JPH0478390A - 冷房装置用の蒸発圧力調整弁 - Google Patents

冷房装置用の蒸発圧力調整弁

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JPH0478390A
JPH0478390A JP2193228A JP19322890A JPH0478390A JP H0478390 A JPH0478390 A JP H0478390A JP 2193228 A JP2193228 A JP 2193228A JP 19322890 A JP19322890 A JP 19322890A JP H0478390 A JPH0478390 A JP H0478390A
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大平 貫也
Susumu Kawamura
進 川村
Keiichi Igarashi
景一 五十嵐
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えば自動車用空調装置等の冷凍サイクル
に組み込んで、蒸発器のフロストを防止するための冷房
装置用の蒸発圧力調整弁に関するものである。
[従来の技術] 一般に、自動車用空調装置の冷凍サイクルとしては、例
えば2.第5図に示す、ような構成のものが知られてい
る。
この冷凍サイクルは、圧wir!A1、凝縮器2、リキ
ッドタンク3、膨脹弁4及び蒸発器5を含んでれている
。そして、クラッチ6を介して走行用エンジンにより圧
縮Ill・が駆動されると、冷媒が圧縮機1により圧縮
されて送出されると共に、凝縮器2により凝縮され、そ
の後、リキッドタンク3により冷媒の気液分離及び冷媒
中の水分やa埃の分離が行われる。さらに、リキッドタ
ンク3からの冷奴が膨脹弁4により断熱膨脹され、蒸発
器5により冷奴と車室内の空気とが熱交換されて、冷風
が車室内に供給される。
このような自動車用空調装置の冷凍サイクルにおいては
、外部負荷が低下すると、それに伴って蒸発器内圧力(
蒸発圧力)も低下し続け、鮫終的には蒸発器5のフィン
部が氷結(フロスト)して、冷房能力が著しく低下する
おそれがあった。このため、蒸発器5の出口側にバネ式
の弁体を有する圧力調整弁7を接続し、蒸発器5内での
冷奴圧力を一定値以上に保って、フロストを防止するよ
うにしている。つまり、前記弁体はバネにより常に閉鎖
方向へ付勢され、蒸発器内の圧力が所定値以上のときは
、蒸発圧力によりバネに抗して弁体が開放されて冷媒通
過が許容される。又、蒸発器内の圧力が所定値以下のと
きは、バネ力が勝って弁体が閉鉛され、冷奴通過が阻止
される。このようにして、空訪j装置の稼市中は蒸発器
内の圧力が一定に保持される。
[発明が解決しようとする課題] ところが、この冷房装置用の蒸発圧力調整弁を備えた冷
凍サイクルにおいて、空調装置の停止時には、冷凍サイ
クル全体の内部圧力が上がり、弁体が全開状態に保持さ
れる。この状態で空調装置が起動すると、圧縮1mlの
吸入から膨朋弁4の作動開始までの時間遅れにより、蒸
発器5と托縮機1との間の圧力が急激に低下し、これに
伴い圧力調整弁7が蒸発器5内の蒸発圧力を所定値以上
に保つように作動して、その圧力調整弁7が急激に全開
状態になる。そして、この後に膨脹弁4が開弁作動して
、冷奴が蒸発器5に流入するとき、その冷奴の流入によ
り蒸発圧力が急速に上昇して、圧力調整弁7の弁体が急
激に開放方向へ移動される。これに基づき弁体が振動さ
せられ、この発振により圧力調整弁7のバネの固有振動
と一致した周波数をもつ異音が発生ずるという問題点が
あつた。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に
着目してなされたものて゛あって、その目的とするとこ
ろは、簡単な構成にもかかわらず急激な蒸発圧力の変動
に伴う異音の発生を確実に抑制することができる冷房装
置用の蒸発圧力調整弁を提供することにある。
[fi題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明で
は、蒸発器と圧縮機とを連通させるために調整弁ハウジ
ングに設けられた通路には同通路の開閉度を調整するバ
ネ式の弁体を設け、その弁体の外周面又は通路の内周面
の一方にはシールリングを装着し、そのシールリングと
対向する通路内周面または弁体外周面との間の距離を、
それらの間にクリアランスが形成される状態からシール
リングが対向面と係合して変形する状態までの範囲内に
