JP2005041293A - 車両用前照灯の点灯制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、前方領域の明るさに応じて照射光量及び配光を制御することにより、眩惑を与えずに、走行路の明るさ分布を一定にするようにした、車両用前照灯の点灯制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】車両前方領域を撮像する撮像手段11と、撮像手段からの画像信号を処理する画像処理手段12と、画像処理手段からの処理信号に基づいて、明るさや位置等の情報を比較演算する演算手段13と、一つの可動前照灯15a及び三つの固定前照灯15b乃至15dから成る車両用前照灯15と、演算手段の演算結果に基づいて、車両前方領域が一定の明るさとなるように、車両用前照灯の各可動前照灯15a及び各固定前照灯15b乃至15dを点灯制御する駆動制御手段14と、を含むように、車両用前照灯の点灯制御装置10を構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用前照灯の点灯制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用前照灯を制御する場合、例えばフォトダイオード等の受光素子を使用して周囲の明るさを検出することにより、前照灯をオンオフしたり、あるいはハイ(走行ビーム)及びロー(すれ違いビーム)の切換えを行なうようにしている。
【0003】
また、最近では、カメラ等の撮像手段を使用して、自動車の前方領域の画像を取得し、画像処理により適切な配光を演算することにより、前照灯を制御する方法が検討されている。
例えば、特許文献1には、カメラで撮像した画像における走行路の輝度分布に基づいて、前照灯の光軸を変更するような制御方法が開示されている。
また、特許文献2には、先行車または対向車との車間距離及び周囲の明るさを検出して、これらに基づいて前照灯の照射方向,照射範囲及び明るさを制御するようにした制御方法が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−235949号公報
【特許文献2】
特開平7−69125号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の前照灯の制御方法においては、主として配光のみを制御するものであって、路肩領域や遠方を含めた前照灯の照射光量,照射光軸の制御は行なっておらず、また光量の制御を含めて走行路の明るさ分布を一定にするものではない。
さらに、周囲全体の明るさを感知して、十分に明るいときの照射光量を制御するものではない。
【0006】
従って、運転者が実際に見ている道路を含む周囲全体の明るさを一定に保持することはできず、さらに必要以上の照射光量により他車や路肩を歩行する歩行者に幻惑を与えてしまうおそれがあると共に、必要以上の照射光量によって消費電力が多くなってしまうことになる。
また、特許文献2による制御方法では、先行車の検出処理や車間距離の複雑な処理が必要となり、コストが高くなってしまう。
【0007】
本発明は、以上の点から、前方領域の明るさに応じて照射光量及び配光を制御することにより、眩惑を与えずに、走行路の明るさ分布を一定にするようにした、車両用前照灯の点灯制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明の構成によれば、車両前方領域を撮像する撮像手段と、撮像手段からの画像信号を処理する画像処理手段と、画像処理手段からの処理信号に基づいて、明るさや位置等の情報を比較演算する演算手段と、少なくとも一つの可動前照灯及び少なくとも一つの固定前照灯から成る車両用前照灯と、演算手段の演算結果に基づいて、車両前方領域が一定の明るさとなるように、車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯を点灯制御する駆動制御手段と、を含んでいることを特徴とする、車両用前照灯の点灯制御装置により、達成される。
【0009】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記画像処理手段が、撮像手段からの画像信号を、車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯の照射範囲に対応して分割する。
【0010】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記画像処理手段が、撮像手段からの画像信号を、道路領域,路肩領域,遠方領域及び近距離領域毎に分割する。
【0011】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記演算手段が、画像処理手段により分割された領域毎に、画像信号に基づいて明るさを演算する。
