JPH0488147A - 摺動部材 - Google Patents
摺動部材Info
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- JPH0488147A JPH0488147A JP20429090A JP20429090A JPH0488147A JP H0488147 A JPH0488147 A JP H0488147A JP 20429090 A JP20429090 A JP 20429090A JP 20429090 A JP20429090 A JP 20429090A JP H0488147 A JPH0488147 A JP H0488147A
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Links
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Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、耐スカッフィング性、耐ピツチング性に優れ
た摺動部材に関する。
た摺動部材に関する。
カムシャフト、ピストン等の摺動部材には、その使用目
的から耐スカッフィング性や耐ピツチング性に優れてい
ることが望まれている。
的から耐スカッフィング性や耐ピツチング性に優れてい
ることが望まれている。
ここで、スカッフィングとは高面圧で「すべり」又は「
ころがり−すべり」摩擦をうける摺動面において、局部
的に凝着、溶着し、その部分が引裂かれて生じる損傷の
ことである。また、ピッチングとはころがり接触面にお
いて、主に繰り返し接触荷重による材料の疲れのため、
接触部表面が剥離し、小さなビットが生じる損傷のこと
である。
ころがり−すべり」摩擦をうける摺動面において、局部
的に凝着、溶着し、その部分が引裂かれて生じる損傷の
ことである。また、ピッチングとはころがり接触面にお
いて、主に繰り返し接触荷重による材料の疲れのため、
接触部表面が剥離し、小さなビットが生じる損傷のこと
である。
この耐スカッフィング性には、硬度の高いセメンタイト
相を主要な相とする表面硬化組織が優れており、・一方
、耐ピツチング性には、逆にセメンタイト相は少ない方
が望ましいことが知られている。
相を主要な相とする表面硬化組織が優れており、・一方
、耐ピツチング性には、逆にセメンタイト相は少ない方
が望ましいことが知られている。
従来、コスト、製造性の面で鋳鉄を母材とし、その摺動
面を表面硬化焼入れして硬化層を設けた摺動部材が幅広
く用いられている。
面を表面硬化焼入れして硬化層を設けた摺動部材が幅広
く用いられている。
例えば、特開昭60−184694号公報には、C:3
゜0〜3.6例t%、Si:1.5〜2,4wt%。
゜0〜3.6例t%、Si:1.5〜2,4wt%。
P:O,ltmt%以下、 Mn : 0. 5〜2.
0imt%S : 0.08〜0.2wt%、残部F
eの組成からなるねずみ鋳鉄を素材とするカムシャフト
の表面をプラズマアーク等により再溶融してチル硬化層
を形成したものが開示されている。
0imt%S : 0.08〜0.2wt%、残部F
eの組成からなるねずみ鋳鉄を素材とするカムシャフト
の表面をプラズマアーク等により再溶融してチル硬化層
を形成したものが開示されている。
この従来技術のように鋳鉄を母材とした材料の表面をチ
ル硬化処理して、セメンタイト相を晶出させたとき、鋳
鉄中のC量によってセメンタイトの量が決定する。鋳鉄
はC含有量が多いためセメンタイトの量は40%以上と
なる。このように、鋳鉄を母材として用いた摺動部材は
、セメンタイト相が全体に占める割合が大きいため、耐
スカッフィング性には優れるが、耐ピツチング性が十分
