JPH0488050A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH0488050A
JPH0488050A JP20310090A JP20310090A JPH0488050A JP H0488050 A JPH0488050 A JP H0488050A JP 20310090 A JP20310090 A JP 20310090A JP 20310090 A JP20310090 A JP 20310090A JP H0488050 A JPH0488050 A JP H0488050A
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JP20310090A
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Kazumi Nakazawa
和美 中沢
Teruo Inagaki
稲垣 輝穂
Kozo Kawashima
川島 幸蔵
Kenju Furuyama
古山 建樹
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JSR Corp
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ゴム強化スチレン系樹脂と特定の難燃剤およ
び亜リン酸エステル系化合物とを主成分とする、耐光性
、耐熱性、実用成形性、耐衝撃性、熱安定性、および難
燃性に優れた難燃性樹脂組成物に関する。
[従来の技術] ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂などのゴム強
化スチレン系樹脂は、その優れた機械的性質、電気絶縁
性、成形加工性および成形外観性を有していることから
、自動車部品、電気機器部品、建築用部材などの各種工
業用品として広い範囲に使用されている。
しかしながら、ゴム強化スチレン系樹脂は易燃性である
ため、近年、その用途によって安全性の面から燃焼性に
関する各種法規制を受けており、そのために難燃性ゴム
強化スチレン系樹脂が開発され市販されている。
このように、難燃性ゴム強化スチレン系樹脂が各種工業
用品の成形材料として広範囲に使用されるに至って、難
燃化以外に使用部品によっては比較的高温においても変
形しない程度の耐熱性が要求されており、しかもこれら
の機器の外装利としての用途においては、窓からの直射
日光や室内の蛍光灯の光による褪色が、最近、特に問題
とされ、優れた耐光性を有していることが必須の条件と
なっている。
さらに、これらの外装材として用いられる場合には、そ
の多くは大型部品であり、優れた実用成形性および耐衝
撃性が要求されている。
このため、難燃性ゴム強化スチレン系樹脂は、難燃性は
もとより、優れた耐光性、耐熱性、実用成形性および耐
衝撃性を併わせ持つ多機能の性能を有するものであるこ
とが要求されている。特に最近は、成形加工の生産性向
上、新しい用途への展開などにより、従来に比べ熱安定
が一段と優れた難燃性ゴム強化スチレン系樹脂が要求さ
れている。
上記の性能を付与するために、従来は難燃剤の種類を選
択することが一般に行なわれていたが、」二記の性能を
併わせ持つ多機能の難燃性ゴム強化スチレン系樹脂は得
られていなかった。
[発明が解決しようとする課8] 本発明は、前記従来技術を背景になされたもので、難燃
性のみならず、耐光性、耐熱性、実用成形性、耐衝撃性
、特に熱安定性の一段と優れた難燃性樹脂組成物を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 (A)グラフト率15〜180重量%、共重合している
芳香族ビニル/シアン化ビニル50〜10010〜50
重量%、ゴム成分含量5〜60重量%であるゴム強化ス
チレン系樹脂100重量部に対して、 (B)下記の一般式(I)で示すノ\ロゲン含有化合物
        1〜30重量部(C)亜リン酸エステ
ル系化合物 0.05〜5重量部 (D)ハロゲン化ビスフェノール系化合物〔ただし(B
)成分を除く〕0〜20重量部(E)ハロケン化ポリオ
レフィン 0〜15重量部 (F)アンチモン化合物  0〜15重量部を含有する
ことを特徴とする難燃性樹脂組成物(以下、「第1組成
物」ということがある)を提供するものである。
(B)−船人(I) CH3 C)−CH2 CH−CH2〕 H CH3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (I)〔
式中、R1およびR2は同一または異なり、Hl−CH
2−CH−CH2、および−CH2\ 1 H 素原子もしくは塩素原子、jは0〜5の整数を示す)か
ら選ばれた基であり、Xは臭素原子もしくは塩素原子、
iは0〜4、好ましくは1−〜4の整数、mは0〜10
、好ましくは1〜7を示す〕で表わされ、臭素原子およ
び/または塩素原子含有量が45〜60重量%、好まし
