JPH0477620B2 - - Google Patents

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JPH0477620B2
JPH0477620B2 JP62173673A JP17367387A JPH0477620B2 JP H0477620 B2 JPH0477620 B2 JP H0477620B2 JP 62173673 A JP62173673 A JP 62173673A JP 17367387 A JP17367387 A JP 17367387A JP H0477620 B2 JPH0477620 B2 JP H0477620B2
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striker
carbide
rotating rotor
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impact
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Hiroyuki Murata
Masahiro Chiji
Takeshi Tanaka
Harunaga Kiuchi
Nagaharu Hino
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Priority to DK116888A priority patent/DK116888A/da
Priority to US07/164,181 priority patent/US4871119A/en
Priority to DE3807176A priority patent/DE3807176A1/de
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Publication of JPH0477620B2 publication Critical patent/JPH0477620B2/ja
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、岩石、鉄石等を衝撃破砕する衝撃式
破砕機用打撃子に係り、特に打撃部の摩耗の減少
を図ると共に、摩耗した打撃子を容易に交換する
ことのできる衝撃式破砕機用打撃子に関する。
〔従来技術〕
従来の衝撃式破砕機は第15図に示す概略断面
図のように構成されている。
例えば、衝撃式破砕機1の側部上方に設置され
た原料供給口2より破砕室3内に投入された原石
は、主軸4のまわりに回転する回転ロータ5の外
周に固設された打撃子6によつて衝撃破砕され
る。
この回転ロータ5に当つて跳ね飛ばされた原石
は、破砕室3の上部に設けられた第1反発板7に
取り付けられたライナ7aに衝突して破砕され、
跳ね返つてくる原石は、更に回転してくる次の打
撃子6によつて打撃破砕される。そして、跳ね飛
ばされた原石は、破砕室3の上部に設けられた第
2反発板8に取り付けらたライナ8aによつてよ
り一層細かく破砕される。
このような従来の衝撃式破砕機の場合、一体物
として形成される打撃子6には、一般に高クロム
鋳鉄、または高マンガン鋳鋼やクロムモリブテン
鋳鋼のような硬質の金属材料が用いられている。
しかしながら、このような打撃子6では、破砕
対象となる供給原石側にも同じく硬質の鋳物等が
含まれていることによつて、硬い供給原石との間
で衝撃が繰り返されると、第16図のように順次
摩耗してゆくこととなる。
即ち、第16図イに示すように、初期形状が実
線で示すような形状であつた打撃子6の先端部6
aは、第16図ロに複数本の破線で示すように次
第に摩滅し、丸みを帯びた形状に変形してしま
う。
従来の衝撃式破砕機では、この状態で打撃子を
廃棄するのは不経済であるとの見地から、第16
図ハに示すように打撃子6を表裏反転させて、第
16図ニに破線で示すように摩耗が進行するまで
使用が継続する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、従来の衝撃式破砕機では、その打
撃子の耐摩耗性が十分ではなかつたので、打撃子
が摩耗し先端部が丸みを帯びてくると、被破砕物
