JPH0481574B2 - - Google Patents

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JPH0481574B2
JPH0481574B2 JP59154917A JP15491784A JPH0481574B2 JP H0481574 B2 JPH0481574 B2 JP H0481574B2 JP 59154917 A JP59154917 A JP 59154917A JP 15491784 A JP15491784 A JP 15491784A JP H0481574 B2 JPH0481574 B2 JP H0481574B2
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JP
Japan
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acp
water
reaction solution
layer
oil layer
Prior art date
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JP59154917A
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English (en)
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JPS6133136A (ja
Inventor
Haruhisa Harada
Katsuji Hamada
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication of JPS6133136A publication Critical patent/JPS6133136A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1,1−ジ(4−ヒドロキシフエニ
ル)−1−フエニルエタン(以下BP・ACPと略
す)の連続製造法に関する。更に詳しくは、アセ
トフエノン(以下ACPと略す)とフエノール
(以下PNLと略す)を金属塩化物触媒、及び/又
は塩化水素触媒共存下に反応させて、BP・ACP
を合成させた反応液より効率良く、該触媒を分離
除去する方法に関する。
BP・ACPは、ポリエステル、ポリカ・ボネー
トの原料として工業的に極めて有用な化合物であ
り、ACPとPNLを適当な酸触媒共存下に反応さ
せて合成することは、ドイツ特許2948222号及び
米国特許4300000号等により公知である。しかし
ながら、BP・ACPを工業的に極めて有利な方法
で、しかも、連続的に製造しようとすると、以下
に記すような問題がある。すなわち () 生成BP・ACPは、該反応液中に析出し、
スラリー状態を呈しこのまま、水洗工程を行な
うと、水洗工程は固−液−液状態を呈し、触媒
の除去が不十分となる。又、BP・ACPが器壁
に付着することによつて、分液不良となる。
() さらに、水洗工程より生じる水層(廃水)
には、未反応のPNL、さらに、生成物である
BP・ACPが多量に含有され、収率低下をまね
くと共に、排水処理が相当煩雑となり、そのた
めのエネルギーも莫大となる。
本発明者らは、上記()()の問題点を解
決すべく鋭意検討した結果、反応基質である
ACPを、水洗工程より生じる水層と接触させる
ことにより、該水層に含有されるPNL、及び
BP・ACPをACP層中に抽出することによつて、
問題点()を解決し、さらに、該ACP層を合
成工程より得られる反応液に混入せしめた混合油
層を、水洗工程に供することによつて、水洗工程
の状態は液−液となり前記問題点()が速やか
に解決出来ることを見い出し本発明に至つた。
すなわち本発明は、合成工程において、アセト
フエノンと該アセトフエノンに対し科学当論量以
上のフエノールを金属塩化物触媒及び/又は塩化
水素触媒共存下で反応させて1,1−ジ(4−ヒ
ドロキシフエニル)−1−フエニルエタンを含む
反応液を得、該反応液と、上記合成工程に引続く
後述の該反応液の水洗工程より生じる水層にアセ
トフエノンを接触させてえられる油層との混合物
を上記水洗工程に供し、該水洗工程において操作
温度は60℃以上、水洗水量は該混合物100重量部
に対し50重量部以上、200重量部以下なる条件で
油層と水層をえ、 該水洗工程でえられた油層は、蒸留工程に供
し、該蒸留工程よりの留出液は前記合成工程に
