JPH048638A - 四輪駆動車輌の前輪伝動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、四輪駆動車輌の前輪伝動装置に関する。

従来の技術、および発明が解決しようとする課車速を変
更する変速伝動機構から前輪に伝動する前輪伝動系に、
前輪を強制的に直結伝動する直結伝動機構と、伝動され
る前輪が走行抵抗になる状態ではこの前輪への伝動を自
動的に中断しうる自動伝動機構と、前輪を後輪よりも増
速伝動させる増速伝動機構とを設けた形態の四輪駆動車
輌の前輪伝動装置において、例えば直結伝動機構と自動
伝動機構とを切替操作する切替操作レバーと、増速伝動
機構の作動と非作動とを操作する操作レバーとを設けた
ものにあっては、これら操作レバーの切替操作は、車輌
の旋回前及び旋回後に必要であるが、旋回時にはハンド
ル操作や旋回側後輪の制動操作等も必要であるため、操
作が複雑になり、従って円滑に操作し難く、かつ誤操作
を生じる虞れがある。

課題を解決するための手段 この発明は、車速を変更する変速伝動機構９から前輪１
，１に伝動する車輪伝動系に、該前輪１゜１を強制的に
直結伝動する直結伝動機構２と、伝動される該前輪１，
１が走行抵抗になる状態ではこの前輪１，１への伝動を
自動的に中断しうる自動伝動機構３と、該前輪１，１を
後軸４，４よりも増速伝動させる増速伝動機構５とを設
けると共に、これらの各伝動機構２，３．５を、該自動
伝動機構３から前記直結伝動機構２又は増速伝動機構５
に切替操作しうる単一の切替操作機構６を設けてなる四
輪駆動車輌の前輪伝動装置の構成とする。

発明の作用 変速伝動機構９から伝動される前輪伝動系は、自動伝動
機構３を介して前輪１，１に自動切替伝動し、切替操作
機構６の操作によって自動伝動機構３から直結伝動機構
２又は増速伝動機構５に切替ると、前輪伝動系は直結伝
動機構２を介して前輪１，１に直結伝動、又は増速伝動
機構５を介して前輪１，１に増速伝動する。

発明の効果 前記課題のように、旋回時に切替操作レバーと操作レバ
ーとを操作するのではなく、単一の切替操作機構６によ
る切替操作だけでよいため、従って操作が簡単になると
共に、自動伝動機構３から直結伝動機構２又は増速伝動
機構５に切替るため、切替時に明確で選択し易く、従っ
て誤操作等も生じ難い。

実施例 なお１図例において、左右一対の前輪１，１を軸装した
フレーム１ｏ上に、後方に向けて突出する出力軸１１を
有した原動機１２を搭載し、この原動機１２の後側には
、該出力軸１１に伝動されるクラッチ１３を内装したク
ラッチケース１３ａを設ける。また前記フレーム１０を
後方に向けて延長させた延長フレーム１０ａの後端部に
は、前記クラッチ１３から伝動軸１４を介して伝動され
る変速伝動機構９を内装した変速伝動ケース７を設け、
この変速伝動ケース７の後側には、左右−対の後軸４，
４を軸装して、該変速伝動機構９から伝動される後輪４
，４用のデフ機構１５を内装した伝動ケース１６を設け
る。

前記変速伝動ケース７の前壁には、後述する直結伝動機
構２、自動伝動機構３及び増速伝動機構５を内装しつる
伝動ケース８を設け、この伝動ケース８の後壁に設けら
れた軸受１７には、前記変速伝動機構９から伝動されて
該伝動ケース８内に突出する前輪伝動系の入力軸１８を
支承させ、また該伝動ケース８の前壁に設けられた軸受
１９には、当該軸受１９直後の歯車２０と、該入力軸１
８前端部に回転自在に嵌入した嵌入部２１ａと。

前方に向けて突出する突出部２１ｂとを有した圧力軸２
１を支承させる。

該入力軸１８上の突出後部には、前記増速伝動機構５の
歯車２２と、当該入力軸１８心に対して放射状に移動可
能な適宜数のクラッチボール２３゜２３・・とを有した
クラッチ体２４を回転自在に設け、また該入力軸１８に
は、該クラッチボール２３．２３を嵌入しうる各凹部１
８ｂ、１８ｂを設け、該入力軸１８の前端部に設けられ
たスプライン１８ａ上には、当該スプライン１８ａに結
合されたボス部２５と、前面部に前記自動伝動機構３の
山形カム２５ａを有したフランジ状部２５ｂとからなる
駆動体を設ける。

またこの駆動体フランジ状部２５ｂの前側には、当該フ
ランジ状部２５ｂを貫通して、このフランジ状部２５ｂ
に対し一定の範囲回転方向に移動しうる適宜数の連動ピ
ン２６．２６と、これら連動ピン２６．２６前端部のリ
ング部２７とからなる自動伝動機構３の連動体を設け、
この連動体のリング部２７には、後面部の前記山形カム
２５ａに係合する山形カム２５ａと、前面部のクラッチ
爪２７ａとを設け、また前記出力軸２１に設けられたス
プライン２１ｃ上には、前面部の該クラッチ爪２７ａと
噛合するクラッチ爪２７ａと、外周部の薄型軸受２８ａ
とを有した直結伝動機構２の従動体２８をスプライン結
合する。

