JPH0477458A - 2,4‐ジニトロ‐1,3,5‐トリイソプロピルベンゼンの製造方法 - Google Patents

2,4‐ジニトロ‐1,3,5‐トリイソプロピルベンゼンの製造方法

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JPH0477458A
JPH0477458A JP19072690A JP19072690A JPH0477458A JP H0477458 A JPH0477458 A JP H0477458A JP 19072690 A JP19072690 A JP 19072690A JP 19072690 A JP19072690 A JP 19072690A JP H0477458 A JPH0477458 A JP H0477458A
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JP
Japan
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triisopropylbenzene
reaction
raw material
nitric acid
acid
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Pending
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JP19072690A
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English (en)
Inventor
Motohiro Kase
加瀬 元博
Masaru Wada
勝 和田
Teruyuki Nagata
永田 輝幸
Teruhiro Yamaguchi
彰宏 山口
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、1,3.5− )リイソプロピルヘンゼンを
混酸を用いてジニトロ化することによる、2,4−ジニ
トロ−1,3,5−)リイソブロピルベンゼンの製造方
法に関するものである。
本発明によって得られる2、4−ジニトロ−1,3,5
トリイソプロピルベンゼンは、化学工業上極めて重要な
合成中間体である。
即ち、該化合物を還元することによって得られる2、4
−ジアミノ−1,3,5−トリイソプロピルベンゼンは
、アゾ染料の合成原料、エポキシ樹脂用硬化剤、ポリウ
レタン用鎖伸長剤ジアミンとして用いられる。
〔従来の技術〕
芳香族化合物に混酸を作用させることにより、核ニトロ
化物が得られることは、一般に知られている。
また、本発明で原料として用いるL3,5− トリイソ
プロピルベンゼンを混酸により、ジニトロ化する方法に
ついても、次のような方法が提案されている。
即ち、米国特許第3086062号公報に記載の、1,
3゜5−トリイソプロピルベンゼンを飽和度化水素溶媒
中、反応温度25ないし30℃で、混酸を30分間で添
加する方法がある。
[発明が解決しようとする課題〕 前述の従来技術によれば、比較的収率良く、目的とする
2、4−ジニトロ−1,3,5−トリイソプロピルベン
ゼンを得ることができるが、該方法では、混酸を極めて
短時間のうちに添加するため、反応が一気に進行し、反
応熱を餘去するために、極めて過大な冷却設備を必要と
するため、工業的には現実的な方法とは言えない。
しかし、反応の冷却律速から、混酸の添加に、より長時
間をかけて反応を行った場合、原料1.35−トリイソ
プロピルベンゼンのヘンシル位の炭素が硝#酸化を受け
ることにより、激しい収率の低下をきたす。
アルキル基によって置換された芳香族化合物を混酸を用
いてニトロ化する際、副反応として、ヘンシル位の炭素
が硝酸によって酸化を受け、安息香酸類およびタール様
物質が生成することは、璋に知られている。特に本発明
におけるような13.5−トリイソプロピルベンゼンの
ように比較的複雑なアルキル1換基を有する化合物の場
合、ヘンシル位が3級炭素であるために特に硝酸酸化を
受は易いうえ、ニトロニウムイオンの攻撃部位に隣接す
るイソプロピル基の立体障害が大きいため、ニトロ化の
反応速度が小さく、相対的に硝酸酸化の反応速度が大き
くなる。
一般にニトロ化の反応速度は、硝酸濃度の2乗に比例す
るとされており、反応系内の硝酸濃度が高いほど、ニト
ロ化の反応速度は大きく、原料が硝酸酸化を受ける比率
が少なくてすむ。このため前述の従来技術は、混酸を比
較的速い速度で添加し、系内の硝酸濃度を高く保ってい
るのである。
また、この様な副生物の生成は、単に収率の低下をきた
すのみならず、反応に続く後処理工程においても、目的
物であるジニトロ化合物と廃酸との分離にも悪影響を及
ぼし、製品中に精製の困難なタール様物質が混入し、製
