JPH0493365A - アゾール型カチオン染料 - Google Patents

アゾール型カチオン染料

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JPH0493365A
JPH0493365A JP20812190A JP20812190A JPH0493365A JP H0493365 A JPH0493365 A JP H0493365A JP 20812190 A JP20812190 A JP 20812190A JP 20812190 A JP20812190 A JP 20812190A JP H0493365 A JPH0493365 A JP H0493365A
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Kaname Inoue
要 井上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規なアゾール型カチオン染料に関する。
(従来の技術) 数多くの染料が各種繊維材料、皮革、紙またはパルプな
どの染色に使用されているが、これらは染着速度または
染着率などの染色特性および耐光堅牢度または湿潤堅牢
度などの諸堅牢度において十分でなく淘足できるもので
ない。特に、紙およびバルブなどに使用される種々のカ
チオン染料は一般に耐光堅牢度が低く、しかも染着力が
弱く高濃度に染着することができず、またその未染着の
染料が染色廃水中に多量に残存するため廃水汚染などの
公害上重大な問題をもたらしている。
(発明が解決しようとする課題) 染色工業においては、その工程合理化がますます要求さ
れており、特に染色時間の短縮及び環境保全の観点から
、染着速度および染着率が高く、染色後の廃水が無色に
なる染料で、かつ染色物の諸堅牢度が良好な染料の開発
が切望されている。特に近年では、硫酸アルミニウムを
使用する酸性抄紙法では、紙の保存性や機器装置の腐食
、更に染色後の廃水に大きな問題が生じてさており、こ
のため硫酸アルミニウムを使用しない中性抄紙法での染
色が主流となりつつある。ところが、中性抄紙法におい
ては一般に染料の染着速度が遅く、しかも染着率も低い
ため高濃度の染色物が得難く、またそれにより廃水中へ
の染料の逃げも大きくなり、結果として合理化策、公害
防止策と相反するものとなっている。そのため、染着速
度および染着率の優れた染料の開発が切望されている。
すなわち、本発明は上記のような従来技術の欠点を解消
するために創案されたものであり、良好な染色特性およ
び堅牢度を有する染料を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記目的を達成すべく、各種繊維材料、皮
革、紙およびバルブなどの染色において、染着特性の優
れた、いわゆる染着速度および染着率が高く、かつ耐光
および湿潤堅牢度の優れた染料について鋭意研究を行な
った結果、−最大(1) (式中、R1、R2およびR3は水素、C1〜C6のア
ルキルx、C1〜C3のアルコキシ基、シアノ基または
ハロゲン基であり、 R4はメチル基またはフェニル基であり、RいR8およ
びR7はそれぞれ独立して水素;およびヒドロキシル基
、ハロゲン基、シア1)基もしくは01〜C4のアルコ
キシ基で置換されていてもよいC工〜C6のアルキル基
もしくはC1〜C3のアルケニル基;またはハロゲン基
%C1〜C1のアルキル基もしくは01〜C2のアルコ
キシ基で置換されていてもよいアラルキル基の四級化残
基であり、 Aは炭素環式または含窒素芳香族残基であり、 Qは0まt;はNHであり、 W−YハC−51C−0,C−1tH7fニー ハN@
−Ne−r アリ、xeはアニオンであり、 mは1〜4でありそして nは1〜3である) で表わされるアゾール型カチオン染料が優れた染色特性
および堅牢度を有することを見い出し本発明を完成させ
るに至った。
一般式(I)中、R1、R2およびR3は水素、C1〜
C4のアルキル基例えばメチル基、エチル基、プロピル
基好ましくはメチル基、C,−C,のアルコキシ基例え
ばメトキシ基、エトキシ基好ましくはメトキシ基;シア
ノ基またはハロゲン基例えば塩素、臭素、ヨウ素であり
、 R4はメチル基またはフェニル基であり、R6、R6お
よびR7はそれぞれ独立して水素;およびヒドロキシル
基、ハロゲン基例えば塩素、臭素、シアン基もしくは0
1〜C4のアルコキシ基例えばメトキシ基、エトキシ基
好ましくはメトキシ基で置換されていてもよいCよ〜C
4のアルキル基例えばメチル基、エチル基、プロピル基
、ブチル基好ましくはメチル基もしくはC1〜C4のア
ルケニル基例えばエチニル基、プロペニル基、ブテニル
基好ましくはエチニル基;またはハロゲン基例えば塩素
、臭素、01〜C6のアルキル基例えばメチル基、エチ
ル基好ましくはメチル基もしくは01〜C4のアルコキ
シ基例えばメトキシ基、エトキシ基好ましくはメトキシ
基で置換されていてもよいアラルキル基例えばベンジル