設定し、前記クリアランス量を弁体の振動に対する自由
度を拘束可能な最大値にすると共に、前記変形量を弁体
の円滑摺動を許容可能な最大値に設定したものである。
また、請求項2に記載の発明では、前記クリアランス量
の最大値を16μ、変形量の最大値を100μに設定し
たものである。
[作 用] 上記のように構成された冷房装置用の蒸発圧力調整弁に
おいて、蒸発器側に急激な圧力変動があると、弁体は振
動しようとする。ところが、弁体外周面又は通路内周面
に装着されたシールリングと、それに対向する通路内周
面又は弁体外周面との間のクリアランスが、弁体の振動
に対する自由度を拘束可能な所定値(16μのクリアラ
ンス量)以下に設定されているため5、弁体の振動は確
実に抑制される。
又、前記シールリングの変形量が、弁体の円滑摺動を許
容可能な所定1(100μのシールリング変形量)以下
に設定されているため、弁体の開閉作動時に、過大な摺
動抵抗が作用して弁体の活動に支障を来たすおそれもな
い。
[実施例] 以下、この発明を具体化した冷房装置用の蒸発圧力調整
弁の一実施例を、第1図〜第4図に基づいて詳細に説明
する。
第1図に示すように、圧力調整弁7のハウジング10内
には第5図に示すような冷凍サイクルにおける蒸発器5
と圧縮R1とを連通させるための連通路11が設けられ
ている。シリンダ12はノ\ウジング10の連通路11
内に嵌合され、シールリング13.14により密封保持
されると共に、ストッパ15により抜は止め固定されて
いる。このシリンダ12の内周は連通路11の一部を形
成している。弁体としてのピストン16はシリンダ12
内に摺動可能に嵌挿され、このピストン16の活動に伴
い、そのストローク量に応じてシリンダ12に設けられ
た開口部12aの開閉度が調整される。
蓋体17は前記ハウジング10の端部に取り付けられ、
その内面には上部バネ座18が調節ネジ19により位置
調節可能に支持される0、下部バネ座20はピストン1
6の端面にベローフラム21を介してボルト22により
固定され、この下部バネ座20と上部バネ座18との間
にはコイルバネ23が介装されている。そして、前記”
A I?iネジ19により調節されたコイルバネ23の
所定バネ力により、ピストン16が開口部12aの閉側
に向かつて付勢されている。
第1図〜第3図に示すように、環状消24は前記ピスト
ン16の外周面に形成され、この環状消24内には耐油
性の優れたNBRよりなるOリンクのシールリング25
が、シリンダ12の内周面の摺動面12bに対し所定の
距離をもって対向するように装着されている。そして、
第2図及び第3図に示すように、このシールリング25
と活動面1.2 bとの間の距離は、シールリング25
が摺動面12bから離間してそれらの間にクリアランス
が形成された状態から、シールリング25が活動面12
bに係合して変形する状nまでの範囲内に設定されてい
る。クリアランス量はピストン16の振動に対する自由
度を拘束可能な最大値Lmax以下であり、変形量は、
ピストン16の円滑摺動を許容可能な最大値Lmin以
下である。
すなわち、第2図に示すように、前記シールリング25
と摺動面12bとの間のクリアランスを、それらが接触
したクリアランス量“0”の状態から徐々に大きく設定
しながら、急激な蒸発圧力の変動に伴う異音発生の有熟
を測定したところ、第4図に示すように、クリアランス
fi L m a xが16μを越えたときに、異音が
発生することが分った。
又、第3図に示すように、シールリング25を摺動面1
2bに接触させて、シールリング25を除々に圧縮変形
させながら、ピストン16の摺動抵抗を測定したところ
、第4図に示すように、変形量Lminが100μを越
えたときに、ピストン16の活動抵抗が急上昇すること
が分った。
従って、この測定結果によれば、シールリング25と活
動面12bとの設定距離が、クリアランス量Lmaxの
最大値が16μから、変形量Lm1nの最大値が100
μまでの範囲となるように、ピストン16の直径、摺動
面12bの内径等が決定される。
次に、前記のように構成された冷房装置用の蒸発圧力調
整弁について動作を説明する。
さて、この圧力調整弁7を備えた空調装置の起動時には
、圧a11iの吸入から膨脹弁4の作動開始までの時間
遅れにより、蒸発器5と圧1611との間の圧力が急激
に低下し、これに件って第1図に示ずように、圧力調整
弁7のピストン16が蒸発圧力を所定値以上に保つよう
に、コイルバネ23のバネ力により全開状態に作動され
る。そして、この後に膨脹弁4が開弁作動して、冷媒が
