JPH048583A - 消去可能な光記録媒体およびその製法 - Google Patents

消去可能な光記録媒体およびその製法

Info

Publication number
JPH048583A
JPH048583A JP2110535A JP11053590A JPH048583A JP H048583 A JPH048583 A JP H048583A JP 2110535 A JP2110535 A JP 2110535A JP 11053590 A JP11053590 A JP 11053590A JP H048583 A JPH048583 A JP H048583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
acrylate
optical recording
dye
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2110535A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Omichi
高弘 大道
Takeyuki Kawaguchi
武行 川口
Hisashi Jo
尚志 城
Kaoru Iwata
薫 岩田
Katsuji Sasaki
勝司 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2110535A priority Critical patent/JPH048583A/ja
Publication of JPH048583A publication Critical patent/JPH048583A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は熱時の形状変化を利用した消去可能な光記録媒
体に関する。さらに詳しくは、有機ポリマー/色素から
なる記録層の一部に紫外線硬化が可能な選択されたポリ
マー弾性体を用いることを特徴とする光記録媒体および
その製法に関するものである。
背景技術とその問題点 従来、有機色素を用いた光記録媒体は多数提案されてい
る(例えば、特開昭61−163’891.61−26
8487、62−56191.62−122787.6
2−39286および63−72594号各公報)。ま
た、有機色素と有機ポリマーとを組み合わせて用いた光
記録媒体も多数提案されている(例えば、特開昭62−
90291.63−62794および63−19169
191691号各公報ながら、これらの記録媒体におけ
る記録原理は、色素が光(多くはレーザー光)を吸収し
て生じる熱による記録媒体の非可逆的な形状変化(多く
の場合、ピット形成)に基づいているため、記録の消去
かきわめて困難であるか不可能であった。すなわち、色
素単独媒体の場合は、色素の気化、離散を伴うピット形
成により記録を行なうなめ、いったん形成したピットを
消去することは不可能であった。
また、ポリマーと色素の混合系の場合は、ポリマーの流
動変形を伴うピット形成によって記録を行なうため、い
ったん形成した記録ピットを効率的に消去することは困
難であった。また、別の従来技術(特開昭60−698
46.63−136337.63−136338および
63−16404264042号各公報、レーザー光照
射により加熱・膨張しドーム状突起部(バンプ)を形成
する膨張層、およびこの形状を保持する保持層とからな
る記録・消去の可能な媒体が提案されている。この媒体
に記録を行なう場合は、あらかじめ膨張層に混合された
色素の吸収波長(λ1)でレーザー光照射を行ない、該
膨張層がバンプを形成し、保持層がこの形状を維持でき
るようにする。また、記録されたバンプの消去を行なう
場合は、予め保持層に混合された色素の吸収波長(λ2
)でレーザー光照射を行い、保持層をそのTg以上に加
熱してバンプ形状の維持が困難となるようにする。
色素/′ポリマーからなるこの二層媒体の場合、記録を
効率よく行う、言い換えればバンプを出来るだけ高くす
るには膨張層の膨張率が高い尼・要がある。また、消去
を効率よく行なうためには、弾性回復率か高い必要があ
る。言い換えれば、バンプ形状を固定していた保持層の
弾性力が消去光照射により解放されることにより、膨張
層が収縮して元の状態、すなわち記録前の状態に回復す
ることが望ましい。
逆に膨張層が塑性変形を起こしなり、Tgが室温以上に
あると効率のよい消去が起こらなくなる。
このような、観点からは膨張層用樹脂としては、三次元
架橋弾性ポリマーが好ましい。しかしながら、架橋ポリ
マーを積層するなめには一般に塗工後架橋過程が必要と
なり、工業的にはこの架橋反応を、短時間で行なう必要
が生じる。これは、フィルム基板上に連続コーティング
する場合には、必須の要件になる。
しかしながら、通常の2官能のウレタンアクリレート系
