JPH0477535A - ゴム組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は水溶性有機溶剤を含有する水溶性液体と互いに
接触せしめて使用するゴム組成物に関する。

（従来の技術） 従来液体を取り扱う容器、装置類において液の漏出防止
等の目的で一般にゴム組成物が使用されている。

ゴム組成物として機械的特性・化学的特性・電気的特性
等から様々なゴム材や添加剤類、加工方法が提案されて
いる。

特に主成分であるゴム材は耐溶剤性を考慮して様々な優
れた合成ゴムが天然ゴムに代わり幅広く使用されている
。

インクジェットプリンターにおいても、カートリッジや
プリンター内部の水性インキと接触する部分に使用する
ゴム組成物として種々の合成ゴムが使用されている。

（本発明が解決しようとする課題） しかしながら、これら従来技術のゴム組成物は、水溶性
有機溶剤含有水溶性液体と接触せしめて使用した場合、
水溶液組成によってゴム組成物中の特定の添加剤または
その変性物が水溶液中に漏出してくるという欠点を有し
ており、具体的には、ゴム組成物中に加硫促進助剤とし
て使用しているステアリン酸で代表される脂肪酸あるい
はステアリン酸亜鉛で代表される脂肪酸塩が単体で、ま
たは無機加硫剤として添加されている酸化亜鉛で代表さ
れる重金属化合物とステアリン酸で代表される脂肪酸と
の反応生成物であるステアリン酸亜鉛等の有機酸重金属
塩が、該水溶液に分散もしくは溶解の形で漏出してくる
と云う問題点を有していた。

また、特にインクジェットプリンター用途においては市
販のゴム組成物を使用すると前述の理由から水性インキ
の噴射が著しく不安定になるという問題を有していた。

本発明の目的は、水溶性有機溶剤含有水溶性液体と接触
せしめて使用するゴム組成物において、従来のゴム組成
物の欠点を克服し、水溶性有機溶剤含有水溶性液体中に
ゴム組成物中の特定の添加剤またはその変性物か漏出す
ることのない新規なゴム組成物を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明者らは鋭意検討を行った結果、本発明を完成する
に至った。

即ち、本発明は水溶性有機溶剤を含有する水溶性液体と
接触させて使用するゴム組成物に於いて、ゴム組成物中
の脂肪酸及び／又は脂肪酸塩を０゜１重量％以下に調整
したことを特徴とするゴム組成物に関する。

本発明のゴム組成物は前述の知見からゴム組成物中から
脂肪酸及び／又は脂肪酸塩の含有量を０゜１重量％以下
、さらには完全に除くことが好ましい。なお本発明者ら
は脂肪酸を添加しな（でも加硫条件の変更でゴムの成型
には大きな影響がない事を確認した。

ベースとなるゴム材としては従来知られている合成ゴム
が使用可能であり、具体的にはインプレンゴム、ブタジ
ェンゴム、ニトリルゴム、アクリロニトリルブタジェン
ゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジェンゴム、エ
チレンプロピレンゴム、ブチルゴム等が挙げられる。

ゴムの加硫剤としては硫黄・酸化亜鉛等の無機加硫剤、
ジスルフィド・オキシムベンゾキノン・ポリアミン・過
酸化物等の有機加硫剤がある。

促進活性剤としては加硫剤でもある酸化亜鉛等の金属酸
化物、金属水酸化物等の無機活性剤、アミン類等の有機
促進活性剤があるが、本発明の核心であるステアリン酸
等の脂肪酸あるいはそれらの塩の含有率は０．　１重量
％以下で使用可能であり、更に好ましくは全く添加しな
くてもよい。