【0012】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記画像処理手段が、道路領域に関して、さらに複数の細分領域に分割し、上記演算手段が、各細分領域毎に明るさを演算することにより、最も暗い領域の位置情報を駆動制御手段に送出する。
【0013】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記駆動制御手段が、路肩領域,遠方領域及び近距離領域に関して、演算手段により演算された明るさが十分明るいときには、対応する固定前照灯または可動前照灯を消灯させる。
【0014】
上記構成によれば、撮像手段により撮像した車両前方領域の画像に基づいて、車両用前照灯を構成する各可動前照灯及び固定前照灯をそれぞれ制御することにより、前方への照射光の光量や配光を適宜に調整して、眩惑を与えるような光をカットすると共に、明るい部分に対する光量を低減し、また暗い部分に対する光量を増大させることができる。
【0015】
従って、車両前方領域の明るさに関わらず、車両前方領域全体に亘って一定の明るさにすることができるので、運転者の良好な前方視界を確保することができ、視認性が向上することにより、より一層安全性を高めることができる。さらに、明るい部分に対する光量を低減することにより、車両用前照灯の消費電力を削減することが可能になると共に、このような光量及び配光の制御に関して、複雑な機構が不要であることから、コストが低減され得ることになる。
【0016】
上記画像処理手段が、撮像手段からの画像信号を、車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯の照射範囲に対応して分割する場合には、各可動前照灯及び各固定前照灯の照射範囲毎に、画像を得ることができるので、演算手段が個々の画像毎に明るさや位置等の情報を比較演算することにより、車両前方領域における明るさ分布を検出することができる。従って、駆動制御手段が、これらの明るさ分布に基づいて車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯を点灯制御することにより、車両前方領域全体を一定の明るさとなるように光を照射することができる。
【0017】
上記画像処理手段が、撮像手段からの画像信号を、道路領域,路肩領域,遠方領域及び近距離領域毎に分割する場合には、これらの領域毎に、画像を得ることができるので、演算手段が個々の領域毎に明るさや位置等の情報を比較演算することにより、車両前方領域における明るさ分布を検出することができる。従って、駆動制御手段が、これらの明るさ分布に基づいて車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯を点灯制御することにより、車両前方領域全体を一定の明るさとなるように光を照射することができる。
【0018】
上記演算手段が、画像処理手段により分割された領域毎に、画像信号に基づいて明るさを演算する場合には、各領域毎に明るさを演算することによって、車両前方領域における明るさ分布を検出することができる。
【0019】
上記画像処理手段が、道路領域に関して、さらに複数の細分領域に分割し、上記演算手段が、各細分領域毎に明るさを演算することにより、最も暗い領域の位置情報を駆動制御手段に送出する場合には、道路領域の範囲内に関して、より正確に明るさ分布を検出することができると共に、演算手段が、最も暗い領域の一条法に基づいて、当該領域に対する光量を高めることによって、車両前方領域のうち特に道路領域に関してより均一な明るさで光を照射することができる。
【0020】
上記駆動制御手段が、路肩領域,遠方領域及び近距離領域に関して、演算手段により演算された明るさが十分明るいときには、対応する固定前照灯または可動前照灯を消灯させる場合には、上記路肩領域,遠方領域及び近距離領域に関して、対応する固定前照灯または可動前照灯を消灯させることによって、車両用前照灯全体の消費電力を低減することができる。
【0021】
このようにして、本発明によれば、撮像手段により撮像した車両前方領域の画像に基づいて、車両用前照灯を構成する各可動前照灯及び固定前照灯をそれぞれ制御することにより、車両前方領域の明るさに関わらず、車両前方領域全体に亘って一定の明るさにすることができる。
従って、運転者の良好な前方視界を確保することができ、視認性が向上することにより、より一層安全性を高めることができると共に、明るい部分に対する光量を低減することにより、車両用前照灯の消費電力を削減することが可能になり、さらにこのような光量及び配光の制御に関して、複雑な機構が不要であることから、コストが低減され得ることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図4を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0023】
