JPH048289Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH048289Y2
JPH048289Y2 JP6106787U JP6106787U JPH048289Y2 JP H048289 Y2 JPH048289 Y2 JP H048289Y2 JP 6106787 U JP6106787 U JP 6106787U JP 6106787 U JP6106787 U JP 6106787U JP H048289 Y2 JPH048289 Y2 JP H048289Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
cylinder
scavenging passage
crankcase
crankshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6106787U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63168244U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP6106787U priority Critical patent/JPH048289Y2/ja
Publication of JPS63168244U publication Critical patent/JPS63168244U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH048289Y2 publication Critical patent/JPH048289Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、複数気筒の2サイクルエンジンに
おける特にクランクケースに関するものである。
[従来の技術] 従来の2サイクルエンジンを第4図に示す。こ
の図において、1はシリンダヘツド、2はシリン
ダブロツク、3はクランク軸、4はインプツト
軸、5はアウトプツト軸、50はクランクケース
である。クランクケース50は、3つの軸3,
4,5を通る直線上に分割面51を有し、アツパ
ケース52とロアケース53とから構成される。
Aはシリンダの軸方向、つまり、ピストン(図示
せず)の摺動方向である。このシリンダの軸方向
Aは、たとえば自動2輪車などの場合、車体フレ
ームとエンジンとの干渉を避けるために、鉛直線
Bに対して若干前傾して設定されている(たとえ
ば、実開昭61−100692号公報参照)。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、2サイクルエンジンでは、クランク
ケース50内の予圧を十分なものとするためなど
の理由から、クランクケース50の形状が複雑に
なる。このため、掃気通路6の周囲に無駄な肉が
付くことは、よく知られているところである。こ
れは、第5図のように、掃気通路6が曲がりなが
らシリンダの軸方向Aに伸びているからである。
上記無駄な肉が付き易いことについて、説明を
わかり易くするために、第4図のシリンダの軸線
A1が前傾したエンジンについて説明する。アツ
パケース52の内側の型が矢印C方向に、外側の
型が矢印D方向に型抜きされ、掃気通路6が矢印
E方向に型抜きされる。しかし、上記予圧の鑑点
から、第5図のクランク室60と掃気部の間(斜
線部)に無駄な肉54をつけざるをえない。した
がつて、クランクケース50の重量がその分だけ
重くなる。
そこで、掃気通路6が複雑に延びている方向つ
まり、掃気の流路方向にクランクケース50の分
割面を設定することが考えられる。ところが、複
数気筒の2サイクルエンジンでは、各気筒間の気
密を保つために、隔壁55が設けられている。し
たがつて、一点鎖線56に分割面を設定すると、
この分割面が複数になるので、かえつてクランク
ケース50の重量が重くなるなどの不具合が生じ
る。
一方、第4図のシリンダの軸線A1に分割面を
設定することが考えられる。しかし、2サイクル
エンジンでは、クランク室7とミツシヨン室8と
の間に隔壁57があるから、ミツシヨン室8の型
抜きができない。したがつて、やはり分割面が増
加するので、この方法も採用できない。
この考案は上記従来の不具合に鑑みてなされた
もので、複数気筒の2サイクルエンジンにおい
て、掃気通路の周囲に無駄な肉が付くのを防止す
ることにより、クランクケースの軽量化を図るこ
とを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案は、ま
ず、シリンダの軸方向にクランク軸の中心と、こ
のクランク軸に連結されているインプツト軸また
はアウトプツト軸の中心とが、一直線上に配設さ
れている。上記3つの軸を収納しているクランク
ケースは、掃気通路を備え、上記一直線上におい
て分割され、この分割面に上記掃気通路がまたが
つて配設されている。
[作用] この考案によれば、クランク軸の中心とインプ
ツト軸(またはアウトプツト軸)の中心とを通る
直線上で、クランクケースが分割されているか
