JPH0491294A - 両面艶消し塗被シートの製造方法及び両面艶消し塗被シート - Google Patents

両面艶消し塗被シートの製造方法及び両面艶消し塗被シート

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JPH0491294A
JPH0491294A JP20467090A JP20467090A JPH0491294A JP H0491294 A JPH0491294 A JP H0491294A JP 20467090 A JP20467090 A JP 20467090A JP 20467090 A JP20467090 A JP 20467090A JP H0491294 A JPH0491294 A JP H0491294A
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roll
paper
acid
double
roughening
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JP20467090A
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Inventor
Tetsuya Hirabayashi
哲也 平林
Masahiro Higuchi
昌宏 樋口
Akira Takada
晃 高田
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、両面艶消し塗被シートの製造方法に関し、特
に塗被シートの両面における光沢度、平滑性、印刷適性
等の表裏差(両面性)の少ないダルアート(紙)と呼ば
れる高級感のある両面艶消し塗被シートの製造方法及び
両面艶消し塗被シートに関するものである。
「従来の技術」 一般に、艶消し塗被紙は、高光沢を有するア−ト紙、コ
ート紙等の塗被紙に比較して上品で渋いトーンを醸しだ
すために高級イメージ感が強く、例えば表紙、高級ポス
ター、カタログ、カレンダー等から本文用紙のような単
色印刷物に至るまで広く使用され、汎用価値の高い印刷
用塗被紙の一つである。従来、艶消し塗被紙としては二
種類あり、一つは通常の印刷用塗被紙の塗被組成物に用
いられている顔料のうち、比較的粗い顔料を多く配合し
た塗被液を原紙に塗被、乾燥した後、キヤレンダー等で
平滑化して艶消しに仕上げる、所謂低白紙光沢、低印刷
光沢のマツトーマノド調のタイプであり、他の一つは特
公昭59−53956号に記載の如き平滑に塗被された
塗被表面に粗面化キャレンダーロールのミクロン単位の
粗面を塗被層表面に転写して艶消しに仕上げる所謂低白
紙光沢、高印刷光沢のマツドーグロス調の艶消し塗被紙
の2タイプである。特に後者は白紙面と印刷面の光沢コ
ントラストが大きいため、より高級なイメージを与える
ため、一般には、ダルコーテッド紙或いはダルアート紙
等と呼ばれている両面艶消し塗被紙である。
特に最近は、商品の高級化、差別化傾向に伴い、印刷用
紙としても更に高級感のある両面艶消し塗被紙が強く望
まれている。しかし、艶消し塗被紙は塗被層表面を粗く
して艶消し効果を得ているものであるから低光沢度で高
平滑度を有し、しかも高インキ光沢の艶消し塗被紙を得
ることが本質的に困難である。本出願人が従案した特公
昭59−53956号に記載の、塗被紙を粗面化金属ロ
ールと弾性ロールからなるキャレンダーに通紙して塗被
層表面を艶消しに仕上げる方法はこの点からは優れた方
法である。しかしながら、本発明者等の長年の経験によ
れば、この方法で両面艶消し塗被紙、特に高平滑性、印
刷適性の優れた艶消し塗被紙を得えようとする場合には
、操業の初期成いは連続操業中に、しばしば光沢度、平
滑性、或いは印刷適性が艶消し塗被紙の表裏で異なる、
所謂両面性発現の問題が生じて白紙及び印刷物の商品価
値を失うといった難点を残している。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、塗被紙面の光沢度、平滑性及び印刷通性等の
両面性の少ない、ダルアート調の両面艶消し塗被シート
の製造方法及び品質の優れた両面艶消し塗被シートを提
供するものである。
「課題を解決するための手段ヨ 本発明は、基材上に顔料と接着剤を主成分とする塗被組
成物を塗被、乾燥した後、粗面化ロールと弾性ロールか
らなるキャレンダーニッープに通して仕上げる両面艶消
し塗被シートの製造方法において、JIS B0601
に準じた方法で測定したときの粗面化ロールの表面粗さ
(Rmax )が2〜30μmの範囲にあり、且つ片面
目のニップの粗面化ロールの表面粗さaと両開口のニッ
プの粗面化ロールの表面粗さbとが、下記条件を満たす
ことを特徴とする両面艶消し塗被シートの製造方法、3
b≧a≧1.1b (単位:a、b共にμm) 及び上記の方法によって得られる両面艶消し塗被シート
の塗被組成物の塗被量が片面当たり10〜30g/%で
あり、且つキャレンダー通し後の塗被シートの光沢度、
平滑度がそれぞれ20〜45%、20On+mHg以下
であることを特徴とする両面艶消し塗被シートである。
「作用」 本発明の対象している両面艶消し塗被シートの基材とし
ては、紙、フィルム等がそのヘースとなるものであるが
、代表として紙ヘースを用いた場合(両面艶消し塗被紙
)について以下に説明する。
本発明者等は、印刷用塗被紙を粗面化金属ロールと弾性
ロールから成るキャレンダー(以後、粗面化用キャレン
ダーと称する)に通紙して塗被層表面に金属ロールの凹
凸を転写して艶消しに仕上げる両面艶消し塗被紙の製造
方法において、特に平滑性、印刷適性の良い艶消し塗被
紙を得る場合に誘発される光沢度、光沢むら、平滑性、
さらには印刷適性が表裏で異なる、所謂両面性発現の原
因について鋭意研究を行った結果、その発生原因が粗面
化ロールを有するニップに通紙するときの条件にあるこ
とを見出し、ついに本発明を完成させるに至った。
即ち、粗面化用キャレンダーは粗面化金属ロールと弾性
ロールからなり、粗面化用キャレンダーに通紙して両面
艶消し塗被紙を作る場合、先ず塗被紙の表面が、次いで
