JPH0493667A - コモンモードノイズ測定方法 - Google Patents

コモンモードノイズ測定方法

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JPH0493667A
JPH0493667A JP20716590A JP20716590A JPH0493667A JP H0493667 A JPH0493667 A JP H0493667A JP 20716590 A JP20716590 A JP 20716590A JP 20716590 A JP20716590 A JP 20716590A JP H0493667 A JPH0493667 A JP H0493667A
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JP
Japan
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voltage
common mode
noise
mode noise
measuring
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Application number
JP20716590A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Katsuyama
芳郎 勝山
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 コモンモードノイズ発生源の内部インピーダンス及びノ
イズ発生電圧の測定方法に関し、コモンモードノイズ発
生源の内部インピーダンス及びノイズ発生電圧を測定に
よって算出するこ′とが可能な測定方法を提供すること
を目的とし、コモンモードノイズを発生するコモンモー
ドノイズ発生源の内部インピーダンス(Zs)とノイズ
発生電圧(Vs)を測定対象とし、インピーダンス(Z
a。
Zb)か予め測定されている並列インピーダンス及び直
列インピーダンスにより構成されるフィルタと、前記コ
モンモードノイズを入力し、任意の周波数におけるコモ
ンモードノイズ電圧を測定することができる電圧測定手
段と、任意の周波数の基準位相電圧を発生して任意のイ
ンピーダンスの入力端子と出力端子の位相差を測定する
ことができる位相差測定手段と、前記電圧測定手段が前
記コモンモードノイズ発生源より直接及び前記フィルタ
を経て入力されたコモンモードノイズを測定して得た任
意の周波数におけるノイズ電圧(V1、V2)と、前記
位相差測定手段が前記ノイズ電圧(VlVt)測定時と
同一周波数により前記基準位相電圧を前記フィルタに接
続した場合と接続しない場合を測定して得た位相差(φ
2−φ1)を入力して任意の周波数におけるコモンモー
ドノイズ発生源の内部インピーダンス(Zs)を算出す
るノイズ発生源内部インピーダンス算出手段と、算出さ
れた該内部インピーダンス(Zs)と、前記電圧測定手
段が前記コモンモードノイズ発生源より直接入力された
コモンモードノイズを測定して得た任意の周波数におけ
る前記ノイズ電圧(V1)を入力してコモンモードノイ
ズ発生源の任意の周波数におけるノイズ発生電圧(Vs
)を算出するノイズ発生電圧算出手段を備えるように構
成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、コモンモードノイズ発生源の内部インピーダ
ンス及びノイズ発生電圧の”測定方法に関する。
近年における電子機器のディジタル化の進展とスイッチ
ング電源の普及に伴い、ディジタル機器、特にスイッチ
ング電源が発生するコモンモードノイズ(同相雑音)が
他の機器、例えばラジオ、テレビ、電話機等に妨害を与
えると言う問題が多発している。
コモンモードノイズは例えば前記スイッチング電源装置
の場合、1次側の電源線を介して共通の電源を使用する
他の機器にノイズを発生させ、また該電源線から対地イ
ンピーダンスが不平衡な通信線等に誘導妨害を与えるこ
とが多い。コモンモードノイズを抑圧する方法としてコ
モンモードノイズ・フィルタをコモンモードノイズを発
生する電源装置の電源線側などに挿入することが有効で
あることが知られている。コモンモードノイズ・フィル
タを設計するためにはコモンモードノイズの発生源の内
部インピーダンスを知る必要があるが、ノイズ発生源が
