JPH049792Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH049792Y2 JPH049792Y2 JP9095785U JP9095785U JPH049792Y2 JP H049792 Y2 JPH049792 Y2 JP H049792Y2 JP 9095785 U JP9095785 U JP 9095785U JP 9095785 U JP9095785 U JP 9095785U JP H049792 Y2 JPH049792 Y2 JP H049792Y2
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- short fibers
- plate
- base material
- cotton body
- antibacterial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Floor Finish (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、建築用下地材に関するものであ
り、一層詳細には、例えば、住宅の床部に敷設さ
れるカーペツトなどの下地材として好適に使用さ
れる建築用下地材に関するものである。
り、一層詳細には、例えば、住宅の床部に敷設さ
れるカーペツトなどの下地材として好適に使用さ
れる建築用下地材に関するものである。
従来より、住宅の床部に敷設されるカーペツト
などの下地材としては、例えば、麻袋などをほぐ
して形成した天然短繊維を接着材により板状に一
体化したもの、あるいは、この天然短繊維にニー
ドルパンチを施すことにより相互に絡合させて板
状に形成したものなどが使用されている。
などの下地材としては、例えば、麻袋などをほぐ
して形成した天然短繊維を接着材により板状に一
体化したもの、あるいは、この天然短繊維にニー
ドルパンチを施すことにより相互に絡合させて板
状に形成したものなどが使用されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかるに、この種の下地材の素材である天然繊
維はそれ自体が弾力性に乏しいだけでなく時日が
経つにつれてその弾力性も低下し、しかも吸水す
ると腐食してそのままへたつてしまうためクツシ
ヨン性に問題があり、また、近時の家屋は気密構
造および暖房機器の性能向上により常時高い温度
に保持されることから、黴あるいはダニなどが発
生して衛生上好ましくないなど種々の問題を有し
ていた。
維はそれ自体が弾力性に乏しいだけでなく時日が
経つにつれてその弾力性も低下し、しかも吸水す
ると腐食してそのままへたつてしまうためクツシ
ヨン性に問題があり、また、近時の家屋は気密構
造および暖房機器の性能向上により常時高い温度
に保持されることから、黴あるいはダニなどが発
生して衛生上好ましくないなど種々の問題を有し
ていた。
そこで、この考案では、予じめ防菌、防臭、防
虫加工処理を施した合成樹脂製短繊維を相互に絡
合することにより板状綿体を形成し、この板状綿
体の表裏面の少なくとも一方、好ましくは表面に
接着剤を介して布材を被覆することにより下地材
を構成し、板状綿体における合成樹脂製短繊維自
体および合成樹脂製短繊維相互の絡合による弾性
を利用してクツシヨン性の向上を図るとともに、
黴やダニなどの発生ないしは繁殖を阻止できるよ
うにしたものである。
虫加工処理を施した合成樹脂製短繊維を相互に絡
合することにより板状綿体を形成し、この板状綿
体の表裏面の少なくとも一方、好ましくは表面に
接着剤を介して布材を被覆することにより下地材
を構成し、板状綿体における合成樹脂製短繊維自
体および合成樹脂製短繊維相互の絡合による弾性
を利用してクツシヨン性の向上を図るとともに、
黴やダニなどの発生ないしは繁殖を阻止できるよ
うにしたものである。
この場合、板状綿体は、予じめ防虫加工処理を
施したアクリル系短繊維と、予じめ防菌防臭加工
処理を施したポリエステル系短繊維とを相互に絡
合することにより構成するのが好適である。
施したアクリル系短繊維と、予じめ防菌防臭加工
処理を施したポリエステル系短繊維とを相互に絡
合することにより構成するのが好適である。
〔作用〕
この考案に係る下地材は、合成樹脂製短繊維自
体およびこれらの絡合によつて多数の空隙が形成
された板状綿体によりクツシヨン性が向上するだ
けでなく、黴、ダニなどの発生を阻止し、さらに
は他の部分で発生した黴、ダニ等も予じめ加工処
理された板状綿体によりその侵入ないしは繁殖が
阻止されるものである。
体およびこれらの絡合によつて多数の空隙が形成
された板状綿体によりクツシヨン性が向上するだ
けでなく、黴、ダニなどの発生を阻止し、さらに
は他の部分で発生した黴、ダニ等も予じめ加工処
理された板状綿体によりその侵入ないしは繁殖が
阻止されるものである。
次に、本考案に係る建築用下地材の好適な実施