またこの従動体２８の外周と、前記フランジ状部２５ｂ
の外周とに亘っては、該薄型軸受２８ａに回転自在に支
承される小径部２９ａと、該フランジ状部２５ｂの外周
面に後端部を結合された大径部とからなる円筒体２９を
設け、この円筒体２９小径部２９ａの外周には、前記伝
動ケース８の前壁内側に設けられた連結突起８ａに連結
固定される連結アーム３０ａを有した制動リング３０を
設ける。この制動リング３０の外周には、当該制動リン
グ３０の外周面に摺接して制動される適宜数の制動片３
１．３１・・と、これらの制動片３１゜３１・を該制動
リング３０の外周面に押圧するリング状スプリング３２
とを設け、該各側動片３１゜３１・・・と、前記リング
部２７の外周面との間には。

前記円筒体２９の大径部後端壁を貫通して、一定の範囲
回転方向に移動可能でかつ該リング部２７を摺動可能に
連結する連結部材３３．３３・・・を各々設け、該円筒
体２９の後端壁と該リング部２７との間には、当該リン
グ部２７を後方に向けて弾発付勢するスプリング３９を
設ける。

また、前記伝動ケース８前後両壁の軸受１９゜１７下側
に各々設けられた両軸受３４，３４には、前記歯車２０
に噛合する歯車３５と、歯車２２に噛合する歯車３６と
を有した増速伝動機構５の伝動軸３７を支承させ、また
前記駆動体のボス部２５上には、後方摺動によって、前
記入力軸１８に設けられた各凹部１８ｂ、１８ｂに前記
クラッチボール２３，２３・・を嵌入させうるクラッチ
作動体３８を設け、また前記伝動ケース８の前壁には、
該クラッチ作動体３８の上方に位置する小径部３９ａと
、当該前壁から突出する突出部とを有した操作軸３９を
前後摺動自在に設け、この操作軸３９の小径部３９ａ上
には、該クラッチ作動体３８を摺動させるシフター４０
と、このシフタ−４０ボス部を肩部に対して押圧するス
プリング４１とを設け、さらに該操作軸３９の突出部に
は、当該操作軸３９を摺動操作すると共に、この操作軸
３９を摺動゛位置に係止しうる切換操作機構６の操作レ
バー４２を設ける。４３は出力軸２１から伝動されて前
輪１，１に伝動する伝動軸である。

次に作用について説明する。原動機１２の出力軸１１に
伝動されるクラッチ１３は、伝動軸１４、変速伝動機構
９及びデフ機構１５を介して後輪４゜４に伝動する。一
方、変速伝動機構９から伝動される前輪伝動系の入力軸
１８は、駆動体、山形カム２５ａ、２５ａ及び連動体の
リング部２７、さらにクラッチ爪２７ａ、２７ａ、従動
体２８及び出力軸２１を介して伝動軸４３から前輪１，
１に伝動する。

この四輪駆動状態で、旋回のためのハンドル操作又はハ
ンドル操作と共に旋回側後輪４を制動すると、デフ機構
１５の差動作用で車体の走行が増速されて前輪１，１が
地上面から逆伝動されるに伴い駆動体の山形カム２５ａ
と連動体の山形カム２５ａとの伝動加圧がなくなるため
、連動体はスプリング３９で後方に移動されて両クラッ
チ爪２７ａ、２７ａが離脱することになり、従って前輪
１．１はフリー状態になる。旋回後、車速が通常速に復
元すると、制動片３１．３１・によって連結部材３３．
３３・・・を介し常時制動されている連動体の山形カム
２５ａと駆動体の山形カム２５ａとの間に伝動加圧が生
じるため、山形カム２５ａ。

２５ａで連動体が前方移動されて両クラッチ爪２７ａが
噛合することになり、前輪１，１は駆動される。

操作レバー４２の操作で、操作軸３９、シフター４０を
介しクラッチ作動体３８を前方摺動さぜると、このクラ
ッチ作動体３８の前面部で連動ピン２６．２６が押圧さ
れ、リング部２７が前方移動して両クラッチ爪２７ａ、
２７ａが噛合するため、前記伝動系路で前輪１，１は常
時駆動される。

また操作レバー４２の操作でクラッチ作動体３８を後方
摺動させると、この作動体３８によってクラッチボール
２３．２３　・が入力軸１８の凹部１８ｂ、１８ｂに嵌
入され、この場合入力軸１８は、凹部１８ｂ、１８ｂ、
クラッチボール２３゜２３及びクラッチ体２４、さらに
歯車２３，３６、伝動軸３７及び歯車３５．２０を介し
て出力軸２１に増速伝動する。

前記実施例では、前記各伝動機構２，３．５相互間の切
替を操作レバー４２の操作で行うものとしたが、車輌の
直進時には、自動伝動機構３又は直結伝動機構２による
走行状態に、ハンドル操作による旋回時には、自動伝動
機構３による走行状態に、またハンドル操作と共に、旋
回側後輪４の制動操作を併用した旋回時には、増速伝動
機構５による走行状態に切替るように、操作軸３９を自
動制御する構成とするもよい。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は側断面
図、第２図は全体の側面図である。 図中、符号１は前輪、２は直結伝動機構、３は自動伝動
機構、４は後輪、５は増速伝動機構、６は切替操作機構
、９は変速伝動機構を示す。 井関農機株式会社 井関農機株式会社 代表者水田栄久

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車速を変更する変速伝動機構９から前輪１、１に伝動す
   る車輪伝動系に、該前輪１、１を強制的に直結伝動する
   直結伝動機構２と、伝動される該前輪１、１が走行抵抗
   になる状態ではこの前輪１、１への伝動を自動的に中断
   しうる自動伝動機構３と、該前輪１、１を後輪４、４よ
   りも増速伝動させる増速伝動機構５とを設けると共に、
   これらの各伝動機構２、３、５を、該自動伝動機構３か
   ら前記直結伝動機構２又は増速伝動機構５に切替操作し
   うる単一の切替操作機構６を設けてなる四輪駆動車輌の
   前輪伝動装置。