JPH0481337A - 車両用前照灯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、夜間等の走行時に運転環境を検出して配光
パターンを自動的に制御する車両用前照灯装置に関する
。

（従来の技術） 一般に、自動車の前照灯装置においては、光軸が水平付
近に設定されたハイビーム（走行ビーム）と、対向車、
先行車１歩行者に眩惑を与えないように、光軸か下向き
に設定されたロービーム（すれ違いビーム）との２つの
照射方式を備えている。そして、運転者は先行車や対向
車のいない時は上向のハイビームを使用し、先行車がい
たり、市街地を走行する時は、ロービームに手動で切換
えて使用している。

一方、このような前照灯の手動切換に対し、対向車等の
存在の有無を含めて運転環境に対応して前照灯の配光を
自動切換えするものが提案されている。これに関しては
、例えば特開昭６１−７１９０６号公報に記載のものが
知られている。即ち、第９図に示すように、前照灯１に
おいて半楕円形状のりフレフタ２の第１の焦点Ｆ１にバ
ルブ３が配置され、リフレクタ２と集光レンズ４の間に
マトリックス状に分割された液晶フィルタ５が設けられ
ている。そして、バルブ３の発光Ｂをリフレクタ２の内
面で反射し、第２の焦点Ｆ２、液晶フィルタ５を通り集
光レンズ４で平行光として前方に照射する。このとき、
ハイビームで照射して走行中に対向車がいる時は、対向
車の方向に相当する液晶フィルタ５の透過率を変化させ
て照射光量を減光又は遮光させ、対向車に眩惑を与えな
いように構成している。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来の液晶フィルタ５を用いた構成
では、対向車の方向の光量が液晶フィルタ５により必要
以上に減光されてしまう。このため光量が損失され、前
照灯１から照射される全光量は少なくなる。特に、対向
車の方向は前照灯１の水平光軸の付近と一致するため、
減光の度合も大きくなり、前照灯１の光量の損失量の増
大を招く。また、対向車の位置が変化する場合に、それ
に追従して適切に減光領域を定めることが難しい等の問
題がある。

そこでこの発明は、対向車等の存在に応じて減光し、減
光した光を他の方向へ照射することのできる車両用前照
灯装置を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記課題を解決するためにこの発明は、前照灯を部分的
に減光する調光手段と、対向車や先行車の存在の有無等
の運転環境を検出する手段と、検出した運転環境に応し
て一方向を減光すべく前記調光手段を制御する手段と、
調光手段によって減光した光を他の方向へ照射する手段
とを備えることを特徴とする。

（作用） 上記構成によれば、前照灯を照射して走行する際に、前
方視野内に対向車等がいると、対向車等かいる運転環境
に応しである方向を調光手段が減光する。また、減光し
た光は他の方向へ照射し、光量損失を防止する。

（実施例） 以下この発明の詳細な説明する。

第１図はこの発明の車両用前照灯の制御装置の第１の実
施例の全体構成図であり、前照灯１は半楕円形状のりフ
レフタ２の第１の焦点Ｆ１にバルブが配置され、第２の
焦点Ｆ２の前方に集光レンズ４か設けられている。また
、リフレクタ２の反射面の全域には前照灯１を部分的に
減光する調光手段として液晶調光板１０が配置され、こ
の液晶調光板１０に駆動回路１１が電気的に接続されて
いる。

液晶調光板１０は第２図のように、多数の液晶調光素子
１０ａ・　　・がマトリックス状に配置されている。１
つの液晶調光素子１０ａは第３図のように、液晶１−Ｏ
Ｃが２枚の導電膜１０ｄ、１０ｅの間に挾まれて成り、
導電膜１０ｄ、１０ｅに駆動回路１１が接続されている
。そして、同図（ｂ）のように導電膜１０ｄ、１０ｅに
駆動回路１１により電圧を印加して電界をかけると光Ｂ
が透過し、電圧を印加しない場合は光Ｂが散乱するよう
な特性を持つ。これにより、液晶調光板１０は駆動回路
１１による電圧の印加状態により光を局部的に透過また
は散乱する。散乱した光は、他の方向へ照射されること
となり、液晶調光板１０は減光した光を他の方向へ照射
する手段をも構成する。

