JP2008096391A - 伝導ノイズシミュレータ、伝導ノイズシミュレーション方法および伝導ノイズシミュレーションプログラム - Google Patents

伝導ノイズシミュレータ、伝導ノイズシミュレーション方法および伝導ノイズシミュレーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】雑音端子電圧のシミュレーション精度を向上させる。
【解決手段】半導体電力変換装置を模擬する半導体電力変換装置モデル13、半導体電力変換装置が接続される系統の条件を模擬する擬似電源回路網モデル12、コモンモード電流が流れる浮遊容量C17、C18を模擬する浮遊容量モデル15、分解能帯域幅の設定を模擬しながら、半導体電力変換装置モデル13の動作に起因して発生する雑音端子電圧の電圧スペクトルを模擬するスペクトルアナライザモデル14を伝導ノイズシミュレータに設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は伝導ノイズシミュレータ、伝導ノイズシミュレーション方法および伝導ノイズシミュレーションプログラムに関し、特に、雑音端子電圧をシミュレーションにて評価する方法に適用して好適なものである。
インバータなどの半導体電力変換装置から発生する伝導ノイズは交流電源ラインに重畳され、雑音端子電圧として測定される。この雑音端子電圧は、CISPRやVCCIによって限度値が定められ、電子機器メーカは、この雑音端子電圧の規格に準拠した製品を製造および販売する必要がある。
半導体電力変換装置を雑音端子電圧の規格に準拠させるため、通常ではノイズフィルタを半導体電力変換装置に追加して設けることが行われている。ここで、雑音端子電圧を事前に精度よく求めるのは困難なため、半導体電力変換装置が完成してから、ノイズフィルタ構成の詳細な設計が行われ、開発期間の長期化および高コスト化を招いている。
このため、例えば、特許文献1に開示されているように、実際にスイッチング電源から流出する伝導ノイズとよく一致する伝導ノイズ波形をシミュレーションにて得ようとする試みがなされている。
図7は、従来の雑音端子電圧の測定システムの概略構成を示すブロック図である。
図7において、三相交流電源71は、擬似電源回路網72に接続され、擬似電源回路網72はノイズフィルタ75を介して半導体電力変換装置73に接続されている。なお、半導体電力変換装置73としては、例えば、インバータを挙げることができる。ここで、擬似電源回路網72には、uvwの各相の電源ラインにそれぞれ接続されたインダクタL71〜L73が設けられるとともに、uvwの各相は接地コンデンサC71〜C73および雑音端子電圧測定用抵抗R71〜R73をそれぞれ介して接地されている。そして、雑音端子電圧測定用抵抗R71〜R73には、雑音端子電圧を測定するスペクトルアナライザ(妨害波強度計)74が接続されている。
また、ノイズフィルタ75には、uvwの各相の電源ライン間に接続されたキャパシタC71〜C73が設けられるとともに、uvwの各相の電源ラインにそれぞれ接続されたインダクタL74〜L76が設けられている。
さらに、半導体電力変換装置73には、三相交流を直流に変換する整流ダイオードD71〜D76および平滑コンデンサC79が設けられるとともに、スイッチング素子S71、S72およびスイッチング素子S71、S72にそれぞれ逆並列接続された帰還ダイオードD77、D78が設けられている。
なお、スイッチング素子S71、S72としては、例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ:Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。
そして、スイッチング素子S71、S72および帰還ダイオードD77、D78の組で基本回路(アーム)が構成され、上アーム側にはキャパシタC78が接続されるとともに、下アーム側にはキャパシタC79が接続され、スイッチング素子S71、S72の接続点とキャパシタC78、C79の接続点には、抵抗R74が介挿されている。
そして、三相交流電源71にて生成された交流電圧は擬似電源回路網72を介してノイズフィルタ75に入力され、ノイズフィルタ75にてノイズが除去されてから、半導体電力変換装置73に供給される。そして、半導体電力変換装置73に供給された交流電圧は、整流ダイオードD71〜D76および平滑コンデンサC79にて直流電圧に変換され、さらにスイッチング素子S71、S72にて交流電圧に変換されて抵抗R74に供給される。