くは47〜58重量%であるハロゲン含有化合物。
また本発明は、前記(A)成分20〜90重量%、およ
び(G)ポリカーボネート10〜80重量%〔ただし、
(A) +(G) −100重量%)からなる組成物1
00重量部に対して、前記の(B)成分1〜30重量部
、(C)成分0.05〜5重量部、(D)成分0〜20
重量部、(E)成分0〜15重量部、および(F)成分
0〜15重量部を含有することを特徴とする難燃性樹脂
組成物(以下、「第2組成物」といい、第1〜2組酸物
を総称して「難燃性樹脂組成物」ということかある)を
提供するものである。
以下、まず本発明の第1〜2組成物に使用される(A)
〜(G)成分について説明し、次いで第1〜2組成物に
ついて詳述する。
(A)成分 (A)成分は、グラフト率15〜180重量%、共重合
している芳香族ビニル/シアン化ビニル50〜1001
0〜50重量%、ゴム成分含量5〜60重量%であるゴ
ム強化スチレン系樹脂である。
(A)成分に使用されるゴム状重合体としては、例えは
ポリブタジェン、ブタジェン−スチレンランダム共重合
体、ポリイソプレン、スチレン−ブタジェンブロック共
重合体などで代表されるジエン系ゴム状重合体あるいは
その水素添加物、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−プロピレン−ジエン共重合体、アクリル酸エステ
ルを主体としたアクリルゴム、イソブチレン−イソプレ
ン共重合体、ポリウレタンゴムなどを使用することがで
きるが、中でも所望のグラフト率を容易に得ることの面
からはポリブタジェン、ブタジェンスチレン共重合体な
どのジエン系ゴム状重合体を使用することが好ましく、
また耐光性を向上させる一ヒからはエチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重
合体、エチレン−ブテン共重合体などのニレチン−α−
オレフィン系ゴム状共重合体、あるいはジエン系ゴム状
重合体の水素添加物を使用することが好ましい。
また、(共)重合されている芳香族ビニル化合物として
は、例えはスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ビニルトルエン、m−クロルスチレン、p−
クロルスチレンなどのハロゲン置換スチレンなどが挙げ
られ、好ましくはスチレン、α−メチルスチレンである
また、(共)重合されているシアン化ビニル化合物とし
ては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙
げられる。
なお、(A)成分のゴム強化スチレン系樹脂中の(共)
重合されている芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化
合物の割合(重量比)は、50〜10010〜50、好
ましくは60〜9515〜40である。シアン化ビニル
化合物が50を超えると熱安定性が低下し好ましくない
。また、シアン化ビニル化合物を必須成分にすると、耐
衝撃性、耐薬品性に優れ、特にポリカーボネートを使用
する組成物においては、−段と優れた耐衝撃性が得られ
る。
また、前記単量体以外に必要に応じて共重合可能な他の
単量体を併用することができる。この他の単量体として
は、まずアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルな
どが挙げられ、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどが
挙げられる。
また、他の単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸
、ジビニルベンゼンで代表される非共役ジビニル化合物
、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレートなどの多価(メタ)
アクリレート化合物の1種または2種以上を、重合工程
や本発明の組成物の物性に影響を与えない範囲で適宜使
用することができる。なお、これらの他の単量体の使用
量は、単量体混合物中に好ましくは50重量%以下程度
である。
前記(A)成分のゴム強化スチレン系樹脂は、前記のゴ
ム状重合体の存在下で芳香族ビニル化合物あるいは芳香
族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物を重合して得ら
れるゴム強化スチレン系樹脂(イ)、または別途、芳香
族ビニル化合物あるいは芳香族ビニル化合物とシアン化
ビニル化合物を重合して得られる(共)重合体と該(イ
)からなるゴム強化スチレン系樹脂(ロ)である。当然
のことであるが、グラフト率、(共)重合している芳香
族ビニル化合物/シアン化ビニル化合物の重量比、ゴム
状重合体含有量が本発明の範囲内であれは、 (イ)と
(イ)、 (ロ)と(ロ)、 (イ)と(ロ)などから
なるものであってもよい。
