JP3125893B2 - かつら用樹脂成形型の製造方法 - Google Patents

かつら用樹脂成形型の製造方法

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JP3125893B2
JP3125893B2 JP22064791A JP22064791A JP3125893B2 JP 3125893 B2 JP3125893 B2 JP 3125893B2 JP 22064791 A JP22064791 A JP 22064791A JP 22064791 A JP22064791 A JP 22064791A JP 3125893 B2 JP3125893 B2 JP 3125893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂からなる成
形用シートを加熱し、この加熱した成形用シートと雄型
とを密着して所定の形状に成形する樹脂成形型の製造方
法に関し、特にかつらベースを載置するトレーやかつら
用石膏型の雌型を、成形用シートから成形するかつら用
樹脂成形型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】かつらの製造工程には、装着者の頭部形
状に基づきかつらを製造するために、装着者ごとにその
頭部形状と同じ多数の樹脂成形品を必要とする。例えば
この樹脂成形品は、装着者から取った雌型から複数の石
膏型を成形するための樹脂製雌型の複製品としてや、完
成品の型崩れを防止するため載置するトレー等として使
用される。そして従来は作業者が樹脂シートを持ってヒ
ータで加熱し、この加熱した樹脂シートを石膏型に押し
当てるようにして成形を行っていたが、作業者による手
作業のため熟練を要するとともに作業性に劣るため自動
化が望まれいた。そこで従来の樹脂シート用の成形機を
用いることが考えられ、この一例を図16ないし図19
に示すと、同図において成形機は固定下枠1に雄型2を
固定し、この上部にヒータ3を配設し、これら雄型2と
ヒータ3間に、昇降装置を備えた可動枠4を設け、図1
7に示すように可動枠4に成形用シートである樹脂シー
ト5を固定した状態で前記ヒータ3により樹脂シート5
を所定温度に加熱した後、図18に示すように可動枠4
を降下して雄型2に樹脂シート5を押し当てて所定形状
に成形するようにしている。また、このように雄型2に
加熱した樹脂シート5を押し当てる成形方法にあって
は、雄型2と樹脂シート5間の隙間をなくすために雄型
5自体に吸引用の小孔(図示せず)を設け、この小孔を
固定下枠1に設けた吸引管(図示せず)と連結し、雄型
2と樹脂シート5間の空気を吸引して樹脂シート5を雄
型2に密着させて所定形状に成形するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の成形方
法では雄型2に樹脂シート5を押し当てた後、樹脂シー
ト5を雄型2に密着させるために雄型2に吸引用の小孔
を設け、この小孔から樹脂シート5と雄型2間の空気を
吸引するようにしている。ところで、かつら用の樹脂シ
ート2の成形品にあっては、装着者の頭部形状が個々に
異なり、かつ頭部全体形状の雄型や、頭部上部のみの形
状の雄型が用いられ、このため樹脂シート2の成形品の
多品種少量生産を行わなければならない。しかし従来の
雄型2に吸引用の小孔を設けこの小孔から吸引する方法
では、それぞれ雄型2に吸引用の小孔を設けなければな
らず、雄型2が高価でその製造が複雑になり成形品のコ
ストアップを招き、かつ生産効率が低下するという問題
があった。また従来の樹脂シート5を加熱した後この樹
脂シート5を移動して雄型2に押し当てる方法では、移
動の間に樹脂シート5の温度が低下して成形不良を起こ
しやすく、樹脂シート5の成形に適した温度管理が難し
いという問題があった。
【0004】そこで本発明は、多品種少量生産に適し、
生産効率が優れたかつら用樹脂成形型の製造方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は昇降自在な雄型
台に雄型を載置し、前記雄型台の上方に設けられた成形
