JP2847901B2 - 特殊画面撮影用の遮光部材および撮影範囲表示部材 - Google Patents

特殊画面撮影用の遮光部材および撮影範囲表示部材

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JP2847901B2 JP13009290A JP13009290A JP2847901B2 JP 2847901 B2 JP2847901 B2 JP 2847901B2 JP 13009290 A JP13009290 A JP 13009290A JP 13009290 A JP13009290 A JP 13009290A JP 2847901 B2 JP2847901 B2 JP 2847901B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、標準画面形状とは異なる形状で区画した特
殊画面、例えば、パノラマ画面などの画像を撮影するた
めに、カメラボディ内に装着される特殊画面撮影用の遮
光部材、およびファインダー光学系に撮影範囲を表示す
る焦点板として装着される撮影範囲表示部材に関する。
[従来の技術] 例えば、35mm判のフィルムでは、通常、[24mm×36m
m]の大きさの矩形に画像を記録することが標準画面撮
影とされ、同じ35mm判のフィルムを用いて、この標準画
面とは異なる形状、例えば、[12mm×36mm]の大きさの
偏平な矩形に画像を記録することは特殊画面撮影とな
る。
従来から、上記のように標準画面撮影と特殊画面撮影
とが可能なように、1つのカメラ内に、標準画面と特殊
画面とに撮影画面の形状を変更する機構を組み込んで、
必要に応じて撮影画面を切替え、さらに、ファインダー
視野をも切替えるようにしたものが知られている(例え
ば、米国特許第3678834号明細書参照)。ところが、こ
のような従来のカメラでは、構造が複雑で、コストが高
くなることは避けられず、特殊画面の撮影を意図しない
ユーザにとっては徒に不要な機構を持ったものとなり、
経済的でなかった。
そこで、本出願人は、上記の実情に鑑み、通常のカメ
ラ−ボディ内に特殊画面撮影用の遮光部材を装着するこ
とにより、経済的に特殊画面を撮影することができるよ
うにしたものを先に提案している(未公知)。これにつ
いて、以下、第25図〜第30図を用いて説明する。
第25図は、一眼レフカメラの裏蓋を取り去って、カメ
ラボディCBの標準画面枠2に、特殊画面撮影用の遮光部
材81を装着した状態を示す。カメラボディCBの標準画面
枠2はフィルム面に標準画面形状の撮影光を到達させる
アパーチャ(開口部)を持つ。遮光部材81は、特殊画面
撮影用の開口部81cの設けられた遮光部81aと、その周辺
の取付け部81bとからなり、この取付け部81bでもって後
述するように標準画面枠2上に保持させ、標準画面枠2
とフィルムFの間にセットする。なお、同図で、3a,3b
はフィルムの上下縁部が摺動してその搬送を案内するフ
ィルムレール、6はフィルムパトローネを収容するパト
ローネ室、7は露光の済んだフィルムを巻き取るスプー
ル室である。
上記カメラを用いて、遮光部材81を装着していない状
態では標準画面撮影が可能で、遮光部材81を装着した状
態では特殊画面の撮影が可能となる。ここに、標準画面
の形状は、上述したように、例えば、このカメラに用い
られる35mm判のフィルムにおける標準形状である[24mm
×36mm]の大きさの矩形であり、特殊画面の形状は、例
えば、標準画面の上方と下方とをカットした[12mm×36
mm]の大きさの偏平な矩形である。
第26図(a)(b)はフィルムF面上における標準画
面FN、パノラマ特殊画面FPを示す。特殊画面EPに対して
は、適宜の倍率をもってプリント処理を行うことによっ
て、横幅の大きいパノラマ写真を得ることができる。
第27図は遮光部材81の具体構成を、第28図は遮光部材
81のカメラ内での保持状態を示す。遮光部材81は、標準
画面枠2のアパーチャよりも大きい矩形で、カメラに装
填されたフィルムFを摺動案内するフィルムレール3と
同様の作用をする摺動部81d,81eを備えるとともに、取
