JPH048690Y2

JPH048690Y2 -

Info

Publication number: JPH048690Y2
Application number: JP1984169157U
Authority: JP
Priority date: 1984-11-09
Filing date: 1984-11-09
Publication date: 1992-03-04
Also published as: JPS6185955U

Description

【考案の詳細な説明】［技術分野］本考案は、原稿読取装置にかかり、とくに、シ
ート原稿とブツク原稿を共に読み取ることができ
る原稿読取装置に関する。

［従来技術］一般に、フアクシミリ装置のスキヤナユニツト
は、本体に固定されており、また、送信原稿とし
て用いることができるのは、一枚一枚が分離して
いるシート原稿のみである。

本の画像を送信する場合には、その画像を直接
スキヤナユニツトに読み取らせて送信できないの
で、いつたんその画像のコピーをとり、そのコピ
ー原稿をフアクシミリ装置に送信原稿としてセツ
トしている。

したがつて、このような本の画像を送信する際
には手間がかかるという、不都合があつた。

なお、複写機の読取系のような構成を持つブツ
クスキヤナをフアクシミリ装置に備えることも考
えられるが、かかるブツクスキヤナは大型で高価
であるので、小型のフアクシミリ装置には適用で
きない。

［目的］本考案は、上述した実情に鑑みてなされたもの
であり、シート原稿の画像および本の画像をいず
れも適切に読み取ることのできる原稿読取装置を
提供することを目的とする。

［構成］本考案は、この目的を達成するために、原稿を
照明する照明手段と、前記原稿からの反射光によ
り画信号を読み取る読取手段と、前記照明手段と
前記読取手段とを内蔵し手動読取走査可能なスキ
ヤナユニツト部と、前記スキヤナユニツトを着脱
自在に保持する原稿読取装置本体部と、前記原稿
を搬送する搬送手段と、前記スキヤナユニツトを
前記原稿読取装置本体部に取り付けた際に前記読
取手段の読取走査位置を前記搬送手段による原稿
搬送路中の所定位置に位置決めする位置決め手段
と、前記スキヤナユニツト部が前記原稿読取装置
本体部に取り付けられている場合は前記読取手段
の駆動タイミングを前記搬送手段の搬送動作に同
期させるとともに、前記スキヤナユニツト部が前
記原稿読取装置本体部から取り外されている場合
は前記読取手段の駆動タイミングを手動読取走査
に同期させる制御手段を備えたものである。

以下、添付図面を参照しながら本考案の実施例
を詳細に説明する。

第１図は、本考案の一実施例を示しており、同
図において、原稿台１に載置された原稿は、その
先端を位置決め板２で押えられるとともに最下部
に位置するものから一枚ずつ分離部３で分離され
て、搬送ローラ４に送り出される。

原稿は搬送ローラ４によつてスキヤナユニツト
５と白板６の間に搬送され、その画像を読み取ら
れた後に排出ローラ７によつて原稿トレイ８に排
出される。

また、１０は記録用紙のロールペーパ、１１は
記録部、１２はロールペーパ１０を搬送する搬送
ローラ、１３はロールペーパ１０を記録画像の大
きさに対応したタイミングで切断するカツタ、１
４はカツタ１３で切断されたロールペーパ１０を
記録用紙として受信トレイ１５に排出する排出ロ
ーラである。

第２図に示したように、スキヤナユニツト５の
ケース５１の上部には長手方向への張出部５２が
形成され、その下部の長手方向両端部には、この
スキヤナユニツト５を取り外して本等の画像を読
み取るときに、副走査方向の移動距離を検出する
ための車輪５３が配設される。また、ケース５１
の下端部は、この車輪５３の周に沿つた形状に形
成されており、この下端部には、後述するように
等倍センサ等から構成される読取系が内設されて
いる。

一方、本体筐体２０には、スキヤナユニツト５
を収容するための挿入口２１がその上面に形成さ
れていて、その挿入口２１から下方に延びる壁に
は、張出部５２の下端を係止するための支持部２
２が形成されている。

したがつて、スキヤナ５を本体筐体２０の挿入
口２１から内部に挿入すると、ケース５１の張出
部５２が支持部２２に係合し、これによつて、ス
キヤナ５が所定の読取位置に取り付けられる。