裏面の順で片面づつ艶消し処理が施されるため、少なく
とも2ニンプのキャレンダー通紙が施されて、両面艶消
し塗被紙に仕上げられる。
具体例として、第1図の通紙方法を用いた場合には、第
にンプ目で粗面化金属ロールにより粗面化された塗被層
(塗被紙の表面の処理)は第2ニツプ目では平滑な弾性
ロールに接して加圧されるため、第1ニツプ目で付与さ
れた粗面化の度合いが減少せしめられる。次に、第2ニ
ツプ目で粗面化された塗被層(塗被紙の裏面の処理)は
、その後にキャレンダーによる加圧処理を受けないので
、粗面化ロールによって付与された粗面化状態はそのま
ま残ることになる。このために、第1二7プと第2二ン
プでの粗面化時の条件が同一の場合、第1二ンプ目、即
ち片面目(表面)の光沢度が第2二ンプ目、即ち両面目
(裏面)の光沢度より高くなってしまい、両面艶消し塗
被紙の表裏間での平滑性及び光沢度に明確な差が誘発さ
れる、所謂両面性の生しることが明らかとなった。
更に、高平滑性の艶消し塗被紙を得ようとする際には、
加圧或いは加熱処理がより強く施されるため、第2ニツ
プにおいては第にツブを通過した塗被紙表面の粗面化度
合いの消失作用が一層促進され、それだけ両面性が顕著
になることも判った。
また、第2図における通紙方法では、第に。
プを通過して粗面化された片面目の塗被層(表面側)は
その後、弾性ロールによって2回加圧されるが、第2二
ンプで粗面化された両面目の塗被層(裏面側)はその後
、弾性ロールによって1回加圧されるのみであるから、
両ニップの条件が一定とすれば、粗面化度合いの消失効
果が異なり、やはり両面性が惹起される。
本発明の方法によって得られる艶消し塗被シートとは、
紙、或いはフィルム等の基材上に顔料と接着剤を主成分
とする塗被組成物を塗被乾燥した後、特定の粗面化され
た金属ロールを有する粗面化用キャレンダーに通して艶
消し仕上げをする、通称スーパーダル塗被紙、ダルアー
ト紙、ダルコート祇等と呼ばれるマツドーグロス調の艶
消し塗被シート(塗被紙)である。塗被層には、光沢塗
被紙と同様な平滑性をもたせ、その後に粗面化された金
属ロールと弾性ロールからなるキャレンダーによって塗
被層表面のみを肉眼では見分けられないミクロン単位の
粗面化状態に仕上げて光を乱反射させることが必要であ
り、例えば特公昭59−53956号、特開平1−26
0094等の方法が知られている。
なお、本発明の方法において、使用される粗面化用キャ
レンダーロールとしては、JIS B0601に準じた
方法で測定したときの粗面化ロールの表面粗さ(R+a
x )を2〜30μmに規定するものである。因みに、
ロールの表面粗さ(Rmax )が2μm未満では通常
のスーパーキャレンダーに近(なり、光沢が出過ぎて所
望の艶消し効果が得られない。他方、30μmを越える
と所望の平滑性が得られなくなり、印刷光沢が低下し好
ましくない。
さらに、本発明の製造方法においては、その両面性を極
力抑え、商品としての品質価値を有する許容範囲に収め
るために、粗面化用キャレンダにおいて、第1ニツプ(
塗被紙の表面の処理)、即ち最初に塗被紙が通過するキ
ャレンダーニソプを構成する粗面化ロールの表面粗さa
と第2二ツブ(塗被紙の裏面の処理)の粗面化ロールの
表面粗さbとが、下記条件を満すことが重要である。
即ち、 3b≧a≧1.1b(単位; u m )より好ましく
は、 2.5b≧a≧1.2b(単位; u m )である。
因みに、片面目のニップ(表面艶消し処理と称す)にお
ける粗面化ロールの表面粗さaが、1.1b未満の場合
には、両面目のニップ(裏面艶消し処理と称す−)通過
過程での弾性ロールによる平滑化作用が顕著に発現され
、結果として裏面より光沢度が著しく高くなり両面性が
発現して表裏の光沢バランスが大きく崩れ、商品価値を
失う。一方、aが3bを越えると、裏面艶消し処理通過
過程での弾性ロールによる平滑化作用を受けた後でも、
表面塗被層の粗面化度合いが著しく高く、この場合は裏
面より光沢度が大幅に低くなりやはり両面性が酷くなり
好ましくない。
従って、裏面艶消し処理ロール及び裏面艶消し処理ロー
ルが上記で示したaとbの関係を満足する場合に、初め
て光沢度や平滑性の表裏差の少ない、所謂両面性が極め
て少なく、且つ品質の優れた両面艶消し塗被紙を得るこ
とのできるものである。さらに、本発明の方法を採用し
た場合は、両面性を最小に維持しながら、然も長時間に
亘り安定した操業性と優れた品質を維持できる特徴を有
するものである。
なお、粗面化ロール表面のミクロン単位での微細な粗面
状態(凹凸)は、連続操業中に塗被層中の鉱物質顔料等
との摩擦によって、その粗面状態を形造る白部分が次第
に摩滅して平面化され、本願発明の所望とする粗面化効
果が得られ難くなるので、粗面化ロールの表面粗さ(R
max)を定期的に測定して、常時、前述した特定の表
面粗さを維持すると同時にaとbの関係を保持させるこ
とが極めて重要である。
表面及び裏面艶消し処理工程は、それぞれIニップ或い
はそれ以上のニップ数で処理されるものであり、特に特
定されるものではない。片面が多ニップ数で処理される
場合には、表面及び裏面の少なくともどれか1本の粗面
化ロールが前記の粗面化ロールのaとbの関係式を満た
す必要がある。
勿論、全ての粗面化ロールが前記のaとbとの関係式を
満たすとより好ましい結果が得られる。
本発明の方法で用いる粗面化用キャレンダー通紙による
粗面化処理は塗被紙を本発明の特定の表面粗さを有する
硬質粗面化ロールに紙、コツトン、アスベスト、ゴム、
合成繊維、プラスチック等から成る弾性ロールで形成さ
れるニップ中に通紙することによって粗面化が行はれる
ものであるが、本発明の方法により、表面及び裏面の粗
面化ロールの表面粗さを正しく設定しておいても、弾性
ロールが光沢度の出易いロールであったり或いは連続使
用中に原紙の地合むらによって弾性ロール表面の凹凸が
顕著になる様なロールを用いた際には粗面化ロールの微
細な凹凸を塗被紙表面に正確に転写することができなく
なり、結果として低光沢で平滑性に富んだ塗被紙表面を
得ることができないので、所望とする両面性の解消効果
が低減される。
本発明者等の実験結果によれば、従来から塗被紙用のス