付け部81bの裏面に接着剤塗布部82を備え、この接着剤
塗布部82を介してカメラボディCBの標準画面枠2へ保持
させる。遮光部材81の保持のため、接着剤塗布部82を設
けることに替えて、例えば、標準画面枠2側に磁石を埋
め込んでおいて遮光部材81を磁石に吸引される材質で構
成してもよい。
第29図、第30図は上記カメラに装着される特殊画面撮
影用の焦点板91,94を示す。一般に焦点板はファインダ
ー光学系内に装着され、記録される画像域を視認するた
めの部材であるが、第29図の焦点板91は、特殊画面撮影
にのみ用いられるタイプで、特殊画面範囲92の外の領域
93は、例えば黒色に印刷して遮光している。第30図の焦
点板94は、標準画面全体を視認することができるととも
に、特殊画面範囲92の上下縁に相当する位置に水平のラ
イン95を描いてなる標準・特殊画面撮影両用タイプであ
る。特殊画面撮影を行うときは、上記の遮光部材81と集
光板91もしくは94の両者をカメラに装着し使用する。
[発明が解決しようとする課題] ところで、測光方式が、フラッシュを使わない撮影時
には画枠全体を測光するためファインダー内測光で、フ
ラッシュ撮影時には実時間測光のためフィルム面測光で
あるカメラが知られている。しかしながら、このような
測光方式の場合に、標準の画面枠内に特殊画面とするた
めの遮光部材を入れ、あるいはファインダー視野内に特
殊画面域のみを視認し得るように、該特殊画面域以外の
領域を遮光した焦点板(撮影範囲表示部材)を入れる
と、測光範囲が変わるため、測光に用いた受光素子に入
る光量が変化し、フラッシュの有・無撮影によって、測
光・露出結果が0.2〜0.5EV変化する(実験では、遮光部
材の反射面が黒色の場合、約0.3〜0.5EV露出オーバーと
なる)。なお、通常、遮光部材および遮光部はその取付
けられるカメラボディ内部の色と同じ黒色とされてい
る。
本発明は、上記の問題を解消するものであり、特殊画
面撮影用の遮光部材および撮影範囲表示部材の測光系と
対向する面を黒色と白色の中間色(例えばグレー色)に
することにより、フラッシュの有・無撮影に拘らず、遮
光部材および撮影範囲表示部材を装着した特殊画面撮影
と、これら部材を装着しない標準画面撮影とで同等の測
光・露出結果を得ることができる特殊画面撮影用の遮光
部材および撮影範囲表示部材を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明は、標準画面形状と
は異なる形状で区画した特殊画面の画像を撮影するため
にカメラボディ内のフィルム面に対向する標準画面枠に
装着される特殊画面撮影用の遮光部材であって、該遮光
部材の、カメラボディ内に設けられた測光系に対向する
面を白と黒との中間色としたものである。
また、標準画面形状とは異なる形状で区画した特殊画
面の画像を撮影するに際して、カメラボディ内にファイ
ンダー光学系の焦点板として装着され、撮影範囲を表示
する特殊画面撮影用の撮影範囲表示部材であって、該撮
影範囲表示部材の、カメラボディ内に設けられた測光系
に対向する面を白と黒との中間色としたものである。
[作用] 上記構成により、特殊画面撮影を行うために遮光部材
を装着したとき、例えば、測光方式がフラッシュ撮影時
にフィルム面からの反射光を測光するような構成であっ
ても、遮光部材の測光系に対向する面が白と黒との中間
色であるので、該面が黒色の場合に比べてフィルム面の
反射率に近似したものとなり、従って、そのときの測光
結果は、標準画面撮影時で遮光部材を装着していないと
きの測光効果と同等の値を得ることができ、その結果、
遮光部材を装着した場合と装着していない場合とで同等
の露出結果が得られる。
また、ファインダー光学系の焦点板として遮光部を持
つ撮影範囲表示部材を装着したとき、例えば、測光方式
がフラッシュを使わない撮影時にファインダー内で測光
するような構成であっても、撮影範囲表示部材の測光系
に対向する面の遮光部が白と黒との中間色であるので、
そのときの測光結果は、遮光部が黒色である場合に比
べ、遮光部を持たない焦点板を装着している場合の測光
