JPH0478904A - 誘導用センサ - Google Patents

誘導用センサ

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JPH0478904A
JPH0478904A JP2192573A JP19257390A JPH0478904A JP H0478904 A JPH0478904 A JP H0478904A JP 2192573 A JP2192573 A JP 2192573A JP 19257390 A JP19257390 A JP 19257390A JP H0478904 A JPH0478904 A JP H0478904A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無人搬送車に搭載させる誘導用センサに関する
ものである。
〔従来の技術1 無人搬送車は、FA分野の様々な場所で実用化されてい
る。磁気誘導路と磁気センサとの組合せを用いる磁気誘
導システムは、汚れに強いなどの特徴があり、屋外誘導
に適した方式である。従来の磁気センサ(例えば実願昭
59−184505号)は、第12図に示すように1つ
の励磁コイル17の磁極付近に2つの検知コイル18a
、 18bを配し、各検知コイル18a、 18bの出
力側にそれぞれ整流回路19a、 19b、微分回路2
0a、 20bと、その2系統の信号の差をとる差動回
路21とを備えた構成になっており、基本的に2つの検
知コイル18a、 18bの出力を整流した信号の差を
操舵量Uとして磁気マーカに対する位置を出力するもの
であった。搬送車の制御部は、このセンサ出力の示す位
置信号を用いて、舵を制御し、常に、車体は、誘導路の
中央に来るように操舵される。屋外で用いる磁気センサ
では、その出力信号が外気温の変動に影響されず、また
、高い検知距離を有することが必要とされる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の磁気センサでは、高い検知距離を実現するために
、検知部の感度を上げ、ゲインを大きくすると、検知部
が持っている温度特性、即ち、温度変化に対する出力変
動の幅も同様に拡大されるという問題があった。温度変
化は走行時のガイドマーカの検知出力の変化(0,3〜
数Hz程度)に比べはるかにゆるやか(数十分〜数時間
)であるが、たとえゆるやかであっても温度変化によっ
て、センサ出力が、あるバイアス値を有するようになる
と、搬送車は誘導路の中央でなく、あるオフセットをも
って走行するようになる。このため、左右の操舵可能な
範囲が異なるようになり、狭くなった方に脱輪しやすく
なり、ひどい場合は全く操舵不能になる。
本発明の目的は、温度変化の影響を受けない誘導用セン
サを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するため、本発明に係る誘導用センサに
おいては、磁気検知部と、微分回路と、差動回路と、フ
ァジィ推論器とを有する誘導用センサであって、 磁気検知部は、励磁コイルと3個の検知コイルとの組を
有し、 該励磁コイルは、無人搬送車の誘導用路面に敷設された
ガイドマーカに対して直交する向きに配置され、3個の
検知コイルを交流磁場により励磁するものであり、 該3個の検知コイルは、前記励磁コイルの両端磁極付近
と中央付近とに該励磁コイルの磁場を強く受けない向き
にほぼ同レベルの誘導電圧が生じるように配設されたも
のであり、 微分回路は、3個の検知コイルの検知出力を個別に微分
するものであり、 差動回路は、中央部の検知コイルで受けた出力の微分出
力とそれぞれ両端部の検知コイルで受けた出力の微分出
力との差動出力を得させるものであり、 ファジィ推論器は、得られた2つの差動出力に基づいて
無人搬送車の操舵量を推論し、その操舵量を出力するも
のである。また本発明に係る誘導用センサにおいては、
磁気検知部と、微分回路と、差動回路と、出力符号反転
検知回路と、積分回路とを有する誘導用センサであって
、 磁気検知部は、励磁コイルと3個の検知コイルとの組を
有し、 該励磁コイルは、無人搬送車の誘導用路面に敷設された
ガイドマーカに対して直交する向きに配置され、3個の
検知コイルを交流磁場により励磁するものであり、 該3個の検知コイルは、前記励磁コイルの両端磁極付近