用シートを固定する固定手段に形成された固定窓部に成
形用シートを固定し、加熱手段により前記成形用シート
を加熱した後、前記雄型台を前記固定窓部に向かって上
昇させ、前記固定窓部に張られ軟化した成形用シートを
押圧するとともに前記雄型と成形用シート間の空気を吸
引して前記成形用シートを雄型に密着成形するかつら用
樹脂成形型の製造方法である。
【0006】また本発明は雄型台上に雄型を載置し、こ
の雄型台と加熱により軟化された成形用シートとを押し
当てて真空成形するかつら用樹脂成形型の製造方法にお
いて、前記雄型にバンドを巻装するかつら用樹脂成形
製造方法である。
【0007】また本発明は前記雄型が雌型内に石膏を流
し込んで形成した石膏型からなるかつら用樹脂成形型の
製造方法である。
【0008】
【作用】加熱した成形用シートに向かって雄型を移動し
て成形用シートの成形を行い、加熱後から成形までの成
形用シートの温度低下が少なくなる。
【0009】また、雄型下部に巻装した通気性を有する
バンドを通して該雄型と成形用シート間の空気を吸引す
ることにより、雄型に吸引用の小孔を設ける必要がなく
なり、また吸引の際、バンドによって成形用シートの雄
型下部への食い込みが防止される。
【0010】
【実施例】本発明は成形用シートと雄型とを押し当て、
かつ前記雄型の下部に巻装した通気性を有するバンドを
通して前記成形用シートと雄型間の空気を吸引する成形
用シートの成形方法であり、この方法の実施例を添付図
面を参照して説明する。図1ないし図13は本発明の第
1実施例であり、同図に示すように前面上部が開口した
機台11にはこの機台11の内部前面開口を上下に分割する
仕切部12が設けられ、この仕切部12の中央には固定枠13
が設けられ、この固定枠13には円形の固定窓部14が開口
している。15は雄型16を載置する略円筒形の雄型台であ
り、この雄型台15は、その内部に吸引口17が形成される
とともにこの吸引口17の下部を閉塞する昇降板18の上に
固定され、かつこの昇降板18の下部に設けた昇降杆19と
案内杆19Aにより昇降し、その昇降杆19は、機台11下部
の下部収納部20内に設けられた昇降手段たるエアーシリ
ンダ21により昇降する。また、昇降杆19の後部には前記
昇降板18とともに昇降自在な吸引管22が設けられ、この
吸引管22は吸引,排気切替用の電磁弁,真空タンク,真
空タンク等からなる真空装置23に接続されている。前記
雄型台15はベアリング15Aにより雄型16を載置する載置
部15Bが回動自在に設けられ、また吸引口17の下部側面
には前記吸引管22と連通する連通孔24が形成されてい
る。前記固定枠13には固定窓部14の周囲に一段高いリン
グ状のシート挟持部25が形成されている。この挟持部25
に対応して下部にリング状のシート挟持部26を有する固
定手段たる可動枠27は、仕切部12の四方に設けられた案
内孔28を挿通する昇降杆29により昇降自在に設けられ、
その昇降杆29の左右一対の下端がそれぞれ連結部材30を
介して連結され、この連結部材30に接続されたエアーシ
リンダ31の伸縮により昇降する。前記シール挟持部25は
弾性材料、例えばゴム製等からなり、また他方のシート
挟持部26には先端が後述する樹脂シートに圧接可能なね
じ部材26Aが複数設けられ、このねじ部材26Aは螺合に
よりシート挟持部26下面からの突出長さが調整可能とな
っており、図12中26Bはねじ部材26A先端の圧接によ
り形成された凹部である。32は機枠内後部から前記固定
枠13上に向かって進退自在な加熱手段たるヒータであ
り、このヒータ32は、一対のガイドレール33に沿って移
動可能な移動枠34の先端側下部に取付部材35を介して固
定され、その移動枠34上部に設けたエアーシリンダ36に
より進退する。また、前記機台11の上部にはファン37を
有する排気口38が設けられ、この排気口38には前記固定
枠13側に向かって冷却用の空気を噴出するエアースプレ
ーガン39が配設されている。前記各エアーシリンダ21,
31,36はそれぞれ前記真空装置23に連結され、予め定め
られたプログラムの設定に基づいて該真空装置23の電磁
弁が切替り各エアーシリンダ21,31,36が伸縮作動す
