JPH0495516A - 車両用キャスタ角制御装置 - Google Patents

車両用キャスタ角制御装置

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JPH0495516A
JPH0495516A JP2212217A JP21221790A JPH0495516A JP H0495516 A JPH0495516 A JP H0495516A JP 2212217 A JP2212217 A JP 2212217A JP 21221790 A JP21221790 A JP 21221790A JP H0495516 A JPH0495516 A JP H0495516A
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caster
lateral acceleration
vehicle
angle
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善紀 見市
Yasutaka Taniguchi
泰孝 谷口
Tadao Tanaka
田中 忠夫
Takao Morita
森田 隆夫
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    • B60G15/00Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type
    • B60G15/02Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring
    • B60G15/06Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper
    • B60G15/067Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper characterised by the mounting on the vehicle body or chassis of the spring and damper unit
    • B60G15/068Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper characterised by the mounting on the vehicle body or chassis of the spring and damper unit specially adapted for MacPherson strut-type suspension
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/40Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
    • B60G2200/464Caster angle

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、車両のサスペンションにおけるキャスタ角の
制御装置に関し、特に、車体に横風等による横加速度が
加わるとこの横加速度の大きさに対応してキャスタ角を
制御しうる、車両用キャスタ角制御装置に関する。
[従来の技術] 自動車において、サスペンションのアライメント調整を
行なうことにより、車両の走行特性等を変更できること
が知られており、サスペンション要素の一つであるキャ
スタ角(以下、単にキャスタともいう)を調整して、車
両の走行性能を向上させる手段も提案されている。
かかるキャスタについては、角度を大きくすると直進安
定性が向上し小さくすると操舵性能が向上するので1例
えば、車速の大きさに対応してキャスタが大きくなるよ
うに制御して直進性能を向上させることや、操舵角の大
きさに対応してキャスタが/I)さくなるように制御し
て操舵性能を向上させることが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、特に高速走行時などに例えば横風等のドライ
バの意志以外の外力が作用すると、車体が適正な走行レ
ーンから外れてしまう畏れがあり、ドライバはこのよう
な外力に対して適切な操舵操作やアクセル操作で対処し
なければならない。
しかしながら、例えば突風などの瞬間的な外力に対して
このような対処を速やか且つ適切に行なうのには高度な
運転技術が要求される。
そこで、ドライバの操作でなく、サスペンションアライ
メントを自動調整することで、このような外力に対処す
ることが考えられ、外力に対して適時にキャスタ角を調
整することで、車両が外力を受けた際のドライバの負担
を軽減できるようにしうる。
しかも、このような瞬間的な外力に対するキャスタ角の
調整は、外力の大きさに応じて応答性を良く適切に行な
いたい。
本発明は、このような課題に鑑みて案出されたもので、
車両が横方向から外力を受けた際にキャンバを適切に自