基またはフェニルエチル基の四級化残基であり、Aは炭
素環式例えばベンゼン環またはナフタレン環、または含
窒素芳香族残基例えばキノリン基またはピリジン残基で
あり、 Aが特にピリジン残基の場合にはアゾール環にピリジン
環は(C2,C,)、(C3,ca)、(C4,0%)
または(cs、ca)の組み合せの何れかの炭素位で結
合することでき、 QはOまたはNHであり、 W−YハC−S、、C−0、C−NHマフ’: ハN8
−Neテアリ、そして Xeはアニオン例えば塩素イオン、臭素イオン、硫酸イ
オン、メト硫酸イオン、酢酸イオン、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸である。
本発明の式(I)で表わされる化合物は公知の方法で製
造することができる。
例えば式(n) (式中、R1、R2、R1、Y、Wおよびmは上記で定
義したとおりである)で表わされるアミンをジアゾ化し
、次いで式(I[[) (式中、R=、 Rs、R1、R2、Qおよびnは上記
で定義したとおりである)で表わされるカップリング成
分と結合させることによって容易にアゾ化合物(1)が
得られる。
上記反応の出発化合物である式(n)のアミンは公知の
方法にて製造することができる。
また、カップリング成分(III)は例えばヒドラジン
の硫酸塩とN、N−ジエチルアミノエチルクロライドの
塩酸塩とを水中で中和しながら50゜〜90°Cで好ま
しくは70°〜90℃で反応させた後、アセト酢酸エチ
ルエステルと縮合閉環させることによって製造すること
ができる。
必要に応じてカップリング成分またはアゾ化合物を水中
まt;はジメチルホルムアミド、ベンゼン、モノクロル
ベンゼン、ジクロルベンゼン、トルエン、キシレンのよ
うな有機溶媒中、好ましくは水中で四級化剤を用いて四
級化することができる。反応は室温または昇温下で行な
うことができるが、好ましくは40°〜70°Cであり
、そして必要に応じて加圧下でもよい。四級化剤として
はハロゲン化アルキル、β−ハロゲノプロピオニトリル
、アルキレンオキシド、硫酸アルキルエステル、または
有機性スルホン酸アルキルエステル例えば、塩化メチル
、臭化メチル、ヨウ化メチル、塩化エチル、臭化エチル
、ヨウ化エチル、臭化プロピル、ヨウ化プロピル、塩化
ベンジル、臭化ベンジル、β−クロロプロピオニトリル
、エチレンクロロヒドリン、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸メチル、エチ
ル、プロピルまたは、ブチル塩化アリル、臭化メタリル
、1.4−ジクロロ−2−プロパンおよびアクリロニト
リルが挙げられる。また酸結合剤としては例えば酸化マ
グネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カルシウム、炭酸水素ナトリウムまたは水酸化ナトリウ
ムが挙げられる。
本発明の化合物(I)の具体例およびその色相を第1表
に示す。なお表中の化合物1〜3はそれぞれ実施例1〜
3で得られた化合物1〜3に= 本発明の化合物(I)は乾燥して粉末状または顆粒状の
形態とすることができるが、好ましくは乾燥することな
く有機酸および/または水溶性有機溶剤を1種以上混合
して濃厚液状の形態とする。有機酸としては例えばギ酸
、酢酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸およびメタンス
ルホン酸が挙げられる。また水溶性有機溶剤としては例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロ
ピレンクリコール、ブチレングリコール、メチルセロソ
ルブ、カルピトール、メチルカルビール、エチレングリ
コールジメチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレンクリコールモノブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、チオグリコール、ブチルラク
トン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムア
ミド、ホルムアミドが挙げられる。
(実施例) 以下の実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが
、本発明はこれらに限定されるものでない。
実施例中において、部は重量部、%は重量%を表す。
実施例 1 a) ヒドラジンの硫酸塩8.1部を水160部に溶解
し炭酸ナトリウム5.3sで中和した後、50%N、N
−ジエチルアミノエチルクロライドの塩酸塩水溶液32
.2部、水60部および炭酸ナトリウム10.8部の混
合液を90℃に保持しながら1時間にわたって流入しそ
して薄層クロマトグラフィーでヒドラジンが検出されな
くなるまで同温度で撹拌して反応を完結させた。この溶
液を60℃に冷却し、アセト酢酸エチルエステル13.