品の純度が低下するうえ、取り扱い上、操作性も極めて
悪くなるという問題を生しる。
本発明の課題は、過大な冷却設備を必要とセずに、且つ
収率および製品の純度の低下をもたらすことなく、2,
4−ジニトO−1,35−)リイソプロビルヘンゼンの
工業的製法を確立することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この、本発明の課題を解決すべく、本発明者等は1,3
.5− )リイソプロビルベンゼンのジニトロ化につき
鋭意検討を行った結果、反応溶媒をあらかじめ装入した
反応器中に、原料及び混酸を同時に添加しながら反応を
行うことで、ががる副反応を抑制し、極めて収率良く、
且つ過大な冷却設備を必要としない工業的に有利な条件
で、目的とする2、4−ジニトロ−1,3,5−)リイ
ソプロビルベンゼンを得ることができることを見出し、
本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、1+3+5−)リイソブロビルヘンゼン
を混酸を用いてジニトロ化するに際し、反応器中にあら
かしめ装入された反応溶媒中に原料および混酸の両者を
同時に添加しながら反応を行うことを特徴とする2、4
−ジニトロ−1,3,5−)リイソプロピルヘンゼンの
製造方法である。
本発明に使用される原料は1,3.5− トリイソプロ
ピルベンゼンである。
使用される溶媒は通常のニトロ化に用いられる公知のニ
トロ化剤に対して不活性な溶媒であれば特に限定される
ものではない。具体的には石油エーテル、n−ペンタン
、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1.2〜
ジクロロエタン、1.11−トリクロロエタン、Ll、
2− )リクロロエタン、1.1.L2−テトラクロロ
エタン、1,1,2.2−テトラクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素、アセトニトリル、ニトロメタン、酢酸
、スルホラン等が挙げられる。溶媒の使用量は、特に限
定されるものではないが、原料に対し1ないし10重量
倍で十分である。
本発明に使用される混酸は98重量%硝酸(発煙硝酸)
および98重量%硫酸(濃硫酸)により調整される。混
酸を用いたニトロ化の場合、硫酸は反応に伴って生成す
る水を脱水する脱水剤として働き、硫酸濃度が低いと脱
水効果が十分でなく、ニトロ化の反応速度が低下するこ
とは公知であるが、本発明の場合特に脱水効果が不足す
ると原料が硝酸酸化を受ける割合が増し、収率の低下を
来す。
本発明の方法においては、十分な脱水効果を上げるため
に、原料に対して少なくとも4ないし4.4倍モル、即
ち、硝酸に対し2倍モル以上の硫酸が必要であり、これ
を重量百分率にすると混酸中の硫酸含有量は74%とな
る。硝酸の使用量は原料1モルに対して2ないし2.2
倍モルを用いる。これより少ないと硝酸が反応当量に足
りず、モノニトロ体が残存する。またこれより多いと硝
酸が過剰となり、極めて厄介な副生物であるトリニトロ
体を生成する恐れがある。
本発明の実施にあたっては、その反応形態が極めて重要
である。本発明の方法においては、あらかしめ系内に装
入され、所定の温度に冷却された所定量の反応溶媒に対
し、所定の温度を保ったまま、原料および上述のごとく
調整された混酸の両者を同時に滴下を始め、両者を所定
の速度で滴下しながら反応を行う。
本発明において原料および混酸を滴下二ている間の反応
温度は、−】0ないし10°Cを保つことが好ましい。
本発明の方法においては、原料の硝#酸化を抑制しつつ
、且つ工業的生産段階においても安全に目的とするジニ
トロ体を製造するために、反応中の原料および硝酸の濃
度を比較的低く保っているため、ニトロ化の反応速度は
比較的遅い。
滴下速度に見合うような反応速度を保つためには、少な
くとも一10℃以上の温度が必要であるが、10℃を越
えるような温度では、硝#酸化の反応が速くなり、収率
の低下をきたす。
原料の滴下速度は、全量を5時間以上かけて滴下するこ
とが望ましい。本発明に使用される原料L3,5− )
リイソプロピルヘンゼンは、ニトロニウムイオンの攻撃
部位に隣接するイソプロピル基の立体障害により、ニト
ロ化反応の反応速度は比較的小さい。このため、原料の
滴下が速すぎて反応速度に見合わない場合、反応中に系
内に残存する原料の濃度が高くなり、原料が硝酸酸化を
受ける割合が多くなり、収率の低下をきたす。
原料と混酸の単位時間当りの滴下モル比は、原料1モル
に対する硝酸の滴下モル比が1ないし2.2倍モル、好
ましくは1ないし1.65倍モルの速度を保って滴下す
る。即ち、硝酸の全使用量が原料に対し2.2倍モルで
あり、且つ原料を5時間で滴下する場合は混酸をIOな
いし5時間、好ましくは10ないし7.5時間で滴下す