の樹脂を膨張層として用いた場合は、樹脂に色素が含有
されていることもあって、紫外線照射により短時間で光
硬化を行うことが困難である。また、この記録媒体では
、この膨張層(A>上にさらに保持層<B)を塗工積層
する必要があり、従って、膨張層はその保持層塗工に対
する耐溶媒性を兼ね備える必要がある。
発明の目的 したがって、本発明は記録・消去特性がよく、しかもそ
の製造において活性光線での高速硬化が可能で耐溶媒性
がよく、2層積層化が容易な記録媒体及びその製造法を
提供することにある。
発明の構成 かかる観点から、本発明者らは、それらの要件を満足す
る膨張層用の樹脂を得るべく鋭意検討した結果、多官能
のアクリレート樹脂を使用することにより、紫外線硬化
速度が速く、保持層塗工に対する耐溶媒性も高く、しか
も弾力的な樹脂が得られることを見い出し本発明を完成
するに到った。
すなわち、本発明は、少くとも室温付近でゴム弾性を示
す樹脂〈P1)と色素(D1)とからなる膨張層<A)
と、室温でガラス状態、それより高い温度でゴム状態に
可逆的に変化し得る樹脂(P1)と色素(D2)とから
なる保持層(B)とを基板上に支持積層してなる光記録
媒体において、該樹脂(P1)が、 1)室温での弾性率が0.01からIQQ hg/rt
tn2であり、 2)弾性回復率が80%以上であり、 3)体積膨張率がI X 10−5/’C以上である多
官能アクリレートを必須成分とするアクリレート架橋体
であることを特徴とする消去可能な光記録媒体である。
また、本発明は膨張層(A>を上記多官能アクリレート
および色素を含む混合物を塗工した後、活性光線を照射
することにより架橋硬化することで作成することを特徴
とする上記光記録媒体の製法を包含する。
本発明における光記録媒体は、少くとも室温でゴム弾性
を示す樹脂(P1)と色素(D1)とからなる膨張層<
A)と、室温でガラス状態(高弾性率状態)、それより
高い温度でゴム状態(低弾性率状態)に可逆的に変化し
得る樹脂(P1)と色素(D2)とからなる保持層(B
)とを、基板上に支持してなる。
膨張層(A)は、レーザー光照射により加熱した際に効
果的に膨張することが記録特性を高める上で必要である
。そして、記録により生成したバンプを効率的に消去し
て元の状態に戻すためには高いゴム弾性が要求される。
したがって、樹脂(P1)は高いゴム弾性を示し、かつ
、レーザー光照射により流動変形を起こさないこと、言
い換えれば高い弾性回復率が必要である。かかる観点か
ら、本発明における樹脂P1は、 (1)室温での弾性率が0.01から100 kg/m
m2であり (2)弾性回復率が80%以上であり (3)体積膨張率がI X 10−5/’C以上である
多官能アクリレートを必須成分とする架橋体である。
室温での弾性率は、上記の如く001〜100 kg/
ITIT+2、好ましくは0.1〜100kg、/rl
tIT12である。それ以上では、保持層がバンプを固
定することができなくなるために好ましくない。また、
それ以下では消去光を照射した時にバンプを引き戻すこ
とが困難になり好ましくない。
弾性回復率は、一定の長さ(LO)の試料に外力く引っ
張り)を加え、試料を10%伸ばした時の変形量(0,
I Lo)に対して外力を解除した後の残存変形量(L
’−Lo’)の比で定義される。すなわち、(1−<L
’ −LO)10.ILO) X100%が80%以上
の材料が、膨張層として用いられる。
それ以下では、消去光を照射しても完全に消去できず、
消去残が残るために好ましくない。体積膨張率は、I 
X 10−5/℃以上である。体積膨張率はバンプ形成
を効率的に起こさせるためには重要な因子である。これ
以下では十分大きなバンプを形成することができない、
言い換えれば大きいC/N比が取れないので好ましくは
ない。
本発明において用いられる膨張層用樹脂(P1)は、上
記要件を満足し、しかも、紫外線硬化速度が速く、保持
層塗工に対する耐溶媒性の高い、弾性的なアクリレート
と多官能のアクリレートとをブレンドして得な弾性架橋
体である。
該、弾性的なアクリレートとしては5ソフトセグメント
として、線状の脂肪族オリゴ(ポリ)エーテルや脂肪族
オリゴ〈ポリ)エステルを有するエステルアクリレート
やウレタンアクリレートを挙げることができる。かかる
エステルアクリレートとは、末端に水酸基またはカルボ
キシル基を有するオリゴ(ポリ)エーテルやオリゴ(ポ
リ)エステルを、アクリル酸または水酸基を有するアク
リルモノマーと反応させてエステル結合を介してアクリ
レート化したものである。かかるウレタンアクリレート
とは、主鎖が線状の脂肪族オリゴ(ポリ)エーテル、脂
肪族オリゴ(ポリ〉エステル、オリゴ(ポリ)ブタジェ
ン、オリゴ(ポリ)イソプレン、オリゴ(ポリ)クロロ
プレンなどのオリゴ−からなり、かつ、その両末端が水
酸基からなるソフトセグメントにジイソシアネートを反