ーパーキャレンダー等で用いられている、例えばコツト
ン、フィルマッドコツトン、ホワイトコツトン、ウール
ンペーパー、ペーパー等の天然繊維を主素材とした(6
0%以上の配合)とする弾性ロールを用いた場合には、
光沢度が高くなり易く、また使用中に弾性ロール表面の
凹凸が大きくなる等の理由により、原紙の地合が緻密、
即ち緊度の高い部分の光沢が高くなるため弾性ロール仕
上げ面の平滑性が低くなり、また目視での光沢モトルと
呼ばれる地合むら、或いはコート量むら単位の小さな光
沢斑点、所謂光沢むらが目立つ傾向にある。弾性ロール
の材質にエポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミ
ド系樹脂、ポリアミドイミド系脂、ポリウレタン系樹脂
、シリコン系樹脂、フッ化ビニリデン系樹脂、フェノー
ル系樹脂、スチレン系樹脂等の所謂プラスチックロール
を用いた場合には前述の目視での光沢上トルの発生が少
なかった。この中でも、ショアD硬度が80゜以上のも
ので、その材質としてエポキシ系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂を使用した場合には粗面化ロールの微細
な凹凸を塗被紙に正確に転写できるものであり、とりわ
けエポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系
樹脂は′特に好ましかった。その理由としては、これら
の樹脂ロールは一操業中の弾性ロールの表面平滑性低下
の度合いが少なく、表面全体が均一であるためと推察さ
れる。しかし、ショアD硬度が80″以上である場合に
のみ、この効果が明瞭であり、ショアD硬度が80°以
下になると、特定された材質であっても期待される改良
効果は殆ど見られなかった。特に、ショアD硬度が84
°以上の場合には好ましい結果が得られた。
以下、これらの代表的な材質として、前述の樹脂類の中
から具体的な組成例を示すが、勿論これらに限定するも
のではない。
先ず、エポキシ樹脂としては分子中に反応性に冨んだエ
ポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物と、アミン類
、酸無水物類等のエポキシ基と反応して硬化反応を起こ
す化合物(以下、硬化剤という)の反応で得られる熱硬
化性樹脂が使用できるが、2種又はそれ以上の原料を用
いて重合硬化させる熱硬化性樹脂であれば、それらの変
性物も含めて上記2種に限定するものではない。エポキ
シ化合物には、例えばエビ・ニス型、脂環式、ノボラッ
ク型、グリシジルエステル型複素環式等のエポキシ化合
物と単独或いは2種類以上混合して使用することができ
、エポキシ系樹脂は一般的には、 次式を主成分とするフェノキシタイプ、が用いられる。
この場合、併用される硬化剤には、脂肪族多価アミン(
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ジエチルア
ミノプロピルアミン等)、ポリアミド樹脂、芳香族ポリ
アミン、有機酸、有機酸無水物、尿素、メラミン樹脂併
用、アニリン/ホルムアルデヒド樹脂併用、石炭酸樹脂
併用が上げられる。エポキシ樹脂の場合は通常充填剤と
の組合わせで使用される場合が多い。
エポキシ樹脂の代表例としては、シェル化学■製のエピ
コート1001.1009.828等が挙げられる。
ポリウレタン系樹脂としては、ポリウレタン樹脂及び硬
質ポリウレタンゴムと呼ばれるもので、次式で示される
ようにその組成中にウレタン結合\ 合物である。
R1−0−C−N−Rz−N−C−0−R1−0−C−
N−1h例えば、上式でR1が直鎖状化合物で、R2が
芳香族化合物の場合は、ポリウレタンゴムが得られる。
次に、ポリアミド樹脂について述べる。ここでいうポリ
アミド樹脂とは主鎖に酸アミド結合(−CONH−)を
有する縮合重合体である。
ポリアミド樹脂を作る方法としては、例えば次のような
方法がとられる。
(1)ジアミンとジカルボン酸の結合:HJ−(RI)
t−NHz+HOOC−(Rz)−−COOH→(IN
−(RI)t−NHCO−(Rz)s−Co 〕+)I
zO(2)アミノ酸の結合: HJ−R3−COOH→(IN−R3−CO) +Ih
0(3)ラクタムの開環: 上記の(1)〜(3)式 おいてR1、R2及びR4は
炭素数1〜20の2価の基:R3は炭素数1〜10の2
価の基を示し、1、m及びnはそれぞれ0又は1を示す
RIとしては炭素数1〜20のアルキレンまたはアルケ
ニレン、シクロヘキサンジイル、フェニレン、トリレン
、キシリレン、ナフチレン、ビフェニリレンなどが好ま
しい。R2としては炭素数1〜20のアルキレンまたは
アルケニレン、シクロヘキサンジイル、フェニレン、ト
リレン、キシリレン、ナフチレン、ビフェニリレンなど
が好ましい。
R1として番1炭素数1〜10のアルキレン、炭素数1
〜10のカルボキシル置換アルキレン、炭素数1〜lO
のフェニル置換アルキレンなどが好ましい。
R4としては炭素数1〜20のアルキレンなどが好まし
い。
又、(1)式のジカルボン酸は無水物、エステル等でも
良く、(2)弐のアミノ酸は無水物でも良い。さらに、
(1)式のジアミン類としては、例えばヒドラジン、メ
チレンジアミン、ジメチレンジアミン、トリメチレンジ
アミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジア
ミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン
、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ピペ
ラジン、ジアミノシクロヘキサン、ジ(アミノメチル)
シクロヘキサン、ビス(α−アミノシクロヘキシル)メ
タン、ビス(4−アミノ−1,2−メチルシクロヘキシ
ル)メタン、O−フェニレンジアミン、m−フェニレン
ジアミン、p−フェニレンジアミン、4.4’−ジアミ
ノビフェニル、トリレンジアミン、キシリレンジアミン
、ナフチレンジアミンなど;ジカルボン酸類としてはシ
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、ゲルタール酸、アジピン