でないという問題がある。
ル硬化処理して、セメンタイト相を晶出させたとき、鋳
鉄中のC量によってセメンタイトの量が決定する。鋳鉄
はC含有量が多いためセメンタイトの量は40%以上と
なる。このように、鋳鉄を母材として用いた摺動部材は
、セメンタイト相が全体に占める割合が大きいため、耐
スカッフィング性には優れるが、耐ピツチング性が十分
でないという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題]
本発明による摺動部材の課題は、耐スカッフィング性は
鋳鉄製摺動部材の性能を維持しつつ、耐ピツチング性を
向上させることにある。
鋳鉄製摺動部材の性能を維持しつつ、耐ピツチング性を
向上させることにある。
〔課題を解決するための手段]
そこで、本発明は、黒鉛鋼を母材とし、表面にチル硬化
処理を施すことにより、セメンタイト相とマルテンサイ
ト相の混合組織とするとともに、耐ピツチング性に優れ
たマルテンサイト相の量を多くすることにより、セメン
タイト相が全体に占める割合を小さくして耐ピツチング
性を向上させたことを特徴とする。
処理を施すことにより、セメンタイト相とマルテンサイ
ト相の混合組織とするとともに、耐ピツチング性に優れ
たマルテンサイト相の量を多くすることにより、セメン
タイト相が全体に占める割合を小さくして耐ピツチング
性を向上させたことを特徴とする。
即ち、本発明に係る摺動部材は、少なくともC:1.0
〜2. 0svt%を含む黒鉛鋼からなり、表面のうち
少なくとも摺動面が表面積にしてセメンタイト相7〜2
8%、およびマルテンサイト相72〜93%からなるこ
とを特徴とする。
〜2. 0svt%を含む黒鉛鋼からなり、表面のうち
少なくとも摺動面が表面積にしてセメンタイト相7〜2
8%、およびマルテンサイト相72〜93%からなるこ
とを特徴とする。
本発明で用いた、黒鉛鋼のCの限定理由は次の通りであ
る。
る。
C:1.0〜2,0wt%
C量は、1.0evt%未満では、必要な黒鉛が析出せ
ず、被削性が悪化するとともに、表面チル処理後、セメ
ンタイト相が、耐スカッフィング性に必要な量得られな
い。2. 0svt%を越えると、黒鉛鋼母材の剛性が
低下するとともに、表面チル処理の後、セメンタイト相
が必要以上に多くなり、耐ピツチング性が低下する。
ず、被削性が悪化するとともに、表面チル処理後、セメ
ンタイト相が、耐スカッフィング性に必要な量得られな
い。2. 0svt%を越えると、黒鉛鋼母材の剛性が
低下するとともに、表面チル処理の後、セメンタイト相
が必要以上に多くなり、耐ピツチング性が低下する。
この黒鉛鋼は、不可避の成分として、Mn、P。
Sを含む。これらは靭性を低下させるため、MnS2,
8wt%、P≦Q、1wt%、S≦0.15wt%とす
るのが望ましい。
8wt%、P≦Q、1wt%、S≦0.15wt%とす
るのが望ましい。
また、Si、Cr、Mo、Ni、Ce、Mg。
Caを必要に応じて添加することにより、所望の特性を
得ることが出来る。これらは、次の理由から添加量が限
定される。
得ることが出来る。これらは、次の理由から添加量が限
定される。
Si:1.0〜2.0−t%
Siは鋳造性(湯流れ性)の向上に有用であるが、1.
Omt%未満ではその効果は小さい。2゜0wt%を越
えると、逆に、鋳造割れを引き起こす原因になり、被削
性も悪くなる。また、鋳造時内部にまでセメンタイトが
析出するのを防ぎ、適度に黒鉛を析出させるためにも、
Stはこの成分範囲が良い。
Omt%未満ではその効果は小さい。2゜0wt%を越
えると、逆に、鋳造割れを引き起こす原因になり、被削
性も悪くなる。また、鋳造時内部にまでセメンタイトが
析出するのを防ぎ、適度に黒鉛を析出させるためにも、
Stはこの成分範囲が良い。
Cr : 0.2〜0.7wt%