が正面衝突しにくくなり、破砕能力が低下するの
と、交換のためのコスト上昇が大きくなるという
欠点があつた。また上記のような表裏反転を含め
た交換頻度は、例えば骨材用岩石の破砕において
1.5〜3ケ月に1回で、100Kg前後の打撃子を取り
換える作業は極めて過酷であつた。
また打撃子の摩耗を軽減させるために、打撃子
先端部に硬質のセラミツクスや超硬合金等の耐摩
耗片を取り付けることも考えられるが、かかる耐
摩片を単に取り付けるのみでは、これらの耐摩耗
片が破損したとき、打撃子全体を取り替えなけれ
ばならない問題点や、超硬材料が高価であるため
経済的に引き合わない等の問題点もあり、通常の
重負荷の衝撃式破砕機には実用化されていない。
従つて本発明が目的とするところは、耐摩耗性
が高く、且つ摩耗した場合の交換の容易な打撃子
を有する衝撃式破砕機用打撃子を提供することで
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明が採用する主
たる手段は、その第1の要旨とするところが、ケ
ーシングの内側に設けられた主軸のまわりに回転
する回転ロータと、上記回転ロータの外周部に固
設された複数の打撃子と、上記回転ロータの周囲
に適当距離隔てて設けられた反発板とを具備し、
回転する打撃子先端に跳ね飛ばされた原料をこの
打撃子先端と上記反発板とに衝突させて破砕する
衝撃式破砕機用打撃子において、上記打撃子先端
に、複数に分割された接合台を回転ロータの主軸
の方向に各別に着脱可能に並設し、各接合台に超
硬材料片を熱溶融により接合した点にかかる衝撃
式破砕機用打撃子である。
またその第2の要旨とするところは、ケーシン
グの内側に設けられた主軸のまわりに回転する回
転ロータと、上記回転ロータの外周部に固設され
た複数の打撃子と、上記回転ロータの周囲に適当
距離隔てて設けられた反発板とを具備し、回転す
る打撃子先端に跳ね飛ばされた原料をこの打撃子
と上記反発板とに衝突させて破砕する衝撃式破砕
機用打撃子において、上記打撃子先端に、複数に
分割された接合台を回転ロータの主軸の方向に各
別に着脱可能に並設し、各接合台に超硬材料片を
熱溶融により接合し、更に上記接合台及び/又は
超硬材料片を回転ロータの半径方向にも複数に分
割した点にかかる衝撃式破砕機用打撃子である。
〔作用〕
最も衝撃の大きい打撃子先端部を超硬材料によ
り構成できるので、打撃子交換時期がきてもほと
んど打撃子の断面形状が変わらず、また第15図
の9に示す、ハンマ外周とシエート先端の隙間が
代わらないので、そこから原料がこぼれ落ちるこ
とも少なく常に一定の破砕能力が保持でき、反発
板すきまの調整(従来7〜10日に一回程度必要)
が不要であり、もつぱら破砕を打撃子で行うので
破砕機への負荷(ライナの摩耗)が大幅に軽減さ
れる。
そして、打撃子先端の超硬材料片及びこれを打
撃子に取り付ける接合台が回転ロータの半径方
向、及び/又は主軸の方向に複数に分割されてい
るので、摩耗した超硬材料片を交換したり、取り
付けの向きを変えたりすることにより、高価な超
硬材料を無駄に捨てるような不経済なことがなく
なつた。超硬材料に交換したり向きを変える場合
には、回転ロータに着脱自在に取り付けられた接
合台ごと打撃子を取り外すことになる。従つて、
従来の大型一体の打撃子と異なり、簡単に交換す
ることができる。これにより、従来の打撃子にみ
られた幅方向の偏摩耗についても打撃子の位置を
変更すれば無駄なく使用できることも判つた。
〔実施例〕
続いて添付した図面を参照して本発明を具体化
した実施例に付き説明し、本発明の理解に供す
る。ここに第1図は本発明の一実施例に係る打撃
子に関するもので、同図aはその側断面図、同図
bはその正面図(右半分のみ)、第2図a,bは
それぞれ同打撃子の変形例を示す第1図a相当図
である。
尚、以下の実施例は本発明を具体化した一例に
すぎず、本発明の技術的範囲を限定する性格のも
のではない。
第1図a及びbにおいて、打撃子10は打撃子
本体11と、この打撃子本体11の段部12に形
成されたインロー部13,13……に装着された
複数の接合台14,14,…と、各接合台14,
14,…にそれぞれ鑞付けにより固着された超硬
チツプ15,15,…とにより構成されており、
各接合台14,14,…はボルト17,17,…
