JPH0478678B2 - - Google Patents
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- JPH0478678B2 JPH0478678B2 JP62039250A JP3925087A JPH0478678B2 JP H0478678 B2 JPH0478678 B2 JP H0478678B2 JP 62039250 A JP62039250 A JP 62039250A JP 3925087 A JP3925087 A JP 3925087A JP H0478678 B2 JPH0478678 B2 JP H0478678B2
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- hydrogen gas
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Landscapes
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、石炭の液化方法、特に石炭液化装
置の付着物除去方法に関するものである。 〔従来の技術〕 石炭の液化は、一般に石炭、溶剤および触媒か
らなる石炭スラリーを水素ガスとともに予熱器に
加圧送入し、予熱器において石炭スラリーと水素
ガスとを反応温度またはこれに近い温度にまで予
熱し、次いで予熱された石炭スラリーと水素ガス
とを反応器に送り、反応器において更に水素ガス
を加えて液化することにより行われている。 石炭の液化に使用する触媒は、石炭の液化効率
を高め、液化反応条件を緩和するために使用され
るものである。触媒としては、液化活性度が高
く、安価で且つ多量に入手できるものが好まし
い。従つて、一般に鉄鉱石、鉄酸化物、鉄化合物
等の酸化鉄系触媒に硫黄を助触媒として添加した
触媒が使用されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、触媒として上述した酸化鉄系触
媒(例えば、赤泥、ラテライト等)と助触媒とし
ての硫黄とを使用すると、次のような問題が生ず
る。即ち、高温高圧下(例えば100〜250Kg/cm2
G、300〜450℃)で、且つ、水素が存在する予熱
器内においては、ピロータイトおよびトロイライ
ト等を主成分とする固形物が生成し、この生成物
が予熱器ばかりでなく予熱器と反応器との接続す
る導管、および、反応器の内壁に付着して成長す
る。この結果、予熱器内および反応器内における
圧力損失が増加し、石炭スラリーの流れの乱れ、
および操業の不安定化をまねく。さらに、付着し
た生成物の成長が著しい場合には、生成物を核と
してコーキングが発生するので、操業を一旦停止
し、機械的方法や、化学的方法で予熱器および反
応器等の内壁を洗浄する必要が生ずる。 従つて、この発明の目的は、予熱器内で生成
し、予熱器、反応器、および、これらを接続する
導管内に付着した生成物を操業を停止することな
く除去し、安定した操業によつて、高効率で石炭
の液化が行える、石炭の液化方法、特に石炭液化
装置の付着物除去方法を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、石炭、溶剤および触媒からなる石
炭スラリーと、水素ガスとを加圧して予熱器へ送
入する工程と、前記予熱器において前記石炭スラ
リーと前記水素ガスとを共に液化反応温度または
これに近い温度まで予熱する工程と、前記予熱器
において予熱された前記石炭スラリーおよび前記
水素ガスを共に前記予熱器から反応器へ送入する
工程と、前記反応器において前記石炭スラリーを
液化する工程とから構成される石炭の液化方法に
おいて、前記触媒として硫黄を添加した酸化鉄系
触媒を使用し、予熱器または反応器およびこれら
の導管内に圧力損失が増加したときにパイライト
触媒に変更して使用することに特徴を有するもの
である。 この発明において、パイライト触媒を一定時間
毎に酸化鉄系触媒と交互に使用する理由は次の通
りである。即ち、パイライト触媒は、予熱器内等
に付着した生成物を除去する特質を有しているの
で、酸化鉄系触媒を使用することにより付着した
生成物を、操業を中断することなく除去し、これ
によつて長時間にわたり安定した操業を行ない得
るからである。 パイライト触媒として、合成パイライトまたは
天然パイライトを使用する。合成パイライトは高
い液化特性を得るために合成されたものである。 合成パイライトおよび天然パイライトの化学成
分組成の代表例を第1表に示す。
置の付着物除去方法に関するものである。 〔従来の技術〕 石炭の液化は、一般に石炭、溶剤および触媒か
らなる石炭スラリーを水素ガスとともに予熱器に
加圧送入し、予熱器において石炭スラリーと水素
ガスとを反応温度またはこれに近い温度にまで予
熱し、次いで予熱された石炭スラリーと水素ガス
とを反応器に送り、反応器において更に水素ガス
を加えて液化することにより行われている。 石炭の液化に使用する触媒は、石炭の液化効率
を高め、液化反応条件を緩和するために使用され
るものである。触媒としては、液化活性度が高
く、安価で且つ多量に入手できるものが好まし
い。従つて、一般に鉄鉱石、鉄酸化物、鉄化合物
等の酸化鉄系触媒に硫黄を助触媒として添加した
触媒が使用されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、触媒として上述した酸化鉄系触
媒(例えば、赤泥、ラテライト等)と助触媒とし
ての硫黄とを使用すると、次のような問題が生ず
る。即ち、高温高圧下(例えば100〜250Kg/cm2