スイッチング電源の場合、内部インピーダンスが周波数
によって値が太き(変化する複素インピーダンスであり
、従来技術においては簡単に測定する手段がなかった。
このため、従来はコモンモードノイズ発生源の等価回路
を推定し、複雑な回路シミュレーションによって内部イ
ンピーダンスを求める方法がとられていたが、実際には
理論と一致しない例も多く、試行錯誤的な実験や経験に
頼ることが多かった。
このため、適切なコモンモードノイズ・フィルタを設計
するために必要な内部インピーダンスとノイズ発生電圧
を測定によって得られた数値を用いて容易に算出できる
コモンモードノイズの測定方法が求められている。
〔従来の技術〕
代表的なコモンモードノイズの発生源であるスイッチン
グ電源の内部インピーダンスは周波数によって値が太き
(変化する複素インピーダンスであることが知られてお
り、従来技術においては測定が困難とされている。この
ため、ノイズフィルタを設計するに当たっては、スイッ
チング電源の動作から等価回路を推定し、外部に接続し
たインダクタンス成分またはキャパシタンス成分によっ
て共振を起こさせ、その共振周波数からノイズフィルタ
の素子値を決定する方法が用いられている。
しかし、実際には理論どおりにはいかない場合も多く、
試行錯誤的な実験や経験的なアプローチを必要とする場
合も多いとされている。
(以上、北軍 覚「電源用ノイズフィルタ」、「電子技
術J  1990年3月特別増大号172頁1990年
3月9日刊工業新聞社発行、参照)。
即ち、従来技術では測定によってコモンモードノイズ発
生源の内部インピーダンスとノイズ発生電圧を算出する
のに必要な数値が得られる適切な測定方法は開発されて
いない状況にある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来技術においては、コモンモードノイズを吸収するた
めのノイズフィルタを設計するのに必要なコモンモード
ノイズ発生源の内部インピーダンスが得られる適切な測
定方法がなく、等価回路の推定とシミュレーションによ
り内部インピーダンスの推定をおこなっているため、効
率が悪く、またノイズフィルタの最適化が難しいという
問題を有している。
本発明は、コモンモードノイズ発生源の内部インピーダ
ンス及びノイズ発生電圧を測定によって算出することが
可能な測定方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の基本構成図である。
図中、1は測定対象であり、周波数帯域が100k)l
z乃至30 MHzのコモンモードノイズを発生し、該
周波数範囲内の任意の周波数におけるノイズ発生電圧が
V、で内部インピーダンスがZsであるコモンモードノ
イズ発生源、2は前記周波数における複素インピーダン
スZa及びzbが予め測定されている並列インピーダン
ス2a及び直列インピーダンス2bにより構成されるフ
ィルタ、3はコモンモードノイズを入力し、任意の周波
数におけるコモンモードノイズ電圧を終端インピーダン
スZcの両端において測定する電圧測定手段、4は任意
の周波数の基準位相電圧を発生して任意のインピーダン
スの入力端子と出力端子の位相差を測定することができ
る位相差測定手段、5は前記電圧測定手段3が前記コモ
ンモードノイズ発生源lより直接及び前記フィルタ2を
経て入力されたコモンモードノイズを測定して得た任意
の周波数におけるノイズ電圧V1、V2と、前記位相差
測定手段4が前記ノイズ電圧測定時と同一周波数により
前記基準位相電圧を前記フィルタ2に接続した場合と接
続しない場合を測定して得た位相差φ2−φ1を入力し
て任意の周波数におけるコモンモードノイズ発生源1の
内部インピーダンスZsを算出するノイズ発生源内部イ
ンピーダンス算出手段、6は前記ノイズ発生源内部イン
ピーダンス算出手段5において算出された前記内部イン
ピーダンスZsと、前記電圧測定手段3が前記コモンモ
ードノイズ発生源lより直接入力されたコモンモードノ
イズを測定して得た任意の周波数における前記ノイズ電
圧V+を入力してコモンモードノイズ発生源lの任意の
周波数におけるノイズ発生電圧Vsを算出するノイズ発
生電圧算出手段、77−2は電圧測定手段3または位相
差測定手段4がノイズ電圧または位相差を測定する場合
にフィルタ2を挿入または除去するための切替スイッチ
、8−+、  8−1は位相差測定手段4が前記基準位
相電圧により前記フィルタ2の入力端子と出力端子の位