によつて打撃子本体11に着脱自在に固着されて
いる。
上記超硬チツプ15の接合台14への接合は、
サンドイツチ鑞(銅板を2枚の銀鑞で挟んだクラ
ツド材)を用いて鑞付けを行つてある。接合の方
法は、これ以外に例えばHIPによる加圧熱溶融や
電子ビーム溶接、レーザー溶接等の熱溶融により
行つてもよい。
上記超硬チツプ15は超硬材料片の一例であ
り、上記インロー部13,13,…は衝撃による
接合台14,14,…の緩みを防止すると共に、
遠心力による大きい負荷ボルト17にかからない
ようにするためのものである。上記インロー部の
例は例えば第14図に示すようなものが掲げられ
る。
上記、超硬チツプ15,15,…及びこれを取
り付けた接合台14,14,…は回転ロータ5の
半径方向及びその主軸4の方向にそれぞれ複数に
分割されている。第1図、第2図の例では1個の
接合台に1個の超硬チツプが対応している。
また、超硬チツプ15,15,…は回転ロータ
5の外周部側の超硬チツプ15bの厚さが、内周
部側の超硬チツプ15aの厚さより厚く形成され
ている。
超硬チツプ15b,15b、…はその先端部が図
に破線Xで示したように摩耗する傾向がある。従
つて接合台14ごと上下反転して使用することに
より、新たな先端部が図に破線Yで示す位置まで
摩耗するまで使用を継続することができる。
上記のように超硬チツプ15a,15bを上下又
は左右反転して使用しうるようにするためには、
超硬チツプ15の形状は、左右、上下同一形状と
することが望ましく、例えば図示の如く正面規で
正四角形とすることができるほか、円形とするこ
とも可能であり、岩石破砕時の角縁部への応力集
中を防止するため、4R程度の面取りを施すこと
が望ましい。これは接合面角部の残留歪除去にも
効果を発揮する。
超硬チツプ15の材質としては、いわゆる超硬
合金の全てを含むものである。このような超硬合
金は、例えばタングステンカーバイドWCが母体
となつて、これにチタンカーバイドTiC、タンタ
ルカーバイドTaC、ニオビブムカーバイドNbC、
バナジウムカーバイドVC、モリブデンカーバイ
ドMo2C、窒化チタニウムTiNなどが適量に混合
されたものが含まれ、結合剤としては、コバルト
Cpがもつとも多く使用されている。
超硬チツプ15の材質として、例えばK20(JIS
B 4104)を選択することにより寿命比/コスト
比>1を達成することができた。
この実施例に示した打撃子10の場合、摩耗寿
命は従来の27Cr鋳鉄製打撃子の6倍以上を得た。
超硬チツプ15は、脆性材料である限り、絶対破
損しないという保証はないので、あらかじめ岩石
強度、超硬チツプ強度のワイブル分布を考慮した
破損確率計算により、処理量に対応する破損数を
予想しておき、負荷試験などのプルーフテストに
より、破損するであろう超硬チツプを前もつて取
り除くようにした。
その結果、使用中にチツプが不定期に破損する
ような不都合が回避され、更に、取り除いた超硬
チツプの数も数ケと極めて少数であることも判つ
た。
一方産物の粒度分布は超硬チツプ初期形状時、
超硬チツプ摩耗時共に一定しており、破砕能力の
低下もないことが判つた。
第2図に示した変形例は、摩耗形状に沿わせる
ように超硬チツプ15b′に厚さ分布をつけたもの
であり、第1図に示した実施例に比べ超硬チツプ
の使用量を減らして、摩耗寿命を延ばすことや片
面の使用だけで済ませることができ、より経済的
となる。第2図aに示した打撃子10′は上段チ
ツプ15b′が摩耗し取り換えられても、下段チツ
プ15bを反転し、再度用することもできる。
同図bは、更に摩耗形状に沿わせるよう上段チ
ツプ15b″の背面傾斜を大きくしたものである
が、この場合、摩耗が進むと摩耗面と、背部の接
合台との接合面との間で第1図や第2図aの実施
例に比べ、より鋭角の断面を形成しやすく、その
部分から欠けを招く恐れがあるので、頂面側に段
を設ける配慮をしたものである。
また、第2図において、aに示すように上段の
ボルトの位置を回転ロータ中心方向へ偏位させた
り、bのように角度をつけてボルトを挿入してい
るのは、打撃子本体11′や11″を数回繰返し使
用すると、打撃子本体11′,11″頂面部の摩耗
が破線で示すように進み、ボルト17の頭部に達
すると、ボルト17にゆるみが生じる恐れがある
ためで、原料の種類等の必要に応じてこのような