酸、ピメリン酸、コハク酸、アゼライン酸、セバシン酸
、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ウンデカ
シジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、ヘキサデカン
ジカルボン酸、タブシア酸、マレイン酸、フマル酸、シ
トラゴン酸、ジグリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水マレイン酸
、無水フタル酸などが使用される。
(2)式のアミノ酸(アミノカルボン酸)としてはα−
アミノ酢酸、L−α−アミノプロピオン酸、L−α−ア
ミノイソバレリン酸、δ−アミノカプロン酸、L−α−
アミノイソカプロン酸、L−αアミノ−β−フェニルプ
ロピオン酸、L−アミノコハク酸(アスパラギン酸)、
L−α−アミノゲルタール酸(グルタミン#)、T−ア
ミノ酢酸、α−アミノ−n−アジピン酸、11−アミノ
ウンデカン酸、α−アミノ−DL−イソアミル酢酸、α
アミノ−n−酢酸、2−アミノ−2−メチル酢酸、α−
アミノカプリン酸、α−アミツカプリンク酸、1−アミ
ノシクロヘキサンカルボン酸、α−アミノシクロヘキシ
ル酢酸、1−アミノ−αメチルシクロヘキサンカルボン
酸、アミノマロン酸エチル、β−ベンジル−L−アスパ
ラテート、β−ベンジル−D−アスパラテート、T−ベ
ンジル−DL−グルタメート等が使用される。
(3)弐のラクタム類としてはイソシアン酸、グリシン
無水物、α−ピロリドン、α−ピペリドン、T−ブチロ
ラクタム、δ−パレロラクタム、δ−カプロラクタム、
α−メチルカプロラクタム、β−メチルカプロラクタム
、T−メチルカプロラクタム、T−メチルカプロラクタ
ム、δ−メチルカプロラクタム、N−メチルカプロラク
タム、β。
T−ジメチルカプロラクタム、T−エチルカプロラクタ
ム、γ−イソプロピルカプロラクタム、δ−イソプロピ
ルカプロラクタム、γ−ブチルカプロラクタム、ζ−エ
ナントラクタム、ω−エナントラクタム、η−カプリル
ラクタム、ω−カプリルラクタム、ω−ラウロラクタム
等が使用される。
これらのポリアミドは通常ナイロンと呼ばれている。具
体的にはイソシアン酸の重合によるナイロン1、N−カ
ルボキシアミノ酸無水物の重合によるナイロン2、β−
アミノピパリン酸の重合によるナイロン3、α−ピロリ
ドンの開環重合によるナイロン4、α−ピペリドンの開
環重合によるナイロン5、ε−カプロラクタムの開環重
合によるナイロン6、ω−アミノエナント酸の重合によ
るナイロン7、カプリロラクタムの開環重合によるナイ
ロン8、ω−アミノノニル酸からのナイロン9、カプリ
ンラクタムの開環重合によるナイロン10.11−アミ
ノウンデカン酸からのナイロン11、ω−ラウロラクタ
ムの開環重合によるナイロン12、ヘキサメチレンジア
ミンとアジピン酸の縮重合によるナイロン66、ヘキサ
メチレンジアミンとセバシン酸の縮重合によるナイロン
610などがある。
又、これらのナイロンの共重合体、例えばナイロン6/
66/610  (共重合比: 10/40150)も
使用できる。
単にこれらのナイロンと他の七ツマ−との共重合体も使
用できる。具体的には2−メチル−5ビニルピリジン、
スチレン、メタクリル酸メチル、アクリル酸ナトリウム
、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル等の
ビニルモノマーとのグラフト共重合体:エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、エチレンイミン、シクロ
オキサブタン、ε−カプロラクタム、エチレンスルフィ
ト、エピクロルヒドリン、無水マレイン酸、無水フタル
酸、無水へキサヒドロフタル酸、無水ジクロロマレイン
酸、無水ドデシルコハク酸等の開環重合性モノマーとの
共重合体などである。
これらは通常の方法、例えばグラフト重合、アシル化、
アルキル化等によって共重合体とすることができる。
又、ラクタムを開環重合する際に触媒の存在下で急速に
重合させ、ポリマーブロンクを成形する方法によって得
られるモノマーキャステングナイロン(Monomer
 Casting Nylon、MCNYLON)も本
発明の方法において使用できる。
本発明における上記のポリアミド樹脂は結晶核剤を添加
することにより、微細で均一化したものでも良い。結晶
化剤としてはPb:+(PO4)z 、NaHPO4、
Na7P、O+b等のリン化合物:コランダム、ルチル
、カオリン、アスベスト、グラファイト、MoS2、W
S2、SiO□、タルク等の鉱石の微粉末:ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリ
マー粉末等が使用される。
又、ガラスで強化されたものでも良く、グラスファイバ
ーの粉末をポリアミド樹脂に繰り込む、グラスファイバ
ーをポリアミド樹脂のベレットに分散する、ガラスピー
ズを充填するなどの方法でF RT P (Fiber
−Glass Re1nforced Thermo 
Plastic)樹脂としたものが使用される。
又、上記のポリアミド樹脂と類似の方法で合成されるポ
リイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂も使用可能である
ポリイミド樹脂は酸無水物又はそのエステル(α−アミ
ノフタル酸無水物、ジメチル−4−アミノフタレート等
)の自己重縮合を行う方法:酸無水物とジアミン類との
重縮合を行う方法、酸無水物とジアミンの有機溶媒中反
応から可溶性ポリアミド酸とし、分子内脱水閉環を行う
方法等によって得られる。
ポリイミド樹脂は、成形品タイプの代表例としてACC
社のXPI−182、DU Pont社のVes−pe
l 、東し−のKC樹脂、TI−ポリマーAmoco社
のTorlon樹脂、Upj ohn社のPolyim
ide2080樹脂が挙げられ、いずれも芳香族ポリイ
ミド樹脂が望ましい。
ポリアミドイミド樹脂は末端にアミノ基を存する低分子
量のポリアミドと酸無水物の反応による方法:末端にア
