JPH048395Y2 - - Google Patents

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JPH048395Y2
JPH048395Y2 JP1982017753U JP1775382U JPH048395Y2 JP H048395 Y2 JPH048395 Y2 JP H048395Y2 JP 1982017753 U JP1982017753 U JP 1982017753U JP 1775382 U JP1775382 U JP 1775382U JP H048395 Y2 JPH048395 Y2 JP H048395Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえば車載ラジオ受信機などにお
いて同調周波数を表示するために用いられる指針
の取付け構造に関する。
先行技術では、同調周波数の変化に応じて目盛
表示板に沿つて移動する保持部材に形成された取
付け止めを、指針を有する指針部材に形成された
取付け孔に挿通し、その取付け止めをペンチなど
で屈曲して固定している。このような先行技術で
は、製造工程が多くなるとともに指針部材を保持
部材に一旦取付けた後には、その指針部材の取換
えが困難となる。
本考案の目的は、製造が容易であつて、交換を
容易にすることができる指針取付け構造を提供す
ることである。
本考案は、目盛り表示板に沿つて移動する板状
の保持部材に指針を取付けるようにした指針取り
付け構造において、 前記保持部材は板状の突片を有し、 指針と一体成形された指針部材は、突片が嵌合
する嵌合孔を有する取付部を有し、該取付部の嵌
合孔外方には突起が設けられ、前記取付部には前
記嵌合孔と連なり、嵌合孔に関して前記突起と反
対側に前記突片の嵌合方向と交差する幅方向の長
さが嵌合孔よりも小さな連接孔が形成され、 保持部材の突片には前記突起と係合する係合孔
が設けられ、 突片が嵌合孔に嵌合している状態で突起が係合
孔に係合することを特徴とする指針取付け構造で
ある。
本考案の作用は、目盛り表示板に沿つて移動す
る板状の保持部材に、指針を一体に含む指針部材
を取付ける。このとき保持部材に形成されている
板状の突片は、指針部材の取付部に形成された嵌
合孔に嵌合され、しかも保持部材の前記突片には
係合孔が設けられ、取付部の嵌合孔外方に設けら
れた突起と嵌合する。
したがつて保持部材と指針部材との組立が容易
であり、保持部材と指針部材との位置決めが確実
に行われる。しかも指針部材を保持部材から取外
して指針の交換を容易に行うことができる。
また保持部材の突片が比較的薄い板状の場合、
当該突片が嵌合する嵌合孔のみを取付部に形成す
る場合を想定すると、嵌合孔の前記突片の板厚に
対応する内寸が小さいため、このような保持部材
を合成樹脂材料で製造した場合に、嵌合孔の内周
面が嵌合孔内方に突出する形状に変形する。この
ような変形が発生すると、突片を嵌合孔に挿入す
る事態が不可能となる。
本件考案ではこのような事態を防止するために
嵌合孔と連なり、嵌合孔に関して突起と反対側に
突片の嵌合方向と交差する幅方向の長さが嵌合孔
より小さな連接孔を形成する。これにより、取付
部の嵌合孔の内周面が嵌合孔内方に向かつて変形
する程度を格段に抑制することができ、突片の嵌
合孔への着脱を容易にする。
また、特殊な場合ではあるが、保持部材の突片
に係合孔を形成する際に打抜き処理などで行う場
合、突片の係合孔の周辺にバリが生じる。本実施
例では保持部材を、突片の前記バリが連接孔に臨
むように構成すれば、当該バリにより突片の取付
部への装着が阻害される事態を防止することがで
きる。
さらに付加的な効果ではあるが、前述のように
嵌合孔と連接孔とを形成することにより嵌合孔と
連接孔との間に段部が構成される。この段部には
前述したような製造時における嵌合孔内方への変
形が若干ながら生じ、この変形を用いて嵌合孔内
の突片を押圧し、保持部材による指針部材の保持
力を向上することができる。
第1図は本考案に従う車載用ラジオ受信機の音
響装置の斜視図であり、第2図はその音響装置1
を自動車の車体に搭載した状態を示す断面図であ
る。音響装置1のケース2の側板3,4には、ボ
ルト5,6によつてブラケツト7,8が固定され
ている。これらのブラケツト7,8は、車体の飾
