JPH049441A - 耐食性に優れた耐摩耗合金 - Google Patents

耐食性に優れた耐摩耗合金

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JPH049441A
JPH049441A JP11425290A JP11425290A JPH049441A JP H049441 A JPH049441 A JP H049441A JP 11425290 A JP11425290 A JP 11425290A JP 11425290 A JP11425290 A JP 11425290A JP H049441 A JPH049441 A JP H049441A
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JP
Japan
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alloy
wear
corrosion resistance
resistance
nitric acid
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Pending
Application number
JP11425290A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Minamide
南出 俊幸
Masao Morishita
政夫 森下
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐食・耐摩耗性を有する合金に係り、特にエン
ジニアリングプラスチックやゴム等の可塑物の射出成形
機及び押出成形機用のシリンダ材料に好適で、特に塩素
系ガスに対する耐食性に優れた耐摩耗合金に関するもの
である。
(従来の技術) 一般に、樹脂やゴム等の可塑物の射出成形や押出成形で
は、加熱された可塑物をシリンダ内に充填してプランジ
ャー等により加圧し成形される。
一方、近年、樹脂は高性能化し、剛性・強度向上のため
にグラスファイバー等の強化材の含有に加えて、難燃性
或いは摺動性等の機能を付与するため各種添加剤を含有
しており、これらの添加剤がらは強腐食性のふっ素糸ガ
スや塩素系ガスが発生する。このため、シリンダ部材に
は、耐摩耗性と共に、従来よりも優れた耐食性が要求さ
れる。
従来より、この種のシリンダ部材には、一般に自溶性の
耐食・耐摩耗Ni基合金又はco基合金が用いられてお
り、これを遠心鋳造法によってシリンダ内面にライニン
グして利用されている(特公平1−46573号、特開
平1−116046号参照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、自溶性耐食・耐摩耗合金の場合、耐摩耗
性は優れているものの、腐食ガスに対する耐食性が十分
でなく、特に腐食性の強いCPを含む塩素系ガス雰囲気
中での耐食性が極めて悪いという問題点がある。
また、自溶性合金は、還元性雰囲気中(例えば5塩酸、
ふっ酸、硫酸雰囲気中)ではある程度の耐食性を示すも
のの、酸化性雰囲気中(例えば、硝酸雰囲気中)では全
く耐食性がないという問題点もある。今後需要拡大が予
測される高性能樹脂(PI、PAI、PEI等)の成形
中には、樹脂のCN基よりNOXガスの発生(耐硝酸性
)が予想され、シリンダ内部は酸化性雰囲気になり、こ
の場合、自溶性合金では全く対応できない。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであって、
塩素系ガスが発生する還元性雰囲気中或いはNOx系ガ
スが発生する酸化性雰囲気中においても、十分な耐食性
及び耐摩耗性を有する新規な合金を提供することを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため1本発明者は、従来の自溶性タ
イプの合金(例えば、Ni −Cr −B −5i−C
合金)は自溶性であるが故にMo等の耐食性向上元素を
添加できないことを考慮し、還元性雰囲気(中でも特に
塩酸雰囲気)並びに酸化性雰囲気(硝酸雰囲気)の両環
境下において優れた耐食性を示す新規な合金を種々検討
した結果、Cu及びM。
の添加により塩酸雰囲気中並びに硝酸雰囲気中での耐食
性を改善できること、加えてCOの添加とB量の最適化
により更に硝酸雰囲気中での耐食性を改善できることを
見出した。そして、更に成分組成について検討した結果
、塩酸雰囲気中及び硝酸雰囲気中に対して耐食性の優れ
た新規な合金を見出し、ここに本発明をなしたものであ