と中央付近とに該励磁コイルの磁場を強く受けない向き
にほぼ同レベルの誘導電圧が生じるように配設されたも
のであり、 微分回路は、3個の検知コイルの検知出力を個別に微分
するものであり、 差動回路は、両端部の検知コイルで受けた出力の微分出
力間の差動出力を得るものであり、出力符号反転検知回
路は、中央部の検知コイルの微分出力の符号が正から負
に反転する時点を検知するものであり、 積分回路は、出力符号反転検知回路の出力反転時点から
前記差動回路の差動出力を積分した積分出力を無人搬送
車の操舵量として出力するものである。また、本発明に
係る誘導用センサにおいては、磁気検知部と、微分回路
と、出力符号反転検知回路と、バイアス調整回路と、差
動回路とを有する誘導用センサであって、 磁気検知部は、励磁コイルと3個の検知コイルとの組を
有し、 該励磁コイルは、無人搬送車の誘導用路面に敷設された
ガイドマーカに対して直交する向きに配置され、3個の
検知コイルを交流磁場により励磁するものであり、 該3個の検知コイルは、前記励磁コイルの両端磁極付近
と中央付近とに該励磁コイルの磁場を強く受けない向き
にほぼ同レベルの誘導電圧が生じるように配設されたも
のであり、 微分回路は、中央部の検知コイルの検知出力を微分する
ものであり、 出力符号反転検知回路は、微分回路からの微分出力の符
号が正から負に反転する時点を検知するものであり、 バイアス調整回路は、出力符号反転検知回路の出力反転
時点に両端部の検知コイルの検知出力がそれぞれ零にな
るようにバイアス電圧を印加するものであり、 差動回路は、バイアス調整された両端部の検知コイルの
検知出力の差動出力を無人搬送車の操舵量として出力す
るものである。
[作用] 第1図に請求項第(1)項記載の発明の構成を示す。
図において、磁気検知部lの3個の検知コイル3、4.
5の検知出力はそれぞれ微分回路6.7.8に入力され
、DC成分がカットされる。3つの微分出力A。
B、Cのうち、微分出力AとBとを差動回路9に入力さ
せ、また微分出力AとCとを差動回路10に入力させ、
各差動回路9,10より差動出力(A−B)と(A−C
)とを出力する。この差動出力(A、−B)と(A−C
)とを2人力1出力のファジィ推論器IJに入力して操
舵量Uを求める。
センサ出力は、温度変化によって数十分から数時間の間
には変動することもあり得るが、その変動は走行中の誘
導路検知による変動(0,3〜数Hz程度)と比べれば
充分に長く、はとんどDCとみなせる。従って信号を微
分することによって、温度変化による出力変動をほぼ完
全に除去することができる。
3つの検知コイル3.4.5の微分出力A、B、Cは、
各検知コイル3,4.5とガイドマーカ2との相対速度
に比例した信号である。第2図はガイドマーカ2を一定
速度で検知コイル4側から検知コイル5側に一定の検知
部で掃引したときの各検知コイル3゜4.5の微分出力
A、B、Cを示している。ガイドマーカ2を一定速度で
掃引していてもガイドマーカと各検知コイルとの距離は
刻々と変化するのてミ、微分出力は一定ではない。ガイ
ドマーカ2が各検知コイル3〜5の真下に位置するとこ
ろで相対速度■が零になり、その前後で微分信号の符号
が反転する。更に、同図に、中央の検知コイル3で受け
た出力の微分信号とそれぞれ両端の検知コイル4,5で
受けた出力の微分信号との差である差動出力ABとA−
Cを示しである。二の差動出力は、左右の領域(検知部
3,4間及び検知部3.5間)におけるセンサ1のガイ
ドマーカ2に対する横方向の移動速度に比例した出力(
差動出力A−B、A−C)である。たとえば、ガイドマ
ーカ2が図示のP1位置にある場合、差動出力A−Bと
、差動出力A−Cとはともに正の出力を示すが、ガイド
マーカ2は検知部3及び4に近いため同位置における出
力は差動出力A−Bの方が太きい。この差を利用してど
ちらの領域にガイドマーカ2が存在するかが判定できる
。すなわち、大きな差信号をもつ側にガイドマーカ2が
あると判定する。
検知コイルを3個有する理由は、中央を認識する検知コ
イルが必要とされるからである。もし仮に、検知コイル
が2個しかない場合は、その差信号からではガイドマー
カに対する左右の動きしか認識できず、中央がどの位置
であるかは判然としない。
中央の検知コイル3を中心に領域を2つに分け、独立し
た入力としてファジィ推論を行うことにより、次のよう