応させることにより連結してもよいオリゴマー(ポリマ
ー)の両末端をウレタン結合を介してアクリレート化し
たものである。
該線状脂肪族オリゴ(ポリ)エーテルとしてはポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコールおよびそれらの共重合体などが好
適に用いられる。また、線状脂肪族オリゴ(ポリ)エス
テルとしては、エチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ジエチレングリコールなどのジオールとアジ
ピン酸、セパチン酸、マレイン酸、フマール酸などのジ
カルボン酸との重合体、共重合体が好適に用いられる。
また、ポリ(ε−カプロラクトン)も好適に用いられる
。オリゴ(ポリ〉ジエンとしては両末端に水酸基を含む
ブタジェン、イソプレン、クロロプレンの重合体および
それらの共重合体が好適に用いられ、この重合体におい
ては1.2−および1.4−結合が混合しても構わない
。これらの重合体の分子量は、比較的小さく100〜5
000、好ましくは200〜3000のものが好ましく
用いられる。また、これらの重合体は、ジイソシアネー
トによりウレタン結合で連結されていてもよく、好適に
用いられるイソシアネートとしては、1.4−フェニレ
ン′ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4
.4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4.4′
−オキシジフェニレンジイソシアネート、14−シクロ
ヘキサンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチ
レンジイソシアネートなどの芳香族、脂環族、脂肪族ジ
イソシアネートなどがあげられる。
そして、これらのソフトセグメントの両末端の水酸基を
、さらに該ジイソシアネートと反応させ水酸基を含むア
クリレートと連結することにより、ウレタンアクリレー
トが得られる。該水酸基を含むアクリレートとしては、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレートなどの単官能アクリレートが主に用
いられる。
これらのウレタンアクリレートは、具体的には両末端水
酸基と過剰モルのジイソシアネートとを反応させた後、
水酸基を含むアクリレートと反応させて得られる。
該多官能アクリレートとしては、ジオール成分(X>の
少なくとも一種とジイソシアネート成分(Y)の少なく
とも一種とペンタエリスリトールトリアクリレート(Z
)をそれぞれのモル数X。
y、zの間に実質的に2(y−x)=zの関係が満足す
るような割合で付加反応させて得る6官能ウレタンアク
リレ一ト組成物、またはジイソシアネート成分(Y)の
少なくとも一種に対し実質的に2倍モルのペンタエリス
リトールトリアクリレート(Z)を付加反応させて得る
6官能ウレタンアクリレートまたはその混合物が好適に
用いられる。
該ジオール成分(X>としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘ
キサメチレングリコール、オクタメチレングリコール、
ジエチレングリコールなどのジオールの他、前記の末端
に水酸基を有する線状の脂肪族オリゴ(ポリ)エーテル
、脂肪族オリゴ(ポリ)エステル、オリゴ〈ポリ)ジエ
ンなどを挙げることができる。また、これらをエステル
結合を介してさらに連結したジオールも用いることが可
能である。
該ジイソシアネート成分(Y)としては、前記の脂肪族
、脂環族、芳香族ジイソシアネートなどが好適に用いら
れる。
また、上記のペンタエリスリトールトリアクリレートの
代わりにペンタエリスリトールジアクリレートやグリセ
リンジアクリレートなどの2官能アクリレートを用い、
4官能ウレタンアクリレートとしたものも多官能アクリ
レートとして用いることが可能である。
また、多官能アクリレートとして、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどの多官
能エステルアクリレートも用いることが可能である。
弾性的なアクリレートと多官能のアクリレートを混合す
る場合、その樹脂同士の相溶性がよくなければならない
。また、その混合比は特に限定されるものではなく、樹
脂の物性および塗工性などを考慮して適宜判断すればよ
く、例えば、弾性アクリレート/多官能アクリレート=
2/8〜8/2〈重量比〉の範囲などがあげられる。
本発明において用いられる樹脂(P2)は、熱膨張によ
り生成したバンプの固定およびそれを解除する役割を担
っている。従って、両作用を効率的に行なうために、室
常温では、ガラス状態(高弾性率状態)、それより高い
温度でゴム状態(低弾性率)になる樹脂である必要があ