ミノ基を有する低分子量のポリアミド酸と二塩基性クロ
リドの反応による方法ニトリメリット酸誘導体とジアミ
ンの反応による方法等によって得られる。
酸無水物又はこの誘導体としてはピロメリット酸無水物
、ピロメリット酸−1,4−ジメチルエステル、ピロメ
リット酸テトラメチルエステル、ピロメリット酸エチル
エステル、2,3,6.7−ナフタリンテトラカルボン
酸ジ無水物、3.3’ 、4.4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸ジ無水物、1.2,5.6−ナフタリンテト
ラカルボン酸ジ無水物、2.2’、 3゜3′−ビフェ
ニルテトラカルボン酸ジ無水物、2゜2’ 、 6.6
 ’ −ビフェニルテトラカルボン酸ジ無水物等が、ジ
アミン類は前記の芳香族ジアミンが使用される。
ポリアミド酸の合成溶媒としてはジメチルフォルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルメトキシアセトア
ミド、N−メチル力プロラタクム、ジメチルスルホン、
テトラメトレンスルホン、N−アセチル−2−ピロリド
ン等が使用される。
芳香族ポリエステル: ポリカーポネート: 前者はユニチカ■のU−ポリマー(Uシリーズ、AX−
シリーズ)、カーポランダム社のEconcl (10
1)、後者は、奇人化成■のPan1iteシリーズ(
PanliteK−1300等)で代表される。
弗化ビニリデン樹脂としては、呉羽化学工業■のKFポ
リマー(#1000 、 #1100シリーズ) 、P
etyalt Chea+1cals社のKynar 
、、Du Pont社のDulite等が代表的なもの
である。
ポリフェニレンスルフィド樹脂としては、下記式で示さ
れる構造を主成分とする芳香族スルフィドポリマーでフ
ィリップス社のRyton AP−140、旭硝子el
AsAHI−PPS 、シリーズ、信越化学工業■信越
PPSシリーズ等で代表される。
フェノール樹脂はフェノールとフォルマリンの縮合によ
る下記の構造式を主成分とする熱硬化性樹脂で、−船釣
には樹脂単位使用ではなく、各種の充填剤の組合わせに
より使用される。充填剤には紙(晒し、未晒し)各種繊
維材料(ガラス、カーボン、セルローズ等)、木粉、無
機質充填剤(カーボン、石英他)、織物等が用いられる
。その代表例としては住人ベークライト■のスミ372
Mシリーズ、スミライトレジンPRシリーズ等である。
不飽和ポリエステル樹脂は、たとえば下記−数式で表さ
れるような無水マレイン酸に無水フタル酸または他の飽
和多塩基性酸を併用し、エチレングリコール、プロピレ
ングリコールのような多価アルコールによりエステル化
して得られる不飽和アルキドをスチレンモノマー等の重
合性単量体を加えて重合した樹脂である。
フェノール樹脂と同様に通常は各種充填剤と併用して使
用される。
(その最も典型的なものはFRPである。)その代表例
としてはスミ327Mシリーズ等がある。
ポリアセクール樹脂としては下記式で示される構造を主
体とする。 (CH,−0) 、ポリエーテル樹脂であ
り、実用的には、Du Pont社のDelrin樹脂
、Celanese社のCe1con樹脂、ポリプラス
チック■のジュラコン樹脂で代表される。
シリコーン樹脂は一般式、 Ra5iO□X。
で表される。ここで、Rは一価の有機基をあられす。R
としては、例えばメチル基、エチル基のようなアルキル
基、ビニル基、アリール基のようなアルケニル基、フェ
ニル基、ナフチル基のようなアリル基、トリル基のよう
なアルアリ基、ベンジル基のようなアラアルケニル基、
トリフルオロプロピル基のようなハロゲン化アルキル基
が挙げられる。aは1.1〜1.9の正数である。また
、Xは−OH、OR’ (R’は一価の有機基を示す、
Rの例に示したような有機基である) 、clのような
ハロゲンのように反応してシロキサン結合を形成する基
である。bは0<2.9の正数である。シリコーン樹脂
は触媒として、Mn + Zn + Fe +Co 、
 Ni 、Pbのような遷移金属の有機酸塩、ヘキサメ
チレンジアミン、トリエタノールアミン等のアミン類、
テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド、ベンジルト
リメチルアンモニウムヒドロキサイドのような4級アン
モニウム及びその有機酸塩などを使用して加熱硬化され
る。
このシリコーン樹脂を本発明の弾性ロールに使用する場
合は、10〜400部の充填剤と組合せて用いられる。
ごの充填剤としては平均粒径5ミクロン以下の石英粉等
シリカ類、炭酸カルシウム類、カーボンブラック類など
が用いられる。
このシリコーン樹脂としては、例えばnow Corn
ing社のDC−304,DC−305,I)C−30
6,信越化学工業■のKMC−8,10,1,2等のシ
リコーンモールディングコンパウンドが挙げられる。
ボリアリレート樹脂として代表的なものは芳香族ポリエ
ステル、ポリカーボネートである。
当然ながら、これに適当な充填剤を添加して補強効果を
付与することもできる。この場合の充填剤としては、特
に限定するものではないが、耐熱性に優れた繊維材料や
、固体微粉末、微粒子体が有効である。また、繊維材料
としては、レーヨン、硝子繊維、カーボン繊維、スチー
ルコード等の耐熱性、耐久性の優れた繊維材料が用いら
れる。
また、固体微粉末、微粒子としては、カーボンブラック
、α−Fez03 、SiO□ 、コロイダルシリカ、
石英粉末、タルク粉、二酸化タングステン、二硫化モリ
ブデン、フッ化硼素、グラファイト、CrzO= 、T
iO2等が用いられる。充填剤の粒子サイズは10μm
以下を使用することができ、特に5μm以下が望ましい
。これら繊維状及び粉末状充填剤の添加量は、その用途
目的によって異なり、概に最適量を記し難いが、一般に
樹脂に対して1〜20%の添加が耐熱性改善には有効で
ある。
弾性ロールの硬度については、高温、高圧下での耐久性
や通紙下での粗面化抵抗性を考慮するとショアD硬度7
5°以上のロールが望ましく、金属ロールの表面温度が
20°C以上の場合には、ショアD硬度77°以上の弾
性ロールを使用するのが好ましい、更に50°C以上の