例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
第1図において、本考案に係る下地材1は、予
じめ防菌、防臭、防虫加工処理を施した板状綿体
3の表面に接着剤5を介して不織布7を被覆する
ことにより基本的に構成されている。
じめ防菌、防臭、防虫加工処理を施した板状綿体
3の表面に接着剤5を介して不織布7を被覆する
ことにより基本的に構成されている。
すなわち、板状綿体3は、予じめ防虫加工処理
を施したアクリル系短繊維9(例えば、商品名;
バクサー、鐘紡株式会社製)と、同様に予じめ防
菌防臭加工処理を施したポリエステル系短繊維1
1(例えば、商品名;リブフレツシユ、鐘紡株式
会社製)とを相互によく絡合して所定の厚さを有
する板状体として形成したものであり、この板状
綿体3と不織布7とは押圧ローラなどの手段によ
り接着剤5を介して一体化され下地材1として構
成される。
を施したアクリル系短繊維9(例えば、商品名;
バクサー、鐘紡株式会社製)と、同様に予じめ防
菌防臭加工処理を施したポリエステル系短繊維1
1(例えば、商品名;リブフレツシユ、鐘紡株式
会社製)とを相互によく絡合して所定の厚さを有
する板状体として形成したものであり、この板状
綿体3と不織布7とは押圧ローラなどの手段によ
り接着剤5を介して一体化され下地材1として構
成される。
なお、このようにして形成される板状綿体3の
アクリル系短繊維9とポリエステル系短繊維11
との比率としては、同率程度が好ましく、また必
要に応じてニードルパンチを施して厚さ方向に貫
通する多数の通孔(空隙)を形成すれば表面にお
ける通気性の増大と共に各短繊維相互の絡合をさ
らに確実に行なうことができ好適である。
アクリル系短繊維9とポリエステル系短繊維11
との比率としては、同率程度が好ましく、また必
要に応じてニードルパンチを施して厚さ方向に貫
通する多数の通孔(空隙)を形成すれば表面にお
ける通気性の増大と共に各短繊維相互の絡合をさ
らに確実に行なうことができ好適である。
一方、これらの短繊維9あるいは短繊維11に
防虫加工処理あるいは防菌防臭加工処理をする方
法としては、防虫加工処理の場合は、アクリル系
短繊維を製造する段階で防虫剤DETなどを混入
させれば良く、また防菌防臭加工処理について
は、ポリエステル系短繊維中に防菌、防臭剤(例
えば、商品綿;イルガサンDP−300)を直接含浸
させるなどの方法が採用される。
防虫加工処理あるいは防菌防臭加工処理をする方
法としては、防虫加工処理の場合は、アクリル系
短繊維を製造する段階で防虫剤DETなどを混入
させれば良く、また防菌防臭加工処理について
は、ポリエステル系短繊維中に防菌、防臭剤(例
えば、商品綿;イルガサンDP−300)を直接含浸
させるなどの方法が採用される。
このように構成される本考案に係る下地材1を
使用するに際しては、例えば、第2図に示すよう
に、床部Aに下地材1における不織布7側を上方
にして敷設したのち、この下地材1とカーペツト
Bとを適宜の接着剤で固定すれば良いのである
が、この下地材1自体は合成樹脂製短繊維を相互
に絡合して形成した板状綿体を主たる素材として
いるので、絡合された短繊維間(すなわち、板状
綿体中)には、多数の空隙が形成されることにな
り、従つて、クツシヨン性の向上を図ることがで
きるものである。また、板状綿体3の表面に不織
布7を被覆したので、敷設作業時などに絡合した
合成樹脂製短繊維がほつれたりするなどの不都合
も好適に回避することができる。なお、この場
合、板状綿体3の表裏両面を不織布7などの布材
で被覆しておけば、絡合した合成樹脂製短繊維の
ほつれや脱落などを完全に阻止することができる
ので好適である。
使用するに際しては、例えば、第2図に示すよう
に、床部Aに下地材1における不織布7側を上方
にして敷設したのち、この下地材1とカーペツト
Bとを適宜の接着剤で固定すれば良いのである
が、この下地材1自体は合成樹脂製短繊維を相互
に絡合して形成した板状綿体を主たる素材として
いるので、絡合された短繊維間(すなわち、板状
綿体中)には、多数の空隙が形成されることにな
り、従つて、クツシヨン性の向上を図ることがで
きるものである。また、板状綿体3の表面に不織
布7を被覆したので、敷設作業時などに絡合した
合成樹脂製短繊維がほつれたりするなどの不都合
も好適に回避することができる。なお、この場
合、板状綿体3の表裏両面を不織布7などの布材
で被覆しておけば、絡合した合成樹脂製短繊維の
ほつれや脱落などを完全に阻止することができる
ので好適である。
また、このように構成された下地材を壁あるい
は天井に張設すれば、絡合された短繊維間の多数
の空隙による吸音機能ないしは断熱機能によつて
吸音材ないしは断熱材としても好適に使用するこ
とができるものである。
は天井に張設すれば、絡合された短繊維間の多数
の空隙による吸音機能ないしは断熱機能によつて
吸音材ないしは断熱材としても好適に使用するこ
とができるものである。
先に述べたように、本考案に係る建築用下地材
によれば、時日が経過しても腐食することもなく