ら、クランク室とミツシヨン室との隔壁が分割面
に交差する。したがつて、ミツシヨン室の型抜き
が可能となるから、分割面が増加しない。
上記両軸の中心を通る分割面は、シリンダの軸
方向に一直線に配設されているから、掃気通路が
複雑に延びている方向に設定され、掃気通路を分
割している。したがつて、掃気通路の型抜きが容
易になるので、掃気通路の周囲に無駄な肉の付く
おそれがない。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。
第1図は自動2輪車の一部を示す概略側面図で
ある。この図において、9はメインフレームで、
ヘツドパイプ10から2叉状に分れて車体の後方
に延び、スイングアーム(図示せず)のピボツト
軸11と、ヘツドパイプ10との間を直線的に連
結している。このメインフレーム9には、たとえ
ば2気筒の2サイクルエンジン12が支持されて
いる。このエンジン12は、そのシリンダの軸線
A1と鉛直線Bとのなす前傾角θが約50°程度に
設定され、上記メインフレーム9とシリンダの軸
線A1とが平行的に配設されている。なお、13
はクラツチカバー、14はチエーンカバーであ
る。
上記両カバー13,14などを取り外した状態
のエンジン12を第2図に示す。この図におい
て、ピストン15はシリンダ16の軸方向Aに摺
動する。この軸方向Aには、クランク軸3の中心
3Cと、インプツト軸4の中心4Cとが一直線上
に配設されている。一方、イソプツト軸4の中心
4Cとアウトプツト軸5の中心5Cとを結ぶ直線
(図示せず)は、ほぼ水平に設定されている。こ
こで、インプツト軸4は、複数の変速ギヤ(図示
せず)を備え、クランク軸3からの駆動力を、ク
ラツチ(図示せず)を介して、アウトプツト軸5
に伝達するものである。また、アウトプツト軸5
は、上記変速ギヤにかみ合う変速従動ギヤ(図示
せず)を備え、チエーン(図示せず)を介して、
後輪(図示せず)を回転させるものである。
17はクランクケースで、上記3つの軸3,
4,5を収納し、クランク軸3の中心3Cとイン
プツト軸4の中心4Cとを通る直線上において分
割されている。したがつて、クランクケース17
は、アツパケース18とロアケース19とからな
り、分割面20を有し、この分割面20に掃気通
路6がまたがつて配設されている。また、クラン
ク室7とミツシヨン室8との間に設けられた隔壁
21も、上記分割面20により分割されている。
上記アツパケース18とロアケース19とは、多
数のボルト22により互いに締結されている。
上記アツパケース18およびロアケース19
は、クランク室7またはミツシヨン室8を車体の
側方からおおうカバー(図示せず)との接合面
(パツキン面)18a,19aを有している。な
お、ロアケース19には、バランサシヤフト23
のケース24が取り付けられている。
25は吸気管で、掃気通路6からシリンダ16
の円周方向90°位置ずれした所に設けられている。
この吸気管25はアツパケース18に一体形成さ
れ、リードバルブケース26に連結されて、クラ
ンク室7内に吸気を供給する。一方、排気管27
は、シリンダブロツク2における上記吸気管25
が対向する側面に設けられている。
28は植込ボルトで、クランクケース17にお
けるシリンダブロツク2とのパツキン面17aを
示す第3図のボルト孔29にねじ込まれて、クラ
ンクケース17と第2図のシリンダブロツク2と
を一体にしている。なお、第3図の30は各気筒
間を気密にする隔壁である。
上記構成において、この考案のクランクケース
17は、第2図のクランク軸3の中心3Cとイン
プツト軸4の中心4cとを通る直線上で分割され
ている。このため、クランク室7とミツシヨン室
8との隔壁21も分割面20により分割されてい
る。したがつて、アツパケース18およびロアケ
ース19の内側の型を、上記分割面20に垂直な
方向、つまり矢印C,D方向に型抜きすることに
より、両室7,8の型抜きが可能となるから、分
割面20が増加するおそれがない。
上記両軸3,4の中心を通る分割面20は、シ
リンダ16の軸方向Aに一直線上に配設されてい
る。つまり、掃気通路6が複雑に延びている方向
(軸方向A)に、分割面20が設定されている。
しかも、この分割面20により、第3図の掃気通
路6が分割されている。したがつて、上記矢印
C,D方向に型抜きすることにより、掃気通路6
の型抜きが容易になるから、掃気通路6の周囲に
無駄な肉の付くおそれがないので、クランクケー
ス17の軽量化を図り得る。
ところで、この実施例では、第1図の前傾角θ
を50°に設定している。このため、たとえばメイ
ンフレーム9を直線的に設けて、メインフレーム
9の剛性を高めることができる。ここで、第4図
の従来のエンジン12では、前傾角θを大きくす
ると、掃気通路6の型抜きがさらに困難となるか
ら、アツパケース52の高さHをさらに低くする
必要がある。このため、従来は植込ボルト28
(第2図)をアツパケース52にねじ込むことが
できなくなる。つまり、従来は前傾角θを大きく
することはできなかつた。これに対し、この考案
は、第2図の掃気通路6の型抜きが容易であるた
め、パツキン面17aとクランク軸3との距離を
十分大きくすることができるから、第1図の前傾
