JPH0480011B2 - - Google Patents

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JPH0480011B2
JPH0480011B2 JP14797387A JP14797387A JPH0480011B2 JP H0480011 B2 JPH0480011 B2 JP H0480011B2 JP 14797387 A JP14797387 A JP 14797387A JP 14797387 A JP14797387 A JP 14797387A JP H0480011 B2 JPH0480011 B2 JP H0480011B2
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JP
Japan
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mol
ceric
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naphthoquinone
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JP14797387A
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Noriaki Ikeda
Noboru Sugishima
Yasushi Fujii
Shinji Ikuta
Yoshuki Nakanishi
Akira Inoe
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B1/00Dyes with anthracene nucleus not condensed with any other ring
    • C09B1/16Amino-anthraquinones
    • C09B1/18Preparation by synthesis of the nucleus
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/08Processes employing the direct application of electric or wave energy, or particle radiation; Apparatus therefor
    • B01J19/10Processes employing the direct application of electric or wave energy, or particle radiation; Apparatus therefor employing sonic or ultrasonic vibrations

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、第二セリウムイオンを含む酸性水溶
液を用いて有機化合物を液相酸化し、該有機化合
物に対応する酸化生成物を工業的に有利に製造す
る方法に関する。
<従来の技術> 第二セリウムイオンを含む酸性水溶液を用いて
有機化合物を酸化する方法はよく知られている。
例えば工業的な方法としては、水と混和しない
有機溶媒に溶解した多環式芳香族炭化水素を第二
セリウムイオン−酸性水溶液を用いて酸化し、前
記多環式芳香族炭化水素に対応するキノンを製造
する方法(特公昭49−34978号公報)、粉末状の
ナフタリンを分散剤によつて第二セリウム塩の水
溶液中に懸濁させることを特徴とする1,4ナフ
トキノンの製造方法(特開昭56−61321号公報)
等がある。これら酸化反応に用いられる第二セリ
ウムイオン−酸性水溶液としては硝酸セリウムア
ンモニウム−硝酸水溶液や硫酸セリウム−硫酸水
溶液が一般的に用いられる。また、前記液相酸化
反応のプロセスとしては液相酸化反応後に生成す
る第一セリウムイオンの第二セリウムイオンへの
再生法として電気化学的再生法の工程が含まれる
のが通常である。
<発明が解決しようとする問題点> これら従来の方法では、通常第二セリウムイオ
ン−酸性水溶液中の第二セリウムイオンの濃度が
高濃度である程反応速度及び単位時間当りの目的
の酸化物の収量の面で有利である。一方、目的酸
化物の選択性の面からは、特に副生成物が生成す
るような液相酸化反応では、第二セリウムイオン
−酸性水溶液中の第二セリウムイオンの濃度が低
濃度であること、あるいは酸化反応温度が低温で
あることが好ましい。しかして、硝酸セリウムア
ンモニウム−硝酸水溶液を用いた場合には硝酸セ