戻し、一方缶出液は再結晶工程に供し、 一方該水洗工程でえられた水層はアセトフエ
ノンと10℃以上50℃以下の温度で接触させて油
層をえ、この油層を前記反応液と混合させる ことからなる1,1−ジ(4−ヒドロキシフエニ
ル)−1−フエニルエタンの連続製造方法である。
本発明方法に於ける水洗工程の目的は、該反応液
から金属塩化物触媒(ZnCl2,AlCl3,FeCl3
SnCl2等)及び/又は塩化水素触媒を効率良く除
去することにある。該触媒の除去が不十分だと、
蒸留工程に於いて、BP・ACPの著しい劣化をま
ねくことになる。本発明方法の特徴のひとつは該
反応液にACPを添加した油送を水洗工程に供す
る所にある。又、特徴の2つ目は、添加する
ACPが、水洗工程で生じる水層と一端接触して
いる点にある。
添加するAPC量は、該合成工程での反応量に
見合う量が望ましい。さらに、水洗工程の操作温
度は、系が液−液になるか、固−液−液になるか
を決める大きな因子であり、本発明に於いては、
60℃以上が選ばれる。操作温度が60℃未満である
と、液−液状態は保てず、素は固−液−液状態と
なり、触媒除去が不十分となり好ましくない。
又、水洗水量は、APCを該反応油に混合させ
た混合油層100重量部に対して、50重量部以上、
200重量部以下が得に好ましい。水洗水量が50重
量部未満だと触媒の除去効率が低く、又、200重
量部を越えると、排水量が多くなるのと、PNL、
及びBP・ACPの損失も増し、不利となる。
一方、水洗工程より生じる水層をACPと接触
させる目的は、該水層に溶解含有される、PNL
及びBP・ACPをACPで抽出することにあり抽出
操作温度としては10〜50℃の範囲が選ばれる。10
℃未満では分液性が悪く、又、50℃を越えると、
PNL、及びBP・ACPの抽出率が低下し、好まし
くない。
水洗工程をへた油層は蒸留工程に供することに
よつて、ACP、及びPNLを留出液として回収し、
合成工程へ供される。一方缶液は、粗BP・ACP
となつており、再結晶工程に供することによつ
て、製品BP・ACPを得ることができる。
かくして、本発明方法によれば、該水洗工程で
の触媒除去が簡単で、しかも効率良く可能となり
又、ACPを、水洗工程より生じる水層と接触さ
せる工程を設けることによつて、PNL及びBP・
ACPの回収が出来、これら工程の接続によつて、
工業的に極めて有利にBP・ACPを製造すること
が可能 以下、本発明のBP・ACP製造工程を、添付図
面に従つて説明する。
配管16より原料PNL、配管17より触媒、
配管11よりACP等が反応釜1〜に供給される。
反応液は配管8によつて、配管7より供給される
ACPと混合された形で水洗釜2〜に供給される。
一方、水洗水は、配管18より水洗釜2〜に供給さ
れ撹拌混合され、配管9を通じて、分液槽3〜に供
給され、油層と水層に分液される。油層は配管1
0を通じて、蒸留塔4〜に供給され、PNL及び
ACPとBP・ACPが分離され、PNL、及びACP
は、配管11を通じて、反応釜1〜にリサイクルさ
れる。又、BP・ACPは、配管13を通じて、再
結晶工程へ供給され、純度向上がなされ製品
BP・ACPとなる。一方、水層は配管12を通じ
て、抽出釜5〜に供給され、配管19を通じて供給
される原料ACPと接触せしめ、配管14を通じ
て、分液槽6〜に供給され、ACP層と、水層に分
液され、ACP層は配管7を通して、反応釜1〜よ
り配管8を通じて供給される反応液と混合され、
水洗釜2〜に供給される。水層は、配管15をへて
排水処理工程へ供給される。
以下、本発明を実施例にて具体的に説明する。
実施例 本発明の方法を、第1図に示されたフローシー
トにそつて具体的に説明する。
<合成工程> 反応釜1〜に、配管16を通じて原料PNL、配
管11を通じて、リサイクルされるPNL、及び
原料ACP、配管17を通じて、触媒が供給され
る。供給されるPNLとACPのモル比はPNL/
ACP=4/1である。触媒としては塩化亜鉛及
び塩化水素を用い、塩化亜鉛は反応マス当り2
%、塩化水素は3%の供給とした。反応条件とし
ては、反応温度60℃、滞留時間48Hrを選んだ。
反応液は配管8を通じて水洗釜2〜に供給される
が、反応液中のBP・ACP濃度は、45〜47重量%
となつており、スラリー状態を呈していた。合成
工程に於ける反応成績は、ACP転化率92%、
PNL転化率47%、ACPに対するBP・ACP選択
率92%であつた。
<水洗工程> 上記反応液と抽出工程をへたACP層をそれぞ