結果に少しでも近い値を得ることができ、双方の露出結
果の変化が少なくなる。
なお、撮影範囲表示部材はファインダー光学系の焦点
板として装着され、ファインダー内側光では焦点板を透
過した光を測光することから、遮光部のある特殊画面撮
影用の焦点板を装着した時の測光値を、遮光部のない標
準画面撮影用の焦点板を装着している時のそれと全く同
等にすることが困難であることは言うまでもない。
[発明の効果] 以上のように本発明の特殊画面撮影用の遮光部材およ
び撮影範囲表示部材は、通常の標準画面での撮影を行え
るカメラに装着されて特殊画面での撮影を行えるように
するものであって、該遮光部材および撮影範囲表示部材
の遮光部の、測光系に対向する面を白と黒との中間色と
したことによって、遮光部材および撮影範囲表示部材を
装着した特殊画面撮影時の測光値を、遮光部材を装着せ
ず、また、標準の撮影範囲表示部材を装着した標準画面
撮影時の測光値とほぼ同等にすることができ、従って、
特殊画面撮影か標準画面撮影かによって露出が異なった
ものになることが防止される。
すなわち、遮光部材および撮影範囲表示部材の測光系
に対向する面の遮光部が黒色である場合には、これらの
部材を装着したことにより、測光素子に入る光量が少な
くなるため、特殊画面撮影時の測光値はこれらの部材を
装着していない標準画面撮影時のそれよりも小さくな
り、そのため露出結果が変化するが(例えば、0.2〜0.5
EVオーバーとなる)、上記本発明の構成を採用すること
によりその変化の程度を軽減することができる。しか
も、カメラの測光方式を、フラッシュを使用しない撮影
とフラッシュを使用する撮影とで変更するような場合で
も、フラッシュの使用の有・無に拘らず、特殊画面撮影
と標準画面撮影の双方とも、ほぼ同等の測光・露出結果
を得ることができる。
[実施例] まず、本発明の第1実施例として、カメラボディ内の
標準画面枠に着脱自在に装着される特殊画面撮影用遮光
部材ついて、第1図〜第5図を参照して説明する。第1
図はカメラの裏蓋を取り去って特殊画面撮影用遮光部材
1(以下、単に遮光部材という)をカメラボディCBに装
着した状態を、第2図は第1図のA−A線断面を、第3
図は第1図のB−B線断面を、第4図は遮光部材1の外
観を、第5図は遮光部材1の取付け操作状態をそれぞれ
示す。
遮光部材1は、標準画面形状とは異なる形状で区画し
た特殊画面(例えばパノラマ画面)の画像を撮影しよう
とするとき、画面枠サイズを変更するため、カメラボデ
ィCB内のフィルムの給送路面に対向する標準画面枠2の
部分に装着される。この遮光部材1は、厚さ0.1mm程度
の弾性(ばね性)を有する薄板で構成され、装着時にフ
ィルムに対向する位置にあって特殊画面の上下枠を設定
する遮光部1aと、該遮光部1aと一体的に設けられたカメ
ラボディCBとの係合部(フック部)1bとからなる。該係
合部1bは、特殊画面撮影範囲外で、装着時に標準画面枠
2のアパーチャの左右縁の外側に位置して、かつ、フィ
ルム側から見て遮光部1aよりも段違いに下がって設けら
れており、係合時に第3図に示すようにカメラボディCB
の標準画面枠2の内方すなわち奥側に入り込む。
遮光部材1は、遮光部1aの上下縁寸法が標準画面枠2
のアパーチャの上下縁寸法よりも僅かに大きく、フィル
ム給送方向に延設された一対のフィルムレール3a,3bに
沿うように同フィルムレール3a,3b間に挿入される。そ
して、特殊画面サイズを区画する上下枠は遮光部1aの対
向する内側縁で決まり、左右枠は標準画面枠2のアパー
チャ左右縁で決まる。
遮光部材1の装着は、後述する治具を用いない場合
は、第5図に示すように、一端側の係合部1bをカメラボ
ディCBの標準画面枠2のアパーチャの例えば左側の縁に
係合させた後、指の爪などで他端側の係合部1bを押し部
材自身のばね性を利用して湾曲させて、該係合部1bをア
パーチャの右側の縁に係合させることにより、比較的容
易に取付けることができる。遮光部1aには、後述する遮
光部材1の取付け・取外しを、より一層容易に行うため
の治具21のピン22が挿入される孔1cが4個設けられてい
る。
また、遮光部材1は光の回り込みによるフレアを防止