る。好適に用いられる樹脂としては、ポリメチルメタク
リレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂
などの熱か塑性樹脂およびその部分架橋物、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ(メタ)
アクリレート樹脂などの熱硬化樹脂(架橋樹脂)などが
挙げられる。また、エポキシ樹脂、エポキシ(メタ)ア
クリレート樹脂、ノボラック(メタ)アクリレート樹脂
などについては紫外線硬化をしてもよく好適に用いられ
る。
本発明においてはこれらの化合物を単独で用いてもよい
し、複数の混合物として用いてもよい。
また、エポキシ(メタ)アクリレートおよびノボラック
(メタ)アクリレート樹脂については、反応性を高めた
り、Tgを制御したり、あるいは膜の力学的特性を上げ
たり、また色素との相溶性を上げるなめに前記多官能ア
クリレートを併用してもよい。
本発明において用いられる色素D1およびD2は、それ
ぞれ記録過程および消去過程においてレーザー光を効率
よく吸収して熱に変換する役割をする。したがって、記
録用レーザーおよび消去用レーザーの発振波長域に合致
している色素が選ばれる。そして、両レーザー光を選択
的に吸収できるように、それぞれの発振波長域での吸収
強度が過度に重ならないことが好ましい。また、読み取
りは媒体く表面)の光反射を利用するために、保持層で
の光反射率が高いことが要求される。この観点から、色
素D2は高反射率を有することが好ましい。もちろん吸
収特性を効率的に行なうなめに、色素はそれぞれの樹脂
に均一分散するように選択すべきである。好適な色素D
1およびD2としては、ポリメチン系色素、ピリリウム
系色素、チアピリリウム系色素、スクワリリウム系色素
、クロコニウム系色素、アズレニウム系色素、シアニン
系色素などや、フタロシアニンやナフタロシアニンなど
のフタロシアニン系色素;ジチオールニッケル錯体など
のジチオール金属錯体;ナフトキノン、アントラキノン
系色素;トリフェニルメタン系色素;アミニウム、ジイ
ンモニウム系色素が挙げられる。
本発明において用いられるこれらの樹脂は、色素と混合
した上で基板上に塗工・硬化される。使用する基板は特
に限定はないが、一般にはポリカーボネート、ポリメチ
ルメタクリレート、ガラスなどのディスク状基板やポリ
エステルなどのフィルム状基板が用いられる。色素/樹
脂の比率は、色素の吸光度、膜厚にも依存するが一般に
は0.05〜0.4、好ましくは10〜0.3である。
膨張層の膜厚は一般には、0,1〜10μm、好ましく
は0.5〜5.0ミクロンが用いられ、保持層の膜厚は
0.1〜3.0μm、好ましくは0.3〜2.0μmが
用いられる。塗工法は特に限定はないが、スピンコード
法、流延法、バーコード法、ドクターナイフ法、グラビ
ヤコート法などが用いられる。その際使用される好適な
溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンな
どの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素;メタノール、エタノール、ブタノ
ールなどのアルコール類;クロロホルム、塩化メチレン
なとのハロアルカン類:酢酸エチル、#酸ブチルなどの
エステル類:アセトン、メチルエチルケトン;メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルなどのグライム類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;ニトロメタン
、アセトニトリルおよびそれらの混合物が挙げられる。
硬化法としては、熱硬化法、紫外線硬化法、電子線照射
法が用いられる。特に本発明の膨脹層(A)の形成にお
いては紫外線硬化法が好適である。熱硬化の場合は通常
ラジカル開始剤の共存下で加熱することにより三次元架
橋硬化される。開始剤は特に限定はしないが一般には、
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ベンゾイル
パーオキシド<BPO) 、クメンヒドロペルオキシド
、ジクミルパーオキシド、第三ブチルヒドロペルオキシ
ド、過酸化ラウロイルなどが挙げられる。加熱温度は一
般には50〜150℃、好ましくは70〜120℃が採
用される。一方紫外線硬化法の場合は、光開始剤の共存
下で紫外線を照射することにより行なわれる。光開始剤
としては、ベンゾフェノン、ミヒラーズゲトンなどのベ
ンゾフェノン系開始剤;ベンジル、フェニルメトキシジ
ケトンなどのジケトン系開始剤;ベンゾインエチルエー
テル、ベンジルジメチルケタールなどのベンゾイン系開
始剤;2.4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサ
ントン系開始剤、2−メチルアントラキノン、カンファ
ーキノンなどのキノン系開始剤などが好ましく用いられ
る。必要に応じてアミン系促進剤などの促進剤の併用も
可能である。用いる開始剤量としては、樹脂に対して0
.1〜10phr 、好ましくは0.5〜5 phrが
用いられる。使用する紫外線としては、低圧水銀灯、中
圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライド灯などが好適に
用いちれている。
かくして得られた二層媒体の記録法・再生・消去は二種
類のレーザー光を照射することにより行う。その際使用
するレーザーは、ヘリウムネオンレーザ−、アルゴンレ
ーザー、クリプトンレーザー、ルビーレーザー、色素レ
ーザー、半導体レーザーなどが用いられるが、小型で安
価な半導体レーザーがより好ましい。以下、膨張層色素
り、が840nm近傍に吸収を示し、保持層色素D2が
780nm近傍に吸収を示す媒体を例にとって説明する
記録は、840nmのレーザー光を照射することにより
行う。この際、主として膨張層が光を吸収してバンブを
形成する。再生は、780nmおよび840nmのどち
らのレーザーを用いても構わないが、その波長での反射
率が高いものの方が好まれ、そして、その波長の弱いレ
ーザー光を照射し、記録部と未記録部との反射率の差を
読み取ることにより再生は行われる。消去は、780n
mのレーザー光を照射することにより行われる。
発明の効果 本発明によれば、紫外線等の活性光線による高速硬化が
可能で耐溶媒性がよく2層積層化が容易な光記録媒体が
提供される。
また本発明においては、バンプの形成と消滅による反射
率の変化を読み取ることを基本原理とする記録媒体にお
いて優れた記録・消去特性が得られる。それとともに、
製膜が低温・高速で行なえるために、基板や使用色素の
劣化を来すことなく塗工・硬化が行なえ、かつ媒体コス
トが安価になるという工業上の利点も有している。
実施例 以下、実施例により本発明を詳述する。本発明はかかる
実施例に限定されるものではないことは言うまでもない
実施例1 膨張層樹脂(P1)として、下記式aで表わされる2官
能ウレタンアクリレートと、下記式すで表わされる6官
能ウレタンアクリレートのa / b4/6(重量比)
ブレンド樹脂を用い、この樹脂に対して光開始剤として
4′−メチルメルカプト2−モルホリノ−2−メチルプ
ロピオフェノンを3 phrと2.4−ジエチルチオキ
サントンを0.5phr 、830nm半導体レーザ用
色素として、下記式1で表わされるポリメチン色素を1
0phr添加し、溶媒としてメチルエチルケトンを用い
均一な塗工溶液を得た。得られた溶液をガラス基板上に
約3〜4μmの厚さに塗工・乾燥後、80W/anの高
圧水銀灯光を照射し樹脂の架橋硬化を行い、下記の特性
を評価した。
耐溶媒性:5J/−の高圧水銀灯光を照射し架橋硬化を
行った膨脹層を、メチルエチルケトン溶媒中に浸漬し、
膨脹層のダメージ(しわ、失透、色素抽出など)までの
時間を測定しな。
硬化速度:膨張層がアックフリーになる硬化怒度を測定
した。
2層化:5J/−の高圧水銀灯光を照射し架橋硬化を行
った膨張層上に、保持層用樹脂(P2)である5P−4
060<ノボラックアクリレート;昭和高分子)に対し
、780nm半導体レーザ光用色素としてHITCを1
0phr 、光開始剤として4′−メチルメルカプト−
2−モlレホリノ2−メチルプロピオフェノンを3 p
hr含む保持層のメチルメルカトン溶液を塗工し、約1
μmの膜厚の保持層が膨張層を侵さずに形成できるかを
評価した。
記録消去特性:2層積層化が行えた媒体について、保持
層の硬化を80W/cmの高圧水銀灯を用いて行い、記
録および消去性を評価した。記録は、約1μmに絞った
830nmの半導体レーザ光を用いて行い、消去は、7
80nmの半導体レーザ光を用いて行った。
−(CH2 6 −NC−0− (CH2 > 5−COI□−CH2 ・・・式b [X二1.m+n=2] (CH2 NC−0−1(CH2 ) 5−COI。
CH2 実施例2 実施例1の6官能ウレタンアクリレート(式b)の代わ
りに下記式Cで表わされる6官能ウレタンアクリレート
を用い、あとは実施例1と同様にして評価を行った。
−(CH2 −NC−0−CH2 C−(CH2 0−C−CH=CH2) 3 ・・・弐C [x=1.m+n=4] 実施例3 実施例1の6官能ウレタンアクリレート(式b)の代わ
りに下記式dで表わされる6官能ウレタンアクリレート
を用い、あとは実施例1と同様にして評価した。
CH2=C1l−C−0 O−C−CH= CH2 実施例ら 2官能ウレタンアクリレートとしてNKオリゴ[1−A
−102<新中村化学)、6官能ウレタンアクリレート
として式dで表わされるウレタンアクリレートを用い、
Ll−A−102/d = 5 / 5 (重量比)で