(A)成分中のゴム状重合体成分の含有量は3〜60重
量%、好ましくは5〜40重量%である。
該含有量か3重量%未満であると、目的とする耐衝撃性
が得られず、一方、60重量%を超えると、難燃性、実
用成形性が低下し好ましくない。
また、(A)成分中のグラフ)・率は15〜180重量
%、好ましくは30〜150重量%、クラフト率が15
重量%未満では、耐衝撃性が低下し、一方、120重量
%を超えると、成形品の表面光沢度の低下、耐熱性の低
下の傾向があり好ましくない。
さらに、(A)成分中のメチルエチルケトン可溶分の極
限粘度が好ましくは0.3〜0.8瀬/g、さらに好ま
しくは0.35〜0.7瀬/gである。この範囲にある
と、耐衝撃性と実用成形性のバランスの良好な難燃性樹
脂組成物が得られる。
(A)成分の製造方法としては、公知の乳化重合、懸濁
重合、溶液重合、塊状重合などにより重合すれはよい。
この際、メチルエチルケトン可溶分の極限粘度は、重合
時の分子量調節剤の種類、量を適宜選択することにより
調節することができる。また、グラフト率については、
分子量調節剤の種類、量、さらには単量体成分(単量体
混合物)の重合系への添加時間などを適宜選択すること
により調節することか可能である。
(B)成分 (B)成分は前記一般式(I)で表わされるハロゲン含
有化合物である。
該ハロゲン含有化合物の好ましい軟化点は112〜17
0℃、さらに好ましくは112〜150℃であり、好ま
しい重量平均分子量は500〜6゜000、さらに好ま
しくは1,200〜4,000である。
(B)成分としては、好ましくは一般式(I)における
R1とR2が−CH2−CH−CH2、\ 1 H であり、またXおよびYが臭素原子である。
前記一般式(I)で表わされる(B)ハロゲン含有化合
物の一般的な説明については、例えは特開昭61−24
1322号公報などにおいて詳述されている。
(B)成分の軟化点が112°C以上であると、耐熱性
の優れたものか得られやすく、一方、117°C以下で
あると、耐衝撃性の優れたものが得られやすい。
また、(B)成分の重量平均分子量が500以上では、
成形加工時の熱安定性の優れたものが得られやすく、一
方、6,000を超えると、樹脂成分への分散性がよく
なり、耐衝撃強度の優れたものか得られやすい。
さらに、(B)成分の臭素原子および/または塩素原子
含有量が45重量%未満では、目的とする難燃性を得る
ためには添加量が多く必要となり、必然的に衝撃強度が
低下する。一方、60重量%を超えると、成形加工時の
熱安定性、耐光性か低下する。
(C)成分 難燃性樹脂組成物は、新規用途への展開、成形加工性の
生産性の向上などから成形加工温度の高温化、あるいは
生産工程上、成形機の加熱シリンダー中に高温下で滞留
されることがあり、これらの状況下で成形された成形品
は、変色、シルパースl−IJ−りなどの熱安定性不良
現象が発生し、その改良か望まれている。
本発明の(C)成分を用いない難燃性樹脂組成物は、従
来の難燃性樹脂組成物に比べ、耐光性、耐熱性、熱安定
性に優れているが、しかし」二連の厳しい成形条件で成
形された場合、熱安定性についてまだ十分でない。
しかし、(C)成分の亜リン酸エステル系化合物を使用
すると、上記の熱安定性が著しく改良される。
亜リン酸エステル系化合物としては、例えばトリフェニ
ルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイ
ト、ジラウリルハイドロゲンホスファイト、トリエチル
ホスファイト、トリデシルホスファイト、l・リス(2
,4−ジ−t−ブチルフェニル)ボスファイトなどの芳
香族、脂肪族のついた亜リン酸エステル、ジフェニルモ
ノデシル、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト
など、芳香族、脂肪族、両方のついた亜リン酸エステル
、テトラフエニルジプロピレングリコールジホスファイ
ト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト
、ジトリデシルペンタエリスリトールジホスファイト、
ジノニルフェニルペンタエリスリトールジホスファイト
、テトラ(トリデシル)4.4′−イソプロピリデンジ
フェニルジホスファイトなどのジホスファイトおよびビ
ス(2゜4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリ
ト−ルジホスファイトなどである。好ましくは、ジステ
アリルペンタエリスリトールジホスファイトおよびビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイトである。
(D)成分 (D)成分は、ハロゲン化ビスフェノール系化合物〔た
だし、(C)成分を除く〕であり、例えばテトラブロモ
ビスフェノールA1テトラブロモビスフエノールSなど
が挙げられ、好ましくはテロ トラブロモビスフェノールAである。