第３図は、スキヤナユニツト５の読取系を示し
ている。図において、車輪５３の周と同形状にさ
れたケース５１の下端部の先端部は、画像を読み
取るための窓５４がその長手方向に沿つて形成さ
れており、この窓５４には透明な材質からなる保
護カバー５５が嵌合されている。

保護カバー５５上の読取線を照明するLEDア
レイとシリンドリカルレンズからなる照明部５
６、読取線からの画像線をラインイメージセンサ
５７に導く結像素子５８、および、入射された画
像光を画素に分解するとともに各画素に対応した
画信号を出力するラインイメージセンサ５７は、
それぞれブロツク５９によつて所定に位置の取り
付けられている。

このラインイメージセンサ５７は、画素とほぼ
同じサイズの受光セルが画素ピツチに対応して一
列に形成されているいわゆる等倍センサであり、
結像素子５８は、読取画像を等倍のままラインイ
メージセンサ５７に結像する集束性フアイバアレ
イ等からなる。

また、ケース５１の内部には、照明部５６およ
びラインイメージセンサ５７の動作を制御する制
御部（制御回路）が内設されており、この制御部
とフアクシミリ装置の本体制御部とは、複数の信
号線からなるケーブル６０によつて接続されてい
る。

さて、この実施例では、スキヤナユニツト５を
フアクシミリ装置の本体筐体から取り外して単独
で作動させることができ、第４図に示すように、
この取り外したスキヤナユニツト５をブツク原稿
BKの上で移動させることでその画像を読み取る
ことができる。

その場合、ブツク原稿BK上に接触して回転す
る車輪５３の回転量からラインイメージセンサ５
７の走査開始タイミングを検出する必要があり、
そのための機構を第５図ａ，ｂに示す。

図において、車輪５３のケース５１側には微細
な溝５３ａが放射状に所定ピツチで多数形成され
ており、これらの溝５３ａを検出する位置には一
対の発光素子６５ａと受光素子６５ｂからなるフ
オトセンサ６５が配設されている。

溝５３ａのピツチは、副走査方向の１ステツプ
移動量に対応して定められており、したがつて、
スキヤナユニツト５がブツク原稿BK上を副走査
方向に１ステツプだけ移動する毎に、フオトセン
サ６５で溝５３ａが検出されて、パルス信号が出
力される。

なお、スキヤナユニツト５の移動に伴つて車輪
５３が確実に回転するように、車輪５３の表面を
摩擦が大きい形状および材質で形成しておく。

また、第６図に示したように、ケース５１の張
出部５２には窓５２ａが穿設されており、この窓
５２ａから外部にそのフイラーを突出するよう
に、スキヤナユニツト５がフアクシミリ装置に取
り付けられているのか否かを検出するためのリミ
ツトスイツチ６７が配設されている。

第７図は、このスキヤナユニツト５の制御部の
一例を示している。図において、フオトセンサ６
５の受光素子６５ｂの出力信号は波形整形回路７
１に加えられて波形整形され、その入力端Ｂにフ
アクシミリ装置の制御部（図示せず）から出力さ
れる外部同期信号ESが加えられているマルチプ
レクサ７３の入力端Ａに、内部同期信号ISとして
加えられる。また、リミツトスイツチ６７の出力
信号は波形整形回路７２に加えられて波形整形さ
れ、同期選択信号CSとしてマルチプレクサ７３
の選択入力端Ｓに加えられるとともに制御回路７
４に出力される。

スキヤナユニツト５がフアクシミリ装置の本体
筐体に取り付けられていて、リミツトスイツチ６
７がオンし同期選択信号CSが論理「Ｌ」レベル
になつている状態では、マルチプレクサ７３はそ
の入力端Ｂに加わる外部同期信号ESを同期信号
SSとして制御回路７４に出力する。

スキヤナユニツト５がフアクシミリ装置の本体
筐体から取り外されていて、リミツトスイツチ６
７がオフし同期選択信号CSが論理「Ｈ」レベル
になつている状態では、マルチプレクサ７３はそ
の入力端Ａに加わる内部同期信号ISを同期信号
SSとして制御回路７４に出力する。

制御回路７４は、マルチプレクサ７３から同期
信号SSが加えられるタイミングに基づいて、ラ
インイメージセンサ５７を駆動するセンサ駆動部
７６に走査開始信号SCを出力し、センサ駆動部
７６はラインイメージセンサ５７の走査を開始す
る。これによつて、ラインイメージセンサ５７か
ら画信号DPが出力され、フアクシミリ装置の制
御部を介して送信部（図示せず）に出力される。