動調整できるようにして、横風等の外力に対してドライ
バが高度な技術を駆使しなくても車両の安定走行を継続
できるようにした、車両用キャスタ角制御装置を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、本発明の第1請求項の車両用キャスタ角制御
装置は、車両のサスペンションにおいて、該サスペンシ
ョンの構成要素を駆動することによりキャスタ角を調整
しうるキャスタ角調整機構と、走行状態に応じてキャス
タ角を設定しうるキャスタ角設定手段と、車両のキャス
タ角が該キャスタ角設定手段で設定されたキャスタ角を
とるように該キャスタ角調整機構を制御する制御手段と
をそなえるとともに、車両に加わる横加速度を検出する
横加速度検品手段をそなえて、該キャスタ角設定手段が
該横加速度検出手段の検出情報に基づいて横加速度の大
きさに対応してキャスタ角を大きくするように構成され
ていることを特徴としている。
また、本発明の第2請求項の車両用キャスタ角制御装置
は、車両のサスペンションにおいて、該サスペンション
の構成要素を駆動することによりキャスタ角を調整しう
るキャスタ角調整機構と、走行状態に最適のキャスタ角
を設定するキャスタ角設定手段と、車両のキャスタ角が
該キャスタ角設定手段で設定されたキャスタ角をとるよ
うに該キャスタ角調整機構を制御する制御手段と、該キ
ャスタ角調整機構によるキャスタ調整の速度を設定する
キャスタ調整速度設定手段とをそなえるとともに、車体
に加わる横加速度を検出する横加速度検出手段と、該横
加速度の時間変化を検出する横加速度変化検出手段とを
そなえて、該キャスタ角設定手段が該横加速度検出手段
の検出情報に基づいて横加速度の大きさに対応してキャ
スタ角を大きくするように構成されるとともに、該キャ
スタ調整速度設定手段が該キャスタ角設定手段による設
定キャスタ角の変更時に該横加速度変化検出手段の検出
情報に基づいて横加速度の時間変化の大きさに対応して
キャスタ調整の速度を速めるように構成されていること
を特徴としている。
[作 用] 上述の本発明の第1請求項の車両用キャスタ角制御装置
では、キャスタ角設定手段で、該横加速度検出手段の検
出情報に基づいて横加速度の大きさに対応してキャスタ
角が大きくなるように設定され、制御手段が、このよう
にしてキャスタ角設定手段で設定されたキャスタ角に基
づいてキャスタ角調整機構を制御する。これにより、例
えば横風等の外力が作用した場合に、車両の走行安定性
が自動的に高められるようになる。
また、本発明の第2請求項の車両用キャスタ角制御装置
では、キャスタ角設定手段で、該横加速度検出手段の検
出情報に基づいて横加速度の大きさに対応してキャスタ
角が大きくなるように設定され、キャスタ調整速度設定
手段で、このキャスタ角設定手段により設定されるキャ
スタ角が変更された時に横加速度変化検出手段の検出情
報に基づいて横加速度の時間変化の大きさに対応してキ
ャスタ調整が速度を速めるように設定される。制御手段
が、このようにしてキャスタ角設定手段で設定されたキ
ャスタ角とキャスタ調整速度設定手段で設定されたキャ
スタ調整速度とに基づいてキャスタ角調整機構を制御す
る。これにより、例えば横風等の外力が作用した場合に
、車両の走行安定性がその外力の急変状態に応じた速度
で自動的に高められるようになる。
[実施例コ 以下、図面により本発明の一実施例としての車両用キャ
スタ角制御装置について説明すると、第1図はそのキャ
スタ角制御の内容を示すフローチャート、第2,3図は
そのキャスタ角の設定にかかる係数の特性を示すグラフ
、第4図はそのキャスタ調整速度に関する時定数の特性
を示すグラフ、第5図はキャスタが目標値に到達するま
での時間経過を示すグラフ、第6図はその他のキャスタ
調整速度の変更手段である油圧回路部分を示す模式的断
面図、第7図はそのキャスタ角調整機構を示す分解斜視
図、第8図はそのキャスタ角調整機構をそなえたサスペ
ンションを示す斜視図、第9図はそのアクチュエータの
油圧回路構成図である。
まず、本装置を装備する車両のサスペンションについて
説明すると、この実施例のサスペンションは、第8図に
示すように、乗用車用のストラット式のフロントサスペ
ンションであって、左右のストラット1.1は、いずれ
も周知のようにショックアブソーバ2にコイルスプリン
グ3を組合わせて構成され、各ストラット1,1の頭部
が車体4側に固定されている。各ストラット1,1の下
端部には、ナックル5およびハブ6を介して前軸7が回
転自在に装着されている。
また、ストラット1の下端部は、ロアアーム8を介して
、サブフレームを兼ねるように前軸間に設けられたクロ
スメンバー9に連結され、ショックアブソーバ2を懸架
リンクの一部として利用したサスペンションを構成して
いる。
なお、10は、クロスメンバー9に設けたセンターメン
バ、11はディスクブレーキである。
そして、こうしたストラット1,1の頭部IA。
IAの取付部に、この頭部IA、IAをそれぞれ車体4
の前後方向にスライドさせることでキャスタ角を自在に
調整しうるキャスタ角調整機構(スライド機構)12.