る。
【0011】前記ヒータ32は図4に示すように下面に格
子状に配置された9個のセラミックヒータH1,H2,
…H9を有し、例えば容量0.4キロワットのものが用
いられ、中央のセラミックヒータH5と、配列がL字状
をなすセラミックヒータH1,H2,H3,H6と、こ
れと対応して配列がL字状をなすセラミックヒータH
4,H7,H8,H9の3ブロックに分割されて温度調
整器により個々に温度制御される。
【0012】次にこの製造方法に用いられる雄型16の一
例を図5を参照して説明する。人間の頭部から型を取っ
た雌型40を倒立状態で載置し、この雌型40内に石膏Sを
流動状態で流し込み、この石膏S内に紙製のスタンド41
を挿入して、石膏S硬化後雌型40を取り外し石膏製の前
記雄型16を形成する。この場合硬化した石膏Sの充填面
すなわち雄型16の下面43は石膏Sの収縮により凹凸に形
成される。44は図6および図12に示すようにフェル
ト,布等からなる通気性を有し好ましくは伸縮性を有す
るバンドであり、成形時雄型16の下部に巻装する。45は
成形用シートである樹脂シートであり、この樹脂シート
45は熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、塩化ビニル樹
脂等からなる厚さ0.2から1.5ミリ程度のシートが
用いられる。
【0013】次に上記のように構成される製造装置を用
いた本発明の樹脂成形型等の製造方法について説明す
る。図6に示すように製造装置の始動前、雄型台16の上
部位置すなわち雄型台16の上面は固定枠13上面に位置
し、まず雄型42のスタンド41を吸引口17に挿入して雄型
16を雄型台15上に載置し、雄型42の下部にバンド44を装
着する。この場合、予めバンド44を装着してから雄型42
を雄型台15に載置してもよい。このようにして雄型台15
上に雄型42のセットが終わったら、スイッチ操作より図
7に示すように雄型台15を降下し、作業者により固定枠
13上に樹脂シート45を載置する。載置後スイッチ操作に
より、図8に示すようにエアシリンダ31の作動によって
可動枠27が降下し固定枠13と可動枠27間に樹脂シート45
が固定され、この固定後エアシリンダ36の作動によって
ヒータ32は樹脂シート45上に前進して停止し、樹脂シー
ト45を所定時間加熱したのち後退する。このヒータ32の
加熱時間は予め設定した時間によりヒータ32が前進,停
止,後退をして行われ、あるいは手動のスイッチ操作に
より行われる。図9に示すようにヒータ32が後退すると
雄型台15が上昇し、加熱された状態の樹脂シート45に雄
型16の上部が当接し、樹脂シート45は雄型16形状に沿っ
て成形される。この雄型台15の上昇は予め設定した一定
速度で行われるが、可変することができ、成形シート45
の厚さ,材質,雄型16の形状等により設定する。この場
合、雄型16が上昇して樹脂シート45自体は固定されて移
動しないから加熱後の樹脂シート45の温度低下は少ない
ものになる。次に図10に示すように雄型16が固定窓部
14を通過すると雄型台15は停止し、真空装置23が吸引作
動して樹脂シート45と雄型16間の隙間Cから空気を吸引
し、この吸引により生じる負圧により図11に示すよう
に雄型16に樹脂シート45が密着する。この場合、隙間C
の空気は雄型16の下面43と載置部15B間を通過して吸引
されるが、この際通気性を有するバンド44を通して空気
が吸引され、このバンド44により雄型16の下面43と載置
部15B間への樹脂シート45の食い込みが防止される。そ
してエアースプレーガン36から冷却用のエアーが樹脂シ
ート45に向かって吹き付けられて樹脂シート45が冷却さ
れた後、真空装置23の切り替えにより吸引口17内が常圧
に復帰し、樹脂シート45を固定していた可動型42が上昇
する。この後雄型台15から雄型16とともに樹脂シート45
を取り外す。このように雄型16の下部に巻装した通気性
を有するバンド44を通して隙間Cの空気を吸引すること
により、雄型16に吸引用の小孔を設ける必要がなくな
り、また吸引時、バンド44により樹脂シート45の雄型16