場合にはショアD硬度80”以上がより好ましい。
弾性ロールの構成としては、−層から多層の層構造のも
の、内層が異種の材料からなるもの、また、外層に向か
って耐熱性を高めた複層体(特開昭62−282093
号)等で構成されたロール等、従来提案されている構成
体が何れも用いられる。
また、弾性ロールの表面温度が50″C以上と高い場合
にはロール表面の粗面化が速く進むため、ロール内部や
外部から冷却液や冷却エアーで弾性ロールを冷やすのが
好ましい。
なお、本発明で規定される粗面化ロールを加熱した場合
には、従来技術では知られていないが、塗被紙面の平滑
化と同時にロールの微細な凹凸を転写し易くなるため粗
面化ロールの加圧を著しく高くする必要がなく、低光沢
を保持した状態で嵩高で、高平滑を有する艶消し塗被紙
を容易に得ることができる。よって、本発明の方法では
粗面化ロールの表面温度を20〜180°C1より好ま
しくは30〜150″Cに設定するものである。因みに
、20″C未満ではロール加熱の効果が得難く、所望の
粗面化効果を得ることが難しく、結果として光沢の高い
塗被紙となり易い。他方、180℃を越えると粗面化効
果以上に光沢付与効果が勝り、また光沢の高い塗被紙と
なり易い。
艶消し塗被紙の塗被量は一般に乾燥重量で片面当たり6
〜35g/ryf程度であるが、低塗被量の塗被紙の場
合には、印刷効果に対する要望もそれ程高くなく、また
紙高質も全体に低下傾向になる。
一方、本願発明の方法では塗被量が10〜35g/ボの
範囲で光沢度を20〜45%、且つ平滑度が200mm
Hg以下になるように条件を設定すると、とりわけ高級
感のある両面艶消し塗被紙が得られる。
更には、塗被層が単層で形成されている場合よりも、2
層以上の多層で形成されている場合には、同一塗被量で
も塗被層の平滑性が単独塗りに比較してより優れている
ので、粗面化ロールの微細な凹凸が忠実に転写されるた
めに好ましい。
本発明の粗面化ロール効果を高める為には、粗面化ロー
ルに通紙される前の塗被紙表面の平滑度の良いことが必
要であるが、その為にはスムースタ平滑度計で400 
mmHg以下(値が大きくなる程平滑性が悪くなる)で
あることが好ましい。この値が400 mg+Hgを越
えるような塗被紙を用いた場合には、粗面化ロールの粗
面を忠実に塗被紙表面に転写することができなくなり、
両面性を一定に調節(できるだけ両面性を小さくする)
することが困難となる。なお、平滑度が300 mmH
g以下である場合には、特に両面性改良効果が得られ易
く好ましい。粗面化ロールの表面温度が100°C以上
の高温の場合には、アラミツド繊維を10重量%以上含
有するロール或いは、エポキシ系合成樹脂ロール等の耐
熱性弾性ロールの使用が好ましい。
なお、粗面化処理装置としては、第1図に示す硬質粗面
化ロールと弾性ロールよりなる粗面化用キャレンダーは
、個々のニップの加圧条件を調整できるので好ましく、
また第2図に示した特公昭47−85号に記載されてい
るような2本のプラスチック又はコツトン等の材質から
なる弾性ロールの両側に上記特定の表面粗さを有する2
本の硬質粗固化ロールを配したキャレンダー仕様も好ま
しい実施態様として適用される。また加圧条件は塗被紙
の塗被組成配合、粗面化ロールの表面粗さ、ロール表面
温度及び艶消し塗被紙の品質設計に応して適宜調節され
るが、一般には粗面化処理後の艶消し塗被紙の密度が0
.8から1−4g/cm3になるように調節するのが望
ましい。なお、本発明で用いられる硬質粗面化ロールは
前述の如き特定の表面粗さを有する限り、特に材質等に
ついては限定されないが、一般に合金チルドロール、鋼
鉄性ロール等の金属ロールをサンドブラスト法、腐食法
等によって粗面化したロールが好ましく用いられる。ま
た、必要に応じてクロムメツキ処理したロールも用いら
れる。
本発明の方法で得られる両面艶消し塗被紙は、その原紙
のパルプ組成としては一般の上質系或いは中質系の印刷
用塗被紙に用いられる晒、未晒或いは半晒等のLKP、
NKP、及び新聞、雑誌、情報用紙、印刷紙等を処理し
た古紙再生パルプ或いはSOP、TMP、RGP、CT
MP等の高歩留りパルプ等が適宜用いられ、その配合率
は任意であり、特に規定するものではない。
また、粗面化ロール通紙前の塗被紙面の平滑性を調節す
るためにキャレンダーによる前処理をしてもよく、例え
ばキャレンダー仕上げ方法としてはスーパーキャレンダ
ー、グロスキャレンダーソフトキャレンダー、ソフトコ
ンパクトキャレンダ−(紙バルブ技術タイムス、62年
8月号、31〜36頁;同、平成1年10月号、42〜
47頁、PP11987年11月号、45〜47頁、W
FP、 1985年、22.873〜877 頁) 等
がオンマシン、或いはオフマシンで適用される。また、
そのロール温度は約20〜350°Cで使用される。
なお、基材として用いられるフィルム類としては、例え
ば合成紙やポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル等のフィルムが挙げられる。
また、本発明の方法で用いられる艶消し塗被シート用塗
被組成物は、通常の塗被紙用組成物に使用される顔料及
び接着剤を主成分とするものである。
顔料としては、例えばクレー、カオリン、焼成りレー、
デラミネーテンドカオリン、構造性カオリン、水酸化ア
ルミニウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム
、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワ
イト1、タルク、プラスチックピグメント、バインダー
ピグメント等の如き通常の塗被紙用顔料の1種以上が適
宜選択して使用される。
接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白
等の蛋白質類;スチレン・ブタジェン共重合体、メチル
メタクリレート・ブタジェン共重合体等の共役ジエン系
共重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメ
タクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル
系重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニル重合体等の
ビニル系重合体ラテックス、或いはこれらの各種重合体
ラテックスをカルボキシル基等の官能基含有単量体で変
成したアルカリ溶解性、アルカリ膨潤性或いはアルカリ
非溶解性の重合体ラテックス及びバインダーピグメント
と呼ばれる各種の合成樹脂重合体;ポリビニルアルコー
ル、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等
の合成樹脂系接着剤、酸化澱粉、陽性澱粉、エステル化
澱粉、デキストリン等の澱粉類;カルボキシメチルセル
ローズ、ヒドロキシエチルセルローズ等のセルローズ誘
導体等の如き通常の塗被紙用接着剤の1種以上が適宜選
択して使用される。
なお、一般に接着剤は顔料100重量部に対して4〜5
0重量部、より好ましくは10〜30重量部程度の範囲
で配合される、塗被液中には必要に応して泡消剤、着色
剤、離型剤、流動変性剤等の各種助剤が適宜配合される
が、塗被層の固化を促進させる助剤として、例えばアミ
ン、アミド、ポリアクリルアミド等や亜鉛、アルミニウ
ム、マグネ1ニウム、カルシウム、バリウム等の多価金
属の塩を顔料100重量部に対してO91〜10重量部
程度添加してもよい。塗被液は、一般の塗被紙製造に用
いられる、例えばブレードコーター、エアーナイフコー
ター、ロールコータ−、リバースロールコータ−、バー
コーター、ビルブレードコーター、カ−テンコーター、
グイスロットコーター、グラビアコーター、チャンプレ
ックスコーター、サイズプレスコーター、ビルブレード
コーター等の両面或いは片面塗被装置を設けたオンマシ
ン或いはオフマシンコーターによって原紙上に1層或い
は多層に塗被される。
その際の固形分濃度は一般に40〜75重量%程度であ
るが、操業性を考慮すると45〜70重量%の範囲が好
ましい。また、湿潤塗被層を乾燥する方法としては、従
来から知られている蒸気加熱、加風加熱、ガスヒーター
加熱、高周波加熱、電気ヒーター加熱、赤外線ヒーター
加熱、レーザー加熱、電子線加熱等の各種乾燥方式が適
宜採用できる。
本発明に用いられる原紙としては、一般の艶消し塗被紙
に用いられる米坪30〜400 g/rff程度のペー
パーベースやボードベースの原紙が用いられ、抄紙方法
については特に限定されず、トップワイヤー等を含む長
網マシン、多層の丸網マシン、三者を併用した板紙マシ
ン、ヤンキードライヤーマシン等で、酸性抄紙、アルカ
リ填料を含有したアルカリ性抄紙いずれであってもよく
、勿論、高歩留りパルプを含む中質原紙も使用できる。
また、サイズプレス、ビルブレード等で予備塗工した原
紙も適宜使用が可能である。
また、合成紙やポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル等のフィルム類を基材として用いることも勿論可
能である。
「実施例」 以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、勿論その範囲に限定されるものではない。なお、特
に断らない限り、例中の部及び%はそれぞれ「重量部」
及び「重量%」を示す。
実施例1〜3 NBKP30%、LBKP50%、高白色古紙再生パル
プ20%からなるパルプ配合で、填料として重質炭酸カ
ルシウム、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー(デ
イックバーキュレス社製;バーコン) 0.03部、定
着剤としてポリアミドエピクロルヒドリン(デイックバ
ーキュレス社製;カイメン)0.03部、カチオン澱粉
(玉子ナショナル社製)1部を添加し、サイズプレスで
は酸化澱粉とスチレン・無水マレイン酸系表面サイズ剤
混合液で処理し、抄速800−rn/分の長編抄紙機で
抄紙して100g/rrrの塗被祇用原祇を得た。
さらに、カオリン(商品名;UW−90,EMC社製)
40部、重質炭酸カルシウム(湿式微粉砕/自社)40
部、サテンホワイト(商品名、5W−BL、白石カルシ
ウム■製)20部を分散剤としてポリアクリル酸ソーダ
ー0.8部を用いてコーレス分散機で分散し、固形分濃
度63%の顔料スラリーを調整した。この顔料スラリー
に酸化澱粉(固形分)5部、スチレン・ブタジェン共重
合体ラテックス(商品名、 J S RO696,日本
合成ゴム社製)(固形分)10部を加え、更に水を加え
て固形分濃度55%の塗被液を得た。このようにして得
た塗被液を上記の原紙の両面に乾燥後のコート量が片面
当たり25g/n(になるように、速度が800m/分
のブレードコーターで塗被し、約120°Cのドライヤ
ーで乾燥して水分7%の塗被紙を得た。このときの塗被
紙面のスムースター平滑度は100mn+Hgであった
。次に、この塗被加工紙を第1図に示すキャレンダー、
即ち硬質粗面化ロールと弾性ロールよりなる2段キャレ
ンダーを2基使用して、粗面化処理を行った。このとき
の粗面化ロールとしては、第1ニツプ目、第2ニツプ目
の粗面化ロールの表面粗さ(Relax )がそれぞれ
25μm及び10μm(実施例1)、15μm及び10
μm(実施例2)のロールを用いて通紙処理を行い、両
面艶消し塗被紙を得た。
実施例3では、塗被紙の作成までは、上記実施例1と同
様にして行い、得られた塗被紙のキャレンダー処理条件
として、第2図に示した硬質粗面化ロール2本とプラス
チック性弾性ロール2本よりなる4段キャレンダーを使
用して、粗面化処理を行った。このときの第1ニツプ目
及び第2ニツプ目の粗面化ロールの表面粗さ(Rmax
 )はそれぞれ25μm及び10μmであった。処理時
のロール表面温度をそれぞれ35°C及び40℃として
通紙した。
かくして得られた両面艶消し塗被紙の品質を測定し、そ
の結果を表−1に示した。
実施例4 第3図に示す硬質粗面化ロール2本とプラスチック性弾
性ロール2本よりなる4段キャレンダーを使用し、始め
に弾性ロール2本より成るニップに通紙して、塗被紙の
平滑性を改良した後、表面粗さ(Rmax )が25.