するために黒色とされ、遮光部1aの測光系に対向する面
(フィルムと対向する面の裏側)はフィルムの反射率と
同等のグレー色(標準グレーチャート、反射率18%)と
されている。このグレー色の他に、任意の白と黒の中間
色を使用してもよい。このように遮光部1aの測光系との
対向面をグレー色とすることにより、測光方式が、後述
の第20図に例示しているように、フラッシュを使わない
撮影時にファインダー内での測光で、フラッシュ撮影時
にフィルム面での測光である場合にあっても、フラッシ
ュの有り・無しの撮影の双方とも、遮光部材1を装着し
た特殊画面撮影と、遮光部材1を装着しない標準画面撮
影とでほぼ同等の測光結果が得られ、従って、露出も同
等の結果を得ることができる。
なお、図中、4はカメラボディCBの標準撮影画面枠2
の内側に位置するシャッターユニット、4aはシャッター
の最前面の羽根、4bは羽根保護板、5はファインダー、
6はフィルムパトローネ室、7は露光の済んだフィルム
を巻き取るスプール室、8はカメラボディCBに設けら
れ、ここでは遮光部材1の取付け・取外しを行うための
治具の位置決めに使用される凸部、9,10はフィルムが給
送されるときの位置を決める凸部、11,12はカメラボデ
ィCBの縁線部、13は標準画面サイズ、14は特殊画面サイ
ズ、Fはフィルムを示している。
上記のように遮光部材1は、その装着のための係合部
1bが、給送されるフィルムの特殊画面の上下方向幅の範
囲、すなわち第1図において斜線部で示す位置に存在す
ることなく装着されることになり、そのため、給送され
るフィルムの特殊画面撮影範囲に遮光部材1が擦れるよ
うなことがなく、同範囲内に傷を付けることがない。
第6図は遮光部材1の取付け・取外しを行うための治
具21の遮光部材1との対向面を示す図、第7図〜第10図
は同治具21の使用状態を示す図である。
治具21の遮光部材1に対向する面には、遮光部材1の
孔1cに嵌まり合う4本のピン22が移動可能に設けられて
いる。このピン22はケース21aに形成した左右方向に延
びる長孔23より突出し、ばね24(第9図)により突出方
向に付勢され、また、左右外側方向にばね25(第9図)
により付勢されている。治具21の左右側面にはスライド
可能な釦26が設けられ、この釦26はピン22と連動されて
おり、釦26を押し込むことにより、ピン22を第6図に破
線で示す位置に移動させることができる。また、治具21
はカメラボディCBの縁線部11,12により上下方向に位置
決めされ、治具21の凹部をカメラボディCBの凸部8と嵌
め合わせることにより左右方向の位置決めが行われる。
この治具21を、その釦26を押さないでピン22が左右外
側に位置する状態で、遮光部材1に重ね合わせると、第
7図に示すように、ピン22は真っ直ぐに伸びた状態の遮
光部1aの孔1cと嵌まり合う。この状態から釦26を押し込
むと、第8図に示すように、ばね性のある遮光部材1は
湾曲して治具21に保持される。このとき、遮光部材1の
両係合部1bの左右間隔は、遮光部材1の取付け部である
標準画面枠2のアパーチャの左右寸法以下となる。釦26
を押したまま、治具21を遮光部材1と共にカメラボディ
CBに重ね軽く押し付けて釦26を放す。すると、係合部1b
は標準画面枠2の内方に入り、遮光部材1はセットされ
る。
上記のように治具21をカメラボディCBに重ねて押し付
けたとき、遮光部材1の左右先端部がカメラボディCBに
当たり、ピン22がばね24に抗して上方に逃げるので遮光
部材1のセットが容易となる。また、ピン22の先端近傍
には、径小部22aが形成されており、釦26を押してピン2
2に遮光部材1を保持させたときに、同遮光部材1の板
厚を左右のピン22で挟み込み、その脱落を防止してい
る。また、カメラボディCBから遮光部材1を外すとき
は、治具21を同遮光部材1にのせ、釦26を押して遮光部
材1を湾曲させて引き上げればよい。
ところで、遮光部材1をカメラボディCBの標準画面枠
2に取付けるときに、そのすぐ奥にシャッターユニット
4が位置することから、もしも上記のような治具21を用
いずに手で作業する場合は、シャッター羽根を曲げたり