一方、第１図に戻り電子制御系について説明すると、車
両において前方に向けて取付けられる輝度検出手段２０
を有する。輝度検出手段２０は、対向車や先行車等の存
在の有無を含めて運転環境を検出する手段を構成し、例
えばＣＣＤカメラ２０ａてあり、前方視野内の対向車か
らの前照灯の高輝度光を撮像し、対向車等の存在位置を
輝度の状態で検出する。ＣＣＤカメラ２０ａは液晶調光
板１０のマトリックスと同等の画素配列から成るイメー
ジメモリ２０ｂを有する。そして、ＣＣＤカメラ２０ａ
からの撮像信号がイメージメモリ２０ｂに入力して、第
４図（ａ）のように撮像パタンＧの所定の位置に対向車
Ｔをとらえるようになっている。

撮像パターンＧの信号は制御回路２１に入力して処理さ
れる。制御回路２１は検出した運転環境に応じて一方向
、例えば眩惑を起す可能性のある方向を減光すべく調光
手段としての液晶調光板１０を制御する手段を構成する
。制御回路２１には更に前照灯の操作スイッチ２３の信
号、車速センサ２４の信号等が入力されており、設定車
速以上で自動制御（オート）が行なわれ、ハイビームの
場合に撮像パターンＧの信号が人力されると、撮像パタ
ーンＧの信号が反転回路２２に出力される。

反転回路２２は撮像パターンＧの明暗部分を反転するよ
うに処理するものであり、第４図（ｂ）のように対向車
Ｔの高輝度部（眩惑を起す可能性のある方向の部分）及
びその周辺部の黒い部分Ｐ、とこれ以外の白い部分Ｐ２
の配光パターンＰが作られる。そして、この配光パター
ンＰの画像信号が駆動回路１１に入力されて、液晶調光
板１０に配光パターンＰに応じて電圧を印加するように
構成されている。

次に、上記実施例の作用を、第５図のフローチャートを
用いて説明する。

先ず、ステップＳ１で前照灯１の操作スイッチ２３の状
態を判断し、オートであればステップＳ２に進ろ、車速
センサ２４の車速Ｖｔを読み込む。

そして、ステップＳ３で車速を判断し、設定車速以上の
場合はステップＳ４に進み、対向車の有無を判断する。

このとき、輝度検出手段２０のＣＣＤカメラ２０ａによ
り前方視野内が撮像されており、対向車Ｔがいると、ス
テップＳ８に進む。即ち、対向車Ｔの前照灯の輝度によ
りその存在位置か検出され、これに応じた撮像パターン
Ｇの信号が制御回路２１により反転回路２２に入力する
。そして、ステップＳって作られた配光パターンＰの信
号に応して駆動回路１１により液晶調光板１０に電圧が
印加され、ステップＳＩＯでＦＬＡＧを１にする。

このため、前照灯１においてリフレクタ２上の液晶調光
板１０で、配光パターンＰの黒い部分Ｐ１に対応した箇
所は電圧が印加されなくなり、この箇所の光が局部的に
散乱し、対向車に眩惑を与える方向の光は減光し、減光
した光は他の方向へ照射されることとなる。従って、対
向車Ｔが存在する方向で、且つその対向車Ｔの部分の光
のみか減光されるのであり、こうして対向車Ｔに対して
眩惑を与えなくなり、照射光量の損失を防止することが
できる。また、液晶調光板１０において配光パターンＰ
の白い部分Ｐ２に対応した箇所は、電圧か印加されるこ
とてバルブ３の光か透過シ、通常のように集光レンズ４
から平行光となって照射されるのであり、こうして対向
車Ｔを除いた以外はハイビームの光で見易い状態に保持
される。

一方対向車Ｔがいなくなると、ステップＳ４からステッ
プＳ５を経てステップＳ６に進み、全域がハイビームの
配光パターンに設定され、ステップＳ７てＦＬＡＧをＯ
にする。