な場合に適した制御が可能になる。
例えば、ガイドマーカ2を左から右へと横切ろうとして
いるときにまた、ガイドマーカ2が左の領域にいる場合
は、少ない制御量で左に操舵する、いわゆる、逆ハンド
ルを切るという操作に対応する操作を行うが、一方、ガ
イドマーカ2を横切ってさらに右に進んでいる場合は、
大きく左に操舵するのである。領域の違いによる操舵量
の違いを適切に求めるために、領域分割がしやすく、さ
らに、領域の境界での特性がなめらかなファジィ推論を
用いる。
第3図は、搬送車の蛇行の様子と、そのときの各検知コ
イル3,4.5で受けた出力の微分出力A、B、Cの状
態、さらに、差動出力A−B、A−Cを概略的に示した
ものである。各出力は正負の値を5段階(PB :大き
な正の値、PS:小さな正の値、ZO:零値、NS:小
さな負の値、NB:大きな負の値)で表す。無人車の蛇
行に伴って差動出力は、およそ同図のような組合せの中
で変化する。この組合せに対して、適切な操舵量を与え
たものが、第4図に示すファジィ推論の制御則の一例で
ある。実際的には、安全面を考えて制御則を増す場合が
多い。
実際の走行の様子はおよそ第3図に示したパターンにな
るが、1つ注意すべき点は、各ゾーンの切り替え点のす
べてにおいて、差動出力A−Cと差動出力B−Cとがと
もにZOになるという点である。即ち、ガイドマーカ2
に平行になった場合は、操舵信号も零を与えるので、い
つまでたってもガイドマーカ2の中心に収束しない場合
があるのではないかという点である。しかし、実際の走
行では完全にガイドマーカ2と平行に走行することは、
むしろ稀であり、−時的に平行に走行していても、路面
の凹凸や標識体の感度むらなどが原因となって、誘導用
センサ1の出力が一定に保たれることはほとんどない。
さらにまた、ガイドから逸れる向きに走行して、それを
戻すような操舵をした場合、戻りの過程で一時的にガイ
ドマーカ2と平行に走行する瞬間があるが、この場合で
も、戻りの途中であって、次の瞬間には車体は内側に向
い始めるので問題はない。内側に向い始めて、初めて、
逆向きに操舵(いわゆる逆ハンドルを切る)し始めるの
である。
次に請求項第(2)項記載の発明について述べる。
第5図は、請求項第(2)項記載の発明による誘導用セ
ンサの構成図である。検知コイル3.4.5の出力はそ
れぞれ微分回路6.7.8に入力されDC成分がカット
される。中央の検知コイル3の微分出力Aは正→負の出
力符号反転検知回路12に入力される。この回路12は
微分出力Aをコンパレータで受けて入力が負のとき出力
がhighになるようにしておき、そのhighになる
立ち上がりで短いパルスを発生するような回路、即ち、
コンパレータ出力を微分して、しきい値以上でhigh
になるような回路で構成される。
一方、両端の検知コイル4,5の微分出力B、 Cは差
動回路13に入力されており、その差動出力B−Cは積
分回路14に入力される。積分回路14の入力段にはス
イッチが設けられており、出力符号反転検知回路12の
出力がhighのとき、スイッチがohになり、入力レ
ベルが零〜′になるように構成されている。積分はこの
スイッチがOFFになった時点から開始される。積分出
力がセンサ出力であり、ガイドマーカ2の位置に対応し
た出力である。
さきに述べたように、両端の検知コイル4,5の微分信
号の差動出力B−Cは、誘導用センサ1とガイドマーカ
2との相対速度に比例した出力であるが、この出力だけ
ではガイドマーカ2に対する左右の動きしか認識できず
、中央がとの位置であるか判然としない。そこで、中央
の検知コイル3の微分出力を用いて、中央の検出を行う
。中央の検知コイル3の微分出力Aは、さきに、第2図
で述べたようにガイドマーカ2に接近中は正の出力、遠
ざかっているときは負の出力を示す。遠ざかっている状
態から再び接近に転じた時点で微分出力は負から正に反
転し、中央に向がって正の出力を示し、中央を横切る瞬
間に微分出力は正から負に反転する。従って、微分出力
が正から負に反転する瞬間は、ちょうど誘導用センサが
ガイドマーカ2の中央を横切る瞬間と一致する。言い替
えれば、中央の検知コイル3の微分出力Aの符号が正か
ら負へと反転する瞬間をモニタしていれば、中央を検出
できるということである。
積分回路14の前段にリセット回路を挿入し、出力符号
反転検知回路12の出力を用いてリセットを行う。中央