り板9の内方に突出して固定された取付片10,
11に装着される。飾り板9には、音響装置1を
覆う化粧板12が取付けられる。ケース2の前板
13には、同調操作軸15および音量操作軸14
が前方に突出している。この前板13には目盛表
示板16が固定され、この目盛表示板16の内方
において左右方向に同調周波数を表示するための
指針17が設けられる。
第3図は、前板13付近の簡略化した分解斜視
図である。前板13には操作軸14,15がそれ
ぞれ挿通して固定されるための挿通孔18,19
が形成される。この前板13に左右方向に沿つて
延びる長手開口20に対応して、前板13の前方
には同調周波数が目盛られた目盛表示板16が配
置される。前板13の後方には、後部遮閉部材2
2が配置される。
第4図は目盛表示板16の正面図、第5図はそ
の目盛表示板16の平面図、第6図は目盛表示板
16の左側面図、第7図は第4図の切断面線−
から見た断面図である。この目盛表示板16
は、透明な透光性合成樹脂材料たとえばアクリル
樹脂などから成る。目盛表示板16の背面16a
において表示すべき数字部分122には、微細な
凹凸から成る梨地状のシボ加工が施される。目盛
表示板16の上部には、左右長手方向に沿つて前
面16bに向つて下方に傾斜した傾斜面23が形
成される。この傾斜面23にもまたシボ加工が施
される。数字部分122および傾斜面23のシボ
加工は、目盛表示板16の成形時に一体的に形成
される。目盛表示板16の背後(第7図の左方)
には、光源24が配置される。この光源からの光
は、傾斜面23において乱反射されて目盛表示板
16内に確実に侵入する。シボ加工された数字部
分122では目盛表示板16内に侵入された光が
乱反射されて文字がくつきり見え、残余の部分は
透明のままである。また光源からの光が入らない
場合は、シボ加工したことにより文字が白ぽく見
える。このようにして光源の有無に関係なく、正
面からは数字部分122を明瞭に目視することが
できる。
本考案の他の実施例として、数字部分122は
目盛表示板16の前面16bにおいてシボ加工に
よつて形成されてもよい。このようなシボ加工に
よつて、製造工程が簡略化され、原価が低減され
る。
目盛表示板16の長手方向(第4図および第5
図の左右方向)の両端部には、係合片25,26
がそれぞれ形成される。係合片25は、目盛表示
板16の背面16aおよび前面16bに平行な面
25a,25bと、それらの面25a,25bか
ら連続して下方に向けて先細状となる傾斜面25
cと、上面25dとを有する。もう1つの係合片
26も同様に構成される。
第8図は後部遮閉部材22の正面図、第9図は
その一部を切欠いて示す平面図、第10図は第8
図の切断面線−から見た断面図、第11図は
第8図の切断面線−から見た断面図であ
る。前板13よりも後方でケース2内に収納され
る後部遮閉部材22は、その長手方向(第8図お
よび第9図の左右)に配置された一対の嵌合部3
1,32と、目盛表示板16の後方でその目盛表
示板16の長手方向に沿つて延びる遮閉部33と
を有する。嵌合部31には、後部遮閉部材22の
前後方向(第9図の上下方向)に延びる嵌合孔3
4が形成される。嵌合部31の後方端(第9図の
上方の端)には、係止面35が形成される。嵌合
部31の前端(第9図の下方の端)36は、隆起
部37よりも距離dだけ後方にある。もう1つの
嵌合部32にもまた嵌合孔38が形成される。こ
の嵌合部32は、嵌合部31と対称に構成され
る。遮閉部33は、後板39と、底板40と、嵌
合部31,32に連なる側板41,42とから成
る。
前板13からその開口部20に向けて後方に突
出して、第3図に示されるように、支持片43,
44が形成される。この支持片43,44には、
開口部20の長手方向(第3図の左右方向)に突
出した係合用突起45,46が形成される。嵌合
孔34,38には支持片43,44がそれぞれ嵌
合される。
第12図を参照して、支持片43に形成された
係合用突起45は、嵌合部31の後端35に当接
して係合する。このようにして、支持片43,4
4から後部遮閉部材22が前板13の後方側に抜
け出すことが防がれる。
後部遮閉部材22は黒色の合成樹脂材料たとえ
ばABS樹脂、ポリプロピレンなどから成り、こ
れによつて係合用突起45と嵌合部31の後端3