(D)成分を用いると、難燃性を犠牲にすることなく、
実用成形性および耐衝撃性を一段と向上させることがで
きる。
(E)成分 (E)成分は、ハロゲン化ポリオレフィンであり、例え
ば塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、臭素化
ポリエチレン、塩素化エチレンプロピレン共重合体など
が挙げられる。これらの中では、塩素化ポリエチレン、
塩素化ポリプロピレンなどの塩素化ポリオレフィン、特
に塩素化ポリエチレンか好ましい。これらのハロゲン化
ポリオレフィン中のハロゲン含有量は、20〜50重量
%、特に25〜45重量%が好ましい。
(E)成分を用いることにより、難燃性、耐光性および
耐衝撃性を向上させることができる。
(F)成分 (F)成分は、アンチモン化合物であり、例えば三酸化
アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ア
ンチモン酸ナトリウム、リン酸アンチモンなどが挙げら
れるが、好ましくは二酸化アンチモン、アンチモン酸ナ
トリウムである。
(F)成分を用いると、−段と優れた難燃性が得られる
(G)成分 (G)成分のポリカーボネートとしては、例えば芳香族
ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、脂肪族−
芳香族ポリカーボネ−1・などを挙げることができる。
(G)ポリカーボネートは、一般には2,2−ビス(4
−オキシフェニル)アルカン系、ビス(4−オキシフェ
ニル)エーテル系、ビス(4−オキシフェニル)スルボ
ンスルフィドまたはスルホキサイド系などのビスフェノ
ール類からなる(共)重合体であり、目的に応じてハロ
ゲンで置換されたビスフェノール類を用いた(共)重合
体であってもよい。
(G)ポリカーボネートの種類、製造方法については、
■四工業新聞社発行(昭和44年9月30日発行)の“
ポリカーボネ−1・樹脂”に詳述されている。
この(G)成分は、得られる組成物の耐熱性、耐衝撃性
を向−トさせることかできる。
次に、本発明の第11組成物について、説明する。
第11組成物 第1組成物は、(A、 )成分100重量部に対して、
(B)成分1〜30重量部、好ましくは3〜25重量部
、(C)成分0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜
4重量部、(D)成分0〜20重量部、好ましくは0〜
15重量部、特に好ましくは0. 5〜15重量部、(
E)成分0〜15重量部、好ましくは0〜10重量部、
特に好ましくは0.5〜10重量部、(F)成分0〜1
5重量部、好ましくは0〜10重量部、特に好ましくは
0.5〜10重量部を含有する難燃性樹脂組成物である
(A)成分100重量部に対して(B)成分が1重量部
未満であると、難燃性および耐熱性が低下し、一方、3
0重量部を超えると、実用成形性および耐衝撃性が低下
するので好ましくない。
さらに、(C)成分(亜リン酸エステル系化合物)が(
A)成分100重量部に対して、0.05〜5重量部、
好ましくは0.1〜1.0重量部であり、0.5重量部
未満では熱安定性の改良が不十分であり、一方、5重量
部を超えても添加量にみあう改良効果が得られず、また
耐熱性が低下する。
さらに、(D)成分(ハロゲン化ビスフェノール系化合
物)が(A)成分100重量部に対して20重量部を超
えると、耐光性および耐熱性が低下するので好ましくな
い。
さらに、(E)成分(ハロゲン化ポリオレフィン)か(
A)成分100重量部に対して10重量部を超えると、
熱安定性および耐熱性が低下するので好ましくない。
さらに、(F)成分(アンチモン化合物)が(A)成分
100重量部に対して10重量部を超えると、耐衝撃性
が低下するので好ましくない。
第2組成物 第2組成物は、(A)成分/(G)成分−20〜90/
10〜80重量%、好ましくは30〜80/20〜70
重量%〔たた′し、(A) +(G)−100重量%〕
からなる樹脂組成物100重量部に対して、(B)成分
1〜30重量部、好ましくは3〜25重量部、(C)成
分0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜4重量部、
(D)成分0〜20重量部、好ましくは0〜15重量部
、さらに好ましくは0.5〜10重量部、(E)成分0
〜15重量部、好ましくは0〜10重世部、特に好まし
くは0.5〜10重量部、(F)成分0〜15重量部、
好ましくは0〜10重量部、特に好ましくは0. 5〜
10重量部を含有する難燃性樹脂組成物である。
ここで、(A)成分および(G)成分からなる樹脂組成
物中、(A)成分が20重量%未満であると、耐衝撃性
および難燃性が低下し、一方、90重量%を超えると、
モジュラス、硬度および難燃性が低下するので好ましく
ない。
(A)および(G)成分からなる樹脂組成物中、(G)
成分か10重量%未満では、耐熱性および耐衝撃性が低