相差を測定するための切替スイッチである。
〔作 用〕
第2図は測定原理を説明する等価回路図で、第2図(1
)はコモンモードノイズ発生源Iと電圧測定手段3の間
にフィルタ2が挿入されていない状態、第2図(2)は
フィルタ2が挿入されている状態の等価回路を示してい
る。
以下、第2図の等価回路図を用いて第1図の構成により
コモンモードノイズ発生源Iの内部インピーダンス及び
ノイズ発生電圧が算出可能である根拠を説明する。
本発明はコモンモードノイズ発生源1において発生する
コモンモードノイズの周波数帯域が100kH,z〜3
0MHzであることを前提とするが、これは通常取り扱
うコモンモートノイスの周波数として一般的な範囲であ
り、かつ上記周波数帯域においては回路定数を集中定数
として取り扱うことが可能であることが知られているた
めである。
なお、系は定常状態にあると仮定する。
また、以下において取り扱う電圧、インピーダンス及び
位相はいずれも前記周波数帯域内の任意の周波数におけ
る値を示すものとする。
第2図(1)より、 (g) fg+式をfc1式に代入すると、 fh) ここで、■1とv2の比を求めると、 を得、また第2図(2)より以下の3式を得る。
Zsl++  Za(It  12)  −Vs、 Z
b12+ Zclt +Za(I2−It) −〇□ tV2 =ZCI2− (bj 上記(b)式及び(C)式を変形して次の2式を得る。
(Zs +Za)It −Za12= Vs  −fe
iZaL  + (Za+Zb+Zc) I2= O(
f)上記(e)式及びげ)式により行列式を作り、I2
を求めると、 2s (Za+Zb+Zc)  −tea (Zb−1
4c)(i) (i)式を更に変形してZ、を求める。
■ (」) ここで、コモンモードノイズ発生源1のノイズ発生電圧
Vsの波形の位相φ。を基準(φ。=0)として、該コ
モンモードノイズ発生源Iの出力部の波形の前記基準波
形との位相の差、即ち、内部インピーダンスZ、による
位相差をφ1(φ1−φ。=φ1)、コモンモードノイ
ズ発生源1にフィルタ2が接続された場合のフィルタ2
の出力部の波形の前記基準波形との位相の差、即ち、前
記内部インピーダンスZ、とフィルタ2の並列及び直列
インピーダンスZa及びzbによる位相差をφ2(φ2
−φG=φ2)とすると、1(ωl + φ1゜ V+=V、e j(ω1 + φ2 V、=V、e で表せるため、V+ とV2の比は、 となり、前記(j)式は次式で表せる。
ここで、フィルタ2を構成する並列及び直列インピーダ
ンスZa、Zb、コモンモードノイズ発生源1に前記フ
ィルタ2を接続した場合とコモンモードノイズ発生源1
のみの場合の位相差φ2−φ1、電圧測定手段3の終端
インピーダンスZc、前記コモンモードノイズ発生源l
のみ接続した場合のノイズ電圧V+及び該コモンモード
ノイズ発生源1に前記フィルタ2を接続した場合のノイ
ズ電圧v2はいずれも任意の周波数における値が後述の
如く測定可能であるため、コモンモードノイズ発生源l
の内部インピーダンスZsは上記i式より算出すること
か可能である。
次にコモンモードノイズ発生源1のノイズ発生電圧Vs
の算出方法を説明する。
コモンモードノイズ発生源1のノイズ発生電圧Vsは前
記(a)式より、 C として求められるが、上記(n)式は電圧測定手段3の
終端インピーダンスZcが既知であれば、前記(ホ)式
によって内部インピーダンスZsが算出され、コモンモ
ードノイズ発生源1より出力されるコモンモードノイズ
電圧V+が測定されればノイズ発生電圧Vsが算出でき
ることを示している。
(n)式におけるvlは前記の如(、 であるが、ノイズ発生電圧Vsは通常絶対値のみが求ま
れば充分であるので、1VS 1を求めるものとすれば Zs + Zc Vs!=        ・  V       =(
I))c によって求まり、(V、(が前記電圧測定手段3によっ
て測定されれば、ノイズ発生電圧の絶対値Vslは上式
によって求まる。
第1図は以上の根拠に基づいてコモンモードノイズ発生
源lの内部インピーダンスZ、及びノイズ発生電圧Vs
を算出することが可能な測定回路の基本構成図を示して
いる。
コモンモードノイズ発生源lの内部インピーダンスZ、
の必要な周波数における値を算出するためには、前記(
ホ)式の各項の前記周波数における値を求める必要があ
るが、第1図において、フィルタ2を構成する並列及び