る。
すなわち、本発明は、Si:1.5〜6%、B:1゜5
〜4%、Cr:12〜24%1M、o:1.5〜8%。
Cu:0.8〜5%、Fe:3〜8%−C:O,1〜1
%及びCo:8〜15%を含有し、残部がNi及び不可
避的不純物からなることを特徴とする耐食性に優れた耐
摩耗合金を要旨とするものである。
以下に本発明を更に詳述する。
(作用) まず、本発明における化学成分の限定理由について説明
する。
Si:15〜6% Siは合金表面に緻密な5in2の皮膜を形成して凝着
摩耗を抑止する作用があり、また合金溶湯の流動性を高
め、脱酸剤としても有効な元素である。これらの効果を
発揮させるためには、最低1゜5%が必要である2しか
し、6%を超えると珪化物の生成量が多くなり、靭性が
低下するので好ましくないので、Si量は1.5〜6%
の範囲とする。
B:1.5〜4% BはNi、 Cr、 Mo、Coと硬質の硼化物を形成
して耐摩耗性、特にアブレシブ摩耗の向上に寄与する元
素である。これらの作用を効果的に発揮させるためには
、最低1.5%が必要である。しかし、4%を超えると
耐食性が劣化すると共に合金が脆化するので、B量は1
.5〜4%の範囲とする。
Cr:12〜24% CrはNi中に固溶して合金を不働態化させ、耐食性を
向上させる作用を有するが、このためには最低12%が
必要であるわまた、CrはBと共に硬質の硼化物を、C
と共に炭化物をそれぞれ形成して耐摩耗性向上に寄与す
る作用がある。しかし、24%を超えると合金の脆化が
著しくなるので好ましくない。したがって、Cr量は1
2〜24%の範囲とする。
Mo:1,5〜8% MoはNl中に固溶して耐食性を向上させる作用を有し
、特に耐塩酸性を改善するのに有効である。
このためには最低1.5%が必要であるが、8%を超え
て添加してもその効果は飽和するので、Mo量は1.5
〜8%の範囲とする。
Cu:0.8〜5% CuはMoと共にNi中に固溶して耐食性を向上させる
作用を有し、特に耐塩酸性を改善するのに有効である。
このためには最低0.8%が必要であるが、5%を超え
て添加してもその効果は飽和し、合金が脆化するので、
Cu量は0.8〜5%の範囲とする。
Fe:3〜8% Feは材料の熱間及び冷間加工性を向上させると共に耐
摩耗性を改善する作用があり、このためには最低3%が
必要である。一方、8%を超えると1食性を劣化させる
ので、Fe量は3〜8%の範囲とする。
C:0.1〜1% CはCr、Feと炭化物を形成して耐摩耗性の向上に寄
与する元素であり、且つ本合金成分系においては耐食性
の向上にも寄与する元素である。この作用を発揮させる
ためには最低0.1%が必要である。しかし、1%を超
えると炭化物の生成量が多くなり5合金が脆化するので
、C量は0.1〜1%の範囲とする。
CO:8〜15% Coは耐食性、特に本合金成分系においては耐硝酸性を
改善するのに有効であり、またBと共に硬質の硼化物を
形成して耐摩耗性の向上にも有効な元素である。加えて
耐熱性を向上させる作用も有する。そのためには最低8
%が必要である。しかし、15%を超えて添加しても耐
食性改善効果が飽和すると共に靭性が低下するので、C
o量は8〜15%の範囲とする。
Ni:残部 Niは耐食性の向上に効果のある元素であり、特にハロ
ゲンガスに対する腐食抵抗が大きい。また、Bと共に硬
質の硼化物を形成して耐摩耗性を向上させる効果がある
ので、残部はNiとした。
なお、残部のNiには不可避的不純物が随伴され得るが
、それらは本発明の効果を損なわない範囲で許容可能で
きることは云うまでもない。
上記化学成分を有する高合金は、鋳造合金として高耐食
性・耐摩耗性を有する種々の部材に使用できる。しかし
、アトマイズ法で急冷凝固により粉末とし、これをHI
P(熱間静水圧プレス)成形するプロセスによれば、上
記特性が十分に発揮され、高性能の製品が得られる。し
たがって、本発明合金はプラスチック等の射出成形機及
び押出成形機用のシリンダ部材に好適である。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 第1表に示す化学成分を有する合金を常法により溶解、
鋳造した。
得られた各試料について硬さを測定すると共に腐食試験
及び摩耗試験を行った。
なお、腐食試験片としては6 、5 mmφX10mm
Qのものを用い、これを50℃に保持した20%塩酸中
及び6%硝酸中にそれぞれ100時間時間浸漬し、腐食
減量を測定して各々塩酸雰囲気中及び硝酸雰囲気中での
耐食性を評価した。
また、摩耗試験は、大越式摩耗試験機を用い。
相手材5UJ−2、最終荷重6.3kg、摩擦速度0.