ここで、半導体電力変換装置73のスイッチング素子S71、S72にてスイッチング動作が行われると、そのスイッチング動作に起因して電圧脈動が発生し、この電圧脈動が電源ラインを通して擬似電源回路網72まで到達する。この時、雑音端子電圧測定用抵抗R71〜R73の両端に印加される電圧をスペクトルアナライザ74にて測定することで、雑音端子電圧を測定することができる。そして、雑音端子電圧を測定することで、雑音端子電圧の規格に準拠するように、ノイズフィルタ75の設計を行うことができる。
ここで、図7の電源ラインを伝播する伝導ノイズをシミュレーションにて把握する場合、半導体電力変換装置73全体の動作をシミュレーションするのではなく、スイッチング素子S71、S72および帰還ダイオードD71、D72を図8(a)の抵抗R75に置き換えたり、図8(b)の電流源I71に置き換えたりしてから、半導体電力変換装置73から発生するノイズをシミュレーションし、雑音端子電圧測定用抵抗R71〜R73の両端の電圧スペクトルから雑音端子電圧を推定することが行われる。
ただし、この方法では、半導体電力変換装置73が簡略化されていることから、雑音端子電圧の推定精度が悪く、15dBほどの誤差がある。
また、雑音端子電圧には、電源ラインを伝播するノーマルモード成分と、アース線を導通するコモンモード成分の2種類があるが、図7の構成では、半導体電力変換装置73とアース線とを結ぶ経路がないことから、コモンモード成分については考慮することができない。
このような方法に対し、近年のコンピュータの性能の急速な向上によって、半導体電力変換装置73を簡略化することなく、複雑化された回路構成をモデル化し、より高精度なシミュレーションを実現することが試みられている。
例えば、特許文献2には、コンデンサについての高精度で各構成部位と対応付けられた等価回路モデルを提供するために、周波数に応じて等価インピーダンスの実数部が測定インピーダンスの実数部に略一致するように変化する蓄電素子の等価回路モデルが開示されている。
図9は、コンデンサのインピーダンス特性を示す図である。
図9において、自己共振周波数f以下では、周波数が高くなるほどインピーダンスが減少するコンデンサの特性(Z=1/(2πfC)を示す。これに対して、自己共振周波数fを超えると、波数が高くなるほどインピーダンスが増加するリアクトルの特性(Z=2πfL)を示す。この原因としては、自己共振周波数fを超えると、コンデンサ内部からのリード線のインダクタンスの影響が無視できなくなることが考えられる。
このため、図9のインピーダンス特性を示すコンデンサの等価回路としては、図10に示すように、抵抗R101、インダクタL101およびキャパシタC101を直列接続した集中定数回路を用いることができる。
ただし、図10の等価回路では、全周波数帯域に渡って抵抗成分の値が一定になるが、実際には表皮効果の影響により抵抗成分は周波数のルートに比例する成分がある。このため、図11に示すように、抵抗R111とインダクタL111とが並列接続され、抵抗R112とキャパシタC111とが並列接続され、それらの並列回路が直列接続され、その直列回路に抵抗R113とキャパシタC112との直列回路が並列接続され、その並列回路に抵抗R114とインダクタL112との直列回路が直列接続されたより複雑な等価回路が提案されている。
特開平4−252972号公報 特開2006−38704号公報
しかしながら、従来のシミュレーション方法では、複雑化された回路構成をモデル化し、回路の動作を高精度にシミュレーションすることはできるが、雑音端子電圧を高精度にシミュレーションすることができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、雑音端子電圧のシミュレーション精度を向上させることが可能な伝導ノイズシミュレータ、伝導ノイズシミュレーション方法および伝導ノイズシミュレーションプログラムを提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の伝導ノイズシミュレータによれば、半導体電力変換装置を模擬する半導体電力変換装置モデルと、前記半導体電力変換装置が接続される系統の条件を模擬する擬似電源回路網モデルと、コモンモード電流が流れる浮遊容量を模擬する浮遊容量モデルと、分解能帯域幅の設定を模擬しながら、前記半導体電力変換装置モデルの動作に起因して発生する雑音端子電圧の電圧スペクトルを模擬する測定系モデルとを備えることを特徴とする。