図1は、本発明による車両用前照灯の点灯制御装置の一実施形態の構成を示している。
図1において、車両用前照灯の点灯制御装置10は、撮像手段としてのカメラ11と、画像処理手段12と、演算手段13と、駆動制御手段14と、車両用前照灯15と、を含んでいる。
【0024】
上記カメラ11は、車両前方領域を撮像する例えばCCDカメラ等のカメラであって、好ましくは人間の視界の状態を忠実に判定するために、人間の目と同じ波長に感度を有するように構成されている。
【0025】
上記画像処理手段12は、カメラ11からの画像信号に基づいて、例えば白線や縁石の検知やハフ変換等により道路領域,路肩領域,遠方領域及び近距離領域の境界線を判定することにより、画像信号を道路領域,路肩領域,遠方領域及び近距離領域毎に分割すると共に、上記道路領域に関して、さらに複数個の細分領域(図示せず)に細分化するようになっている。
【0026】
上記演算手段13は、画像処理手段12により処理された各分割領域そして細分領域毎の画像信号に基づいて、それぞれ明るさを演算する。
さらに、演算手段13は、道路領域の各細分領域の明るさから道路領域の平均明るさを演算すると共に、最も暗い細分領域の位置情報を取得する。
そして、演算手段13は、各細分領域の明るさfDRと道路領域の平均明るさfA を算出し、これらの差(fA −fDR)が基準値fST以下の場合に、対応する車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯による当該細分領域の光量を低減する命令を駆動制御手段14に送出し、また基準値を越えている場合には、光量を増大する命令を駆動制御手段14に送出する。
【0027】
また、演算手段13は、他の領域即ち路肩領域,遠方領域及び近距離領域については、それぞれ明るさfD のみを算出して、基準値fS と比較することにより、明るさfD <fS の場合には、対応する車両用前照灯の各固定前照灯の光量を増大する命令を駆動制御手段14に送出し、またfD ≧fS の場合には、光量を低減する命令を駆動制御手段14に送出する。
さらに、演算手段13は、路肩領域及び近距離領域に関しては、明るさfD が十分に明るい場合には、対応する車両用前照灯の各固定前照灯の光量を0にする命令を駆動制御手段14に送出する。
【0028】
また、演算手段13は、遠方領域に関しては、明るさfD と関係なく、対応する車両用前照灯の固定前照灯の光量を、自車の周囲への被視認性を確保するために必要な光量Iv以上に保持する。
さらに、演算手段13は、前述した道路領域の最も暗い細分領域に関する位置情報を駆動制御手段14に送出する。
【0029】
上記駆動制御手段14は、演算手段13の演算結果即ち基準値との比較による光量の増減の命令に基づいて、車両前方領域が一定の明るさとなるように、車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯を点灯制御、即ち各可動前照灯及び各固定前照灯の光量を制御すると共に、可動前照灯の光軸の角度を制御するようになっている。
より具体的には、駆動制御手段14は、光量制御部14aと角度制御部14bとから構成されていて、光量制御部14aが、後述する車両用前照灯15の可動前照灯及び固定前照灯を点灯制御すると共に、角度制御部14bが可動前照灯の光軸の角度を制御するようになっている。
【0030】
上記光量制御部14aは、車両用前照灯15の可動前照灯及び固定前照灯をそれぞれ例えば電流値または電圧値の調整あるいはパルス点灯のデューティ比を変更することにより、光量を制御するようになっている。
また、角度制御部14bは、演算手段13からの道路領域の最も暗い細分領域に関する位置情報に基づいて、当該細分領域に対して光を照射するように、車両用前照灯15の可動前照灯の光軸の角度を調整する。
【0031】
上記車両用前照灯15は、図示の場合、道路領域用の一つの可動前照灯15aと、路肩領域,遠方領域及び近距離領域用の三つの固定前照灯15b,15c,15dと、から構成されている。
可動前照灯15a及び各固定前照灯15b,15c,15dは、それぞれ例えばハロゲンランプやLED等の光量を段階的または無段階で調整できる光源が使用される。
【0032】
上記可動前照灯15aは、固定前照灯だけでは明るさが十分でない領域に対して光を照射する補助前照灯として使用されるものである。
また、各固定前照灯15b乃至15dは、それぞれ運転者の視認性向上のために重要な領域に対して光を照射するようになっている。
【0033】
本発明実施形態による車両用前照灯の点灯制御装置10は、以上のように構成されており、図2乃至図4に示すフローチャートに従って動作する。
図2は、車両用前照灯15の点灯制御の全体な流れを概略的に示している。