傷を付けたり、指紋を付けたりする可能性がないとは言
えない。また、遮光部材1自体も薄板であるため、特
に、取外すときには、取付けるときのような十分な引っ
掛かりや空間がなく、誤って遮光部材1を変形させると
いった事態が発生する虞がある。このような問題は治具
21を使用することで確実に解消される。
次に、遮光部材の第2実施例について第11図〜第16図
により説明する。第11図は第2の実施例による遮光部材
31をカメラボディCBに装着した状態を、第12図は第11図
のC−C線断面を、第13図は遮光部材31のフィルムに対
向する表面を、第14図はフィルムに対向する面とは反対
側の裏面を、第15図は第14図のD−D線断面を、第16図
は第14図のE−E線断面で治具のピンを挿入した状態を
それぞれ示す。
この遮光部材31は、特殊画面の上下枠を設定する遮光
部31aと、該遮光部31aのフィルムに対向する面の裏側
(測光系と対向する面)に左右方向に移動可能に設けら
れたカメラボディCBとの係合部(フック部)31bとから
なり、該係合部31bは、遮光部31aとは別体物であり、特
殊画面撮影範囲外で、装着時、標準画面枠2のアパーチ
ャの左右縁の外側に位置するような関係に配設されてい
る。この係合部31bは、遮光部31aの裏面に取付けたガイ
ド部材32に案内されて左右方向に移動可能に設けられ、
かつ、この案内された各係合部31bの中央側のストッパ
ー33間に圧縮ばね34が装填されて各係合部31bは左右外
側方向に付勢されている。なお、上記ストッパー33は常
時はガイド部材32に形成した窓35の縁部に当接してい
る。
遮光部材31のカメラボディCB内に設けられた測光系に
対向する面(第14図に示す面)は、上記と同様に、標準
チャートのグレー色(もしくは白と黒との中間色)とし
ている。これにより、測光系に対向する面をフィルムの
反射率と同等にすることができ、上記第1実施例で述べ
たのと同様に、遮光部材31を装着したことによる測光・
露出結果への影響をほとんど解消することができる。
また、第13図、第16図に示されるように、遮光部31a
には、第2実施例での治具21(後述)のピン22が挿入さ
れる長孔31cが開けられ、さらに、この長孔31cに対応す
る係合部31bのガイド部材32に案内されている部分に
は、同ピン22が挿入される孔31dが開けられている。ま
た、治具21のピン22は長孔31cの長さ範囲で移動可能
で、その動きを妨げないようにガイド部材32には切出し
36が形成されている。上述の第1実施例の遮光部1aには
孔1cが開けられており、光が通過するが、この第2実施
例においては切出し36は光を通過させるような孔を持っ
ていない。この切出し36の部分は、丁度、フィルム上に
デート(日付)を写し込む位置にあるため、ここに光を
通過させる孔があると、孔の形がフィルムに写し込まれ
たり、デート文字の一部に光が写し込まれて品位を損な
う。本実施例では、切出し36の部分に光を通過させる孔
がないので、そのような問題は生じない。
また、遮光部材31の遮光部31aがばね性を有する薄板
に多い非磁性材料で構成されたとしても、遮光部31aの
裏面に取付けた係合部31bを案内するガイド部材32を磁
力に引かれる材料で構成することにより、例えば、カメ
ラボディ側にて磁気センサ等を用いて遮光部材31が装着
されたことを検出するといった構成を採用することが可
能となる。
次に、第2実施例による遮光部材31の取付け・取外し
を行う治具21について、第17図、第18図及び31図により
説明する。第17図はカメラの裏蓋を取り去ってカメラボ
ディCBに対して、治具21を用いて遮光部材31の取付け・
取外しを行っている状態を示し、第18図は第17図のF−
F線断面を示す。カメラボディCBに対する治具21の位置
決めは、上述した第6図の場合と同様に行われる。第31
図は遮光部材と対向する面を示し、第6図と異なる点は
シート状磁石27を設けていることである。
取付け・取外し操作の要領は、治具21の釦26を押さな
いでピン22を遮光部31aの長孔31c、係合部31bの孔31dに
貫通させる。その状態から釦26をばね25に抗して押す
