JP3430498B2 - 溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材料 - Google Patents

溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性および耐磨耗性
に優れた溶射用自溶合金材料に関する。
【0002】
【従来の技術】耐食性および耐磨耗性が要求される材料
としては、例えば、自動車用表面処理鋼板の表面処理を
行う連続電気メッキラインにおいて、メッキ液(ZnS
4 +H2SO4)に触れる陰極として使用される通電ロ
ール、前記鋼板の表面処理後の酸洗処理時に使用される
ブラシバックアップロール等がある。前記通電ロールや
ブラシバックアップロールは、メッキ液や酸洗溶液に対
する耐食性と、接触する鋼板に対する耐磨耗性が要求さ
れていることから、Ni−Cr−Mo系耐食合金の鋳
造、クロムメッキ、Ni基自溶合金溶射皮覆等によって
製造されているが、近年、前記鋼板の製造原価を低下さ
せるために、ラインの速度の向上、メッキ溶液や酸溶液
の種類、濃度や温度等の使用条件が、増々苛酷になって
きており、従来以上の厳しい特性が要求されている。前
記通電ロールやブラシバックアップロールにおいては、
耐食性の良好な材料は耐磨耗性が悪く、一方耐磨耗性の
良好な材料は耐食性に劣るというように、これらの両特
性を具備した材料は知られていない。従って、せいぜい
1週間〜1ケ月程度で使用寿命に至るため、短期間の操
業毎にラインの稼働を停止して、前記ロールの新規交換
あるいはロール表面の再研磨(補修)を行わなければな
らず、このことは、ラインの回転率を低いものとし、前
記鋼板の生産性を著しく低下させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
欠点を解消し、優れた耐食性および耐磨耗性の両方の特
性を兼ね備えた溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材料を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
として、本発明の第1の溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材
料は、粉末状、棒状などの形状を有し、ガス式溶射用な
どに好適なものであり、その成分、組成は、Cを0.1
〜0.4重量%、Siを3.5〜4.5重量%、Crを
18〜20重量%、Moを16〜18重量%、Cuを
1.5〜2.5重量%、Feを2.5〜3.5重量%、
Mnを0.1〜0.4重量%、Bを3.0〜4.0重量
%含み、残部がNiおよび不可避不純物である。この耐
食・耐磨耗自溶合金材料において、CrとMoの合計が
37重量%以下であること、CuとFeの合計が4.5
重量%以上であることが好ましく、粉末の場合、その主
な粒度が45〜125μmの範囲内であることが好まし
い。また、本発明の第2の溶射用耐食・耐磨耗自溶合金
材料は、WC−Niサーメット粒子またはWC−NiC
rサーメット粒子からなる粉末35〜50重量%と、残
部の、上記第1の本発明の自溶合金粉末との混合粉末で
ある。この耐食・耐磨耗自溶合金材料において、球形状
のWC−Niサーメット粒子およびWC−NiCrサー
メット粒子の主な粒度は、45〜125μmの範囲内で
あることが好ましい。
【0005】
【作用】まず、本発明の第1の溶射用耐食・耐磨耗自溶
合金材料について説明する。 C:Cは主にCr、Moと結合して複炭化物を形成して
溶射皮膜全体の硬さを高め、耐磨耗性の向上に寄与する
元素であるが、その含有量が0.1重量%未満では炭化
物の量が少ないために充分な耐磨耗性が得られない。ま
た、0.4重量%を超える過度の添加は、複炭化物の形
成量が多くなり過ぎて耐食性および靱性が低下するた
め、その範囲は0.1〜0.4重量%とする。 Si:SiはBとともに溶射用自溶合金材料の必須元素
であり、脱酸剤としての作用の他に、自溶性を与え、さ
らにはマトリックス中に固溶して溶射皮膜の硬さや耐磨
耗性の向上に寄与する。その含有量は3.5重量%未満
では前記特性が充分に得られず、また、4.5重量%を
超えると硬さが高くなり過ぎて脆くなり、加工時や使用
時にクラックが発生し易くなるため、その範囲は3.5
〜4.5重量%とする。
【0006】Cr:CrはCと結合して複炭化物を形成
し、またBと結合して複硼化物を形成することにより、
硬さを高め、耐食性および耐磨耗性を著しく向上させる
必須の元素である。その含有量は18重量%未満では複
炭化物や複硼化物の形成が不充分で高い耐食性および耐
磨耗性が得られず、また20重量%を超えると、靱性の