第６図は他の例のフローチャートを示す。

ステップ８１〜ステップＳ３．　ステップＳ７ステップ
ＳＩＯは第５図のものと同様である。

ステップＳ２１では霧の発生状態を判断する。

この判断は例えば輝度検出手段１０による前方視野の全
体の輝度から判断する。霧が発生しているときはステッ
プＳ２４に進み、ＦＬＡＧ−１の判断をし、ＦＬＡＧ−
１の時はそのまま出力する。

ＦＬＡＧ−０の時は、ステップＳ２５．ステップＳＩＯ
に進み配光パターンをフォグに変更し、ＦＬＡＧ−１に
して出力する。

霧が発生していない時は、ステップＳ２２に進みＦＬＡ
Ｇの検証をし、ＦＬＡＧ−０の時はそのままスタートに
戻り、ＦＬＡＧ−１の時は、ステップ８２３．ステップ
Ｓ７に進み配光パターンを通常のロービームに変更をし
て、ＦＬＡＧ＝０として出力する。

これらの制御においても、ある方向を減光して散乱した
光は他の方向へ照射され、光量損失は抑制される。

なお、上記のように第５図は対向車が存在するときの制
御のフローチャートを、また、第６図は霧が発生した時
のフローチャートを示したが、当然、２つを合成し、両
方の状況を判断して制御することも可能である。

第７図はこの発明の第２の実施例を示す構成図であり、
液晶調光板１０′が板状に形成される。

そして、前照灯１においてリフレクタ２の第２の焦点Ｆ
２の付近に液晶調光板１０’が設置され、この液晶調光
板１０′に駆動回路１１により配光パターンに応じて電
圧か印加される。そこでこの実施例では、リフレクタ２
から反射した光Ｂにおいて、その一部が液晶調光板１０
′で散乱し、同様に眩惑を起す方向で減光し、減光した
光は他の方向へ照射することとなる。

第８図はこの発明の第３の実施例を示す構成図であり、
第２の実施例の液晶調光板１０′に対して、更に光の透
過率を変化させる液晶フィルタ１２が重ねて配置され、
駆動回路１１でこれら双方を駆動するようになっている
。これは、バルブ３に従来のハロゲンランプよりも高輝
度の放電灯を用いたような場合で、液晶調光板１０′の
散乱のみでは不充分の際に適用される。即ち、近接した
対向車がいる場合は、液晶フィルタ１２で透過光量が全
体的に少なくされ、この状態で液晶調光板１０′により
更に局部的に減光されるのであり、こうして対向車に対
する眩惑を確実に防ぐことができる。

［発明の効果］ 以上より明らかなように、この発明によれば、前照灯の
制御において一方向を減光し、減光した光を他の方向へ
照射するため、検出した運転環境に応じて配光できると
共に、前照灯の光量損失を抑制できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例に係る構成図、第２図
は液晶調光板の取付は状態を示す斜視図、第３図（ａ）
、（ｂ）は液晶調光板による光の散乱、透過の状態を示
す説明図、第４図（ａ）（ｂ）は撮像と配光のパターン
を示す図、第５図は前照灯制御のフローチャートを示す
図、第６図は他の例のフローチャート、第７図はこの発
明の第２の実施例に係る構成図、第８図はこの発明の第
３の実施例に係る構成図、第９図は従来例の構成図であ
る。 １・・・前照灯 １０．１０’・・・液晶調光板（調光手段、他方向照射
手段） ２０・・・輝度検出手段（運転環境検出手段）２１・・
・制御回路（制御手段） 第２図 （ａ） （ｂ） 第３図 （ｂ） ＠４ 図 第７図 ＠８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 前照灯を部分的に減光する調光手段と、対向車や先行車
   の存在の有無等の運転環境を検出する手段と、検出した
   運転環境に応じて一方向を減光すべく前記調光手段を制
   御する手段と、調光手段によって減光した光を他の方向
   へ照射する手段とを備えたことを特徴とする車両用前照
   灯装置。