下部への食い込みが防止され雄型16から樹脂シート45を
簡単に取り外すことができる。なお、この場合、成形後
の樹脂シート45を固定したまま雄型台15を降下させて樹
脂シート45と雄型16とを自動的に分離することも可能で
あるが、石膏製の雄型16に鉛筆等により記載した装着者
のかつら形状(図示せず)を透明な樹脂シートに移し取
る等の作業を必要とする場合があり、樹脂シート45が密
着した状態で雄型16を雄型台15から取り外す。
【0014】このように本実施例においては昇降自在な
雄型台15に雄型16を載置し、この雄型台15の上方に設け
られた固定窓部14に成形用シートたる樹脂シート45を固
定手段たる可動枠27により固定し、加熱手段たるヒータ
32により樹脂シート45を加熱した後、雄型台15を固定窓
部14に向かって上昇させ、固定窓部14に張られ軟化した
樹脂シート45を押圧するとともに雄型16と樹脂シート45
間の空気を吸引して樹脂シート45を雄型16に密着成形す
るかつら用樹脂成形型の製造方法であるから、ヒータ32
により加熱した樹脂シート45に向かって雄型16が移動し
て樹脂シート45の成形が行われ、従来の様に樹脂シート
45を移動するものに比べて加熱後から成形までの樹脂シ
ート45の温度低下が少なくなり、樹脂シート45の温度管
理が容易となり、これにより成形後の樹脂シート45の厚
さむらの少ない良好な成形品が得られる。
【0015】また本実施例では真空装置23に連結した雄
型台15に雄型16を装着し、この雄型16と加熱した成形用
シートたる樹脂シート45とを押し当てかつ雄型16と樹脂
シート45間の空気を真空装置23により吸引して樹脂シー
ト45を成形するかつら用樹脂成形型の製造方法におい
て、雄型16の下部に通気性を有するバンド44を巻装し、
このバンド44を通して雄型16と樹脂シート45間の空気を
吸引するかつら用樹脂成形型の製造方法であるから、雄
型16下部に巻装した通気性を有するバンド44を通して雄
型16と樹脂シート45間の空気を吸引することによって、
従来のように雄型2に吸引用の小孔を設ける必要がなく
なり、これにより雄型16の成形が容易かつ安価となり、
多品種少量生産に適しかつ生産効率が優れものとなる。
また吸引時、バンド44により樹脂シート45の雄型16下部
への食い込みが防止され雄型16から樹脂シート45の取り
外しが容易になる。また、実施例上の効果として、ヒー
タ32は9個のセラミックヒータH1,H2,…H9を3
ブロックに分割して温度制御することにより、雄型16の
大きさ,形状により樹脂シート16を成形に適した温度分
布で効率よく加熱することができる。さらに、雄型台15
の昇降速度を可変に設けることにより、雄型16の大き
さ,形状および樹脂シート45の厚さに適した成形を行う
ことができる。さらにまた、雄型42のスタンド41を吸引
口17に挿入し雄型16を雄型台15上に載置することにより
雄型16をセットするものであるから、雄型16の交換が容
易にでき、この種の多品種を少量生産する場合、成形機
の可動効率を高め生産性の向上が図られる。
【0016】また本発明は、雄型16が雌型40内に石膏S
を流し込んで形成した石膏型を用いるかつら用樹脂成形
型の製造方法であるから、隙間Cの空気は雄型16の凹凸
をなす下面43と載置部15B間を通過して吸引され、これ
により雄型16に特別な加工を施すことなく隙間Cの空気
吸引を吸引することができ、この吸引により生じる負圧
によって雄型16に樹脂シート45が密着する良好な成形を
行うことができ、多品種の成形を安価かつ効率よく行う
ことができる。さらに、シート挟持部26に先端が樹脂シ
ート45に圧接可能なねじ部材26Aを複数設けたことによ
り、このねじ部材26Aの先端が樹脂シート45に圧設して
樹脂シート45を適確に固定することができるとともに、
ねじ部材26Aの螺合位置を調整することにより、異なる
厚さの樹脂シート45も良好に固定でき、かつ仮にシール
挟持部25が磨耗等しても確実な固定状態が得られる。
【0017】図14は本発明の第2実施例を示し、前記
従来例および第1実施例で示した箇所に同一符号を付し
その詳細な説明を省略して詳述すると、この例ではかつ