と、ピン22は中央側に移動し、係合部31bをばね34に抗
して第18図に二点鎖線で示す位置に移動させる。これに
より、両係合部31bの左右先端部は標準画面枠2のアパ
ーチャ左右縁の寸法範囲内に位置するので、取付け・取
外しが可能な状態となる。なお、上述と同様に、ピン22
の小径部で遮光部31aを保持することにより、遮光部材3
1全体が保持される。また、カメラボデイCBへの取り付
けにおいて、釦26を離すと係合部31bが第18図の実線で
示す位置に入り込むことにより、遮光部材31のセットが
なされる。さらに、誤って治具21から遮光部材31が脱落
することを防止するため、第18図及び第31図ではシート
状の磁石27を設けてある。この磁石27と、先述した遮光
部材31のガイド部材32を磁性に引かれる材料で構成する
ことにより、治具21の釦26の押し付けをゆるめても遮光
部材31が治具21から脱落することを防止している。
第19図は遮光部材31の応用例を示す。同部材31の遮光
部31aの表面(フィルム対向面)が、治具21の当接され
る範囲は黒色とされ、その範囲外は白色とされている。
このような配色を施した理由を以下に説明する。治具
21に遮光部材31をセットしてカメラボディCBの標準画面
枠2に合わせたとき、治具21はカメラボディCBの凸部
8、縁線部11,12により位置が定まり確実に標準画面枠
2上に遮光部材31が重なるものの、ユーザにとって心理
的に不安があるが、上記のように配色を施したことによ
り、遮光部材31が標準画面枠2上に重なっていることを
視認することができる。また、標準画面枠2の周辺が一
般に黒一色であり、特殊画面撮影用の遮光部材31がセッ
トされていることが一目で分かるようになる。さらに
は、誤って、治具21から遮光部材31を脱落したときな
ど、再度、治具21のピンを遮光部材31の長孔31cに嵌め
るには、目視で治具21を遮光部31aの白色と黒色との境
界内に合わせればよく、操作が容易となる。
なお、上記各実施例の遮光部材は、通常、以下に説明
するファインダー視野を特殊画面撮影用に変更するため
の撮影範囲表示部材である焦点板と共に使用される。
以下、ファインダー光学系に装着される特殊画面撮影
用の焦点板について説明する。この焦点板は、通常、上
述した画面枠サイズを変更する遮光部材1または31と共
に使用される。第20図はカメラのファインダー光学系に
焦点板41を装着した状態を、第21図は焦点板41がパノラ
マ専用の場合の外観をそれぞれ示す。
カメラボディCB内には、撮影レンズ51を通した光像を
ファインダー光学系の接眼レンズ52に導くためのミラー
53、焦点板41、ペンタプリズム54が設けられている。ま
た、通常撮影時に、ファインダー内においてプリ測光を
行うための受光素子55が、ミラー53、焦点板41、ペンタ
プリズム54を経た光を受光するように配置され、一方、
フラッシュ撮影時に、フィルム面において実時間測光を
行うための受光素子56が、ミラー53が上がったときにフ
ィルムF面からの反射光を受光するように配置されてい
る。
第21図に示した焦点板41のプロフィールは従来のもの
と同様であり、ファインダー視野内に特殊画面撮影範囲
すなわち特殊画面視認域44を表示するための上下枠の外
側の遮光部42,43のうち、カメラボディCB内に設けられ
た測光系に対向する側の上面(42)は標準チャートのグ
レー色(もしくは白と黒との中間色)に印刷され、その
反対側の下面(43)は黒色に印刷されている。このよう
に測光系に対向する遮光部42をグレー色にすることによ
り、黒色の場合に比べて、光の吸収が少なくなることか
ら、特殊画面用の焦点板41を装着した場合のファインダ
ー内での測光値が、標準の焦点板を装着した場合のそれ
に対して変化することが軽減される。すなわち、特殊画
面撮影時と標準画面撮影時とで測光・露出結果が大きく
異なることが防止される。
なお、ファインダー内での測光は、焦点板41を遮光し
た光を測定することから、上記のような特殊画面用の遮
光部42,43を有する焦点板41を装着した場合は、遮光部
を有していない標準画面用の焦点板を装着した場合に比
べて、光量が少なくなることは避けられないことは言う