94m/s、摩擦速度400mの条件で行い、比摩耗量
を測定して耐摩耗性を評価した。
これらの評価結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、本発明材の合金陽1〜NQ
7は、いずれもシリンダに必要とされる硬さ(HV60
0以上)、耐摩耗性を有すると共に。
耐塩酸性及び耐硝酸性が優れていることがわかる。
一方、従来材のうち1合金翫8は、Mo、Cu及びCo
を含有していないため、耐塩酸性及び耐硝酸性が劣って
いる。合金No 9は、Coを含有していないため、耐
硝酸性に劣っている。合金NcilOは、Crの含有量
が低く且っMoとCuを含有していないため、耐塩酸性
及び耐硝酸性が劣っている。
また、比較材のうち5合金Na1lは、Bの含有量が低
いため、生成する硼化物量が少なくなり、硬さが不足し
ている。合金No J−2は、Bの含有量が高いため、
耐硝酸性が劣化している。合金尚13は、Crの含有量
が低いため、耐塩酸性及び耐硝酸性が劣っている。合金
Nα14は、Crの含有量が高いため、合金が硬くなり
、脆化の傾向を示している。合金NQ15とNa 16
は、各々MO1Cυの含有量が低いため、耐塩酸性及び
耐硝酸性が極めて悪い。合金NQ17は、Coの含有量
が低いため、耐硝酸性が悪い。合金&18は、coの含
有量が高くなっているが、特性の改善効果がそれほど大
きくない。
[以下余白] (発明の効果) 以上詳述したように、本発明合金は、Niをベースとし
、これに適量のCr、Si、Fe並びにCu及びMoを
添加し、更にC,B及びCOを添加した特定の化学成分
に詞整されているので、従来材の耐摩耗性を維持し、且
つ塩酸雰囲気中並びに硝酸雰囲気中での耐食性に優れて
いる。したがって、今後ますます需要が拡大する高機能
・高性能なエンジニアリングプラスチックの射出成形や
押出成形機用のシリンダ材料に好適である。
また1本発明合金は鋳造合金として広く使用できるが、
更にアトマイズ法によって急冷凝固粉とし、これをHI
P成形して製品を得るプロセスにも適用でき、より高性
能の各種部材を製造することができる。
特許呂願人  株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中  村   尚

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 重量%で(以下、同じ)、Si:1.5〜6%、B:1
    .5〜4%、Cr:12〜24%、Mo:1.5〜8%
    、Cu:0.8〜5%、Fe:3〜8%、C:0.1〜
    1%及びCo:8〜15%を含有し、残部がNi及び不
    可避的不純物からなることを特徴とする耐食性に優れた
    耐摩耗合金。
JP11425290A 1990-04-27 1990-04-27 耐食性に優れた耐摩耗合金 Pending JPH049441A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110300016A1 (en) * 2009-02-17 2011-12-08 Mec Holding Gmbh Wear resistant alloy
EP2436793A1 (de) * 2008-10-20 2012-04-04 H.C. Starck GmbH Metallpulver

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2436793A1 (de) * 2008-10-20 2012-04-04 H.C. Starck GmbH Metallpulver
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