弾力性の低下も極めて少ない合成樹脂製短繊維を
相互に絡合して板状に形成したので短繊維間には
多数の空隙が形成されてクツシヨン性が向上する
だけでなく、保温(断熱)性ないしは吸音性にも
優れ、しかもこれらの合成樹脂製短繊維には予じ
め防菌、防臭、防虫加工処理を施してあるので黴
あるいはダニ等の発生ないしは浸入、繁殖などを
可及的に阻止することができる。
によれば、時日が経過しても腐食することもなく
弾力性の低下も極めて少ない合成樹脂製短繊維を
相互に絡合して板状に形成したので短繊維間には
多数の空隙が形成されてクツシヨン性が向上する
だけでなく、保温(断熱)性ないしは吸音性にも
優れ、しかもこれらの合成樹脂製短繊維には予じ
め防菌、防臭、防虫加工処理を施してあるので黴
あるいはダニ等の発生ないしは浸入、繁殖などを
可及的に阻止することができる。
また、合成樹脂製短繊維を相互に絡合して形成
した綿体の表面を布材で被覆したので短繊維がほ
つれたりすることもなく、施工現場で切断などの
加工も簡便に行なうことができ、従つて、下地工
事の容易化だけでなく工事全体のコストの低減も
図ることができる等種々の利点を有し、その実用
的効果は極めて大きい。
した綿体の表面を布材で被覆したので短繊維がほ
つれたりすることもなく、施工現場で切断などの
加工も簡便に行なうことができ、従つて、下地工
事の容易化だけでなく工事全体のコストの低減も
図ることができる等種々の利点を有し、その実用
的効果は極めて大きい。
以上、本考案に係る建築用下地材の好適な実施
例としてアクリル系短繊維とポリエステル系短繊
維の二種類の合成樹脂製短繊維を相互に絡合して
板状綿体を形成する場合を説明したが、本考案は
この実施例に限定されるものではなく、例えば、
予じめ、防菌、防臭、防虫加工処理を施した一種
類の合成樹脂製短繊維を相互に絡合して板状綿体
を構成する等、本考案の精神を逸脱しない範囲内
において種々の改変をなし得ることは勿論であ
る。
例としてアクリル系短繊維とポリエステル系短繊
維の二種類の合成樹脂製短繊維を相互に絡合して
板状綿体を形成する場合を説明したが、本考案は
この実施例に限定されるものではなく、例えば、
予じめ、防菌、防臭、防虫加工処理を施した一種
類の合成樹脂製短繊維を相互に絡合して板状綿体
を構成する等、本考案の精神を逸脱しない範囲内
において種々の改変をなし得ることは勿論であ
る。
第1図は本考案に係る建築用下地材の好適な実
施例を示す断面説明図、第2図は第1図に示す下
地材をカーペツトの下地材として使用した場合の
断面説明図である。 1……下地材、3……板状綿体、5……接着
剤、7……不織布、9,11……短繊維。
施例を示す断面説明図、第2図は第1図に示す下
地材をカーペツトの下地材として使用した場合の
断面説明図である。 1……下地材、3……板状綿体、5……接着
剤、7……不織布、9,11……短繊維。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 予じめ防菌、防臭、防虫加工処理を施した合
成樹脂製短繊維を相互に絡合することにより板
状綿体を形成し、この板状綿体の表裏面の少な
くとも一方の面に接着剤を介して布材を被覆す
ることを特徴とする建築用下地材。 (2) 板状綿体は、予じめ防虫加工処理を施したア
クリル系短繊維と、予じめ防菌防臭加工処理を
施したポリエステル系短繊維とを相互に絡合す
ることにより形成することを特徴とする実用新
案登録請求の範囲1項記載の建築用下地材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9095785U JPH049792Y2 (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9095785U JPH049792Y2 (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62610U JPS62610U (ja) | 1987-01-06 |
JPH049792Y2 true JPH049792Y2 (ja) | 1992-03-11 |
Family
ID=30646422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9095785U Expired JPH049792Y2 (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH049792Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-06-18 JP JP9095785U patent/JPH049792Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62610U (ja) | 1987-01-06 |
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