JPH0478698A - 飛行物体の落下時における緩衝装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、飛行物体の落下時や不時着時における飛行物
体を保護する緩衝装置に関する。

（従来の技術） 従来、飛行機等の飛行物体には、不時着時や墜落時の衝
撃を緩衝して飛行物体機体を保護する特別な装置は設け
られてなく、事故発生時の人命救助及び保護の装置とし
てシートベルトや救命胴衣などが設置されているに過ぎ
ない。しかしながら、飛行物体は墜落すると多くの場合
地面又は水面との衝突による衝撃で機体全体が破壊され
、従来の前記の装置では救命の問題は解決されず、多く
の尊い人命や財産が失われているのが現状である。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、飛
行物体の墜落時における衝撃を緩衝して機体の破壊を防
止することができる飛行物体の落下時における緩衝装置
を提供することを目的とす・る。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決する本発明の緩衝装置は、飛行物体の
胴体腹部に開閉ハツチを有するエアーバッグ収納室と該
エアーバッグ収納室に沿って圧縮空気ボンベ収納室を設
け、該エアーバッグ収納室に収納されたエアーバッグの
圧縮空気導入口と圧縮空気ボンベ収納室に収納された圧
縮空気ボンベの空気吹き出し口とが連通され、飛行物体
の落下時に前記開閉ハツチの開きと連動して圧縮空気が
エアーバッグに充填され、エアーバッグが膨らむことに
より飛行物体を保護することを特徴とする構成を有して
いる。

また、前記エアーバッグを膨らませる他の手段として、
飛行物体の先端部分に外気取り入れバルブを有する外気
取り入れ口を設け、落下時に外気取り入れバルブを作動
させて外気取り入れ口を開き、外気の風力を利用しエア
ーバッグに外気の風を充填して膨らませるようにした手
段も採用できる。

（作用） 圧縮空気ボンベに常時圧縮空気を充填しておき、飛行機
の墜落又は不時着時に、開閉ハツチを開きと連動して、
圧縮空気ボンベの空気吹き出し口が開いてボンベ内に充
填されている圧縮空気を供給してエアーバッグを瞬時に
膨らますことによって、エアーバッグが飛行機胴体のほ
ぼ腹部外面全体に膨出してエアークツションを形成する
。それにより、着地又は着水時の衝撃が緩衝され、機体
を保護して破壊を防止することができる。

また、請求項２記載の構成の場合は、墜落時に開閉ハツ
チを開くと共に、外気取り入れ口の外気取り入れバルブ
が開き、飛行機先端に設けた外気取り入れ口を開くこと
により、外気の風力を利用しエアーバッグに外気が充填
されてエアーバッグを瞬時に腹部外面に膨出させる。膨
出後は外気取り入れバルブが閉じて膨らんだ状態を維持
する。

（実施例） 以下、本発明の実施例を第１図〜第５図に基づいて詳細
に説明する。

図中、１は飛行物体であり、その胴体腹部にほぼ機体先
端から機体後方に沿って両開きの開閉ハツチ２を有する
エアーバッグ収納室３が設けられ、該エアーバッグ収納
室の両側に沿って圧縮空気ボンベを収納する圧縮空気ボ
ンベ収納室４が設けられている。５は高強度を有する可
撓性の材料で形成されたエアーバッグであり、内部が隔
壁によって複数室に分割され、その基部は飛行機躯体に
固定されていると共に、各室毎の空気導入口がエアーバ
ッグ収納室３の両端部に沿って各室に対応して設けられ
ている圧縮空気ボンベ６の圧縮空気吹き出しロアにそれ
ぞれ連通され、通常は折たたまれた状態でエアーバッグ
収納室に収納されている。