低下、融点の上昇、自溶性の低下が生じるとともに、加
工面にブローホール等の欠陥を招き易くなるため、その
範囲は18〜20重量%とする。 Mo:MoはCrと同様、Cと結合して複炭化物を形成
し、またBと結合して複硼化物を形成することにより、
耐食性および耐磨耗性を大幅に向上させる必須の元素で
ある。その含有量は16重量%未満では前記複炭化物お
よび複硼化物を形成する作用が小さく、また、18重量
%を超えてもさらなる効果の向上は大きく期待できず、
かえって靱性や自溶性の低下を招くので、その含有量は
Cr含有量以下の16〜18重量%とする。また、同族
の元素であるCrとMoとの合計を34〜37重量%と
すると、溶射皮膜の脆化や自溶性の低下を抑制し易く好
ましい。
【0007】Cu:Cuは、Niマトリックス中に固溶
して溶射皮膜全体の強度を高め、さらには複炭化物や複
硼化物の形成を促し、組織を安定させる必須の元素であ
る。また、高温環境下において、Cuの存在により、こ
れらの複炭化物、複硼化物は安定した状態になるため、
優れた耐食性と耐磨耗性を得ることができる。その含有
量は1.5重量%未満であると複炭化物と複硼化物が形
成される量も不充分となるため、所望の耐食性および耐
磨耗性が得られず、また、2.5重量%を超えると複炭
化物や複硼化物の形成作用が大きくなりすぎて溶射皮膜
の脆化を招き、さらには高温において酸化が激しくなる
ため、その範囲は1.5〜2.5重量%とする。 Fe:Feは、Niマトリックス中に固溶してCuの場
合と同様、溶射皮膜全体の強度を向上させる元素であ
る。その含有量が2.5重量%未満では前記作用が小さ
く、また、その含有量が3.5重量%を超えると、溶射
皮膜の硬さが低下し、耐食性および耐磨耗性の劣化をも
たらすため、その含有量は2.5〜3.5重量%とす
る。また、CuとFeとの合計を4.5〜6.0重量%
とすると、CrとMoの含有による溶射皮膜の脆化およ
び耐食・耐磨耗性の低下を抑制し易く好ましい。
【0008】Mn:Mnは脱酸剤としての作用の他に、
再溶融処理時の湯流れ性(溶湯の流動性)を向上させて
自溶性を促すための元素であるが、0.1重量%未満で
は前記作用は得られず、また0.4重量%を超える添加
は溶射皮膜の靱性を低下させるとともに、耐食性をも劣
化させるため、その含有量は0.1〜0.4重量%とす
る。 B:Bは、Siと同様、溶射用自溶合金材料の必須元素
であり、自溶性を与えるほかに、CrおよびMoと結合
してCr−Mo−Ni系複硼化物を形成して溶射皮膜全
体の硬さを高めて耐食性および耐磨耗性の向上に寄与す
る必須の元素である。その含有量が3.0重量%未満で
は前記複硼化物の形成量が少ないために充分な耐食性と
耐磨耗性が得られず、また4.0重量%を超える添加は
複硼化物の形成量が多くなり過ぎて靱性が低下するた
め、その範囲は3.0〜4.0重量%とする。 Ni:Niは、本発明の耐食・耐磨耗自溶合金材料のマ
トリックス(基質)を形成する元素である。
【0009】次に、本発明の第2の溶射用耐食・耐磨耗
自溶合金材料について説明する。この耐食・耐磨耗自溶
合金材料は、WC−Niサーメット粒子またはWC−N
iCrサーメット粒子からなる粉末35〜50重量%
と、残部の、上記第1の本発明の自溶合金粉末との混合
粉末である。上記第1の本発明の自溶合金粉末に、WC
−Niサーメット粒子またはWC−NiCrサーメット
粒子からなる粉末を添加することにより、さらなる耐磨
耗性を向上させることができる。WC−Niサーメット
粒子またはWC−NiCrサーメット粒子を添加する場
合、その含有量は35〜50重量%であるのが好まし
い。35重量%未満であると、耐磨耗性の向上が少な
く、また50重量%を超えると耐食性が劣化し、さらに
再溶融処理時に酸化が激しくなり、ブローホールやピン
ホール等の欠陥が溶射皮膜中に発生し易くなる。また、
WC−Niサーメット粒子およびWC−NiCrサーメ
ット粒子の粒度は45〜125μmであるのが好まし
い。45μm未満であると、再溶融処理の際、溶射皮膜
中に微粒子が均一に分布せず、また125μmを超える
と、酸化が進み自溶性が低下して、ピンホール等の欠陥
が発生し易くなる。
【0010】さらに、WC−Niサーメット粒子および
WC−NiCrサーメット粒子の形状は球形状を呈した
ものが好ましい。従って、WC−Niサーメット粒子お
よびWC−NiCrサーメット粒子を製造するには、W
C粉末と、Ni粉末またはNi−Cr合金粉末とを混合
した混合粉末に、有機質のバインダーを加えて造粒した
後、高温で焼結する造粒−焼結法を採用することが好ま
しい。溶解インゴットを粉砕する鋳造−粉砕法や焼結体
を粉砕する焼結−粉砕法等で製造した粒子は、その形状
が角形状であり、溶射皮膜と接触した相手材を傷つけ易