下し、一方、80重量%を超えると、実用成形性が低下
するので好ましくない。
また、第2組成物中の(B)成分、(C)成分、(E)
成分、および(F)成分の使用割合、およびその理由に
ついては、前記第1組成物において記述した内容と同様
である。
以」二の本発明の難燃性樹脂組成物(第1〜2組成物)
には、安定剤および滑剤などを配合することができる。
すなわち、安定剤として、エポキシ化合物、有機スズ化
合物、ステアリン酸などを少量添加すると、成形加工時
の熱安定性が一層向上する。滑剤として、水添硬化ひま
し油、低分子量ポリエチレン、シリコンオイルなどを少
量添加すると、成形性が向上する。
また、本発明の難燃性樹脂組成物には、耐熱性向上、剛
性向上のため、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、セ
ラミックス繊維、金属フィラーなどの繊維状物質や、タ
ルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸
化カルシウム、酸化アルミニウム、マイカ、ガラスピー
ズ、ガラスフレークなどの充填剤を添加することもでき
る。
これらの充填剤のうち、繊維状物質は、その添加量とと
もに耐熱繊維、剛性が向上する反面、成形性か低下する
。実用的な成形性を得るための添加量は、本発明の第1
組成物では(A)成分100重量部に対し、第2組成物
では(A)成分と(G)成分の合計100重量部に対し
て、2〜70重量部、好ましくは5〜60重量部である
本発明の難燃性樹脂組成物には、そのほかベンゾトリア
ゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、サクシネー
ト系化合物などの紫外線吸収剤、ヒンダードフェノール
系化合物などの酸化防止剤や、分散剤、発泡剤、着色剤
、本発明に使用される以外の難燃剤などを添加剤として
加えることもできる。
本発明の難燃性樹脂組成物の製造方法 本発明の難燃性樹脂組成物(第1〜2組成物)は、前記
配合成分を配合する以外は、公知の樹脂組成物の製造方
法となんら変わることなく製造することができる。
すなわち、前記各成分およびその他の必要とされる添加
剤を、通常、用いられるヘンシェル型ミキザー、タンブ
ラ−などによる混合および熱ロール、押出機、バンバリ
ーミキサ−などによる溶融混合により製造することがで
きるが、前記−成分分について、高濃度に配合したマス
ターバッチをあらかじめ調製し、これを未配合の成分に
配合する、いわゆるマスターバッチ方式で混合すること
もできる。
なお本発明では、第2組成物において(A)および(G
)成分からなる樹脂組成物と定義したが、これらの各成
分を同時に混合して樹脂組成物となしても、あるいはこ
れらの各成分を別途に他の成分と混合して調製してもよ
いことはいうまでもない。
本発明の難燃性樹脂組成物は、引き続き押出成形、射出
成形、圧縮成形などにより成形されて成形品とされるが
、これらの成形品は、機械的性質のほか、難燃性、耐熱
性、耐光性、実用成形性および耐衝撃性にも優れており
、表面外観も良好であるので、機械部品、電気部品、自
動車部品として極めて有用である。
[実 施 例] 以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお
、実施例中の部および%は、それぞれ重量基準である。
また、グラフト率および極限粘度の測定方法、ならびに
得られた組成物についての物性の評価は、下記のとおり
である。
■ グラフト率の測定 グラフト共重合体の一定量(X)をアセトン中に投入し
、振とう機で2時間振とうさせ、グラフト共重合体中の
未グラフト(共)重合体成分をアセトンに溶出させる。
次いで、遠心分離機を用いて、前記溶液(溶出液)を2
.30Orpmで30分間遠心分離させ、不溶分を得る
。次に、前記不溶分を真空乾燥機を用いて120℃で1
時間乾燥し、不溶分(Y)を得、下記式より算出した。
C(Y)−(X)) Xグラフト共重合体中のゴム分率
(X)Xグラフト共重合体中のゴム分率■極限粘度 (グラフト)共重合体をメチルエチルケトンに溶解し、
30’Cの温度条件下でウベローデ粘度計を用いて測定
した。
■燃焼試験(燃焼性) UL94に準拠した。
試験片; 1/8’ xl/2’ x5″′および1/
16”XI/2’ X5’ ■ 衝撃試験(耐衝撃性) 実用的な耐衝撃性を評価するため、受皿(30mmφ)
上に置いた厚さ2.4mmの板に、円錐先端を有する1
2.7mmφ、荷重10.56kgの打撃棒を50cm
の高さから落下させて落錘衝撃強度を測定した。
■ 実用成形性(流動性) 実用的な加工性を評価するため、スパイラル金型(厚み
2 mm X巾20闘、ゲート2X3mm)を用い、5
oz射出成形機にて成形温度を220°C1射出圧力8
40kg/c4の条件で成形した場合の流動長さ(cm
 )を求めた。
■耐熱性 ASTM  D648に準拠した。
試験片; 1/2” XI/2″X5”荷重; 18.