直列インピーダンスZa。
zbは予め測定することが可能である。また、コモンモ
ードノイズ発生源1に前記フィルタ2を接続した場合と
コモンモードノイズ発生源lのみの場合の位相差φ2−
φ、は実質的にはフィルタ2の入力端子と出力端子の間
の位相差であるから、位相差測定手段4において必要な
周波数の基準位相電圧を発生させ、スイッチ8−1及び
8−2のみを切替えたときの位相と、その状態でスイッ
チ8−1及び8−2を切替えてフィルタ2を挿入したと
きの位相の差を測定すればその位相差が前記位相差φ2
−φ1を示すこととなる。
また電圧測定手段3において終端インピーダンスZcに
既知の値のものを使用して前記コモンモードノイズ発生
源1のみ接続した場合のノイズ電圧v1と該コモンモー
ドノイズ発生源1に前記フィルタ2を接続した場合のノ
イズ電圧v2を測定することが可能であるため、前記内
部インピーダンスZsを算出することができる。更に、
ノイズ発生源内部インピーダンス算出手段5に前記(ホ
)式を内蔵させて上記の各数値を入力することにより、
該内部インピーダンスZ3を容易に算出することが可能
となる。
次に、ノイズ発生電圧Vsの必要な周波数における値を
算出するためには、前記(p)式の各項の前記周波数に
おける値を求める必要があるが、第1図において、電圧
測定手段3の終端インピーダンスZcに既知のものを用
い、前記内部インピーダンスZsをノイズ発生源インピ
ーダンス算出手段5において算出し、コモンモードノイ
ズ発生源1より出力されるノイズ電圧■1を前記電圧測
定手段3において測定することによって必要な数値か得
られ、ノイズ発生電圧Vsが算出可能である。
更に、ノイズ発生電圧算出手段6に前記(p)式を内蔵
させて上記の各数値を入力することにより、該ノイズ発
生電圧Vsを容易に算出することが可能となる。
〔実施例〕
第3図は本発明の一実施例の構成図である。
全図を通じ、同一対象物には同一記号を用い、1はコモ
ンモードノイズ発生源であるスイッチング電源装置、3
は任意の周波数におけるノイズ電圧を測定することが可
能なスペクトラムアナライザ9の電圧測定部、4は該ス
ペクトラムアナライザの位相差測定部、4aはトラッキ
ング・ジェネレータで、位相差測定部4に内蔵されて基
準位相電圧を発生する部分、7−1.〜7−2.は測定
系にフィルタ2を挿入または除去するための切替スイッ
チ、8−1618−+bは位相差測定部により位相差を
測定するための切替スイッチ、9は前記電圧測定部3及
び位相差測定部4をもつスペクトラムアナライザ、10
は前記スイッチング電源装置1に直流電源を供給するバ
ッテリ、11は擬似電源回路網と呼ばれるインピーダン
ス安定化回路網(LIS  N  :  Line  
Impedance  5tabilization 
 Network)で、前記スイッチング電源装置Iの
電源側端子間に一定の高周波インピーダンスを与えると
ともに電源側から不要な無線周波信号が測定系に流入す
るのを防止するための回路網、12は測定対象を電池線
側と地気線側に切替える切替スイッチである。
また、C1〜C8はコンデンサ、L1、L2はチョーク
コイル、Tはトランス、Trは半導体スイッチである。
スイッチング電源装置1はバッテリ10より直流電圧の
供給を受け、半導体スイッチTrにより高速のスイッチ
ングを行ない、トランスTの2次側の負荷に対して低電
圧、例えば5Vの直流電圧を供給している。上記におい
て半導体スイッチ Trのスイッチング速度が高い場合
、該半導体スイッチTrがオフとなったときにトランス
Tに誘起する逆起電力は該半導体スイッチTrとそのヒ
ートシンク(図示省略)との間に生ずるキャパシタンス
Csを通して地気に流れる。この電流がコモンモードノ
イズとなってバッテリ10側に流れ、電源線を介して他
の電子機器に妨害を与える。
第3図の如きスイッチング電源装置1を第1図にコモン
モードノイズ発生源として図示した如きコモンモードノ
イズ発生源としてとらえ、発生するノイズ発生電圧VS
とその内部インピーダンスZsを直接測定器によって測
定することは殆ど不可能である。第3図はかかる内部イ
ンピーダンスZsとノイズ発生電圧Vsを前述の画成及
び(1))式により求めることができるように構成した
測定方式の一実施例を示している。
以下、第3医により内部インピーダンスZsを算dする
方法を説明する。
前記画成より明らかな如く、必要な周波数における内部
