JPH049257A - スライド・ゲートと浸漬ノズルの接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は連続鋳造に使用する浸漬ノズルとスライド・
ゲートの接続構造に関する。

従来の技術 実公昭６３−２５００１号公報に示されているように、
連続鋳造においては、タンデイツシュ内の溶鋼をモール
ド（鋳型）に注入する際に溶鋼が空気に触れて酸化汚染
されることを防止するために浸漬ノズルか使用されてい
る。また、溶鋼の流れをコントロールするために、スラ
イド・ゲートが使用されている。

浸漬ノズルとスライド・ゲートはそれらの凸部と凹部の
嵌合によって接続されている。

通常は、スライド・ゲートの下面に接続用の凸部か形成
され、それに対応して、浸漬ノズルの上端部に接続用の
凹部が形成され、それらの凹部と凸部か嵌合によって接
続されている。

従来のスライド・ゲートと浸漬ノズルの接続構造におい
ては、前述の凹部と凸部か互いに対応する円形の横断面
形状を有している。

発明か解決しようとする問題点 従来の接続構造においては、スライド・ゲ−トと浸漬ノ
ズルを接続するための凹部と凸部の横断面が円形状であ
ったため、スライド・ゲートに対して浸漬ノズルを任意
の方向に設定でき、それゆえ所定の向きに固定すること
が極めて困難であった。すなわち、接続用の凹部と凸部
が円周面で互いに接触して嵌合されるので、スライド・
ゲートと浸漬ノズルは任意の相対位置で嵌合できる。そ
れゆえ、所定の向きに両者を配置するのが困難であった
のである。

浸漬ノズルを取り付ける際に、浸漬ノズルの吐出口はモ
ールド（鋳型）内の所定方向に向けるのであるが、浸漬
ノズルの上部をスライド・ゲートの下面に固定するとき
に吐出口の向きを正確に決めるのは容易ではなかった。

仮に吐出口の向きを正しく設定しても、そのあと、浸漬
ノズルを取り付ける部材を締め付けるときに、浸漬ノズ
ルが締めっけ方向に回転してしまい、吐出口が正確な位
置に設定できない欠点があった。

溶融金属容器のタンデイツシュから鋳型に溶融金属を注
湯する際に、鋳型内で浸漬ノズルの吐出口が正しい向き
に設定されていないと、溶融金属が偏流となって鋳型に
流れ込むことになる。偏流は場面を乱し、パウダーを溶
融金属に巻き込み、その結果、製品の品質を悪化させる
。また、偏流が湯面のパウダーや浮遊物を撹乱すると、
製品の品質が低下してしまう。さらに、偏流は鋳型内の
凝固層の発達に偏りを生じさせ、これが原因となって製
品の品質にムラが生じる不都合があった。

発明の目的 本発明の目的は前述のような従来技術の欠点を解消して
、スライド・ゲートに浸漬ノズルを取り付ける際に浸漬
ノズルの吐出口を所望の方向に設定しやすくしたスライ
ド・ゲートと浸漬ノズルの接続構造を提供することであ
る。

発明の要旨 前述の目的を達成するために、本発明は特許請求の範囲
に記載のスライド・ゲートと浸漬ノズルの接続構造を要
旨としている。

問題点を解決するための手段 連続鋳造に用いる浸漬ノズルとスライド・ゲートをそれ
らの凹部と凸部の嵌合によって接続する。しかも、凹部
と凸部が互いに対応する非円形の横断面形状を有し、そ
れによって浸漬ノズルとスライド・ゲートが常に一定の
向きで接続されるようにしている。

作用効果 スライド・ゲートと浸漬ノズルが非円形の横断面形状の
凹部と凸部によって嵌合されて接続されるため、浸漬ノ
ズルとスライド・ゲートは常に一定の方向で接続される
。その結果、浸漬ノズルの吐出口は鋳型内で一定の方向
に設定される。

このため、スライド・ゲートを浸漬ノズルに接続する際
に、浸漬ノズルの吐出口の向きを作業者がいちいち確認
のために見る必要がない。

また、浸漬ノズルをスライド・ゲートに接続するとき、
浸漬ノズルを締め付けても、スライド・ゲートに対して
浸漬ノズルは回動しない。

従来の接続構造であると、浸漬ノズルの吐出口を所定の
向きで固定するために、浸漬ノズルを少し締めた後、そ
れまでの締め付けによって浸漬ノズルが回動して吐出口
の位置がずれた分だけ元の方向に戻し、しかるのち、改
めて締めるという操作を繰り返し、最終的に浸漬ノズル
とスライド・ゲートを正しい位置で接続していたのであ
るが、この発明にょれば、力強く浸漬ノズルの締め付け
を行っても、浸漬ノズルがスライド・ゲートに対して回
動することかなく、それゆえ極めて簡単に浸漬ノズルの
吐出口を所望の向きに設定できると同時に、締め付けを
迅速かつ確実に行える。