検出時点から積分を開始する。微分出力B、Cの差動出
力B−Cは相対速度に比例しているので、それを積分し
た値は位置に比例した出力になる。中央で零リセットさ
れているので、積分出力は中央からの位置に比例した信
号である。
従来の誘導用センサと同じようにガイドマーカの位置に
比例した出力が得られてはいるが、検知コイルの出力を
微分してDC成分をカットしているので、従来のような
温度変化による電圧変動の影響は受けない点が本発明の
メリットである。しかもリセットは中央を横切る度に行
われるので積分の誤差が蓄積されることもなく、いつで
も同程度の正確さが維持できる。
次に請求項第(3)項記載の発明について述べる。
第6図は、請求項第(3)項記載の発明による誘導用セ
ンサの構成図である。中央の検知コイル3の出力のみを
微分回路6に入力して微分する。その微分出力は正→負
の出力符号反転検知回路12に入力され、請求項第(2
)項の発明と同様に誘導用センサの中央の検知コイル3
がガイドマーカ2を横切る瞬間に短いパルスを発生させ
る。
一方、2つのバイアス調整回路15.16はそれぞれ検
知コイル4,5の出力を入力し、出力符号反転検知回路
12の出力をトリガとして、バイアス付加電圧を調整す
る。まず、出力符号反転検知回路12の出力に短いパル
スが発生すると、その時点の両端の各検知コイル4,5
の検知出力がサンプルされ、ホールドされる。すると、
ホールドされた電圧値を基準電圧としてその電圧からの
検知出力の増減が減算回路によって算出されるようにな
る。両端の検知コイル4,5はそれぞれバイアス調整さ
れた後、差動回路17によって差出力が求められ、これ
を操舵量Uとする。
両端の検知コイル4,5の検知出力は使用中の温度変化
などによってしばしば第7図(a)のようにオフセット
を生じてしまう。これによって差動出力は同図(b)の
ようになるため、差動出力が零〜゛になるように操舵す
ると、カイトマーカ2の中央から一定距離Xたけ偏差を
もって走行する。本発明の誘導用センサではマーカの中
央を検知する検知コイル3を独自に設けており、更に、
中央の検知コイル3の出力を微分して使用するので、温
度変化に影響されずに中央を正確に検知できる。マーカ
の中央部が検知されると、その時点での検知出力を零に
するように引算回路が作動する。このバイアス電圧のた
め、左右の検知コイル4,5の検知出力は、それぞれ中
央部で零Vになるような特性(同図(C))になる。中
央を横切る度にこの補正がなされるので、作動出力は常
に同図(d)のような特性が実現される。
さきに述べたように温度変動による両端の検知出力の変
動よりも、操舵によるガイドマーカを横切る動きの方が
はるかに速いので、温度変動の影響が現われる前に、バ
イアス補正がなされる。
以上のように本発明の磁気センサによれば温度変化に左
右されなく、かつ、最適な操舵量を与えることができる
[実施例] 以下に本発明の詳細な説明する。
(実施例1) 第8図は本発明の実施例1を示す磁気センサの構成図で
ある。
図において、励磁コイル17は約40KH,の交流磁場
を放出し、3つの検知コイル4.5.6は、無人搬送車
の誘導用路面に敷設されたガイドマーカ(第1図参照)
毎に対して直交する向き(第2図の上下方向)に板列に
配列され、それぞれ励磁コイル17の磁極付近と中央付
近に励磁コイル17の磁場を強く受けない向きにほぼ同
レベルの誘導電圧が生じるように固定されている。また
各検知コイル3,4゜5の出力側には、バッファ6a、
7a、8a、整流回路6b。
7b 、 8b 、微分回路6,7,8.差動回路9,
10がそれぞれ接続され、2つの差動回路9.10はフ
ァジィ推論器11に接続されている。ファジィ推論器1
1は、A/D変換回路11a、 CPtJllb、 R
OM・RAM1lc、 I10回路11dを有する。ガ
イドマーカには磁性体であるフェライトを使用する。検
知コイル3.4.5に発生する誘導電圧は励磁コイル1
7とおなじ周波数を有しており、その振幅がフェライト
の接近にともなって変化する。そこで、これを整流回路
6b、 7b、 8bに通して整流し、フェライトの接
近に対する変化分を電圧変化として得る。フェライトの
接近していないときの整流電圧をベース電圧と呼ぶが、
ベース電圧は、さきに述べたように温度変化などによっ
て経年変化を生じる。この経年変化によるDC成分の変