ら装着者の頭部全体形状をなす図示しない雌型に、第1
実施例と同様に石膏Sを流し込んで下面43Bが凹凸をな
す石膏製の雄型16Aを形成し、この雄型16Aを雄型台た
る固定下枠2Aに装着し、前記雄型16Aの下部にバンド
44を巻装し、加熱した樹脂シート45を、可動枠5の降下
により、固定状態の前記固定下枠2A上の雄型16Aに押
し当て、かつバンド44を通して雄型16と樹脂シート45間
の空気を吸引する。
【0018】このように本実施例では、真空装置23に連
結した雄型台たる固定下枠2Aに雄型16Aを装着し、こ
の雄型16Aと加熱した成形用シートたる樹脂シート45と
を押し当てかつ雄型16Aと樹脂シート45間の空気を真空
装置23により吸引して樹脂シート45を成形するかつら用
樹脂成形型の製造方法において、雄型16Aの下部に通気
性を有する環条体たるバンド44を巻装し、このバンド44
を通して雄型16Aと樹脂シート45間の空気を吸引するか
つら用樹脂成形型の製造方法であり、雄型16A下部に巻
装した通気性を有するバンド44を通して雄型16Aと樹脂
シート45間の空気を吸引することによって、従来のよう
に雄型2に吸引用の小孔を設ける必要がなくなり、この
ような加熱した樹脂シート45を移動して雄型16Aに押し
当てる方法においても、雄型16Aの成形が容易かつ安価
となり、多品種少量生産に適しかつ生産効率が優れもの
となる。
【0019】図15は本発明の第3実施例を示し、前記
第1実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明
を省略して詳述すると、木製、紙粘土、石膏製等からな
る雄型16Bの下部に図に示すように断面略L形でフェル
ト,布等からなる通気性を有する環条体たるバンド44A
を巻装した例を示している。そしてこの場合雄型16Bの
下面43Bはフラットなものを用いることができる。
【0020】このように本実施例においては、真空装置
23に連結した雄型台15に雄型16Bを装着し、この雄型16
Bと加熱した成形用シートたる樹脂シート45を押し当て
かつ雄型16Bと樹脂シート45間の空気を真空装置23によ
り吸引して樹脂シート45を成形するかつら用樹脂成形型
の製造方法において、雄型16Bの下部に通気性を有する
環条体たるバンド44Aを巻装し、このバンド44Aを通し
て雄型16Bと樹脂シート45間の空気を吸引するかつら用
樹脂成形型の製造方法であるから、雄型16B下部に巻装
した通気性を有するバンド44Aを通して雄型16Bと樹脂
シート45間の空気を吸引することによって、従来のよう
に雄型2に吸引用の小孔を設ける必要がなくなり、これ
により雄型16Bの成形が容易かつ安価となり、多品種少
量生産に適しかつ生産効率が優れものとなる。また、バ
ンド44Aの一部を雄型16Bの下面43Bと載置部15B間に
介在することにより、雄型16Bの下面43Bと載置部15B
間に隙間を設けることができ、この隙間とバンド44Aと
から、雄型16Bと樹脂シート45間の空気を吸引して確実
な樹脂シート45の成形を行うことができる。
【0021】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば環条体は通気性を有する適宜材
質のものを用いることができる。また昇降手段および固
定手段は油圧シリンダあるいはモータを駆動源としたも
の等各種タイプのものを用いることができる。また、吸
引口17の大きさ、形状等は適宜選定可能である。また、
バンド44は輪状に限らず両端を有する帯状のものを用い
ることができ、この帯状バンドの両端にそれぞれベルベ
ットファスナを設け、このベルベットファスナにより雄
型の下部に装着するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は昇降自在な雄型台に雄型を載置
し、前記雄型台の上方に設けられた成形用シートを固定
する固定手段に形成された固定窓部に成形用シートを固
定し、加熱手段により前記成形用シートを加熱した後、
前記雄型台を前記固定窓部に向かって上昇させ、前記固
定窓部に張られ軟化した成形用シートを押圧するととも
に前記雄型と成形用シート間の空気を吸引して前記成形