5とは弾発的に係合し、前板13と後部遮閉部材
22とのがた付きが可及的に防がれる。もう1つ
の嵌合孔38に嵌合される支持片44もまた同様
にして係合する。嵌合部31の前端36と当接面
37との間の距離dは、前板13の厚みに等し
く、したがつて前板13に後部遮閉部材22が取
付けられた状態では、当接面37は開口部20の
内方において前板13の手前側の表面と面一であ
る。この当接面37には、後述のように目盛表示
板16の後表面が当接する。
遮閉部33を構成する底板40から連続して手
前(第10図の左方)には、受部146が延在す
る。この受部146は、目盛表示板16の下端面
を受けて漏光を防止する。
上述のように後部遮閉部材22に形成された嵌
合部31,32の嵌合孔34,38は、ケース2
の開口部20の長手方向両端部において後方に突
出した支持片43,44が嵌合され、これらの支
持片43,44において前記長手方向に突出した
係合用突起45は嵌合部31の後端35に弾発的
に嵌合し、同様にして支持片44に形成された係
合用突起46もまた嵌合部32に弾発的に係合す
るので、後部遮閉部材22の取付けが極めて簡単
であり、部品点数の低下と生産性の向上を図るこ
とができる。また係合用突起45と嵌合部31の
後端35とは、弾発的に係合し、もう1つの係合
用突起46と嵌合部32とも同様に弾発的な係合
が達成されるので、ケース2と後部遮閉部材22
とのがた付きが防がれる。
目盛表示板16を後部遮閉部材22およびケー
ス2に固定するために、後部遮閉部材22の長手
方向の嵌合部31,32よりもさらに外方に係合
突起51,52が形成される。係合突起51は、
第13図に明らかなように、長手方向外方側(第
9図の右方)において上方に延びる側片53と、
手前側において上方に延びる前片54と、底片5
5とを含み、前片54の上部には後方に突出した
固定用突起56が形成される。もう1つの係合突
起52は、係合突起51と左右面対称に構成され
る。ケース2の前板13には、係合突起51,5
2が前板13を挿通することができるように、取
付け孔57,58が穿設される。係合突起51,
52は、これらの取付け孔57,58から前方に
突出する。
目盛表示板16を前板13の手前からその前板
13に沿つて下方に移動することによつて、係合
片25,26は係合突起51,52に係合する。
係合片25の前面25aは、前板13の表面に接
し、もう1つの面25bは前片54の内面に当接
する。傾斜面25cは係合片25が係合突起51
に嵌りやすくすることを可能にする。固定用突起
56は、係合片25の上面25dに当接し、これ
によつて目盛表示板16が上方に変位して係合突
起51から抜け出すことが防がれる。もう1つの
係合突起52には係合片26が同様にして係合さ
れる。
このようにして後部遮閉部材22の嵌合部3
1,32に支持片44,45が嵌合して、前板1
3に後部遮閉部材22が取付けられた状態で、係
合突起51,52は前板13に形成された取付け
孔57,58から前方に突出し、この突出した係
合突起51,52に目盛表示板16の係合片2
5,26が係合するので、目盛表示板16の取付
け構造およびその取付け作業が簡略化されるとと
もに、先行技術におけるねじなどの取付けに必要
な部材が省略され、部品点数が低下される。
第14図はケース2の正面図であり、第15図
はそのケース2の平面図であり、第16図はケー
ス2の右側面図であり、第17図はケース2の組
立工程を示す側面図であり、第18図は第16図
の切断面線−から見た断面図である。こ
のケース2は、単一枚の金属製板の打ち抜き加工
およびプレス加工によつて形成される。底板61
は、前板13と線状の折り曲げ位置68において
90°に連続する。さらに、底板61に連続して立
設された一対の側板3,4が設けられる。前板1
3の長手方向(第14図および第15図の左右方
向)の側部に連続して、側板3,4の外表面(第
14図および第15図の左右)に屈曲する第1屈
曲片64,65が設けられる。また前板13の両
側部に連続して第2屈曲片66,67が設けられ
る。第2屈曲片66,67は、側板3,4の内表
面(第14図および第15図の相互に対向する表
面)側に配置される。側板3において、第1屈曲
片64が重なつて当接する部分69は、側板3,
4の相互の近接方向に凹んでいる。ナツト70