動は、微分回路6.7.8を用いることによって除去さ
れる。微分回路6.7.8の時定数は走行時の蛇行(約
0.3Hz〜数Hz)を検知できるように100 m5
ec以下に設定する必要がある。ここで、中央に位置す
る検知コイル13の微分出力からそれぞれ左右の検知コ
イル4,5の微分出力を差動回路9゜10によって差引
き、それらの差信号はファジィ推論器11のA/D変換
回路11a、 llaに入力されデジタル値に変換され
てCPU11bに送られる。ファジィ推論器+1のCP
U1lbでは第3図に示す制御則を用いてファジィ推論
によって操舵量を求め、I10回路冊dから操舵量Uと
して出力する。
従来の誘導用センサがガイドマーカからの偏差だけを出
力していたため、同じ偏差であっても、車体が更に逸れ
ようとしているのか、車体がガイドマーカに向かってい
るのかはその時間経過を追わなければ分からなかったの
に対して、本実施例による誘導用センサでは、ガイドマ
ーカのどちら側にいるのかという概略の位置情報と、ガ
イドマーカに対する相対速度の情報が同時に得られるの
で、その情報から、操舵方向と操舵量を容易に求めるこ
とができる。
(実施例2) 第9図は本発明の実施例2を示す磁気センサの構成図で
ある。
図において、磁気検知部1は実施例1と同様に1つの励
磁コイル17と3つの検知コイル3,4.5を持つ。検
知コイル3.4.5の出力は、それぞれ整流回路6b、
 7b、 8bに通して整流されたあと、微分回路6.
7.8で微分される(時定数は先と同様10sec程度
)。
両端の検知コイル4,5の微分出力は差動回路13に入
力される。差動出力は次に積分回路14に入力される。
一方、中央の検知コイル3の微分出力は、正→負の出力
符号反転検知回路12に接続される。
これは、同図に示したように先ずコンパレータ12aで
受けて微分出力が正から負になるとlowからhigh
になるようにする。先に述べたように、誘導用センサの
中央の検知部がガイドマーカを横切るのは、微分出力が
正から負へと反転する瞬間であり、負から正の反転瞬間
ではない。そこで、正から負への反転瞬間のみを捉える
ためコンパレータ12aの出力を微分し、その微分出力
をコンパレータ12bに入力し、正のしきい値以上の出
力でhighとなるようにする。これによって、微分出
力が正から負へと反転する瞬間に短いパルスを得ること
ができる。
このパルスの発せられた瞬間に、アナログスイッチ12
cをON状態にして、積分回路14の入力段をアース即
ち零電位に落とす。このパルスがlowに落ちた瞬間、
即ち、誘導用センサがカイトマーカを横切ったときから
積分を開始するようにする。
差動出力は、両端の検知コイル4,5の微分出力の差信
号であり、誘導用センサとカイトマーカの(誘導用セン
サの進行方向に対する垂直方向の)相対位置変化速度を
表わすので、その積分値はセンサの位置(横方向のずれ
量)に比例した値となる。
すなわち、本実施例による誘導用センサがらは、従来と
同様に、センサの位置に比例した位置情報が得られるの
である。
このように本センサは、中央の検知コイル3の出力を微
分回路に通して微分しているため、温度変化などの影響
で中央の検知部コイルでのベース電圧が変化しても中央
位置検出精度に影響はなく、温度変化によらず安定な中
央位置を検出することができる。そして、同様に左右の
検知コイル4,5の出力についても微分出力を用いてい
るため、温度変化によらず安定した出力が得られる。さ
らに、いつも同じように中央位置からの積分によってず
れ量の大きさを求めることで、温度変化によらない安定
したセンサ位置情報を得ることができる。
(実施例3) 第10図は本発明の実施例3を示す磁気センサの構成図
である。実施例1,2と同様に、本実施例の磁気センサ
においても、1つの励磁コイル17と3つの検知コイル
3,4.5をもち、検知出力はそれぞれ整流回路6a、
 7a、 8aで先ず整流される。中央の検知コイル3
の整流出力は、実施例2と同様に微分回路6で微分され
、その微分出力は正→負出力符号反転検知回路12に接
続され、ガイドマーカの中央を横切ると同時に短いパル
スを発生させるようにしている。出力符号反転検知出力
は、それぞれ両端の整流出力を入力するバイアス調整回
路15゜16の入力部に設けであるサンプルホールド部
15a。
16aのサンプリングのトリガパルスとして用いる。