いため好ましくない。WC−Niサーメット粒子におい
て、バインダーとなるNiの含有量は12〜17重量%
が好ましい。12重量%未満では耐食性が低下し、ま
た、17重量%を超えると、粒子の硬さが低いため耐磨
耗性が向上し難くなる。WC−NiCrサーメット粒子
において、バインダーとなるNi−Cr合金の含有量
は、25〜30重量%が好ましい。この含有量が25重
量%未満では靭性および耐食性が低下し、また、30重
量%を超えると耐磨耗性が低下する。さらに、このNi
−Cr合金のCr含有量%は、18〜25重量%が好ま
しい。
【0011】
【実施例】
[実施例1、2]まず、所望の成分組成になるように配
合した原料を高周波誘導真空溶解炉を用いて真空溶解
し、得られた1500℃程度の溶湯を水アトマイズ法に
よって合金粉末にした。この合金粉末を熱風乾燥後、振
動式分級機にて45〜125μmに分級し、溶射用自溶
合金材料を作製した。これらの合金粉末の化学組成を表
1に示す。これらの合金粉末を用いて粉末式フレーム溶
射ガンにより、ステンレス鋼の母材上に3mmの厚さに
溶射した。次に、燃焼炎トーチ(酸素−アセチレンバー
ナ)にて1000℃以上に加熱し、再溶融処理を施して
自溶合金溶射皮膜を形成し、さらに、この皮膜の表面を
切削および研磨して試験片を作製した。この後、各試験
片の硬さ、耐磨耗性および耐食性を調べたところ、表2
に示す結果が得られた。
【0012】なお、硬さ試験は、ロックウェル(Cスケ
ール)とマイクロビッカース(荷重1kg)で行った。
磨耗試験は、スガ式往復運動磨耗試験機を用い、荷重;
1kg、往復回数;1600回(DS(ダブルストロー
ク))、相手材;SiC#320研磨紙の条件でJIS
H 8503(めっきの耐磨耗性試験方法)の第9項
(往復運動磨耗試験法)に準じて磨耗減量を測定し、耐
磨耗性WR(DS/mg)を求めた。また、腐食試験
は、試験片の大きさを2×10×30mmとし、液温6
0℃、浸漬時間24時間の条件で5重量%硫酸水溶液お
よび5重量%フッ硝酸水溶液中でそれぞれ行った。さら
に、比抵抗値の測定および通電下におけるメッキ液中の
腐食試験を行った。この際の腐食試験は、30重量%Z
nSO4+2重量%H2SO4 水溶液中に浸漬(60℃±
5℃)した試験片を陰極として、電流密度100mA/
cm2 で1週間通電し、腐食減量を測定し、耐食性を求
めた。以上により、表3に示す結果が得られた。
【0013】[実施例3〜5]まず、実施例1と同様に
して、実施例1と同様の成分の自溶合金粉末を作製し
た。これらの自溶合金粉末の化学組成を表1に示す。次
に、WC−12重量%Ni粉末およびWC−25重量%
NiCr粉末を上記自溶合金粉末に表1に示す混合比で
混合して溶射用自溶合金材料を作製した。なお、上記W
C−12重量%Ni粉末は、WC微粉末とNi微粉末と
有機質のバインダーとを混合して造粒した後、高温で焼
結する造粒−焼結法により作製し、粒子の粒度を45〜
125μmの範囲に入るように分級したもので、粒子の
形状は球形状を呈する。また、WC−25重量%NiC
r粉末は、12重量%Ni微粉末の代わりに25重量%
Ni−Cr合金微粉末を使用した以外は、上記WC−1
2重量%Ni粉末と同様に作製し、粒子の粒度、形状も
上記WC−12重量%Ni粉末と同様である。これらの
溶射用自溶合金材料を用いて、粉末式フレーム溶射ガン
により溶射する以後は、実施例1と同様に試験した。得
られた結果を表2および表3に示す。
【0014】[従来例1]市販のNi−Cr−Mo系合
金の鋳造品を入手した。この鋳造品の化学組成を表1に
示す。この鋳造品の諸特性を実施例1と同様にして測定
した。得られた結果を表2および表3に示す。 [従来例2〜4]市販の溶射用自溶合金材料を入手し
た。これらの合金粉末の化学組成を表1に示す。これら
の合金粉末を用いて、粉末式フレーム溶射ガンにより溶
射する以後は、実施例1と同様に試験した。得られた結
果を表2および表3に示す。 [従来例5]市販のCrメッキ品を入手した。このCr
メッキ品の諸特性を実施例1と同様にして測定した。得
られた結果を表2および表3に示す。
【0015】
【表1】 (重量%、残部:Ni) C Si B Cr Mo Fe Cu W Mn WC-Ni WC-NiCr WC-Co 実施例1 0.38 4.4 3.2 18.4 17.8 2.6 2.3 - 0.2 - - - 実施例2 0.13 3.6 3.3 19.8 16.1 3.2 1.7 - 0.4 - - - 実施例3 0.30 3.9 3.5 18.8 16.7 2.9 2.1 - 0.1 35.0 - - 実施例4 0.25 4.0 3.8 18.0 17.0 2.7 1.9 - 0.1 50.0 - - 実施例5 0.20 4.2 4.1 19.5 16.5 3.4 2.0 - 0.3 - 35.0 - 従来例1 0.02 0.1 - 16.3 17.1 5.2 - 4.3 - - - - 従来例2 0.65 4.2 3.5 16.0 2.3 2.5 2.1 - - - - - 従来例3 0.30 3.1 2.5 16.1 - 2.0 - - - - - 50.0 従来例4 0.70 4.4 2.7 13.9 1.2 3.8 - - - 35.0 - - 従来例5 C r メ ッ キ