まずステップS1にて、カメラ11が車両前方領域を撮像して、画像処理手段12に画像信号が入力されると、ステップS2にて、画像処理手段12は、この画像信号を、道路領域,路肩領域,遠方領域及び近距離領域に分割して、演算手段13に送出する。
【0034】
続いて、ステップS3にて、演算手段13は、画像処理手段12からの各領域に関する画像信号に基づいて、各領域毎に明るさを計算する。
その際、演算手段13は、道路領域に関しては図3に示すように、また他の領域即ち路肩領域,遠方領域及び近距離領域に関しては図4に示すように、それぞれ明るさを算出するようになっている。
【0035】
図3において、画像処理手段12は、ステップS11にて、道路領域の画像信号を、複数個の細分領域に細分化して、演算手段13に送出する。
これにより、演算手段13は、ステップS12にて、各細分領域の明るさfDRと道路領域の平均明るさfA を算出し、ステップS13にて、細分領域のうち最も暗い細分領域の位置情報を取得して、ステップS14にて、この位置情報を駆動制御手段14に送出する。
さらに、演算手段13は、ステップS15にて、平均明るさfA と各細分領域の明るさfDRとの差を基準値fSTと比較して、差が基準値以下の場合には、ステップS16にて、当該細分領域における光量を低減する命令を駆動制御手段14に送出し、また差が基準値を越えている場合には、当該細分領域における光量を増大する命令を駆動制御手段14に送出する。
【0036】
図4において、演算手段13は、ステップS21にて、各領域の明るさfD を算出し、ステップS22にて、各領域の明るさfD を基準明るさfS と比較して、基準明るさ未満の場合には、ステップS23にて、当該領域における光量を増大する命令を駆動制御手段14に送出し、また基準明るさ以上の場合には、ステップS24にて、遠方領域用の固定前照灯の光量を前記光量Ivと比較して、光量Ivを越えている場合には、当該固定前照灯の光量を低減する命令を駆動制御手段14に送出し、また光量Iv以下の場合には、当該固定前照灯を光量Ivにする命令を駆動制御手段14に送出する。
【0037】
このようにして、演算手段13が図3及び図4に示すように、車両用前照灯15の各前照灯15a乃至15dの光量に関する命令を駆動制御手段14に送出すると、駆動制御手段14は、図2のステップS4にて、演算手段13からの光量に関する命令に従って、車両用前照灯15の各前照灯15a乃至15dをそれぞれ点灯制御すると共に、可動前照灯15aの光軸の角度を調整する。
即ち、駆動制御手段14は、図3に関連して演算手段13から送出された道路領域に関する命令に基づいて、光量制御部14aにより可動前照灯15aの光量を制御すると共に、最も暗い細分領域の位置情報により、角度制御部14bにより可動前照灯15aの光軸を当該細分領域に向くように角度調整する。
【0038】
また、駆動制御手段14は、図4に関連して演算手段13から送出された各領域、即ち路肩領域,遠方領域及び近距離領域に関する命令に基づいて、光量制御部14aにより各固定前照灯15b乃至15dの光量を調整する。
その際、駆動制御手段14は、路肩領域及び近距離領域に関しては、当該領域が十分明るい場合には、対応する固定前照灯15b及び15dの光量を0にすると共に、遠方領域に関しては、当該領域の明るさに関わらず、自車の周囲への被視認性を確保するために、常に固定前照灯15cを光量Iv以上となるように光量を調整する。
【0039】
以上の動作が繰返し行なわれることにより、車両用前照灯15の各前照灯15a乃至15dは、それぞれそのときの周囲の明るさに対応して、駆動制御手段14により駆動制御されることにより、車両前方領域の明るさが常に一定に保持されることになり、車両前方領域の視認性を確保することができると共に、車両前方領域が十分に明るい場合には、それに対応して車両用前照灯15の各固定前照灯15b乃至15dの光量を低減し、場合によっては固定前照灯15b,15dの光量を0にし、または固定前照灯15cの光量を少なくともIvまで低減することにより、車両用前照灯15の消費電力をできるだけ低減することができる。さらに、固定前照灯15cの光量を少なくとも光量Iv以上に保持することによって、自車の周囲への被視認性を確保することができる。
【0040】
このようにして、本発明による車両用灯具10によれば、カメラ11により撮像した車両前方領域の画像に基づいて、車両用前照灯15を構成する各可動前照灯15a及び固定前照灯15b乃至15dをそれぞれ駆動制御手段15により制御することにより、車両前方領域の明るさに関わらず、車両前方領域全体に亘って一定の明るさに光を照射することができる。
従って、運転者の良好な前方視界を確保することができるので、視認性が向上することにより、より一層安全性を高めることができる。
また、車両前方領域のうち明るい部分に対する光量を低減することにより、車両用前照灯15の消費電力を削減することが可能になる。