G、300〜450℃)で、且つ、水素が存在する予熱
器内においては、ピロータイトおよびトロイライ
ト等を主成分とする固形物が生成し、この生成物
が予熱器ばかりでなく予熱器と反応器との接続す
る導管、および、反応器の内壁に付着して成長す
る。この結果、予熱器内および反応器内における
圧力損失が増加し、石炭スラリーの流れの乱れ、
および操業の不安定化をまねく。さらに、付着し
た生成物の成長が著しい場合には、生成物を核と
してコーキングが発生するので、操業を一旦停止
し、機械的方法や、化学的方法で予熱器および反
応器等の内壁を洗浄する必要が生ずる。 従つて、この発明の目的は、予熱器内で生成
し、予熱器、反応器、および、これらを接続する
導管内に付着した生成物を操業を停止することな
く除去し、安定した操業によつて、高効率で石炭
の液化が行える、石炭の液化方法、特に石炭液化
装置の付着物除去方法を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、石炭、溶剤および触媒からなる石
炭スラリーと、水素ガスとを加圧して予熱器へ送
入する工程と、前記予熱器において前記石炭スラ
リーと前記水素ガスとを共に液化反応温度または
これに近い温度まで予熱する工程と、前記予熱器
において予熱された前記石炭スラリーおよび前記
水素ガスを共に前記予熱器から反応器へ送入する
工程と、前記反応器において前記石炭スラリーを
液化する工程とから構成される石炭の液化方法に
おいて、前記触媒として硫黄を添加した酸化鉄系
触媒を使用し、予熱器または反応器およびこれら
の導管内に圧力損失が増加したときにパイライト
触媒に変更して使用することに特徴を有するもの
である。 この発明において、パイライト触媒を一定時間
毎に酸化鉄系触媒と交互に使用する理由は次の通
りである。即ち、パイライト触媒は、予熱器内等
に付着した生成物を除去する特質を有しているの
で、酸化鉄系触媒を使用することにより付着した
生成物を、操業を中断することなく除去し、これ
によつて長時間にわたり安定した操業を行ない得
るからである。 パイライト触媒として、合成パイライトまたは
天然パイライトを使用する。合成パイライトは高
い液化特性を得るために合成されたものである。 合成パイライトおよび天然パイライトの化学成
分組成の代表例を第1表に示す。
第5図に示す本装置を含む石炭液化装置を使用
し以下に述べる方法で石炭の液化を行つた。 第2表に示す化学成分組成の石炭(太平洋炭)
100重量部に、溶剤としてアントラセン油233重量
部と、触媒として第3表に示す化学成分組成およ
び粒度の赤泥4.2重量部、および、硫黄0.8重量部
とを添加して、濃度30%の石炭スラリー(全スラ
リー量としては濃度31.1%)を調製した。
し以下に述べる方法で石炭の液化を行つた。 第2表に示す化学成分組成の石炭(太平洋炭)
100重量部に、溶剤としてアントラセン油233重量
部と、触媒として第3表に示す化学成分組成およ
び粒度の赤泥4.2重量部、および、硫黄0.8重量部
とを添加して、濃度30%の石炭スラリー(全スラ
リー量としては濃度31.1%)を調製した。
【表】
以上述べたように、触媒として赤泥および硫黄
を使用したことにより付着した生成物は、その
後、合成パイライトまたは天然パイライトを触媒
として使用したことにより大幅に除去され、この
結果圧力損失も大幅に減少した。 合成パイライトおよび天然パイライトは、触媒
として使用されることにより、いずれも高い付着
生成物除去効果を示し、これにより安定した石炭
液化操業をもたらした。 パイライト触媒は、赤泥およびラテライト等の
酸化鉄系触媒および硫黄等からなる従来の触媒と
比して高価な触媒ではあるが、これら従来の触媒
と交互に使用することにより充分コストに見合う
石炭液化操業が可能となる。 このように、この発明の方法によれば、石炭液
化の触媒として安価な酸化鉄系触媒および硫黄を
使用することができ、しかも、安定した石炭液化
操業を連続して長時間行うことができるので、石
炭液化が高効率且つ低コストで行われる産業上有
用な効果がもたらされる。
を使用したことにより付着した生成物は、その
後、合成パイライトまたは天然パイライトを触媒
として使用したことにより大幅に除去され、この
結果圧力損失も大幅に減少した。 合成パイライトおよび天然パイライトは、触媒
として使用されることにより、いずれも高い付着
生成物除去効果を示し、これにより安定した石炭
液化操業をもたらした。 パイライト触媒は、赤泥およびラテライト等の
酸化鉄系触媒および硫黄等からなる従来の触媒と
比して高価な触媒ではあるが、これら従来の触媒
と交互に使用することにより充分コストに見合う
石炭液化操業が可能となる。 このように、この発明の方法によれば、石炭液
化の触媒として安価な酸化鉄系触媒および硫黄を
使用することができ、しかも、安定した石炭液化
操業を連続して長時間行うことができるので、石
炭液化が高効率且つ低コストで行われる産業上有
用な効果がもたらされる。
第1図は実施例1における第2予熱器の圧力損
失を示す図、第2図は同予熱コイルの生成物の付
着量を示す図、第3図は実施例2における第2予
熱器の圧力損失を示す図、第4図は同予熱コイル
の生成物の付着量を示す図、第5図は石炭スラリ
ー予熱装置の概要を示す工程図、第6図は比較例
における第2予熱器の圧力損失を示す図、第7図
は第2予熱器の概略図、第8図は予熱コイル切断
面の拡大図である。図面において、 1……貯槽、2……高圧スラリーポンプ、3…
…水素ガス圧縮機、4……第1予熱器、5……第
2予熱器、6……熱交換器、7……気液分離器、
8……予熱コイル、9……生成物、10……石炭
スラリー出口、11……石炭スラリー入口、12
