JPH0492757A - 倍力液圧出力装置 - Google Patents

倍力液圧出力装置

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JPH0492757A
JPH0492757A JP2210777A JP21077790A JPH0492757A JP H0492757 A JPH0492757 A JP H0492757A JP 2210777 A JP2210777 A JP 2210777A JP 21077790 A JP21077790 A JP 21077790A JP H0492757 A JPH0492757 A JP H0492757A
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JP
Japan
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piston
booster
valve
hydraulic pressure
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP2210777A
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English (en)
Inventor
Makoto Horiuchi
誠 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0492757A publication Critical patent/JPH0492757A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、シリンダ本体と、前面を液圧室に臨ませて前
記シリンダ本体に摺動可能に嵌合されるマスタピストン
とを有するマスタシリンダと;前記シリンダ本体後端に
同軸に結合されるブースタシリンダと、背面を出力液圧
室に臨ませてブースタシリンダに摺動可能に嵌合される
ブースタピストンと、ブースタピストンに摺動自在に嵌
合されるとともに操作部材に連結される弁ピストンと、
該弁ピストンのブースタピストンに対する前進作動に応
じて開弁すべく前記出力液圧室および液圧供給源間に介
設される入口弁と、前記弁ピストンのブースタピストン
に対する前進作動に応じて閉弁すべく前記出力液圧室お
よびリザーバ間に介設される出口弁とを有する液圧ブー
スタと;を含む倍力液圧出力装置に関する。
(2)従来の技術 従来、かかる装置は、たとえば特公昭63−44587
号公報および特開昭62−149547号公報等により
既に知られている。
(3)発明が解決しようとする課題 上記従来のものでは、操作部材の操作による弁ピストン
のブースタピストンに対する軸方向相対移動に応じて出
力液圧室に液圧を作用させ、それにより前進作動するブ
ースタピストンでマスタシリンダのマスタピストンを直
接押圧することにより、マスタシリンダを倍力作動せし
めるようにしている。
しかるに、かかる構造では、ブースタピストンの作動ス
トロークとマスタシリンダにおけるマスタピストンの作
動ストロークとが同一であり、液圧供給源が正常に作動
している通常作動時にマスタピストンの作動ストローク
に対応するだけブースタピストンすなわち操作部材を操
作しなければならない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡
単な構成により、通常作動時にマスタシリンダにおける
マスタピストンの作動ストロークよりもブースタピスト
ンの作動ストロークを小さくして操作部材の操作ストロ
ーク短縮に寄与し得るようにした倍力液圧出力装置を提
供することを目的とする。
B9発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明によれば、ブースタ
ピストンの前端部はマスタピストンの後端部よりも大径
に形成され、マスタシリンダのシリンダ本体および液圧
ブースタのブースタシリンダ間には、ブースタピストン
の前端およびマスタピストンの後端を両端に臨ませたブ
