JPH0478841B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、流体エネルギー装置、詳しくは空圧
の分野におけるエネルギーを制御し、作動させる
ために使用されるバルブベンチに関する。

本発明は、排気開口部を有する磁力操作可能な
前制御バルブを備える多数の切り換えバルブと、
１枚の取り付けプレートとから成るバルブベンチ
（弁台）であつて、各切り換えバルブが、取り付
けプレートにおける共通の取り付け面上に取り付
けられているか、或いは、各切り換えバルブ群
が、それぞれ共通の取り付け面上に取り付けられ
ており、この取り付けプレートが、取り付け面に
開口していて、切り換えバルブの給気開口部に通
じている分岐通路と、取り付け面に開口してい
て、切り換えバルブの作業開口部に接続されてい
る作業機械用の接続通路とを有する給気通路を備
えており、かつ前記取り付けプレートには、全切
り換えバルブ又は切り換えバルブ群のための共通
の廃気通路が設けられており、この排気通路が、
取り付け面に開口して、切り換えバルブの排気開
口部に連通している分岐通路を備えている形式の
ものに関する。

［従来の技術］ これと同じような各特徴を有するバルブベンチ
は既に公知である。この公知のバルブベンチにお
いては、取り付けプレートが、ほぼＵ字状の断面
を有しており、この場合、給気通路と排気通路と
は、取り付けプレートの脚部内に形成されてお
り、かつ分岐通路は、脚部の内面に開口してお
り、切り換えバルブの給気開口部と排気開口部と
は、切り換えバルブの直方体状区分における反対
側の側面に開口している。さらにこの場合、作業
機械接続通路は、取り付けプレートの底面区分に
よつて支持された接続管片内に開口している。排
気開口部を有する磁気操作可能な前制御バルブを
備えた切り換えバルブにおいては、前制御バルブ
の排気に関する付加的な問題が生ずる。つまり、
この場合、排気が外部に流出するので複数の前制
御バルブが用いられる際に全装置による運転の騒
音が著しくなり、さらにその他の欠点も生ずる。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の目的は、非常に容易に接続可能であ
り、かつ動作音が高価な特別な構造なしに低レベ
ルに維持し得る電気的なパイロツト制御バルブで
作動される複数のバルブから成るバルブベンチを
提供することである。

［課題を解決するための手段］ この課題を解決するための本発明によれば、冒
頭に述べた形式のバルブベンチにおいて、分岐通
路が、切り換えバルブに面した側の取り付けプレ
ートの表面に開口し、かつ切り換えバルブにおけ
る関連する給気開口部と排気開口部とに連通して
おり、作業通路が、取り付けプレートの作業機械
接続通路と連通していて、その自由端部が、切り
換えバルブに面してない側の取り付けプレートの
表面に開口しており、さらに前記制御バルブの排
気開口部が、取り付けプレートの排気通路と連通
している。

本発明によるバルブベンチにおいては、取り付
けプレートを、従来におけるより一層簡単に制作
することができる。何故ならば、この取り付けプ
レートは、２つの軸方向穿孔部と複数の横方向穿
孔部とを有する主として長手方向に延びる直方体
状の形成物として構成されるからである。

この目的のためには、特にプラスチツク材料が
適しているので、その制作工程を簡易化するた
め、取り付けプレートを、射出成形によつて制作
することが可能である。制御バルブと取り付けプ
レートとの間で必要とされるガス密な結合は、例
えば、ゴム状の材料から成る平面的なシール部材
を配置することによつて達成される。このシール
部材は、制御バルブと取り付けプレートとの間に
装着される。シール部材は、一体のものであつて
もよいし、例えば、各制御バルブがそれぞれ１つ
のシール部材を介して取り付けプレートに接続さ
れるような場合には、複数の部分から構成するこ
ともできる。

本発明によるバルブベンチにおいては、取り付
けプレートと制御バルブとの間の結合が、制御バ
ルブを取り付けプレートにおける１つの平面的な
外側面に装着することによつて行なわれる。その
場合、取り付けプレートにおける付加的な後処理
は不要である。