6kg/cイ ■耐光性 キセノンウェザーオメーターを用い、耐光性試験100
時間(ブラックパネル温度63℃、雨なし)後の色差(
ΔE)を下式により算出した。
八E−(LOL) 2+(ao−8) 2+ (bo 
b) 2LD%  aO−bO: 耐光試験前の試験片の明度、赤色度、黄色度り、a、b
 ; 耐光試験後の試験片の明度、赤色度、黄色度耐光試験は
、ΔEが小さいほど良いものと判定する。
■熱安定性 難燃性樹脂組成物を射出成形機のシリンダー中に260
°C115分滞留され、成形した成形品の色差を滞留前
の成形品を基準に測定し、色差は■耐光性の八Eと同様
に算出して、次の値にて評価した。
◎  ΔE O〜2 0  ΔE 2〜5 ×  八E  >5 シルパース)・リーク; ○ はとんどなし、あるいはなし × あり 参考例(各成分の調製) グラフト共重合体の調製 ポリブタジェンラテックスの存在下に、スチレン、アク
リロニトリルおよび重合薬品を用い、乳化重合により重
合を行ない、表−1に示すグラフト共重合体を得た。
共重合体の調製 スチレン、アクリロニトリルおよび重合薬品を用い、バ
ルク重合で表−2の共重合体を得た。
表 表 ハロゲン含有化合物の調製 B−1=テトラブロモビスフエノールAジグリシジルエ
ーテル(エポキシ当i372)と、テトラブロモビスフ
ェノールAを加熱反応させて得られる下記化合物。
Br     CH3Br 0−CH2−CH−CH2)□ H Br     CH3Br R1およびR2;−CH2−CH−CF3X 1 m ; 約1.7 軟化点;118°C 重量平均分子量;約2. 600 臭素含有量;   % B−2:テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエ
ーテル(エポキシ当量372)と、テトラブロモビスフ
ェノールAと、トリブロモビスフェノールとを、加熱反
応させて得られる下記の化合物。
Br      CH3Br 0−CH2−CH−CH2〕□ H Br     CH3Br R1およびR2; Br m ; 約2.8 軟化点;140°C 重量平均分子量;約3. 700 臭素含有量;55% 亜リン酸エステル系化合物 C−1=ジステアリルペンタエリスリトールジホスフア
イト(アデカアーガス化学■製、MARK  PEP−
8) C−2:サイクリックペンタンテトライルビス(2,4
−ジブチルフェニルホスファイト)(アデカアーガス化
学■製、MARK  PEP’−24)(比 較) C−3=ジブチルスズアレート(三菱有機合成■製、S
 t ann  RC−20O8)(D)成分として、
テトラブロモビスフェノールA (TBA)を用いた。
(E)成分の調製 (E)成分として、ダイソー株製、0235(塩素含有
量35%)を用いた。
(F)成分の調製 (F)成分として、三酸化アンチモンを用いた。
(G)成分の調製 (G)成分として、出光石油化学株制、タフロンFN2
200 (重量平均分子量23,000)を用いた。
実施例1〜15、比較例1〜8 表−3に示す配合処方で、それぞれヘンシェルミキサー
を用いて混合し、50mmφの押出機を用いて、200
〜230°Cで溶融混練りしてペレットを作製した。こ
のペレットを用いて、各種物性の評価を行なった。結果
を併せて表−3に示す。
表−3から明らかなように、実施例1〜15は、本発明
の難燃性樹脂組成物であり、本発明の1]的とするもの
が得られている。
これに対し、比較例1および比較例6は、いずれも(C
)成分の亜リン酸エステル化合物の使用量が本発明の範
囲未満の例であり、熱安定性が劣る。
比較例2および(G)成分を加えた比較例7は、いずれ
も(C)成分の亜リン酸エステル化合物が本発明の範囲
を超えた例であり、熱安定性、耐熱性が劣る。
比較例3は、(C)成分の亜リン酸エステル化合物に替
えて、安定剤として知られている本発明の範囲外のジブ
チルスズマレ−1・を用いた例であるが、熱安定性が劣
る。
