JPH0478439B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えばソーセージ用ひき肉の剪断加
工等に用いられるカツター用のナイフヘツドであ
つて、駆動軸回転軸線に関して互いに質量的に平
衡に配置された少なくとも２つのカツターナイフ
を有しており、かつ各カツターナイフは少なくと
も１つの切れ刃区分を有しており、かつ各カツタ
ーナイフには、正三角形、正四角形又は正多角形
の横断面の駆動軸に対する、カツターナイフの位
置決め用に、互いに平行に向き合う内縁を有する
１つの長穴が形成されている形式のものに関す
る。

［従来の技術］ 米国特許第3491818号明細書によつて知られて
いるこの種のカツターナイフの場合、ナイフをナ
イフヘツドに固定するのにカツターナイフ相互間
に緊張円板を必要とし、これによつてナイフヘツ
ドの軸方向寸法が大きくなつて構造も複雑にな
る。

西独特許第738472号明細書によれば、ナイフ基
部に正方形の横断面の駆動軸を差し込むための長
方形の切欠きを有するカツターナイフが知られて
いる。この切欠きの開放端部の範囲の内縁には歯
が形成されていて、この歯に切欠きの開放端部を
閉鎖する１つの条片の歯が係合する。この公知例
の場合、切欠きの範囲においてナイフ端部が曲が
ることがあるので、条片の外歯による駆動軸の固
定は保証されない。

さらに、西独特許第2027429号明細書によれば、
駆動円板を備えているナイフヘツドの場合、駆動
円板に互いに平行な内縁および歯を有する縦長の
切欠きを形成し、歯にカツターナイフの基部の互
いに平行な外縁に設けた相応の歯を係合させるこ
とが知られている。この場合係合を保つたまま駆
動円板に対して相対的なナイフの調節が可能であ
る。駆動円板およびナイフには駆動軸の支承およ
び位置決めのための長穴が設けられている。

この公知のナイフヘツドによればたしかに軸方
向の構造長は縮小されるが、ナイフ相互間に常に
駆動円板の厚さの半分の間隔が残されたままであ
る。ナイフを互いに軸線方向で直接接触させて位
置決めする必要のあるナイフヘツドを使う場合に
は、この公知例の前述の調節方法を放棄して止め
ねじおよびナツトによる複雑な方法に戻らねばな
らない。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の課題は、はじめに述べた形式のカツタ
ーヘツドにおいて、カツターナイフが互いに直接
重ねて配置されている場合にも、カツターヘツド
の回転時の動的不釣り合いを無くすための、駆動
軸に対して半径方向でのカツターナイフの調節若
しくは位置決め及び調節された位置での固定が保
証されるようにすることにある。

［課題を解決するための手段］ この課題は本発明によれば、カツター用のナイ
フヘツドであつて、その駆動軸の回転軸線に関し
て質量的に平衡に配置された少なくとも２つのカ
ツターナイフを有しており、これらの各カツター
ナイフが、１つの、カツターナイフ基部側の、互
いに平行に向き合う長手方向内縁を有する長穴及
び少なくとも１つの切れ刃区分を有しており、か
つカツターナイフが、正多角形横断面の駆動軸に
相対的に回動不能に嵌合する正多角形のセンター
穴を備えた軸支承板を有しており、該軸支承板が
その互いに平行に延びている長手方向外縁に外歯
列を有し、該外歯列が、上記長穴の、上記長手方
向外縁に対応する、互いに平行に延びている長手
方向内縁に設けられた内歯列に係合しており、か
つ軸支承板の軸方向の厚さが長穴の軸方向の深さ
より大でなく、かつ軸支承板の長手方向外縁が長
穴の長手方向内縁よりも短いことによつて、解決
されている。

［発明の効果］ 本発明のカツターヘツドによれば、カツターナ
イフが、必要な質量バランスの調節のために、半
径方向で歯のピツチずつ調節可能であり、かつ調
節された位置で駆動軸に対して固定可能である。
この場合カツターナイフは互いに直接重ねて配置
することができる。それというのは、軸支承板は
所属のカツターナイフの長穴内に収納されてお
り、該長穴の深さ若しくは該長穴の範囲のカツタ
ーナイフ基部の厚さより大きくない厚みを有して
いるからである。

また、駆動軸上でのカツターナイフの位置固定
は軸支承板により保証されるから、カツターナイ
フの基部範囲を大きく製作し、これによつて、長
穴の長手方向内縁及び軸支承板の長手方向外縁の
内外歯列の噛み合い緊締面を大きくし、これによ
つて駆動軸上でのより安定した確実なカツターナ
イフの固定がえられる。さらに、カツターナイフ
基部の大きな横断面により、該基部から切れ刃区
分へうつる範囲でのカツターナイフの折損の危険
性も減少する。