構造を適用することが望ましい。
上記のような回転ロータ5の半径方向に2段
(複数)に分割された超硬チツプを有する打撃子
では、この超硬チツプ及びこれを取り付ける接合
台を上下同じ形状にすることにより回転ロータ5
の外周(上段)側の超硬チツプが先に摩耗して使
用に耐えなくなつた場合、内(下段)側の超硬チ
ツプとを取り替えることにより、寿命の延長を図
ることが可能となる。即ち、内側の超硬チツプは
スペアの役目をなす。
このような構造は、第1図aにおける超硬チツ
プ15aと15bとを同じ厚さに、又上段及び下段
の接合台14,14を同じ厚さにすることにより
達成することが可能であるが、更に第3図乃至第
5図に示したように上段と下段の接合台を一体化
し、これに半径方向上下に分割された対称形状の
超硬チツプを鑞付けすることによつても得られ
る。
例えば第3図a及びbに示したのは、回転ロー
タ5の半径方向に、幅広の、正面規で長方形の接
合台20aに半径方向上下に分割された同一形状
の超硬チツプ21a,21aを鑞付けしたもので、
接合台20aを打撃子本体22aに固定するボルト
23aを取り外すことにより接合台20aを上下
反転させて寿命の長期化を図り得るものである。
尚、この場合、回転ロータ5の半径方向に細長
い接合台20aの中央部で、ボルト23aを螺着し
ているので、結果的に新品状態の打撃子本体22
の頂部24aからボルト23aの中心までの距離
が大きく取れ、打撃子本体22aの頂部24aが破
線25aで示すように摩耗してきた時点でも、ボ
ルト23aの頭部までは摩耗が及ばないので、ボ
ルト23aの緩みを防止することができる。
第4図a及びbは、共に上下対称な超硬チツプ
21b,21cの対称中心側を薄くして破線26b
又は26cで示す摩耗形状に合わせて超硬チツプ
21b又は21cを無駄なく摩耗させるようにした
ものである。
また、第4図cに示した打撃子では、超硬チツ
プ21dのように、更に細かく3段に分割し、各
超硬チツプ21d,21d間の隙間27dに破線2
dで示すデツドストツクを形成させるようにし
たもので、これにより接合台20dの母材の摩耗
量を減少させたものである。
第4図に示した例では、接合台20b,20c
20dのいずれもが回転ロータ5の半径方向に細
長い形状をなしているので、第3図に示した例と
同様、ボルト23b,23c,23dの頭部の摩耗
を防止できる。
第5図a,bに示した例ではボルト23eが超
硬チツプ21の側から挿入されている。そのた
め、接合台20eの衝撃面側に上記ボルト23e
頭部を挿入するボルト挿入孔29eが形成されて
いる。使用によつて上記ボルト挿入孔29eには、
デツドストツク30eが形成され、ボルト23e
頭部の摩耗が防止される。
次に第6図及び第7図を参照して超硬チツプを
正面視で千鳥状に配列した実施例に付き説明す
る。第6図の例では下段の超硬チツプ21f,2
fの左右方向の幅が上段の超硬チツプ21g,2
gより狭く、且つ上記上段の超硬チツプ21g
び下段の超硬チツプ21fが相互に千鳥状に配列
されている。
その結果、同図cに示す如く下段の超硬チツプ
21f,21fの間の隙間27f,27fにデツドス
トツク30fが形成される。これにより第1図a
の示したような形式のものと比べ、高価な超硬チ
ツプの使用量を15%程度減らすことができた。
また、この場合、上段の超硬チツプ21gとし
て厚さ15mmの超硬合金K20を使用した結果、従来
の高クロム鋳鉄を用いた打撃子のほぼ10倍の摩耗
寿命を得ることができた。
また、第7図に示す実施例は第6図に示した実
施例の更に変形例であり、上段側のチツプ21h
の回転ロータ5の半径方向の寸法を短くし、下段
側のチツプ21iとの間隔を広げると共に、上記
下段側のチツプ21iの回転ロータ半径方向の寸
法を小さくしたものである。この例では、同図c
に示すように超硬チツプに覆われていない部分に
それぞれデツドストツク30b及び30iが形成さ
れ、その部分の摩耗が防止され、第6図に示した
実施例における打撃子よりも超硬材料の使用量を
削滅し、且つこれと同等の寿命を達成することが
できた。
また、この場合、前記第1図aに示した打撃子
10の超硬チツプと比べて、約30%超硬材料の使
用量を減らすことができた。
上記いずれ実施例においても、上下の超硬チツ