その結果、全体的に操業条件を飛躍的に改善できる。品
質の安定した状態で連続鋳造が可能となるのである。

実施例 第１図において、タンデイツシュ１に上ノズル２、スラ
イド・ゲート３および浸漬ノズル４が取り付けられてい
る。スライド・ゲート３は上プレート３ａと下プレート
３ｂからなる。浸漬ノズル４は鋳型５の中に部分的に装
入される形になっている。浸漬ノズル４の下方部には吐
出口４ａが形成されている。

第１図、第２図および第３図に示されているように、ス
ライド・ゲート３の下プレート・３ｂの下面には接続用
の凸部３Ｃが形成されている。これに対応して浸漬ノズ
ル４の上端部には接続用の凹部４ｂが形成されている。

この凹部４ｂの中心には流出孔４Ｃが形成されていて、
前述の吐出口４ａまて延びている。

この浸漬ノズル４の流出孔４Ｃはスライド・ゲート３の
流出孔３ｅおよび上ノズル２の流出孔２ａと同じ直径に
なっている。スライド・ゲート３の「開」状態のとき、
これらの流出孔２ａ、３ｅ、４ｃは一本の垂直な流出孔
を構成しうるようになっている。

図示した例においては、スライド・ゲート３の凸部３Ｃ
と浸漬ノズル４の凹部４ｂは互いに対向する形状になっ
ており、横断面の形状が非円形である。これらの凸部３
ｃと四部４ｂの断面形状は両側面が直線的で、両端か円
弧状になっていて、全体が比較的細長い形状になってい
る。

もちろん、これらの凹部と凸部の横断面形状は図示例に
限るものではなく、任意の形状にできる。

浸漬ノズル４の締め付は部及び接続部の外周面は全体的
に金属板、耐熱合成樹脂あるいは耐熱繊維入りの合成樹
脂等によって被覆して強度を高めている。

スライド・ゲート３と浸漬ノズル４の接続部とその関連
部分を除けば、本発明による連続鋳造装置は、従来と同
様の構成を採用できるので、接続部とその関連部分以外
の点については詳細な説明を省略する。

使用に際しては、スライド・ゲート３の接続用の凸部３
Ｃに浸漬ノズル４の接続用の凹部４ｂを嵌合して、スラ
イド・ゲート３を固定した状態で浸漬ノズル４を所定の
部材で締め付ける。この時、浸漬ノズル４の凹部４ｂと
スライド・ゲート３の凸部３ｃは横断面か非円形である
ため、互いに特定の向きでのみ嵌合可能である。それゆ
え、単に浸漬ノズル４をスライド・ゲート３に嵌め合わ
せるたけて、浸漬ノズル４の吐出０４ａを鋳型５内で一
定の方向に向けることができる。

しかも、浸漬ノズル４をスライド・ゲート３に接続する
時、浸漬ノズル４をきつく締め付けても浸漬ノズル４か
回動することはない。

つまり、浸漬ノズル４の吐出口４ａは鋳型５の中て常に
正しい方向に固定されるのである。

両者の接続後の動作は従来と同様である。

タンデイツシュ１内に溶融金属６を収容し、スライド・
ゲート３を従来と同様に操作すると、・溶融金属６か流
出孔２ａ、３ｅ、４ｃを通って浸漬ノズル４の吐出口４
ａから矢印７の方向に流れ出る。

鋳型５内の溶融金属の表面にはパウダー８が浮遊してい
る。溶融金属は下方にいくにしたがって凝固層９が厚く
なる。

なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく
、たとえば、スライド・ゲート３側に接続用の凹部を形
成し、それに対応させて浸漬ノズル４側に接続用の凸部
を形成し、これらの凹部と凸部を嵌合する構成にしても
よい。凹部と凸部の横断面形状も、任意の非円形に構成
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明によるスライド・ゲートと浸漬ノズ
ルの接続構造を採用した連続鋳造装置の一部を示す説明
図、 第２図は、この発明によるスライド・ゲートと浸漬ノズ
ルの接続構造を採用したスライド・ゲートの下プレート
の一例を示す斜視図、第３図は第２図の下プレートに対
応させて設ける浸漬ノズルを示す説明図である。 １゜ ２゜ ３゜ ３ａ。 ３ｂ。 ３ｅ。 ３ｃ。 ４゜ ４ａ。 ４ｂ。 ５゜ ６゜ ８゜ ９゜ タンデイツシュ 上ノズル スライド・ゲート 上プレート 下プレート 流出孔 接続用の凸部 浸漬ノズル 吐出口 接続用の凹部 鋳型 溶融金属 パウダー 凝固層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 連続鋳造に用いる浸漬ノズルとスライド・ゲートをそれ
   らの凹部と凸部の嵌合によって接続する構造において、
   前記凹部と前記凸部が非円形の横断面形状を有し、それ
   により前記浸漬ノズルと前記スライド・ゲートが常に一
   定の向きで接続されることを特徴とするスライド・ゲー
   トと浸漬ノズルの接続構造。