Crは、硬度の高いCr系のセメンタイトを析出させ、
耐スカッフィング性を高めるが、0゜2wt%未満では
その効果はなく、0.7wt%を越えると被削性を悪化
させる。
耐スカッフィング性を高めるが、0゜2wt%未満では
その効果はなく、0.7wt%を越えると被削性を悪化
させる。
Mo:0.1〜0.5wt%
Moは焼入性を向上させる。O,1wt%未満では、そ
の効果は少なく、0.5wt%を越えると脆化し、被削
性を悪化させる。
の効果は少なく、0.5wt%を越えると脆化し、被削
性を悪化させる。
Ni51wt%
Niは靭性を向上させるが、1.0smt%を越えると
、偏析などにより組織が不均一になる。
、偏析などにより組織が不均一になる。
Ce≦0.1ivt%
高密度エネルギー照射による再溶融処理において、処理
部にガス巣などの欠陥が発生するのを防止することが出
来るが、011wt%を越えても、効果はあまり向上し
ない。
部にガス巣などの欠陥が発生するのを防止することが出
来るが、011wt%を越えても、効果はあまり向上し
ない。
Mg≦0.06wt%
Mgは靭性を向上させるが、0.06smt%を越える
と、被削性を悪化させる。
と、被削性を悪化させる。
Ca≦0.09wt%
Caは靭性を向上させるが、0.09wt%を越えても
、効果はあまり向上しない。
、効果はあまり向上しない。
表面硬化層の各相の成分限定理由は、次の通りである。
セメンタイト相ニア〜28%
マルテンサイト相ニア2〜93%
セメンタイト相7%未満、並びにマルテンサイト相93
%以上では、必要な耐スカッフィング性を得ることが出
来ない。
%以上では、必要な耐スカッフィング性を得ることが出
来ない。
セメンタイト相28%以上、並びにマルテンサイト相7
2%以下では、逆に必要な耐ピツチング性が得られない
。
2%以下では、逆に必要な耐ピツチング性が得られない
。
耐スカッフィング性、耐ピツチング性の両方を同時に満
足するには、各相は上記の割合としなければならない。
足するには、各相は上記の割合としなければならない。
なお、黒鉛鋼の表面にチル硬化層をもうける方法として
は、冷し金、高密度エネルギー照射による再溶融処理な
どがある。
は、冷し金、高密度エネルギー照射による再溶融処理な
どがある。
〔作用]
本発明は所定のC量を含有した黒鉛鋼を母材として用い
ることにより、硬度が高く耐スカッフィング性に優れた
セメンタイト相と、耐ピツチング性に優れたマルテンサ
イト相が全体に占める割合を最適化することができたた
め、従来品と同等の耐スカッフィング性をもち、かつ、
耐ピツチング性を向上させることができた。
ることにより、硬度が高く耐スカッフィング性に優れた
セメンタイト相と、耐ピツチング性に優れたマルテンサ
イト相が全体に占める割合を最適化することができたた
め、従来品と同等の耐スカッフィング性をもち、かつ、
耐ピツチング性を向上させることができた。
[実施例]
次に、本発明の実施例を比較例と併せて説明する。
(第1実施例)
本発明に基づき1300cc直列4気筒OHCガソリン
エンジン用カムシャフトを作製した。
エンジン用カムシャフトを作製した。
このカムシャフトの寸法は、
カムシャフト全長 :370mm
カム幅 :13mm
カムの基礎円部直径: 30mm
リフト高さ ・ 5mm
シャフト直径 7 26mm
であり、全体で1900gである。
まず、組成がC:1.5wt%、5ill、3wt%、
Mn : 0.3wt%、P:Q、02wt%、S:0
.008evt%、Cr : 0.4wt%、Mo:0
゜4wt%、Ni : 0.2wt%、Ca : 0.
03wt%。
Mn : 0.3wt%、P:Q、02wt%、S:0
.008evt%、Cr : 0.4wt%、Mo:0
゜4wt%、Ni : 0.2wt%、Ca : 0.