角θを大きくすることができる。つまり、エンジ
ン12の形状を自由に設定できる。まお、前傾角
θを大きくすることにより、エンジン12の重心
が下る。
ところで、この実施例では、ピストンの軸方向
Aにクランク軸の中心3Cとインプツト軸の中心
4Cとが一直線上に配設されているが、インプツ
ト軸の中心4Cではなく、アウトプツト軸の中心
5Cを上記軸方向Aに設けても良い。なお、この
場合、アウトプツト軸の中心がインプツト軸の中
心4Cの位置になり、インプツト軸の中心が点P
の位置になる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、掃気
通路の周囲に無駄な肉の付くおそれがないので、
クランクケースの軽量化を図り得る。また、エン
ジンの形状を自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる自動2輪車の一部を
示す側面図、第2図は2サイクルエンジンの側面
図、第3図は第2図の−線矢視図、第4図は
従来例の概略側面図、第5図は第4図の−線
矢視図である。 3……クランク軸、3C……中心、4……イン
プツト軸、4C……中心、5……アウトプツト
軸、5C……中心、6……掃気通路、12……2
サイクルエンジン、16……シリンダ、17……
クランクケース、20……分割面、A……シリン
ダの軸方向。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 掃気通路を備えた複数気筒の2サイクルエンジ
    ンにおいて、シリンダの軸方向にクランク軸の中
    心と、このクランク軸に連結されているインプツ
    ト軸またはアウトプツト軸の中心とが一直線上に
    配設され、上記3つの軸を収納しているクランク
    ケースが、上記一直線上において分割され、この
    分割面に上記掃気通路がまたがつて配設されてい
    ることを特徴とする複数気筒の2サイクルエンジ
    ン。
JP6106787U 1987-04-22 1987-04-22 Expired JPH048289Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6106787U JPH048289Y2 (ja) 1987-04-22 1987-04-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6106787U JPH048289Y2 (ja) 1987-04-22 1987-04-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63168244U JPS63168244U (ja) 1988-11-01
JPH048289Y2 true JPH048289Y2 (ja) 1992-03-03

Family

ID=30894060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6106787U Expired JPH048289Y2 (ja) 1987-04-22 1987-04-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH048289Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63168244U (ja) 1988-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001233275A (ja) 自動二輪車
JP3904703B2 (ja) 小型船
JPH079171B2 (ja) 4サイクルエンジンのブリ−ザ装置
JPH048289Y2 (ja)
JPH09324651A (ja) クランク室過給式v型エンジン
JPH0119045B2 (ja)
JPH0514031Y2 (ja)
JP2784220B2 (ja) V形2サイクルエンジン
JP3233390B2 (ja) エンジンのクランクケース
JP3116316B2 (ja) V形エンジン用シリンダヘッド
JPH049465Y2 (ja)
JP2560426B2 (ja) 自動2輪車のエンジン
JPH0563606B2 (ja)
JP2501329B2 (ja) 2サイクルエンジン
JPS6346257B2 (ja)
JP2003074340A (ja) 船外機の排気構造
JPH03210019A (ja) シリンダブロックの冷却水供給構造
JPH09324650A (ja) クランク室過給式v型エンジン搭載ウォータビークル
JPH108981A (ja) 自動二輪車用エンジン
JP2730997B2 (ja) V型2サイクルエンジンを搭載した自動二輪車
JPS63198758A (ja) 2サイクルエンジンのエンジンケ−ス
JPH10176601A (ja) 2ストローク内燃機関のクランクケース締付構造
JPH0388912A (ja) 自動二輪車のv型エンジン
JPH0274531U (ja)
JPH01100351A (ja) V型多気筒2サイクルエンジン