プの間に形成される隙間の回転ロータ半径方向の
寸法は、回転ロータ半径方向の各超硬チツプの寸
法より狭く形成されている。第8図に示したのは
接合材20jの先端部に横長の超硬チツプ21j
上下3段に鑞付けしてなるもので、各超硬チツプ
21j,21j間の隙間27j,27jに一点鎖線2
jで示されるようなデツドストツクが形成され
るようにしたものである。この場合、上段及び中
段の2段の超硬チツプ21j,21jが原料との衝
突による摩耗を受け持ち、最下段の超硬チツプ2
jは接合台20jのボルト23jの先端が螺着され
た部分を保護する働きをしている。
即ち、上記最下段の超硬チツプ21jが存在す
ることにより、接合台20jは最終的に一点鎖線
31jで示す位置まで摩耗するが、この摩擦はボ
ルト23jのネジ孔にまでには到達しない。
また、第9図に示した例では、2段の超硬チツ
プ21kを傾け、接合台20kとの接合面に傾斜を
与えたもので、摩耗が進んで上記接合面に達して
も超硬チツプ21kの先端部が欠けにくいように、
接合面と摩耗形状26kとのなす角度θが大きく
なるようにしたものである。
以上の実施例はすべて超硬チツプを回転ロータ
の支軸方向に複数に分割すると共に、半径方向に
も複数に分割し、これら超硬チツプを鑞付けする
接合台を上記回転ロータの支軸方向に複数に分割
すると共に、半径方向には一体若しくは複数に分
割したものについて説明したが、実際の摩耗状態
を観察すると、これらの超硬チツプの内、回転ロ
ータ半径方向最外周側の超硬チツプのみが激しく
摩耗に曝され、それ以外の超硬チツプはほとんど
摩耗しないことがわかる。
従つて、上記のような超硬チツプ及びこれを取
り付ける接合台は破砕機能だけに着目するなら
ば、回転ロータ半径方向に複数に分割する必要は
なく、第10図乃至第13図に示すように、回転
ロータ支軸方向に複数に分割された超硬チツプ及
びこれを鑞付けする接合台を横一列に並べて、打
撃子本体の先端に取り付けるようにしても良い。
第10図に示したのはこのような横一列に超硬
チツプ21lを並べたのもで、超硬チツプ21l
びその接合台20lの正面形状は、左右上下の片
が同一形状をなしている。この実施例では上記超
硬チツプ21l及び接合台20lの正面形状が正方
形に形成されている。従つて、接合台20lを90°
ずつ回転させることにより新しい角部を打撃部に
供することができ、従来の高クロム鋳鉄製の打撃
子と比べてその10倍の寿命が得られた。
既に述べたように接合台及び打撃子本体の摩耗
状況は、例えば、第4図a,b,cに破線25b
25c,25dで示すように摩耗するが、この摩耗
面25b,25c,25dと頂部24b,24c,24
とのなす角度は、概略15°(一定)であることが
確認された。
第11図に示した例は、このような摩耗状況の
実際に促したもので、接合台20n,20o,20
及び打撃子本体22n,22o,22pの頂部24
,24o,24pを各超硬チツプ21n,21o
21pの頂部の回転軌跡32n,32o,32pから
測つて回転ロータ中心方向へ15°傾けたものであ
る。このような形状にすることにより接合台20
,20n,20pや打撃子本体22n,22n,2
pの母材が減らないので、取付用のボルト23
,23o,23pの頭部の摩耗を心配する必要が
ない。合わせて、超硬チツプと接合台との接合面
近傍の母材に摩耗によるくびれが生じないので、
超硬チツプが摩耗して接合部端部にシヤープエツ
ジが生じても、超硬チツプの欠けが起き難く、更
にチツプの使用量を減らすことができる。
更に、第12図a及びbに示した例では、超硬
チツプ21qの正面形状を上辺が下辺よりも長い
(各辺共に主軸4の方向に係る寸法)台形形状と
なし、い各超硬チツプ21q,21q間に三角形の
隙間を作り、ここにデツドストツク39を形成さ
せることにより、第10図に示した実施例よりも
超硬チツプの使用量を少なくすることに成功し
た。この場合、第1図aに示した実施例と比べて
超硬チツプは50%以上節約され、非常に経済的と
なる。
また、上記デツドストツク30qがボルト32q
を螺着した母材を保護するので、母材の摩耗も防
止される。
上記のように第4図c、第5図b、第6図c、
第7図c、第8図b、第11図a,b,c、第1
2図bに示した例では、超硬チツプ及び接合体の