ースト室が画成され、ブースタピストンおよび弁ピスト
ン間には、弁ピストンのブースタピストンに対する前進
作動時に閉弁してブースト室およびリザーバ間を遮断す
る開閉弁が設けられる。
(2)作用 上記構成によれば、弁ピストンを操作部材で操作しない
状態では、弁ピストンがブースタピストンに対して後退
位置にあるのでブースト室はリザーバに連通しており、
ブースト室の液圧は大気圧状態にある。したがって温度
上昇によりブースト室内の作動液が膨張してもブースト
室が昇圧することはない。而して弁ピストンを一定量だ
け前進作動せしめると開閉弁および出口弁が閉弁すると
ともに入口弁が開弁し、出力液圧室に液圧供給源からの
液圧が作用するのに応じてブースタピストンが前進作動
し、弁ピストンおよびブースタピストンの軸方向相対移
動に応じた入口弁および出口弁の開閉作動により弁ピス
トンの操作量に対応して出力液圧室の液圧が増大し、ブ
ースタピストンが前進駆動せしめられ、そのブースタピ
ストンの前進作動がブースト室の液圧を介してマスタピ
ストンに伝達されることになり、ブースタピストンがマ
スタピストンよりも大径であるので、ブースタピストン
の前進作動量をマスタピストンの前進作動量よりも小さ
くすることが可能となる。
(3)実施例 以下、図面により本発明を車両用ブレーキ装置に適用し
たときの一実施例について説明する。
先ず第1図において、マスタシリンダMのシリンダ本体
1には前端を閉じたシリンダ孔2が穿設されており、こ
のシリンダ孔2には、その前端壁との間に前部液圧室3
を画成する前部マスタピストン4と、該前部マスタピス
トン4との間に後部液圧室5を画成する後部マスタピス
トン6とが摺動可能に嵌合される。しかも前部液圧室3
には前部マスタピストン4を後退方向に向けて付勢する
前部戻しばね7が収容され、後部液圧室5には後部マス
タピストン6を後退方向に向けて付勢する後部戻しばね
8が収容される。またシリンダ本体1の上部にはリザー
バR1が付設される。
かかるマスタシリンダMにおいて、後部マスタピストン
6を前方に向けて押動すると、両戻しばね7.8を圧縮
しながら前部マスタピストン4を前進作動せしめること
ができ、それにより各マスタピストン4.6の前面が臨
む前、後部液圧室3゜5の容積を縮小させ、それらの液
圧室3,5に通じる出力ポート9a、9bから対応する
車輪ブレーキ10a、10bに制動液圧を与えることが
できる。
上記マスタシリンダMにおけるシリンダ本体1の後端部
には、外方に張出した7ランジ1aが設けられるととも
に該フランジ1aよりも後方側に向けて同軸に突出する
連結筒部1bが設けられる。
一方、液圧ブースタBにおけるブースタシリンダ13の
前端部には前記7ランジ1aに対向するフランジ13a
が設けられており、連結筒部1bをブースタシリンダ1
3の前端部に嵌合するとともに両フランジ1a、13a
をボルト12で締着することにより、シリンダ本体1の
後端部にブースタシリンダ13が同軸に結合されること
になる。
しかもマスタシリンダMおよび液圧ブースタBの結合状
態でマスタシリンダMのシリンダ孔2は連結筒部1bの
後端でブースタシリンダ13内に通じることになり、該
シリンダ孔2の後端部内面には後部マスタピストン6の
後退限を規制する止め輪11が嵌着される。
第2図を併せて参照して、液圧ブースタBは、ブースタ
シリンダ13と、背面を出力液圧室14に臨ませてブー
スタシリンダ13に摺動可能に嵌合されるブースタピス
トン15と、ブースタピストン15に摺動自在に嵌合さ
れる弁ピストン16と、該弁ピストン16のブースタピ
ストン15に対する前進作動に応じて開弁すべく前記出
力液圧室14および液圧供給源17間に介設される入口
弁18と、前記弁ピストン16のブースタピストン15
に対する前進作動に応じて閉弁すべく前記出力液圧室1
4およびリザーバR8間に介設される出口弁19とを備
える。
ブースタシリンダ13には、その前端側から順に大径孔
20、中径孔21および小径孔22が相互間に段差を形
成しながら同軸に連設されており、マスタシリンダMの
シリンダ本体1における後端の連結筒部1bはシール部