czm及び10部mの粗面化ロールを有するニップに通
紙して粗面化処理を行った以外は、実施例1の方法と同
様にして両面艶消し塗被紙を得た。得られた艶消し塗被
紙の品質測定結果を表−1に示した。
実施例5〜6 NBKP20%、LBKP60%、5GPIO%、古紙
再生パルプ10%からなるパルプ配合とし、このパルプ
配合からなるスラリーにロジンサイズ0.5部、硫酸バ
ンド4部及び填料としてタルク5部を添加して紙料を調
成した後、長編抄紙機を用いて抄紙し、高温オンマシン
ソフトキャレンダーを使用して正反射型平滑度27%、
米坪が60g/rrrである艶消し塗被紙用原紙を得た
次いで、カオリン(商品名;UW−90,EMC社製)
60部、微粒子重質炭酸カルシウム(商品名;オービタ
ル90.冨士カオリン社製)40部を分散剤としてポリ
アクリル酸ソーダー0.2部を用いてコーレス分散機で
分散し、固形分濃度68%の顔料スラリーを調整した。
この顔料スラリーに酸化澱粉(固形分)3部、スチレン
・ブタジェン共重合体ラテックス(商品名、 J S 
RO696,日本合成ゴム社製)(固形分)18部を加
え、更に水を加えて固形分濃度60%の塗被液を得た。
このようにして得た塗被液を上記原紙の両面に乾燥後の
コート量が片面当たり15g/rdになるように、速度
600m/分のブレードコーターで塗被し、130℃の
ドライヤーで乾燥し、ソフトキャレンダー処理をして水
分6%の塗被紙を得た。この塗被紙面のスムースター平
滑度は140 mmHgであった。この塗被加工紙を硬
質粗面化ロール2本とプラスチック性弾性ロール2本よ
りなる4段キャレンダーを使用して、粗面化処理を行っ
た。このときの粗面化ロールとして、第にツブ目及び第
2ニンプ目の粗面化ロールの表面粗さ(Rtaax)が
それぞれ8μm及び5μm(実施例5L12μm及び8
μm(実施例6)であるロールを用い、処理時のロール
表面温度をそれぞれ60℃及び70℃として通紙処理を
行い、両面艶消し塗被紙を得た。このようにして得られ
た両面艶消し塗被紙の品質を測定し、その結果を表−1
に示した。
比較例1 第1ニツプ目及び第2ニツプ目の粗面化ロールの表面粗
さ(Rwax)がそれぞれ40μm及び10μmのロー
ルを用いた以外は、実施例1の方法と同様にして両面艶
消し塗被紙を得た。得られた艶消し塗被紙の品質測定結
果を表−1に示した。このときの艶消し塗被紙の光沢度
の両面性が酷く、また印刷面の平滑性及びインキ光沢も
劣っていた。
比較例2 粗面化ロールの表面粗さ(Rs+ax)が10μmのロ
ールを用い、弾性ロールにショアD硬度786のエポキ
シ系樹脂ロールを用いた以外は、実施例1の方法と同様
にして艶消し塗被紙を得た。得られた艶消し塗被紙の品
質測定結果を表−1に示した。
この場合、光沢度の両面性が著しく大きかった。
比較例3 第1ニツプ、第2ニツプ目の粗面化ロールの表面粗さ(
Rmax)が3μm及び1μmであるロールを用いた以
外は、実施例1の方法と同様にして両面艶消し塗被紙を
得た。得られた艷消し塗被紙の品質測定結果を表−1に
示した。このときの艶消し塗被紙の光沢度の両面性が著
しく大きく、また、裏面の光沢度が高くて艶消し塗被紙
にはならなかった。
〔品質評価の方法〕
白紙光沢度: J I S  P−8142の方法に従
い、角度75°で測定した。
白紙平滑度二東英電子■製平滑度測定器(スムースター
)により測定した。
単位はmmHgで、値が小さい程平 滑性が良い。
光沢むら−:白紙の状態で目視観察し、光沢むらの程度
を判定した。
◎;良好 ○:少し光沢むらが認められる 印刷平滑性とインキ光沢:オフセット4色機を用いて両
面に印刷し、印刷物を 目視で観察してその程度を判定し た。
◎;極めて良好  ○;良好 ×;劣る 「効果」 表−1の結果より明らかなように、本発明の方法によっ
て得られた艶消し塗被紙は、両面性が少なく、光沢むら
や印刷適性(品質)の極めて優れた両面艶消し塗被紙(
塗被シート)であった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本発明を実施する場合の代表的な粗
面化ロールを配備したキャレンダーの概略線図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材上に顔料と接着剤を主成分とする塗被組成物
    を塗被、乾燥した後、粗面化ロールと弾性ロールからな
    るキャレンダーニップに通して仕上げる両面艶消し塗被
    シートの製造方法において、JISB0601に準じた
    方法で測定したときの粗面化ロールの表面粗さ(Rma
    x)が2〜30μmの範囲にあり、且つ片面目のニップ
    の粗面化ロールの表面粗さaと両面目のニップの粗面化
    ロールの表面粗さbとが、下記条件を満たすことを特徴
    とする両面艶消し塗被シートの製造方法。 3b≧a≧1.1b (単位:a、b共にμm)
  2. (2)弾性ロールのショアD硬度が80゜以上で、且つ
    そのロール材質がエポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、
    ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、及びポリ
    ウレタン系樹脂の少なくとも1種類以上から構成される
    請求項(1)記載の両面艶消し塗被シートの製造方法。
  3. (3)請求項(1)記載の製造方法によって得られる両
    面艶消し塗被シートの塗被組成物の塗被量が片面当たり
    10〜30g/m^2であり、且つキャレンダー通し後
    の塗被シートの光沢度、平滑度がそれぞれ20〜45%
    、200mmHg以下であることを特徴とする両面艶消
    し塗被シート。
JP20467090A 1990-07-31 1990-07-31 両面艶消し塗被シートの製造方法及び両面艶消し塗被シート Pending JPH0491294A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5456584A (en) * 1993-10-29 1995-10-10 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Scroll type compressor with refrigerant gas passage in balance weight

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5456584A (en) * 1993-10-29 1995-10-10 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Scroll type compressor with refrigerant gas passage in balance weight

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