ブレンドした樹脂を膨脹層用樹脂としても地位、あとは
実施例1と同様にして評価を行った。
実施例6 実施例5の6官能ウレタンアクリレート(式d)の代わ
りに下記式eで表わされる6官能ウレタンアクリレート
を用い、あとは実施例1と同様にして評価を行った。
実施例4 実施例1の2官能ウレタンアクリレート(式a〉の代わ
りに2官能ウレタンアクリレートであるアロニックスM
−1100(東亜合成)を用い、あとは実施例1と同様
にして評価を行った。
CH2=CH−C−0 比較例1 6官能ウレタンアクリレートを用いず式aで表わされる
2官能ウレタンアクリレートのみを膨脹層用樹脂として
用い、あとは実施例1と同様にして評価を行った。
O−C−CH=  CH2 CH20 l =CH2−C−CH2−O−C−C)!=CH2−式e
H2 0−C−CH=  CL !1 実施例7 実施例1の2官能ウレタンアクリレート(式a〉の代わ
りに2官能ウレタンアクリレートであるHKオリゴU−
A−106(新中村化学)を用い、あとは実施例1と同
様にして評価を行った。
比較例2 6官能ウレタンアクリレートを用いず2官能ウレタンア
クリレートとしてアロニックスト1100く東亜合成)
のみを用い、あとは実施例1と同様にして評価を行った
比較例3 6官能ウレタンアクリレートを用いず2官能ウレタンア
クリレートとしてNKオリゴU−A−102(新中村化
学)のみを用い、あとは実施例1と同様にして評価を行
った。
比較例4 6官能ウレタンアクリレートを用いず2官能つレタンア
クリレートとしてNKオリゴU−A−106(新中村化
学)のみを用い、あとは実施例1と同様にして評価を行
った。
得られた結果を表1にまとめた。表1から明らかなよう
に弾性的なアクリレートと6官能のアクリレートをブレ
ンドした混合樹脂を膨張層用樹脂として用いることによ
り、記録・消去特性がよく、しかも紫外線での高速硬化
が可能で耐溶媒性がよく2層積層化が容易な媒体が得ら
れるようになった。
手 続 補 正 書 1、事件の表示 特願平 つ 号 2、発明の名称 消去可能な光記録媒体およびその製法 (300+ 帝 人 株 式 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 (1)明細書第18頁第3行の「好ましくは1.0〜0
.3」を「好ましくは0.1〜0.3」と訂正する。
以上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少くとも室温付近でゴム弾性を示す樹脂(P_1
    )と色素(D_1)とからなる膨張層(A)と、室温で
    ガラス状態(高弾性率状態)、それより高い温度でゴム
    状態(低弾性率状態)に可逆的に変化し得る樹脂(P_
    2)と色素(D_2)とからなる保持層(B)とを基板
    上に支持積層してなる光記録媒体において、該樹脂(P
    _1)が、 1)室温での弾性率が0.01から100kg/mm^
    2であり、 2)弾性回復率が80%以上であり、 3)体積膨脹率が1×10^−^5/℃以上である多官
    能アクリレートを必須成分とするアクリレート架橋体で
    あることを特徴とする消去可能な光記録媒体。
  2. (2)上記請求項1記載の多官能アクリレートが、ジオ
    ール成分(X)の少なくとも一種とジイソシアネート成
    分(Y)の少なくとも一種とペンタエリスリトールトリ
    アクリレート(Z)を夫々のモル数x、y、zの間に実
    質的に2(y−x)=zの関係が満足するような割合で
    付加反応させて得る6官能ウレタンアクリレートの組成
    物であることを特徴とする請求項1記載の消去可能な光
    記録媒体。
  3. (3)上記請求項1記載の多官能アクリレートが、ジイ
    ソシアネート成分(Y)の少なくとも一種に対して実質
    的に2倍モルのペンタエリスリトールトリアクリレート
    (Z)を付加反応させて得る6官能ウレタンアクリレー
    トまたはその混合物であることを特徴とする請求項1記
    載の消去可能な光記録媒体。
  4. (4)膨脹層(A)を多官能アクリレートおよび色素を
    含む混合物を塗工した後、活性光線を照射することによ
    り架橋硬化することで作成することを特徴とする請求項
    1記載の消去可能な光記録媒体の製法。
JP2110535A 1990-04-27 1990-04-27 消去可能な光記録媒体およびその製法 Pending JPH048583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2110535A JPH048583A (ja) 1990-04-27 1990-04-27 消去可能な光記録媒体およびその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2110535A JPH048583A (ja) 1990-04-27 1990-04-27 消去可能な光記録媒体およびその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH048583A true JPH048583A (ja) 1992-01-13