ガイドマーカを横切ると、その時点での両端の検知コイ
ル4,5の整流出力が、各々サンプルホールドされる。
その後、整流出力とホールド出力との差をコンパレータ
15b、 16bで取る。中央であれば零Vであり、そ
こからのずれ量に応じた出力を得る。たとえ温度変化の
ために両端の検知コイル4゜5の整流出力に変化が生じ
ても、中央を横切る度に両端の検知コイル4,5の出力
を零Vにリセットするので、バイアス調整回路15.1
6の出力は実質的に温度変動の影響を受けない。バイア
ス調整後の出力は従来と同様に差動回路17に入力され
、差動出力がガイドマーカからのずれを表わす位置情報
になる。
本実施例は、従来の誘導用センサの構成に最も近く、中
央の検知コイルとその処理回路、そして、サンプルホー
ルド部を含むバイアス調整回路を新たに挿入するだけで
よく、得られる位置感度特性も基本的には従来型と同じ
である。この位置感度特性が本発明により温度変化の影
響を受けずに安定して得られるようになる。従って、従
来のセンサに置き換えて用いることができ、操舵部の走
行パラメータなどの再調整が必要ない。
本発明の特徴は、誘導用センサのすべて又は−部の検知
コイルの出力を微分して用いることで、温度変化の影響
を受けない検知ができることにある。請求項(1,)、
 (2)の発明では全ての検知コイルの出力を微分して
おり、また、請求項(3)の発明では中央検出用の検知
コイルの出力を微分し、温度変化に左右されない中央位
置の検出を行い両端の検知コイルの出力を補正している
以下に、微分出力を用いることで、温度に影響されない
検知ができることを示す。811図(a)は従来のガイ
ドセンサの検知部の整流後の出力の温度特性の一例を示
したものである。ベース電圧の変動とともに、−10,
20,50℃のときのガイドマーカに対する出力変化を
示している。50°Cではベース電圧が20℃のときの
ガイドマーカの検知電圧以上になるため、常時ガイドマ
ーカ検知信号が出力され、また、−10℃ではガイドマ
ーカがあっても検知電圧が20℃のときのベース電圧に
達していないため、ガイドマーカ検知出力が得られない
これに対して、同図(b)は、本発明のガイドセンサに
おける検知コイルの微分出力を示したものである。温度
変化に影響されずガイドマーカの出力を常に零Vからの
出力として得ることができる。
出力が正負に振れているのは、本センサが基本的にガイ
ドマーカとの相対速度に対して出力が得られるものであ
り、各検知コイルに対しカイトマーカが接近していると
きは正の出ツクが得られ、遠ざかっていくときには負の
出力か得られるからである。
C発明の効果1 以上のように本発明のガイドセンサを用いることにより
、検知コイルの温度特性に影響されない安定した出力を
得ることができる。
また、請求項(1)の発明による誘導用センサのように
、直接にガイドマーカとの相対速度が得られる場合は、
従来のようにセンサ出力を微分回路又はCPUの内部で
時間差を取るなどの時間微分演算をして車体の向きを求
める必要がなくシステムの構成を単純化できる。さらに
、請求項(2)、 (3)の発明による誘導用センサを
用いれば従来と同じ位置情報が得られるので従来のシス
テムにそのまま置き換えることができ、既存のシステム
を改良する場合には、センサの交換だけでよく、容易に
グレードアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1に係る誘導用センサの構成を
示す原理図、第2図は実施例1を説明するための誘導用
センサ内部の各出力を示した図、第3図は実施例1を説
明するための無人搬送車の軌跡を模擬的に示した図、第
4図は実施例1のファジィ推論器の制御則の一例を示し
た図、第5図は本発明の実施例1に係る誘導用センサの
構成を示す原理図、第6図は本発明の実施例3に係る誘
導用センサの構成を示す原理図、第7図(a)、(b)
。 (c)、 (d)は実施例3を説明するためのセンサ出
力を示した図、第8図は本発明の実施例1に係る磁気セ
ンサの具体的構成を示した図、第9図は本発明の実施例
2に係る磁気センサの具体的構成を示した図、第10図
は本発明に係る磁気センサの具体的構成を示した図、第
11図(a)、 (b)は本発明の効果を従来の場合と
比較した図、第12図は従来の磁気センサの具体的構成
を示した図である。 1・・・誘導用センサ     2・・・ガイドマーカ