03wt%。
残部実質的にFeとなるように原料を溶解し鋳造材料を
準備した。
準備した。
続いてこの溶湯を、カムノーズ部形状に対応する位置に
冷し金を装着した鋳型に1510°Cで注ぎカムシャフ
トを鋳造した。このとき、冷し金は鋼製で重量100g
のものを用いた。鋳造後、通常の方法により型ばらし、
堰折り1機械加工を行い製品としてのカムシャフトを得
た。
冷し金を装着した鋳型に1510°Cで注ぎカムシャフ
トを鋳造した。このとき、冷し金は鋼製で重量100g
のものを用いた。鋳造後、通常の方法により型ばらし、
堰折り1機械加工を行い製品としてのカムシャフトを得
た。
この結果得られたカムシャフトのカムノーズ表面をX線
を用いて分析した結果、セメンタイト相13%、マルテ
ンサイト相87%であった。
を用いて分析した結果、セメンタイト相13%、マルテ
ンサイト相87%であった。
また、上述のチル層と未処理層との境目は明確ではなか
ったがシャフトの部分までは達していないことを確認し
た。
ったがシャフトの部分までは達していないことを確認し
た。
(第2実施例)
鋳造材として、C:1.8wt%、Si:1.2−t%
、Mn : 0.5wt%、P:0601wt%。
、Mn : 0.5wt%、P:0601wt%。
S:O,01wt%、Cr : 0.3wt%、Mon
o。
o。
4@t%、Ni : 0.2wt%、Ca : 0.0
4wt%残部実質的にFeからなる組成のものを用いた
点を除き、他は第1実施例と実質的に同じ方法でカムシ
ャフトを作製した。
4wt%残部実質的にFeからなる組成のものを用いた
点を除き、他は第1実施例と実質的に同じ方法でカムシ
ャフトを作製した。
得られたカムシャフトのカムノーズ表面は、X線分析の
結果セメンタイト相20%、マルテンサイト相80%で
あった。
結果セメンタイト相20%、マルテンサイト相80%で
あった。
(第3実施例)
鋳造材として、C:1,7製t%、Si:1,8svt
%、 Mn : 0. 4wt%、Pro、015wt
%S:0.01wt%、残部実質的にFeからなる組成
のものを用いた点を除き、他は第1実施例と実質的に同
じ方法でカムシャフトを作製した。
%、 Mn : 0. 4wt%、Pro、015wt
%S:0.01wt%、残部実質的にFeからなる組成
のものを用いた点を除き、他は第1実施例と実質的に同
じ方法でカムシャフトを作製した。
得られたカムシャフトのカムノーズ表面は、X線分析の
結果セメンタイト相21%、マルテンサイト相79%で
あった。
結果セメンタイト相21%、マルテンサイト相79%で
あった。
(第4実施例)
鋳造材トシテ、C:1.4wt%、Si:1.3−t%
、Mn : 0.3wt%、P :Q、015wt%S
:0.011wt%、Cr : 0.5wt%、Mo:
0、 2wt%、 Ni : 09Isvt%、Ca:
0.03wt%、 Ce :0. 03wt%1Mg
: O,O1wt%。
、Mn : 0.3wt%、P :Q、015wt%S
:0.011wt%、Cr : 0.5wt%、Mo:
0、 2wt%、 Ni : 09Isvt%、Ca:
0.03wt%、 Ce :0. 03wt%1Mg
: O,O1wt%。
残部実質的にFeからなる組成のものを用いた点、及び
鋳造時冷し金を用いなかった点を除き他は実質的に第1
実施例と同じ方法でカムシャフトを鋳造した。
鋳造時冷し金を用いなかった点を除き他は実質的に第1
実施例と同じ方法でカムシャフトを鋳造した。
次いでこのカムシャフトを所定形状に加工した後、TI
Gによりカムノーズ表面部を再溶融チル化処理を施した
。
Gによりカムノーズ表面部を再溶融チル化処理を施した
。
このときのTIGアーク照射条件としては、シールドガ
スAr、直流電流値80A、電圧17Vのもとで、TI
Gアーク処理における電極と被処理カム摺動面との間隔
を2mmに保ち、カム部をl rpmの速度で回転させ
ながら、電極(トーチ)走査スピード14 mm/se
cでカムの幅方向に往復運動させ、アーク軌跡を一部重
複させながら、カム部の表面全周にわたって再溶融させ
た。この時、カムノーズ表面から0.5mmの深さまで
再溶融組織が広がった。
スAr、直流電流値80A、電圧17Vのもとで、TI
Gアーク処理における電極と被処理カム摺動面との間隔
を2mmに保ち、カム部をl rpmの速度で回転させ
ながら、電極(トーチ)走査スピード14 mm/se
cでカムの幅方向に往復運動させ、アーク軌跡を一部重
複させながら、カム部の表面全周にわたって再溶融させ
た。この時、カムノーズ表面から0.5mmの深さまで
再溶融組織が広がった。
X線分析の結果、カムノーズ表面は、セメンタイト相1
2%、マルテンサイト相88%であった。
2%、マルテンサイト相88%であった。
(第5実施例)
鋳造材として、C:1.9wt%、Si:1.7−t%