Family

ID=14538275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2110535A Pending JPH048583A (ja) 1990-04-27 1990-04-27 消去可能な光記録媒体およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH048583A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100767824B1 (ko) * 2006-09-11 2007-10-17 주식회사 세원이씨에스 차량용 ffc 하네스 고정클립
JP2013531266A (ja) * 2010-06-30 2013-08-01 コーロン インダストリーズ インク 弾性のある光学シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100767824B1 (ko) * 2006-09-11 2007-10-17 주식회사 세원이씨에스 차량용 ffc 하네스 고정클립
JP2013531266A (ja) * 2010-06-30 2013-08-01 コーロン インダストリーズ インク 弾性のある光学シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3775760B2 (ja) 紫外線硬化型接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法
US6858316B2 (en) Optical disk producing sheet
JP4704133B2 (ja) 光硬化性転写シート、光情報記録媒体及びその製造方法
US5215800A (en) Erasable optical recording medium and method for writing, reading and/or erasing thereof
JP4479907B2 (ja) 光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体
JP2002114949A (ja) 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品
JPH1046109A (ja) ディジタルビデオディスクの保護コート兼接着用樹脂組成物
JPH048583A (ja) 消去可能な光記録媒体およびその製法
JP4165635B2 (ja) 光情報記録媒体の製造方法
JP3228432B2 (ja) 光デイスク用材料及びその硬化物
JPH0419186A (ja) 消去可能な光記録媒体
JPH03205187A (ja) 消去可能な光記録媒体およびその製法
JPH03218889A (ja) 消去可能な光記録媒体
JP3004289B2 (ja) 光記録媒体およびその製造方法
JP3007101B2 (ja) 書き替え可能な光記録媒体および製造法
EP0379276B1 (en) Erasable optical recording medium and method for writing, reading and/or erasing thereof
JP3004288B2 (ja) 消去可能な光記録媒体およびその製造法
JP2007012224A (ja) 光情報記録媒体
JPH0319150A (ja) 情報記録媒体およびその製造方法
JP4656991B2 (ja) 光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体
JP4833737B2 (ja) 光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体
JPH03120084A (ja) 消去可能な光記録媒体およびその製造法
JP5158923B2 (ja) 光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体
JP2002092961A (ja) 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品
JP2008282467A (ja) 光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体