12が設けられている。
なお、第8図において、27は駆動シャフト、28はス
タビライザーである。
このキャスタ角調整機構12.12はいずれも同様に構
成されており、第7図に示すように、ストラットタワー
の上面の車体4側に取り着けられたスライドベース14
と、ストラット1の上端に取り付けられてスライドベー
ス14に対してスライドしうるスライド板13とをそな
えている。
スライドベース14は、例えば長手側を車体前後方向に
向けた板部材15の中央に、車体前後方向と平行な略長
方形状の貫通孔16を設けられた構造になっており、貫
通孔16の車幅方向側と対応する二辺の全体に、断面が
ほぼ三角形状の壁で構成される一対のレール部17.1
7を並行に立設されている。このレール部17.17は
いずれも内向きに配置されており、これらの対向するレ
ール部17.17間及び貫通孔16の内部を、ストラッ
ト1の頭部IAが貫通するようになっている。なお、1
7aはレール部17を支える−ためのリブである。
一方、スライダ板13は、スライドベース14のレール
部17.17間の距離に対応した寸法を持つ略長方形の
板部材18と、この板部材18のレール部側の平行な二
辺の全体に設けられ上記のレール部17.17と嵌挿自
在な楔形状をもっ摺動壁部19.19とをそなえている
摺動壁部19.19は、楔状の断面を有し、例えば板部
材18の辺を頂部とした対称な三角形の壁を板部材18
の側部に一体に設けられたもので、上記のレール部17
.17にガタ付くことなく摺接しており、これにより、
スライド板13がレール部17.17間でこのレール部
17.17に案内されて一定方向にスライドしうるよう
になっている。
なお、各摺動壁部19とこれに対向するレール部17と
の間には、例えばローラベアリングを複数並設してなる
ニードルローラベアリング20がスライド方向沿いに介
在され、スライダ板13を車体前後方向に沿って安定さ
せて、スムーズにスライドできるようにしている。第7
図中、21は摺動壁部19の各回つの外側面に設けられ
たベアリング転勤面であり、長方形の凹部よりなってい
る。
そして、ストラット1の上端は、スライドベース14を
貫通してこのスライド板13の中央に設けられた円形の
開口13aに嵌挿されている。また、開口13aの前後
に固定孔22,22が設けられる一方ストラット1の頭
部IAの例えばインシュレータ部分1aに一対(二本)
の取付ボルト23.23が突設されて、固定孔22.2
2にこれらの取付ボルト23.23が締結されることに
より、ストラット1の頭部IAがスライダ板13と一体
化されている。これによって、スライダ板13を前後方
向にスライドさせることでフロントサスペンションのキ
ャスタを可変にできるようにしている。なお、24はス
トラット頭部を締結するためのナツトを示す。
そして、こうしたスライド機構12.12の各スライド
板13には、ストラット頭部を車体前後方向に移動させ
るためのアクチエータ(駆動装置)25がダイレクトに
連結されている。このアクチエータ25としてしは、例
えば図示するように油圧シリンダ25Bを電磁弁等の油
圧切替弁を有する油圧給排系25Aを通じて駆動するよ
うにした油圧式のものが考えられる。
この場合、例えば第9図に示すような油圧回路構成が考
えられる。第9図において、25aは作動油の貯蔵され
るタンク、25bはポンプ、25Cはポンプアキュムレ
ータ、25d、25eはメインアキュムレータ、25f
はフィルタ、25gはリリーフバルブ、25hはチエツ
クバルブ、25i、25j、25に、251はコントロ
ールバルブ、25m、25nはポジションセンサであり
、他の符号は前述と同様なものである。
このアクチエータ25には、制御手段としてのコントロ
ーラ(マイクロコンピュータおよびその周辺回路からな
るもの)26が接続されていて、コントローラ26に取
り込まれる各種センサ(例えば、車速センサや操舵角セ
ンサや横加速度センサ)29からの情報に基づいて、車
速Vや操舵角θや横加速度GYの大きさに応じてキャス
ターの角度を可変できるようにしている。
特に、このコントローラ26には、各センサからの検出
情報に基づいて最適のキャスタ角を設定するキャスタ角
設定部と、このキャスタ角設定部で設定されたキャスタ
角をとるようにキャスタ角調整機構を制御する制御部と
、キャスタ角調整機構によるキャスタ調整の速度を設定
するキャスタ調整速度設定部(制御応答性調整部)とが
設けられている。
また、コントローラ26には、横加速度センサで検出さ
れた車体の横加速度の時間変化を算出する機能(横加速
度変化検品手段)も設けられている。
また、キャスタ角設定部で設定されるキャスタ角(キャ