る。単位時間当りに系内に供給される硝酸モル比が原料
に対し1倍より小さい場合、系内に残存する原料の濃度
が高くなり、前述と同様に収率の低下をきたす。また2
、2倍モルを越えるような速度で硝酸を供給すると、系
内の未反応硝酸の残存濃度が高くなり、反応の暴走やト
リニトロ体の副生の恐れが高くなる。1.65倍を越え
2.2倍の範囲でも、未反応硝酸の残存濃度は比較的高
く、前述の理由から、工業的に好ましい態様とは言えな
い。
本発明の通常の好ましい態様は次のようになる。
二つの滴下装置、温度計、撹拌機を備えた反応器に、所
定量の溶媒を仕込み、反応器を所定の温度に冷却する。
滴下装置の一方に所定量の1.3.5− トリイソプロ
ピルベンゼン入れ、もう一方の滴下装置に所定の割合に
調整した混酸を所定量入れ、攪拌下同時番こ反応器に所
定の速度で原料および混酸の滴下を開始する0滴下絆了
後、残存するモノニトロ体が完全にニトロ化されてジニ
トロ体に変換されるまで攪拌を続ける。反応終了をガス
クロマトグラフィー等による分析により確認した後、攪
拌を止め、静置した後、廃酸を分液し、2.4−ジニト
ロ−1,3,5−トリイソプロピルベンゼンの溶液を得
る。
この溶液は通常の方法、例えば希薄アルカリ水溶液にて
洗浄後、溶媒を留去することにより、目的とする2、4
−ジニトロ−1,3,5−)リイソプロピルヘンゼンを
結晶として得ることができる。この結晶はこのままでも
十分な純度を有するが、再結晶等の操作によりさらに精
製することも可能である。
C発明の効果〕 本発明の方法に従えば、ヘンシル位の炭素の硝酸酸化を
抑制し極めて収率良く、且つ安全な状態で反応が推移す
るうえ、過大な冷却設備を必要と!しない極めて有利な
条件で、目的とする2、4−ジニトロ−L3.5− ト
リイソプロピルベンゼンを得ることができるため、工業
的製法として極めて価値が高い。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例並びに比較例により具体的に説明
する。
実施例に つの滴下装置および攪拌機を備えた500dのフラスコ
に204.4g (1,3,5−トリイソプロピルベン
ゼンに対し2.5重量倍)の1.2−ジクロロエタンを
入れた。一方の滴下装置に1.3.5− )リイソプロ
ピルベンゼン(以下、TIPBと略称する) 81.7
4 g(0,4モル)を入れ、もう一方の滴下装置に1
76、14g (1,76モル)の98%硫酸および5
6.58g (0,88モル)の98%硝酸を混合して
調整した混酸を入れた。
反応器を攪拌しながら内温をO″Cまで冷却した後、T
IPBおよび混酸の両者を同時に滴下を開始した。反応
器内温を0°C±2°Cの範囲に保ちながらほぼ一定の
滴下速度でTIPBの全量を5時間かけて、混酸の全量
を10時間かけて滴下した。混酸の滴下終了後冷却を止
め、2時間攪拌した。この間内温は22°Cまで上昇し
た。
攪拌を止めた後、廃酸を分液し、有機溶媒層をガスクロ
マトグラフィーにて分析したところ、24−ジニトロ−
1,35−トリイソプロピルベンゼン(以下、DNTI
Pと略称する) 114.8g (反応収率97.5%
)が生成していることがit=された。モノニトロ体お
よびTIPHの残存は認められなかった。
実施例2〜3および比較例1 実施例2では原料を7.5時間かけて滴下し、実施例3
では原料を3時間、混酸を6時間で滴下を行い、比較例
1でばあらかしめ反応器に原料TIP881.74 g
および1.2−ジクロロエタン204.4 gを入れ、
混酸を10時間かけて滴下した他は、実施例1と同様に
反応を行った。
実施例1〜3および比較例1の反応結果を表1に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1,3,5−トリイソプロピルベンゼンを混酸を
    用いてジニトロ化するに際し、あらかじめ反応溶媒を装
    入した反応器中に、混酸および原料の両者を同時に添加
    しながら反応を行うことを特徴とする、2,4−ジニト
    ロ−1,3,5−トリイソプロピルベンゼンの製造方法
  2. (2)反応に用いる混酸の硫酸含有量が、74%以上で
    ある請求項(1)記載の製造方法。
JP19072690A 1990-07-20 1990-07-20 2,4‐ジニトロ‐1,3,5‐トリイソプロピルベンゼンの製造方法 Pending JPH0477458A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110294691A (zh) * 2019-08-11 2019-10-01 沈阳百傲化学有限公司 2-氨基-3,5-二硝基苯腈的合成工艺

Cited By (1)

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