実施例 次に、図面に示した実施例に従つて本発明を説
明する： カツターナイフヘツドのカツターナイフは全体
として符号１で示されている。第３図に示されて
いる一番上側のカツターナイフＡは切れ刃区分
２，３，４，５を有していて、ナイフ基部６の範
囲に互いに平行な内縁を有する長穴７を有してお
り、該平行な両方の内縁には内歯列１０が形成さ
れている。軸支承板８は駆動軸９の、この場合正
六角形の輪郭に相応した正六角形のセンター穴を
有している。この軸支承板８の互いに平行な外縁
は外歯列１１を有していて、この外歯列１１に長
穴７の内縁の内歯列１０が係合しており、この場
合、ナイフヘツドの回転時の動的不釣り合いをな
くすために、歯のピツチだけ駆動軸９に対して相
対的にカツターナイフ１を半径方向に調節するこ
とができる。第３図に示されているように、軸支
承板８の外縁は長穴７の内縁の長さよりも短くさ
れている。これによつて、長穴７内に軸支承板８
の調節のための空隙が与えられていて、カツター
ナイフ１の再研削並びに不釣り合いを除く位置決
めが可能である。軸支承板８の厚さがナイフ基部
６の範囲におけるカツターナイフ１の厚さよりも
大きくはないので、第１図および第２図に示され
ているように、個々のカツターナイフＡ，Ｂ，Ｃ
を所定の角度位置、例えば120゜で駆動軸９上に互
いに軸方向で接触配置することができる。この場
合軸ヘツド１３には固定ナツト１２が設けられ
る。

第１図は第２図の−線によつて断面したカ
ツターヘツドの平面図であるが、個々のカツター
ナイフＢ，Ｃは第３図について説明したカツター
ナイフＡと全く同一の構造を有している。即ち、
カツターナイフＢ及びＣはそれぞれ、第３図のカ
ツターナイフと同じく、基部側に長穴を有し、該
長穴の互いに向き合つている平行な長手方向内縁
に内歯列を有し、該長穴内に、正六角形の横断面
の駆動軸９にはめ込まれた正六角形のセンター穴
を有する軸支承板が、該軸支承板の互いに平行な
長手方向外縁に設けられた、上記内歯列に対応す
る外歯列を以て、噛み合つている。また軸支承板
の厚さがカツターナイフ基部範囲におけるカツタ
ーナイフの厚さよりも大きくなく、かつまた軸支
承板の外歯列を有する上記長手方向外縁が、上記
長穴の、内歯列を有する長手方向内縁よりも短い
点も、第３図の構成と同一である。カツターヘツ
ドの動的不釣り合いを無くすための、外歯列と内
歯列との噛み合い位置をずらすことによる、カツ
ターナイフの、駆動軸９に対する半径方向調節の
形式も同一である。異なる点は、カツターナイフ
Ｂ，Ｃ若しくは所属の軸支承板が、カツターナイ
フＡに対して、この場合120゜ずつずらして正六角
形の横断面の駆動軸９上にはめ込まれている点で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は３つのカツターナイフを有するナイフ
ヘツドを第２図−線によつて断面して示した
平面図、第２図はナイフヘツドの側面図、第３図
は最前端のナイフの拡大平面図である。 １…カツターナイフ、Ａ，Ｂ，Ｃ…個々のカツ
ターナイフ、２，３，４，５…切れ刃区分、６…
カツターナイフ基部、７…長穴、８…軸支承板、
９…駆動軸、１０…内歯列、１１…外歯列、１２
…固定ナツト、１３…軸ヘツド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ カツター用のナイフヘツドであつて、その駆
   動軸９の回転軸線に関して質量的に平衡に配置さ
   れた少なくとも２つのカツターナイフ１，Ａ，
   Ｂ，Ｃを有しており、これらの各カツターナイフ
   が、１つの、カツターナイフ基部側の、互いに平
   行に向き合う長手方向内縁を有する長穴７及び少
   なくとも１つの切れ刃区分２，３，４，５を有し
   ており、かつカツターナイフが、正多角形横断面
   の駆動軸９に相対的に回動不能に嵌合する正多角
   形のセンター穴を備えた軸支承板８を有してお
   り、該軸支承板８がその互いに平行に延びている
   長手方向外縁に外歯列１１を有し、該外歯列１１
   が、上記長穴７の、上記長手方向外縁に対応す
   る、互いに平行に延びている長手方向内縁に設け
   られた内歯列１０に係合しており、かつ軸支承板
   ８の軸方向の厚さが長穴７の軸方向の深さより大
   でなく、かつ軸支承板８の長手方向外縁が長穴７
   の長手方向内縁よりも短いことを特徴とする、カ
   ツター用のナイフヘツド。