スタ)の値Cは、 C=C0+ΔC・・・ (1) ただし、Co=キャスタ補助設定値 ΔC:補正補助設定値 と設定できる。
キャスタ補助設定値C9については、第2図に示すよう
に、車速Vに対応して車速Vが大きいほど補助設定値C
0を大きな値に設定するようになっている。したがって
、車速センサで検出された車速Vをこのようなマツプ(
第2図)に対応させることで、キャスタ補助設定値C8
を設定することができる。
また、補正補助設定値ΔCは、直進走行時には、ΔC=
に工・C′         ・・・(2)ただし、K
1:横加速度補正係数(外力補正係数)C′:補正補助
定数 とすることができる。
なお、横加速度補正係数に1は、第3図に示すように横
加速度の大きさ1Gylの増加に対応して増加する係数
である。これは、車両が横風等の横方向外力を受けた時
に車両の走行安定性(直進性)を確保するには横方向外
力が大きいほどキャスタ角を大きくする方が適している
ためである。
キャスタ角設定部では、横加速度補正係数マツプ(第3
図参照)に基づいて横加速度センサの検呂値Gyから横
加速度補正係数に□を求め、この値を補正補助定数C′
に積算し、これをキャスタ補助設定値C8に加算するこ
とで、キャスタ(基準キャスタ)の値Cを設定する。
ただし、このような横加速度補正は直進走行時のみ行な
うようにしている。これは、車両の旋回時には直進性よ
りも操舵性の方が必要な場合が多く、キャスタ角を大き
くすることが車両の走行上必ずしも有利とは限らず、旋
回時には適切な制御が困難なためである。
また、キャスタ調整速度設定部では、第4図に示すよう
に、横加速度の時間変化Gyに応じて時定数Tを設定し
、時定数Tは、時間変化の大きさIGylが大きいほど
小さい値に設定される。
一方、制御部では、実際のキャスタがキャスタ角設定部
で設定されたキャスタ(目標キャスタ)をとるようにキ
ャスタ角調整機構を制御するが、この制御は、キャスタ
調整速度設定部で設定された時定数Tに応じて段階的に
行なうようになっている。例えば時定数Tが小さければ
目標キャスタまで短時間で近づけるようにするが、時定
数Tが大きければ目標キャスタまで比較的時間をかけて
近づけるようにする6 したがって、横加速度が急変するほど、その制御応答、
即ち、キャスタ調整速度が速められ、速やかに目標キャ
スタに近づくようになっている。
本発明の一実施例としての車両用キャスタ角制御装置は
、上述のごとく構成されているので、第1図に示すよう
にキャスタ角制御が行なわれる。
つまり、まず、自動車のイグニッションスイッチのオン
直後等に、制御に関するパラメータ等を初期設定しくス
テップs1)、車速V、操舵角θ及び横加速度GYを各
センサから読込む(ステップS2)。
次のステップS3で、操舵角θが0又はほぼ0であるか
どうかを判断し、操舵角θが0又はほぼ0でなければ、
直進走行中ではないとして、この制御サイクルを終えて
、キャスタ角の調II(変更)は行なわない。
操舵角θが0又はほぼOであれば、直進走行中ではある
として、ステップS4へ進んで、横加速度Gyの大きさ
が0又はほぼOであるかどうかを判断する。
操舵角θがO又はほぼ0でなければ、直進走行中ではな
いとして、この制御サイクルを終えて。
キャスタ角の調整(変更)は行なわない。一方、操舵角
θが0又はほぼ0であれば、直進走行中ではあるとして
、ステップS4へ進む。
ステップS4で、横加速度Gyの大きさが0又はほぼO
であれば、横方向外力の制御は不要となり、この制御サ
イクルを終えて、キャスタ角の調整(変更)は行なわな
い。一方、横加速度Gyの大きさがO又はほぼOでなけ
れば、横方向外力が作用したとして、ステップS5へ進
む。
ステップS5では、基準キャスタ角設定部で、横加速度
の大きさ1Gylに対応して設定された横加速度補正係
数に1に基づいて前述の式(2)から補正補助設定値Δ
Cを設定するとともに、キャスタ調整速度設定部で、横
加速度の時間変化の大きさIGylに対応して時定数T
を設定する。
そして、続くステップS6で、得られた補正補助設定値
ΔCと、車速Vに対応して得られるキャスタ補助設定値
C0とに基づいて、前述の式(1)から、キャスタ角C
を設定する。
そして、実際のキャスタ角がこのようにして設定された
キャスタCになるように、コントローラ26がアクチエ
ータ25を制御して、アクチエータ25によって、各ス
ライダ板13.13が前方あるいは後方側に駆動され、
キャスタ調整されるが、この制御は、時定数T(第4図
参照)に応じた制御速度で行なわれる。
このため、突風のように急な横加速度が作用した時など
には時定数Tが小さくなって速やかにキャスタ調整が行
なわれる。
