JPH0481595A

JPH0481595A - 送風機

Info

Publication number: JPH0481595A
Application number: JP19242590A
Authority: JP
Inventors: Keizo Nishimura; 西村　珪三; Koichiro Hirano; 耕一郎平野
Original assignee: NISHIMURA DENKI KK
Current assignee: NISHIMURA DENKI KK
Priority date: 1990-07-20
Filing date: 1990-07-20
Publication date: 1992-03-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、側溝原理を利用した送風機に関し、フィンと
共にファンを構成する支持基体の内周面及びファンカバ
ーに備えられた筒状突出部の外周面の少なとも一方に、
回転方向に沿う溝を有することにより、ファン内側へ粉
塵、塵埃、湿分もしくは水分等の異物が侵入するのを阻
止し、不釣合振動、異物堆積による腐蝕、軸受の損傷等
を防止し得る送風機を提供できるようにしたものである
。

〈従来の技術〉この種の送風機は、例えば特公昭４９−３０１７０号公
報等で知られている。第１１図は従来の送風機の正面部
分破断面図、第１２図はファンカバー及びファンの部分
の拡大部分破断面図である。図において、１はファン、
２はファンカバー　３はモータ、４は吸入もしくは吐出
管、５は環状空間、６はファン１の内側に形成される空
間、７は軸受である。

ファン１はアルミ鋳物等の成形体として形成され、円形
状の支持基体１０１の外周に多数のフィン１０２を間隔
をおいて突設した構造となっている。そして、全体をフ
ァンカバー２で覆うと共に、中心部にモータ３の回転軸
３１を取付は固定し、ファンカバー２の内部で回転させ
るようになっている。フィン１０２とフィン１０２との
間の幅方向の中間部にはリブ１０３を設けてあり、これ
により両フィン型の送風機が得られる。上述のようなリ
ブ１０３を持たず、片面を閉塞した片フィン型のものも
良く知られている。

ファンカバー２は、アルミ鋳物等の成形体で成り、モー
タ３にネジ止め等の手段によって一体的に取付固定され
たカバ一部材２１と、このカバー部材２１の前面を閉塞
するようにして、ネジ止め等の手段によって取付は固定
されるケース蓋部材２２との組合せで形成される。

この種の送風機の空気圧縮原理は、上記特許公報等で知
られるように、一般に側溝原理と呼ばれるもので、ファ
ンカバー２内でファン１を高速回転させて、各フィン間
の空気を遠心力によってフィン１０２の根元から先端方
向に流出させ、ファンカバー２内の環状空間５に環状の
圧縮空気流（リングフロー）を形成すると同時に、次の
フィン間に送り出すという、圧縮、膨張作用の繰返しに
より、吸入された空気を圧縮し、排出するものである。

上述のように、この種の送風機はファン１をファンカバ
ー２内で高速回転させると共に、各フィン１０２間にリ
ングフローを発生させて、フィン１０２の数に応じた段
数で、多段的かつ連続的に空気圧縮、送出を行なうもの
であることから、取扱いが容易で、比較的高い吐出圧力
及び吸引力が得らる。しかも、１枚のファンで多段のタ
ーボ送風機に匹敵する吐出圧を得ることが可能であり、
吸入に利用する際には真空ポンプ等の如く、水封や油封
を必要とせずに、同等の真空圧を手軽に得られること、
機体が小型軽量で取扱い易いこと等の長所かある。この
ような長所のために、その用途が著しく拡大されつつあ
る。特に、メンテナンスフリーの利点が注目され、真空
ポンプを置換することか近年めたって増え、自動織機、
印刷装置、製本装置、紙幣計算機、郵便番号読み取り装
置等にも使用されるようになっている。

この種の送風機の取扱い気体は、温度２５℃、湿度７５
％のいわゆる標準気体である。この標準気体で使用され
るのであれば、殆ど問題を生じることなくその性能を発
揮できる。

〈発明が解決しようとする課題〉しかしながら、前述したように、この種の送風機は種々
の利点があり、便利であるがために、標準的環境におい
てのみ使用されるとは限らない。

現実に、湿度が１００％を超える過飽和水蒸気を直接吸
引するのに使用され、ファン１の内部６に水が入ってし
まった等の例もあった。また、自動織機に用いられた場
合は、織り糸やフィラメント等が毛ば立つのを防ぐため
に用いられるサイジングを吸い込むことがあった。更に
、印刷、製本にあっでは紙の粉や用紙に含まれる滑石粉
等を吸い込むことが避けられない。