は、嵌合部71と頭部12とを有し、内ねじ73
を有する。この内ねじ73には、プラケツト7
(第2図参照)を取付けるためのボルト5が螺合
する。第2屈曲片66には、ナツト70の頭部7
2がほぼぴつたりと挿通する挿通孔74が形成さ
れる。側板3には、ナツト70の嵌合部71がほ
ぼぴつたりと嵌り込んで挿通する挿通孔75が形
成される。ナツト70における嵌合部71側の頭
部72の表面72は、第18図に明らかなよう
に、側板3の内表面3aと溶接によつて接合さ
れ、こうしてナツト70は側板3に固定される。
ケース2がこのように構成されており、特に側
板3が、第1屈曲片64と、第2屈曲片66と、
突片100とにサンドイツチされていることによ
つて、側板3に厚み方向(第14図および第15
図の左右方向)の力が作用しても、その側板3が
左右方向に揺れて変位することが防がれる。また
側板3の前方端が第1屈曲片64の根部付近に当
接しており、かつ側板3に固定されたナツト70
が第2屈曲片66に形成された挿通孔74にほぼ
ぴつたりと適合しているので、側板3が屈曲位置
68のまわりに前板13と相互に角変位すること
が確実に防がれる。このようにしてケース2の剛
性強度が向上される。
第19図は本考案の他の実施例を示す第18図
に対応した断面図であり、この実施例ではナツト
70aが前述のナツト70に代えて用いられてい
る。
第20図はケース2に収納される音響装置1部
を構成する選局機構80の正面図であり、第21
図はその選局機構80の平面図である。操作軸1
5を回転駆動することによつて、コイル81に関
連して設けられているコア82が挿脱変位され、
これに応じて保持部材83が目盛表示板16の長
手方向(第20図および第21図の左右方向)に
沿つて移動する。この押圧操作される保持部材8
3はまた、予め定めた同調周波数に個別的に対応
した複数(この実施例では5)の押釦84によつ
て対応する同調周波数が得られるようにコア82
を変位し、これに応じて保持部材83が移動す
る。保持部材83は、上方に突出した突片84
と、その突片84の根部において左右に設けられ
た肩部85とを有する。突片84には係合孔86
が形成される。保持部材83は、第22図、第2
4図および第25図などから明らかなように板状
であり、突片84は板状に形成される。
第22図は、保持部材83と、その保持部材8
3に取付けられる指針部材91の斜視図である。
指針部材91は、目盛表示板16と後部遮閉部材
22の後板39との間に配置されて下方に延びる
指針17と、その指針17と一体的に形成される
取付け部93とを有する。このような指針部材9
1は、合成樹脂材料から成る。
第23図は指針部材91の平面図であり、第2
4図はこの指針部材91を保持部材83に取付け
た状態を示す断面図である。取付け部93には、
第23図の平面視においては細長い矩形状をなす
上下に延びる嵌合孔94および、嵌合孔94と一
体的に連通して形成され、嵌合孔94に関して立
上り片95と反対側に前記突片84の嵌合孔94
への嵌合方向、すなわち第24図下方から上方へ
向く方向と交差する幅方向、すなわち第23図上
下方向の長さが嵌合孔94の前記幅方向の長さよ
り小さく、取付部93を第24図上下方向に貫通
して形成される連接孔110が形成されている。
取付け部93から上方に延びる立上り片95に
は、指針17側(第23図および第24図の左
方)に突出した係合突起96が形成される。係合
孔94に突片84が嵌合された状態において、取
付け部93の下端93aは、肩部85に当接し、
この状態において係合突起96は係合孔86に係
合する。このようにして指針部材91が保持部材
83に取付けられる。
上述した連接孔110によつて下記の効果が得
られる。
成形上の問題の解決 保持部材83は比較的板厚が薄い部材から構成
されており、その保持部材83が嵌合する嵌合孔
94を取付部93に形成すると、第23図の平面
視に示すように嵌合孔94の平面視は比較的細長
い矩形をなす。
ここで連接孔110が形成されていない場合を
想定すると、嵌合孔94の立上り片95と反対側
は合成樹脂材料から成る塊であり、このような場
合には指針部材91の製造の際に、嵌合孔94の
内周面が第23図に2点鎖線で示すように、内方
へ向けて隆起する変形が生じることが知られてい
る。以下このような変形を「反り」と称する。