材23を介して大径孔20の前部に嵌合される。
大径孔20および中径孔21間の段部と連結筒部1bの
後端との間に挟持されるようにして大径孔20には案内
筒24が嵌合されており、この案内筒24の内径D1は
、連結筒部1bの後端でブースタシリンダ13内に通じ
たシリンダ孔2の内径D2よりも大きく、また中径孔2
1の内径よりもわずかに大きく設定される。
ブースタシリンダ13の中径孔21にはブースタピスト
ン15が摺動自在に嵌合される。このブースタピストン
15の前部寄りは小径ピストン部15aとして後部の大
径ピストン部15bよりも小径に形成されており、大径
ピストン部15bが中径孔21にシール部材25を介し
て摺動自在に嵌合され、小径ピストン部15aは案内筒
24に摺動自在に嵌合される。また案内筒24の後端部
内面には小径ピストン部15aに摺接するシール部材2
Bが嵌着され、小径ピストン部15aの前端外面には案
内筒24の内面に摺接するシール部材27が嵌着される
。しかも前記シール部材26はカップシールであり、該
シール部材26の前方から後方側(第2図の左側から右
側)に向けての作動液の流通を許容するように形成され
ている。
ブースタピストン15の後部にはロッド部15Cが同軸
に突設される。このロッド部15cはブースタシリンダ
13の後端の小径孔22を貫通して後方に突出するもの
であり、小径孔22の内面にはロッド部15cの外面に
摺接するシール部材28が嵌着される。さらに中径孔2
1および小径孔22間には、ブースタピストン15の後
退限を規定すべく大径ピストン部15bの後端面に当接
し得る規制段部29が設けられる。
このようにブースタピストン15を中径孔21に嵌合す
ることにより、大径ピストン15bの前面を臨ませる環
状の入力液圧室31と、大径ピストン部15bの後面を
臨ませる環状の出力液圧室14とがブースタピストン1
5およびブースタシリンダ13間に画成される。しかも
ブースタピストン15の出力液圧室14に臨む受圧面積
は入力液圧室31に臨む受圧面積よりも大きく設定され
る。
マスタシリンダMのシリンダ本体1と、液圧ブースタB
のブースタシリンダ13との間には、案内筒24で囲ま
れるようにしてブースト室32が画成される。而してマ
スタシリンダMにおける後部マスタピストン6の後端、
ならびにブースタピストン15の前端は該ブースト室3
2の両端に臨むことになる。ブースタピストン15の前
端部には、前記後部マスタピストン6の後端に当接可能
な出力杆33の基端が同軸に固定される。而して該出力
杆33の軸方向長さは、ブースタピストン15が後退限
位置にある状態にあって、後退限位置にある後部マスタ
ピストン6との間に所定の間隔をあけるように設定され
ている。
ブースタシリンダ13には入力液圧室31に通じ得る供
給路34が穿設されており、該供給路34は液圧供給源
17に接続される。而して液圧供給源17は、リザーバ
R3から作動液を汲上げるべくモータ35に連結されだ
液圧ポンプ36と、該液圧ポンプ36に接続されるアキ
ュムレータ37とを備える。
ブースタピストン15の前端部にはブースト室32に通
じる反力室38が形成されており、ブースタピストン1
5に設けられた摺動孔30に摺動自在に嵌合された弁ピ
ストン16の前端が該反力室38に突入せしめられる。
この弁ピストン16の後部には入力杆39の前端が揺動
可能に連結されており、さらに該入力杆39は操作部材
としてのブレーキペダル40に連結される。
ブースタピストン15におけるロッド部15cの後端に
は弁ピストン16の後端に当接して弁ピストン16の後
退限を規制するサークリップ41が嵌着される。またブ
ースタピストン15の後部には後方に臨む段部15dが
設けられており、この段部15dおよび弁ピストン16
の後端部間には戻しばね42が介装され、この戻しばね
42により弁ピストン16はブースタピストン15に対
して後方側に付勢される。さらに弁ピストン16の後部
には前記段部15dに当接可能に対向する段816bが
設けられる。
案内筒24の軸方向略中央部の外面と小径孔20内面と
の間には環状室43が画成されており、案内筒24の外
面には環状室43を両側から挟む位置で小径孔20内面