、Mn : 0.4wt%、P:0.01ivt%。
、Mn : 0.4wt%、P:0.01ivt%。
S:0.01wt%、Cr : 0.4wt%、Mo:
0゜5wt%、Ni:Q、1wt%、 Ca : 0
. 03tmt%。
0゜5wt%、Ni:Q、1wt%、 Ca : 0
. 03tmt%。
Ce:0405−t%、残部実質的にFeからなる組成
のものを用いた点を除き、他は第4実施例と実質的に同
し方法でカムシャフトを作製した。
のものを用いた点を除き、他は第4実施例と実質的に同
し方法でカムシャフトを作製した。
得られたカムシャフトのカムノーズ表面は、X線分析の
結果セメンタイト相23%、マルテンサイト相77%で
あった。
結果セメンタイト相23%、マルテンサイト相77%で
あった。
(第1比較例)
鋳造材として、C:3,4匈t%、Si:2.Owt%
、Mn : 0.7wt%、P : 0.02wt%。
、Mn : 0.7wt%、P : 0.02wt%。
S:0.018wt%、Cr : 0.5wt%1M0
=0.2wt%、 Ni : O,ltmt%、残部実
質的にFeからなる鋳鉄材を用いた点を除き、他は第1
実施例と実質的に同じ方法でカムシャフトを作製した。
=0.2wt%、 Ni : O,ltmt%、残部実
質的にFeからなる鋳鉄材を用いた点を除き、他は第1
実施例と実質的に同じ方法でカムシャフトを作製した。
得られたカムシャフトのカムノーズ表面は、X線分析の
結果セメンタイト相48%、マルテンサイト相52%で
あった。
結果セメンタイト相48%、マルテンサイト相52%で
あった。
(第2比較例)
鋳造材として、C:3.3wt%、Si:2.3−t%
Mn : 0,6wt%、P:0.02wt%。
Mn : 0,6wt%、P:0.02wt%。
S 二 O,018wt %、 Cr :
0. 4wt %、 M O=0、 2wt%、N
i : O,1wt%、Ce:0. 025%、残部
実質的にFeからなる鋳鉄材を用い点を除き、他は第4
実施例と実質的に同じ方法でカムシャフトを作製した。
0. 4wt %、 M O=0、 2wt%、N
i : O,1wt%、Ce:0. 025%、残部
実質的にFeからなる鋳鉄材を用い点を除き、他は第4
実施例と実質的に同じ方法でカムシャフトを作製した。
得られたカムシャフトのカムノーズ表面は、X線分析の
結果セメンタイト相47%、マルテンサイト相53%で
あった。
結果セメンタイト相47%、マルテンサイト相53%で
あった。
上述の第1.第2.第3.第4.第5実施例ならびに第
1.第2比較例にて製作されたカムシャフトを、それぞ
れ本発明品1.2,3.4.5ならびに比較品1.2と
し、それぞれについて耐ピッチング性、耐スカッフィン
グ性、ヤング率、引張り強さを評価した。
1.第2比較例にて製作されたカムシャフトを、それぞ
れ本発明品1.2,3.4.5ならびに比較品1.2と
し、それぞれについて耐ピッチング性、耐スカッフィン
グ性、ヤング率、引張り強さを評価した。
ここで、耐ピッチング性、耐スカッフィング性は、13
00cc直列4気筒OHCガソリンエンジンにおいて、
2000rpmX500hr耐久試験後、カム表面にお
いてピッチング、スカッフィングが発生した表面の外観
によって評価した。
00cc直列4気筒OHCガソリンエンジンにおいて、
2000rpmX500hr耐久試験後、カム表面にお
いてピッチング、スカッフィングが発生した表面の外観
によって評価した。
耐スカッフィング性に関して、本発明品、比較品ともに
ほとんどスカッフィング摩耗は発生しなかった(表では
Oとして表した)。
ほとんどスカッフィング摩耗は発生しなかった(表では
Oとして表した)。
耐ピツチング性に関して、本発明品はほとんどピッチン
グ摩耗は発生しなく (表ではOとして表した)、比較
品は表面積にして本発明品の数倍のピッチング摩耗が発
生した(表では×として表した)。これは、上記のエン
ジンとして用いた場合不十分な特性である。
グ摩耗は発生しなく (表ではOとして表した)、比較
品は表面積にして本発明品の数倍のピッチング摩耗が発
生した(表では×として表した)。これは、上記のエン
ジンとして用いた場合不十分な特性である。
これらの結果を第1表に示す。
(注)
第1表
ヤング率、
機械的特性の比較
引張り強さの単位はKgf/mm2
第1表から分かるように、第1.第2.第3゜第4.第
5実施例は、第1.第2比較例と比べて、耐ピツチング
性に優れるとともに、耐スカッフィング性も十分満足出
来る。
5実施例は、第1.第2比較例と比べて、耐ピツチング
性に優れるとともに、耐スカッフィング性も十分満足出
来る。
さらに、ヤング率、引張り強度も共に従来品と比べて優
れている。
れている。
また、本発明は特定の実施例について述べてきたが、こ
の実施例に限定されるものではなく、耐スカッフィング