さらに、本発明によるバルブベンチにおいて
は、前制御バルブの排気開口部から流出する排気
によつて生ぜしめられる騒音が、著しく軽減され
るという利点が生ずる。何となれば、マグネツト
バルブ上面におけるこの排気（マグネツト排気）
も捕捉され、取り付けプレートの排気通路内に導
かれるからである。

このような構成ですれば、電気工学又は電子工
学によるスイツチボツクス又は総合的な制御シス
テムにこのバルブベンチを用いた場合、オイルを
含む排気によつて不都合な影響が及ぼされること
はない。

本発明によるその他の利点は、実施態様項に記
載された構成によつて得られる。

多くの場合、作業機械は、単に取り付けプレー
トの一側面にのみ配設されるのではなく、取り付
けプレートを取り囲むようにも配置される。

そのため、本発明の有利な構成によれば、取り
付けプレートの内部で、作業機械接続通路が、次
のように分岐している。即ち、その各分岐路がそ
れぞれ取り付けプレートの一側面に開口し、かつ
ねじ山を有するように、分岐している。この場
合、該流出開口部内には、プラグ（栓）をガス密
に螺合することが可能である。

このような構成とすると、切り換えバルブに、
複数の作業機械を、並列接続することができる。
さらにこの場合、作業機械接続通路における他の
流出開口部に、プラグを取り付けておくならば、
単に１つの作業機械のみを接続することも可能で
ある。

別の有利な構成によれば、切り換えバルブと取
り付けプレートとが、ねじにより、ガス密に結合
されている。そのために１本又は２本のねじが必
要となるのに過ぎないので、この場合は、かなり
簡単なものになる。

これらのねじは、切り換えバルブを貫通し、そ
のねじ山が、取り付けプレート内に螺合される。
取り付けプレート内のねじ山は、取り付けプレー
トを射出成形する際に、予め形成しておくことが
できる。

次に、添付図面に示した実施例につき、本発明
を詳細に説明する。

図示されたバルブベンチは、矩形の断面を呈す
る１枚の取り付けプレート１０を有している。こ
の取り付けプレート１０には、軸線方向に、２本
の通路、即ち１本の圧力空気供給通路１８と、１
本の排気通路２６とが設けられている。

圧力空気供給通路１８からは、分岐通路２４
が、互いに規則正しい間隔をおいて分岐してお
り、これらの分岐通路２４は、それぞれ取り付け
プレート１０の取り付け面７０に開口している。

排気通路２６からは、取り付けプレート１０の
設面に開口する排気分岐通路３２が分岐してい
る。作業機械接続通路３４は、切り換えバルブ４
０に面していない取り付けプレート１０の３つの
面における符号３５，３５′，３５″によつて示さ
れた個所で開口している。

作業機械接続通路３４の入口開口部は、取り付
けプレート１０に形成されている。

出口開口部３５，３５′，３５″の中の一つが、
作業機械に接続されている場合には、作業機械に
接続されてないその他の出口開口部は、プラグに
よつて、ガス密に閉鎖されている。

この実施例の場合、切り換えバルブ４０は、排
気制御通路８２を有する磁力操作可能なパイロツ
ト制御バルブ８０を備える３ポート２位置切り換
えマグネツトバルブとして構成されている。マグ
ネツトバルブとしてのこの切り換えバルブ４０
は、取り付けプレート１０の截設面に向かつて延
びる給気通路４２と排気通路４４と作業通路４６
とを有している。

排気は、パイロツト制御バルブ８０の上面で捕
捉され、排気制御通路８２と取り付けプレート１
０の通路８４とを介して、排気通路２６内に導か
れる。

このような構成とすることによつて、切り換え
バルブ４０における全ての排気を捕集することが
保証されるので、本発明によるバルブベンチを、
例えば電気工学、電子工学等におけるスイツチボ
ツクス又は総合的な制御システムに使用した場合
にも、その制御システムが、オイルを含む排気に
よる影響を受けることはない。