また、請求項2記載の伝導ノイズシミュレータによれば、前記半導体電力変換装置の構成要素には、周波数に対するインピーダンス特性が一致した等価回路モデルを適用することを特徴とする。
また、請求項3記載の伝導ノイズシミュレータによれば、前記半導体電力変換装置の構成要素には、少なくとも150kHzから30MHzの帯域において周波数に対するインピーダンス特性が一致した等価回路モデルを適用することを特徴とする。
また、請求項4記載の伝導ノイズシミュレーション方法によれば、半導体電力変換装置モデルを用いて半導体電力変換装置を模擬するステップと、擬似電源回路網モデルを用いて前記半導体電力変換装置が接続される系統の条件を模擬するステップと、浮遊容量モデルを用いてコモンモード電流が流れる浮遊容量を模擬するステップと、分解能帯域幅の設定を模擬しながら、前記半導体電力変換装置モデルの動作に起因して発生する雑音端子電圧の電圧スペクトルを模擬するステップとを備えることを特徴とする。
また、請求項5記載の伝導ノイズシミュレーションプログラムによれば、半導体電力変換装置モデルを用いて半導体電力変換装置を模擬するステップと、擬似電源回路網モデルを用いて前記半導体電力変換装置が接続される系統の条件を模擬するステップと、浮遊容量モデルを用いてコモンモード電流が流れる浮遊容量を模擬するステップと、分解能帯域幅の設定を模擬しながら、前記半導体電力変換装置モデルの動作に起因して発生する雑音端子電圧の電圧スペクトルを模擬するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、雑音端子電圧の測定システムを忠実に再現しながら、雑音端子電圧をシミュレーションすることが可能となるとともに、半導体電力変換装置に流れるコモンモード成分についても考慮することが可能となり、雑音端子電圧のシミュレーション精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る伝導ノイズシミュレータについて図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る伝導ノイズシミュレータの概略構成を示すブロック図である。
図1において、伝導ノイズシミュレータには、半導体電力変換装置を模擬する半導体電力変換装置モデル13、半導体電力変換装置が接続される系統の条件を模擬する擬似電源回路網モデル12、コモンモード電流が流れる浮遊容量C17、C18を模擬する浮遊容量モデル15、分解能帯域幅の設定を模擬しながら、半導体電力変換装置モデル13の動作に起因して発生する雑音端子電圧の電圧スペクトルを模擬するスペクトルアナライザモデル(または妨害波強度計モデル)14が設けられている。
そして、三相交流電源モデル11は擬似電源回路網モデル12に接続され、擬似電源回路網モデル12は半導体電力変換装置モデル13に接続されている。なお、半導体電力変換装置モデル13が適用される半導体電力変換装置としては、例えば、インバータを挙げることができる。ここで、擬似電源回路網モデル12が適用される擬似電源回路網には、uvwの各相の電源ラインにそれぞれ接続されたインダクタL11〜L13が設けられるとともに、uvwの各相は接地コンデンサC11〜C13および雑音端子電圧測定用抵抗R11〜R13をそれぞれ介して接地されている。そして、雑音端子電圧測定用抵抗R11〜R13には、スペクトルアナライザモデル14が適用されるスペクトルアナライザが接続されている。
また、半導体電力変換装置モデル13が適用される半導体電力変換装置には、三相交流を直流に変換する整流ダイオードD11〜D16および平滑コンデンサC14が設けられるとともに、スイッチング素子S11、S12およびスイッチング素子S11、S12にそれぞれ逆並列接続された帰還ダイオードD17、D18が設けられている。
なお、スイッチング素子S11、S12としては、例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ:Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。