インピーダンスZsを算出するためには、フィルタ2を
構成する並列インピーダンス2a及び直列インピーダン
ス2bのインピーダンス値Za、Zb、スイッチング電
源装置1に前記フィルタ2を接続した場合とスイッチン
グ電源装置lのみを接続した場合の位相差φ2−φ1、
電圧測定部3の終端インピーダンスZc、スイッチング
電源装置1のみを接続した場合のノイズ電圧v1及び該
スイッチング電源装置lに前記フィルタ2を接続した場
合のノイズ電圧V2を得る必要がある。
このうち、フィルタ2を構成する並列インピーダンスZ
aと直列インピーダンスzbは予め公知の方法で測定し
ておき、また電圧測定部3の終端インピーダンスZcに
は既知の値、例えば50Ωの純抵抗を用いることにより
既知の値とすることができる。また、位相差φ2−φ1
は前記した如く、位相差測定部3によりフィルタ2の入
力端子と出力端子の位相差を測定することにより求める
ことができる。なお、第2図においては電池線側と地気
線側の両線についてノイズを測定するため、フィルタ2
の並列インピーダンス2aと直列インピーダンス2bを
それぞれ2組設けているが、これらは同一定数のものを
2組用意しても、1組用意して切替えて使用してもよい
。また、以下の各測定においては切替スイッチ12は測
定対象が電池線側であるか地気線側であるかによって必
要な方に切替えられているものとする。
以下、上記位相差φ2−φ1の測定について説明する。
先ず、トラッキングジェネレータ4aにより必要な周波
数の基準位相電圧Vpを発生させ、測定系のインピーダ
ンス、例えば50Ωの内部インピーダンスを通して出力
する。最初に切替スイ・ソチ8−1m+ 8−+bを点
線側に切替えると、前記基準位相電圧は切替スイッチ8
−1m+ 7−1m及び7−1.を経てスペクトラムア
ナライザ9の電圧測定部3を経て位相差測定部4に入力
されるのでこの時の位相を測定する。この時の位相は前
記トラッキングジェネレータ4aの基準位相電圧の位相
である。
なお、スペクトラムアナライザ9は幅広い周波数帯域を
もつノイズなどを入力した場合に、狭い周波数帯域に区
切ってノイズ電圧と位相差を測定する機能をもつもので
あり、電圧測定部3には測定対象の周波数帯域の電圧の
みを通過させるようなフィルタ(図示省略)が組み込ま
れているか、この場合は前記基準位相電圧の周波数に同
調させて測定する。次いて切替スイッチ7−1m、7−
+b及び7−2s、 7−2bを点線側に切替えて同様
に測定する。
このときはフィルタ2が挿入された状態の位相が得られ
、先の測定と合わせて2つの位相の差、即ち、フィルタ
2の入力端子と出力端子の位相差が求まる。この値は前
記した如くφ2−φ1に等しいため、φ2−φ1も既知
の値となる。
次に、ノイズ電圧の測定について説明する。
位相差測定の際に切替えた切替スイッチ8−1□8−1
bを実線側に戻し、更に切替スイッチ7−1□〜7−2
.も実線側に戻した状態にして、スイッチング電源装置
1より送出されるコモンモードノイズをスペクトラムア
ナライザ9の電圧測定部3に入力し、必要な周波数にお
けるノイズ電圧V1を測定する。次に切替スイッチ7−
1.〜7−2bを動作させ、スイッチング電源装置1よ
り送出されるコモンモードノイズをフィルタ2を通して
入力し、前記と同一周波数におけるノイズ電圧■2を測
定する。
以上によって、内部インピーダンスZsを算出するため
に必要な数値が全部得られたこととなるため、前記画成
を備えたノイズ発生源インピーダンス算出手装置5に上
記の数値を入力すれば特定の周波数における内部インピ
ーダンスZsが求まる。以上の測定と算出を必要な周波
数について繰り返し行なえば内部インピーダンスZsの
周波数特性が得られるので、これを例えばスイッチング
電源装置1が発生するコモンモードノイズを抑圧する最
適なコモンモードノイズ・フィルタの設計に使用するこ
とができる。
以上においてはノイズ電圧v 、 、 V 2は電圧測
定部3において電圧の単位であるV、mVまたはμVに
よって測定されるものとしたが、該電圧測定額3におい
て減衰量の単位であるdBμ、などデシベル単位で測定
される場合は下記の式を適用するのが適当である。
画成における2つの電圧I V21と1v11の比は次
式の如く減衰量Aとして表せる。
易となる特徴がある。なお、デシベルを使用する場合、
ノイズ発生源内部インピーダンス算出装置5には何代の
代わりに画゛式を使用する。