例えば第5図はキャスタが目標値(目標キャスタ)に到
達するまでの時間経過を示すグラフであるが、時定数が
比較的小さな値T1の場合は鎖線で示し、時定数が比較
的大きな値T2の場合は実線で示している。この例では
、キャスタが目標値に到達するのに、小さな時定数T1
の時には3制御サイクル(3ステツプ)要し、大きな時
定数T2の時には6制御サイクル(6ステツプ)要して
おり、時定数Tが大きくなると制御が比較的ゆっくりと
行なわれることがわかる。
この結果、直進走行時に車両に外力が作用した場合には
、その外力の大きさに応じてキャスタが増加されるので
直進安定性が適度に高められ、横風等の外力に対してド
ライバが高度な技術を駆使することなく車両を安定走行
できるようになる。
そして、このようなキャスタ制御は横加速度の時間変化
の大きさに応じて、制御速度が速くなるように調整され
るので、急激に作用する外力に対しては速やかにキャス
タ調整がなされる。したがって、突風等に対しても車両
の走行安定性を十分に確保できる。
ところで、キャスタ調整速度の変更を時定数によらず可
変オリフィスを用いて行なうことも考えられる。
つまり、コントロールバルブ25i、25kに通じる作
動油供給油路やコントロールバルブ25j、251に通
じる作動油排出油路等の所要の箇所に、第6図に示すよ
うな可変オリフィスを介設して、この可変オリフィスを
、横加速度が急変したときほど開くように制御すること
で、横加速度の速度が急なほどキャスタ調整が速やかに
行なわれるようになり、上述の実施例と同様に、突風等
に対しても車両の走行安定性を十分に確保できる利点が
得られる。
なお、制御速度を適当な一定値に固定して時定数の制御
は行なわない場合も考えられる。この場合、制御速度が
常に最適とはならないが、適当な制御速度値(一定値)
を設定することで、横風等の横方向外力に対しては車両
の走行安定性をある程度確保できる。
また、ステップS3で操舵角θがO又はほぼ0でないと
されたり、ステップS4で横加速度Gyの大きさが0又
はほぼ0であるとされた場合には、キャスタ角c t−
c = c、とじて、車速Vに応じてキャスタ角Cを設
定してこれに応じてキャスタ角制御を行なうようにして
もよい。
なお、本キャスタ角制御装置は、キャスタ角の調整速度
を横方向加速度の時間変化に応じて調整できるものであ
れば、上述の・実施例(時定数利用のもの)及び変形例
(オリフィス利用のもの)に限るものではない。また、
本キャスタ角制御装置の適用も、この実施例のような構
成のサスペンションやキャスタ角調整機構(スライド機
構)12に限るものではなく、上述のようなキャスタ角
外力補正を行なえるものであれば、他の構成のものにも
広く適用可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の第1請求項の車両用キャ
スタ角制御装置によれば、車両のサスペンションにおい
て、該サスペンションの構成要素を駆動することにより
キャスタ角を調整しうるキャスタ角調整機構と、走行状
態に応じてキャスタ角を設定しうるキャスタ角設定手段
と、車両のキャスタ角が該キャスタ角設定手段で設定さ
れたキャスタ角をとるように該キャスタ角調整機構を制
御する制御手段とをそなえるとともに、車両に加わる横
加速度を検出する横加速度検出手段をそなえて、該キャ
スタ角設定手段が該横加速度検出手段の検出情報に基づ
いて横加速度の大きさに対応してキャスタ角を大きくす
るように構成されるという構成により、横風等の横方向
外力に対して横方向外力の大きさやその変化に応じて適
切にキャスタ角が調整されるようになり、車両の走行安
定性を容易に確保できるようになる利点がある。
また、本発明の第2請求項の車両用キャスタ角制御装置
によれば、車両のサスペンションにおいて、該サスペン
ションの構成要素を駆動することによりキャスタ角を調
整しうるキャスタ角調整機構と、走行状態に最適のキャ
スタ角を設定するキャスタ角設定手段と、車両のキャス
タ角が該キャスタ角設定手段で設定されたキャスタ角を
とるように該キャスタ角調整機構を制御する制御手段と
、該キャスタ角調整機構によるキャスタ調整の速度を設
定するキャスタ調整速度設定手段とをそなえるとともに
、車体に加わる横加速度を検出する横加速度検出手段と
、該横加速度の時間変化を検出する横加速度変化検出手
段とをそなえて、該キャスタ角設定手段が該横加速度検
出手段の検出情報に基づいて横加速度の大きさに対応し
てキャスタ角を大きくするように構成されるとともに、
該キャスタ調整速度設定手段が該キャスタ角設定手段に
よる設定キャスタ角の変更時に該横加速度変化検出手段
の検出情報に基づいて横加速度の時間変化の大きさに対
