JPH0479665B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭用として使用されるサウナ装
置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種のサウナ装置は、第１図に示すよ
うに、電源スイツチ１と、所定温度に達するとオ
フする常閉型のサーモスタツト２と、複数個の発
汗用遠赤外線ヒータ３，４，５と、浴室内の空気
を撹拌するフアン６付きヒータ７とを備え、前記
電源スイツチ１とサーモスタツト２とフアン６付
きヒータ７を直列に接続し、かつフアン６付きヒ
ータ７と遠赤外線ヒータ３，４，５とを並列に接
続した回路構成となつていた。しかしながら、こ
の回路構成においては、電源スイツチ１を入れる
と、複数個の発汗用遠赤外線ヒータ３，４，５と
フアン６付きヒータ７に同時に通電されるため、
前記サーモスタツト２がオフするまでは、複数個
の発汗用遠赤外線ヒータ３，４，５に電力をとら
れることになり、その結果、フアン６付きヒータ
７の発熱量が低下して浴室内の温度の立ち上がり
が遅くなるという問題点を有していた。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点を解消するもので、
制限された一定の電力内で浴室内の温度を所定温
度まで早く立ち上がらせることができるサウナ装
置を提供することを目的とする。

発明の構成 上記目的を達成するために本発明は、複数個の
遠赤外線ヒータとフアン付きヒータとを有する加
熱手段と、浴室内の温度が低い状態ではフアン付
きヒータ側のみに通電し、かつ浴室内の温度が所
定温度に達すると複数個の遠赤外線ヒータ側に通
電するように切換える切換手段とを備えるととも
に、遠赤外線ヒータへの通電時にはフアンが回転
するように構成したもので、この構成によれば、
室内の温度が低い状態では、複数個の遠赤外線ヒ
ータ側には通電されずに、フアン付きヒータのみ
に通電されるため、従来のようなフアン付きヒー
タの発熱量の低下ということはなくなり、その結
果、浴室内の温度の立ち上がりを効率よく早くす
ることができ、また浴室内の温度が所定温度に達
した後は、本来の遠赤外線ヒータに通電されるた
め、サウナとしての発汗を十分促進させることが
でき、しかもこの遠赤外線ヒータへの通電時はフ
アンが回転するため、浴室内は温度分布差の少な
い良好な状態を現出することができるものであ
る。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。第２図および第３図において、１１
はサウナボツクスで、このサウナボツクス１１内
には浴室１２を有し、かつこの浴室１２内には前
面下部コーナー部と後面部上方に複数個の発汗用
遠赤外線ヒータ１３，１４，１５を設け、さらに
前記遠赤外線ヒータ１５の下方には後述するフア
ン付きヒータを備えている。

第４図は電気回路を示したもので、１６は電源
スイツチ、１７は電源スイツチ１６と直列に接続
されたサーモスタツトで、このサーモスタツト１
７は浴室内の温度飽和が低く、かつ立ち上がり時
間も遅い所を選んで取付けられる。１８は単極双
投型の切換スイツチ式サーモスタツトで、このサ
ーモスタツト１８の共通端子１８ａは前記サーモ
スタツト１７に直列に接続され、かつ一方の固定
端子１８ｂには、並列に接続されたフアン１９と
ヒータ２０が直列に接続され、さらに他方の固定
端子１８ｃには、並列に接続された発汗用遠赤外
線ヒータ１３，１４，１５が直列に接続されてい
る。２１は前記切換スイツチ式サーモスタツト１
８の動作に連動する単極双投型の切換スイツチ
で、この切換スイツチ２１の共通端子２１ａは前
記発汗用遠赤外線ヒータ１５に接続し、かつ一方
の固定端子２１ｂは電源に接続され、さらに他方
の固定端子２１ｃは前記切換スイツチ式サーモス
タツト１８における他方の固定端子１８ｃに接続
されている。また前記切換スイツチ式サーモスタ
ツト１８は浴室内の温度飽和の高い場所を選んで
取付けらる。そしてまた前記ヒータ２０およびフ
アン１９の電力と、遠赤外線ヒータ１３，１４の
電力と、遠赤外線ヒータ１５の電力は同一にし、
それらはそれぞれ100Vの1200Wとなつている。

上記第４図の回路構成において動作を説明す
る。電源スイツチ１６をONすると、サーモスタ
ツト１７を介して切換スイツチ式サーモスタツト
１８に通電される。この場合、浴室１２内の温度
が低いときは、切換スイツチ式サーモスタツト１
８は実線の状態となつているため、フアン１９と
ヒータ２０に通電される。これにより、ヒータ２
０の発熱がフアン１９の回転により撹拌されるた
め、浴室１２内の温度はきわめて早く立ち上が
る。

そして浴室１２内の温度が立ち上がつて所定温
度に達すると、切換スイツチ式サーモスタツト１
８が点線側に切換えられるとともに、これに連動
して切換スイツチ２１が点線側に切換えられる。
これにより、複数個の発汗用遠赤外線ヒータ１
３，１４，１５に通電されるため、サウナとして
の使用に供する状態となる。この場合、ヒータ２
０とフアン１９にも遠赤外線ヒータ１５および切
換スイツチ２１の点線側を介して通電されるた
め、フアン１９はゆつくりと回転し、浴室１２内
の熱気をゆるやかに撹拌する。

そしてこの状態からさらに時間が経過すると、
今度はサーモスタツト１７が働いて浴室１２内を
ほぼ一定の温度に保つ。この間は、切換スイツチ
式サーモスタツト１８は点線側に切換えられた状
態に維持される。

第５図はサーモスタツト１７と切換スイツチ式
サーモスタツト１８の温度−時間特性を示したも
のである。

発明の効果 以上のように本発明によれば、室内の温度が低
い状態では、複数個の遠赤外線ヒータ側には通電
されずに、フアン付きヒータのみに通電されるよ
うに構成しているため、従来のようなフアン付き
ヒータの発熱量の低下ということはなくなり、そ
の結果、浴室内の温度の立ち上がりを効率よく早
くすることができ、また浴室内の温度が所定温度
に達した後は、本来の遠赤外線ヒータに通電され
るため、サウナとしての発汗を十分促進させるこ
とができ、しかもこの遠赤外線ヒータへの通電時
はフアンが回転するように構成しているため、浴
室内は温度分布差の少ない良好な状態を現出する
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のサウナ装置の電気回路図、第２
図は本発明の一実施例を示すサウナ装置の斜視
図、第３図は同サウナ装置の平面図、第４図は同
サウナ装置の電気回路図、第５図は同サウナ装置
におけるサーモスタツトと切換スイツチ式サーモ
スタツトの温度−時間特性図である。 １２……浴室、１３，１４，１５……複数個の
遠赤外線ヒータ、１８……切換スイツチ式サーモ
スタツト、１９……フアン、２０……ヒータ、２
１……切換スイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数個の遠赤外線ヒータとフアン付きヒータ
   とを有する加熱手段と、浴室内の温度が低い状態
   ではフアン付きヒータ側のみに通電し、かつ浴室
   内の温度が所定温度に達すると複数個の遠赤外線
   ヒータ側に通電するように切換える切換手段とを
   備えるとともに、遠赤外線ヒータへの通電時には
   フアンが回転するように構成したサウナ装置。