バルブ接続通路４２，４４，４６は、図示され
てないＯリングにより、取り付けプレート１０の
截設面に対してシールされている。

切り換えバルブ４０と取り付けプレート１０と
の接合は、切り換えバルブ４０を横断するねじ７
６によつて行なわれ、このねじ７６の各端部は、
取り付けプレート１０内に螺合されている。つま
り、切り換えバルブ４０と取り付けプレート１０
との間の結合は、この実施例の場合、解離可能で
ある。

切り換えバルブ４０における内部構造の詳細は
図示の通りであつて、その上部には、操作磁石が
収容されており、この操作磁石は、該実施例の場
合、切り換えバルブ４０における取り付けプレー
ト１０に面してない側面に配置されているピン５
８，６０を介して励起される。

ピン５８，６０は、電気的なパイロツト制御バ
ルブの部分であり、電気的なコネクタとして作用
するものである。ピン５８，６０は、プラグ６４
の部分である電気的な雌コネクタと共働する雄コ
ネクタである。ピン５８，６０は、上方に突出し
ており、かつプラグ６４は、雌コネクタを雄コネ
クタ（ピン５８，６０）と係合させるように上方
から差し込み可能になつている。

本発明によるバルブベンチと、図示されてない
電気的な制御ユニツトとの間を電気的に接続する
ためには、条片状のプラグ６４が用いられる。こ
のプラグ６４は、切り換えバルブ４０の全てのピ
ン５８，６０に亘つて延在しており、かつ適宜な
多芯ケーブル６６に接続されている。

図から明らかなように、このプラグ６４は、ピ
ン５８，６０を外部に対してカバーしている。全
ての切り換えバルブ４０は、それぞれ均等に、プ
ラグ６４を支持することに寄与している。

バルブ４０および電気的なパイロツト制御バル
ブ８０によつて制御される流体は圧縮空気であ
る。圧縮空気は、バルブから直接に排出される時
に雑音を発生させる。従つて、本発明によれば、
バルブ４０および電気的なパイロツト制御バルブ
８０を通つた空気は共通の排気通路２６に導かれ
排気される。

切り換えバルブ４０の１つが不要となつた場合
には、これを、バルブケーシングに替えることが
可能である。その場合、各通路は、それぞれＯリ
ングを装着した適宜な袋穴によつて代用される。

このような構成とした場合には、給気通路と排
気通路とにおける分岐通路が閉鎖され、その機能
が停止される。

閉鎖体として用いられるこの種のバルブケーシ
ングは、勿論電気的な機能を発揮することはない
が、ピン５８，６０と全く同様に、上部に設ける
ことができるので、プラグ６４を支持する機能に
関しても、一貫して、切り換えバルブを装着した
バルブベンチの場合と全く同じように保証されて
いる。

本発明による上記のバルブベンチは、ハイモジ
ユールな構造においても、全面的に平滑な制限面
を有しており、その取り付け及び保守が容易であ
ることは明らかである。さらに、このバルブベン
チを、電気的な制御ユニツトに電気接続すること
も、簡単に行なわれ、全ての切り換えバルブのた
めに、ただ１つの遮音装置を設けておきさえすれ
ばよい。

排気通路２６は、排気によるノイズを減衰させ
るようにマフラーを備えているので、バルブもパ
イロツト制御バルブもマフラーを備える必要がな
い。

磁力で操作される切り換えバルブ４０の代わり
に、空気力作動式の切り換えバルブを用いること
も可能である。その場合は、プラグ６４が空気力
プラグとして構成され、仮に閉鎖体が用いられる
としても、その閉鎖体の制御信号開口部は、空気
力制御される切り換えバルブと全く同じような機
械的構成様式で構成される。