軟化剤としては芳香族系、パラフィン、オレフィン、ナ
フテン、プロセスオイル、エクステングー油、アスファ
ルト系、石油樹脂　その他合成樹脂等が・ある。

その他力−ボンブラック等の補強剤、加硫遅延剤、老化
防止剤、充填剤等が必要に応じて使用可能である。

加硫条件は従来の方法が適用可能であり、場合により二
次加硫等も可能である。また必要に応じて離型剤も使用
しても良い。

水溶性有機溶剤はエタノール等の脂肪族アルコール、ア
セトン等の脂肪族ケトン、グリセリン、ジエチレングリ
コールやポリエチレングリコール等のポリエチレンポリ
オール類またはそれらのエーテル誘導体、Ｎ−メチル−
２−ピロリドン等のピロリドン化合物、叉はアミノアル
コール、アミド化合物、低級脂肪酸エステル、グリコー
ルエーテル等水に可溶なものであればすべて対象である
が、特にグリセリン及び／又はエチレンオキシドの付加
物であるポリオールポリエーテルやジエチレングリコー
ルのモノまたはシアルキリエーテルのようなポリエチレ
ンポリエーテルの場合−層の効果がある。これらの水溶
性有機溶剤は水溶性液体に対して１〜８０重量％の範囲
で使用可能である。水溶性有機溶剤の水溶性液体に対す
る含有率が１重量％に満たない場合は、水溶性有機溶剤
含有水溶性液体自体がその特性を維持することが困難に
なって本発明の影響を受けにくくなる傾向にあり、また
、水溶性有機溶剤含有水溶性液体中の水の含有量が２０
重量％に満たない場合は、水溶性液体中に水溶性有機溶
剤含有水溶性液体の特性を害さない程度に僅かに漏出す
る脂肪酸及び／又は脂肪酸塩が固形状となって析出し易
くなる為である。

更に水溶液中には染顔料等の着色剤、防腐防かび剤、キ
レート剤、ｐＨ調整剤、樹脂、香料その他各種成分を必
要に応じて添加しても良い。

前述水溶性液体としてはジェットプリンター用水性イン
キがあるが、インキに限らず前述水溶性液体を使用し、
かつ該液体と接触するゴム組成物を利用する全ての産業
に利用できるものである。

（実施例） 以下、実施例に基づいて本発明を説明する。

実施例１ ［ゴム配合例１ｊ エチレンプロピレンゴム （ＥＰＤＭ）　　５６．５重量％ 酸化亜鉛　　　　　　　　　　　３．０重量％カーボン
ブラック　　　　　　３０．０重量％パラフィン　　　
　　　　　　　６，０重置％硫黄　　　　　　　　　　
　　　１．５重量％メルカプトベンゾチアゾール　　０
．　５重５７％チリウムジエチル ジカルバメート　　　　　　　　０．　５重置％テトラ
メチルチウラム ジスルフィド　　　　　　　　１．０重量％ジペンタメ
チレンチウラム テトラサルファイド　　　　　１．Ｏ［［１％上上記台
をバンバリーミキサ−を用いて混線後、押し出し式射出
成型機を用いて加硫温度１６０°Ｃ１加硫圧力３ｋｇ、
加硫時間２０分の条件で成型・加硫を行い、カートリッ
ジ用ゴムキャップを得た。

「水溶性液体配合例」 Ｃ，１，ダイレクトブルー１９９　３重量％ジエチレン
グリコール　　　　　　２０重量％グリセリン　　　　
　　　　　　　　５重量％ジエチレングリコール −ｎ−ブチルエーテル　　　　　　５重量％純水　　　
　　　　　　　　　　　６７重量％上記の各成分を室温
で攪拌し、０．５ミクロンメンブランフィルタ−を用い
て濾過を行い、ジェットプリンター用インキを得た。

「使用例Ｊ 前述ゴムキャップを用いたインキカートリッジに上記イ
ンキを充填し１ケ月放置後、オンデマンドジェットプリ
ンターを用いて連続噴射を行った結果、１０時間後でも
安定した噴射が得られた。

比較例１ 「ゴム配合例」 実施例のゴム配合例にステアリン酸を２％添加し、加硫
時間を１５分にした以外は同条件で成型・加硫を行い、
ゴムキャップを得り。

「使用例」 上記ゴム組成物を用いたインキカートリッジに実施例の
水性インキを充填し１ケ月放置後、上記ジェットプリン
ターを用いて同様の試験を行った結果、噴射開始１分以
内に噴射異常を生じた。

（発明の効果） 本発明のゴム組成物によれば、水溶性有機溶剤を含有す
る水溶性液体中に脂肪酸及び／又は脂肪酸塩が漏出する
ことがなく、水溶性有機溶剤を含有する水溶性液体の安
定した状態での使用が可能となる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、水溶性有機溶剤を含有する水溶性液体と接触させて
   使用するゴム組成物に於いて、ゴム組成物中の脂肪酸及
   び／又は脂肪酸塩を０．１重量％以下に調整したことを
   特徴とするゴム組成物。 ２、ゴム組成物の主成分がエチレンプロピレンゴム、ブ
   チルゴム、ニトリルゴム又はアクリロニトリルブタジエ
   ンゴムから選ばれることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のゴム組成物。 ３、水溶性有機溶剤がポリエーテルポリオールまたはポ
   リエーテルポリオールエーテルであることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項、第２項又は第３項ゴム組成物。 ４、水溶性有機溶剤含有水溶性液体が、ジェットプリン
   ター用水性インキであることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項、第２項又は第３項記載のゴム組成物。