そして、スイッチング素子S11、S12および帰還ダイオードD17、D18の組で基本回路(アーム)が構成され、上アーム側にはキャパシタC15が接続されるとともに、下アーム側にはキャパシタC16が接続され、スイッチング素子S11、S12の接続点とキャパシタC15、C16の接続点には、抵抗R14が介挿されている。
ここで、三相交流電源モデル11、擬似電源回路網モデル12、半導体電力変換装置モデル13、浮遊容量モデル15およびスペクトルアナライザモデル14は、これらのモデルで行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させることにより実現することができる。そして、コンピュータプログラム上では、三相交流電源モデル11、擬似電源回路網モデル12、半導体電力変換装置モデル13、浮遊容量モデル15およびスペクトルアナライザモデル14の構成要素は、これらの構成要素に対応した等価回路モデルで記述することができる。
そして、このプログラムをCD−ROMなどの記憶媒体に記憶しておけば、コンピュータに記憶媒体を装着し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、三相交流電源モデル11、擬似電源回路網モデル12、半導体電力変換装置モデル13、浮遊容量モデル15およびスペクトルアナライザモデル14で行われる処理を実現することができる。また、このプログラムを通信網を介してダウンロードすることにより、このプログラムを容易に普及させることができる。
また、相交流電源モデル11、擬似電源回路網モデル12、半導体電力変換装置モデル13、浮遊容量モデル15およびスペクトルアナライザモデル14で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させる場合、スタンドアロン型コンピュータで実行させるようにしてもよく、ネットワークに接続された複数のコンピュータに分散処理させるようにしてもよい。
ここで、三相交流電源モデル11、擬似電源回路網モデル12、半導体電力変換装置モデル13、浮遊容量モデル15およびスペクトルアナライザモデル14の構成要素に等価回路モデルを適用する場合、周波数に対するインピーダンス特性が一致するように等価回路モデルを構成することができ、少なくとも150kHzから30MHzの帯域において周波数に対するインピーダンス特性が一致するように等価回路モデルを構成することが好ましい。
そして、伝導ノイズシミュレータを起動すると、三相交流電源モデル11にて生成された交流電圧は擬似電源回路網モデル12を介して半導体電力変換装置モデル13に供給される。そして、半導体電力変換装置モデル13に供給された交流電圧は、整流ダイオードD11〜D16および平滑コンデンサC19の等価回路モデルにて直流電圧に変換され、さらにスイッチング素子S11、S12の等価回路モデルにて交流電圧に変換されて抵抗R14の等価回路モデルに供給される。
ここで、スイッチング素子S11、S12の等価回路モデルにてスイッチング動作をコンピュータ上で模擬することにより、そのスイッチング動作に起因して発生する電圧脈動を擬似電源回路網モデル12まで到達させることができる。そして、分解能帯域幅の設定を模擬しながら、雑音端子電圧測定用抵抗R11〜R13の等価回路モデルの両端に印加される電圧をスペクトルアナライザモデル14にて模擬することで、雑音端子電圧をシミュレーションにて求めることができる。
これにより、雑音端子電圧の測定システムを忠実に再現しながら、雑音端子電圧をシミュレーションすることが可能となるとともに、半導体電力変換装置に流れるコモンモード成分についても考慮することが可能となり、雑音端子電圧のシミュレーション精度を向上させることができる。
以下、擬似電源回路網モデル12、半導体電力変換装置モデル13、浮遊容量モデル15およびスペクトルアナライザモデル14についてより詳細に説明する。
CISPRやVCCIなどによれば、雑音端子電圧を擬似するためには、半導体電力変換装置が接続される系統の条件を一定に保つ擬似電源回路網を取り込む必要がある。この擬似電源回路網は、1相当りについて、図2に示すような回路構成を用いることができる。