8部次いで炭酸ナトリウム4部を加え還流下で3時間激
しく撹拌して反応を終了させた。結果として下記式(I
V)で表わされるカップリング成分溶液を得tこ。
(CH2)2N(CfH6lh b)デヒドロチオパラトルイジン24部を水200部お
よび濃塩酸36.5部と共に充分に撹拌した後、4N亜
硝酸ナトリウム溶液25部を用いて0〜5℃でジアゾ化
し、次いでこのジアゾニウム塩溶液を前記a)で得られ
たカップリング溶液に5℃以下で加えた。酢酸ナトリウ
ム25部を加えてカップリングを完結させた後、濃塩酸
25部を加え、塩化ナトリウム100部を用いて塩析し
、吸引濾過し、乾燥し、下記式Vで表わされる染料50
部を得た。
この生成物は水に易溶性であり、紙を赤味がかった黄色
に染色した。これは良好な耐光および湿潤堅牢度、かつ
優れたピルドア・ノブ性を有し、廃水の着色は全くなか
った。
実施例 2 a)  N、N−ジエチルアミノエチルクロライドの塩
酸塩の代わりにN、N−ジメチルアミノエチルクロライ
ドの塩酸塩13.3部を使用すること以外は実施例1a
)の方法に従って下記式(Vl)で表わされるカップリ
ング成分溶液を得た。
(CHzhN(CHり2 b)  5−メチル−2−(4’−アミノフェニル)ベ
ンゾオキサゾール22.4部を水150部および濃塩酸
28部と共に充分に撹拌した後、4N亜硝酸ナトリウム
溶液25部を用いて00〜5℃でジアゾ化した。このジ
アゾ溶液を前記の実施例2a)で得られたカップリング
溶液に56C以下で力Uえた。酢酸ナトリウム25部を
加えてカップリングを完結させた後、10%水酸化ナト
リウム溶液で中和し、濾過しだ。得られた湿ケーキに酢
酸100部および水80部を加えて下記式(■)で表わ
される染料分20%を含有する濃厚溶液を得た。
この生成物は紙を鮮明な黄色に染色した。これは良好な
日光及び湿潤堅牢度、かつすぐれたビルドアツプ性を有
し廃水の着色は全くなかつtこ。
実施例 3 5−メチル−2−(4’−アミノフェニル)ベンゾトリ
アゾール22.4部を水150%および濃塩酸28部と
共に充分に撹拌した後、4N亜硝酸ナトリウム溶液26
部を用いて30℃でジアゾ化した。
このジアゾニウム塩溶液を前記の実施例2a)で得られ
たカップリング溶液に5℃以下で加えた。
酢酸ナトリウム25部を加えて、カップリングを完結さ
せた後、10%水酸化ナトリウム溶液でアルカリ性とし
、濾過し、湿ケーキを水400部中に分散し、酸化マグ
ネシウム5部を加えた。60℃でジメチル硫酸15部を
30分にわたって滴下した後、薄層クロマトグラフィー
で出発物質が検出されなくなるまで同温度を保持し反応
を終了させ濾過し、炉液に塩化ナトリウム50部を加え
て塩析し、濾過し、乾燥すると、下記式(■)で表わさ
れる染料50部が得られた。
I この生成物は水に易溶性であり、紙を鮮明な黄色に染色
し、良好な日光、湿潤、アルコール堅牢度を有し、かつ
ビルドアツプ性にも優れ、廃水の着色は全くなかった。
染色例 1 叩解度25’SRのLBKP : NBKP (50:
 50)バルブ500部(乾燥重量100部)と水30
00部のバルブ溶液に実施例1で得られた染料溶液20
部(式(V)の化合物2部を含有)を加え、5分間よく
撹拌し、次いで炭酸ナトリウム溶液を加えてpH値を7
.0に調整した。これにカチオン澱粉(CATOF王子
ナショナルKK製)0.5部を加え、5分間撹拌した後
、アルキルケテンダイマー系サイズ剤(バーコン40B
、デイックバーキュレスKK製) ヲ0.1部(固型分
換算)を加え、更に10分間撹拌した。
これに水6500部を加え、希釈した後、常法に従って
抄紙した。抄紙廃水の着色は、全くなく得られた染色紙
は良好な日光、湿潤及びアルコール堅牢度を有するカラ
ーバリユーのある赤味がかった黄色であった。
(発明の効果) 本発明により基材に対する染色速度、染着率および染着
濃度が極めて高く、また得られた染色物および染色基材
は優れた射光および湿潤堅牢度を有するものであるアゾ
ール型カチオン染料を提供することができた。
その上、染色廃水は無色であるため、工業化に際して安
全操業を可能にするもので、廃水規制すなわち環境保全
の面からも大きな利点となるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1、R_2およびR_3は水素、C_1〜
    C_4のアルキル基、C_1〜C_4のアルコキシ基、
    シアノ基またはハロゲン基であり、 R_4はメチル基またはフェニル基であり、R_5、R
    _6およびR_7はそれぞれ独立して水素;およびヒド
    ロキシル基、ハロゲン基、シアノ基もしくはC_1〜C
    _4のアルコキシ基で置換されていてもよいC_1〜C
    _4のアルキル基もしくはC_1〜C_4のアルケニル
    基;またはハロゲン基、C_1〜C_4のアルキル基も
    しくはC_1〜C_4のアルコキシ基で置換されていて
    もよいアラルキル基の四級化残基であり、 Aは炭素環式または含窒素芳香族残基であり、 QはOまたはNHであり、 W−YはC−S、C−O、C−NHまたはN^■−N^
    ■であり、X^■はアニオンであり、 mは1〜4でありそして nは1〜3である) で表わされるアゾール型カチオン染料。
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