用シートを雄型に密着成形することを特徴とするかつら
用樹脂成形型の製造方法であり、多品種少量生産に適
し、生産効率が優れたかつら用樹脂成形型の製造方法を
提供することができる。
【0023】また本発明は雄型台上に雄型を載置し、こ
の雄型台と加熱により軟化された成形用シートとを押し
当てて真空成形するかつら用樹脂成形型の製造方法にお
いて、前記雄型にバンドを巻装したことを特徴とするか
つら用樹脂成形型の製造方法であり、多品種少量生産に
適し、生産効率が優れたかつら用樹脂成形型の製造方法
を提供することができる。
【0024】また本発明は前記雄型が雌型内に石膏を流
し込んで形成した石膏型からなるかつら用樹脂成形型の
製造方法であり、多品種少量生産に適し、生産効率が優
れたかつら用樹脂成形型の製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示す製造装置の断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例を示す製造装置の正面図で
ある。
【図4】本発明の第1実施例を示すヒータの説明図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例を示す雄型の製作例を説明
する断面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す工程説明図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す工程説明図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す工程説明図である。
【図9】本発明の第1実施例を示す工程説明図である。
【図10】本発明の第1実施例を示す工程説明図であ
る。
【図11】本発明の第1実施例を示す工程説明図であ
る。
【図12】本発明の第1実施例を示す雄型と成形後の成
形用シートの分解斜視図である。
【図13】本発明の第1実施例を示す成形後の成形用シ
ートの断面図である。
【図14】本発明の第2実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図15】本発明の第2実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図16】従来例を示す工程説明図である。
【図17】従来例を示す工程説明図である。
【図18】従来例を示す工程説明図である。
【図19】従来例を示す工程説明図である。
【符号の説明】
2A 固定下枠(雄型台) 15 雄型台 15B 載置部 16,16A,16B 雄型 17 吸引口 23 真空装置 40 雌型 44 バンド 45 樹脂シート(成形用シート) S 石膏

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降自在な雄型台に雄型を載置し、前記
    雄型台の上方に設けられた成形用シートを固定する固定
    手段に形成された固定窓部に成形用シートを固定し、加
    熱手段により前記成形用シートを加熱した後、前記雄型
    台を前記固定窓部に向かって上昇させ、前記固定窓部に
    張られ軟化した成形用シートを押圧するとともに前記雄
    型と成形用シート間の空気を吸引して前記成形用シート
    を雄型に密着成形することを特徴とするかつら用樹脂成
    型の製造方法。
  2. 【請求項2】 雄型台上に雄型を載置し、この雄型台と
    加熱により軟化された成形用シートとを押し当てて真空
    成形するかつら用樹脂成形型の製造方法において、前記
    雄型にバンドを巻装したことを特徴とするかつら用樹脂
    成形型の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記雄型が雌型内に石膏を流し込んで形
    成した石膏型からなることを特徴とする請求項1記載の
    かつら用樹脂成形型の製造方法
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