……外壁面、13……内壁面、14……埋込樹
脂、15,16……導管。
失を示す図、第2図は同予熱コイルの生成物の付
着量を示す図、第3図は実施例2における第2予
熱器の圧力損失を示す図、第4図は同予熱コイル
の生成物の付着量を示す図、第5図は石炭スラリ
ー予熱装置の概要を示す工程図、第6図は比較例
における第2予熱器の圧力損失を示す図、第7図
は第2予熱器の概略図、第8図は予熱コイル切断
面の拡大図である。図面において、 1……貯槽、2……高圧スラリーポンプ、3…
…水素ガス圧縮機、4……第1予熱器、5……第
2予熱器、6……熱交換器、7……気液分離器、
8……予熱コイル、9……生成物、10……石炭
スラリー出口、11……石炭スラリー入口、12
……外壁面、13……内壁面、14……埋込樹
脂、15,16……導管。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 石炭、溶剤および触媒からなる石炭スラリー
と、水素ガスとを加圧して予熱器へ送入する工程
と、前記予熱器において前記石炭スラリーと前記
水素ガスとを共に液化反応温度またはこれに近い
温度まで予熱する工程と、前記予熱器において予
熱された前記石炭スラリーおよび前記水素ガスを
共に前記予熱器から反応器へ送入する工程と、前
記反応器において前記石炭スラリーを液化する工
程とから構成される石炭の液化方法において、 前記触媒として硫黄を添加した酸化鉄系触媒を
使用し、予熱器または反応器およびこれらの導管
内に圧力損失が増加したときにパイライト触媒に
変更して使用することを特徴とする石炭液化装置
の付着物除去方法。 2 パイライトは合成パイライトである特許請求
の範囲第1項記載の石炭液化装置の付着物除去方
法。 3 パイライトは天然パイライトである特許請求
の範囲第1項記載の石炭液化装置の付着物除去方
法。 4 石炭100重量部に対して触媒2〜10重量部を
添加する特許請求の範囲第1項記載の石炭液化装
置の付着物除去方法。 5 石炭スラリーの予熱温度を300〜480℃の範
囲、反応器における反応温度を350〜480℃の範囲
とする特許請求の範囲第1項記載の石炭液化装置
の付着物除去方法。 6 予熱器および反応器における圧力を100〜350
Kg/cm2Gの範囲とする特許請求の範囲第1項記載
の石炭液化装置の付着物除去方法。 7 溶剤としてクレオソート油、アントラセン
油、石炭液化油、または、これらの混合油を使用
する特許請求の範囲第1項記載の石炭液化装置の
付着物除去方法。 8 水素ガスとしては、水素ガス単味または水素
ガスを主とするガスを使用する特許請求の範囲第
1項記載の石炭液化装置の付着物除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3925087A JPS63207891A (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 石炭液化装置の付着物除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3925087A JPS63207891A (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 石炭液化装置の付着物除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63207891A JPS63207891A (ja) | 1988-08-29 |
JPH0478678B2 true JPH0478678B2 (ja) | 1992-12-11 |
Family
ID=12547888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3925087A Granted JPS63207891A (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 石炭液化装置の付着物除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63207891A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104888812A (zh) * | 2015-06-29 | 2015-09-09 | 新疆大学 | 一种乳液法制备煤加氢直接液化中准均质铁基催化剂的方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58157892A (ja) * | 1982-02-25 | 1983-09-20 | エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ・インコ−ポレイテツド | 石炭液化法 |
-
1987
- 1987-02-24 JP JP3925087A patent/JPS63207891A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58157892A (ja) * | 1982-02-25 | 1983-09-20 | エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ・インコ−ポレイテツド | 石炭液化法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63207891A (ja) | 1988-08-29 |
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