JPH0480808B2 - - Google Patents

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JPH0480808B2
JPH0480808B2 JP14253284A JP14253284A JPH0480808B2 JP H0480808 B2 JPH0480808 B2 JP H0480808B2 JP 14253284 A JP14253284 A JP 14253284A JP 14253284 A JP14253284 A JP 14253284A JP H0480808 B2 JPH0480808 B2 JP H0480808B2
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JP
Japan
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mold
resin
resin powder
powder
air
Prior art date
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JP14253284A
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English (en)
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JPS6120716A (ja
Inventor
Eiichi Imao
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は粉末状の樹脂を用いて、表皮製品、中
空部品等の薄肉成形品を製造するのに適当な樹脂
成形方法に関する。
(従来の技術) 従来、所定温度に加熱した金型内にポリ塩化ビ
ニル、ポリウレタン等の粉末状樹脂コンパウンド
を投入し、所望の膜厚を得るのに必要な時間保持
した後、余剰物の未溶融粉末を金型から排出して
金型面に付着した樹脂粉末を更に加熱炉で加熱溶
融し、熱、触媒、などの作用によつて架橋させ、
所定温度まで金型を冷却(もしくは放冷)し、形
成された成形物を型面より剥離して成形品を取り
出すパウダースラツシユ成形法が知られている。
また合わせ金型内において加熱により軟化して
いる樹脂のパリソンまたはシートを空気圧などを
用いてふくらませ、金型に密着させると同時に冷
却して中空体を得るブロー成形法等により中空成
形品が製造されている。
先行技術文献としては特開昭50−79569号公報
及び特公昭49−7066号公報があり、シート材を用
いないでビニルプラスチツク外皮にウレタンフオ
ームを形成したもの等について開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記のような成形方法においては、
次のような問題点を生じている。
すなわち、パウダースラツシユ成形では、加熱
金型に単に樹脂粉末を投入し溶融するだけである
ため、型面の形状が複雑な場合、もしくは温度の
バラツキによる原因で、型内に形成される樹脂の
膜厚が不均一となる。また、未溶融粉末の回収を
繰り返すので粉末が熱により変質するとか、この
粉末回収のために金型を回転させる装置が必要で
あつたりする。更に粉末を投入、回収する型の開
口が小さい中空品たとえばアームレスト、ヘツド
レスト、ブーツ類などは製造することが困難とさ
れている。また金型の加熱温度により粉末を溶融
して膜を形成するものであるから粉末の粘着、溶
融温度以下では成形が不可能となつている。
一方ブロー成形法では、パリソンあるいは二枚
合せのシートを所定長さに切断して、合わせ型で
成形するため、パリの発生や多層ブローにおける
樹脂の再利用化が困難であり、溶融粘度の低い樹
脂では、パリソンのコントロールが難しく、均一
な膜厚が形成できない。しかも、高価なブロー成
形機及び金型が必要となつている。
したがつて、本発明は吸引作用を利用すること
によつて均一な薄膜を形成することができ粉末の
熱劣化を防止でき、かつ簡単な金型で容易に中空
成形品を製造することのできる樹脂成形方法を提
供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明はかかる問題点に鑑みてなされた
もので、通気性を有する型内に樹脂粉末を吸引
し、型面上に付着させる段階と、前記型面上に付
着させた樹脂粉末を熱溶融する段階と、前記熱溶
融によつて形成された成形物を冷却して製品を取
り出す段階とからなる樹脂成形の製造方法を案出
したことにより、上記の問題点の解決を図るもの
である。
(作用) 本発明はこのような製造方法とすることによ
り、通気性を有する型内に樹脂粉末を吸引するだ
けで型面に均一な樹脂粉末を付着させることがで
きるようになつている。
また、必要とする量の樹脂粉末だけを型面に付
着させ、熱溶融するものであるから、余分な樹脂
粉末が発生せず、したがつてその回収作業が不要
となる。
(実施例) 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、型内の圧力を下げるエヤーチ
ヤンバー(減圧チヤンバー)1にアルミニウム合
金の溶射層からなる通気性を有した金型2がセツ
トされており、エヤーチヤンバー1の中央部に排
気口1aを有し、金型2の内面に対向する側に取
りはずし可能のリザーバ10がエヤーチヤンバー
1に取り付くようになつている。
このリザーバ10に設けた開口部10aを介し
て金型2内とパイプ3の一端側を連通させ、パイ
プ3の他端側はポリ塩化ビニル樹脂粉末4を収納
する流動槽5内に挿入されている。
金型2内のボーラスな通気孔は樹脂粉末の粒子
の大きさに合わせて設けられている。
流動槽5は上方に樹脂粉末4を収納する室と、
下方に空気取入口5aから空気を取り込む室6と
に画成する流動板7が備えられており、流動板7
を介して空気を樹脂粉末4内に導き、樹脂粉末4
は流動状態となつている。
また、エヤーチヤンバー1とリザーバ10の外
側を囲むように高周波の誘導加熱コイル8が設け