3.4.5・・・検知コイル 9、10.17・・・差動回路 12・・・出力符号反転検知回路 15、16・・・バイアス調整回路 6、7.8・・・微分回路 11・・・ファジィ推論器 14・・・積分回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁気検知部と、微分回路と、差動回路と、ファジ
    ィ推論器とを有する誘導用センサであって、磁気検知部
    は、励磁コイルと3個の検知コイルとの組を有し、 該励磁コイルは、無人搬送車の誘導用路面に敷設された
    ガイドマーカに対して直交する向きに配置され、3個の
    検知コイルを交流磁場により励磁するものであり、 該3個の検知コイルは、前記励磁コイルの両端磁極付近
    と中央付近とに該励磁コイルの磁場を強く受けない向き
    にほぼ同レベルの誘導電圧が生じるように配設されたも
    のであり、微分回路は、3個の検知コイルの検知出力を
    個別に微分するものであり、 差動回路は、中央部の検知コイルで受けた出力の微分出
    力とそれぞれ両端部の検知コイルで受けた出力の微分出
    力との差動出力を得させるものであり、 ファジィ推論器は、得られた2つの差動出力に基づいて
    無人搬送車の操舵量を推論し、その操舵量を出力するも
    のであることを特徴とする誘導用センサ。
  2. (2)磁気検知部と、微分回路と、差動回路と、出力符
    号反転検知回路と、積分回路とを有する誘導用センサで
    あって、 磁気検知部は、励磁コイルと3個の検知コイルとの組を
    有し、 該励磁コイルは、無人搬送車の誘導用路面に敷設された
    ガイドマーカに対して直交する向きに配置され、3個の
    検知コイルを交流磁場により励磁するものであり、 該3個の検知コイルは、前記励磁コイルの両端磁極付近
    と中央付近とに該励磁コイルの磁場を強く受けない向き
    にほぼ同レベルの誘導電圧が生じるように配設されたも
    のであり、微分回路は、3個の検知コイルの検知出力を
    個別に微分するものであり、 差動回路は、両端部の検知コイルで受けた出力の微分出
    力間の差動出力を得るものであり、出力符号反転検知回
    路は、中央部の検知コイルの微分出力の符号が正から負
    に反転する時点を検知するものであり、 積分回路は、出力符号反転検知回路の出力反転時点から
    前記差動回路の差動出力を積分した積分出力を無人搬送
    車の操舵量として出力するものであることを特徴とする
    誘導用センサ。
  3. (3)磁気検知部と、微分回路と、出力符号反転検知回
    路と、バイアス調整回路と、差動回路とを有する誘導用
    センサであって、 磁気検知部は、励磁コイルと3個の検知コイルとの組を
    有し、 該励磁コイルは、無人搬送車の誘導用路面に敷設された
    ガイドマーカに対して直交する向きに配置され、3個の
    検知コイルを交流磁場により励磁するものであり、 該3個の検知コイルは、前記励磁コイルの両端磁極付近
    と中央付近とに該励磁コイルの磁場を強く受けない向き
    にほぼ同レベルの誘導電圧が生じるように配設されたも
    のであり、微分回路は、中央部の検知コイルの検知出力
    を微分するものであり、 出力符号反転検知回路は、微分回路からの微分出力の符
    号が正から負に反転する時点を検知するものであり、 バイアス調整回路は、出力符号反転検知回路の出力反転
    時点に両端部の検知コイルの検知出力がそれぞれ零にな
    るようにバイアス電圧を印加するものであり、 差動回路は、バイアス調整された両端部の検知コイルの
    検知出力の差動出力を無人搬送車の操舵量として出力す
    るものであることを特徴とする誘導用センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0658467A1 (en) * 1993-11-10 1995-06-21 Raymond Corporation Guidewire controls for a manned, material handling vehicle

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