蒸発器5に流入するとき、その冷媒の流入により蒸発圧
力が急激に上昇して、圧力調整弁7のピストン16が振
動されようとする。
ところが、この圧力調整弁7においては、ピストン16
の外周面に装着されたシールリング25と、それに対向
するシリンダ12内側の活動面12bとの罰の距離が、
ピストン16の振動に対する自由度を拘束可能な所定値
Lmax(16μのクリアランス量)以下に設定されて
いるため、ピストン16の振動は確実に抑制される。従
って、ピストン16の振動に伴い、コイルバネ23の固
有振動と一致した周波数の異音が発生するおそれを確実
に防止することができる。
又、この圧力調整弁7においては、シールリング25と
摺動面12bとの間の距離が、ピストン16の円滑活動
を許容可能な所定値Lmin(100μのシールリング
変形量)以下に設定されているため、ピストン16の開
閉作動時に、過大な摺動抵抗が作用することはない、従
って、ピストン16の摺動に支障を来たすおそれもなく
、蒸発圧力の調整を確実に行うことができる。
従って、ピストン16とシリンダ12との間に、クリア
ランス量16μと変形量100μとの合計である116
μの公差を設定すれば、異音が発生されることなく、確
実に作動する調整弁にすることができる。しかも、異音
をなくずための構成としては、シールリング25がある
だけなので5、その構成はきわめて簡単である。
なお、この発明は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えば、シールリング25をピストン16の外
周面に代えてシリンダ12の内周面に設けたり、シリン
ダ12を省略して、ピストン16がハウジング10の内
周面を活動するように構成したり等、この発明の趣旨か
ら逸脱しない範囲で、各部の構成を任意に変更して具体
化することも可能である。
[発明の効果] この発明は、以上説明したように構成されているため、
きわめて簡単な構成をもって、冷房装置の起動時等にお
いて蒸発圧力が急激に変動しても、蒸発圧力調整弁に異
音が発生するおそれを確実に抑制することができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した冷房装置用の蒸発圧力調
整弁の一実施例を示す断面図、第2図及び第3図はその
圧力調整弁における弁体の外周面のシールリングと弁体
活動面との関係を説明するための部分拡大断面図、第4
図はクリアランスと弁体の摺動抵抗との関係を示すグラ
フ、第5図は自動車用空調装置の冷凍サイクルを示す概
略図である。 1・・・圧縮機、2・・・凝縮器、4・・・111j脹
弁、5・・・蒸発器、7・・・圧力rFJl!弁、10
・・・ハウジング、11・・・連通路、12・・・シリ
ンダ、12b・・・摺動面、16・・・弁体としてのピ
ストン、25・・・シールリング、Lmax・・・クリ
アランス量、Lmin・・・シールリング変形量。 特許出願人     日本電装 株式会社アスモ 株式
会社 代理人     弁理士  恩1)博宜(ほか 1名) 第5図 、!廁器 J イン蒸発器から

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.圧縮器、凝縮器、膨脹弁及び蒸発器を有する冷凍サ
    イクル中で、蒸発器と圧縮器との間に設けられ、蒸発器
    内の冷媒の蒸発圧力を一定値以上に保って、蒸発器のフ
    ロストを防止するようにした冷房装置用の蒸発圧力調整
    弁において、 前記蒸発器と圧縮機とを連通させるために調整弁ハウジ
    ングに設けられた通路には同通路の開閉度を調整するバ
    ネ式の弁体を設け、その弁体の外周面又は前記通路の内
    周面の一方にはシールリングを装着し、そのシールリン
    グと対向する通路内周面または弁体外周面との間の距離
    を、それらの間にクリアランスが形成される状態から、
    シールリングが対向面と係合して変形する状態までの範
    囲内に設定し、前記クリアランス量を弁体の振動に対す
    る自由度を拘束可能な最大値にすると共に、前記変形量
    を弁体の円滑摺動を許容可能な最大値に設定したことを
    特徴とする冷房装置用の蒸発圧力調整弁。
  2. 2.前記クリアランス量の最大値を16μ、変形量の最
    大値を100μに設定したことを特徴とする請求項1に
    記載の冷房装置用の蒸発圧力調整弁。
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