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