に接触するシール部材4445が嵌着される。またブー
スタシリンダ13には該環状室43をリザーバR2に連
通させる通路46が設けられる。さらに案内筒24には
環状室43に通じるとともにシール部材26.27間で
案内筒24内面に開口する通路72が穿設されており、
ブースタピストン15には、液圧供給源17が正常に作
動している状態での該ブースタピストン15の軸方向移
動範囲で前記通路72に常時通じる通路47が穿設され
る。
弁ピストン16の外面には出力液圧室14に常時通じる
環状溝48が設けられてふり、入力液圧室31に通じる
とともに摺動孔30の内面に開口してブースタピストン
15に設けられた弁孔49と、前記環状溝48とで入口
弁18が構成される。
また連通路51を介して前記環状溝48に通じる環状溝
52が弁ピストン16の外面に設けられており、通路4
7に通じるとともに摺動孔30の内面に開口してブース
タピストン15に設けられた弁孔53と、前記環状溝5
2とで出口弁19が構成される。
而して入口弁18は、弁ピストン16がブースタピスト
ン15に対して後退限位置にあるときには閉弁するもの
であり、出口弁19は、弁ピストン16がブースタピス
トン15に対して後退限位置にあるときに開弁状態にあ
り、弁ピストン16のブースタピストン15に対する前
進作動が開始されたときには入口弁18が開弁する前に
閉弁する。
また反力室38および通路47間には、弁ピストン16
のブースタピストン15に対する前進作動に応じて閉弁
する開閉弁54が介設される。この開閉弁54は、弁ピ
ストン16の前端部に設けられた小径部16aと、通路
47に連通するとともに摺動孔30に開口してブースタ
ピストン15に設けられた弁孔55とで構成される。し
かも該開閉弁54は、弁ピストン16がブースタビスト
ン15に対する後退限にある状態で開弁しており、弁ピ
ストン16のブースタピストン15に対する前進作動に
応じて前記出口弁19が閉弁する前に閉弁する。
ブースタシリンダ13には、ブースト室32に通じる通
路57が穿設されており、該通路57およびリザーバR
2間を遮断するとともに通路34および液圧供給源17
開を連通ずる状態と、前記通路57およびリザーバR2
間を連通ずるとともに通路34および液圧供給源17間
を遮断する状態とを、液圧供給源17の出力液圧に応じ
て択一的に切換可能な制御弁58がブースタシリンダ1
3に配設される。
この制御弁58の弁面59は一端を開放した有底円筒状
に構成されるものであり、ブースタシリンダ13に設け
られた有底穴60に閉塞端側を外方位置として嵌合、固
定される。しかもブースタシリンダ13には通路34に
連通して有底穴60の底部に開口する弁孔61が穿設さ
れ、弁面59の軸方向中間部内面には、内縁で弁孔62
を形成する鍔部63が半径方向内方に張り出して設けら
れる。而して弁面59の閉塞端および鍔部63間には前
記弁孔62に連通する液室64が形成され、該液室64
は通路57に連通される。
前記鍔部63および有底穴60の底部間で弁面59には
ピストン65が摺動可能に嵌合されており、このピスト
ン65の一端には弁孔61を閉塞可能な球状の弁体66
が固着され、ピストン65の他端には弁孔62を閉塞可
能な球状の弁体67が固着される。
而してピストン65および有底孔60の底部間には液圧
供給源17に通じる液圧室68が画成され、ピストン6
5および鍔部63間にはリザーバR2に通じる解放室6
9が画成される。また液室64内には、弁孔62を緩や
かに貫通して弁体67に当接する抑圧ロッド70が軸方
向移動可能に収容されており、この押圧ロッド70と弁
面59の閉塞端との間には押圧ロッド70をピストン6
5側に付勢するばね71が縮設される。
このような制御弁58では、液圧供給源17から高圧の
液圧が出力されている状態では液圧室68の液圧により
ピストン65がばね71のばね力に抗して弁体67で弁
孔62を閉塞する方向に移動しており、したがって通路
57すなわちブースト室32およびリザーバR7間が遮
断されるとともに弁孔61が開放状態にあるので通路3
4すなわち入力液圧室31および液圧供給源17間が連
通される。また液圧供給源17の出力液圧がモータ35