但しこの場合、唯一の例外として、制御信号通
路は、袋穴として形成される。

取り付けプレート１０は、両通路１８，２６を
ガス密に閉鎖する閉鎖プレート７０，７２を、端
面側に備えている。

本発明によるバルブベンチには、多数ではない
が、若干数の制御バルブのみを装着することも可
能である。その場合、空いた個所は、つまり制御
バルブの配置されてない個所は、プラグによつて
ガス密に閉鎖される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるバルブベンチの鉛直方
向で見た平面図である。第２図は第１図の−
線に沿つた断面図である。 １０……取り付けプレート、１８……圧力空気
供給通路、２４，３２……分岐通路、２６，４４
……排気通路、３４……作業機械接続通路、３
５，３５′，３５″……出口開口部、４０……切り
換えバルブ、４２……給気通路、４６……作業通
路、５８，６０……ピン、６４……プラグ，６６
……多芯ケーブル、７０，７２……取り付けプレ
ートの表面、７６……パイロツト制御バルブ、８
２……排気制御通路、８４……排気分岐通路、９
０，９２……接続プレート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数のバルブ４０用のバルブベンチであつ
   て、当該バルブ４０が個々に、または少くとも１
   つのグループで整列されている取付プレート面７
   ０を有する取り付けプレート１０から成り、 前記取り付けプレート１０は、圧力流体源へ接
   続し得、かつ前記バルブ４０または前記バルブ４
   ０のグループのすべてに対して共通の圧力流体供
   給通路１８を備えており、 前記取り付けプレート１０は、複数の供給分岐
   通路２４であつて、それぞれが一方では前記圧力
   流体供給通路１８へ、他方では前記取り付けプレ
   ート面７０へ開口しているもの、から成つてお
   り、 前記取り付けプレート１０はさらに、前記バル
   ブ４０またはバルブ４０の前記グループのすべて
   に対して共通の排気路である排気通路２６から成
   つており、 前記取り付けプレート１０は、複数の排気分岐
   通路３２，８４であつて、それぞれが一方におい
   て前記排気通路２６と接続し、他方において前記
   取り付けプレート面７０へ開口しているものを備
   えており、 前記取り付けプレート１０は、複数の作業機械
   接続通路３４であつて、それぞれが一方では前記
   取り付けプレート面７０に開口し、他方において
   作業機械が接続可能である少くとも前記取り付け
   プレート１０の出口開口部３５，３５′，３５″に
   開口しており、 各バルブ４０は、前記取り付け面７０の領域中
   の前記取り付けプレート１０の前記供給分岐通路
   ２４の１つと連通しているバルブ給気通路４２を
   備えており、 各バルブ４０は、前記取り付けプレート面７０
   の領域における前記取り付けプレート１０の前記
   排気分岐通路３２の１つと連通しているバルブ排
   気通路４４を有しており、 前記各バルブ４０は、前記取り付けプレート面
   ７０の領域における前記作業機械接続通路３４の
   １つと連通しているバルブベンチにおいて、 (イ) 前記複数のバルブ４０は、電気的に作動され
   るパイロツト制御バルブ８０を備えており、 (ロ) 前記バルブ４０のうちパイロツト制御バルブ
   ８０を備えているもののそれぞれは、一方では
   前記対応するパイロツト制御バルブ４０と連通
   しており、他方では排気分岐通路８４を介して
   前記排気通路２６と連通しており、当該バルブ
   ４０のそれぞれに対する前記取り付けプレート
   １０は、前記排気通路２６を前記バルブ排気通
   路４４に接続させていう第１の排気通路３２
   と、前記排気通路２６と前記制御排気通路８２
   とを接続させている第２の排気分岐通路８４と
   を備えており、さらに、 前記バルブ４０のうちパイロツト制御バルブ
   ８０を備えているものは、電気的な制御ユニツ
   トへ接続し得る共通のプラグコネクタ６４によ
   つて、互いに電気的に接続されている、ことを
   特徴とするバルブベンチ。 ２ 前記作業機械接続通路３４は、前記取り付け
   プレート１０の内部で分岐しており、それによつ
   て、前記各作業機械接続通路３４に分岐通路の前
   記出口開口部３５，３５′及び３５″が、前記取り
   付けプレート１０の異なる側面上に配設されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   のバルブベンチ。 ３ 前記バルブ４０は、パイロツト制御バルブ８
   ０を備え、かつ電気的な接続手段（ピン）５８，
   ６０を有しており、前記バルブ４０のいくつか
   は、一列に並んでおり、かつストリツプ形状であ
   る前記プラグコネクタに依つて互いに接続されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項また
   は第２項に記載のバルブベンチ。