また、制御回路７４は、読取開始時に光源駆動
部７５を作動して照明部５６のLEDアレイを点
灯し、フアクシミリ装置の制御部にスキヤナユニ
ツト５の取付状態等をあらわす各種の状態信号
DSを出力する。

このようにして、スキヤナユニツト５がフアク
シミリ装置の本体筐体に取り付けられているとき
はフアクシミリ装置の制御部に同期して、すなわ
ち、搬送ローラ４で搬送される原稿の移動に同期
してラインイメージセンサ５７が作動し、また、
スキヤナユニツト５が本体筐体から取り外されて
いるときには、オペレータが操作するスキヤナユ
ニツト５に移動に同期してラインイメージセンサ
５７が作動する。

なお、上述した実施例では、スキヤナユニツト
のケースに取り付けた車輪に溝を多数形成すると
ともに、この溝をフオトセンサで検出することで
内部同期信号を形成しているが、この内部同期信
号の発生手段はこれに限ることはない。例えば、
車輪を連結する軸に、位相差が90度の２つのパル
ス信号を発生するパルスエンコーダを取り付け、
このパルスエンコーダの出力パルスから内部同期
信号を形成することもでき、この場合には、スキ
ヤナユニツトの移動方向も検出できるので、スキ
ヤナユニツトの移動方向を限定せずに済む。

また、スキヤナユニツトがフアクシミリ装置の
本体筐体に取り付けられているか否かを、リミツ
トスイツチによつて検出しているが、この手段も
このリミツトスイツチに限ることはなく、同様の
別な機構を用いることができる。

［効果］以上説明したように、本考案によれば、スキヤ
ナユニツト部を原稿読取装置本体部から着脱自在
に設けるとともに、スキヤナユニツト部を原稿読
取装置本体部の装着した場合には、原稿読取装置
本体部側の原稿搬送動作に同期してスキヤナユニ
ツト部の読取動作を行なうとともに、スキヤナユ
ニツト部を原稿読取装置本体部から取り外した場
合には、スキヤナユニツト部の手動読取走査に同
期してスキヤナユニツト部の読取動作を行なうよ
うにしているので、シート原稿およびブツク原稿
のいずれかの画像も適切に読取入力することがで
きる。また、例えば大判の原稿等、従来は直接読
取できなかつた原稿の画像も読み取ることができ
るという利点を得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示した概略構成
図、第２図はスキヤナユニツトの取り付け状態を
例示した部分図、第３図はスキヤナユニツトの読
取系を示した部分断面図、第４図はブツク原稿の
読取態様を示した斜視図、第５図ａ，ｂは内部同
期信号の発生部の一例を示した部分構成図、第６
図はスキヤナユニツトの取付判別部の一例を示し
た部分断面図、第７図は制御部の一例を示したブ
ロツク図である。５……スキヤナユニツト、５１……ケース、５
２……張出部、５２ａ，５４……窓、５３……車
輪、５３ａ……溝、５５……保護カバー、５６…
…照明部、５７……ラインイメージセンサ、５８
……結像素子、５９……ブロツク、６０……ケー
ブル、６５ａ……発光素子、６５ｂ……受光素
子、６７……リミツトスイツチ、７１，７２……
波形整形回路、７３……マルチプレクサ、７４…
…制御回路、７５……光源駆動部、７６……セン
サ駆動部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

原稿を照明する照明手段と、前記原稿からの反
射光により画信号を読み取る読取手段と、前記照
明手段と前記読取手段とを内蔵し手動読取走査可
能なスキヤナユニツト部と、前記スキヤナユニツ
トを着脱自在に保持する原稿読取装置本体部と、
前記原稿を搬送する搬送手段と、前記スキヤナユ
ニツトを前記原稿読取装置本体部に取り付けた際
に前記読取手段の読取走査位置を前記搬送手段に
よる原稿搬送路中の所定位置に位置決めする位置
決め手段と、前記スキヤナユニツト部が前記原稿
読取装置本体部に取り付けられている場合は前記
読取手段の駆動タイミングを前記搬送手段の搬送
動作に同期させるとともに、前記スキヤナユニツ
ト部が前記原稿読取装置本体部から取り外されて
いる場合は前記読取手段の駆動タイミングを手動
読取走査に同期させる制御手段を備えたことを特
徴とする原稿読取装置。