の故障等により異常に低下すると、ピストン65はばね
71のばね力により弁体66で弁孔61を閉塞する方向
に移動し、この状態では弁孔62が開放しているので通
路57すなわちブースト室32およびリザーバR3間が
連通されるとともに通路34すなわち入力液圧室31お
よび液圧供給源17VJが遮断される。
次にこの実施例の作用について説明すると、ブレーキペ
ダル40の非操作状態では、弁ピストン16は戻しばね
42のばね力により後退限に保持され、ブースタピスト
ン15は入力液圧室31に作用する液圧により後退限に
保持される。しかもこの状態では、入口弁18は閉弁し
ており、出口弁19は開弁しており、開閉弁54は開弁
している。したがって、出力液圧室14およびブースト
室32の液圧は大気圧状態となっており、温度上昇によ
りブースト室32の作動液が膨張してもブースト室32
が昇圧することはない。
かかる状態でブレーキペダル40を踏込むと、弁ピスト
ン16が前方に押動され、先ず開閉弁54および出口弁
19が閉弁し、次いで入口弁18が開弁する。このため
出力液圧室14には入力液圧室31から液圧が導入され
、ブースタピストン15がその背面に液圧を受けて前進
する。
この際、ブースト室32は密閉状態となっているので、
ブースタピストン15の前進作動に応じてブースト室3
2の液圧が上昇する。またブースタピストン15が出力
液圧室14の液圧により前進すると弁ピストン16は該
ブースタピストン15に対して後退することになり、出
口弁19が開弁するとともに入口弁18が閉弁するが、
弁ピストン16がさらに前進作動せしめられることによ
り再び弁ピストン16がブースタピストン15に対して
前進作動することになり、このような作動を繰り返すこ
とによりブースタピストン15が前進していくことにな
る。而して上記人口弁18および出口弁19の開閉作動
の繰返し時に開閉弁54は閉弁したままである。
ブースタピストン15の前進作動に応じてブースト室3
2の液圧は増大し、該液圧がマスタシリンダMにおける
後部マスタピストン6の後端面に作用することにより後
部マスタピストン6が前進作動し、出カポ−)9a、9
bから制動液圧が出力される。
しかもブースト室32に臨むブースタピストン15の前
端面の面積はブースト室32に臨む後部マスタピストン
6の後端面の面積よりも大きいので、後部マスタピスト
ン6の前進作動量に比べてブースタピストン15の前進
作動量を小さくしてマスタシリンダMを倍力作動せしめ
ることができ、液圧供給源17が正常に作動している通
常作動時に液圧ブースタBにおけるブースタピストン1
5の作動ストロークすなわちブレーキペダル40の操作
ストローク短縮に寄与することができる。
またブースト室32で生じだ液圧は反力室38にも導入
され、弁ピストン16の前端面に作用するので、作動反
力が弁ピストン16および入力杆39に伝わるようにな
り、マスタシリンダMの出力感をブレーキペダル4oの
操作者に与えることができる。
マスタシリンダMの作動を解除すべくブレーキペダル4
0を解放すると、ブレーキペダル4oの戻りに伴って弁
ピストン16も後退し、これにより入口弁18が閉弁す
るとともに出口弁19が開弁するので、出力液圧室14
の液圧が速やかに排出され、ブースタピストン15も速
やかに後退限位置に戻る。
ところで、上述の作用は液圧供給源17が正常に作動し
ているときのものであるが、次に故障等により液圧供給
源17からの出力液圧が低下した場合を想定する。この
場合、液圧供給源17の出力液圧低下に応じて制御弁5
8は、ブースト室32およびリザーバR2間を連通ずる
とともに入力液圧室31および液圧供給源17間を遮断
する状態となる。このため、ブレーキペダル40の踏込
み操作に応じた弁ピストン16の前進作動は、戻しばね
42が圧縮された後に段116bが段部15dに当接す
ることによりブースタピストン15に伝達され、ブース
タピストン15の前端に設けた出力杆33がマスタシリ
ンダMの後部マスタピストン6を直接押圧し、後部マス
タピストン6の前進作動に応じて出カポ−)9a、9b
から制動液圧が出力されることになる。この際、出力液