次に、スイッチング電源装置lにおけるノイズ発生電圧
Vsの算出について説明する。
ノイズ発生電圧Vsは前記の如く(p)式、即ち、従っ
て、 V2.    ^/20 10  −−−−一−−(Q) ■ となり、(ホ)は次の如く表すことができる。
x (Za+Zb+2c)   ’ 2つの電圧1v21とl Vl lO比はデシベルを単
位として測定される場合は減衰量が差として求まるため
、内部インピーダンスZsの算出がより容によって算出
されるが、Zsは前記した如くスイッチング電源装置1
の内部インピーダンスとして前記ノイズ発生源インピー
ダンス算出装置5によって算出でき、Zcは電圧測定部
3の終端インピーダンスとして既知てあり、lV+:は
該電圧測定部3によって測定できるので、ノイズ発生電
圧の絶対値1Vslは上記(1))式によって算出する
ことができる。また、該(1))式を備えているノイズ
発生電圧算出装置6に以上の数値を入力することにより
ノイズ発生電圧の絶対値1vS 1が得られる。
なお、前記電圧測定部3における測定値がデシベルBで
比される場合は、前記ノイズ電圧v1をVolt  を
単位とした場合のデシベル換算値BがB=  2010
g+o : V てあり、 Vl1=10 であるため、前記ip+式は、 の如く示すことができる。なお、電圧測定部4における
測定値がμVを単位とするdBμVのデシベル値B′で
得られる場合は C により算出できる。
以上、第3図により本発明の一実施例を説明したが、第
3図はあくまで一実施例を示すものであり、本発明は第
3図と異なる構成によっても同一効果を得ることが可能
である。例えば、第3図においては測定対象をスイッチ
ング電源装置1としているが、コモンモートノイス発生
源はスイッチング電源装置に限定されるものではない。
また、電圧測定部3と位相差測定部4はスペクトラムア
ナライサ9の一部として構成させているがこれらは同一
測定が行なえるものであれば、個別の測定装置であって
も差支えないことは明らかである。
また、ノイズ発生源内部インピーダンス算出装置5及び
ノイズ電圧算出装置6はそれぞれ単独の装置としている
が、これらを同一の装置、例えば1式のパーソナル・コ
ンピュータで構成しても支障がない。またスイッチング
電源装置1に対する電源として直流電源であるバッテリ
10を使用しているか、スイッチング電源装置1内に整
流回路を設けて電源を交流電源とした場合でも同様な結
果が得られることは明らかである。また、フィルタ2内
の並列インピーダンス2aをコンデンサのみ、直列イン
ピーダンス2bをチョークコイルのみで図示しているが
両インピーダンスはこれらに限定されるものではない。
更に、インピーダンス安定化回路網11については構成
を簡略化して示しているため、これと異なる構成があり
得るほか、該回路網の使用は必須条件ではない。本発明
はこれら構成上の変形を排除するものではない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、コモンモードノ
イズ発生源の内部インピーダンス及びノイズ発生電圧を
測定によって簡単に算出することができ、複雑なシミュ
レーションや実験の繰り返しを必要としないため、かか
るコモンモードノイズを抑圧するコモンモードノイズ・
フィルタの設計に際して設計効率と設計精度の向上に資
するところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成図、第2図は本発明の測定原
理等価回路図、第3図は本発明の実施例構成図である。 図中、 7−1〜7−2゜ 8−1〜8−2 である。 コモンモードノイズ発生源 フィルタ 並列インピーダンス 直列インピーダンス 電圧測定手段 位相差測定手段 ノイズ発生源内部インピー ダンス算8手段 ノイズ発生電圧算出手段 切替スイッチ \く亡〉/

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、コモンモードノイズを発生するコモンモードノイズ
    発生源(1)の内部インピーダンス(Zs)とノイズ発
    生電圧(Vs)を測定対象とし、 インピーダンス(Za、Zb)が予め測定されている並
    列インピーダンス(2a)及び直列インピーダンス(2
    b)により構成されるフィルタ(2)と、前記コモンモ
    ードノイズを入力し、任意の周波数におけるコモンモー
    ドノイズ電圧を測定することができる電圧測定手段(3