までもないが、ペンタプリズム54に到達した反射光が、
遮光部42がグレー色であることにより、黒色の場合に比
べて吸収されることなく反射されるために、測光値が小
さくなる程度を抑えることができる。
また、第21図において、焦点板41の表面側が焦点面と
なっており、もし画面域と同じ高さの面で印刷すると、
印刷の厚みでピント面がずれる。そこで、焦点板41の印
刷インクがのる部分を印刷の厚み(約20μ〜30μ)分だ
け画面域より下げて、そこに印刷する。また、焦点板41
の両マット面はフレネルレンズ等の微細な凹凸面である
ため、そのまま該面に印刷すると特殊画面視認域44と印
刷部との境界線が鮮明にならないが、印刷面を上記のよ
うに下げることで、その問題はなくなる。なお、印刷に
替ええて塗料を塗っても薄板を貼ってもよい。
第22図は、遮光部材31、治具21、焦点板41、及び該焦
点板41をカメラボディ内にセットするための保持具61を
収納し保管する収納ケース62を示す。同図において、ケ
ース62は開閉可能な蓋63とケース本体とからなり、ケー
ス本体には、各部材を挿入するための各種プロフィール
の穴64を有する。治具21と遮光部材31とは穴内に重ね合
わされて挿入され、そのとき、遮光部材31と治具21をカ
メラボディに装着したときと同等の状態が得られるよう
に、穴内には遮光部材31の係合部が入る溝65、カメラボ
ディの凸部8と同形状の凸部66等が形成されている。こ
の収納ケース62に各種部材を収納しておくことにより、
保管時にがたついたり、がたつきによる歪き、傷などが
発生することを防止でき、しかも、治具21を用いて遮光
部材31をケース62から取り出す時も、治具21のピン22と
遮光部材31の孔31c,31dとが嵌まり合っていることによ
り、操作は簡単となる。特に、遮光部材31は薄く、歪み
易いため、しっかりとした保管が必要とされるが、本収
納ケース62を使用することにより、その要請に応えるこ
とができる。
次に、カメラが特殊画面撮影状態にセットされている
かどうかを表示するための手法について説明する。
特殊画面撮影のために、遮光部材1,31を装着したり、
特殊画面の撮影域を視認するためにファインダー内に焦
点板41を装着したとき、特に、装着された焦点板が前述
した第30図に示したようにファインダー内に標準(普
通)サイズ画面域[35mm]と特殊画面域とを同時に合わ
せ表示することができるものである場合に、カメラに装
填した1本のフィルム撮影を続けている間に、ユーザは
カメラが特殊画面撮影状態なのか標準画面撮影状態なの
かを忘れることがある。また、撮影を終えたフィルムを
現像、プリントに出すときにラボあるいは現像、プリン
ト取次ぎ店で特殊画面で撮影したフィルムであることを
伝える必要がある。この後者に対しては、既に例えばそ
の旨を明記したシールを撮影後にフィルム容器に貼り付
けて現像、プリントに発注することが提案されている
が、前者の問題には対応できていない。
これに対応するための手段を第23図、第24図に示して
いる。第23図は、特殊画面撮影状態を表示するシール71
をフィルム容器72に貼り付けた状態を、第24図は同フィ
ルムをカメラにセットする様子を示す。
シール71はカメラにフィルムを装填する前、すなわち
撮影前にフィルム容器72に貼り付ける。また、シール71
にはその中央部に切欠部(もしくは透明部)71aが形成
されており、シール71をフィルム容器72の所定部位を基
準に貼り付けたとき、該切欠部71aを通してフィルム容
器72に表示されたフィルム情報の一部が見えるようにな
っており、かつ、この切欠部71aの周辺に特殊画面撮影
状態であることが分かるような表示(この例では横縞模
様)が形成されている。しかも、このシール71を貼った
フィルム容器72をカメラボディCB内のパトローネ室6に
装填し、裏蓋73を閉じたとき、この裏蓋73に設けられた
表示窓74を通して上記シール71の表示及びフィルム容器
72自身に表示されたフィルム情報を視認することができ
るようになっている。かくして、撮影中にカメラが標準
画面撮影状態であるか特殊画面撮影状態かをユーザは容