リウムアンモニウム濃度を高濃度に保持できる
が、副生成物の生成量が多く目的の酸化物の選択
性が低いという欠点がある。また、硫酸セリウム
−硫酸水溶液を用いた場合には、硫酸第二セリウ
ムによる酸化反応で生成する硫酸第一セリウムの
溶解度が小さいために必然的に硫酸セリウム−硫
酸水溶液中の第二セリウムイオンの濃度が低濃度
になり、反応速度が遅くなる欠点を有する。
本発明は上記の欠点を解消し、第二セリウムイ
オンの濃度が低濃度であつても反応速度を促進す
ることが可能であり、その結果、目的物の選択性
を高め得る方法を提供するものである。
<問題点を解決するための手段> 本発明者等は前記従来法の欠点について鋭意検
討の結果、第二セリウムイオンを含む酸性水溶液
を用いて有機化合物を酸化する方法において超音
波照射下に液相酸化反応を行なうことにより、第
二セリウムイオンの濃度が低濃度であつても反応
速度を促進することが可能であり、反応温度を低
くでき、その結果目的物の選択性を高め得ること
を見出し、本発明を完成したものである。
本発明において用いられる有機化合物としては
第二セリウムイオンの存在下で酸化しうる有機化
合物であればよいが、具体的にはナフタリン、ア
ントラセン、β−メチルナフタリン、ジフエニ
ル、α−ニトロナフタリン等の多環式芳香族炭化
水素の無置換又は置換化合物、トルエン、オルソ
キシレン、メタキシレン、パラキシレン、パラニ
トロトルエン等の少なくとも1個のアルキル基を
有する芳香族炭化水素及びその誘導体、4−ドデ
カノール、シクロヘキサノール等の第二級アルコ
ール等があげられる。これらの有機化合物を本発
明の方法によつて酸化すれば、多環式芳香族炭化
水素の無置換又は置換化合物、例えばナフタリン
からは、1,4−ナフトキノン、アントラセンか
らはアントラキノン、β−メチルナフタリンから
は2−メチル−1,4−ナフトキノン、ジフエニ
ルからは2−フエニルベンゾキノン、α−ニトロ
ナフタリンからは5−ニトロ−1,4−ナフトキ
ノンが生成し、少なくとも1個のアルキル基を有
する芳香族炭化水素、例えばトルエンからはベン
ズアルデヒド、オルソキシレンからはフタル酸、
メタキシレンからはイソフタル酸、パラキシレン
からはテレフタル酸、パラニトロトルエンからは
パラニトロベンズアルデヒドが生成し、第二級ア
ルコール、例えば4−ドデカノールからは4−ド
デカノン、シクロヘキサノールからはシクロヘキ
サノン等のケトンがそれぞれ生成する。
本発明において用いられる第二セリウムイオン
供給源としては、硫酸第二セリウム又は硝酸第二
セリウム・アンモニウムが通常使用されるが、い
ずれの場合も工業的には上記の有機化合物に対す
る第二セリウムイオンの酸化反応によつて生成し
た第一セリウムイオンを電解酸化等により再生し
て得られる第二セリウムイオンの硫酸又は硝酸水
溶液が用いられる。第二セリウムイオン−酸性水
溶液中の第二セリウムイオンの濃度としては、酸
化反応の終点において存在する第一セリウムを晶
出させないような第二セリウムイオンの濃度を保
持すればよい。
本発明において用いられる超音波は10KHz以上
の周波数のものであればよく、その照射方式は外
部照射方式、内部照射方式のいずれでもよく、ま
た超音波発生装置としても個々の周波数、出力を
有する装置が使用でき、超音波放射体としては平
板型、リング型、円板型等のいずれの型式でもよ
い。
通常、液相酸化反応は撹拌機、外部循環、ガス
の吹き込み等による強制撹拌下に行なわれる。本
発明においては好ましくはこれらの強制撹拌に超
音波照射を組合せて実施される。
前記有機化合物を第二セリウムイオン−酸性水
溶液で酸化する場合に、有機化合物を水と混和し
ない有機溶媒に溶解せしめても、あるいは溶媒を
用いずに有機化合物のみを添加しても、超音波照
射下における液相酸化反応は同等である。該系は
液状でもスラリー状でもよい。上記有機溶媒とし
ては、ベンゼン、ターシヤリーブチルベンゼン、
クロルベンゼン等の芳香族炭化水素又はその置換
体、シクロヘクサン、n−ヘキサン、n−ペンタ
ン、n−オクタン等の脂肪族炭化水素、四塩化炭
素、クロルメチレン、ジクロルエタン等の塩素化
脂肪族炭化水素等の有機溶媒が使用できる。
本発明者等は第二セリウムイオン−酸水溶液を
用いて有機化合物を液相酸化する反応を超音波照
射下に行なうことにより、反応温度の低下及び反
応速度の促進が可能であることを見出したが、反
応温度は0〜80℃、更に有利には15〜35℃が好ま
しい。例えば硫酸第二セリウム−硫酸水溶液を用
いて有機化合物を酸化する反応において、従来の
方法では、通常反応温度は40〜80℃が好ましいと
されているが、これは40℃以下の温度では硫酸第