られている。エヤーチヤンバーの排気口1aに吸
引ホースを連結し真空ポンプ(図示略)により、
エヤーチヤンバー1内を吸引減圧する時には誘導
加熱コイル8が通電し、2〜3KHzの周波数で金
型2が210±10℃になるように誘導加熱コイル8
によつて加熱される。
所望の型温に到達した後、リザーバ10に設け
たバルブ9を開放すると、流動槽5から樹脂粉末
4は吸引され、金型面2aに付着し、同時に溶融
を開始する。この段階を保持し所定時間経過後、
所望の膜厚を得た状態、もしくは、溶融した樹脂
膜12によつて金型2の通気性が失なわれた状態
を検知してバルブ9を閉じる。
金型面2aに溶着した樹脂膜12の裏面(型付
着面の反対側)の溶融樹脂がキユアー状態つまり
樹脂を架橋させて形成されたゲル化層が安定状態
に溶融した段階で、又は型の予熱による溶融を見
込んだ場合はそれを考慮した段階で誘導加熱コイ
ル8への通電を停止する。
ここでリザーバ10を外した金型2を風冷又は
水冷等の方法で50〜70℃に冷却し、金型2内から
成形品を取り出す。このような工程段階を経て、
この実施例ではポリ塩化ビニル製ガーニツシユ用
表皮を製造している。したがつて、従来のスラツ
シユ成形法のように、金型2から加熱された未溶
融樹脂を排出することなく、必要とする量の樹脂
粉末4を吸引によつて樹脂膜12が形成されるの
で、熱劣化のない均一な膜厚の成形品となる。
また、他の実施例として、第2図に示すポリ四
弗化エチレン製ブーツの成形方法を説明する。
なお、前記実施例と機能上同一の構成要素は同
一符号で示す。
ここでは、各々に独立したエヤーチヤンバー1
を有する2分割のブロンズボーラス電鋳型2を一
体にセツトする構成で流動槽5および誘導加熱コ
イル8は上記の実施例と同様である。
バルブ9を閉じた状態でエヤーチヤンバー1内
の減圧吸引を開始し、バルブ9を開いてポリ四弗
化エチレン粉末4aを金型2内に吸引し、金型面
2aに吸着させる。
所定時間経過後、コイル8を通電させ、280〜
300℃に金型2を加熱し、型面に吸着した樹脂粉
末4aを溶融し樹脂化する。バルブ9は所望の膜
厚を有するタイミングで閉じることになる。樹脂
粉末4aが溶融後、コイル8の通電を停止して金
型2を分離し、成形されたブーツを取り出す。
以上、本発明に係る実施例について説明した
が、本発明は次のようなものも含む。すなわち第
3図に示すように樹脂粉末吸引用のパイプを用い
ず、直接金型の開口面を流動槽の開口面上に載置
してもよい。
また、加熱装置としては誘導加熱コイルに限ら
ず、他の熱風ヒータ等の、製品の形状によつて適
宜変更可能である。
更に、樹脂材料は本発明の製造方法で使用でき
る吸引付着可能な物質であればよく、しかも成形
品としては一層のみならず多層構造のものとして
よい。
また、金型を加熱する段階は金型面に樹脂粉末
を吸引した後でもよいし、最初に金型を加熱した
状態から樹脂粉末を吸引してもよい。したがつて
樹脂粉末を吸引付着させる前の金型面の設定温度
は常温であつても高温でもよいし、型を水で冷し
た状態の温度であつてもよい。
(発明の効果) 本発明は以上述べたように通気性型を用いて、
樹脂粉末を吸引することにより成形品を製造する
ので、金型の温度や型形状に左右されずに吸引効
果のみによつて膜厚を決定できる。このため均一
な薄膜成形品を製造することが可能となる。
従来のスラツシユ成形法のように一旦加熱され
た樹脂粉末を回収して繰り返し使用することがな
いので製品となる樹脂粉末は熱的に未使用のもの
だけの使用となり物性が向上し、耐久性が増加す
る。
また、スラツシユ成形法では、型内に投入した
材料の回収が困難であるため適用されなかつた開
口部の小さいブーツ類の成形ができ、歩留りの悪
いブロー成形によらなくてもすむ。更にパリソン
コントロールが面倒な低溶融粘度樹脂にも本発明
の製造方法は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を説明するための断
面模式図、第2図は本発明の他の実施例を説明す
るための断面模式図、第3図は本発明の更に他の
実施例を説明するための断面模式図である。 1……エヤーチヤンバー、2……金型、3……
樹脂粉末、12……樹脂膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 通気性を有する型内に樹脂粉末を吸引し、型
    面上に付着させる段階と、前記型面上に付着させ
    た樹脂粉末を熱溶融する段階と、前記熱溶融によ
    つて形成された成形物を冷却して製品を取り出す
    段階とからなる樹脂成形方法。
JP14253284A 1984-07-10 1984-07-10 樹脂成形方法 Granted JPS6120716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14253284A JPS6120716A (ja) 1984-07-10 1984-07-10 樹脂成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14253284A JPS6120716A (ja) 1984-07-10 1984-07-10 樹脂成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6120716A JPS6120716A (ja) 1986-01-29
JPH0480808B2 true JPH0480808B2 (ja) 1992-12-21

Family

ID=15317542

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JP14253284A Granted JPS6120716A (ja) 1984-07-10 1984-07-10 樹脂成形方法

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JPS6120716A (ja) 1986-01-29

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