このような反りは、嵌合孔94の第23図左右
方向の寸法が小さく、すなわち嵌合孔94が細い
形状となるほど強く表れる。すなわち嵌合孔94
の前記幅方向端部、すなわち第23図上下方向両
端部では前記反りは比較的少ないが、嵌合孔94
の第23図上下方向の中央位置となるほど前記反
りが大きく表れる。このような反りが表れると、
突片84を嵌合孔94内に挿入することが困難に
なる。本実施例ではこのような事態を防止するた
めに、嵌合孔94の立上り片95と反対側に前記
幅方向の長さが嵌合孔94の幅方向長さより小さ
な連接孔115を形成する。これにより連接孔1
10側での前記反りを解消し、突片84の嵌合孔
94内への装着を容易にする。
保持部材83の係合孔86のバリ逃げの問題
を解決する。
保持部材83の係合孔86は通常、打抜き加工
などにより形成するが、このときバリが発生す
る。このバリは保持部材83の嵌合孔94への挿
入の際に邪魔になるが、本実施例では前記バリを
連接孔110側に臨むように保持部材83を構成
することにより、連接孔110がこのバリの逃げ
となり、当該バリにより保持部材83の嵌合孔9
4への挿入が困難となる事態を防止できる。
保持部材83の保持力の問題を解決する。
連接孔110と嵌合孔94とが構成する段部1
11にも、前述した製造時の反りは若干ながら発
生し、この反りが発生した段部111により嵌合
孔94内に挿入された保持部材83を、嵌合孔9
4の立上り片95側内周面と段部111との間で
挟圧し、保持部材83を確実に保持することがで
きる。
第25図は、本考案の他の実施例の斜視図であ
る。この実施例では、保持部材83に形成された
突片84に後方(第25図の左方)に突出した係
合突起97が形成される。指針17と一体的に構
成される取付け部93には、嵌合孔94に臨む係
合孔98が形成される。係合孔94に突片84が
嵌合され、その取付け部93の下端93aが肩部
85に当接している状態において係合突起97は
係合孔98に係合する。
第22図〜第25図に示された実施例によれ
ば、保持部材83と指針部材91との取付け作業
が簡便であり、また部品点数が少ないので、生産
性および作業性が向上されることになる。しかも
保持部材83から指針部材91を容易に取り外す
ことができ、したがつて指針部材91が損傷した
ときや選局機構80の補修時において保持部材8
3から指針部材91を容易に取り外すことができ
る。
以上のように本考案によれば、目盛表示板に沿
つて移動する保持部材は、板状の突片を有し、指
針部材に形成されている嵌合孔が嵌合している状
態で、指針部材に形成された突起が保持部材の突
片に形成された係合孔に係合したので、組立工程
が容易であり、保持部材と指針部材との位置決め
が確実に行なわれ、しかも指針部材を保持部材か
ら取り外して指針を交換することが容易である。
さらに本考案における嵌合孔および連接孔によ
つて下記の顕著な効果が達成される。
目盛り表示板に沿つて移動する板状の保持部材
に、指針を一体に含む指針部材を取付ける。この
とき保持部材に形成されている板状の突片は、指
針部材の取付部に形成された嵌合孔に嵌合され、
しかも保持部材の前記突片には嵌合孔が設けら
れ、取付部の嵌合孔外方に設けられた突起と嵌合
する。
したがつて保持部材と指針部材との組立が容易
であり、保持部材と指針部材との位置決めが確実
に行われる。しかも指針部材を保持部材から取外
して指針の交換を容易に行うことができる。
また保持部材の突片が比較的薄い板状の場合、
当該突片が嵌合する嵌合孔のみを取付部に形成す
る場合を想定すると、嵌合孔の前記突片の板厚に
対応する内寸が小さいため、このような保持部材
を合成樹脂材料で製造した場合に、嵌合孔の内周
面が嵌合孔内方に突出する形状に変形する。この
ような変形が発生すると、突片を嵌合孔に挿入す
る事態が不可能となる。
本件考案ではこのような事態を防止するために
嵌合孔と連なり、嵌合孔に関して突起と反対側に
突片の嵌合方向と交差する幅方向の長さが嵌合孔
より小さな連接孔を形成する。これにより、取付
部の嵌合孔の内周面が嵌合孔内方に向かつて変形
する程度を格段に抑制することができ、突片の嵌
合孔への着脱を容易にする。
また、特殊な場合ではあるが、保持部材の突片
に係合孔を形成する際に打抜き処理などで行う場
合、突片の係合孔の周辺にバリが生じる。本実施