回転ロータ中心側の側面と、打撃子や接合台の破
砕面側の表面とで形成される角部に、デツドスト
ツクが形成され、その部分の耐久性が向上するこ
になるが、第13図に示した例においては、第1
0図に示した例と比べて打撃子本体22rの衝突
側表面が接合台20rの接合面まで陥没し、この
部分にデツドストツク30rを形成するように予
め計画されている。これにより、打撃子本体22
の母材の摩耗を最小限に食い止めることができ
る。
尚、上記いずれの実施例においても、超硬チツ
プは接合台に鑞付け等の熱溶融により固着される
一方、接合台はインロー部を介して打撃子本体に
着脱自在に取り付けられるもので、欠けが生じた
り摩耗のひどくなつた超硬チツプは、主軸の方向
に複数に分割された接合台毎交換されるので、従
来のように打撃子の交換に重労働を強いられるこ
とがなくなつた。
〔発明の効果〕
本発明は以上述べたように、ケーシングの内側
に設けられた主軸のまわりに回転する回転ロータ
と、上記回転ロータの外周部に固設された複数の
打撃子と、上記回転ロータの周囲に適当距離隔て
て設けられた反発板とを具備し、回転する打撃子
先端に跳ね飛ばされた原料をこの打撃子先端と上
記反発板とに衝突させて破砕する衝撃式破砕合機
用打撃子において、上記打撃子先端に、複数に分
割された接合台を回転ロータの主軸の方向に各別
に着脱可能に並設し、各接合台に超硬材料片を鑞
付け等の熱溶融で接合したことを特徴とする衝撃
式破砕機用打撃子であるから、従来の高クロム鋳
鉄等よりなる打撃子と比べて、耐摩耗性の飛躍的
に優れた超硬材料片のみが衝撃に曝されるので、
その摩耗による交換周期が大幅に長期化される。
そして、打撃子先端の超硬材料片及びこれを打撃
子に取り付ける接合台が回転ロータの半径方向及
び/又は主軸の方向に複数に分割されているの
で、摩耗した超硬材料片を接合台と共に交換した
り、取り付けの向きを変えたりするだけで高価な
超硬材料を無駄に捨てるような不都合なことがな
く、このような作業を従来の来えば100Kgを越す
打撃子を取り換えるのでなく、接合台を含めて2
〜3Kg程度の超硬材料を取り外すという簡単な軽
作業によることができ、重労働から作業者を開放
するすることに成功したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る打撃子に関す
るもので、同図aはその側断面図、同図bはその
正面図(右半分のみ)、第2図a,bはそれぞれ
同打撃子の変形例を示す第1図a相当図、第3図
は他の実施例に係る打撃子を示すもので、同図a
はその正面図(右半分のみ)、同図bはその側断
面図、第4図は第3図に示した打撃子の変形例を
示すもので、同図a,b,cはそれぞれ第3図b
に相当する図である。第5図は更に他の実施例に
係る打撃子を示すもので、同図aはその正面図
(右半分のみ)、同図bは同側断面図、第6図は更
に他の実施例に係る打撃子を示すもので、同図a
はその正面図(右半分のみ)、同図bは同図aに
おけるA−A矢視断面図、同図cは同図aにおけ
るB−B矢視断面図、第7図は更に他の実施例に
係る打撃子を示すもので、同図aはその正面図
(右半分のみを示す)、同図bは第7図aにおける
A−A矢視断面図、同図cは同図aにおけるB−
B矢視断面図、第8図は更に他の実施例に係る打
撃子を示すもので、同図aはその部分的正面図、
同図bはその側断面図、第9図は第8図に示した
打撃子の変形例を示す第8図b相当図、第10図
a及びbは更に他の打撃子を示すもので、同図a
及びbは第3図a及びbに相当する図、第11図
は第10図に示した打撃子の変形例を示すもで同
図a,b,cはそれぞれ第4図a,b,cに相当
する図、第12図は更に他の打撃子を示すもの
で、同図a及びbは第10図a及びbに相当する
図、第13図a,bは第12図に示した打撃子の
変形例を示すもので、それぞれ第12図bに相当
する図、第14図a,b,cは接合台取付用のイ
ンロー形状を示す斜視図である。また第15図は
従来の衝撃式破砕機の一例を示す側断面図、第1
6図は従来の打撃子の摩耗の進行状態を示す説明
図である。 〔符号の説明〕、22……打撃子本体、23…
…ボルト、24……頂部、26……摩耗形状、1
1,11′,11″……打撃子本体、13……イン