易に知ることができるとともに、撮影後のフィルムをそ
のまま現像、プリントに発注することができる。
なお、本発明は、上述した実施例の構成に限られず、
種々の変形が可能であり、例えば、遮光部材1,31の遮光
部1a,31aで設定される特殊画面の形状や、カメラボディ
CBの標準画面枠2に着脱自在に取り付くための係合部1
b,31bと遮光部1a,31aとの一体もしくは別体での結合構
成は、種々のバリエーションが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による特殊画面撮影用遮光
部材を、カメラの裏蓋を取り去ってカメラボディに装着
した状態を示す平面図、第2図は第1図のA−A線断面
図、第3図は第1図のB−B線断面図、第4図は遮光部
材の斜視図、第5図は遮光部材の取付け操作状態を示す
平面図、第6図は遮光部材の取付け・取外しを行うため
の治具の遮光部材との対向面を示す平面図、第7図、第
8図はそれぞれ同治具の使用状態を示す側面図、第9
図、第10図は同治具の部分拡大断面図、第11図は第2実
施例による遮光部材をカメラボディに装着した状態を示
す平面図、第12図は第11図のC−C線断面図、第13図は
遮光部材のフィルムに対向する表面の平面図、第14図は
同部材のフィルムに対向する面とは反対の裏面の平面
図、第15図は第14図のD−D線断面図、第16図は第14図
のE−E線断面で治具のピンを挿入した状態を示す図、
第17図はカメラの裏蓋を取り去ってカメラボディに対し
て治具を用いて遮光部材を取付け・取外しを行っている
状態を示す平面図、第18図は第17図のF−F線断面図、
第19図は遮光部材の応用例を示す平面図、第20図はカメ
ラのファインダー光学系に焦点板を装着した状態を示す
カメラの概略断面図、第21図は焦点板がパノラマ専用の
場合の斜視図、第22図は遮光部材、治具等を収納して保
管する収納ケースの斜視図、第23図は特殊画面撮影状態
を表示するシールをフィルム容器に貼り付けた状態を示
す平面図、第24図は同フィルムをカメラにセットする様
子を示す斜視図、第25図は従来の特殊画面撮影用の遮光
部材を、カメラの裏蓋を取り去ってカメラボディに装着
した状態を示す平面図、第26図(a)(b)はフィルム
の標準画面とパノラマ特殊画面を示す平面図、第27図は
従来の遮光部材の平面図、第28図は同部材のカメラ内で
の保持状態を示す部分断面図、第29図、第30図はそれぞ
れ従来の焦点板の平面図、第31図は第2実施例で用いら
れる治具の変形例による第6図相当の平面図である。 CB……カメラボディ、1……遮光部材、1a,31a……遮光
部、1b,31b……係合部、2……標準画面枠、32……ガイ
ド部材、34……圧縮ばね、41……焦点板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−163031(JP,A) 実開 昭62−89626(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/28 G03B 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準画面形状とは異なる形状で区画した特
    殊画面の画像を撮影するためにカメラボディ内のフィル
    ム面に対向する標準画面枠に装着される特殊画面撮影用
    の遮光部材であって、 該遮光部材の、カメラボディ内に設けられた測光系に対
    向する面を白と黒との中間色としたことを特徴とする特
    殊画面撮影用の遮光部材。
  2. 【請求項2】標準画面形状とは異なる形状で区画した特
    殊画面の画像を撮影するに際して、カメラボディ内にフ
    ァインダー光学系の焦点板として装着され、撮影範囲を
    表示する特殊画面撮影用の撮影範囲表示部材であって、 該撮影範囲表示部材の、カメラボディ内に設けられた測
    光系に対向する面を白と黒との中間色としたことを特徴
    とする特殊画面撮影用の撮影範囲表示部材。
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