すなわち、図2において、電源と供試装置との間にはインダクタL21が接続され、インダクタL21の前段はキャパシタC21を介して接地され、インダクタL21の後段はキャパシタC22および抵抗R21を順次介して接地され、キャパシタC22と抵抗R21との間にはスペクトルアナライザが接続される。なお、インダクタL21の値は50μH、キャパシタC21の値は1.0μF、キャパシタC22の値は0.1μF、抵抗R21の値は1kΩに設定することができる。
このため、擬似電源回路網モデル12には、図2の回路構成を等価回路モデルで取り込む必要がある。
また、雑音端子電圧は、図2の回路構成において、スペクトルアナライザの50Ωの終端抵抗の両端に印加される電圧スペクトルとして測定される。だたし、雑音端子電圧はスペクトルアナライザ(あるいは妨害波強度計)で測定された値で規定されているため、50Ωの終端抵抗の両端に印加される電圧スペクトルのシミュレーション結果を単に高速フーリエ変換(FFT)しただけでは、想定結果に一致する雑音端子電圧をシミュレーションにて再現することができない。
このため、雑音端子電圧をシミュレーションにて再現するためには、スペクトルアナライザの分解能帯域幅の設定を模擬する必要がある。具体的には、CISPR16には、150kHzから30MHzの帯域において、分解能帯域幅が9kHzのバンドパスフィルタを通した結果を測定値とすることが求められている。
このため、スペクトルアナライザモデル14には、分解能帯域幅を模擬することができるモデル構成を取り込む必要がある。このスペクトルアナライザモデル14には、高速フーリエ変換機能、バンドパスフィルタおよび加算器が少なくとも含まれるように構成する必要があり、以下のような手順で演算を実行することができる。
(1)擬似電源回路網の雑音端子電圧測定用抵抗R11〜R13の両端に印加される電圧スペクトルを高速フーリエ変換にて算出する。
(2)この高速フーリエ変換にて算出された電圧スペクトルについて、中心周波数から±9kHz/2の分解能帯域幅を持つバンドパスフィルタを通すことにより、スペクトル成分を抽出する。
(3)バンドパスフィルタを通すことにより抽出されたスペクトル成分の全ての和を算出する。
(4)バンドパスフィルタを通すことにより抽出されたスペクトル成分の全ての和の算出結果をスペクトルアナライザの測定結果として表示する。
なお、上述した説明では、スペクトルアナライザの分解能帯域幅を9kHzとした場合について説明したが、ノイズ発生周波数をより詳細に解析できるようにするために、スペクトルアナライザモデル14における分解能帯域幅を任意に設定できるようにすることが好ましい。
また、雑音端子電圧をシミュレーションにて精度よく再現するためには、アース線を導通するコモンモード成分を考慮する必要がある。このため、浮遊容量モデル15において、コモンモード電流が流れる浮遊容量C17、C18を模擬する必要がある。
ここで、コモンモード成分の発生経路となる浮遊容量C17、C18としては、主としてモータの浮遊容量、配線の浮遊容量、半導体デバイスの浮遊容量がある。
図3は、本発明の一実施形態に係るモータのモデル構成例を示す図である。
図3(a)において、モータモデル31には、モータ巻き線モデル33および浮遊容量モデル32が設けられている。ここで、モータ巻き線モデル33には、uvwの各相にそれぞれ等価的に接続されたインダクタL31〜L33が設けられるとともに、各インダクタL31〜L33にそれぞれ等価的に直列接続された抵抗R31〜R33が設けられている。また、モータの浮遊容量はモータ巻き線とフレームとの間に形成されることから、浮遊容量モデル32には、uvwの各相をそれぞれ接地する浮遊容量C31〜C33が設けられている。
また、図3(b)において、モータモデル34には、モータ巻き線モデル35および浮遊容量モデル36が設けられている。ここで、モータ巻き線モデル35には、uvwの各相にそれぞれ等価的に接続されたインダクタL34〜L34が設けられるとともに、各インダクタL34〜L34にそれぞれ等価的に直列接続された抵抗R34〜R34が設けられている。また、浮遊容量モデル36には、uvwの各相を一括して接地する浮遊容量C34が設けられている。
図4(a)は、本発明の一実施形態に係る配線の概略構成を示す断面図、図4(b)は本発明の一実施形態に係る配線のモデル構成例を示す図である。