８は機体に設けられた圧縮空気注入口であり、各圧縮空
気ボンベ毎に設けられ、圧縮空気ボンベに圧縮空気を充
填できるようになっている。

本実施例は、以上のように構成され、通常圧縮空気ボン
ベ６に圧縮空気が充填され、その圧縮空気注入口８及び
圧縮空気吹き出しロアは閉塞され、エアーバッグ３は縮
んだ状態でエアーバッグ収納室に収納され、ハツチも閉
じられている。今、事故により飛行機が墜落又は不時着
するおそれがある場合、適宜の手段により、開閉ハツチ
を開くとそれに連動して圧縮空気ボンベの圧縮空気吹き
出し口も開きボンベ内に充填されている圧縮空気をエア
ーバッグ５に供給してエアーバッグを瞬時に膨らませて
エアーバッグが第２図に示すように、飛行機胴体の腹部
外面に膨出してエアークツションを形成する。それによ
り、着地又は着水時の衝撃が緩衝され、飛行体を保護し
て破壊を防止することができる。また、エアーバッグは
隔壁によって複数室に分割されているので、一つの室が
破壊されてもエアーバッグ全体の空気が漏れることがな
い。

第６図は本発明の他の実施例であり、該実施例では圧縮
空気ボンベを備える代りに、飛行物体先端部分に逆止弁
機能を有する外気取り入れバルブ１０を備えた外気取り
入れ口１１を設け、該外気取り入れ口とエアーバッグと
を連通した点が前記実施例と相違している。該実施例に
おいて、飛行物体が墜落等の有事の際、エアーバッグ収
納室の開閉ハツチを開くと共に前記外気取り入れバルブ
１０を作動させて外気の風力を利用してエアーバッグに
外気の風を充填して膨出させる。膨出した状態で飛行が
落下してエアーバッグが衝撃で押圧されても、エアーバ
ッグ内の空気は外気取り入れバルブの逆止弁機能により
外気取り入れ口から外部に洩れることがないので、エア
ークツションの働きをする。なお、本実施例において、
１個の外気取り入れ口から外気を取り入れる場合、エア
ーバッグ内に隔壁を設けないで全体が一つの室を構成し
ている。

（効果） 本発明は、以上のような構成からなり、墜落時に瞬間的
に圧縮空気を導入して膨らむエアーバッグを、飛行物体
の胴体腹部に設けたので、飛行体の地面又は水面との衝
突時の衝撃を大幅に緩衝して飛行物体を保護することが
でき、飛行機事故の人命救助に多大な効果を奏すること
ができる。

また、請求項２の構成によれば、外気の風力を利用しエ
アーバッグに外気が充填されるので、圧縮空気ボンベを
備える必要がなく構成が簡単で且つ軽量に構成する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る飛行物体の緩衝装置の実施例を示し
、第１図は通常飛行時の状態を示す止面要部断面図、第
２図は墜落時におけるエアーバッグの作動状態を示す正
面図、第３図は本緩衝装置を備えた飛行物体全体の正面
図、第４図は主翼を省略した状態での側面図、第５図は
その底面図、第６図は他の実施例の要部側面概略図であ
る。 １：飛行物体　　２：開閉ハツチ　　３：エアーバッグ
収納室　　４：圧縮空気ボンベ収納室５：エアーバッグ
　　６：圧縮空気ボンベ７：圧縮空気吹き出し口　　８
：圧縮空気注入口１０：外気取り入れバルブ　　１１：
外気取り入れ口

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）飛行物体の胴体腹部に開閉ハッチを有するエアーバ
   ッグ収納室と該エアーバッグ収納室に沿って圧縮空気ボ
   ンベ収納室を設け、前記エアーバッグ収納室に収納され
   たエアーバッグの圧縮空気導入口と圧縮空気ボンベ収納
   室に収納された圧縮空気ボンベの空気吹き出し口とが連
   通され、飛行物体の落下時に前記開閉ハッチの開きと連
   動して圧縮空気がエアーバッグに充填され、エアーバッ
   グが膨らむことにより飛行物体を保護することを特徴と
   する飛行物体落下時における緩衝装置。 ２）飛行物体の胴体腹部に開閉ハッチを有するエアーバ
   ッグ収納室を設け、該エアーバッグ収納室にエアーバッ
   グを収納し、且つ飛行物体先端部分に外気取り入れバル
   ブを備えた外気取り入れ口を設け、該外気取り入れ口と
   前記エアーバッグとを連通し、落下時に前記開閉ハッチ
   の開きと連動して前記外気取り入れバルブを作動させて
   外気の風力を利用してエアーバッグに外気を充填して膨
   らませることを特徴とする飛行物体落下時における緩衝
   装置。