JPH0489780A - エレベータの遠隔保守装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、機械室から離れた監視センターで機械室の状
況を把握し保守を行うエレベータの遠隔保守装置に関す
る。

（従来の技術） エレベータの据付台数の増加に伴い、保守の合理化が必
要とされると共に、顧客の信頼性に対する意識向上によ
り１日２４時間体制での機械による監視が要求されるよ
うになってきたのに伴い、近年、遠隔保守装置が急激に
増加している。

従来の遠隔保守装置においては、制御装置に含まれてい
るマイクロコンピュータが種々のデータを記憶しておき
、故障発生と共にその記憶しているデータを読み出して
監視センターに送出する。

保守員はその送付されたデータをチエツクして故障原因
の究明をする。

（発明が解決しようとする課題） 従来の遠隔保守装置では、少なくとも制御装置内で故障
原因の分析に必要なデータを常時、収集・記憶している
が、それは故障時でもマイクロコンピュータが正常に動
作することを前提としている。したがって、マイクロコ
ンピュータそのものに異常が生じた場合には、故障分析
に必要な有効なデータを入手することができなくなって
しまう。

さらに、従来の遠隔保守装置では、マイクロコンピュー
タで容易に処理できる範囲内でしか信号収集を行うこと
ができず、故障発生時に制御盤内のマイクロコンピュー
タに入力できなかった現象の信号、または巻上機やガバ
ナなどの可動物の外見的な細かな動作状態の監視は難し
い。

したがって本発明は、故障原因分析のために有益な、故
障発生前後の現場の状況を表わす映像信号を収集し、迅
速で的確な処置を可能とするエレベータの遠隔保守装置
を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明のエレベータの遠隔保
守装置は、エレベータ機械室に設けられたビデオカメラ
と、このビデオカメラで撮影された映像を録画する第１
のビデオデツキと、エレベータ故障時に発せられる故障
信号に基づき第１のビデオデツキの録画を一時休止して
故障前後の録画映像を再生する第１のコントローラと、
エレベータ機械室から離れた監視センターに設けられ、
第１のビデオデツキによって再生された画像を録画する
第２のビデオデツキとを備えたことを特徴とする。

（作　用） エレベータの現場に故障が発生した時、ビデオカメラに
より制御盤などの映像を撮影し、その映像信号を第１の
ビデオデツキにより録画する。外部信号により、第１の
ビデオデツキの停止・再生のコントロール信号を出し、
第１のコントローラにより監視センターに通信回線を通
して映像信号を伝送する。通信回線を通して伝送された
映像信号を第２のビデオデツキに録画する。かくして、
現場に発生した故障を監視センターで保守管理すること
ができる。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例を示すものである。

エレベータ機械室２０には、エレベータ運転の制御を司
る制御盤１１のほかに、制御盤１１の内部状態を撮影す
るビデオカメラ１２、このビデオカメラ１２の撮影映像
を録画するビデオデツキ１３、およびビデオデツキ１３
を制御したり機械室２０と監視センター３０との間の通
信を制御するコントローラ１４が設けられている。通常
は制御盤１１の最新状態を、ビデオカメラ１２およびビ
デオデツキ１３を介して連続的に更新しながら録画して
おく。

機械室２０とここから離れた監視センター３０との間は
両コントローラ１４．１５間を連絡する通信回線２５を
介して連絡されている。監視センター３０には、コント
ローラ１５のほかに、ビデオデツキ１６およびディスプ
レー（テレビ）　１７が設けられている。

次に、第１図の装置の動作を、第２図のフローチャート
を参照しながら説明する。

ビデオデツキ１３はビデオカメラ■２によって撮影され
た映像を常時録画している（ステップＳｌ）。

制御盤１１に異常ないし故障が発生する（ステップＳ２
：　“ＹＥＳ”）と、故障信号２１が制御盤１１からコ
ントローラ１４に入力される。故障信号２１を受は取っ
たコントローラ１４は、その故障信号の内容をチエツク
し、映像確認のため、制御信号２２をビデオデツキ１３
に送出する。ビデオデツキ１３は制御信号２２を受取る
ことにより予め定められた一定時間ｔ２秒だけ録画を休
止しくステップＳ３゜Ｓ４）、故障発生の時刻から予め
定められた一定時間ｔ１分だけの巻戻しを行う（ステッ
プ５５）（第２図参照）。