例では保持部材を、突片の前記バリが連接孔に臨
むように構成すれば、当該バリにより突片の取付
部への装着が阻害される事態を防止することがで
きる。
さらに付加的な効果ではあるが、前述のように
嵌合孔と連接孔とを形成することにより嵌合孔と
連接孔との間に段部が構成される。この段部には
前述したような製造時における嵌合孔内方への変
形が若干ながら生じ、この変形を用いて嵌合孔内
の突片を押圧し、保持部材による指針部材の保持
力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の全体の斜視図、第
2図はケース2の取付け構造を示す水平断面図、
第3図はケース2の前板13と目盛表示板16と
後部遮閉部材22との簡略化した分解斜視図、第
4図は目盛表示板16の正面図、第5図は目盛表
示板16の平面図、第6図は目盛表示板16の右
側面図、第7図は第4図の切断面線−から見
た断面図、第8図は後部遮閉部材22の正面図、
第9図は後部遮閉部材22の一部を切欠いて示す
平面図、第10図は第8図の切断面線−から
見た断面図、第11図は第8図の切断面線−
から見た断面図、第12図は後部遮閉部材2
2とケース2の前板13との取付け構造を示す一
部の断面図、第13図は後部遮閉部材22に形成
された係合突起51と目盛表示板16に形成され
た係合片25とを示す斜視図、第14図はケース
2の正面図、第15図はケース2の平面図、第1
6図はケース2の右側面図、第17図はケース2
の製造工程を示す側面図、第18図は第16図の
切断面線−から見た断面図、第19図は
本考案の他の実施例の第18図に対応する構成を
示す断面図、第20図は選局機構80を示す正面
図、第21図は選局機構80の平面図、第22図
は保持部材83と指針部材91との分解斜視図、
第23図は指針部材91の平面図、第24図は保
持部材83に指針部材91を装着した状態を示す
縦断面図、第25図は本考案の他の実施例の保持
部材83の一部と指針部材91とを示す分解斜視
図である。 1……音響装置、2……ケース、3,4……側
板、5,6……ボルト、7,8……ブラケツト、
13……前板、16……目盛表示板、17……指
針、22……後部遮閉部材、25,26……係合
片、31,32……嵌合部、34,38……嵌合
孔、43,44……支持片、45,46……係合
用突起、51,52……係合突起、57,58…
…取付け孔、64,65……第1屈曲片、66,
67……第2屈曲片、70……ナツト、74……
挿通孔、80……選局機構、83……保持部材、
84……突片、85……肩部、86……係合孔、
91……指針部材、93……取付け部、94……
嵌合孔、96……係合突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 目盛り表示板に沿つて移動する板状の保持部材
    に指針を取付けるようにした指針取り付け構造に
    おいて、 前記保持部材は板状の突片を有し、 指針と一体成形された指針部材は、突片が嵌合
    する嵌合孔を有する取付部を有し、該取付部の嵌
    合孔外方には突起が設けられ、前記取付部には前
    記嵌合孔と連なり、嵌合孔に関して前記突起と反
    対側に前記突片の嵌合方向と交差する幅方向の長
    さが嵌合孔よりも小さな連接孔が形成され、 保持部材の突片には前記突起と係合する係合孔
    が設けられ、 突片が嵌合孔に嵌合している状態で突起が係合
    孔に係合することを特徴とする指針取付け構造。
JP1775382U 1982-02-09 1982-02-09 指針取付け構造 Granted JPS58120924U (ja)

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JPS58120924U JPS58120924U (ja) 1983-08-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5212922Y2 (ja) * 1971-07-29 1977-03-23
JPS5267955U (ja) * 1975-11-14 1977-05-19

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