比較例4は、(B)成分の難燃剤が本発明の範囲未満の
例であり、難燃性が劣る。
比較例5は、(B)成分の難燃剤が本発明の範囲を超え
た例であり、熱安定性、耐熱性が劣る。
比較例8は、(B)成分の難燃剤に替えて、本発明の範
囲外の難燃剤TBAを用いた例であり、熱安定性、耐熱
性が劣る。
[発明の効果] 本発明の難燃性樹脂組成物は特定の難燃剤を用いている
ことから、従来の難燃性樹脂組成物に比べて耐光性、耐
熱性、実用成形性、耐衝撃性および難燃性などの物性バ
ランスが高水準にあり、さらに亜リン酸エステル化合物
を含有することから、高い成形温度での成形、あるいは
高温度のシリンダー内に長い時間滞留させたあと成形し
ても成形品の変色、およびシルバーストリークの発生が
著しく改良される。
従来の難燃性樹脂組成物では熱安定性が悪く、そのため
に成形生産性の向上および新しい用途への展開に大きな
支障となっていたが、本発明の難燃性樹脂組成物は熱安
定性に優れていることから、生産性の向」二および新し
い用途への展開が期待できる。従って、工業的価値は極
めて大きい。
特許出願人  日本合成ゴム株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)グラフト率15〜180重量%、共重合し
    ている芳香族ビニル/シアン化ビニル50〜100/0
    〜50重量%、ゴム成分含量5〜60重量%であるゴム
    強化スチレン系樹脂100重量部に対して、 (B)下記の一般式( I )で示すハロゲン含有化合物
    1〜30重量部 (C)亜リン酸エステル系化合物0.05〜5重量部 (D)ハロゲン化ビスフェノール系化合物〔ただし(B
    )成分を除く〕0〜20重量部 (E)ハロゲン化ポリオレフィン0〜15重量部 (F)アンチモン化合物 0〜15重量部を含有するこ
    とを特徴とする難燃性樹脂組成物。 (B)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( I )
    〔式中、R^1およびR^2は同一または異なり、−H
    、▲数式、化学式、表等があります▼、および−CH_
    2 ▲数式、化学式、表等があります▼(ここで、Yは臭素
    原子もしくは塩素原子、jは0〜5の整数を示す)から
    選ばれた基であり、Xは臭素原子もしくは塩素原子、i
    は0〜4の整数、mは0〜10を示す〕 で表わされ、臭素原子および/または塩素原子含有量が
    45〜60重量%であるハロゲン含有化合物。
  2. (2)請求項1記載の(A)成分20〜90重量%、お
    よび(G)ポリカーボネート10〜80重量%〔ただし
    、(A)+(G)=100重量%〕からなる組成物10
    0重量部に対して、請求項(1)の(B)成分1〜30
    重量部、(C)成分0.05〜5重量部、(D)成分0
    〜20重量部、(E)成分0〜15重量部、および(F
    )成分0〜15重量部を含有することを特徴とする難燃
    性樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512942A (ja) * 2008-12-18 2012-06-07 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 脂肪族結合した臭素を含有するポリマーのための安定剤

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JP2012512942A (ja) * 2008-12-18 2012-06-07 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 脂肪族結合した臭素を含有するポリマーのための安定剤

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