れ配管8、及び配管7で水洗釜2〜に供給した。さ
らに、配管18を通じて水洗水を同じく水洗釜2〜
に供給した。油層と水層の比率は、2/1に調製し
温度75〜80℃、滞留時間5分で接触させ、配管9
を通じて、分液槽3〜に供給した。分液槽3〜では、
液−液状態を示し、油層と水層は速やかに分液さ
れ、油層中の触媒は十分除去できた。
<蒸留工程> 分液槽3〜で分液された油層は配管10を通じ
て、蒸留塔4〜に供給され、PNL及びACP、と
BP・ACPの分離が行なわれる。軽沸成分である
PNL及びACPは、配管11を通して反応釜1〜に
リサイクル供給される。一方BP・ACP層は、配
管13を通じて、再結晶工程に供される。蒸留工
程に於けるBP・ACPの保持率は、99.9%と高い
ものであつた。(ACPベースでのBP・ACP収
率:98.0%、PNLベースでのBP・ACP収率:
99.97%) <抽出工程> 分液槽3〜で分液された水層は、配管12を通じ
て、抽出釜5〜に供給され、配管19を通じて供給
される原料ACPと撹拌接触される。接触温度は
40℃、滞留時間は5分とした。混合液は、配管1
4を通じて分液槽6〜に供給され油層と水層に分液
される。該抽出工程に於いて、PNLは抽出率93
%で回収された。該油層は、配管7を通じて、反
応釜1〜に供給される。一方分液水層は配管15を
通じて排水処理工程に供される。
以上の各工程の結果により蒸留工程の缶出液と
して得られるBP・ACPの収率はACPベースで
97.8%、PNLベースで99.4%と高い水準を示し
た。
比較例 実施例と同一の仕込割合で反応釜1〜で反応させ
て得られるスラリー状反応液を、ACPを添加す
ることなしに、水洗釜2〜で水洗温度80℃で水洗を
行なつた。系は固−液−液状態を呈した。水層を
分液した后得られるスラリー状の油層を蒸留塔4〜
に供した所、缶出液中のBP・ACPは少量であ
り、蒸留工程に於いて、BP・ACPが多量劣化
し、水洗工程での触媒除去が不十分であることが
明らかであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のフローシートを示す図。 A:PNL原料、B:触媒、C:水、D:ACP
原料、E:排水、F:生成BP・ACP、1〜:反応
釜、2〜:水洗釜、3〜:分液槽、4〜:蒸留塔、5〜

抽出釜、6〜:分液槽、7〜19:配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 合成工程において、アセトフエノンと該アセ
    トフエノンに対し化学当論量以上のフエノールを
    金属塩化物触媒及び/又は塩化水素触媒共存下で
    反応させて1,1−ジ(4−ヒドロキシフエニ
    ル)−1−フエニルエタンを含む反応液を得、該
    反応液と、上記合成工程に引続く後述の該反応液
    の水洗工程より生じる水層にアセトフエノンを接
    触させてえられる油層との混合物を上記水洗工程
    に供し、該水洗工程において操作温度は60℃以
    上、水洗水量は該混合物100重量部に対し50重量
    部以上、200重量部以下なる条件で油層と水層を
    え、 該水洗工程でえられた油層は、蒸留工程に供
    し、該蒸留工程よりの留出液は前記合成工程に
    戻し、一方缶出液は再結晶工程に供し、 一方該水洗工程でえられた水層はアセトフエ
    ノンと10℃以上50℃以下の温度で接触させて油
    層をえ、この油層を前記反応液と混合させるこ
    とからなる1,1−ジ(4−ヒドロキシフエニ
    ル)−1−フエニルエタンの連続製造法。 2 反応液の水洗工程より生じる水層と接触させ
    るアセトフエノン量を、合成工程で使用したフエ
    ノールに対し当量となるよう添加することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の1,1−ジ
    (4−ヒドロキシフエニル)−1−フエニルエタン
    の連続製造法。
JP59154917A 1984-07-25 1984-07-25 1,1−ジ(4−ヒドロキシフエニル)−1−フエニルエタンの連続製造法 Granted JPS6133136A (ja)

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JPS6133136A JPS6133136A (ja) 1986-02-17
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