    )と、 任意の周波数の基準位相電圧を発生して任意のインピー
    ダンスの入力端子と出力端子の位相差を測定することが
    できる位相差測定手段(4)と、前記電圧測定手段(3
    )が前記コモンモードノイズ発生源(1)より直接及び
    前記フィルタ(2)を経て入力されたコモンモードノイ
    ズを測定して得た任意の周波数におけるノイズ電圧(V
    _1、V_2)と、前記位相差測定手段(4)が前記ノ
    イズ電圧(V_1、V_2)測定時と同一周波数により
    前記基準位相電圧を前記フィルタ(2)に接続した場合
    と接続しない場合を測定して得た位相差(φ_2−φ_
    1)を入力して任意の周波数におけるコモンモードノイ
    ズ発生源(1)の内部インピーダンス(Zs)を算出す
    るノイズ発生源内部インピーダンス算出手段(5)と、 該ノイズ発生源内部インピーダンス算出手段(5)にお
    いて算出された前記内部インピーダンス(Zs)と、前
    記電圧測定手段(3)が前記コモンモードノイズ発生源
    (1)より直接入力されたコモンモードノイズを測定し
    て得た任意の周波数における前記ノイズ電圧(V_1)
    を入力してコモンモードノイズ発生源(1)の任意の周
    波数におけるノイズ発生電圧(Vs)を算出するノイズ
    発生電圧算出手段(6)を備えたことを特徴とするコモ
    ンモードノイズ測定方法。 2、コモンモードノイズの周波数帯域が100kHz乃
    至30MHzであって、該周波数帯域内任意の周波数に
    おけるコモンモードノイズ発生源(1)の内部インピー
    ダンスがZs、ノイズ発生電圧がVs、フィルタ(2)
    の並列インピーダンス(2a)及び直列インピーダンス
    (2b)のインピーダンスがそれぞれZa、Zb、電圧
    測定手段(3)の終端インピーダンスがZcであり、か
    つ 該電圧測定手段(3)が前記コモンモードノイズ発生源
    (1)より直接及び前記フィルタ(2)を経て入力され
    たコモンモードノイズを測定して得たノイズ電圧がそれ
    ぞれV_1、V_2で、 位相差測定手段(4)が基準位相電圧を前記フィルタ(
    2)に接続した場合と接続しない場合を測定して得た位
    相差がφ_2−φ_1であるとき、 ノイズ発生源内部インピーダンス算出手段(5)におい
    て次式に従ってコモンモードノイズ発生源(1)の内部
    インピーダンスZsの算出を行なうことを特徴とする請
    求項1記載のコモンモードノイズ測定方法。 Zs=N(分子)/D(分母) N=Za{(|V_2|/|V_1|)・e^j^(^
    φ^2^−^φ^1^)×(Zb+Zc)−Zc} D=Za−{(|V_2|/|V_1|)・e^j^(
    ^φ^2^−^φ^1^)×(Za+Zb+Zc)} 3、前記ノイズ発生電圧算出手段(6)において次式に
    従ってコモンモードノイズ発生源(1)のノイズ発生電
    圧Vsの算出を行なうことを特徴とする請求項2記載の
    コモンモードノイズ測定方法。 |Vs|=|(Zs+Zc/Zc)|・|V_1|
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096391A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Fuji Electric Holdings Co Ltd 伝導ノイズシミュレータ、伝導ノイズシミュレーション方法および伝導ノイズシミュレーションプログラム
CN102539944A (zh) * 2012-01-04 2012-07-04 西安电子科技大学 一种基于鉴相法测量相位噪声的方法
JP2014038016A (ja) * 2012-08-14 2014-02-27 Honda Motor Co Ltd 電磁妨害波測定装置および電磁妨害波評価システム

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CN102539944A (zh) * 2012-01-04 2012-07-04 西安电子科技大学 一种基于鉴相法测量相位噪声的方法
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