さらに、このような車両用前照灯15による車両前方領域に対する光量及び配光の制御に関して、各領域毎の分割は画像処理手段12によりソフト的に行なわれ、各領域毎に明るさが演算手段13により演算されるので、複雑な機構が不要であることから、コストが低減され得ることになる。
【0041】
上述した実施形態においては、車両用前照灯15は、一つの可動前照灯15aと三つの固定前照灯15b乃至15dから構成されているが、これに限らず、少なくとも一つの可動前照灯と少なくとも一つの固定前照灯を備えていればよい。
また、上述した実施形態においては、撮像手段としてCCDカメラ等のカメラ11が使用されているが、これに限らず、他の種類の撮像手段が使用されていてもよいことは明らかである。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、撮像手段により撮像した車両前方領域の画像に基づいて、車両用前照灯を構成する各可動前照灯及び固定前照灯をそれぞれ制御することにより、前方への照射光の光量や配光を適宜に調整して、眩惑を与えるような光をカットすると共に、明るい部分に対する光量を低減し、また暗い部分に対する光量を増大させることができる。
従って、車両前方領域の明るさに関わらず、車両前方領域全体に亘って一定の明るさにすることができるので、運転者の良好な前方視界を確保することができ、視認性が向上することにより、より一層安全性を高めることができる。さらに、明るい部分に対する光量を低減することにより、車両用前照灯の消費電力を削減することが可能になると共に、このような光量及び配光の制御に関して、複雑な機構が不要であることから、コストが低減され得ることになる。
【0043】
このようにして、本発明によれば、前方領域の明るさに応じて照射光量及び配光を制御することにより、眩惑を与えずに、走行路の明るさ分布を一定にするようにした、極めて優れた車両用前照灯の点灯制御装置が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用前照灯の点灯制御装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の車両用前照灯の点灯制御装置における全体の制御動作を示すフローチャートである。
【図3】図1の車両用前照灯の点灯制御装置における演算手段の道路領域に関する処理動作を示すフローチャートである。
【図4】図1の車両用前照灯の点灯制御装置における演算手段の他の領域に関する処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 車両用前照灯の点灯制御装置
11 カメラ(撮像手段)
12 画像処理手段
13 演算手段
14 駆動制御手段
14a 光量制御部
14b 角度制御部
15 車両用前照灯
15a 可動前照灯
15b 路肩領域用の固定前照灯
15c 遠方領域用の固定前照灯
15d 近距離領域用の固定前照灯

Claims (6)

  1. 車両前方領域を撮像する撮像手段と、
    撮像手段からの画像信号を処理する画像処理手段と、
    画像処理手段からの処理信号に基づいて、明るさや位置等の情報を比較演算する演算手段と、
    少なくとも一つの可動前照灯及び少なくとも一つの固定前照灯から成る車両用前照灯と、
    演算手段の演算結果に基づいて、車両前方領域が一定の明るさとなるように、車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯を点灯制御する駆動制御手段と、を含んでいることを特徴とする、車両用前照灯の点灯制御装置。
  2. 上記画像処理手段が、撮像手段からの画像信号を、車両用前照灯の各可動前照灯及び各固定前照灯の照射範囲に対応して分割することを特徴とする、請求項1に記載の車両用前照灯の点灯制御装置。
  3. 上記画像処理手段が、撮像手段からの画像信号を、道路領域,路肩領域,遠方領域及び近距離領域毎に分割することを特徴とする、請求項1に記載の車両用前照灯の点灯制御装置。
  4. 上記演算手段が、画像処理手段により分割された領域毎に、画像信号に基づいて明るさを演算することを特徴とする、請求項2または3に記載の車両用前照灯の点灯制御装置。
  5. 上記画像処理手段が、道路領域に関して、さらに複数の細分領域に分割し、
    上記演算手段が、各細分領域毎に明るさを演算することにより、最も暗い領域の位置情報を駆動制御手段に送出することを特徴とする、請求項3に記載の車両用前照灯の点灯制御装置。
  6. 上記駆動制御手段が、路肩領域,遠方領域及び近距離領域に関して、演算手段により演算された明るさが十分明るいときには、対応する固定前照灯または可動前照灯を消灯させることを特徴とする、請求項5に記載の車両用前照灯の点灯制御装置。
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