性、耐ピツチング性を要求される摺動部材に適用できる
とともに、高い剛性を要求される摺動部材にも適用でき
る。
の実施例に限定されるものではなく、耐スカッフィング
性、耐ピツチング性を要求される摺動部材に適用できる
とともに、高い剛性を要求される摺動部材にも適用でき
る。
耐スカッフィング性に加えて、耐ピツチング性に優れた
摺動部材を得ることが出来た。
摺動部材を得ることが出来た。
また、更に剛性も鋳鉄と比べて非常に優れており、本発
明による摺動部材は、耐スカッフィング性、耐ピツチン
グ性に優れ、剛性も要求される用途に用いられる部材や
、剛性を維持しつつ軽量化の必要な部材に用いることが
できる。
明による摺動部材は、耐スカッフィング性、耐ピツチン
グ性に優れ、剛性も要求される用途に用いられる部材や
、剛性を維持しつつ軽量化の必要な部材に用いることが
できる。
また、摺動部材として、黒鉛を析出しない鋳鋼を母材と
して用いた場合は、Cの量を調整することにより、耐ス
カッフィング性及び耐ピツチング性に優れた所望の組織
からなる摺動面を得ることができるが、この時、鋳造時
に母材中心部にまでセメンタイトが析出してしまう。こ
の結果、脆化してしまい靭性が低下する。
して用いた場合は、Cの量を調整することにより、耐ス
カッフィング性及び耐ピツチング性に優れた所望の組織
からなる摺動面を得ることができるが、この時、鋳造時
に母材中心部にまでセメンタイトが析出してしまう。こ
の結果、脆化してしまい靭性が低下する。
出願人 トヨタ自動車株式会社
Claims (1)
- 少なくともC:1.0〜2.0wt%を含む黒鉛鋼か
らなり、表面のうち少なくとも摺動面が表面積にしてセ
メンタイト相7〜28%、およびマルテンサイト相72
〜93%からなることを特徴とする摺動部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20429090A JPH0488147A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 摺動部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20429090A JPH0488147A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 摺動部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0488147A true JPH0488147A (ja) | 1992-03-23 |
Family
ID=16488033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20429090A Pending JPH0488147A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 摺動部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0488147A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004285474A (ja) * | 2003-03-04 | 2004-10-14 | Komatsu Ltd | 転動部材およびその製造方法 |
JP2004292945A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-10-21 | Komatsu Ltd | 転動部材およびその製造方法 |
JP2009102733A (ja) * | 2003-03-04 | 2009-05-14 | Komatsu Ltd | 転動部材の製造方法 |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP20429090A patent/JPH0488147A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004285474A (ja) * | 2003-03-04 | 2004-10-14 | Komatsu Ltd | 転動部材およびその製造方法 |
JP2009102733A (ja) * | 2003-03-04 | 2009-05-14 | Komatsu Ltd | 転動部材の製造方法 |
JP2004292945A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-10-21 | Komatsu Ltd | 転動部材およびその製造方法 |
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