このような環境で使用された場合に、最初にトラブルに
見舞われる部分は軸受７てあり、更に、ファン１やファ
ンカバー２の腐蝕等も惹起する。

軸受７では、粉塵によるグリースの吸い出しによる潤滑
不良が発生する。ファン１では、湿分の存在下で次第に
堆積し増大した粉塵が固化し、不釣合振動の発生、酸化
もしくは腐蝕による故障等を生じる。これらは、自動化
作業の停止など生産活動に重大なダメージを与える。

従来は、軸３１及び軸受７に対して０リングやオイルシ
ール等を施すことによって上述のような問題点を解決し
ようとしていた。しかしながら、これらの手段によって
は、問題点を解決することができなかった。即ち、微細
な粉塵はファン１の圧力部である環状空間５から低圧の
ファン内部６へ、その圧力勾配に従って、クリアランス
ｄ１を通って矢印ａ（５１２図参照）の如く流入しよう
とする働きがあり、軸３１や軸受７が保護されたとしで
も、内部６に侵入した粉塵族による不釣合振動に対して
は、何等の働きもなし得ないからである。

そこで、本発明の課題は、上述する従来の問題点を解決
し、ファン内側へ粉塵、塵埃、湿分もしくは水分等の異
物が侵入するのを阻止し、不釣合振動、異物堆積による
腐蝕、軸受の損傷等を防止し得る送風機を提供すること
である。

く課題を解決するための手段〉上述する従来の問題点を解決するため、本発明は、ファ
ンと、ファンカバーと、モータとを有する送風機であっ
て、前記ファンは、支持基体と多数のフィンとを含んでいて
、前記ファンカバー内に回転可能に収納されており、前記支持基体は、内周面及び外周面を有するリング状で
あり、前記フィンのそれぞれは前記支持基体の前記外周
面に間隔を隔てて起立して設けられており、前記モータは、前記ファンカバーの外部において前記フ
ァンカバーと一体的に結合され、駆動軸が前記ファンカ
バー内に導かれて前記ファンに結合されており、前記ファンカバーは、回転軸方向の両側に備えられた両
側面の少なくとも一方の内面上に回転軸方向に突出する
筒状の突出部を有しており、前記突出部は、外周面が前
記支持基体の前記内周面と間隙を隔てて対向するように
配置されており、前記支持基体の前記内周面及び前記ファンカバーに備え
られた前記突出部の外周面の少なとも方に、回転方向に
沿う溝を有することを特徴とする。

く作用〉フィンを支持している支持基体の内周面、及び、ファン
カバーに備えられた筒状の突出部の外周面の少なとも一
方に、回転方向に沿う溝を有すると、溝により、微細な
粉塵族がファン内側へ侵入するための前提となる圧力勾
配が、溝の部分で遮断される。このため、ファン内側へ
粉塵、塵埃、湿分もしくは水分等の異物が侵入するのを
阻止できるようになる。

〈実施例〉第１図は本発明に係る送風機の正面部分部分破断面図、
第２図は同じく要部の拡大部分部分破断面図である。図
において、第１１図、第１２図と同一の参照符号は同一
性ある構成部分を示している。ファンカバー２は、回転
軸方向の両側に備えられたカバ一部材２０１．２０２の
少なくとも一方、例えばカバ一部材２０１の内面上に回
転軸方向に突出する筒状の突出部２０３を有している。

この突出部２０３は、外周面が支持基体１０１の内周面
と間隙を隔てて対向するように配置されている。突出部
２０３の外周面には、回転方向に沿う溝８１〜８３がリ
ング状に設けられている。この溝８１〜８３により、微
細な粉塵族がファン内側へ侵入するための前提となる圧
力勾配が遮断される。このため、ファン１の内部６へ粉
塵、塵埃、湿分もしくは水分等の異物が侵入するのを阻
止できるようになる。溝８１〜８３の形状、本数、幅及
び深さ等は送風機の性能、仕様により異なるので実験的
に定めるのが合理的である。

第３図〜第８図は本発明に係る送風機の別々の実施例に
おける各部分破断面図を示している。

第３図の実施例において、カバ一部材２０１．２０２の
内面上に回転軸方向に突出する突出部２０３を有してい
て、突出部２０３は外周面か支持基体１０１の内周面と
間隙を隔てて対向するように配置されている点では、第
１図及び第２図の実施例と同様である。第１図及び第２
図の実施例と異なる点は、ファン１を構成する支持基体
１０１の内周面に、回転方向に沿う溝８１〜８３を設け
たことである。