図4(a)において、配線41には、uvwの各相にそれぞれ対応する銅線42a〜42cおよびアース線に対応する銅線42dが設けられ、銅線42a〜42dは被膜43にてそれぞれ覆われている。ここで、コモンモード成分の発生経路として、銅線42aと銅線42dとの間には浮遊容量C42が形成され、銅線42bと銅線42dとの間には浮遊容量C41が形成され、銅線42cと銅線42dとの間には浮遊容量C43が形成される。
このため、図4(a)の配線41の配線モデルには、図4(b)に示すように、uvwの各相とアース線との間に等価的に接続された浮遊容量C41〜C43を設けることができる。
なお、図4(b)において、uvwの各相間に形成される浮遊容量はコモンモード成分の発生経路ではないため無視した。
図5(a)は、本発明の一実施形態に係る半導体デバイスの概略構成を示す断面図、図5(b)は本発明の一実施形態に係る半導体デバイスのモデル構成例を示す図である。
図5(a)において、銅ベース51上には封止樹脂64が設けられ、負荷側に接続される出力電極61、直流の負側出力電極62、直流の正側出力電極63が封止樹脂64から取り出されている。ここで、銅ベース51はヒートシンクと接するように配置され、ヒートシンクと同電位に設定することができる。
そして、銅ベース51上には、銅パターン53、54が形成されたセラミック基板52が設けられ、銅パターン53、54上には、例えば、インバータの上下アームを構成する半導体チップ55、56が実装されている。そして、半導体チップ55はボンディングワイヤ57を介して銅パターン54と接続され、出力電極61はバスバー58を介して銅パターン54と接続され、負側出力電極62はバスバー59を介して半導体チップ56と接続され、正側出力電極63はバスバー60を介して銅パターン53と接続されている。
ここで、上アーム側の半導体チップ55は、エミッタが上側、コレクタが下側を向くようにして銅パターン53上に半田付けにて実装され、下アーム側の半導体チップ56は、エミッタが上側、コレクタが下側を向くようにして銅パターン54上に半田付けにて実装されている。
ここで、銅パターン53、54はセラミック基板52を介して銅ベース51と向き合うため、銅パターン53、54と銅ベース51との間には浮遊容量C51が形成される。すなわち、上アーム側コレクタと銅ベース51との間および下アーム側コレクタと銅ベース51との間に浮遊容量C51が形成される。
このため、図5(b)に示すように、IGBTモデル65には、IGBTに対応したスイッチング素子S51の等価回路が設けられるともに、スイッチング素子S51に等価的に逆並列接続された帰還ダイオードD51が設けられ、浮遊容量モデル66には、スイッチング素子S51のコレクタ側に接続された浮遊容量C51を設けることができる。
このように、モータの浮遊容量、配線の浮遊容量、半導体デバイスの浮遊容量を等価回路モデルに取り込むことで、半導体電力変換装置に流れるコモンモード成分についても考慮しながら、雑音端子電圧のシミュレーションを行うことができる。
ただし、雑音端子電圧の規格は一般に150kHzから30MHzの広範な周波数帯域に渡って規定され、半導体電力変換装置の構成素子は全ての周波数帯域で一定の特性を持っているとは限らない。このため、雑音端子電圧のシミュレーション精度を向上させるためには、半導体電力変換装置の構成素子の周波数に対するインピーダンス特性が一致するように等価回路モデルを構成することが好ましい。
特に、周波数に対するインピーダンス特性が一致するように等価回路モデルを構成する場合、雑音端子電圧の規格は一般に150kHzから30MHzの周波数帯域に渡って規定されていることから、150kHzから30MHzの帯域において周波数に対するインピーダンス特性が一致するように等価回路モデルを構成することが好ましい。
図6は、本発明の一実施形態に係る伝導ノイズのシミュレーション結果を実測結果と比較して示す図である。
図6において、半導体電力変換装置の構成素子の周波数に対するインピーダンス特性が30MHzまで一致するように等価回路モデルを構成した場合、150kHz以上の周波数領域において、シミュレーション結果のピーク値が実測結果とほぼ一致していることが判る。ノイズフィルタはピーク値が規格範囲内に入るように設計されることから、シミュレーション結果のピーク値が実測結果とほぼ一致していれば、実用上問題はない。