二セリウムの溶解度の低下及び反応速度の減少を
きたし、80℃以上の温度では硫酸第一セリウムの
溶解度の低下からくる第二セリウムイオン濃度の
低下及び硫酸第二セリウムの加水分解が生じる、
あるいは装置の腐蝕性の面から不利とされている
からである。しかしながら本発明によれば、反応
温度を大幅に低下せしめ、かつ反応速度が促進さ
れ、目的の生成物の選択性を高めることができ
る。
<実施例> 以下、実施例及び比較例により本発明を詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
実施例 A−1 還流冷却器、撹拌装置を取付けたガラス容器に
硫酸第二セリウム49.8g(0.15モル)をとり、10
%硫酸を加えて全体を約1.5とした。従つて、
第二セリウムイオンの濃度は0.1モル/である。
この第二セリウムイオン−硫酸水溶液を20℃に保
持し、ナフタリン3.850g(0.03モル)とターシ
ヤリーブチルベンゼン30gを添加し、撹拌すると
ともに46KHz、500Wの超音波を約20分間外部照
射した。反応終了後、撹拌及び超音波照射を停止
し、反応液を分液ロートに移し、油層と水層を分
離し、水層については50gのターシヤリーブチル
ベンゼンを用いて2回抽出した。抽出油層と前記
分離後の油層とを混合した全有機溶媒液中の1,
4−ナフトキノン及び未反応ナフタリンをガスク
ロマトグラフイーにより定量した。なお、上記水
層中には硫酸第一セリウムの結晶は析出していな
かつた。この水層中の副生フタル酸を高速液体ク
ロマトグラフイーにより定量した。
その結果、1,4−ナフトキノンの生成量は、
3.354g、フタル酸の副生量は0.072g、未反応ナ
フタリンは1.076gであつた。従つて、反応した
ナフタリン当りの1,4−ナフトキノン収率は98
モル%、副生したフタル酸の収率は2モル%であ
つた。また水層中の硫酸第二セリウムの濃度は
0.01モル/であつた。
実施例 A−2 実施例A−1と同様の反応器に硫酸第二セリウ
ム99.67g(0.30モル)をとり、10%硫酸を加え
て全体を約2とした。従つて、第二セリウムイ
オンの濃度は0.15モル/である。この第二セリ
ウムイオン−硫酸水溶液を25℃に保持し、ナフタ
リン6.410g(0.05モル)とシクロヘキサン40g
を添加し、撹拌するとともに28KHz、400Wの超
音波を約25分間外部照射し反応させた。反応終了
後、撹拌及び超音波照射を停止し、反応液を分液
ロートに移し、油層と水層を分離し、水層につい
ては100gのシクロヘキサンを用いて3回抽出し
た。水層中には硫酸第一セリウムの結晶は析出し
ていなかつた。以下実施例A−1と同様の操作に
て分析を行つた結果、1,4−ナフトキノンの生
成量は6.748g、フタル酸の副生量は0.130g、未
反応ナフタリンは0.841gであつた。従つて、ナ
フタリンの転化率86.9%であり、反応したナフタ
リン当りの1,4−ナフトキノン収率は98.2モル
%、副生したフタル酸の収率は1.8モル%であつ
た。また水層中の硫酸第二セリウムの濃度は
0.015モル/であつた。上記全有機層を減圧下
約50℃で濃縮し、1,4−ナフトキノンを析出さ
せ、別後の沈澱を80℃にて2時間減圧乾燥させ
た後ガスクロマトグラフイーで測定したところ、
99.8%の純度であつた。
実施例 A−3 反応温度を15℃にし、40KHz、600Wの超音波
を約30分間外部照射した他は実施例A−2と同様
に反応、後処理、分析を行なつた。その結果ナフ
タリンの転化率89.5%、反応したナフタリン当り
の1,4−ナフトキシ収率98.0モル%、副生した
フタル酸の収率2.0モル%、全有機層を濃縮・析
出・別・乾燥させて得た1,4−ナフトキノン
は99.7%の純度であつた。
実施例 A−4 反応温度を0℃にした他は実施例A−2と同様
に反応、後処理、分析を行なつた。その結果、ナ
フタリンの転化率62.2%、反応したナフタリン当
りの1,4−ナフトキノン収率98.5モル%、副生
したフタル酸の収率1.5モル%、全有機層を濃
縮・析出・別・乾燥させて得た1,4−ナフト
キノンは99.3%の純度であつた。
実施例 A−5 反応温度を70℃にした他は実施例A−2と同様
に反応、処理後、分析を行なつた。その結果、ナ
フタリンの転化率91.4%、反応したナフタリン当
りの1,4−ナフトキノン収率97.9モル%、副生
したフタル酸の収率2.1モル%、全有機層を濃
縮・析出・別・乾燥させて得た1,4−ナフト
キノンは99.7%の純度であつた。
実施例 A−6 反応温度を90℃にした他は実施例A−2と同様
に反応、処理後、分析を行なつた。その結果、ナ