ロー部、20,14,14′,14″……接合台、
21,15,15a,15b,15a′,15a″,1
b′,15b″……超硬チツプ(超硬材料片)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ケーシングの内側に設けられた主軸のまわり
    に回転する回転ロータと、上記回転ロータの外周
    部に固設された複数の打撃子と、上記回転ロータ
    の周囲に適当距離隔てて設けられた反発板とを具
    備し、 回転する打撃子先端に跳ね飛ばされた原料をこ
    の打撃子先端と上記反発板とに衝突させて破砕す
    る衝撃式破砕機用打撃子において、 上記打撃子先端に、複数に分割された接合台を
    回転ロータの主軸の方向に各別に着脱可能に並設
    し、各接合台に超硬材料片を熱溶融により接合し
    たことを特徴とする衝撃式破砕機用打撃子。 2 上記接合台が、等該接合台及び打撃子に対応
    して形成されたインロー部を介して打撃子に固着
    されてなる特許請求の範囲第1項に記載した衝撃
    式破砕機用打撃子。 3 超硬材料片の上下左右四辺の正面形状が概略
    同一である特許請求の範囲第1項又は第2項に記
    載した衝撃式破砕用打撃子。 4 超硬材料片の正面形状が、回転ロータの主軸
    の方向に係る外周側の辺を中心側より大とした台
    形である特許請求の範囲第1項又は第2項に記載
    した衝撃式破砕用打撃子。 5 超硬材料片及び接合台の回転ロータ中心側の
    側面と、打撃子又は接合台の破砕面側の表面とで
    形成される角部をデツドストツク形成可能の形状
    とした特許請求の範囲第1項又は第2項に記載し
    た衝撃式破砕機用打撃子。 6 ケーシングの内側に設けられた主軸のまわり
    に回転する回転ロータと、上記回転ロータの外周
    部に固設された複数の打撃子と、上記回転ロータ
    の周囲に適当距離隔てて設けられた反発板とを具
    備し、 回転する打撃子先端に跳ね飛ばされた原料をこ
    の打撃子と上記反発板とに衝突させて破砕する衝
    撃式破砕機用打撃子において、 上記打撃子先端に、複数の分割された接合台を
    回転ロータの主軸の方向に各別に着脱可能に並設
    し、各接合台に超硬材料片を熱溶融により接合
    し、更に上記接合台及び/又は超硬材料片を回転
    ロータの半径方向にも複数に分割したことを特徴
    とする衝撃式破砕機用打撃子。 7 上記接合台が、等該接合台及び打撃子に対応
    して形成されたインロー部を介して打撃子に固着
    されてなる特許請求の範囲第6項に記載した衝撃
    式破砕機用打撃子。 8 上記回転ロータの半径方向に分割された超硬
    材料片が相互に対称である特許請求の範囲第6項
    又は第7項に記載した衝撃式破砕機用打撃子。 9 上記超硬材料片が正面から見て千鳥状に配列
    されている特許請求の範囲第6項又は第7項に記
    載した衝撃式破砕機用打撃子。 10 上記回転ロータの半径方向に分割された超
    硬材料片の半径方向の間隔を、超硬材料片の回転
    ロータ半径方向の寸法より小さくした特許請求の
    範囲第6項又は第7項に記載した衝撃式破砕用打
    撃子。
JP17367387A 1987-03-06 1987-07-10 Impact element for impact type crusher Granted JPS647960A (en)

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US07/164,181 US4871119A (en) 1987-03-06 1988-03-04 Impact crushing machine
DE3807176A DE3807176A1 (de) 1987-03-06 1988-03-04 Prallbrecher
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JPH0331408U (ja) * 1989-08-08 1991-03-27

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