他方、コントローラ１４は故障信号２１を受信すること
により通信回線２５を介して、監視センター３０内に設
けられたコントローラ１５と連絡する（ステップＳ６）
。通信回線２５は専用回線でもよいし一般公衆回線でも
よい。コントローラ１４とコントロ−ラ１５とが連絡さ
れると、監視センター３０のコントローラ１５はビデオ
デツキ１Ｇを録画状態とするための制御信号２６を送出
する。これによりビデオデツキ１６は録画状態となり、
コントローラ１５からの映像信号２７を待つ（ステップ
Ｓ７）。ビデオデツキ１Ｂの映像出力端子にはディスプ
レー（テレビ）１７が接続されており、ビデオデツキ１
Ｂに記録された映像はディスプレー１７上に再生するこ
とができる。ビデオデツキ１６が録画状態になると、コ
ントローラ１５は通信回線２５を介して機械室のコント
ローラ１４に映像信号出力の指令を出す。コントローラ
１４は、この指令を受信すると、ビデオデツキ１３に再
生を指示する制御信号２２を出力する。これにより、ビ
デオデツキ１３は再生状態となり、故障の前後の映像信
号２３をコントローラ１４に送出する（ステップＳ８）
。コントローラ１４は、この映像信号２３を通信回線２
５に乗せてコントローラ１５へ送出スる。コントローラ
１５により受信された映像信号はビデオデツキ１６に映
像信号２７として転送され、そこに録画される。コント
ローラ１４は前記の故障発生から予め定められた時間ｔ
２が来ると、ビデオデツキ１３に再生停止信号２２を出
力する（ステップＳ９，５ＩＯ）。次にコントローラ１
４は通信回線２５を通してコントローラ■５に映像停止
信号を送り、その後、通信回線２５を切離す（ステップ
５１１）。

コントローラ１５は、これによりビデオデツキ１Ｂに録
画停止１ｍ号２６を出力して録画を停止する（ステップ
Ｓ　Ｌ２）。

このように、本発明による遠隔保守装置は、エレベータ
に故障が発生すると、監視センター３０のビデオデツキ
１Ｂに故障発生前後の映像信号を自動的に伝送し、それ
を録画する。その録画内容をディスプレー１７上に再生
し目視することができる。

以上、特定の実施例について説明したが、本発明は次の
ような態様でも実施することができる。

１、　現場側のビデオカメラは、機械室ではなく、エレ
ベータかご内に設置し、かご内の様子を撮影するように
してもよい。

２、　映像信号に時刻を識別するためのマークを入れる
ようにしてもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、現場の映像を必要なときにのみ監視セ
ンターへ送り、故障発生時、監視センター内のビデオデ
ツキに記録された映像により事前にある程度までの故障
分析を行った後、現場へ行くようにすることができる。

そのため、故障状態の把握を迅速かつ的確に行うことが
可能となり、迅速かつ的確な対応策をとることができる
ので、結果的にダウンタイムの短縮を計ることができる
。

また、マイクロコンピュータの暴走などのトラブルでマ
イクロコンピュータからデータ収集できなくなった場合
でも、外見的な現象面からの分析を可能とすることがで
きる。

１１・・・エレベータ制御盤、１２・・・ビデオカメラ
、１３・・・ビデオデツキ、１４・・・コントローラ、
１５・・・コントローラ、１６・・・ビデオデツキ、１
７・・・ディスプレー（テレビ）、２０・・・エレベー
タ機械室、２１・・・故障信号、２２・・・制御信号、
２３・・・映像信号、２５・・・通信回線、２６・・・
制御信号、２７・・・映像信号、２８・・・映像信号、
３０・・・監視センター

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エレベータ機械室に設けられたビデオカメラと、 このビデオカメラで撮影された映像を録画する第１のビ
   デオデッキと、 エレベータ故障時に発せられる故障信号に基づき前記第
   １のビデオデッキの録画を一時休止して前記故障前後の
   録画映像を再生する第１のコントローラと、 前記エレベータ機械室から離れた監視センターに設けら
   れ、前記第１のビデオデッキによって再生された画像を
   録画する第２のビデオデッキとを備えたことを特徴とす
   るエレベータの遠隔保守装置。 ２、前記第２のビデオデッキの映像出力を画像として表
   示するディスプレーをさらに設けた請求項１記載のエレ
   ベータの遠隔保守装置。