第４図の実施例では、支持基体１０１の内周面及びカバ
一部材２０１に備えられた突出部２０３の外周面の両者
に、回転方向に沿う溝８１〜８３．８４〜８６を設けで
ある。

第５図の実施例では、ファン１は、回転軸方向の両側に
おける両回転置の一面側において、前記フィン１０２と
フィン１０２との間が、壁面１０４によって閉じられた
片羽根となっている。

カバ一部材２０１の内面に突出して設けた突出部２０３
の外周面には、回転方向に沿う溝８１〜８３がリング状
に設けられている。

第６図は、第５図と同様の片羽根タイプにおいて、支持
基体１０１の内周面に溝８１〜８３を設けた例を示し、
第７図は支持基体１０１の内周面及びカバ一部材２０１
に備えられた突出部２０３の外周面の両者に、回転方向
に沿う溝８１〜８６を設けた例を示している。

第８図の実施例では、ファン１を構成する支持基体１０
１がＴ状となっている。そして、カバー部材２０１．２
０２の両者の内面に、支持基体１０１の両側の内周面に
対向する突出部２０３．２０４を設け、突出部２０３．
２０４の外周面にリング状の溝８１〜８６を設けである
。第９図は第８図と同様のファン構造において、支持基
体１０１の内周面に溝８１〜８６を設けた例を示し、第
１０図は同様のファン構造において支持基体１０１の内
面及びカバ一部材２０１．２０２に設けた突出部２０３
．２０４の両者に、リング状の溝８１〜９２を設けた例
を示している。

第３図〜第１０図に示す何れの実施例においても、第１
図及び第２図の実施例で説明したと同様の作用、効果が
得られる。

〈発明の効果〉以上述へたように、本発明に係る送風機は、フィンを支
持している支持基体の内周面、及び、ファンカバーに僅
えられた筒状突出部の外周面の少なくとも一方に、回転
方向に沿う溝を有するので、微細な粉塵環がファン内側
へ侵入するための前提となる圧力勾配が溝によって遮断
される。このため、ファン内側へ粉塵、塵埃、湿分もし
くは水分等の異物が侵入するのを阻止しファン内側へ粉
塵、塵埃、湿分もしくは水分等の異物が侵入するのを阻
止し、不釣合振動、異物堆積による腐蝕、軸受の損傷等
を防止し得る送風機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る送風機の正面部分破断面図、第２
図は同じく要部の拡大部分破断面図、第３図〜第１０図
は本発明に係る送風機の別々の実施例における各部分破
断面図、第１１図は従来の送風機の正面部分破断面図、
第１２図はファンカバー及びファンの部分の拡大部分破
断面図である。１・・・ファン　　　　１０２・・・フィン２・・・フ
ァンカバー２０１．２０２・・・カバ一部材２０３．２０４・・・突出部８１〜９２・・・溝第図第図第図第図第図第１１図第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ファンと、ファンカバーと、モータとを有する送
風機であって、前記ファンは、支持基体と多数のフィンとを含んでいて
、前記ファンカバー内に回転可能に収納されており、前記支持基体は、内周面及び外周面を有するリング状で
あり、前記フィンのそれぞれは前記支持基体の前記外周
面に間隔を隔てて起立して設けられており、前記モータは、前記ファンカバーの外部において前記フ
ァンカバーと一体的に結合され、駆動軸が前記ファンカ
バー内に導かれて前記ファンに結合されており、前記ファンカバーは、回転軸方向の両側に備えられた両
側面の少なくとも一方の内面上に、回転軸方向に突出す
る筒状の突出部を有しており、前記突出部は、外周面が
前記支持基体の前記内周面と間隙を隔てて対向するよう
に配置されており、前記支持基体の前記内周面及び前記ファンカバーに備え
られた前記突出部の外周面の少なとも一方に、回転方向
に沿う溝を有することを特徴とする送風機。
（２）前記溝は、前記支持基体の前記内周面に設けられ
ていることを特徴とする請求項１に記載の送風機。
（３）前記溝は、前記ファンカバーの前記突出部の外周
面に設けられていることを特徴とする請求項１または２
に記載の送風機。
（４）前記ファンは、回転軸方向の両側における一面側
において、前記フィンとフィンとの間が閉じられている
ことを特徴とする請求項１、２または３に記載の送風機
。
（５）前記ファンは、前記支持基体の外周面の回転軸方
向で見た略中間部にフィン間に連なるリブを有すること
を特徴とする請求項１、２または３に記載の送風機。