フタリンの転化率94.4%、反応したナフタリン当
りの1,4−ナフトキノン収率90.1モル%、副生
したフタル酸の収率5.0モル%、全有機層を濃
縮・析出・別・乾燥させて得た1,4−ナフト
キノンは96.1%の純度であつた。
実施例 A−7 硫酸第二セリウム99.67g(0.30モル)のかわ
りに硫酸第二セリウムアンモニウム164.5g
(0.30モル)を用いた他は実施例A−2と同様に
反応、後処理、分析を行なつた。その結果、ナフ
タリンの転化率87.1%、反応したナフタリン当り
の1,4−ナフトキノン収率94.1モル%、副生し
たフタル酸の収率2.2モル%、1−ニトロナフタ
リンの収率3.7モル%、全有機層を濃縮・析出・
別・乾燥させて得た1,4−ナフトキノンは
99.2%の純度であつた。
比較例 A−1 実施例A−1と同様の反応器に硫酸第二セリウ
ム49.8g(0.15モル)をとり、10%硫酸を加えて
全体を約1.5とした。この第二セリウムイオン
−硫酸水溶液を50℃に保持し、ナフタリン3.850
g(0.03モル)とターシヤリーブチルベンゼン30
gを添加し、撹拌した。実施例A−1と比較する
ため、水層中の第二セリウムイオンの濃度が0.01
モル/になつた時点を反応の終点とした。反応
に要した時間は約100分であつた。以下実施例A
−1と同様の操作にて分析を行なつた結果、1,
4−ナフトキノンの生成量は3.164g、フタル酸
の副生量は0.138g、未反応ナフタリンは1.179g
であつた。従つて、反応したナフタリン当りの
1,4−ナフトキノン収率は96モル%、副生した
フタル酸の収率は4モル%であつた。
比較例 A−2 実施例A−1と同様の反応器に硫酸第二セリウ
ム49.8g(0.15モル)をとり、10%硫酸を加えて
全体を約1.5とした。この第二セリウムイオン
−硫酸水溶液を20℃に保持し、ナフタリン3.850
g(0.03モル)とターシヤリーブチルベンゼン30
gを添加し、撹拌した。約100分反応させた後、
実施例A−1と同様の操作にて分析を行なつた結
果、1,4−ナフトキノンの生成量は1.070g、
フタル酸の副生量は0.041g、未反応ナフタリン
は2.947gであつた。従つて、反応したナフタリ
ン当りの1,4−ナフトキノン収率は96.5モル
%、副生したフタル酸の収率は3.5モル%であつ
た。また、このとき水層中の第二セリウムイオン
の濃度は0.07モル/であつた。
比較例 A−3 70℃の超音波照射せずに水層中の第二セリウム
イオンの濃度が0.015モル/になるまで反応さ
せた他は実施例A−2と同様に反応、後処理、分
析を行なつた。反応に要した時間は約100分であ
つた。その結果ナフタリンの転化率83.2%、反応
したナフタリン当りの1,4−ナフトキノン収率
95.9モル%、副生したフタル酸の収率4.1モル%
であつた。全有機層を濃縮・析出・別・乾燥さ
せて得た1,4−ナフトキノンは99.5%の純度で
あつた。
比較例 A−4 反応温度を25℃、反応時間100分にした他は比
較例A−3と同様に反応、後処理、分析を行なつ
た。その結果、ナフタリンの転化率24.5%、反応
したナフタリン当りの1,4−ナフトキノン収率
96.6モル%、副生したフタル酸の収率3.4モル%、
全有機層を濃縮・析出・別・乾燥させて得た
1,4−ナフトキノンは99.0%の純度であつた。
比較例 A−5 超音波照射をせず、反応時間を100分にした他
は実施例A−7と同様に反応、後処理、分析を行
なつた。その結果、ナフタリンの転化率30.1%、
反応したナフタリン当りの1,4−ナフトキノン
収率92.0モル%、副生したフタル酸の収率3.1モ
ル%、1−ニトロナフタリンの収率4.9モル%、
全有機層を濃縮・析出・別・乾燥させて得た
1,4−ナフトキノンは99.0%の純度であつた。
実施例 B−1 2モル/の硫酸水溶液に硫酸第2セリウム
Ce(SO4249.84gを溶解し1とした溶液を、還
流冷却器、撹拌装置を取付けたガラス容器に入れ
て15℃に保持した。これに2−メチルナフタリン
3.55gとシクロヘキサン350gを添加し、撹拌す
るとともに28KHz、400Wの超音波を約120分間外
部照射し反応させた。反応終了後、撹拌及び超音
波照射を停止し、反応液を分液ロートに移し、油
層と水層を分離し、水層については100gのシク
ロヘキサンを用いて3回抽出した。抽出油層と前
記分離後の油層とを混合して全有機溶液中2−メ
チル−1,4−ナフトキノン及び未反応2−メチ
ルナフタリンをガスクロマトグラフイーにより定
量し、水層中の残存硫酸第2セリウムイオンにつ
いては酸化還元滴定法により定量した。その結
果、第2セリウムイオンの転化率は94.7%であ