応してキャスタ調整の速度を速めるように構成されると
いう構成により、横風等の横方向外力に対して横方向外
力の大きさやその変化に応じて適切なキャスタ角にしか
も適切な速度で調整されるようになり、車両の走行安定
性を常に十分に確保できるようになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜9図は本発明の一実施例としての車両用キャスタ
角制御装置を示すもので、第1図はそのキャスタ角制御
の内容を示すフローチャート、第2.3図はそのキャス
タ角の設定にかかる係数の特性を示すグラフ、第4図は
そのキャスタ調整速度に関する時定数の特性を示すグラ
フ、第5図はキャスタが目標値に到達するまでの時間経
過を示すグラフ、第6図はその他のキャスタ調整速度の
変更手段である油圧回路部分を示す模式的断面図、第7
図はそのキャスタ角調整機構を示す分解斜視図、第8図
はそのキャスタ角調整機構をそなえたサスペンションを
示す斜視図、第9図はそのアクチュエータの油圧回路構
成図である。 1−ストラット、IA−ストラット1の頭部、1a−イ
ンシュレータ部分、2−ショックアブソーバ、3−コイ
ルスプリング、4−車体、5−ナックル、6−ハブ、7
−前輪、8−ロアアーム。 9−クロスメンバー、10−センターメンバ、11−デ
ィスクブレーキ、12−キャスタ角調整機構(スライド
機構)、13−スライド板、13a−開口、14−スラ
イドベース、15−板部材、16−貫通孔、17−レー
ル部、17a−レール部、18−板部材、19−摺動壁
部、20−ニードルローラベアリング、22−@室孔、
23−取付ボルト、24−ナツト、25−アクチエータ
(駆動装置)、25A−油圧給排系、25B−油圧シリ
ンダ、25a=タンク、25b−ポンプ、25cm−ポ
ンプアキュムレータ、25d、25e−メインアキュム
レータ、25f−フィルタ、25g−−リリーフバルブ
、25 h−・−チエツクバルブ、25i、25j、2
5に、251−コントロールバルブ、25m、25n−
ポジションセンサ、26−コントローラ、27−駆動シ
ャフト、28−スタビライザー、29−各種センサ(車
速センサや操舵角センサや横加速度センサ等)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両のサスペンションにおいて、該サスペンショ
    ンの構成要素を駆動することによりキャスタ角を調整し
    うるキャスタ角調整機構と、走行状態に応じてキャスタ
    角を設定しうるキャスタ角設定手段と、車両のキャスタ
    角が該キャスタ角設定手段で設定されたキャスタ角をと
    るように該キャスタ角調整機構を制御する制御手段とを
    そなえるとともに、車両に加わる横加速度を検出する横
    加速度検出手段をそなえて、該キャスタ角設定手段が該
    横加速度検出手段の検出情報に基づいて横加速度の大き
    さに対応してキャスタ角を大きくするように構成されて
    いることを特徴とする、車両用キャスタ角制御装置。
  2. (2)車両のサスペンションにおいて、該サスペンショ
    ンの構成要素を駆動することによりキャスタ角を調整し
    うるキャスタ角調整機構と、走行状態に最適のキャスタ
    角を設定するキャスタ角設定手段と、車両のキャスタ角
    が該キャスタ角設定手段で設定されたキャスタ角をとる
    ように該キャスタ角調整機構を制御する制御手段と、該
    キャスタ角調整機構によるキャスタ調整の速度を設定す
    るキャスタ調整速度設定手段とをそなえるとともに、車
    体に加わる横加速度を検出する横加速度検出手段と、該
    横加速度の時間変化を検出する横加速度変化検出手段と
    をそなえて、該キャスタ角設定手段が該横加速度検出手
    段の検出情報に基づいて横加速度の大きさに対応してキ
    ャスタ角を大きくするように構成されるとともに、該キ
    ャスタ調整速度設定手段が該キャスタ角設定手段による
    設定キャスタ角の変更時に該横加速度変化検出手段の検
    出情報に基づいて横加速度の時間変化の大きさに対応し
    てキャスタ調整の速度を速めるように構成されているこ
    とを特徴とする、車両用キャスタ角制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020052382A (ko) * 2000-12-26 2002-07-04 이계안 휠 캐스터 자동 조절 장치
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