本発明の一実施形態に係る伝導ノイズシミュレータの概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る雑音端子電圧の測定器の概略構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係るモータのモデル構成例を示す図である。 図4(a)は本発明の一実施形態に係る配線の概略構成を示す断面図、図4(b)は本発明の一実施形態に係る配線のモデル構成例を示す図である。 図5(a)は本発明の一実施形態に係る半導体デバイスの概略構成を示す断面図、図5(b)は本発明の一実施形態に係る半導体デバイスのモデル構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る伝導ノイズのシミュレーション結果を実測結果と比較して示す図である。 従来の雑音端子電圧の測定システムの概略構成を示すブロック図である。 従来の簡略化された雑音端子電圧の測定システムの概略構成を示すブロック図である。 コンデンサのインピーダンス特性を示す図である。 図9のインピーダンス特性を示す等価回路の一例を示す図である。 図9のインピーダンス特性を示す等価回路のその他の例を示す図である。
符号の説明
11 三相交流電源モデル
12 擬似電源回路網モデル
13 半導体電力変換装置モデル
14 スペクトルアナライザモデル
15、32、35、66 浮遊容量モデル
L11〜L13、L21、L31〜L33、L34〜L36 インダクタ
C11〜C13 接地コンデンサ
C14 平滑コンデンサ
C15、C16、C21、C22、C34 キャパシタ
C17、C18、C31〜C33、C34〜C36、C41〜C43、C51 浮遊容量
R11〜R13 雑音端子電圧測定用抵抗
R14、R21、R31〜R33、R34〜R36 抵抗
D11〜D16 整流ダイオード
S11、S12、S51 スイッチング素子
D17、D18、D51 帰還ダイオード
31、34 モータモデル
33、36 モータ巻き線モデル
41 配線
42a〜42d 銅線
43 被膜
51 銅ベース
52 セラミック基板
53、54 銅パターン
55、56 半導体チップ
57 ボンディングワイヤ
58〜60 バスバー
61 出力電極
62 負側出力電極
63 正側出力電極
64 封止樹脂
65 IGBTモデル

Claims (5)

  1. 半導体電力変換装置を模擬する半導体電力変換装置モデルと、
    前記半導体電力変換装置が接続される系統の条件を模擬する擬似電源回路網モデルと、
    コモンモード電流が流れる浮遊容量を模擬する浮遊容量モデルと、
    分解能帯域幅の設定を模擬しながら、前記半導体電力変換装置モデルの動作に起因して発生する雑音端子電圧の電圧スペクトルを模擬する測定系モデルとを備えることを特徴とする伝導ノイズシミュレータ。
  2. 前記半導体電力変換装置の構成要素には、周波数に対するインピーダンス特性が一致した等価回路モデルを適用することを特徴とする請求項1記載の伝導ノイズシミュレータ。
  3. 前記半導体電力変換装置の構成要素には、少なくとも150kHzから30MHzの帯域において周波数に対するインピーダンス特性が一致した等価回路モデルを適用することを特徴とする請求項2記載の伝導ノイズシミュレータ。
  4. 半導体電力変換装置モデルを用いて半導体電力変換装置を模擬するステップと、
    擬似電源回路網モデルを用いて前記半導体電力変換装置が接続される系統の条件を模擬するステップと、
    浮遊容量モデルを用いてコモンモード電流が流れる浮遊容量を模擬するステップと、
    分解能帯域幅の設定を模擬しながら、前記半導体電力変換装置モデルの動作に起因して発生する雑音端子電圧の電圧スペクトルを模擬するステップとを備えることを特徴とする伝導ノイズシミュレーション方法。
  5. 半導体電力変換装置モデルを用いて半導体電力変換装置を模擬するステップと、
    擬似電源回路網モデルを用いて前記半導体電力変換装置が接続される系統の条件を模擬するステップと、
    浮遊容量モデルを用いてコモンモード電流が流れる浮遊容量を模擬するステップと、
    分解能帯域幅の設定を模擬しながら、前記半導体電力変換装置モデルの動作に起因して発生する雑音端子電圧の電圧スペクトルを模擬するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする伝導ノイズシミュレーションプログラム。
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