圧室14の容積が増大するが、リザーバR2に通じてい
る通路72の作動液がシール部材26を介して入力液圧
室31に流れ、さらに開弁状態となっている入口弁18
を介して出力液圧室14に流入するので、出力液圧室1
4が減圧状態となることはない。
本発明は、上記実施例のブレーキ用液圧を得るものだけ
でなく、クラッチ操作用の液圧を得るために用いること
も可能である。
C1発明の効果 以上のように本発明によれば、ブースタピストンの前端
部はマスタピストンの後端部よりも大径に形成され、マ
スタシリンダのシリンダ本体および液圧ブースタのブー
スタシリンダ間には、ブースタピストンの前端およびマ
スタピストンの後端を両端に臨ませたブースト室が画成
され、ブースタピストンおよび弁ピストン間には、弁ピ
ストンのブースタピストンに対する前進作動時に閉弁し
てブースト室およびリザーバ間を遮断する開閉弁が設け
られるので、液圧供給源が正常に作動している通常作動
時には、操作部材の操作開始前にブースト室の液圧を大
気圧状態としておき、操作部材の操作による弁ピストン
の前進作動に応じて開閉弁を閉じてブースト室を密閉状
態とし、出力液圧室への液圧作用に応じたブースタピス
トンの前進作動をブースト室の液圧を介してマスタピス
トンに伝達し、マスタピストンの前進作動量に比べてブ
ースタピストンの前進作動量を小さくしてブースタピス
トンの作動ストロークすなわち操作部材の操作ストロー
ク短縮に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は縦断側
面図、第2図は第1図の要部拡大図である。 ■・・・シリンダ本体、5・・・液圧室、6・・・マス
タピストン、13・・・ブースタシリンダ、14・・・
出力液圧室、15・・・ブースタピストン、16・・・
弁ピストン、17・・・液圧供給源、18・・・入口弁
、19・・・出口弁、32・・・ブースト室、40−・
・操作部材とじてのブレーキペダル、54・・・開閉弁
、B・・・液圧ブースタ、M・・・マスタシリンダ、’
 R2−・・リザーバ 特許 出願人 日信工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダ本体(1)と、前面を液圧室(5)に臨ませて
    前記シリンダ本体(1)に摺動可能に嵌合されるマスタ
    ピストン(6)とを有するマスタシリンダ(M)と;前
    記シリンダ本体(1)後端に同軸に結合されるブースタ
    シリンダ(13)と、背面を出力液圧室(14)に臨ま
    せてブースタシリンダ(13)に摺動可能に嵌合される
    ブースタピストン(15)と、ブースタピストン(15
    )に摺動自在に嵌合されるとともに操作部材(40)に
    連結される弁ピストン(16)と、該弁ピストン(16
    )のブースタピストン(15)に対する前進作動に応じ
    て開弁すべく前記出力液圧室(14)および液圧供給源
    (17)間に介設される入口弁(18)と、前記弁ピス
    トン(16)のブースタピストン(15)に対する前進
    作動に応じて閉弁すべく前記出力液圧室(14)および
    リザーバ(R_2)間に介設される出口弁(19)とを
    有する液圧ブースタ(B)と;を含む倍力液圧出力装置
    において、ブースタピストン(15)の前端部はマスタ
    ピストン(6)の後端部よりも大径に形成され、マスタ
    シリンダ(M)のシリンダ本体(1)および液圧ブース
    タ(B)のブースタシリンダ(13)間には、ブースタ
    ピストン(15)の前端およびマスタピストン(6)の
    後端を両端に臨ませたブースト室(32)が画成され、
    ブースタピストン(15)および弁ピストン(16)間
    には、弁ピストン(16)のブースタピストン(15)
    に対する前進作動時に閉弁してブースト室(32)およ
    びリザーバ(R_2)間を遮断する開閉弁(54)が設
    けられることを特徴とする倍力液圧出力装置。
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