【0016】
【表2】 硬 さ 耐磨耗性 5% 硫酸 5%フッ硝酸 (HRC) (Hv) (DS/mg) (g/m2・hr) (mg/cm2・day) 実施例1 57 740 118 0.13 8.4 実施例2 58 765 125 0.11 7.9 実施例3 59 778 188 0.20 14.7 実施例4 60 792 213 0.25 14.8 実施例5 58 769 168 0.18 12.8 従来例1 HR B90 201 33 0.09 5.8 従来例2 57 732 130 0.39 10.8 従来例3 59 772 270 127.4 175.4 従来例4 56 727 205 86.4 94.8 従来例5 68 1080 127 108.5 152.2
【0017】
【表3】
【0018】表2および表3に示される結果から、次の
ことが分かる。すなわち、実施例1〜5の材料は、いず
れも、優れた耐食性と耐磨耗性を兼ね備えた材料であ
る。これに対して、従来材料は、耐食性が良好であると
耐磨耗性が劣り(従来例1)、耐磨耗性が良好であると
耐食性が劣っており(従来例2〜5)、耐食性および耐
磨耗性のうちのいずれかの特性が劣っている。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、優れた耐食性および耐
磨耗性の両方の特性を兼ね備えた溶射用耐食・耐磨耗自
溶合金材料を提供することができる。従って、本発明の
溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材料を、電気メッキ通電ロ
ールやブラシバックアップロール用等の溶射皮膜材とし
て用いると、優れた耐食性と耐磨耗性により、長い使用
寿命を示しラインの連続運転時間を大幅に延長すること
ができるため、鋼板の生産性を著しく向上させる効果が
得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 4/00 - 4/18 C22C 19/05

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cを0.1〜0.4重量%、Siを3.
    5〜4.5重量%、Crを18〜20重量%、Moを1
    6〜18重量%、Cuを1.5〜2.5重量%、Feを
    2.5〜3.5重量%、Mnを0.1〜0.4重量%、
    Bを3.0〜4.0重量%含み、残部がNiおよび不可
    避不純物である溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材料。
  2. 【請求項2】 CrとMoの合計が37重量%以下であ
    る請求項1に記載の溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材料。
  3. 【請求項3】 CuとFeの合計が4.5重量%以上で
    ある請求項1または2に記載の溶射用耐食・耐磨耗自溶
    合金材料。
  4. 【請求項4】 形状は、粉末状である請求項1、2また
    は3に記載の溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材料。
  5. 【請求項5】 形状は、棒状である請求項1、2または
    3に記載の溶射用耐食・耐磨耗自溶合金材料。
  6. 【請求項6】 粉末粒子の主な粒度が45〜125μm
    の範囲内である請求項4に記載の溶射用耐食・耐磨耗自
    溶合金材料。
  7. 【請求項7】 球形状のWC−Niサーメット粒子また
    はWC−NiCrサーメット粒子からなる粉末35〜5
    0重量%と、残部の、請求項4または6に記載の自溶合
    金粉末との混合粉末である溶射用耐食・耐磨耗自溶合金
    材料。
  8. 【請求項8】 球形状のWC−Niサーメット粒子また
    はWC−NiCrサーメット粒子の主な粒度は、45〜
    125μmの範囲内である請求項7に記載の溶射用耐食
    ・耐磨耗自溶合金材料。
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