り、2−メチル−1,4−ナフトキノン3.44gが
得られた。反応2−メチルナフタリン当りの2−
メチル−1,4−ナフトキノンの収率は90.2モル
%であつた。
実施例 B−2 3.5モル/の硫酸水溶液に硫酸第2セリウム
Ce(SO4249.84gを溶解し1とした溶液を、還
流冷却器、撹拌装置を取付けたガラス容器に入れ
35℃に保持した。これに2−メチルナフタリン
3.55gを添加し、撹拌するとともに40KHz、
600Wの超音波を30分間外部照射し反応させた。
以下、実施例B−1と同様に後処理、分析を行つ
た結果、第2セリウムイオンの転化率は98.6%で
あり、反応2−メチルナフタリン当りの2−メチ
ル−1,4−ナフトキノンの収率は82.4モル%で
あつた。
実施例 B−3 シクロヘキサンの代りにn−ヘキサンを用いた
他は実施例B−1と同様に反応、後処理、分析を
行つた。その結果、第2セリウムイオンの転化率
は、96.2%であり、反応2−メチルナフタリン当
りの2−メチル−1,4−ナフトキノンの収率は
88.1モル%であつた。
実施例 B−4 反応温度を50℃に、反応時間および超音波照射
時間を15分間とした他は実施例B−2と同様に反
応、後処理、分析を行なつた。その結果、第2セ
リウムイオンの転化率は99.6%であり、反応2−
メチルナフタリン当りの2−メチル−1,4−ナ
フトキノンの収率は72.0モル%であつた。
実施例 B−5 4.5モル/の硫酸水溶液に硫酸第2セリウム
Ce(SO4249.84gを溶解し1とした溶液を、還
流冷却器、撹拌装置を取付けたガラス容器に入れ
5℃に保持した。これに2−メチルナフタリン
17.75gを添加し、撹拌するとともに28KHz、
400Wの超音波を200分間外部照射し反応させた。
以下、実施例B−1と同様に後処理、分析を行つ
た結果、第2セリウムイオンの転化率は91.1%で
あり、反応2−メチルナフタリン当りの2−メチ
ル−1,4−ナフトキノンの収率は82.4モル%で
あつた。
実施例 B−6 硫酸第2セリウム−硫酸水溶液の代りに硝酸第
2セリウムアンモニウム328.96gを2モル/硝
酸水溶液に溶解し1とした溶液を用いた他は実
施例B−1と同様に反応、後処理、分析を行つ
た。その結果、第2セリウムイオンの転化率は約
100%であり、反応2−メチルナフタリン当りの
2−メチル−1,4−ナフトキノンの収率は78.3
モル%であつた。
比較例 B−1 超音波照射をしない他は実施例B−1と同じ条
件で反応させた。その結果第2セリウムイオンの
転化率は反応時間120分後で31.8%、420分後でも
50.5%にすぎなかつた。反応2−メチルナフタリ
ン当りの2−メチル−1,4−ナフトキノンの収
率も約70モル%(反応時間420分後)にすぎなか
つた。
比較例 B−2 超音波照射をしない他は実施例B−4と同じ条
件で反応させ、後処理、分析を行つた。その結果
第2セリウムイオンの転化率は95.7%であつた
が、反応2−メチルナフタリン当りの2−メチル
−1,4−ナフトキノンの収率は58.1モル%にす
ぎなかつた。
<発明の効果> 以上、本発明を実施することにより、通常の撹
拌ではみられない微細な混合が可能となり、反応
温度を大幅に低下せしめ、かつ反応速度が促進さ
れ、目的の生成物の選択性を高めることができ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第二セリウムイオンを含む酸性水溶液を用い
    て有機化合物を酸化する方法において超音波照射
    下に液相酸化反応を行なうことを特徴とする有機
    化合物の酸化法。 2 有機化合物が無置換又は置換多環式芳香族炭
    化水素化合物であることを特徴とする特許請求の
    範囲1に記載の方法。
JP14797387A 1986-06-17 1987-06-16 有機化合物の酸化法 Granted JPS63264428A (ja)

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JP14797387A JPS63264428A (ja) 1986-06-17 1987-06-16 有機化合物の酸化法

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JP61-193979 1986-08-21
JP61-296599 1986-12-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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